2005年11月01日

池袋東武で「獺祭」6種類試飲

山口県内陸部の「獺祭」は、極度にお米を磨いたお酒をつくる蔵で、よっしんの求める酒質とは対極にある。

 しかし、
  23%にまで精米してお酒をつくる、
  全国で初めて遠心分離機を導入して無加圧でお酒をしぼる、
  生産の全量を純米大吟醸にする、
  小規模蔵ながら1年を通して仕込みを行う、
 など、挑戦を続ける姿勢はすごいと思う。


【山口県玖珂郡周東町 旭酒造
この蔵の商品名の50、39、23というのは精米歩合を表している。

「獺祭 純米大吟醸 温め酒 50」
 好み度2(★★)
 この蔵のお酒としては酸が多く、あたためて活きるタイプ。
 常温ではまだ魅力が発揮されない。
 燗にするとクリアな中に旨味がふくらみ、酸とのバランスが取れる。

「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 50 おりがらみ」
 オリからお米の甘味が感じられ、マイルドな口当たりに幅を持たせる。
 若々しく渋い苦味が、スッキリと締めくくる。

「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 50」
 上記商品からオリを取りのぞいた商品。
 しっとりとした口当たりと、後口の苦味が共通した特徴。

「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 39 おりがらみ」
 落ち着きのある、静かな香味。 味をおさえたシャープな酒質。

「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 39」
 上記商品からオリを取りのぞいた商品。
 なめらかでクリアな飲み口を上質な苦味で締める。

「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 23」
 全国的にもトップクラスにお米を磨いて仕込まれたお酒。
 非常におだやかな香りで、飲み口を邪魔するものがない。
 良くも悪くも、旨味・雑味のないお酒。


【2014年12月追記】
 国内外の需要の高まりを受けて、新工場を建設するなど増産体制をとるようになった現在は、もはや小規模蔵を脱し大規模蔵となっています。


rain_of_tears at 18:05│Comments(0)clip!山口のお酒 | 試飲

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