好み度5★★★★★

2006年12月28日

竹鶴 雄町純米 にごり5

竹鶴 雄町純米 にごり 池袋東武で初めて見かけて、即購入。

 「竹鶴」の新商品を見逃せるものか!!

 ヨーグルト様の香り・熟成香が感じられ、米の粉・つきたてのモチを思わせる香りはまさしく「竹鶴」、濃厚な味わいが期待できる。

 米粒の形をかろうじてとどめている濃厚なオリからは、今までの「竹鶴」にはなかったほのかな米の甘味が感じられ、さらにバランスが良くなっている。

 しかし、全体の印象はしっかりドライ・どっしり力強く、「竹鶴」らしいパワーを感じさせてくれる。 まさに「初心者立入禁止」区域にあるお酒

 燗にするとさらに旨味が増して、濃い味付けの料理に合わせる、食事の終盤にお酒だけで堪能する、など最高のパフォーマンスを発揮してくれた。 ここまで味を出せるのは、さすが石川杜氏!

 旨い! 旨い! 旨い! あ、なくなった。

 すぐに次を買いに行かなければ!


【広島県竹原市 竹鶴酒造】
 純米酒(にごり)
 720ml:1,400円(5%消費税込1,470円)
 アルコール度数:18.2%
 日本酒度:+5
 原料米:雄町(広島県産)
 精米歩合:65%
 酸度:3.5
 アミノ酸度:2.6
 醸造年度:2004BY

rain_of_tears at 23:21|PermalinkComments(0)clip!

2006年11月20日

秋鹿 純米吟醸無濾過原酒 一貫造り もへじ5

秋鹿 もへじ 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場」にて飲む。

 最後は、よっしんの好きなお酒ベスト5に入る、「秋鹿 もへじ」。

 圧倒的パワー、言うことなしです。

 (詳細は過去の記事を参照)



【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】
 純米吟醸(2年熟成)
 1800ml:3,500円(5%消費税込3,675円)
 アルコール度数:17.5%
 日本酒度:+6
 原料米:山田錦(秋鹿自営田無農薬栽培)
 精米歩合:60%
 酵母:協会9号系自家培養
 酸度:1.8

rain_of_tears at 02:02|PermalinkComments(0)clip!

2006年10月26日

龍力 純米無濾過生原酒 無濾過氷温貯蔵 山田錦5

龍力 純米無濾過生原酒 山田錦 池袋西武で購入。

 夏以来、久しぶりに飲むので楽しみだ。

 「龍力」は、契約栽培された原料米のみを使用する蔵。

 とくに「酒米の王者」山田錦にこだわり、兵庫県の山間部「特A地区」で栽培された、高品質の山田錦を使用する。

 地力を結集した米から造られるお酒のラインナップは、純米大吟醸から純米酒まで、様々なタイプを網羅する。

 なかでも、この「特別純米生原酒 山田錦」はこの蔵でもっとも濃醇なタイプのお酒だ。

 米の甘味がたっぷりと現れるのはこの蔵ならでは。 奥行きを感じさせる、じわじわと広がってゆく味わいは山田錦の魅力。 序盤・中盤・終盤と、安定した魅力がある。

 スッキリした吟醸好きの人にはお薦めできない。


【兵庫県姫路市 本田商店
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,500円(5%消費税込3,675円)
 720ml:1,800円(5%消費税込1,890円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+2
 原料米:山田錦(兵庫県特A地区産)
 精米歩合:65%
 酵母:協会9号
 酸度:2.0

rain_of_tears at 22:26|PermalinkComments(0)clip!

2006年08月04日

龍力 特別純米生原酒 無濾過氷温貯蔵 山田錦4

龍力 純米無濾過生原酒 山田錦 池袋西武で試飲・購入。

 蔵にて氷温で1年間、自宅にて常温で5か月間熟成させておいた「龍力 純米無濾過生原酒 山田錦」をついに飲む。

 「龍力」は、契約栽培された原料米のみを使用する蔵。

 とくに「酒米の王者」山田錦にこだわり、兵庫県の山間部「特A地区」で栽培された、高品質の山田錦を使用する。

 地力を結集した米から造られるお酒のラインナップは、純米大吟醸から純米酒まで、様々なタイプを網羅する。

 なかでも、この「特別純米生原酒 山田錦」はこの蔵でもっとも濃醇なタイプのお酒だ。

 1年半の熟成を経て、香りはやや落ち着いてきている。

 この蔵特有の、米の甘味が感じられる口当たりに、山田錦らしいじわじわと広がってゆく味わいが印象的。 力強い後味が魅力で、食中酒として幅広い料理との相性をみせる。

 スッキリした吟醸好きの人は飲めないだろう。 しかし、他のお酒には変えがたい個性があるゆえに、魅了される人もまた多い。 無濾過のお酒の味わい深さを堪能できる。

 ゆっくり燗にすると酸が際立ち、全国トップクラスの濃醇酒に変貌する。

 ただし、よほどの濃醇酒好きの人でないかぎり、「龍力 純米無濾過生原酒 山田錦」の燗はお薦めしない。



【兵庫県姫路市 本田商店
 純米酒
 1800ml:3,500円(5%消費税込3,675円)
 720ml:1,800円(5%消費税込1,890円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+2
 原料米:山田錦(兵庫県特A地区産)
 精米歩合:65%
 酵母:協会9号
 酸度:2.0

rain_of_tears at 00:08|PermalinkComments(0)clip!

2006年04月22日

秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過生原酒5

秋鹿 山廃純米吟醸 生 池袋東武で購入。 知人宅での定例会(飲み会)で飲む。

 普段から燗で飲んでいる「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過原酒」の生バージョン。

 秋鹿酒造は大阪最北端の田園地帯、能勢町にある小規模蔵。

 純米酒のみをつくり、自営田・地元産の米だけを使用するという「酒蔵のドメーヌ化」を全国で唯一達成。 自営田では山田錦の無農薬栽培を10年間続けている。

 今回の生タイプは、サラサラと粒子を感じる口当たりだ。

 冷やして飲むと稲ワラ風の苦味が目立って、シャープな味わい。 もちろん「秋鹿」らしく濃厚・濃醇で、サッとさばける切れの良さも魅力だ。

 燗にするとしっかり旨味が出てきて、力強さが加わる。 味がバラけると受け取る人もいるかもしれない。

 火入れタイプがリンゴ様のスムーズな味わいなのに対し、こちらは荒けずりな味わいだ。


【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】
 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,200円(5%消費税込3,360円)
 720ml:1,500円(5%消費税込1,575円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+6
 原料米:山田錦(能勢町産)
 精米歩合:60%
 酸度:2.0
 アミノ酸度:0.8

rain_of_tears at 19:25|PermalinkComments(0)clip!

2006年04月15日

寛文の雫 木樽熟成5

開春 寛文の雫 京都二条通東洞院「酒BAR よらむ」にて飲む。

 ヨラムさんいわく「赤じゃない、黒いお酒」。

 以前、ヨラムさんのお店を紹介したユウさんが、「黒いお酒を飲んだ」と言っていたっけ。

 そのとおり、濃赤褐色のお酒はほとんど黒といってもいいほど。

 どうやら他の「寛文の雫」とはちがって、20年熟成の数本だけが圧倒的に良いお酒になったのだとか。

 鵜飼商店には、全国でここだけでしか手に入らない「ミラクルなお酒」がいくつもある。 さすがにすばらしいと言おうか、もう買えないからくやしいと言おうか。


 日本酒度-80、酸度10.0、アミノ酸度7.0。


 なんですか、これ? 日本酒ですか?
 (一般的・現代的な日本酒は日本酒度-5〜+10、酸度1.0〜2.0、アミノ酸度0.8〜1.8くらい)

 プルーンのような香味と、梅のような酸味が太いうねりをなして、強烈な酸が味をしっかり切らせる。 実に味わい濃く、力強いお酒だ。 おそらく日本でもっとも濃醇な日本酒のひとつだろう。

 今回も貴重でおもしろいお酒に出会えて、非常にうれしかった。 ヨラムさん、ありがとうございました。

rain_of_tears at 21:11|PermalinkComments(0)clip!

2006年03月23日

雁木 純米無濾過生原酒5

雁木 池袋東武で購入。

 これぞ純米無濾過生原酒といわんばかりの、強い酸と太い味。

 生で熟成を経ているため、「あらばしり」タイプとくらべて色づきが濃い。 2つをならべると一目瞭然。

 中盤は練れた濃厚な味わいが楽しめるが、終始一貫して乳酸が活躍してフレッシュな印象を保っている。

 一つの波というより、津波のように大きく長くまとまった味が押しよせ、そのまま力強く押しきる。 余韻も長い。

 ボリュームを感じる力強いお酒だ。


【山口県岩国市 八百新酒造】
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2,500円(5%消費税込2,625円)
 720ml:1,250円(5%消費税込1,312円)
 アルコール度数:18.2%
 日本酒度:+3
 原料米:協会1501号
 酸度:1.8
 アミノ酸度:1.4

rain_of_tears at 23:54|PermalinkComments(0)clip!

2005年10月27日

龍力 純米無濾過生原酒 山田錦5

龍力 山田錦 今年もこの時期、池袋西武に「龍力」がやってきた。

 姫路市にある龍力酒造は、「酒米の王者」と称される山田錦をふんだんに使う。

 最高ランクの山田錦の栽培地、社町などの特A地区と契約しており、最高品質の原料米を確保している。

 社町といえば、兵庫県立で唯一の体育科を持ち、大型左腕を2人擁して2004年「春のセンバツ」で初出場ベスト4を達成、甲子園を湧かせた伝統の社高校が懐かしい。

 鳥取へ旅行するときに中国自動車道から社町の田園地帯が見えて、「ここが大前君・坪井君が育った地かぁ」と感動したものだ。

 高校野球マニアにとっても、日本酒マニアにとっても、兵庫県社町の存在は大きい。

 さて、色々試飲して、造り2年目を迎えた生もと純米の良さに感心しながらも、やはり購入したのは山田錦の無濾過。 大好きなお酒だから。

 フレッシュな香りとまろやかに広がってゆく味わいが魅力的。 非常にボリュームのあるお酒で、ぬる燗にしてみると反則攻撃のような強烈な酸を感じる。

 「香味が荒れる」と評する人も多いだろうが、このぬる燗は個人的には魅力的なパワーだととらえる。

 燗にしたこのお酒と対抗できるボリュームのお酒はなかなかない。


【兵庫県姫路市 本田商店】
 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,500円(5%消費税込3,675円)
 720ml:1,800円(5%消費税込1,890円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+2
 原料米:山田錦(兵庫県特A地区産)
 精米歩合:65%
 酵母:協会9号
 酸度:2.0

rain_of_tears at 21:11|PermalinkComments(0)clip!

2005年09月12日

秋鹿 純米吟醸無濾過生原酒 一貫造り もへじ5

秋鹿 もへじ 生 大阪の「山中酒の店」から、もへじの生が届いた。

 本当は火入れが欲しかったが、超々々限定品のために入手は期待しないほうが良いかも。

 生の香りが邪魔になるので、栓を開けてから常温で3日放置(もちろん暗所)。 さらには熱燗以上に急加熱して冷まし、お手軽火入れ気分。

 よし、ぬる燗にしよう。


 う、うまい。 うますぎる! 十万石まんじゅう並みにうまい。


 無農薬・無化学肥料の山田錦の素晴らしさがあふれてくる。 土の臭いを思わせる野趣たっぷりの酸と、濃厚な米の旨味。 秋鹿らしい雑味の抑え方で、全体の印象はとても穏やか。 さすがです。


【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】
 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,500円(5%消費税込3,675円)
 アルコール度数:16.5%
 日本酒度:+6
 原料米:山田錦(秋鹿産)
 精米歩合:60%
 使用酵母:協会9号
 酸度:1.8
 アミノ酸:1.0

rain_of_tears at 23:27|PermalinkComments(0)clip!

2005年08月16日

無手無冠 純米生の酒5

無手無冠 毎月取り寄せている四万十川のお酒、「無手無冠」。

 先月は少しにごったタイプだったが、今回はしっかりオリ引きしてあった。 今月のお酒は油気を帯びたような口当たりや、含んだときの透明感に磨きがかかっていた。

 後半の旨味や強烈な酸は、やはり他の追随を許さない。

 このお酒を飲んだら、後に飲むお酒がなくなってしまう。 他のお酒はかすんでしまうほど、味わいの豊かさが違う。


【高知県幡多郡大正町 無手無冠
 純米酒(生、原酒)
 1800ml:2,913円(5%消費税込3,059円)
 720ml:1,359円(5%消費税込1,426円)
 アルコール度数:18.2%
 日本酒度:+5
 原料米:一本〆・黄金錦
 精米歩合:65%
 使用酵母:協会7号
 酸度:1.6
 アミノ酸度:2.4

rain_of_tears at 21:09|PermalinkComments(0)clip!

2005年08月03日

春鹿 山廃純米生原酒5

春鹿 青ビン 待ちに待った「春鹿 山廃純米生原酒」がついに届いた。

 この夏季限定酒との出会いは2002年の夏、奈良市の春鹿の蔵。 今でもそのときの感動を思い出す。

 フレッシュなマスカット風の香りに、なめらかな口当たりは生酒ならでは。 キレイな酒質で米の甘みがスッと立ち上がり、濃醇な旨味と強烈な酸が後味を締めくくる。

 昔ながらの「酒らしい酒」といった味わいながら、初めのやさしさと後の力強さがうまく寄り添っている。

 下手な山廃にありがちなクドさは全くなく、見事な山廃はクリアな酒質になるということを証明してくれる。

 毎年毎年、色々な知人・友人が病みつきになってゆく、みんなに愛されるお酒は今年も健在だった。


【奈良県奈良市 今西清兵衛商店
 純米酒(山廃、生、原酒)
 1800ml:3,000円(5%消費税込3,150円)
 720ml:1,500円(5%消費税込1,575円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+5
 原料米:アキツホ(奈良県産)
 精米歩合:60%
 酸度:2.2
 アミノ酸度:1.3

rain_of_tears at 03:40|PermalinkComments(0)clip!

2005年07月27日

悦凱陣 純米無濾過生原酒 丸尾神力5

悦凱陣 神力 今日は「悦凱陣 丸尾神力」を飲んだ。

 とろろ蕎麦、掻揚げ、枝豆豆腐と合わせる。

 フレッシュなリンゴ様の香りに、豊かな米のやさしい甘味が立ち上がる。 後味には塩気を帯びた苦味が顔を出して、スッキリ感は抜群。

 苦味は大切。 グレープフルーツやレモンは、苦味があるから甘さよりスッキリ感が引き立つ。

 ボリューム満点のお酒で、まさに濃醇旨口。 そして爽快。

 たしかに味わいはしっかりしているが、「悦凱陣 丸尾神力」のサラリとした後口の軽さも特筆ものだ。

 お酒の「日本酒度」が甘辛を表すと妄信していると、このお酒(日本酒度+11)の持つ、まろやかなお米の旨味に驚くかもしれない。

 甘味と旨味はちがう、ということがよくわかるお酒。


【香川県仲多度郡琴平町 丸尾本店】
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,000円(5%消費税込3,150円)
 720ml:1,500円(5%消費税込1,575円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+11
 原料米:神力
 精米歩合:65%
 使用酵母:901号酵母
 酸度:2.0

rain_of_tears at 22:57|PermalinkComments(0)clip!

2005年04月30日

悦凱陣 純米無濾過生原酒 丸尾神力 2003BY5

悦凱陣 神力 大阪の「山中酒の店」で試飲・購入。

 お店に残っていた最後の1本をゲット。 2003年の秋にヨラムさんのお店で飲んで以来、ひさしぶりに飲む。

 リンゴのようなフレッシュな香りがある。 2003BYなので約1年熟成だが、それでもまだお酒が若く、渋味くて固い印象。

 はじめは豊かな甘味が感じられ、後に旨味がふくらみ、最後は苦味で締める。 クリアな酒質だがボリュームがあり、口当たりから余韻までの味わいの変化が大きく個性的なお酒。

 開栓して常温で1週間置いたところ、おどろくほど味が開いて濃厚・濃醇な飲み口になった。 このお酒は開栓直後に飲んだらもったいない。


【香川県仲多度郡琴平町 丸尾本店】
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,000円(5%消費税込3,150円)
 720ml:1,500円(5%消費税込1,575円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+10
 原料米:神力
 精米歩合:65%
 酵母:協会9号
 酸度:1.7

rain_of_tears at 22:45|PermalinkComments(0)clip!

2004年11月27日

無手無冠 純米 生の酒5

無手無冠 帰宅後、久しぶりに定番酒を飲む。

 うまい。

 「これほど後味の力強いお酒は他に無いのではないか、もう新たなお酒を探し求めるのはやめようか」、そう思わせる抜群の濃厚さ。

 ナッツのような余韻がふんわり残って、だんだんと消えてゆく感触を久々に楽しんだ。


【高知県幡多郡大正町 無手無冠
 純米酒(生、原酒)
 1800ml:2,913円(5%消費税込3,059円)
 720ml:1,359円(5%消費税込1,427円)
 アルコール度数:18.2%
 日本酒度:+5
 原料米:一本〆・黄金錦(無農薬・無化学肥料栽培)
 精米歩合:65%
 酵母:協会7号
 酸度:1.6
 アミノ酸度:2.4

rain_of_tears at 22:25|PermalinkComments(0)clip!

2004年11月23日

雁木 純米無濾過生原酒5

雁木 京都二条東洞院の「酒BAR よらむ」にて飲む。

 生酒セットの2つめは「雁木」。 「酸のしっかりしたお酒」というリクエストでヨラムさんに出していただいた。 今回の旅でもっとも感動したお酒だ。

 乳酸・麹の風味、そして炭酸の残る、生のフレッシュ感。 豊かな米の甘味と麹の風味、そして幅を感じる旨味。

 濃醇な味わいで、きわめつけは後に押しよせる強烈な酸。

 まだまだ荒々しさ・若さの残るお酒だが、ほかのお酒とスケールのちがうパフォーマンスには恐れ入った。


【山口県岩国市 八百新酒造
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2,500円(5%消費税込2,625円)
 720ml:1,250円(5%消費税込1,312円)
 アルコール度数:18.2%
 日本酒度:+3
 原料米:山田錦
 精米歩合:60%
 酵母:協会15号系
 酸度:1.8

rain_of_tears at 18:32|PermalinkComments(0)clip!

2004年10月28日

龍力 特別純米 無濾過生原酒 氷温貯蔵 山田錦5

龍力 山田錦 池袋西武で購入。

 「龍力」は以前、日本史(日本酒)の恩師にいただいて感動したお酒。

 生らしいみずみずしい香りがあり、熟したメロンを思わせる。 米の甘味が引き立った味わいは、ボリューム感たっぷり。

 後味もしっかりしていて、飲みごたえ十分。



【兵庫県姫路市 本田商店
 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,500円(5%消費税込3,675円)
 720ml:1,800円(5%消費税込1,890円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+2
 原料米:山田錦
 精米歩合:65%

rain_of_tears at 19:43|PermalinkComments(0)clip!

2004年08月04日

春鹿 山廃純米生原酒5

春鹿 青ビンたち 「春鹿」の蔵元、今西清兵衛商店から直送。

 今年もやってきた、青ビンの季節。 写真のとおり6本も買ってしまったが、それでも半年は持たないだろう。

 久しぶりに口にする「山廃純米生原酒」は、ふくらむ期待以上の答えを返してくれる。

 米の甘味から来るさわやかな香り、しっとりと口になじんでゆく感触、若々しい酸味と旨味のボリューム感。 後味の力強さと余韻の清々しさ。 夏の暑さで落ちた食欲を復活させてくれる。

 他の「春鹿」の商品はあまり好みではないが、「山廃純米生原酒」は大好き。 主力商品ではない隠れ商品をとても気に入ることもある。

 イマイチだと思っていた有名な銘柄でも、何か大発見ができるかもしれない。 だからお酒探しはやめられない。


【奈良県奈良市 今西清兵衛商店
 純米酒(山廃、生、原酒)
 1800ml:3,000円(5%消費税込3,150円)
 720ml:1,500円(5%消費税込1,575円)
 アルコール度数:15.5%
 日本酒度:+4
 原料米:アキツホ
 精米歩合:60%

rain_of_tears at 19:53|PermalinkComments(0)clip!

2004年04月15日

秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過原酒5

秋鹿 山廃純米吟醸 池袋東武で購入。

 お気に入りのお酒で、飲み切るたびに買い足している。

 熟したリンゴのような香りからも密度を感じる。 秋鹿の山田錦ならではの濃縮された米の旨味が堪能できる。

 濃醇・濃密で力強い味わいで、リンゴのような酸味が魅力。

 味の濃さのわりに軽快さも備えていて、苦味を帯びてキレイに引いてゆく余韻に、純米吟醸らしさがうかがえる。

 常温〜ぬる燗で味わいたい。 鍋料理、煮物、味噌汁に好相性。


【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】
 純米吟醸(山廃)
 1800ml:3,300円(5%消費税込3,465円)
 720ml:1,800円(5%消費税込1,890円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+6
 原料米:山田錦
 精米歩合:60%
 酵母:協会901号
 酸度:2.0
 アミノ酸度:0.8

rain_of_tears at 20:15|PermalinkComments(0)clip!

2004年02月27日

春鹿 山廃純米生原酒5

春鹿 青ビン 蔵から送っていただき、冷蔵庫で貯蔵。

 弟の大学受験、第一志望の合格発表があった。 見事に合格だった。 冷蔵庫で熟成させておいた「春鹿 山廃純米生原酒」で祝杯だ(大人だけ)!

 思い入れのあるお酒を、ハレの日に飲むのは格別。 半年ぶりに味わう「青ビン」は、しぼった当時の魅力を残していた。

 生特有のさわやかな香りに、米の甘さがあふれる。 キメの細かい酸と豊かな旨味が広がり、後味の強烈なアタックで隠れていた香りが花開く。

 記憶と予想よりもはるかに華やかで、力強かった。 スタンダードな味わいで、かつ高レベルなお酒。

 時間の経つのを忘れてお祝いをする。 幸せな気分になれるお酒だ。


【奈良県奈良市 今西清兵衛商店
 純米酒(山廃、生、原酒)
 1800ml:3,000円(5%消費税込3,150円)
 720ml:1,500円(5%消費税込1,575円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+4
 原料米:アキツホ
 精米歩合:60%

rain_of_tears at 18:49|PermalinkComments(0)clip!

2004年02月11日

秋鹿 純米吟醸 無濾過原酒 一貫造り もへじ5

秋鹿 もへじ 横浜の「秋元商店」に注文して送っていただいた。

 2003年の10月に飲んで、燗の魅力を教えてくれたお酒。 温度によって味わいが劇的に変化する不思議なお酒だった。 以来、お酒を手に入れるたびに燗を試すようになった。

 もちろん、燗でいただく。 その味わいは、やはり圧倒的。

 かなり山吹色が濃く、甘く複雑な香りがただよう。 上質の山田錦特有の穏やかな風味、厚い酸が口中に広がって、穀物らしい風味が鼻に抜ける。

 先日飲んだ「妙の華 特別純米 無濾過原酒」が似た系統の味だと思っていたが、飲み比べてみると違いが歴然だ。 燗にすると特に差が明確になる。

 「もへじ」は味わいの濃さも、深さ・複雑さもすばらしい。

 4か月ぶりの「もへじ」に、またもや感動した。


【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】
 純米吟醸(無濾過、原酒)
 1800ml:3,500円(5%消費税込3,675円)
 アルコール度数:17.5%
 日本酒度:+6
 原料米:山田錦(自営田産、無農薬・無化学肥料栽培)
 精米歩合:60%
 酵母:協会9号

rain_of_tears at 20:43|PermalinkComments(0)clip!

2003年12月08日

無手無冠 純米 生の酒5

無手無冠 毎月のことながら、蔵元から直送。

 「冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒造り」を方針とする「無手無冠」。

 ムダに米を削らず、鑑評会にも出品しない。 地元で無農薬・無化学肥料栽培をつづけ、地元の蔵人たちが四万十川の伏流水で仕込む。

 蔵の思いは「無手無冠 純米 生の酒」に詰まっている。

 このお酒は、約1年の熟成を経てから新酒として出荷される。 新酒に切り替わる直前は、約2年熟成の状態だ。

 生酒だが、夏でも平気で常温で送ってくれる、頑丈なお酒。 季節によって、タンクによって、味のちがいが楽しめる。

 オイリーな、なめらかな口当たりで、やさしい甘味を感じる静かな入り。 とちゅうで凝縮された旨味と強い酸が一気にはじける。 余韻も豊かで、非常に飲みごたえがある。

 淡麗なお酒に慣れた人、香り吟醸が好き人は、おそらく飲めない。 お酒好きの多くが拒否反応を起こすお酒。 似た風味のお酒が存在するのか疑問なほど、個性的な味わいだ。

 「酒BAR よらむ」のヨラムさんいわく、「はじめは味がしない。 後から濃厚な味がふくらむ。 熟成した生で、非常に優秀」。

 松崎晴雄著『日本酒ガイドブック』では、「豆を焙ったような独特の香りがあり、口中にクルミを思わせる油気を帯びたナッツ系の風味が広がる。 現代的な嗜好を反映した淡麗型酒質の対極にある酒といえる」とのこと。

 今まで、飲んで「旨い」と言った人はごくわずか。 ぜひ多くの方に、飲まないことをおすすめします。


【高知県幡多郡大正町 無手無冠
 純米酒(生、原酒)
 1800ml:2,913円(5%消費税込3,059円)
 720ml:1,359円(5%消費税込1,427円)
 アルコール度数:18.2%
 日本酒度:+5
 原料米:一本〆、黄金錦
 精米歩合:65%
 酵母:協会7号
 酸度:1.6
 アミノ酸度:2.4

rain_of_tears at 19:02|PermalinkComments(0)clip!

2003年11月14日

悦凱陣 純米無濾過生原酒 丸尾神力5

 偶然知るにいたった京都二条東洞院の「酒BAR よらむ」にて飲む。

 今まで出会ったことのない、多くのお酒にめぐり会えた。

 店主はイスラエル出身のヨラムさん。 日本語も英語も話せるので、お酒好きの日本人だけでなく、初めて日本酒を飲むという外国の方々も訪れる。 ヨラムさんのお酒に対するこだわりはおどろくほど。

 常時50種類以上の、ヨラムさん自らの舌で選んだ純米酒がそろう。

 好みや気分を伝えると、ヨラムさんにお酒を何種類か選んでもらえるので、日本酒になじみのない人にも心強い。

 質問をすれば、お酒について一つ一つ製法・味わいの特徴を説明してもらえるので、自分で選ぶときにも参考になる。

 グラス(50〜60ml)で注文できるので、少量ずつ何種類ものお酒にチャレンジすることができる。

 まずは香川の「悦凱陣」から。 神力をつかった純米酒で、果実のような口当たりから、やがてさわやかな甘味、力強い酸味に変化する。 塩気・ミネラルを想起させる、スッキリとした苦味も印象的。

 濃醇・濃厚なお酒で、なおかつ爽快感がある。 余韻も豊かで、飲みごたえのあるお酒だった。


【香川県仲多度郡琴平町 丸尾本店】
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,000円(5%消費税込3,150円)
 720ml:1,500円(5%消費税込1,575円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+11
 原料米:神力
 精米歩合:65%
 使用酵母:協会901号
 酸度:2.0

rain_of_tears at 18:24|PermalinkComments(0)clip!

2003年10月10日

秋鹿 純米吟醸 無濾過原酒 一貫造り もへじ5

秋鹿 もへじ 以前から気になっていた「秋鹿 もへじ」を購入。

 「秋鹿」は、地元産の山田錦を使って力強い味を出す、お気に入りの蔵だ。

 この「もへじ」は2000年から無農薬・無化学肥料をつづける土地の山田錦をつかっている。

 生酒は336本、火入れは808本という少量の限定品らしい。

 このお酒は、飲む温度によって劇的に味が変化する。

 冷温では、おだやかな香りで口当たりはやわらかく、酸味が少ない分、米の甘味を強く感じる。 吟醸独特の香りがなく、飲みやすい。 ただし、力強さは期待していたほどではなかった。

 ところが、常温に近づくと、甘味が一歩引き、独特の苦味が表に出てくる。 常温では個性的な味わいになった。

 燗にしてみると香りが引き立ち、冷温で感じる甘味とは別の、上品な甘味がまろやかに現れる。 奥行きのある旨味を中心に、ワラのようなさわやかな風味が抜けてゆく。

 上燗からぬる燗ほどに冷めてくるころに、まろやかな甘味と旨味、そして苦味が見事に交錯する。


 「山田錦の純米吟醸を燗にするなんて、せっかくの香りが消えてもったいない」という感覚(常識?)は、このお酒には通用しない。
 「山田錦で9号酵母の吟醸酒なんて、香りばかりで味気ない」と思っていたが、完全に偏見だったと考えを改めた。

 「秋鹿 もへじ」は、香りよりも味を追求した、力強く濃醇な吟醸酒だ。

 しかし、これほどの豊かな味わいは、「秋鹿」の山田錦だからこそ成せる離れわざかもしれない。

 そして、これほど温度によって味の特徴が変わるお酒もめずらしい。 冷温〜常温〜ぬる燗〜熱燗など、何種類もの楽しみ方ができる。

 すばらしいお酒に出会えて、非常にうれしい。


【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】
 純米吟醸(無濾過、原酒)
 1800ml:3,500円(5%消費税込3,675円)
 アルコール度数:17.5%
 日本酒度:+6
 原料米:山田錦(自営田産、無農薬・無化学肥料栽培)
 精米歩合:60%
 酵母:協会9号系(自家培養)
 酸度:1.8
 アミノ酸度:1.0

rain_of_tears at 21:39|PermalinkComments(0)clip!

2003年08月20日

春鹿 山廃純米生原酒5

春鹿 去年、感動の出会いをしたお酒、「春鹿 山廃純米生原酒」を6本購入。 1年ぶりのなつかしい味を楽しんだ。

 やはり見直してしまうほどのおいしさ。

 生のフレッシュな香りもさることながら、口に広がる甘さと酸のバランス、後味の強さなど、抜群の濃醇さ。

 甲子園とともに、夏の風物詩になった。



【奈良県奈良市 今西清兵衛商店
 純米酒(山廃、生、原酒)
 1800ml:3,000円(5%消費税込3,150円)
 720ml:1,500円(5%消費税込1,575円)
 アルコール度数:18.5%
 日本酒度:+5
 原料米:アキツホ(奈良県産)
 精米歩合:60%
 酸度:2.2
 アミノ酸度:1.3

rain_of_tears at 19:23|PermalinkComments(0)clip!
blog内検索
Archives
Recent Comments
訪問者数

    アクセス数