栃木のお酒

2015年05月25日

鳳凰美田 大吟醸 別誂至高2

鳳凰美田 大吟醸別誂至高 いただきもの。

 兵庫県特A地区産の山田錦を35%まで削って仕込み、袋しぼりのしずくを斗ビンに集めた大吟醸の原酒。

 最高品質のお米を丁寧に手間ひまかけて醸し、良いところを集めた、蔵を代表する逸品。


 ・・・すごいお酒をいただいてしまいました。 ありがとうございます!


 さっそく冷温でいただきます。

 大吟醸らしく、華やかなリンゴ様の吟醸香がさわやかに広がる。

 とろりと粘度を感じる口当たり。 濃密な第一印象ながらも、クリアに澄みわたった味わい。 スムーズに流れては静かに消えてゆく。


 個人的には、旨味に乏しい点が物足りない。 そして、アルコールの刺激が少し気になる。

 もっとも、この刺激がシャープな印象をつくっているとして、好印象を受ける飲み手も多いかもしれない。



 すっきりさわやかでキレイ。 それでいて個性・風格がある。 吟醸酒の傑作のひとつ。



【栃木県小山市 小林酒造】 純米大吟醸(原酒)
 1800ml:8,000(8,640)円   720ml:3,500(3,780)円
 アルコール度数:16.8   日本酒度:+1
 原料米:山田錦(兵庫県特A地区産)   精米歩合:35%
 酸度:1.1   アミノ酸度:0.8


「鳳凰美田」「美田鶴」の過去の記事
「鳳凰美田 純米大吟醸酒 無濾過本生 黒判」(2013年01月
「鳳凰美田 純米吟醸酒 無濾過本生 若水」(2013年01月
「鳳凰美田 しぼりたて 純米吟醸無濾過 かすみ生 五百万石」
 (↑2010年01月
「鳳凰美田 純米吟醸無濾過生 試験醸造 WINE CELL(ワイン酵母)」
 (↑2012年09月

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2014年07月16日

仙禽 クラシック 中取り無濾過原酒 亀ノ尾3

仙禽 クラシック 亀ノ尾 赤羽駅西口の「日本酒BAR しじゅうごえん」にて飲む。

 甘口派のYさんに、「仙禽」をチョイス。

 Yさんは「この味、前も飲んだ気がする」とひとこと。

 先日「仙禽 亀の尾」を飲んで気に入っていたYさん。 鋭い指摘に感服しました。


 冷温でいただきます。

 芳醇でかつ水のように飲めるというコンセプトのもとに生まれた「仙禽 クラシック」シリーズは、 原酒でありながらアルコール度数が低め。

 さわやかな香りと甘酸っぱい味わいという「仙禽」の個性を保ったまま、飲みやすさも追求したお酒。


 さわやかな果実香と、クッキーのようなおだやかな香りが重なる、繊細で複雑な香り。 スルリと流れるなめらかな口当たりで、みずみずしく甘酸っぱい。

 軽快でいて、甘味・旨味・酸味・苦味の各要素を感じる豊かな味わい。


 スタートからすばらしいお酒に出会えました。



【栃木県さくら市 せんきん】 純米大吟醸(無濾過、原酒)
 1800ml:3,000(3,240)円   720ml:1,500(1,620)円
 アルコール度数:14.5%
 原料米:亀の尾(栃木県さくら市産、特等米)
 精米歩合:50%


「仙禽」の過去の記事
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 とちぎ酒14」
 (↑2010年03月
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 愛山」
 (↑2011年06月
「仙禽 中取り無濾過生原酒 亀ノ尾」(2014年06月
「仙禽 中取り無濾過生 雄町50 かぶとむし」(2014年06月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 雪雫 搾りたてヌーヴォー」
 (↑2011年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 初しぼり」(2012年01月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月
「仙禽 山廃純米 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 山廃純米吟醸 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 雪だるま にごり生酒」(2012年12月

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2014年06月11日

仙禽 雄町50 かぶとむし 中取り無濾過生3

仙禽 かぶとむし 池袋西口の日本酒バー「希紡庵」にて飲む。

 「仙禽 亀ノ尾」と飲みくらべたのは、無色透明ビンに七色のかぶとむしが描かれたお酒。

 実は、こちらも「仙禽」。


 バナナのような、甘くやわらかい香りがふんわりと広がる。

 「仙禽」らしい甘味も存在感を示すものの、鮮烈な酸を主体としたみずみずしい味わい。

 酸味・苦味に加えてミネラルも感じるスッキリとした後口は、塩気を連想するほど。


 強烈な個性を持ちつつ、アルコール度数を下げて飲みやすくしてある。

 見た目も、味わいも、夏向きのお酒。



【栃木県さくら市 せんきん】 純米大吟醸(無濾過、生)
 1800ml:2,900(3,132)円   720ml:1,450(1,566)円
 アルコール度数:15.5%
 原料米:雄町(岡山県産)   精米歩合:50%


「仙禽」の過去の記事
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 とちぎ酒14」
 (↑2010年03月
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 愛山」
 (↑2011年06月
「仙禽 中取り無濾過生原酒 亀ノ尾」(2014年06月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 雪雫 搾りたてヌーヴォー」
 (↑2011年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 初しぼり」(2012年01月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月
「仙禽 山廃純米 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 山廃純米吟醸 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 雪だるま にごり生酒」(2012年12月

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仙禽 中取り無濾過生原酒 亀ノ尾(亀の尾)4

仙禽 山廃 亀の尾 池袋西口の日本酒バー「希紡庵」にて飲む。

 甘口好きのYさんのスタートは、「仙禽 亀ノ尾」。

 「仙禽」は、その豊かなラインナップに貫かれた、インパクト抜群の甘酸っぱい味わいが魅力。

 ワインに造詣が深いゆっきーをはじめ、「仙禽」がきっかけで日本酒にハマる人もいるほど。

 今回のお酒は、蔵元・杜氏の薄井さん兄弟がもっともこだわるお米で仕込んだ、蔵の看板商品。



 バナナを思わせる甘い香りに続いて、熟したメロンのようなさわやかな甘味・酸味・苦味が広がる。 単に濃厚なだけでない、洗練されたキレイな味わい。

 繊細さと豪快さが共存しているすごいお酒だなあと思って裏ラベルを見てみたら、なんと麹米の精米歩合が35%! 出品酒並みの手間暇・コストをかけたぜいたくな造りですね。


 インパクトもボリューム感も楽しめ、そして上品・軽快に切れる。

 「仙禽」らしい個性に磨きをかけた、すごいお酒。



【栃木県さくら市 せんきん】 純米大吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,100(3,348)円   720ml:1,550(1,674)円
 アルコール度数:17.5%
 原料米:亀の尾(栃木県さくら市産、特等米)
 精米歩合:(麹米)35%、(掛米)50%


「仙禽」の過去の記事
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 とちぎ酒14」
 (↑2010年03月
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 愛山」
 (↑2011年06月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 雪雫 搾りたてヌーヴォー」
 (↑2011年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 初しぼり」(2012年01月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月
「仙禽 山廃純米 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 山廃純米吟醸 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 雪だるま にごり生酒」(2012年12月

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2014年03月06日

惣譽(惣誉) 生もと特別純米酒3

惣誉 生もと特別純米 池袋東武で試飲・購入。

 「惣誉」は、いわゆる硬いお酒をつくる蔵。

 つまり、新酒の時期では飲みづらく、熟成を経ることでまろやかな旨味が楽しめるようになるお酒が特徴。

 今回は、2013年1月に購入していたものを約1年間常温で熟成させてから開栓。


 開栓直後は硬く、味が開かずに飲みづらい印象。 2週間くらいしてようやく本領を発揮するようになってきました。


 では、常温でいただきます。

 熟成を経てほんのりと色づいたお酒は、いかにもおいしそう。 バナナ、ヨーグルト様のやさしい香りに、穀物らしいおだやかな熟成香が重なる。

 まろやかな口当たりで、しっかりとした酸味・旨味が見事に調和した、充実した味わい。

 まろやかさから甘味を連想するものの、サッとさばける後切れの良さがあって軽快さも兼備している。


 温めることで酸味が引き立ち、さらに次のひと口を誘う。 やっぱりすごいお酒だなあ。



【栃木県芳賀郡市貝町 惣譽酒造】 特別純米酒(生もと)
 1800ml:2750(2888)円   720ml:1381(1450)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦(兵庫県特A地区産)   精米歩合:60%
 酸度:1.8


「惣譽(惣誉)」の過去の記事
「惣譽(惣誉) 生もと純米大吟醸」(2011年01月
「惣譽(惣誉) 生もと特別純米酒」(2009年09月

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2014年01月24日

東力士 熟露枯(うろこ) 純米吟醸 生詰原酒 洞窟長期熟成 2005(H17)BY3

東力士 熟露枯 純米吟醸 池袋東武で試飲・購入。

 1970年から熟成酒に力を入れてきた「東力士」島崎酒造。

 第2次大戦末期の1944年に掘られた軍需用の地下トンネルを1999年から再利用し、お酒の貯蔵・熟成を行う。

 夏は15度、冬は5度というゆるやかな温度変化が得られるこの洞窟では、やさしく熟成が進むとのこと。

 洞窟熟成をうたったお酒は2002年から発売開始。 屋号から名付けた「熟露枯(うろこ)」シリーズは2005年に登場。


 今回は約8年の熟成を経た純米吟醸を試飲・購入。


 さっそく冷温でいただきます。

 いかにもおいしそうな、キレイな黄金色。

 植物を思わせるおだやかで複雑な香りに、上品な吟醸香の名残を感じる。 ゆっくり熟成したためか、むせ返るようなクセのある熟成香はない。

 そして、麻婆豆腐のようなスパイシーな香りが続く。 おー、個性的!

 まろやかな口当たりでありながら、ドライで刺激的な感触もある。 練れた旨味・酸味が調和して充実の味わい。 最後は鋭く切れ上がる。



 ぬる燗にすると、甘栗のような香りが主役になる。 旨味がふくらんでボリュームアップ!

 ただ、鋭い切れは健在ながら、メリハリがなくなって少しぼんやりとした印象になってしまった。



 お酒の個性を楽しむなら冷温〜常温で。 マイルドな味わいを楽しむなら、ぬる燗で。 温度帯によって表情を変える、奥深い熟成酒。



【栃木県那須烏山市 島崎酒造】 純米吟醸(生詰、原酒)
 1800ml:3200(3360)円   720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:±0
 原料米:山田錦   精米歩合:60%
 酵母:明利小川酵母   酸度:1.4

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2013年03月12日

辻善兵衛 純米酒 五百万石3

辻善兵衛 純米酒 五百万石 栃木の親戚からいただく。

 『dancyu』2010年3月号で特集された、「下野杜氏」なる新たな杜氏集団が誕生して活性化している栃木県。

 この「辻善兵衛」も、同号で特集された蔵のひとつ。


 常温でいただきます。

 アルコールの揮発による軽い刺激に、アスパラのような、苦味を想起させる香りが続く。

 バランスの取れた甘味・酸味・旨味・苦味が、軽やかに流れてゆく。

 さわやかな酸味・苦味、そしてアルコールのおかげでスッキリとした後口。 余韻にはお米らしい、米粉のような雰囲気が残る。

 「吉乃川 特別純米 新酒」と似た印象の、キレイなタイプのお酒。 常温だと、ちょっと物足りないかなあ。



 燗にすると、隠れていた酸味・旨味が出てきてボリュームアップ。 キレイな本質は失われていないものの、ガラリと表情が変わった。

 宮城「伯楽星 特別純米」の燗にも通ずるところがある、食欲を高める酸が魅力的。



 個人的には、燗のほうが圧倒的に好みですね。



【栃木県真岡市 辻善兵衛商店】 純米酒
 1800ml:2514(2650)円   720ml:1285(1350)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 原料米:五百万石   精米歩合:60%
 酵母:協会9号   酸度:1.9


「辻善兵衛」「桜川」の過去の記事
「辻善兵衛 純米吟醸 無濾過生 中取り 五百万石」(2012年02月

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2013年02月21日

若駒 特別純米 無濾過生原酒 しずく搾り 斗瓶採り 五百万石2

若駒 特別純米 無濾過生原酒 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 栃木つながりで、「姿 Black Impact おりがらみ」と飲みくらべ。

 「姿」と同様、こちらの「若駒」も果実香が華やか。 リンゴ・桃のような、酸味・甘味を想起させる香り。

 洗練されたキレイな飲み口という点でも共通している。 特別純米酒というより、純米吟醸といったほうがイメージに近いかも。

 「姿」よりも「若駒」のほうが後口の苦味が効いて、シャープに切れ上がるところに特徴がある。

 やさしい甘味とさわやかな酸味が、まとまって一斉に流れてゆくところが魅力。

 ボリュームは中庸ながら、凝縮した印象を受けるのは、お酒の上質な部分だけを集めた商品だからかな。


 栃木のお酒のレベルの高さを実感した、充実した夜でした。



【栃木県小山市 若駒酒造】 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:17.5
 原料米:五百万石   精米歩合:60%
 酵母:T-S

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姿 純米吟醸生原酒 Black Impact おりがらみ2

姿 純米吟醸生原酒 おりがらみ 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 栃木のお酒を飲みくらべた後にメニューを見たら、まだ知らない栃木のお酒があと2つもある!

 よし、今夜は栃木デーだ!

 「杉並木」の銘柄でお酒をつくってきた飯沼銘醸が、搾ったそのままの姿を伝えるために立ち上げた新銘柄が「姿」。

 600kgタンクによる少量生産で、おもに自家栽培の山田錦を使っていることも特徴。


 今回のお酒は、「姿 ブラックインパクト おりがらみ」。 自信たっぷりの名前ですね!

 この名前で味わいにインパクトがなかったら、名前負け・不当表示ですから。


 オリがからんで、うっすらとにごったお酒からは、華やかな吟醸香が広がる。 ブラックと名乗りながら、カラフルなフルーツたちを想像させる。

 さらりと軽やかな口当たりで、やさしい甘味・旨味とキレイな酸がバランスよく配されている。

 強烈さはないものの、その整った味わいにホッとする。 素直に「おいしいなぁ」と思わせるという点で、感化させる影響力(impact)があるお酒。



【栃木県栃木市西方町 飯沼銘醸】 純米吟醸(生、原酒)
 1800ml:2850(2992)円   720ml:1425(1496)円
 アルコール度数:17.2   日本酒度:+4
 原料米:(麹米)山田錦、(掛米)雄町   精米歩合:55%
 酸度:1.5


「姿」「杉並木」の過去の記事
「杉並木 純米酒」(2005年02月

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辻善兵衛 純米吟醸 無濾過生 中取り 五百万石2

辻善兵 純米吟醸 無濾過生 中取り 五百万石 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 栃木のお酒つながりということで、「松の壽 純米吟醸 無濾過生原酒 五百万石」と飲みくらべ。


 リンゴ・ブドウのような華やかな吟醸香。

 スルリとなめらかな口当たりで、静かな展開。 さわやかな苦味が走る。 酸がそれほど目立たないぶん、とろりとした甘味も感じられる。

 ボリューム・余韻ともに軽く、淡麗型。 アルコールのストレートな刺激が感じられるところが、少しもったいないかな。



【栃木県真岡市 辻善兵衛商店】 純米吟醸(無濾過、生)
 1800ml:2953(3100)円   720ml:1476(1550)円
 アルコール度数:15.8   日本酒度:+2.0
 原料米:五百万石   精米歩合:53%
 酸度:1.7

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松の壽(松の寿) 純米吟醸 無濾過生原酒 限定おりがらみ 五百万石3

松の壽 純米吟醸 無濾過生原酒 五百万石 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 「松の壽」は、試飲会で2回、日本酒BARで1回飲んできて、今回が4回目。 4回目にして初記事!

 今回飲むのは、オリがからんで、うっすらとにごったお酒。

 栃木のお酒つながりということで、「辻善兵衛 純米吟醸 無濾過生 五百万石」と飲みくらべ。

 バナナ・ブドウ様の吟醸香がさわやか。 かすかに残った炭酸と若々しい酸味が活躍して、ヤンチャで刺激的な飲み口。

 シャープな酒質ながら、オリのやさしい甘味・旨味が味わいに幅をつけている。

 個性的ではないけれど、みずみずしくてさわやかな、正統派のお酒の魅力が楽しめる。



【栃木県塩谷郡塩谷町 松井酒造店】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 アルコール度数:   日本酒度:+4.5
 原料米:五百万石   精米歩合:55%
 酵母:協会601号、協会1801号   酸度:1.4

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2013年01月16日

鳳凰美田 純米大吟醸酒 無濾過本生 黒判 / 鳳凰美田 純米吟醸酒 無濾過本生 若水2

鳳凰美田 純米大吟醸鳳凰美田 若水 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 「鳳凰美田」の飲みくらべからスタート。


 まずは左、黒いラベルの純米大吟醸から。

 桃のような甘く華やかな香り。 含み香も豊か。

 大吟醸らしい洗練された酒質で、繊細な甘味・酸味がクリアな飲み口を彩る。


 次に右、白いラベルの純米吟醸。

 こちらも含み香が甘く華やか。 香りのおかげで、口当たりからインパクトがある。

 袋吊りの雫酒らしい甘く濃密な味わいで、スッキリとした苦味が後口を締める。



 どちらも香りが印象的で、食事に合わせるというよりも、食前酒・食後酒としてお酒単独で味わうほうが向いているかな。



【栃木県小山市 小林酒造】
「鳳凰美田 純米大吟醸酒 無濾過本生 黒判」
 純米大吟醸(無濾過、生)
 好み度:2(★★)
 1800ml:3500(3675)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:山田錦(兵庫県産)   精米歩合:45%
 酸度:1.4   アミノ酸度:0.8

「鳳凰美田 純米吟醸酒 無濾過本生 若水」
 純米吟醸(無濾過、生)
 好み度:2(★★)
 1800ml:2600(2730)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:若水(小山市美田地区産)   精米歩合:55%
 酸度:1.4   アミノ酸度:1.0


「鳳凰美田」「美田鶴」の過去の記事
「鳳凰美田 しぼりたて 純米吟醸無濾過 かすみ生 五百万石」
 (↑2010年01月
「鳳凰美田 純米吟醸無濾過生 試験醸造 WINE CELL(ワイン酵母)」
 (↑2012年09月

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2012年12月07日

仙禽 雪だるま にごり生酒3

仙禽 ゆきだるま にごり 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 「仙禽」に初めて出会ったのは、2005年11月の試飲会。

 低精白のうすにごり「仙禽 純米 あらばしり」を飲んだときの衝撃は忘れられない。


 そのとき以来の「仙禽」のにごり酒。

 雪だるまのラベルがかわいい!

 中身は意外や意外、地元用のにごり酒とのこと。 たしかに、原材料のところに醸造アルコール・糖類と書いてある。


 バナナを思わせる、ふんわり甘くやわらかい香り。 とろりと甘い飲み口で、一瞬バナナジュースを連想した。

 毎週のように泊まりに行った祖父母の家で、祖母がつくってくれたバナナジュース、なつかしいなあ。

 開栓してしばらく時間がたっているとはいえ、炭酸がまだ残っていて、さわやかにはじける。


 トロトロのにごりでも、「仙禽」らしい、甘くさわやかなお酒だ。



【栃木県さくら市 仙禽酒造】 普通酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2000(2100)円   720ml:1000(1050)円
 アルコール度数:16.5
 原料米:(栃木県さくら市産)   精米歩合:70%
 酵母:協会7号   糖類:和三盆


「仙禽」の過去の記事
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 とちぎ酒14」
 (↑2010年03月
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 愛山」
 (↑2011年06月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 雪雫 搾りたてヌーヴォー」
 (↑2011年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 初しぼり」(2012年01月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月
「仙禽 山廃純米 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 山廃純米吟醸 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)

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2012年09月26日

鳳凰美田 純米吟醸 無濾過生 試験醸造 WINE CELL(ワイン酵母) 2011(H23)BY3

鳳凰美田 ワイン酵母 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 学生時代に安い居酒屋で熱々の普通酒を飲まされて悪酔いして以来、日本酒が嫌い。

 「米どころ=酒どころ」という先入観から、寒冷地の淡麗酒しか知らないし、飲もうともしない。

 そんな残酷な体験や、凝り固まった日本酒観は持ってもらいたくない。 日本酒の可能性を狭めてほしくない。 せめて、よっしんの身近にいる初心者には。

 ということで、Yさんに、ワイン酵母のお酒を体験してもらいました。


 この「鳳凰美田 WINE CELL」は、試験的にタンク一本だけ仕込まれた、ワイン酵母で醸されたお酒。

 清酒酵母もワイン酵母もビール酵母も焼酎酵母も、種族的には同じで、アルコール発酵によって糖分を分解する働きを持つ。 しかし、酵母によって個性・得意分野が異なる。

 日本醸造協会会長・元国税庁醸造研究所長、石川雄章著『なぜ灘の酒は男酒、伏見の酒は女酒といわれるのか』(実業之日本社、じっぴコンパクト新書)86頁によれば、味噌酵母で日本酒をつくると、味噌汁のような風味になるという。


 ワイン酵母でつくったこのお酒も、酵母の特徴が出ていて、香りも味もどことなく白ワインを思わせる。

 マスカット様の華やかな吟醸香のなかに、苦味・酸味を想起させるニュアンスが含まれている。

 しかし、口当たりからなめらかに続く甘味・旨味には、お米らしさ、日本酒らしさがある。

 香りや、中盤以降の苦味・酸味にワインのような雰囲気があるものの、「木戸泉 純米AFS 生」ほどワインを思わせる強烈さはない。

 ほどよくバランスの取れた、「鳳凰美田」らしい上品さを保った酒質だ。


 Yさんは、この「鳳凰美田 ワイン酵母」よりも、「川中島 幻舞 山田錦」のほうが気に入ったとのこと。

 もしかしたらYさんは、ワインよりも日本酒向きなのかもしれませんね。



【栃木県小山市 小林酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2857(3000)円
 アルコール度数:16.8   日本酒度:±0
 原料米:山田錦(富山県産、契約栽培)   精米歩合:55%
 酸度:1.6


「鳳凰美田」「美田鶴」の過去の記事
「鳳凰美田 しぼりたて 純米吟醸無濾過 かすみ生 五百万石」
 (↑2010年01月

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澤姫 大吟醸生原酒 おりがらみ 斗瓶囲い雫酒 ひとごこち40%2

澤姫 大吟醸 おりがらみ 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 Yさんとともに、多彩な日本酒を堪能します。

 まずは、華やかな香りとやさしい味わいのお酒ということで、「而今 千本錦」と「澤姫 大吟醸 おりがらみ」を飲みくらべ。

 お酒の濃縮した上質な部分だけを取る、袋吊り(雫酒)。

 したたり落ちてくるお酒を斗瓶で受けてそのまま保管し、空気に触れる表面積を減らし、酸化・劣化を防ぐ。

 このお酒は、そんな手間ひまのかかる方法で集められた鑑評会出品酒を、オリ引きせずにそのままビン詰めしたもの。


 ずいぶん白く濁っていて、桃のような、甘く華やかな香りが広がる。

 香りの印象とは異なり、サラサラとドライな飲み口で、甘味は少なめ。 上質な苦味が味を締める、シャープな味わいだ。

 にごり部分の影響が大きい。 これは裏を返せば、透明な部分は非常に繊細な味わいということ。 さすが出品酒です。


 Yさんは、「香りは『澤姫』のほうが好きだけど、飲んだときの味は『而今』のほうが甘くて好き」とのことです。



【栃木県宇都宮市 井上清吉商店】 大吟醸(生)
 1800ml:7000(7350)円   720ml:3500(3675)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+4.5
 原料米:ひとごこち(栃木県産)   精米歩合:40%
 酵母:栃木酵母T-F   酸度:1.4

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2012年09月02日

旭興 逢坂 にごり貴醸酒3

旭興 逢坂 にごり貴醸酒 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 栃木の「旭興」は、貴醸酒もつくっているんですね。

 貴醸酒は火入れ・長期熟成したものが多いなか、このお酒は新酒の生酒。 しかも、にごっている。

 広島「華鳩 貴醸酒 生にごり」以来の体験です。


 小さく残る米粒が、やわらかくトロトロになっている。

 お米らしいやさしい香りに、ヨーグルト様の乳酸の香りがさわやか。

 桃のような吟醸香がそれほど感じられないところが、「春鹿 しろみき」や「千代の亀 名称募集」とのちがいだ。

 クリーミーな口当たりと香味で、豊かな甘味をたたえながら、さわやかな酸味とのバランスが取れていて飲みごたえがある。

 こういう濃厚かつさわやかなにごり酒、好きです。



【栃木県大田原市(那須郡黒羽町) 渡邉酒造】 特別純米酒(原酒)
 アルコール度数:16.5   日本酒度:−32
 原料米:(麹米)ひとごこち、(掛米)LGCソフト
 精米歩合:(麹米)55%、(掛米)60%
 酵母:協会28号   酸度:2.8


過去の「旭興」の記事
「旭興 たまか 生もと純米吟醸 協会六号酵母」
 (↑2011年03月2010年01月
「旭興 たまか 特別純米」(2012年06月

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亀の尾 精米歩合18%

 仙禽 18%精米 亀の尾

 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて。

 これは見たことがないほど小さな小さな粒。

 栃木「仙禽」の提供による、精米歩合18%にまで磨かれた亀の尾。


 なるほどたしかに、(中心部の白い)心白がほとんど出現しておらず、亀の尾と聞いて納得です。

 もろい心白が出現しないからこそ、割れにくいという長所があり、高精白に耐えられるわけですね。

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2012年08月17日

発光路強力(ほっこうじごうりき) 純米吟醸 無濾過原酒 佐瀬式槽搾り 2010(H22)BY2

発光路強力 いただきもの。

 おー、栃木県産の強力!

 強力は鳥取県原産の酒米。

 長稈のため栽培しづらいことから姿を消したが、鳥取「いなば鶴」・鳥取「日置桜」が中心となって復活栽培に成功したお米だ。

 現在では、「いなば鶴」や「日置桜」はもちろん、「鷹勇」や「千代むすび」といった鳥取県の蔵たちが使用している。

 栃木でも栽培していたとは、初耳&初見でした。


 桃のような、ふんわりとやわらかい吟醸香が印象的。

 鳥取県の蔵たちの純米吟醸・強力が、青リンゴ様の香りで共通項があるのに対して、独特の香りだ。 酵母のちがいが大きいのかな。

 甘い含み香に、やさしい甘味がつづく。 この甘い印象に負けないように酸が活躍するので、味切れが良く、軽やかな味わいにまとまっている。

 香味のバランスの取れた純米吟醸だ。



【栃木県小山市 杉田酒造】 純米吟醸(無濾過、原酒)
 1800ml:3047(3200)円   720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+3
 原料米:強力(栃木県鹿沼市発光路地区産)
 精米歩合:55%   酵母:栃木県酵母T-F,T-S
 酸度:1.6

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2012年06月21日

旭興 たまか 特別純米3

旭興 たまか 特別純米 栃木の親戚の方からいただく。

 若い蔵元・杜氏を中心に革新的な酒質にとりくむ蔵がいくつも登場している栃木県。

 この「旭興」も新たな挑戦をつづける蔵だ。

 今回いただいたのは、特等米の五百万石を小仕込み・長期低温発酵でていねいに醸されたお酒。

 槽搾り、ビン火入れという、手間ひまをかけてお酒の風味を最大限に活かした、ぜいたくなお酒ですね〜。

 米粉のようなやさしい香りがほのかにただよい、上品な印象。

 口当たりから後味まで一貫してキレイな酒質で、静かに甘味が広がる。 さりげなく、旨味、酸味、そして苦味も含まれていて、バランスが良い。

 ぬる燗にすると、隠れていた要素がゆっくりと姿を現す。 冷温〜常温ではわからない味わいが開いてくる。

 キレイなだけのお酒ではなく、複雑な味わいが繊細に織りなされているところが魅力。 奥にひそむぼんやりとした味わいの姿を確かめたくて、次のひと口にすすむ。


 ふと、Toshiのシングル「Looming」(アルバム「MISSION」にも収録)を連想した。 この曲は、小学校の修学旅行の広島も思い出させる。

 広島で食べた焼き牡蠣、おいしかったなあ。 どんどん連想が広がる。


 そうだ、このお酒のクリーミーさ、旨味・酸味・苦味は、焼き牡蠣に合うかもしれない。

 牡蠣に合わせるお酒というと、酸味たっぷりの個性派を挙げる人が多いけれど、正統派で繊細なバランスのこのお酒も、おたがいの滋味深さを引き立てあうような気がする。

 派手な香りや濃醇な味といったインパクトはない。 いや、派手・濃醇ではないことの魅力が、このお酒には詰まっている。



【栃木県大田原市(那須郡黒羽町) 渡辺酒造】 特別純米酒(原酒)
 1800ml:2600(2730)円   720ml:1350(1418)円
 アルコール度数:17.3   日本酒度:+2.5
 原料米:五百万石(黒羽町産、減農薬・減化学肥料栽培)
 精米歩合:57%
 酵母:栃木県酵母(T-デルタ)   酸度:1.5


過去の「旭興」の記事
「旭興 たまか 生もと純米吟醸 協会六号酵母」
 (↑2011年03月2010年01月

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2012年01月07日

仙禽(せんきん) 純米吟醸 無濾過生原酒 初しぼり2

仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 初しぼり 大丸東京で見つけて購入。

 ヤンチャな蔵元兄弟がヤンチャなお酒を醸す「仙禽」。

 今回のしぼりたても楽しみ!

 どうやら、昨年のしぼりたてのお酒とは、ラベルがちがうだけでなく、お米もちがう商品みたい。

 開栓すると、麹由来の甘い香りと、フレッシュな果実香がさわやか。

 冷温では、非常にスッキリとした飲み口で、意外なほど味が感じられない。 少し常温に近づくにつれて、香味が開いてくる。

 常温では、甘い香りが先行しながら、旨味のおかげか、意外とドライな雰囲気。 酸味・苦味が活躍してスッキリした印象で収束する。

 「仙禽」得意の甘酸っぱい味わいというより、ドライでシャープな酒質になりやすい、ひとごこちの魅力が引き出されているのかもしれない。

 シャープで軽快な酒質ながら、起伏のある展開で、飲んでいて楽しい。


【栃木県さくら市 仙禽酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2762(2900)円   720ml:1381(1450)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:−3
 原料米:ひとごこち(栃木県産)   精米歩合:55%
 酵母:栃木酵母(T-F)   酸度:2.0   アミノ酸度:0.9


「仙禽」の過去の記事
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 とちぎ酒14」
 (↑2010年03月
「仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 愛山」
 (↑2011年06月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 雪雫 搾りたてヌーヴォー」
 (↑2011年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月
「仙禽 山廃純米 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 山廃純米吟醸 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)

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2011年06月11日

仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 愛山 804

仙禽 木桶仕込 山廃純米 池袋東口の「希紡庵」にて飲む。

 おとなしいお酒を一切つくらない、個性的な「仙禽」。

 「記録よりも記憶」と言って、「じゃじゃ馬」と表現する亀の尾・木桶仕込みの純米大吟醸を鑑評会に出品するような蔵。

 それで金賞まで受賞してしまう。

 常識をくつがえすべく、他とは別方向へ本気で突っ走る。 よっしんにとって「仙禽」は、日本酒界のXのような存在です。

 山廃らしいヨーグルト様の乳酸の香りに、麹の甘い風味、ドライな木の香り、岩清水を思わせるミネラル感。 さわやかな、そして複雑な風味が躊躇せずに広がってゆく。

 そして、広がった味わいを強い酸が引き締める。 すごい満足感。

 いったい、この透明な液体のなかに、どれほどの味が詰まっているのだろう。 そして、他のお酒は、どれほど単調なんだろう。

 そう思わせるほどの魅力がある。

(裏ラベル)
 仙禽のアナザーワールドへようこそ。
 仙「菌」は特殊なウィルスで、
 感染するとこれまた厄介らしいですよ。

 あまずっぱいお酒。
 くれぐれも中毒には御注意を。

 蔵元みずから、こう豪語する個性・中毒性。 ぜひお試しあれ!


【栃木県さくら市 仙禽酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3143(3300)円   720ml:1571(1650)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:−4
 原料米:愛山(兵庫県産)   精米歩合:80%
 酵母:協会901号   酸度:2.5


「仙禽」の過去の記事
「仙禽 山廃純米 木桶仕込袋しぼり 無濾過生原酒」(2010年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 雪雫 搾りたてヌーヴォー」
 (↑2011年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月
「仙禽 山廃純米 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 山廃純米吟醸 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)

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2011年03月22日

旭興 たまか 生もと純米吟醸 協会六号酵母2

旭興 たまか 栃木に住む親戚から、ふたたびいただく。

 今夜は栃木「旭興 たまか」。 そういえば「惣譽(惣誉)」、「天鷹」、「仙禽」と、最近なんとなく栃木づいているなあ。

 「旭興 たまか」というと、昨年いただいたときの感動が忘れられない。

 まずは常温(まだ寒い初春の室温)で。 スッキリと乳酸・レモン風の香りで、非常におとなしい。 やっぱり、このお酒は燗ですね。

 ではさっそくぬる燗に。

 ん? 今年は昨年よりも少し苦味が効いてスッキリ感が強調されている。 そのぶん、やさしさ・ふくよかさは感じにくくなっている。

 記憶ちがいか、味覚の変化か。 と思って裏ラベルを見てみたら、お米が変わっていたみたい。 ・・・そうか、それでか。

 乳酸の風味から入り、ミルキーな甘味、さわやかな酸味・苦味が現れ、お米らしい雰囲気が重なり、静かに収束してゆく。

 重厚・濃醇とは無縁の軽快な酒質ながら、それでいて味の個性・存在感がある。 とくに、お米らしさは特筆モノだ。

 上品で、燗で化ける。 なかなか出会ないタイプのお酒だ。


【栃木県大田原市(那須郡黒羽町) 渡辺酒造】 純米吟醸(生もと)
 1800ml:2850(2992)円   720ml:1450(1522)円
 アルコール度数:17.3   日本酒度:+2.5
 原料米:雄町   精米歩合:(麹米)50%、(掛米)55%
 酵母:協会6号   酸度:1.8


過去の「旭興」の記事
「旭興 たまか 生もと純米吟醸 協会六号酵母」(2010年01月

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2011年03月19日

仙禽 純米吟醸無濾過生原酒 雪雫 搾りたてヌーヴォー3

仙禽 しずく 搾りたて ヌーヴォー 東京駅の大丸で購入。

 ん? なんだろう、このかわいいラベル・・・あ、「仙禽」だ!

 と思った時には、すでにビンを持っていた。

 2004年秋の試飲会で衝撃的な出会いをした栃木「仙禽」。 この6年半で、ラベル中身も注目度も変わりましたね。

 そもそも最初にハマった「仙禽」が、80%精米のうすにごり生原酒。 この「仙禽 雪雫」はにごり酒ではないけれど、オリが沈んだ生原酒だ。

 期待、大!

 今回のラベル、黒・黄・青の色づかいがなんとなく金子真人氏の勝負服(ディープインパクト、クロフネなど活躍馬多数)を連想させる。

 オリのただようお酒を注いでみると、炭酸の泡が現れてグラスにくっつきだす。 さわやかな麹の香りが好み〜。

 トロリと濃密な口当たりとともに、豊かな甘味と元気いっぱいの酸味がはじける。 炭酸のサポートもあって、飲み口は爽快。

 まだ若いお酒だから、ゆっくり落ち着いて旨味・複雑さを堪能するというお酒ではない。 インパクト・爽快さを楽しむためのお酒だ。

 さすが「仙禽」! やっぱり衝動買いして正解だった。


【栃木県さくら市 仙禽酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2762(2900)円   720ml:1381(1450)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:−3.5
 原料米:とちぎ酒14(栃木県産)   精米歩合:55%
 酸度:2.1


「仙禽」の過去の記事
「仙禽 山廃純米 木桶仕込袋しぼり 無濾過生原酒」(2010年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月
「仙禽 山廃純米 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 山廃純米吟醸 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)

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2011年03月17日

天鷹 国造 純米酒2

天鷹 国造 純米酒 池袋西武で試飲・購入。

 「天鷹」は、2010年07月が池袋西武での初の試飲販売。

 よっしんとしても、看板商品「天鷹 心」以外の商品を色々と飲みくらべるのは初めて。

 でも、結局購入したのは、以前飲んで強く印象に残っていた「天鷹 国造 純米酒」。  日本三古碑の一つとして知られる国宝「那須国造碑」からのネーミングだ。

 くにのみやつこ。 歴史好きなら自然に読めても、そうでなければ難読漢字かもしれない。

 サラリとした「天鷹」ラインナップのなかで、「天鷹 国造」はその練れた旨味で異彩を放っている。

 鳥取「千代むすび ゲゲゲの純米吟醸」と似た、藤の花・プルーン・ラムレーズンのような独特の甘味・熟成感。 どちらも五百万石の純米吟醸の熟成酒だからかな。

 55%精米とは思えない、良い意味での野暮ったさがある。 前日に飲んだ60%精米の「妙の華 阿波山田錦」・「秋鹿 阿波山田錦」のほうが雑味を排してシャープな仕上がりになっている。

 そんなところからも、洗練された味わいの「天鷹」にしては異色の存在だということがわかる。

 冷温では魅力を封じて弱点を露呈させてしまうので、常温〜ぬる燗で熟成したまろやかな旨味を楽しみたい。

 どことなく泥臭さを感じる、飲み手を選びそうな個性がうれしい。 こういうクセのあるお酒、好きです。


 試飲販売で試飲した「天鷹」のお酒たち
「天鷹 心 純米吟醸 生」★★
  ↑生酒らしいさわやかな香りと、お米らしい風味が両立している
「天鷹 心 純米吟醸」★★
  ↑軽い味わいながら、落ちついた旨味が静かに広がる
「天鷹 辛口純米酒」
  ↑ドライで軽い酒質。 やさしい味がコーティングして好バランス
「天鷹 辛口純米酒 初呑み切り」
  ↑辛口純米酒と同じ造りだが、別タンクでわずかに味が異なる
「天鷹 純米吟醸」
  ↑ドライな「心」とは異なり、やさしい甘味が活きている
「天鷹 大吟醸」
  ↑35%精米。 水のように清らか
「天鷹 純米大吟醸」
  ↑こちらも35%精米ながら、お米らしさが引き出されている
「天鷹 オーガニック 純米吟醸」
  ↑雑味を除去した、繊細で上品なお酒


【栃木県大田原市(旧:那須郡湯津上村) 天鷹酒造】 純米酒
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1313)円
 アルコール度数:15.3   日本酒度:+3
 原料米:五百万石(栃木県産)   精米歩合:55%
 酵母:協会901号   酸度:1.9   アミノ酸度:1.2


「天鷹」の過去の記事
「天鷹 心 純米吟醸 生」(2005年08月02月
「天鷹 心 純米吟醸」(2005年02月
「天鷹 国造 純米酒」(2005年02月

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2011年01月07日

惣譽(惣誉) 生もと純米大吟醸4

惣誉 生もと純米大吟醸 池袋東武で試飲・購入。

 「鯉川 阿波山田錦」、「龍力 生もと」と続いて、今夜の真打は「惣誉 生もと純米大吟醸」。

 「惣誉」は、2009年1月に池袋東武の試飲販売で出会い、衝撃を受けた蔵。

 ほとんどが地元で消費されてしまうという小さな蔵だが、原料米のほとんどを兵庫県産の山田錦でまかなう。

 自称、「東日本でもっとも兵庫県産山田錦の使用率が高い蔵」。

 生もとで醸されるお酒は、クリアで上質ながら、温度変化や時間変化にへこたれないほど強靭。

 清廉さは東日本らしく、力強さは西日本らしい。 不思議なバランスの酒質だ。 まあ、お米は西日本なのに、蔵は東日本だからね。

 常温熟成に耐えられる、いや、むしろ、常温熟成で成長するお酒だ。 ということで、以前の「惣誉 生もと特別純米酒」と同様、今回の「惣誉 生もと純米大吟醸」も約1年間、常温放置。

 「酒BAR よらむ」ヨラムさん(生酒も常温で長期熟成させる)風に自虐的に表現すれば「家でいためつけた」状態。

 常温(とはいっても冬の暗所から取り出した時は氷点下)で開栓すると、レモン・バナナのようなやさしい香りがふんわりとひろがる。 ヨーグルト様の乳酸の香りもさわやか。

 ・・・まだ若い!?

 繊細で軽快な口当たりで、ソフトな甘味から入る。 クリアで明るい雰囲気の中、伸びやかな旨味が軽やかに広がってゆく。

 燗にすると、酸が引き立って力強さが加わる。 たしかに、酸を隠し持っているような香りだったからなあ。

 生もと山廃は、きちんと造ればキレイなお酒になる。 この「惣誉 生もと純米大吟醸」は、そんな成功例のひとつだと思う。

 「先に飲んだ『鯉川』や『龍力』よりもパワフル」、という感想をいただきました。 ありがとうございます! 奮発して購入して、満を持して提供したかいがありました。

 さすが、すごいお酒です。


【栃木県芳賀郡市貝町 惣譽酒造】 純米大吟醸(生もと)
 1800ml:6000(6300)円   720ml:3000(3150)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3.5
 原料米:山田錦(兵庫県特A地区産)   精米歩合:45%
 酸度:1.7


「惣譽(惣誉)」の過去の記事
「惣譽(惣誉) 生もと特別純米酒」(2009年09月

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2010年03月26日

仙禽 山廃純米 木桶仕込袋しぼり 無濾過生原酒4

仙禽 山廃木桶 京都二条東洞院の「酒BAR よらむ」にて飲む。

 島根「王禄 渓」、栃木「仙禽 山廃木桶」、長野「帰山 参番」の生酒セットの2種類目。

 「仙禽」といえば、2005年11月の「東京大試飲会 at 新宿京王プラザホテル」で飲んだ「仙禽 純米 あらばしり」が衝撃的だった。

 精米歩合80%の低精白の純米酒が標準。 ヘタしたら雑味の多くなってしまうお酒を、うすくにごって炭酸も残った無濾過生原酒のまま発売してしまう。

 その姿勢にも驚いたが、なにより感動したのはお酒の味の鮮烈なこと。 他の蔵にもありそうな無個性なお酒の対極にある、これぞ「仙禽」という個性を感じた。

 さて今回の「仙禽 山廃木桶」も低精白。 濃醇ながらスーッとキレイな香りが抜けてゆく清廉な印象だ。

 山廃らしいヨーグルト様の乳酸の香りに、麹の風味、木の香り、岩清水を思わせるミネラル感。

 さわやかな甘味をビシッと強い酸が締める。 これは高レベル(高濃度)でバランスの取れたお酒だ。 バッチリ好み。 うまし!


【栃木県さくら市 仙禽酒造】 純米酒(山廃、無濾過、生、原酒)
 1800ml:2667(2800)円   720ml:1333(1400)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:−3
 原料米:とちぎ酒14(栃木県産)   精米歩合:80%
 酵母:協会601号   酸度:2.6


「仙禽」の過去の記事
「日本酒大利き酒会」にて試飲(2007年05月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月

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2010年01月10日

旭興 生もと純米吟醸 たまか 協会六号酵母3

旭興 たまか 栃木に住む親戚からのいただきもの。

 「『dancyu』にも載ったことがある、燗向きのお酒」とのこと。 おぉ、これは楽しみ。 調べたら、2008年3月号の56ページに蔵元のコメントが、63ページにはビンの写真があった。

 「dancyu」の写真もそうだが、はじめは新聞紙につつまれている。 今回の写真は新聞紙をはずした状態。

 新聞紙の上からもラベルがはってあるから、ラベルは2つ。 ちょっとぜいたく(笑)なお酒だ。

 燗向きと聞いても、まずは開栓直後の常温(といっても冬なので低温)で飲んでみる。

 香りはひかえめで、キレイな酒質。 中盤以降に広い空間を感じるような、つまりは旨味がまだ開いていないような感覚がある。

 あっさりしているが、それで全貌を見せてしまっている淡麗酒ではない。 淡麗酒は味わいが乏しいぶんアルコールが前面に出てしまうが、このお酒はお米の風味を残して消える。 さりげなく酸の存在感もある。

 こういうお酒は、温めて本領を発揮させてあげないともったいない。

 ぬるめの燗にすると、フワッとお米の香りが立ち、かわいらしい酸味も出てきた。 中盤には待望の旨味がふくらみ、酸がキュッと締める。 これこそまさに燗映え。

 強烈なパワーを見せるわけではないものの、キレイでバランスの良い上品な燗酒だ。 これは燗で想像以上に化けるお酒だ。

 サバの棒寿司、ヤリイカの刺身(スーパーで調達)に合わせて大満足。 繊細な味つけの和食が食べたくなる。


 気になったので、色々調べてみた。 渡辺酒造は年間製造700石のうち、99%が地元栃木県北で消費されているという。

 「たまか」は燗酒用の銘柄で、丁寧な造りはもちろん、袋しぼりビン燗火入れと手間をかけ、新聞紙で遮光することで上質なお酒の鮮度を保つという、さまざまな努力をしている。

 今回の生もと純米吟醸は六号酵母だが、七号酵母バージョンもあるとのこと。 そして特別純米タイプ・吟醸タイプもある。

 うーん、どれも飲んでみたい! 注目の蔵だ。


【栃木県大田原市(那須郡黒羽町) 渡辺酒造】 純米吟醸(生もと)
 1800ml:2850(2992)円   720ml:1450(1522)円
 アルコール度数:17.3   日本酒度:+4
 原料米:(麹米)山田錦、(掛米)雄町
 精米歩合:(麹米)50%、(掛米)55%
 酵母:協会6号   酸度:1.55

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2010年01月01日

鳳凰美田 しぼりたて 純米吟醸無濾過 かすみ生 五百万石

鳳凰美田 かすみ 元旦におせちと合わせて飲む。

 東京駅地下の「はせがわ酒店 Gransta店」にて購入。

 あ、なつかしい「鳳凰美田」だ。 久しく飲んでいないなあ。

 ということで、しぼりたての新酒を購入。

 かすみ酒という名前ながら、ほとんど無色透明。 どのビンを買おうか、ほかのビンと見くらべてみたけれど、やっぱりみんな無色透明。 たまたまお店に入荷した商品は、オリが少なめだったのかもしれない。

 甘味が強く酸味の少ないリンゴのような香り。 生酒らしいコッテリとなめらかな口当たり。 前半から強い甘味が感じられて、重厚なイメージ。

 こういうお酒、ちょっと苦手だなあ。 飲み疲れてしまうというか、2口目にすすめないというか。

 甘味が強くて、酸味が追いついていない、バランスの悪い感じがした。 ベタっと後口に甘味が残るところも「十四代」に似たところがある。

 「鳳凰美田」というと、もっとスッキリした印象だと思ったけれどなあ。 この商品だけ、意図的にちがうタイプに仕上げたのかな。

 うーん、残念な気分です。


【栃木県小山市 小林酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2667(2800)円   720ml:1522(1600)円
 アルコール度数:16.8   日本酒度:+2
 原料米:五百万石(富山県産、契約栽培)   精米歩合:55%
 酸度:1.4

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2009年09月19日

惣譽(惣誉) 生もと特別純米酒3

惣誉 生もと純米 池袋東武で試飲・購入。

 ラベルや試飲感想メモを見たところ、試飲・購入したのは2008年12月だったらしい。 久しぶり〜。

 池袋東武に初来店した「惣誉」。 飲むのも初めてだなあと思っていたら、95%以上が栃木県内での消費。 近いはずの東京でも、なかなかお目にかかれないんですね。

 蔵の製品のほとんどが、兵庫県産山田錦。 兵庫県産山田錦の使用率は、東日本随一とのこと。 消費は地元密着型、原材料は他県依存型。 これはめずらしい、おもしろい蔵だ。

 購入した「惣誉 生もと特別純米酒」の試飲時の感想は、ひと言でいえば「硬い」。 まちがいなく飲みごろはまだ先という印象。 飲みごろとなった商品は入手困難と考えて、自宅で常温放置(熟成)すること9か月。

 いよいよ開栓!

 まずは常温で。 熟成を経て色づいたお酒からは、醤油煎餅のような落ちついた熟成香や、いかにも生もとらしいヨーグルト様のクリーミーな香りも感じられる。

 キメ細かくつややかな口当たりで、なおも若い印象を受ける強い酸味から入る。 しだいに石灰・ミネラルを感じる風味と、ミルキーな味わいも感じられるようになる。

 これは、温めるとすごいお酒かもしれない。 ということで熱めの燗に。

 まろやかな味わいが引き立って、強い酸味をコーティングする。 すべりの良さも燗向きで、練れた味わいと豊かな余韻が楽しめる。

 味の系統は山形「東光 直江兼続公」・「初孫 生もと純米」、千葉「寿萬亀 生もと」にも似ているなど、そう個性的ではないかもしれない。

 しかし、カニとの相性や、味の複雑さや燗映えの素質などは秋田「真人 生もと」を髣髴とさせる。

 ミソがたっぷり詰まったズワイガニの自宅ゆでが、本日のメイン。 濃厚すぎず、淡麗すぎず、みごとに寄り添う「惣誉」に一同ご満悦。 モワッとした熟成酒独特の雰囲気がなく、古酒が苦手という2人にも高評価でした。


【栃木県芳賀郡市貝町 惣譽酒造】 特別純米酒(生もと)
 1800ml:2750(2888)円   720ml:1381(1450)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦(兵庫県特A地区産)   精米歩合:60%
 酸度:1.8

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2009年01月02日

開華 特別純米原酒 みがき 竹皮2

開華 みがき 日本名門酒会から届く。

 2008年10月の「日本酒天国2008東京大試飲会」に参加して、アンケートを郵送。 「試飲会で人気だったお酒」プレゼントが当たって、送られてきたお酒がこの「開華 みがき」。

 「開華」、当日は飲まなかったなあ。 どんなお酒だろう?

 熟成で生まれたモワッとした雰囲気があり、甘味を帯びたつややかな口当たり。

 旨味や酸も存在感があって原酒らしい密度を感じるが、終盤はスルリとなめらかに流れて消えてゆく。

 飛びぬけた個性のない、まとまりの良いタイプの純米酒。 個人的にはつかみどころのないイメージ。

 後口を強くするも、シャープにするも、甘味を出すも、熟成を深めるも、なにかもう1歩特化してほしい印象だった。


【栃木県佐野市 第一酒造】 特別純米酒(原酒)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1700(1785)円
 アルコール度数:17.7   日本酒度:+2
 原料米:(麹米)五百万石[富山県産]、(掛米)五百万石・美山錦
 精米歩合:59%   酵母:栃木酵母(協会10号系)
 酸度:1.5   アミノ酸度:1.4

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