高知のお酒

2014年11月15日

酔鯨 純米吟醸 吟麗 秋あがり 氷温貯蔵3

酔鯨 純米吟醸 吟麗 秋あがり 四国旅行のおみやげとしていただく。

 「鯨海酔侯」と自称した山内容堂(豊信)公、大杯に注がれたお酒を飲み干す「どろめ祭り」。

 そんな、今も昔もお酒に強いイメージが強い高知県。

 ところが、県の中心である高知市内には意外にも「酔鯨」1蔵のみ。

 県内各地に酒蔵が点在するからこそ、日本酒文化の基盤が厚いのでしょうか。

 桂浜を訪れた際、近隣の酔鯨酒造にも寄ろうとしたところ、休業日だったとのこと。 うーん、残念でしたね。



 さて、今回いただいた「酔鯨 純米吟醸 吟麗 秋あがり」は、秋限定のお酒。

 「酔鯨」はいろいろ飲んできたつもりでいたけれど、このお酒は初めて。


 さっそく冷温でいただきます。

 メロン様のさわやかな香りで、甘味・酸味・苦味などのいろいろな味を想起させる。

 密度を感じさせるまろやかな口当たりで、通常商品「酔鯨 純米吟醸 吟麗」よりも格段にまろやかな印象。 へぇ、こんなにちがうんだ。

 甘味少なめで酸味の効いたシャープな酒質ながら、不思議と飲みごたえを感じさせる厚みもある。


 さわやかで、旨味があって、しかも味切れが良い。 力強く洗練された純米吟醸。 さすが「酔鯨」です。



【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸(生詰)
 1800ml:2,670(税込2,884)円   500ml:1,630(1,760)円
 アルコール度数:16.5%   日本酒度:+6.5
 原料米:松山三井(愛媛県産)   精米歩合:50%
 酵母:熊本酵母   酸度:1.60   アミノ酸度:1.05


「酔鯨」の過去の記事
「酔鯨 純米大吟醸 旭友」(2014年10月
「酔鯨 吟寿 純米吟醸」(2006年11月
「酔鯨 吟寿 うすにごり 純米吟醸無濾過生原酒」
 (↑2009年06月2003年11月
「酔鯨 吟寿 純米吟醸 生」(2008年09月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸」(2007年10月2004年03月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 未濾過すっぴん」
 (↑2011年02月2006年05月
「酔鯨 吟麗 にごり酒 純米吟醸無濾過生原酒」(2009年08月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 しぼりたて(五百万石)」(2011年01月
「酔鯨 純米吟醸 鯨海酔侯 土佐錦」(2012年05月
「酔鯨 純米吟醸 備前雄町」(2010年08月
「酔鯨 山内家ゆかりの酒 純米酒」(2006年05月
「酔鯨 特別純米酒」(2004年01月2003年10月

 20軒ちかくある高知県の酒蔵のうち、唯一高知市内にある蔵が酔鯨酒造。

 「酔鯨」の銘柄は、第15代高知城主、山内容堂公の自称「鯨海酔侯」にちなんで名づけられた。


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2014年10月05日

酔鯨 純米大吟醸 旭友2

酔鯨 純米大吟醸 旭友 いただきもの。

 よっしん父が愛飲してきた高知の「酔鯨」は、よっしんが人生で初めて飲んだ日本酒。

 今まで飲んできた900近くの酒蔵・銘柄のなかでも、特別な存在です。


 今回の「酔鯨 純米大吟醸 旭友」は、蔵の豊かなラインナップの中でも高級酒のひとつ。

 試飲販売でしか体験したことがなかった、家でじっくり飲むのは初めてというお酒。


 では、冷温でいただきます。 メロン・柑橘系の酸味を想起させる吟醸香が上品。

 しっとりとした、きめ細やかな口当たりで、雑味のないクリアな酒質。

 お米をぜいたくに磨いたお酒だけあって、ふくらみに欠けるものの、華美ではなくおだやかな旨味が息づいている。

 幅を感じさせながらも甘味を排した飲み口と、味切れの良さがこの蔵らしい魅力。



 ひと口だけで辟易してしまう香り酒とは一線を画した、次のひと口を誘う純米大吟醸。



【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸
 1800ml:5,300(5,724)円   500ml:2,510(2,711)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+6.5
 原料米:八反錦(広島県産)   精米歩合:40%
 酵母:熊本酵母   酸度:1.55   アミノ酸度:1.15


「酔鯨」の過去の記事
「酔鯨 吟寿 純米吟醸」(2006年11月
「酔鯨 吟寿 うすにごり 純米吟醸無濾過生原酒」
 (↑2009年06月2003年11月
「酔鯨 吟寿 純米吟醸 生」(2008年09月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸」(2007年10月2004年03月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 未濾過すっぴん」
 (↑2011年02月2006年05月
「酔鯨 吟麗 にごり酒 純米吟醸無濾過生原酒」(2009年08月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 しぼりたて(五百万石)」(2011年01月
「酔鯨 純米吟醸 鯨海酔侯 土佐錦」(2012年05月
「酔鯨 純米吟醸 備前雄町」(2010年08月
「酔鯨 山内家ゆかりの酒 純米酒」(2006年05月
「酔鯨 特別純米酒」(2004年01月2003年10月

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2014年07月16日

亀泉 純米吟醸生原酒 CEL-242

亀泉 純米吟醸CEL24 赤羽駅西口の「日本酒BAR しじゅうごえん」にて飲む。

 「亀泉 純米吟醸生原酒 CEL-24」は、高知県の亀泉酒造を代表するお酒のひとつ。

 非常に高い香りと甘酸っぱい味を生み出す、高知県開発の酵母「CEL-24」を使ったお酒です。

 何度も飲んでいるにもかかわらず、なかなか記事にしていないお酒としても、個人的には有名です。


 しかし、今回は堂々と写真付きで登場!

 甘いお酒は好きだけれど、酸っぱいお酒は苦手というYさんに、この甘酸っぱい「亀泉 純米吟醸生原酒 CEL-24」はどう響くのでしょうか。


 冷温でいただきます。


 パイナップルのような、苦味を想起させるさわやかな香りが鮮烈。 この香りは、きつすぎるといって苦手な人も少なくない気がします。

 甘味も豊かながら、酸味・苦味が強調された爽快な味わい。 水っぽいお酒のスッキリさとは異なる、酸味・苦味が引き立てるスッキリさです。

 アルコール度数が低めの原酒ながら、ロックや水割りにしても特徴的な香味は健在。 まろやかさが酸味を包む燗でも楽しめる、飲み方の幅の広いお酒。


 Yさんは酸味に押され気味のようで、「甘いけど、これは苦手」とのこと。 香味のバランスって難しいなあ。



【高知県土佐市 亀泉酒造】 純米吟醸(生、原酒)
 1800ml:2,800(3,024)円   720ml:1,400(1,512)円
 アルコール度数:14.2   日本酒度:−13.5
 原料米:八反錦   精米歩合:50%
 酵母:CEL-24   酸度:1.8   アミノ酸度:1.1


過去の「亀泉」の記事
「亀泉 純米吟醸 生原酒 CEL-24」(2012年01月

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2012年11月21日

安芸虎 純米大吟醸 KANPA+i 0311 PROJECT3

安芸虎 純米大吟醸 東京駅地下の「はせがわ酒店 Gransta店」にて購入。

 京都へ向かう新幹線車内で飲む。

 乾杯と、カンパ+愛をかけたネーミング。

 日本酒10銘柄、リキュール2銘柄、合わせて12の蔵元によるチャリティー企画商品だ。

 日本酒は、宮城「伯楽星」、山形「米鶴」、石川「天狗舞」、長野「御湖鶴」、岐阜「醴泉」、三重「作」、広島「雨後の月」、山口「東洋美人」、高知「文佳人」・「安芸虎」。

 リキュールは、和歌山「雑賀 梅酒」、高知「美丈夫 ぽんかん」。

 それぞれの商品を購入すると、1本につき21円が被災地に寄付される。 ということで、よっしんも21円を寄付します!


 12蔵のなかで唯一飲んだことのない「安芸虎」。

 マスカット様のさわやかな吟醸香。 香りだけではなく、酸味・苦味もさわやか。 「伯楽星 特別純米」にも似た雰囲気だ。

 純米大吟醸と名乗っているものの、秋田「新政」、宮城「伯楽星」、長野「御湖鶴」など、さわやかな酸味で人気を集める純米酒と遜色のない、しっかりとした味を持っている。


 「安芸虎」、良いね〜。 他のお酒たち、通常商品も飲んでみたくなる。



【高知県安芸市 有光酒造場】 純米大吟醸
 375ml: 627(658)円
 アルコール度数:15.5   精米歩合:50%

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2012年08月26日

豊の梅 純米吟醸 活性うすにごり いとをかし2

豊の梅 いとおかし 池袋東武で試飲・購入。

 ちょっとしたアクシデントがきっかけで誕生した「豊の梅 おかし!!な濁り酒 純米生」が、好評により定番商品化!

 その名も、いとをかし。

 試作品名から「おかし」を引き継ぎ、さらにみやびな名前に。

 淡麗と称される高知県のお酒を代表する「豊の梅」。 華やかな香りと炭酸の刺激が楽しめるこのお酒も、やはり甘味をおさえたスッキリとした味わい。

 炭酸の元気なうちに飲んでほしいということから、飲みきりサイズでの発売。 良いですね〜!


 ラベルに微発泡と書いてあるとおり、開栓はスムーズ。 グラスに注ぐと大粒の炭酸が現れて、意外と元気。

 うっすらとにごったお酒からは、炭酸がはじけるたびに、パイナップル・リンゴを思わせる華やかな香りが広がる。

 含み香も同様に華やかで、やさしい甘味を上回る酸味が印象的。 そのわりに淡麗型の酒質で、水のやわらかさが感じられる。 このバランスも不思議だ。


 個人的にはちょっと香りが派手で苦手。 ただ、香りさえ気にならなければ、飲みやすいタイプだから多くの人に受け入れられると思う。



【高知県香南市赤岡町 高木酒造】 純米吟醸(生、にごり)
 500ml:1000(1050)円
 アルコール度数:14.5   日本酒度:−7
 原料米:松山三井(愛媛県産)   精米歩合:60%
 酵母:高知酵母CEL24   酸度:2.3


「豊の梅」の過去の記事
「豊の梅 純米吟醸 無濾過生原酒 しずく酒」(2009年01月
「豊の梅 おかし!!な濁り酒 純米生」(2008年07月

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2012年05月11日

酔鯨 純米吟醸 鯨海酔侯 土佐錦2

酔鯨 鯨海酔候 有楽町・銀座の高知県アンテナショップ「まるごと高知」にて購入。

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」で盛り上がる2010年夏にオープンしたこのお店は、有楽町駅・銀座一丁目駅から歩いてすぐ。

 「龍馬伝」の題字も手がけた四国出身の書家、紫舟さんの字による「まるごと高知」の看板がおしゃれ。

 1階は、一般的なアンテナショップに見られる、地元特産品の売場。 四万十川の川エビ・川海苔・アユ味噌、栗、ゆず、しょうが、カツオなど、高知らしさが全開だ。

 さらに、白を基調とした明るい2階は、高知の食材を活かしたダイニング、木のぬくもりあふれる地下1階は、日本酒・栗焼酎といった酒類や和紙などの伝統産業の売場という、ぜいたくなつくりになっている。

 1フロアを、各蔵のお酒たちが堂々と占拠するようすは圧巻。 さすが地酒大国の異名を持つ、日本酒消費量の多い高知県。 独自の酒米や酵母の開発も熱心な県だけに、日本酒への力の入れようは相当だ。

 売場の一角に日本酒が数本並んでいる程度のアンテナショップとは、規模・充実度がちがう。

 「亀泉」「菊水/四万十川」「久礼」「酔鯨」「土佐しらぎく」「土佐鶴」「豊の梅」「美丈夫」「文佳人」「松翁」「南」「無手無冠」など、高知県の蔵のほとんどが集結している。

 大好きな「無手無冠」は蔵から家に届くので、今回は「酔鯨 土佐錦 鯨海酔侯」を購入。

 土佐最後の領主、山内豊信(山内容堂)の自称「鯨海酔侯」を冠した、高知県の酒米である土佐錦を使ったお酒。 土佐錦を使った「酔鯨」は、初めて飲む(だから気になって購入)。


 では、常温でいただきます。

 ・・・おとなしい。

 スルリとなめらかな口当たりで、お米らしい旨味が静かに展開する。 今まで飲んできた、さわやかで鮮烈なイメージの「酔鯨 純米吟醸」とは、ずいぶん個性が異なる。

 「酔鯨」好きの人も、「これが『酔鯨』? 全然印象がちがう」とおどろいていた。

 ただ、しっかりとドライで、シャープな酸が効いているところは、「酔鯨」らしい一貫性を感じる。

 冷やしてスッキリと飲むのも、常温〜ぬる燗で落ち着いて飲むのにも適していて、楽しめる温度帯は広い。 でも、やっぱり、いつもの「酔鯨」のような華が欲しいなあ。

 この飲み口・味わいが、通常商品に使われている松山三井(愛媛県産米)や八反錦(広島県産米)と異なる、土佐錦の個性なのかもしれない。

 「酔鯨 雄町」も、お米の特徴がしっかり出ていたし、お米の特徴をストレートに出すのが得意なのかな。



【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸
 1800ml:2720(2856)円   500ml:1165(1223)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+6.5
 原料米:土佐錦(高知県産)   精米歩合:50%
 酵母:KA-1   酸度:1.85   アミノ酸度:1.1


「酔鯨」の過去の記事
「酔鯨 吟寿 純米吟醸」(2006年11月
「酔鯨 吟寿 うすにごり 純米吟醸無濾過生原酒」
 (↑2009年06月2003年11月
「酔鯨 吟寿 純米吟醸 生」(2008年09月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸」(2007年10月2004年03月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 未濾過すっぴん」
 (↑2011年02月2006年05月
「酔鯨 吟麗 にごり酒 純米吟醸無濾過生原酒」(2009年08月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 しぼりたて(五百万石)」(2011年01月
「酔鯨 純米吟醸 備前雄町」(2010年08月
「酔鯨 山内家ゆかりの酒 純米酒」(2006年05月
「酔鯨 特別純米酒」(2004年01月2003年10月

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2012年01月16日

亀泉 純米吟醸 生原酒 CEL-24

 池袋駅東口の「裏や」にて、セバさんと飲む。

 日本酒の充実したこのお店は、冷酒として注文しなければ、温度計付きの湯煎セットを出してもらえる。

 好みの温度帯を探る楽しみ、お酒の温度による変化が堪能できる。


 今夜の最初は、さわやかな酸味が魅力の「亀泉」から。

 この「亀泉 純米吟醸 生原酒」、池袋西武での試飲販売や、浦和の地元の料理屋さんなどで何度も飲んでいるお酒。

 しかーし、記事にするのは初めて。 ・・・またか。


 このお酒は、CEL-24という高知県で新たに開発された多香気・多酸の酵母を使ったお酒。

 パイナップルのような甘酸っぱい香味が特徴・魅力だ。

 蔵元は、冷温で、または氷を入れて飲むことを推奨している。

 「常温だと甘ったるくなるのでお薦めできません」とのことだが、40度くらいのぬる燗もまた面白い。 甘ったるい印象よりも、まろやかさと酸味がマッチしてくる。

 「これは白ワインみたいで、面白いお酒だね」と、セバさんにも好評だった。


【高知県土佐市 亀泉酒造】 純米吟醸(生、原酒)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1400(1470)円
 アルコール度数:14.4   日本酒度:−13
 原料米:八反錦   精米歩合:50%
 酵母:CEL-24   酸度:2.2   アミノ酸度:1.3

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2011年07月07日

南 純米中取り 無濾過2

南 純米無濾過 中取り いただきもの。

 広島「竹鶴」・鳥取「諏訪泉」の好きな方から、「これ、私、飲まないから」ということでいただく。

 まあ、そうでしょうね(苦笑)。

 よっしんは何でも飲んでみたい派なので、大歓迎です。
 いつも、ありがとうござます!

 それにしても、「南」、久しぶりですね〜。 大阪「山中酒の店」でよく試飲した蔵だ。

 では、常温でいただきます。

 スッキリ系の「南」らしい、ミネラルを感じる、清涼感ある香り。 熟したメロンのような含み香がインパクト大で、みずみずしい酸味も印象的。

 さわやかな香味の裏で、旨味が見え隠れするところも見逃せない。 さりげなく幅を持たせる隠し味になっている。

 濃淡で言えば淡麗。 しかし、余韻でフッと旨味が思い出される、不思議な存在感。 純米吟醸でも言及したことが、純米酒にもあてはまる。


 冷温でスッキリと、常温〜ぬる燗で旨味を引き出してと、色々な温度帯で楽しめる。 愛媛「石鎚 雄町純米」、広島「雨後の月 特別純米」と似たタイプだ。


【高知県安芸郡安田町 南酒造場】 純米酒(無濾過)
 1800ml:2496(2620)円   720ml:1296(1360)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+8
 原料米:松山三井   精米歩合:60%
 使用酵母:高知県酵母   酸度:1.7   アミノ酸度:1.3


「南」の過去の記事
「南 純米吟醸」(2005年09月2004年04月

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2011年06月05日

松翁(まつおきな) 吟醸蔵囲 松尾造酒 10年貯蔵古酒3

松翁 純米吟醸 10年 有楽町の高知アンテナショップ「まるごと高知」で購入。

 各道府県のアンテナショップが集まる有楽町・日比谷。

 高知県のアンテナショップ「まるごと高知」も、2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」に合わせて、2010年夏に有楽町にオープン。

 有楽町が行動範囲になっているよっしんは、定期的に寄っています。

 1階には、アユ味噌、四万十川の川ノリ、ゆず、しょうがなど、高知県の特産物がいっぱい。 地下1階には、高知県の日本酒がたくさん集まっている。

 一時期の焼酎ブームが落ちついたのか、「無手無冠」がつくる栗焼酎「ダバダ火振」もたびたび見かける。 ダバダファンの方は、注目のお店かもしれません。

 さて、今回購入したのは、初めて見る蔵の、しかも熟成酒。

 色づきは黄金色〜コハク色くらい。 10年熟成としては、濃熟と淡熟の中間くらいかな。

 焦げた香りや甘い雰囲気はなく、豆腐・キノコを思わせる静かな熟成香。 色といい香りといい、丁寧に年輪を重ねてきたみたい。

 しっとりとなめらかな口当たり。 このスムーズさは、さすが熟成酒。

 含み香も静かだ。 穀物らしい雰囲気に若さすら感じる。 それはきっと、甘味がひかえめだから。

 香味のそれぞれがひかえめながら、繊細で弱々しいイメージではなく、洗練された味わい。

 ゆっくりと時間をかけて楽しみたい、上品な熟成酒だ。


【高知県香美郡土佐山田町 松尾酒造[音量注意!]】 純米吟醸
 500ml:1500(1575)円
 原料米:山田錦   精米歩合:50%
 上槽:2000年3月

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2011年03月11日

無手無冠 純米生原酒5

無手無冠 蔵から購入。

 地震発生から4時間半。 池袋から徒歩で浦和に帰還し、テレビをつけてようやく地震の規模、津波の被害を知った。

 あまりの衝撃に、言葉を失った。

 テレビを見るのがつらくて、足腰の疲れを取るために風呂に向かった。 体の震えが止まらなかった。

 (追記:後に判明したところ、神経症発症による症状でした)


 その後、この「無手無冠 純米生原酒」を飲んだ。

 Run away from reality I've been crying in the dream
 凍りついた時間に震えて
 歪んで見えない 記憶重ねる
 悲しみが 消えるまで
(X 「Say Anything」 1991)

 酔わない。 気持ちが高ぶって、眠れない。

 神経が鈍っているのか、研ぎ澄まされているのか、それともそれぞれが混在しているのか、どうなんだろう。

 ただ、「無手無冠」はいつもと変わらずにおいしいなあと思った。 不思議な感覚だった。

 I believed if time passes, everything turns into beauty
 If the rains stop, tears clean the scars of memory away
 Everything starts wearing fresh colors
 Every sound begins playing a heartfelt melody
 Jealousy embellishes a page of the epic
 Desire is embraced in a dream
 But my minds is still in chaos and...
(X 「Say Anything」 1991)


【高知県高岡郡四万十町(旧:幡多郡大正町) 無手無冠
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2825(2966)円   720ml:1324(1390)円
 アルコール度数:18.2   日本酒度:+5
 原料米、精米歩合:
  (麹米)風鳴子[無農薬・無化学肥料栽培]、60%精米
  (掛米)ヒノヒカリ[無農薬・無化学肥料栽培]、70%精米
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:2.4


「無手無冠」の過去の記事
「無手無冠 純米生原酒(純米 生の酒)」
 (↑2010年02月2005年08月2004年11月2003年12月
「無手無冠 宇宙酒」(2007年04月
「無手無冠 酒槽一番汲み」(2006年08月2005年03月
「無手無冠 特別純米酒」(2006年08月

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2011年02月07日

酔鯨 純米吟醸 吟麗 未濾過すっぴん4

酔鯨 吟麗 未濾過すっぴん2011 東京駅地下の「はせがわ酒店 Gransta店」にて購入。

 先日、同所で五百万石バージョンの「酔鯨 吟麗 しぼりたて」を試飲・購入。

 おいしかったけれど、いつもの松山三井バージョンの「酔鯨 吟麗」のほうがやっぱり好きだなあ。

 そのことをすでにご存知の「酔鯨」工場長、「酔鯨 吟麗 すっぴん」が後日入荷されるということを教えてくださった。

 そして後日、発見して購入。

 よっしんのお酒倉庫(押入れ)で眠ること数日。 早くも出番が到来。 開栓する口実・タイミングを逃して、眠り姫にならなくて良かった。

 今夜のつまみは、高知の郷土食「のれそれ」(アナゴの稚魚)。 土佐酢に合う! そして、高知といえば「酔鯨」!

 ということで、まずは冷温でいただきます。

 この「酔鯨 吟麗 すっぴん」は、氷温室でしぼり、そのままビン詰め・出荷されるお酒。 火入れはおろか、ちょっとした暖気にもさらされていないため、新鮮な香味がそのまま封入されている。

 青リンゴ様のさわやかな香りで、かすかにお米由来のやわらかい香りが追いかけてくる。 空気に触れるとオレンジ系の香りに変化して、岐阜「飛騨自慢 鬼ころし しぼりたて」にも似た香りになる。

 オレンジ系のさわやかな酸味が、明るいイメージをかきたてる。 甘味を切っていながら、ドライ・刺激的ではなく、みずみずしさに満ちている。

 「酔鯨 吟麗 すっぴん」に初めて体験させる高熱。 香味がバラけないように、水から温めて湯煎する。

 温まると、奈良「篠峯」にも感じられた、やわらかいお米の旨味がふんわりとふくらむ。 みずみずしい酸とバランスが取れて、マイルドになる。

 40度くらいの温度帯も、魅力を発揮する。 やっぱり好きなお酒だ。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+7
 原料米:松山三井(愛媛県産)   精米歩合:50%
 酵母:KA-1   酸度:1.75   アミノ酸度:1.0


「酔鯨」の過去の記事
「酔鯨 吟寿 純米吟醸」(2006年11月
「酔鯨 吟寿 うすにごり 純米吟醸無濾過生原酒」
 (↑2009年06月2003年11月
「酔鯨 吟寿 純米吟醸 生」(2008年09月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸」(2007年10月2004年03月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 未濾過すっぴん」(2006年05月
「酔鯨 吟麗 にごり酒 純米吟醸無濾過生原酒」(2009年08月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 しぼりたて(五百万石)」(2011年01月
「酔鯨 純米吟醸 備前雄町」(2010年08月
「酔鯨 山内家ゆかりの酒 純米酒」(2006年05月
「酔鯨 特別純米酒」(2004年01月2003年10月

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2011年01月01日

酔鯨 純米吟醸 吟麗 しぼりたて(五百万石)2

酔鯨 吟麗 しぼりたて 五百万石 東京駅地下「はせがわ酒店 Gransta店」で試飲・購入。

 新年に、祖父母の家にて飲む。

 「酔鯨」というと、よっしんが最初に口にした日本酒。 父の晩酌のお供として飲みはじめて、長い付き合いです。

 今回の「酔鯨 吟麗 しぼりたて」は、実は通常商品「酔鯨 吟麗」とまったく異なるお酒。

 「酔鯨」の工場長いわく、季節限定商品としての専用名がなく、通常商品の名を借用しているだけとのこと。

 「酔鯨 吟麗」は地元四国の松山三井を使用しているが、秋にいちはやく仕込んで出荷される「酔鯨 吟麗 しぼりたて」は早生の福井産の五百万石を使用している。

 お米のちがいは、味わいに如実に表れている。

 「酔鯨」を飲みなれている親戚一同、いつもとちがう味わいにおどろいていた。

 苦味を想起させる、プリンスメロンのようなさわやかな香り。 甘味をしっかり切っているもののドライな感触はなく、スムーズに流れるシャープな飲み口。

 お米の風味よりも、さわやかな酸味・苦味が主体。 強めの酸がサッと味を切る、豪快な後口が魅力。

 どちらかというと、「酔鯨」らしいというより、高知・新潟の淡麗型の酒質に近いイメージ。

 しかし、強弱が豊かなのでボリューム感があり、平板さ・退屈さを感じさせないところが「酔鯨」のすごいところだ。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+6.5
 原料米:五百万石(福井県産)   精米歩合:50%
 酵母:KA-1   酸度:1.9   アミノ酸度:1.05


「酔鯨」の過去の記事
「酔鯨 吟寿 純米吟醸」(2006年11月
「酔鯨 吟寿 うすにごり 純米吟醸無濾過生原酒」
 (↑2009年06月2003年11月
「酔鯨 吟寿 純米吟醸 生」(2008年09月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸」(2007年10月2004年03月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 未濾過すっぴん」(2006年05月
「酔鯨 吟麗 にごり酒 純米吟醸無濾過生原酒」(2009年08月
「酔鯨 純米吟醸 備前雄町」(2010年08月
「酔鯨 山内家ゆかりの酒 純米酒」(2006年05月
「酔鯨 特別純米酒」(2004年01月2003年10月

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2010年11月29日

司牡丹 船中八策 純米超辛口

 有楽町の東京国際フォーラム地下「」(ぐるなび)にて飲む。

 「浦霞 禅」に続いては、もうすぐ最終回をむかえるNHK大河ドラマ「龍馬伝」にちなんで、高知の「司牡丹 船中八策」。

 おだやかな穀物様の香りがふんわりとただよう。

 甘味を切った、キリッと引き締まった飲み口で、シャープな味わい。 香味のふくらみをおさえたタイプで、ストレートで潔い。

 静かに旨味をたたえ、鋭く切れ上がる。 冷やすより、常温〜ぬる燗でおだやかな旨味を楽しみたい。

 よっしんとしては、もっと酸・迫力が欲しいなあ。


【高知県高岡郡佐川町 司牡丹酒造
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1390(1460)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+8
 原料米:山田錦・兵庫北錦   精米歩合:60%
 酵母:協会9号   酸度:1.4   アミノ酸度:1.3


「司牡丹」の過去の記事
「司牡丹 特別純米酒 超辛口 自由は土佐の山間より」(2008年12月

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2010年10月15日

美丈夫 純米酒2

美丈夫 純米 有楽町(銀座)の「まるごと高知」にて購入。

 先日、池袋東武の「秋の純米酒フェア」でのこと。 高知「豊の梅」の蔵元から、高知県のアンテナショップ「まるごと高知」開店の情報をいただいた。

 なんと、日本酒を約100種類も置いているとのこと。

 場所は銀座。 おー、行動範囲内ではないか!

 有楽町・銀座には、石川県や山形県、鹿児島県など全国各地のアンテナショップがひしめきあう。

 NHK大河ドラマの坂本龍馬で盛り上がる土佐が、激戦区に参戦ぜよ!

 ということで、有楽町駅・銀座一丁目駅から歩いてすぐの「まるごと高知」に到着。

 四万十川の川ノリ・川エビ、ゆず・栗など、特産がずらり。 地元の料理が楽しめるレストランも併設されている。

 今回のお目当ては地下のお酒コーナー「とさ蔵」。 「無手無冠」「酔鯨」「南」「美丈夫」「亀泉」「文佳人」「久礼」など、100を越える商品がそろっている。

 驚いたのは、「無手無冠」が発売する栗焼酎「ダバダ火振」が置いてあること。 入手困難の方、ここなら手に入るみたいですよ!


 ということで、今回は久しぶりに出会った「美丈夫 純米酒」を購入。

 オレンジ・ハーブのような爽快な香り。 とろみを感じる、キメ細かくそれでいて重量感のある口当たり。 「加賀の井 純米酒」を連想した。

 クリアな中に伸びやかな旨味があって、さりげない酸味も見え隠れする。 高知の典型的酒質である、軽快なタイプだ。

 あれ? こういう味だったっけ? 以前飲んだときは、もっとドライな印象だったけどなあ。

 数年たてば、酒質も変わるし、味覚・経験値も変わる。 そういうことなのかな。


【高知県安芸郡田野町 濱川商店】 純米酒
 1800ml:2000(2100)円   720ml:1000(1050)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+5
 原料米:松山三井(愛媛県産)   精米歩合:60%
 酸度:1.6


「美丈夫」の過去の記事
「美丈夫 純米吟醸 舞 山田錦 うすにごり生」(2009年09月
「美丈夫 純米酒」(2004年10月

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2010年08月14日

酔鯨 純米吟醸 備前雄町2

 東京駅地下の「はせがわ酒店 Gransta店」にて試飲・購入。

 お盆に祖父母の家に集まって飲む。

 写真はカメラ落下によるメモリーカード障害によって消失。 残念!


 今回の試飲販売のメインは「酔鯨 鏡の名水仕込み 純米酒」。 高知市内唯一の蔵である「酔鯨」は、高知城下を流れる鏡川の源流水を仕込みに使っている。

 NHK大河ドラマ『龍馬伝』で注目を集める高知市内の蔵ゆえ、「酔鯨 鏡の名水仕込み 純米酒」のラベルには坂本龍馬の姿がある。


 ただ、よっしんが購入したのは「酔鯨 純米吟醸 備前雄町」。

 石元工場長によると、「酔鯨」が初めて岡山の雄町を使ったとのこと。 今シーズンの新酒なので、まだカタログ・パンフレットには掲載されていない商品だ。

 「酔鯨」というと、個人的なイメージとしては「広島の杜氏さんが広島の八反錦を使う高知の蔵」。 岡山の雄町を使うとは、新鮮だ。

 試飲したところ、ふだんの「酔鯨」の個性とは少しちがった印象。 酵母はいつもと同じということだから、お米のちがいが出ているんだと思う。



 「酔鯨」を飲みなれた親類たちも、「これが『酔鯨』!?」と驚いていた。

 しっとりと落ちついた口当たりで、クリアで伸びやかな飲み口。 いつものメロンのような香りや、鮮烈な酸はひかえめ。 苦味が効いてシャープな味わいになっている。

 これはおもしろい! 1年かぎりになるのか、それとも「酔鯨」の新たな定番ラインナップになるのか、これからの動向も気になる。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸
 720ml:1809(1900)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+7
 原料米:雄町(岡山県産)   精米歩合:50%
 酵母:KA-1   酸度:1.5   アミノ酸度:0.9


「酔鯨」の過去の記事
「酔鯨 吟寿 純米吟醸」(2006年11月
「酔鯨 吟寿 うすにごり 純米吟醸無濾過生原酒」
 (↑2009年06月2003年11月
「酔鯨 吟寿 純米吟醸 生」(2008年09月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸」(2007年10月2004年03月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 未濾過すっぴん」(2006年05月
「酔鯨 吟麗 にごり酒 純米吟醸無濾過生原酒」(2009年08月
「酔鯨 山内家ゆかりの酒 純米酒」(2006年05月
「酔鯨 特別純米酒」(2004年01月2003年10月

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2010年02月16日

無手無冠 純米生原酒5

無手無冠 蔵へ毎月注文している「無手無冠 純米生原酒」。

 写真が傾いているのではありません。 ラベルがずれているのです。 キレイなラベルに出会ったのは、いつだろう?

 注文してからラベルを張るためか、生乾きのまま箱詰めされたラベルはよっしん宅に届いたらはがれている、なんてことも通常。

 これが「無手無冠」の個性(苦笑)!

 ちなみに、四万十の山奥に注文したら翌日に埼玉へとどくという、宅配便の速さにはおどろくばかりです。

 よっしんが今まで飲んできた750以上の蔵、3000以上の商品のなかでトップのお酒。 無名なことが残念でもあるし、ホッとする部分でもある。

 2003年秋、京都二条の「とおる蕎麦」の冷蔵庫に「無手無冠 純米生原酒」を見つけ、「酒BAR よらむ」のヨラムさんや「鵜飼商店」の鵜飼さんと出会った。 鵜飼さんもヨラムさんも「無手無冠」ファン。

 冬に仕込んで、次の冬まで熟成させて出荷するから、最低でも約1年の熟成生酒。 新酒(といっても1年熟成)に切りかわる直前は、約2年熟成のお酒が楽しめる。 生を熟成させて出荷するところが、ヨラムさんにとって好印象らしい。

 そんな貴重な出会いを与えてくれた、思い出もつまっているお酒。


 銘柄は「冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒造り」という姿勢を表している。 鑑評会には出さず、無農薬・無化学肥料・無動物性堆肥で栽培された米だけを、削りすぎずに大切に使う。

 人里離れた四万十で醸される地の酒。 環境・生態系への配慮、循環型農業を続けてきた。 酒蔵のあるべき理想像のひとつかもしれない。


 いつも飲むお酒だから、いつ記事にしても良いし、その反面いつ投稿すべきかがわからない。 今回は、似た風味の「一本義 純米無濾過生原酒」の登場によって、その機会を得た。

 前回の記事から数年、「無手無冠」にはちょっとした変遷があった。

 ラベルのマイナーチェンジ・・・は傍論。 原料米の変更、焼酎ブームの2つが大きな要因だったと思う。

 かつて使われてきたお米は、新潟生まれの酒米一本〆、伝統的な飯米黄金錦。 高知のイメージとしては薄いものだった。

 2004年秋の造りから、高知生まれの酒米風鳴子、有機栽培に適した西日本の飯米ヒノヒカリに変更。 たしかにこちらのほうが、蔵の目指す「地の酒」のイメージに近い。

 ところが、折しも焼酎ブームによって蔵の栗焼酎「ダバダ火振」が大人気となったことが、純米酒の改革に影を差したのかもしれない。

 以来、急に味がやせ、色も薄れてしまった。 以前なら夏でも生酒を常温で配送してくれていたのが、クール便で届くようになった。 夏の暑さでへこたれる軟弱な生酒ではなかったのに。

 鵜飼さんの「焼酎が売れてお酒がいいかげんになっている」との指摘もうなずける。


 しかし2008年の冬、2年続いた暗い気持ちは吹き飛んだ。

 お米の扱いに慣れてきたのか、それともどんな理由があるのだろう? あの濃厚すぎる「無手無冠」が帰ってきた!


 ナッツ様の油脂を感じる濃厚な旨味にくわえ、ラムレーズンのような熟成感があって複雑さを増している。 甘味を排した力強い旨味、濃厚で余韻も豊かなのに爽快な後口。 まとまりのある豊かな味わい、圧倒的な存在感。

 ヨラムさんの説明では「香りは全然無い。 後から味が広がる、不思議な酒」。 ヨラムさんは、お店にある数十種類の純米酒の中でもっとも濃厚なお酒として「無手無冠」を紹介・提供している。

 日本酒評論家の松崎晴雄氏によると「豆を焙ったような独特の香りがあり、口中にはクルミを思わせる油気を帯びたナッツ系の風味が広がる。 現代的な嗜好を反映した淡麗型酒質の対極にある酒と言える」。

 ヨラムさんの指摘のとおり、最初の香りにインパクトがなく、後半に劇的な味わいが現れる。 しっかりした酸と圧倒的な旨味は、他のお酒の追随を許さない。

 「無手無冠」を飲んでしまうと、次に他のお酒が飲めなくなってしまう。 だからまた「無手無冠」を飲む。 冷温、常温、ぬる燗で。 弱点がない。


【高知県高岡郡四万十町(旧:幡多郡大正町) 無手無冠
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2825(2966)円   720ml:1324(1390)円
 アルコール度数:18.2   日本酒度:+5
 原料米、精米歩合:
  (麹米)風鳴子[無農薬・無化学肥料栽培]、60%精米
  (掛米)ヒノヒカリ[無農薬・無化学肥料栽培]、70%精米
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:2.4


「無手無冠」の過去の記事
「無手無冠 純米生原酒(純米 生の酒)」
 (↑2005年08月2004年11月2003年12月
「無手無冠 宇宙酒」(2007年04月
「無手無冠 酒槽一番汲み」(2006年08月2005年03月
「無手無冠 特別純米酒」(2006年08月

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2009年09月15日

美丈夫 純米吟醸 舞 山田錦 うすにごり生3

美丈夫 うすにごり 東京駅地下の「はせがわ酒店 グランスタ店」にて購入。

 「美丈夫」を飲むのは5年ぶり。 地元の居酒屋さんが置かなくなってから、ずっと飲んでいなかった。

 「美丈夫 舞」は、今回の山田錦だけでなく、五百万石や松山三井のバージョンもあるとのこと。

 同じ高知の「酔鯨 吟麗 にごり酒」と同様、わずかに姿をとどめた米粒たちがトロリとした感触でただよっている。

 炭酸はやさしく湧き上がり、柑橘系の香りもさわやか。 やさしい甘味が最初に感じられ、酸味・苦味が縁の下の力持ちとして活躍。

 お米らしい旨味が活きた濃醇タイプというより、甘味・酸味・苦味のバランスが取れた軽快な飲み口。

 さわやかな香りと、にごり部分の少なさのため、つい先日飲んだ「鶴齢 純米吟醸 にごり酒」より爽快でした。

 「高知県のお酒は淡麗」とよく目に耳にするけれど、どの銘柄を指してのことだろうか。 「無手無冠」は論外に濃厚すぎるとして、この「美丈夫」や「酔鯨」も、けっして淡麗ではないと思う。


【高知県安芸郡田野町 濱川商店】 純米吟醸(生、にごり)
 1800ml:3400(3570)円   720ml:1750(1837)円
 アルコール度数:14.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦(兵庫県産)   精米歩合:50%
 酵母:KA-1(高知県酵母)   酸度:1.5   アミノ酸度:0.9

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2009年08月25日

酔鯨 吟麗 にごり酒 純米吟醸無濾過生原酒4

酔鯨 吟麗 にごり 池袋西武で購入。

 6月の試飲販売では「酔鯨 吟寿 うすにごり」と「酔鯨 吟麗 にごり」という、2種類のにごりタイプの生酒が印象的だった。

 結局、そのときは容量から「吟寿 うすにごり」を選んだが、「吟麗 にごり」も心残りだった。

 なんと今日は、西武の冷蔵オープンケースに「吟麗 にごり」が並んでいる! なんで、なんで!?

 どうやら、西武が得意とする「何本か自前の冷蔵庫で熟成させる作戦」のお披露目のタイミングだったみたい。 売り場スタッフも「まさかこのお酒が残っていたとは」と驚いていた。

 久しぶりのご対面。 さあ、では、さっそく開栓!

 「にごり酒」と書いてあるけれど、うっすらにごっているかな? というくらいの状態。 「酔鯨」の魅力である、爽快感を重視した結果かもしれない。

 スッキリ・シャープな飲み口ながら、やさしい甘味・ホクホク感もあり、栗・サツマイモが連想される。 秋の味覚やね〜。


 そういえば先日、「酔鯨 吟麗」があるお店で飲んだとき、知人がメニューを見ながら「『酔鯨』、あぁ、あの濃いお酒か」と言っていた。

 個人的には濃醇というより爽快といったイメージだけど、きっと世間の標準的な感覚では「酔鯨」は濃いお酒の部類に入るのかもしれない。

 淡麗というには味があり、濃醇というには軽快で香味のバランスが良い。 軽いにごりが、味わいに新たな彩りを添えている。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 500ml:1000(1050)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+7
 原料米:松山三井(愛媛県産)   精米歩合:50%
 酵母:KA-1(高知県酵母)   酸度:1.7   アミノ酸度:1.1


「酔鯨」の過去の記事
「酔鯨 吟寿 うすにごり 純米吟醸 無濾過生原酒」
 (↑2009年06月2003年11月
「酔鯨 吟寿 純米吟醸」(2006年11月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 未濾過すっぴん」(2006年05月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸 生」(2008年09月
「酔鯨 吟麗 純米吟醸」(2007年10月2004年03月
「酔鯨 特別純米酒」(2004年01月2003年10月
「酔鯨 山内家ゆかりの酒 純米酒」(2006年05月

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2009年06月06日

酔鯨 吟寿 うすにごり 純米吟醸無濾過生原酒4

酔鯨 吟寿 うすにごり 池袋西武にて試飲・購入。

 1週間で晴れたのは1日だけ。 雷も鳴ったことだし、早くも梅雨入りですね。 となると、甘味を切った、爽快なお酒が飲みたくなるなあ。

 久しぶりに訪れた池袋西武で出会ったのは「酔鯨」。
 おぉ、ちょうど季節・気分に合うお酒ではないかー!

 淡麗型の酒質に分類される高知ながら、「酔鯨」はその定型イメージとは異なる。 さわやかな香りとしっかりとした旨味を表現する蔵だ。

 今回の試飲販売で貴重だったのは、「酔鯨 純米吟醸 吟麗(松山三井) にごり」、「酔鯨 純米吟醸 吟寿(八反錦) うすにごり」。

 香味のバランス・爽快感に定評のある「酔鯨 吟麗」「酔鯨 吟寿」の、生・にごりバージョン。

 「酔鯨 吟麗 にごり」はしっかりとにごっていて、生らしいフレッシュ感と元来のコクが好バランス。 これ、うまいなあ。


 しかし、今回ゲットしたのは「酔鯨 吟寿 うすにごり」。

 うっすらとにごったお酒の中で、小さくやわらかい米粒たちが舞う。
 オレンジ様のさわやかな香りで、甘味をおさえたスカッとする飲み口。

 冷やした状態では、やさしい甘味も感じる。 常温に近づくにつれて、にごり部分の味はもちろん、ドライな中に現れるふくよかな旨味も楽しめる。

 香味のバランスが良いなあ。

 炭酸を含んだタイプのにごり酒とはまたちがって、やさしくゆっくりと味わえるのも魅力。

 ちょっとお値段は張るものの、淡麗でもなく、重くもない、まさに梅雨にピッタリの爽快なお酒だ。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒、にごり)
 1800ml:3700(3885)円   720ml:2100(2205)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+7
 原料米:八反錦(広島県産)   精米歩合:45%
 酵母:KA-1(高知県酵母)   酸度:1.75   アミノ酸度:0.9

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2009年01月03日

豊の梅 純米吟醸 無濾過生原酒 しずく酒 2003BY4

豊乃梅 しずく酒 年末に池袋東武で試飲・購入。

 高知らしい淡麗なラインナップの「豊の梅」だが、今回試飲した「豊の梅 しずく酒」は通常商品とはまたちがうタイプ。

 生で5年間熟成させたお酒で、桃のような香りにアーモンド様の熟成香が重なる。

 おなじく生熟成の「ヤマサン正宗 純米大吟醸 熟成無濾過生」や「三井の寿 豊醸美田 山廃純米 無濾過生原酒」にも共通する香りだ。

 なめらかな口当たりで、トロリとやさしく甘味が広がる。 すると一転、サラリとした感触に変わる。 甘味の引き、酸の登場タイミングがみごと。

 生熟成の独特の香りを中心とした余韻が長く続く。

 けっして濃厚・濃醇なわけではないものの、変化に富んだ複雑な味わいは飲みごたえバッチリ。

 新年早々、すばらしいお酒に出会ってしまった。 当分このお酒以上の衝撃は受けないかもしれない。


【高知県香南市赤岡町 高木酒造】 純米吟醸(生)
 720ml:2600(2730)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+3
 原料米:吟の夢(高知県産)   精米歩合:50%
 酵母:CEL-19、KA-1   酸度:1.5

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2009年01月01日

土佐鶴 純米大吟醸

土佐鶴 純米大吟醸 元旦に祖父母の家にて飲む。

 「土佐鶴 純米大吟醸」は、2005年の大晦日以来だ。 桃のような上立香が記憶以上にさわやかで、好印象だった。

 サラサラとした口当たりの軽やかなお酒で、やさしい流れの奥に旨味がひそんでいる。

 濃厚さはちがうものの、ドライな感触の中にお米らしい風味があるところに、「龍力 大吟醸 米のささやき」との共通点があるなあと思った。

 スッキリしているだけでなく、ちゃんと味わいもある純米大吟醸だ。 ただし力強さには欠けるので、食中酒としての活躍は難しいかもしれない。


【高知県安芸郡安田町 土佐鶴酒造(音量注意!)】 純米大吟醸
 1800ml:4855(5097)円   720ml:2428(2549)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦   精米歩合:40%
 酵母:協会9号系   酸度:1.6   アミノ酸度:1.2

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2008年12月29日

司牡丹 特別純米酒 超辛口 自由は土佐の山間より

 北浦和の「庄や」にて忘年会。

 今日のメンバーは、みんな体育会系のノリで面白い。 「とりあえず日本酒!」という人や、「2杯目以降は日本酒」という人が多いので心強い。

 まず飲んだのは「司牡丹」。

 酢酸エチルが多いのか、セメダイン様の香りが少し気になった。 「駿州中屋 辛口純米酒」でも1度あった違和感だが、他の機会では問題なかったように、たまたま今回だけの保存の問題だろうか。

 軟水らしいなめらかな口当たりながら、骨格のしっかりした硬い印象を受ける。 シャープな飲み口で、鋭く切れ上がるドライな後口が「司牡丹」らしい。

 気になった香りだけでなく、味わいのタイプという観点でも「駿州中屋 辛口純米酒」に共通点を感じた。


【高知県高岡郡佐川町 司牡丹酒造】 特別純米酒
 1800ml:3100(3255)円   500ml:1040(1092)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+8
 原料米:山田錦・兵庫北錦   精米歩合:60%
 酸度:1.5   アミノ酸度:1.2

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2008年09月06日

酔鯨 純米吟醸 吟麗 生4

 水でのどもうるおったところですが、次は「南部美人」よりスッキリしたお酒にしようね。

 そうだ、「酔鯨 生」にしよう。 なんかちがう気もするけれど。

 ん〜、味があってうまいねー。 ・・・やっぱりスッキリといっても味のないお酒は注文できない。 揚げ出し豆腐も来たし、「酔鯨」でよかったね。

 「南部美人」が前半に味のピークが来るのに対して、「酔鯨」は中盤にふくらむ感じ。 やっぱり「酔鯨」ってうまいねー。 そんな感想で一致。

 マスカット様の香りが清々しい。 甘味を切ったシャープな飲み口で、苦味も効いてスッキリ。 しかし、甘味が少ないぶん米本来の旨味が感じられて、じわじわと効いてくる。 うまし!

 この前、焼酎好きの人が「酔鯨」を飲んだときに、「日本酒って甘いね」と言っていたなあ。 香り成分ばかりの焼酎とちがって、どんなに切れの良い日本酒でも糖分やアミノ酸が入っているから、甘く感じるのはまちがいない。

 だけど、日本酒好きが飲んだら、きっと「酔鯨」が甘口だとは言わない。

 味覚って、そして味の表現って、むずかしい。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸(生)
 1800ml:2670(2804)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+7
 原料米:松山三井   精米歩合:50%
 酵母:KA-1(高知県酵母)   酸度:1.7   アミノ酸度:1.0

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2008年07月09日

豊の梅 おかし!!な濁り酒 純米生2

豊乃梅 発泡 池袋東武で購入。

 注文したら、ちがう酵母が届いた。 タンク1本ダメになると思って青ざめた。 しかたなく仕込んでみたら旨かった。

 失敗は成功のもと、ウソのようなホントの話。 そんなお酒。

 「豊の梅」は静かにしっとりと、さりげない味がしみ出てくるタイプ。 高知県らしい淡麗型の酒質ながら、ソフトな飲み口は独特。 東武での試飲・販売では安定した人気をほこる。

 予定外の酵母で醸した「豊の梅 おかし!!な濁り酒」は、リンゴ酸をたっぷりふくんだシャープなお酒。 通常商品とはちがった一面が見られておもしろい。

 「おかし」には、「(甘い)お菓子」、古語「おかし(興味深い)」、現代語「おかしい(楽しい・不思議な)」という3
つの言葉がかけられているそう。

 豊かな甘味と、強い酸味とはじける炭酸が調和。

 蔵は「リンゴのような」と表現していたけれど、今日飲んだメンバーたちは「香りも味もまるでパイナップル」という意見で一致。 前半の甘味にくわえ、苦味が効いてシャープに感じられる後口も、パイナップルを想起させる。

 反響が大きければ、定番商品化するかもしれない?


【高知県香南市赤岡町 高木酒造】 純米酒(生、にごり)
 720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:−15
 原料米:松山三井(愛媛県産)   精米歩合:60%
 酵母:高知酵母CEL24   酸度:2.5

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2007年10月14日

酔鯨 純米吟醸 吟麗4

酔鯨 吟麗 久しぶりの「酔鯨 吟麗」だ。 この「酔鯨 吟麗」、よっしんが生まれて初めて飲んだお酒だ(いつかはヒミツ)。

 今まで2か所の行きつけのお店で「酔鯨 吟麗」を飲み続けてきたが、ご主人の病気・引き抜きなどで、どちらのお店も現在は残っていない。

 この2店、2人に出会わなければ、日本酒好きの自分はなかった。 非常に大切な存在です。

 さて、開栓してひと口。 あれ? すごくあっさり。

 2口、3口と飲んでいると、どんどん味が開いてくる。 あぁ、開けたてなので、お酒が寝てたのか。 あと数日しないと、味が開いてこないな。

 かすかに感じるバナナのような甘い香りと、ピチピチとはじける酸が「酔鯨 吟麗」の魅力。

 軽やかな飲み口ながら旨味に幅があり、後口にはしっかりとした立体的・空間的な味の広がりがある。 原料米の松山三井の特徴である後味の苦味が、ふくらんだ旨味をひきしめて切れを演出している。

 1升ビンなので、ゆっくり日をかけて飲んでゆきたい。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸
 1800ml:2670(2804)円   720ml:1630(1712)円
 アルコール度数:16.6   日本酒度:+7
 原料米:松山三井   精米歩合:50%
 酵母:KA-1   酸度:1.7   アミノ酸度:1.1

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2007年04月24日

無手無冠 宇宙酒2

無手無冠 宇宙酒 無手無冠から「宇宙酒」が届く。

 「宇宙酒」は、高知県の18蔵が共同開発した「土佐宇宙酵母」で醸した純米吟醸。

 ロシアのソユーズロケットで打ち上げ、宇宙ステーションで8日間培養して帰還した酵母とのこと。

 とくに「無手無冠」はタンク1本分、四合ビン900本分しか造っていないので、量的には貴重なお酒だ。

 2006年11月に「豊乃梅 宇宙酒」を飲んだときは、普段から水のように清廉な「豊乃梅」がさらに静かな雰囲気になっていて、不思議なお酒だった。

 「無手無冠」もおとなしくなってしまうのか、興味津々。

 では、ひと口。

 「無手無冠」初の純米吟醸とあって、今までにない菜の花・藤を思わせる花の香りを感じ、生らしい若々しい苦味も含まれている。

 中盤には無手無冠の個性であるナッツのようなコッテリした風味も現れるが、後口のドライでサラサラとした感触が軽快。 後口が軽いなんて「無手無冠なのにどこか違う」という表現が的確かもしれない。

 結局、宇宙酵母の特徴はわからなかった。 他の蔵の宇宙酒もどんどん飲んでみたい。


【高知県高岡郡四万十町大正 無手無冠】 純米吟醸
 720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:風鳴子(高知県産)   精米歩合:55%
 酵母:土佐宇宙酵母(CEL-11)

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2006年11月29日

酔鯨 純米吟醸 吟寿4

酔鯨 吟寿 大阪の「山中酒の店」から届く。

 3、4年前の行きつけのお店でいつも飲んでいたが、残念ながら閉店(涙)。 実に久しぶりに飲める!

 もも・マスカットのようなみずみずしい香りに、舌の上ではじける酸がなんともさわやか。

 日本酒度+7とあるが、ドライな印象よりも、旨味のおかげでなめらかな感触に仕上がっている。

 「高知のお酒は淡麗」といわれるが、「酔鯨」はスッキリだけでは終わらせない、味わい・飲みごたえあるお酒。

 この「酔鯨 吟寿」も、精米歩合45%とは思えない、味わい豊かな純米吟醸だ。

 決して濃醇・パワフルなお酒ではないが、キレイで味のある、1杯目に最適なタイプ。 さっぱりとした刺身やサラダとともに、食欲を増進する。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米吟醸
 1800ml:3600(3780)円   720ml:2040(2142)円
 アルコール度数:16.8   日本酒度:+7
 原料米:八反錦(広島県産)   精米歩合:45%
 酵母:KA-1(高知県酵母)   酸度:1.6   アミノ酸度:1.0

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2006年08月08日

無手無冠 酒槽一番汲み2

無手無冠 一番汲み 蔵から届く。

 「無手無冠 酒槽一番汲み」は、蔵の夏季限定酒。

 醸造アルコールはもちろん、糖類まで添加した普通酒。

 しかし、こんなに味わい深い普通酒は他にはないのではないか。

 うすにごりタイプの無濾過生原酒で、米の甘味を残したドッシリとした味わいが楽しめる。

 ナッツのような香ばしい風味とコッテリ感に、「無手無冠」らしさを感じる。



【高知県高岡郡四万十町 無手無冠】 普通酒
 1800ml:2194(2304)円   720ml:1033(1085)円
 アルコール度数:20.5   日本酒度:−2
 原料米:黄金錦   精米歩合:65%
 酵母:協会7号

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無手無冠 特別純米酒3

無手無冠 特別純米 蔵から届く。

 今シーズンから登場した無手無冠の「特別純米酒」。 720mlで1200本という、少量の限定発売。

 自家無農薬栽培の「風鳴子」で造ったお酒で、「無手無冠 純米生の酒」の上級品にあたる。

 この蔵のお酒特有の香ばしい風味にくわえ、後味に強烈な苦さを感じるシャープなつくり。

 酸は少ないながら、旨味が豊富で後味の刺激も強い。 常温にあたたまってくると、より個性的な苦味が目立って面白い。

 「純米生の酒」と比べるとドッシリ感に欠けるが、やはり「無手無冠」らしく、唯一無二の個性を持ったお酒に仕上がっている。

 上品という言葉がふさわしくない上級酒だ。


【高知県高岡郡四万十町 無手無冠】 特別純米酒
 720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:18.5  日本酒度:+5
 原料米:風鳴子(無農薬)  精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:0.8

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2006年05月25日

酔鯨 山内家ゆかりの酒3

酔鯨 山内家 池袋西武で試飲・購入。

 「酔鯨」がNHK大河ドラマ「功名が辻」と連携して開発した新商品。

 ラベルの文字は、山内家19代当主、山内豊功氏の直筆。

 蔵の平均の精米歩合が52%という、吟醸酒に特化した「酔鯨」で、75%精米のお酒が飲めるなんて貴重な体験。

 酸が豊富なため酸っぱい風味が印象的で、通常の「酔鯨」ラインナップとはまた異なった味わい。

 シャープに切れ上がる後口は酔鯨ならでは。 低精白なので、もう少し寝かせてみても面白いかもしれない。


【高知県高知市 酔鯨酒造】 純米酒
 720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+0.5
 原料米:一般米(高知県産)   精米歩合:75%
 酸度:2.4

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