鳥取のお酒

2013年04月06日

梅津の生もと 純米無濾過原酒(白ラベル) 2011(H23)BY3

梅津の生もと 鵜飼商店で購入。

 お気に入りのいつものお酒たちを選んで、他に新しいお酒も選ぼう! そこで目についたのが、この「梅津の生もと」。

 日本酒「冨玲」、梅酒「野花(のきょう)」で知られる梅津さんのお酒だ!

 「酵母無添加のお酒で、味も個性的」とのこと。

 鵜飼さんが個性的と表現するのだから、きっと相当おもしろいお酒なんでしょう!


 まずは常温でいただきます。

 色も香りも、まるで梅酒のよう。 酸っぱさを想起させる香りと、ヨーグルト様の香り、醤油のようなスパイシーな香りなどが複雑に交錯する。

 色と香りだけではない。 まろやかな口当たりと、練れた甘味・旨味・酸味・苦味にも、まだ1年熟成とは思えない風格がある。

 オレンジ、プルーン、漬物のような複雑な風味で、非常に個性的。



 燗にすると、レーズンパンを思わせる、穀物らしいふっくらとした香りも出てくる。 はちみつのようなニュアンスも出てマイルドになる。

 つややかで甘酸っぱい味わいは、とても日本酒度+13とは思えない。

 味の個性とは対照的に後口は軽快・爽快。 余韻の、もやし・三つ葉のような植物的な雰囲気も独特。 不思議で、おもしろい。



 10人が飲んだら9人は遠慮しそうな、飲み手を選ぶお酒なのはまちがいない。 けれど、個人的には好み。

 お米と水で、これほどの味わいが実現できる。 探してもなかなか出会えない、他に似たお酒を探すのも難しい、ユニークなお酒。



【鳥取県東伯郡大栄町 梅津酒造】 純米酒(生もと、無濾過、原酒)
 1800ml:2571(2700)円   720ml:1286(1350)円
 アルコール度数:19.3   日本酒度:+12
 原料米:山田錦(鳥取県産)   精米歩合:80%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:3.1


梅津酒造の過去の記事
「冨玲 特別純米酒 阿波山田錦 ひやおろし」(2011年02月


 酵母無添加の生もとは、2007(H19)BYからスタート。 5シーズン目の2011(H23)BYは、もろみ日数が50日を超えた。


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2013年02月06日

辨天娘 純米生原酒 槽搾り 荒走り 2012(H24)BY 1番娘4

辨天娘 純米生原酒 槽搾り 荒走り 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 1月・2月は、鳥取「辨天娘」と島根「扶桑鶴」の特集。

 とくに「辨天娘」は、しぼりたてのお酒があるとのこと。 熟成酒がメインの蔵にしては、めずらしい!

 ということで、この「辨天娘 純米生原酒」をいただきます。


 まずは冷温で。

 旧式の槽でしぼって最初に出てくる、にごった部分、あらばしり。

 というより、しぼる布袋の目が粗かったうすにごり酒なのではと思うほど、にごり部分がビン内に沈殿している。

辨天娘 純米生原酒 槽搾り 荒走りの色 麹の香りとマスカット系の香り、アルコールの刺激が非常にフレッシュ。

 みずみずしい口当たりで、さわやかな香味からスタート。

 さりげなくラムネ菓子のような風味があって印象的。

 しっかりと甘味を切ったドライな飲み口で、お米らしい旨味と、若く奔放な酸味・苦味が活躍する。



 燗にすると、ドライで旨味たっぷりの個性が、より強調される。

 なめらかさ、まろやかさが増して、それでいて引き締まった飲み口。 旨味・酸味・苦味がうまく調和して、複雑さも出てくる。 不思議なバランス。

 しぼられて間もない新酒にして、すでに他を圧倒する存在感がある。



 余計な重みを捨て去って、必要な味わいだけを集めた軽快なお酒。



【鳥取県八頭郡若桜町 太田酒造場】 純米酒(生、原酒)
 1800ml:3200(3360)円   720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+9
 原料米:五百万石(鳥取県若桜町産)   精米歩合:70%


「辨天娘」の過去の記事
「辨天娘 純米吟醸 山田錦 2006(H18)BY」(2008年02月
「辨天娘 純米吟醸 玉栄 2007(H19)BY 6番娘」(2010年03月
「辨天娘 純米にごり酒 2007(H19BY) 7番娘」
 (↑2012年11月2010年02月
「辨天娘 純米 鳥姫 2009(H21)BY 5番娘」(2010年11月
「辨天娘 純米酒 五百万石」(2007年05月
「辨天娘 青ラベル」(2007年05月

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2012年12月31日

諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ3

諏訪泉 ばんなりました 池袋東武で見かけて購入。

 大みそか、祖父母の家に親族で集まって飲む。

 以前飲んだものと同じお酒をふたたび発見して即決。

 約2年ぶりに飲むということは、約2年の熟成酒。

 うっすらとにごったお酒で、常温で放置していた(熟成させていた)わりに、色づきは軽い。

 リンゴ様のさわやかな香りは消えて、麹とお米の香りが主体になっている。 ちゃんと熟成していますね。

 とろりと濃厚な口当たりで、甘味・酸味・旨味・苦味が調和した濃醇な味わい。


 「これは濃いね」という反応が多く、得意・不得意が分かれました。



【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 純米酒(無濾過、生、にごり、原酒)
 1800ml:2600(2730)円   720ml:1300(1365)円
 アルコール度数:18.5
 原料米:山田錦(6%)、五百万石(94%)
 栽培者:諏訪泉 酒米研究会(寺坂邦雄・森下順平・白間恭司)
 精米歩合:60%


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 鵬 純米大吟醸 おりがらみ」(2012年12月
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2012年08月2008年10月08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ」(2011年01月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒」(2010年08月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米ひやおろし」(2012年11月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 田中農場 特別選別米 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」
 (↑2011年12月02月2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2012年12月17日

諏訪泉 鵬 純米大吟醸 おりがらみ 2009(H21)BY3

諏訪泉 鵬 おりがらみ 池袋東武で試飲・購入。

 父の誕生日を祝うために開栓。

 「諏訪泉」の最高峰、「諏訪泉 鵬 純米大吟醸」の生原酒バージョン。 袋吊り・斗瓶取り・おりがらみという貴重なお酒で、300本の限定出荷とのこと。

 通常の火入れタイプは、熟成を経るごとに味わいを増す硬派なお酒。 今回の生原酒は、また異なる魅力がある。


 まずは冷温でいただきます。

 梅の花、リンゴのような香りがささやかに立つ。 やさしい甘味に続いてしっかりとした酸が現れ、おだやかな旨味へと変化してゆく。



 常温に近づいてくると、麹の香りが中心になり、よりドライな雰囲気が出てくる。 酸味の強さが際立ち、濃醇な飲み口になる。

 余韻には生熟成らしいナッツ様の香りが出てくる。 さらには、メープルシロップ、クッキーのような雰囲気も感じられる。



 ぬる燗にすると、「諏訪泉 鵬 純米大吟醸」の本領発揮。 常温と表情はそれほど変わらないものの、単なる上品な大吟醸とは別次元の旨味・厚みを堪能できる。

 芳醇で、かつ複雑。 すばらしいお酒ですね。



【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 純米大吟醸(無濾過、生、原酒)
 720ml:5000(5250)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+2.5
 原料米:山田錦(兵庫県西脇市冨田農場産、無農薬無化学肥料栽培)
 精米歩合:40%   酵母:協会9号   酸度:1.7


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2012年08月2008年10月08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ」(2011年01月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒」(2010年08月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米ひやおろし」(2012年11月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 田中農場 特別選別米 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」
 (↑2011年12月02月2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2012年11月09日

辨天娘 純米にごり酒 2007(H19)BY 7番娘4

辨天娘 純米にごり 古酒 浦和駅西口の「食と燗 くら川」にて飲む。

 3年ちかく前に飲んだことのあるお酒。 久しぶり〜。

 「相当強烈ですよ」とのこと。 おぉ、すごい!

 当時すでに軽く色づいていたお酒は、青森「不老不死温泉」や兵庫「有馬温泉(金泉)」のような茶褐色になっている!

 温泉の場合は鉄分の酸化による着色だけど、このお酒の変色はアミノ酸のメイラード反応によるもの。


辨天娘 純米にごり古酒の色

 この色、とくににごっている様子は、耐性・免疫のない人には抵抗があるでしょうね。


 ”大将”、”蔵ちゃん”こと蔵川さん秘蔵の熟成酒というつながりで、ふと、「花垣 全麹 長期熟成酒」を思い出しました。

花垣 全麹 熟成花垣 全麹の色


 今回も熱めの燗でいただきます。

 チョコレートやパンを思わせる熟成香に、お米らしいおだやかな香りがひそむ。

 にごり部分がザラつくこともなく、まろやかな口当たり。 旨味・酸味が混然一体となった濃醇な味わい。

 焦げた香りや鈍重さといった飲みづらさ、強烈な酸といった突出した個性はなく、非常にバランスが良い。



 日本酒初心者のYさんは、「これ、飲みやすくて好きです」とのこと。

 なるほど!

 初心者には抵抗があるかと思いきや、むしろ、日本酒についての先入観・免疫がない人ほど、「これもまた1つの選択肢」として理解・受容できるかもしれませんね。

 信じられないという表情のスーさんに対して、大将は「だいぶ素質ありですね。すばらしいです」と大喜び。 よっしんもうれしい限りです。



【鳥取県八頭郡若桜町 太田酒造場】 純米酒
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1191(1250)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+8
 原料米:五百万石(鳥取県産)   精米歩合:65%
 酵母:協会701号


「辨天娘」の過去の記事
「辨天娘 純米吟醸 山田錦 2006(H18)BY」(2008年02月
「辨天娘 純米吟醸 玉栄 2007(H19)BY 6番娘」(2010年03月
「辨天娘 純米にごり酒 2007(H19BY) 7番娘」(2010年02月
「辨天娘 純米 鳥姫 2009(H21)BY 5番娘」(2010年11月
「辨天娘 純米酒 五百万石」(2007年05月
「辨天娘 青ラベル」(2007年05月

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2012年11月01日

諏訪泉 純米酒 阿波山田錦 ひやおろし 2011(H23)BY3

諏訪泉 阿波山田錦 ひやおろし 池袋東武における「全量純米蔵を目指す会」の試飲販売で試飲・購入。

 この試飲販売では、各蔵が、阿波産の山田錦を60%に精米してつくったお酒を持ち寄る。

 全商品が同価格という試飲販売はめずらしい。

 「秋鹿 阿波山田錦 ひやおろし」と一緒に購入していた、「諏訪泉 阿波山田錦 ひやおろし」を開栓。


 「諏訪泉 阿波山田錦」といえば、以前に生タイプを記事にしたが、今回は火入れ・半年熟成バージョン。

 フレッシュで荒々しかった新酒時の生酒とは、まったくもって別個性の味わいだ。


 常温では、まだ味が開ききっていない状態で、硬く重い印象。

 燗にすると緊張がほどけて、おだやかでまろやかな旨味が花開く。

 甘ささえ感じるほどまろやかなのに、日本酒度は+7.5。 数字では測れない味わいが、一筋縄に行かない、謎めいた魅力を感じさせる。


 やっぱり「諏訪泉」は、熟成と燗で本領発揮するお酒ですね。



【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 純米酒(無濾過、生詰)
 1800ml:3200(3360)円   720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+7.5
 原料米:山田錦(徳島県阿波産、無農薬無化学肥料栽培)
 精米歩合:60%   酸度:1.8


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2012年08月2008年10月08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ」(2011年01月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒」(2010年08月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 田中農場 特別選別米 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」
 (↑2011年12月02月2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2012年08月23日

諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒3

諏訪泉 蔵出しにごり酒 池袋東武で購入。

 「諏訪泉」の試飲販売が行われていた時期の池袋東武のお酒売場は、改修中により仮住まい。

 試飲販売期間の最終日に訪れたということもあって、人気商品はほとんど売り切れ。

 でも、最後の1本となっていた「諏訪泉 蔵出しにごり酒」をなんとか購入できたのはラッキー。

 夏といえば、このお酒!

 去年バージョンは、意外なほど炭酸の元気がなく、敬遠していた。 しかし、今年バージョンは、「すごく元気が良い」とのこと。

 では、注意して開栓せねば!


 よく冷やした後、スクリューキャップを開け閉めすること約10分。 たしかに、いつも以上に開栓に時間がかかった。

 元気いっぱいの炭酸とフレッシュな香りが、このお酒の魅力。 青いバナナのような香りもあって、さわやか。

 ビン内で発酵がすすむ活性タイプのにごり酒は、甘口タイプが多い。 しかし、このお酒はしっかりドライで、通常の日本酒に炭酸が追加されたような印象。

 奇をてらった酒質ではなく、軸・重心は日本酒らしさにある。

 にごり部分に由来するお米の味と、お酒の旨味が合わさり、炭酸と酸味が味を切る。 甘くないぶん飲み続けられる、飲みやすい爽快な活性にごり酒だ。



【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 純米酒(無濾過、生、にごり、原酒)
 720ml:1300(1365)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4
 原料米:(麹米)山田錦、(掛米)玉栄(鳥取県)
 精米歩合:65%   酵母:協会701号
 酸度:1.6   アミノ酸度:1.3


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2008年10月08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ」(2011年01月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒」(2010年08月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 田中農場 特別選別米 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」
 (↑2011年12月02月2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2012年05月29日

千代むすび 酉舌(なかぐみ) 純米吟醸 無濾過生原酒3

千代むすび なかぐみ 池袋西武で試飲・購入。

 1年に1回だけ池袋西武に来店する「千代むすび」。

 大人気の限定商品「千代むすび 純米吟醸 強力 袋取りしずく酒 生」も候補だったものの、今回はこの「千代むすび なかぐみ」に魅かれた。

 「なかぐみ」と読ませる「酉舌」で1文字の漢字は造語。

 読みのとおり、槽でしぼる際に上質な中間部分を集めた中汲み(中取り)のお酒。

 そして、しぼったままの無濾過・生・原酒のお酒を、マイナス4度の氷温で約1年半熟成してから出荷される商品とのこと。

 開栓する今の時点では、約2年熟成の状態だ。


 冷やしていただきます。

 低温でゆっくりとはいえ、熟成が進んでいるため、しっかりと色がある。

 焦げた雰囲気、バターのような香りもある。 これはいかにも熟成酒の香りだ。

 強めの酸味を中心に、ねっとりと練れた甘味・旨味が展開する。 しっかりとした骨格を感じる硬質な飲み口は、「千代むすび」らしい。

 そのわりに、まとまりが良いのでクセの強さは感じず、サラリと軽やかに流れてゆくので飲みやすい。 この個性と飲みやすさの絶妙なバランスは、「千代むすび ゲゲゲの純米吟醸」にも共通する。

 個人的に大好きな、生熟成らしいナッツ様の余韻が特徴的。

 さわやかさを引き立てるなら冷温で、生熟成らしさを強調するなら常温〜ぬる燗で。 このお酒も、色々な温度帯で楽しみたい。



【鳥取県境港市 千代むすび酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2720(2856)円   720ml:1360(1428)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+3
 原料米:玉栄(鳥取県産)   精米歩合:45%
 酵母:協会14号   酸度:1.7


「千代むすび」の過去の記事
「千代むすび 純米吟醸 強力 袋取りしずく酒 生」(2008年02月
「千代むすび 純米吟醸 強力 おおにごり 袋取り生」(2005年09月
「千代むすび 純米吟醸 強力」(2010年04月2003年12月
「千代むすび ゲゲゲの純米吟醸」(2010年11月
「千代むすび こなき純米 超辛口カップ」(2007年06月
「千代むすび 完熟純米」(2005年08月

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2011年12月12日

諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き 2007BY4

諏訪泉 冨田 五割 池袋東武で試飲・購入。

 また買ってしまった〜(喜)!

 このお酒は2009年12月に出会って以来、大好きな燗用のお酒のひとつ。

 「諏訪泉 冨田」は、独創的な手法を実践する兵庫県西脇市「冨田農場」の冨田尚嗣氏による山田錦を使用したお酒。

 このお酒の「特別選別米」とは、山田錦の検査基準である胴直径2.0ミリをギリギリ満たさなかった、1.9ミリ以上2.0ミリ未満の山田錦のこと。

 ある程度のサイズがないと、どんなに品質が良いお米でも政府の品位検査を受けられず、規格外米とされてしまう。 そして、上質なお酒でも、純米酒と名乗れず「規格外米をつかった普通酒」というあつかいになってしまう。

 このお酒は、無農薬・無化学肥料栽培の山田錦を50%に精米した熟成酒ながら、規格外米の普通酒ということで、リーズナブルなところがありがたい。


 では、熱めの燗でいただきます!

 穀物らしいおだやかな香りに、静かな熟成香が複雑さを添えている。

 キメ細かいクリーミーな飲み口で、まろやかに流れてゆくものの、味わいはしっかり濃醇。 それでいて後口は軽快で、余韻が深いところに、よく磨いたお酒らしい上品さが感じられる。

 冷めぎわで、繊細かつ複雑な旨味がいちばんよく感じ取れる。

 やっぱりうまいなあ〜。


【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 普通酒(米だけ、無濾過)
 1800ml:3000(3150)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+6
 原料米:山田錦(兵庫県冨田農場産、無農薬栽培米・無検査米)
 精米歩合:50%   酵母:協会9号   酸度:1.5


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2008年10月2008年08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ」(2011年01月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒」(2010年08月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 田中農場 特別選別米 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」(2011年02月2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き 生」(2011年07月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2011年11月15日

鷹勇 純米吟醸 山田錦 2007BY3

鷹勇 純米吟醸 山田錦 2007BY 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 久しぶりの「鷹勇 純米吟醸 山田錦 2007BY」。 終わりかけだったので、最後までいただきます。

 もちろん燗で。

 「鷹勇」を60年以上醸しつづけてきた、坂本杜氏の最終年のお酒。 大宮の「池田屋酒店」のオリジナル商品らしい。

 もうすぐ4年熟成で、良い色づき。 香りはおだやかで、クセと言うべき熟成香はない。

 長期熟成酒らしい濃密な口当たり。 含み香は複雑で優雅。

 とうもろこしのような甘味・苦味に、お米らしい旨味。 穀物らしい香味が、純米酒の基本線を忠実に維持している。

 まろやかでやわらかい雰囲気の前半に、ドライで骨太の印象の後半。 この展開のおもしろさ、バランスの良さは、みごとのひと言。

 静かに、ゆっくり堪能したいお酒だ。


【鳥取県東伯郡琴浦町 大谷酒造】 純米吟醸
 1800ml:3600(3780)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+5.5
 原料米:山田錦(鳥取県産)   精米歩合:50%
 酵母:協会9号   酸度:1.6


「鷹勇」の過去の記事
「鷹勇 純米吟醸 強力の郷」(2009年03月
「鷹勇 純米吟醸 山田錦」(2011年01月
「鷹勇 純米吟醸 なかだれ」
 (↑2010年11月2005年05月2004年11月04月

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2011年08月28日

日置桜 復刻ラベル 純米酒 2008BY(H20BY)2

日置桜 復刻ラベル純米 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 レトロなラベルの「日置桜」がある。 へぇー、復刻ラベル、初めて見ました。

 「和浦」のきき酒師モトコさんいわく、「普通の『日置桜』」。

 奇をてらったタイプではなく、通常の造りということですね。

 水の良さを感じるクリアな口当たりで、非常に静かな立ち上がり。

 やさしい甘味に酸味が調和して、明るいイメージの味わい。 温めることで、熟した旨味が引き立つ。

 強烈な自己主張はないものの、安心できるバランスの取れた味わいが魅力的。 さすが「日置桜」です。


【鳥取県鳥取市青谷町 山根酒造場】 純米酒
 1800ml:2100(2205)円
 アルコール度数:15.6   日本酒度:+9
 原料米:山田錦   精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:2.1


「日置桜」の過去の記事
「日置桜 強力米 吟醸しずく さく羅(純米大吟醸)」(2008年02月
「日置桜 強力 純米大吟醸」(2003年12月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力」(2004年10月05月2003年09月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力 無濾過生原酒」(2007年11月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力(茶色ビン)」(2007年10月
「日置桜 純米無濾過生 天日干し強力」(2006年10月
「日置桜 強力 八割搗き 純米酒」(2010年06月2005年10月
「日置桜 純米吟醸 無垢之酒 無濾過生原酒 あらばしり」
 (↑2010年04月
「日置桜 中垂れ純米生」(2004年06月

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2011年07月22日

冨田 精米五割 生 2010BY/田中農場 精米55% 生 2010BY3

諏訪泉 冨田 五割 生 池袋東武で試飲・購入。

 池袋東武の「諏訪泉」の試飲販売に、初めて生タイプの「冨田」「田中農場」が登場。

 「冨田」の生を飲むのは約7年ぶりになる。

 オー、ワタシ年トッタネ。

 でも、みずみずしく溌剌とした濃醇酒に出会った衝撃は、今でもよくおぼえている。


諏訪泉 田中農場 生 冨田尚嗣氏の冨田農場、田中正保氏の田中農場。

 それぞれの土壌で育った無農薬栽培の山田錦たちの競演を楽しもう!

 ん〜、苦い、渋い、硬い、若い!(ほめ言葉)

 開戦直後は苦味・酸味が強く、非常に飲みにくい。 そして、両者の差がわかりづらい。

 ということで、しばらく常温で放置します。


 では、4か月放置した11月にふたたび挑戦。

 「冨田」のほうは、甘味を排して酸味を強調した、研ぎ澄まされたシャープな味わいが魅力。 「田中農場」は、良い意味で泥臭い旨味が出て、ふくらみのある飲み口になり始めた。

 少しずつ両者の差が開き始めた。

 とはいっても、火入れの4年熟成バージョンの両者のような、確立した個性のぶつかりあいは楽しめない。


 まだ分岐点。 これからどんどん差が広がってゆくだろう。 火入れ・熟成を楽しみにするための、広告のような存在かな。


【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造
「諏訪泉 冨田 五割磨き 生 2010BY」
 普通酒(米だけ、無濾過、生、原酒)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+13.5
 原料米:山田錦(兵庫県西脇市・冨田農場産、無農薬栽培・無検査米)
 精米歩合:50%   酵母:協会9号   酸度:1.9

「諏訪泉 田中農場 生 2010BY」
 普通酒(米だけ、無濾過、生、原酒)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1400(1470)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+11.0
 原料米:山田錦(鳥取県八頭町・田中農場産、無農薬栽培・無検査米)
 精米歩合:55%   酵母:協会9号   酸度:2.0


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2008年10月2008年08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ」(2011年01月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒」(2010年08月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」(2011年02月2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2011年04月20日

少し肌寒い夜に

真人・冨田

 鳥取「冨田 五割磨き」と、秋田「真人 生もと純米 無濾過」を燗で。

 どちらも熟成を経たいぶし銀。 フレッシュとかフルーティとか、外来語の似合わないお酒たちだ。

 だが、それが良い。

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2011年02月22日

冨玲 特別純米酒 阿波山田錦 ひやおろし 2008BY3

冨玲 阿波山田錦 2008BY 池袋東武で試飲・購入。

 「全量純米蔵を目指す会」の試飲販売で、2009年10月に初めて知った蔵。 梅酒で有名な蔵で、梅酒のほうが有名とも言えてしまうほどらしい。

 たしかに、梅津酒造の日本酒は飲んだことがなかったけれど、この蔵の「野花(のきょう)梅酒」は飲んだことがある。

 本業の日本酒づくりに情熱を注ぎ始めたのは、全量純米化した2006BYから。

 この「冨玲 阿波山田錦」は、11蔵が徳島県阿波産の山田錦を精米歩合60%で使用する、「全量純米蔵を目指す会」の共同企画商品。

 2009年10月、2010年10月と、2年つづけて試飲・購入したが、両者はまったくの別物といって良いほど異なる味わいだった。

 ドライな飲み口ながらも、お米の旨味をたたえた2008BY。 ドライに徹して非常に軽く、モワッとした熟成香が前面に出た2009BY。 2008BYも個性的だけれど、2009BYはさらに個性が強まっている。


 今夜はひさしぶりに(浦和にしては)きびしく冷え込むので、2年熟成となった2008BYを開栓。 熱めの燗でいただきます。

 2年熟成のわりに濃い色づき。 稲ワラのような香りと、少しずつ生まれはじめた熟成香がおだやかに重なり合う。 香りからしておいしそう!

 甘さひかえめのドライな第一印象ながら、熟成と豊かな旨味のおかげでまろやかな飲み口。 含み香はおとなしく、中盤以降はふんわりと広がるというよりも、静かにストレートに伸びてゆくイメージ。

 同じ「全量純米蔵を目指す会」の共同企画のお酒、三重「妙の華 山廃純米吟醸 阿波山田錦」にも似ている。

 「妙の華」が山廃で、こちらの「冨玲」は速醸。 「ちゃんと造れば速醸だって、生もと・山廃と違わない」という、埼玉「神亀」小河原専務の話を思い出した。

 派手さはないものの、しっかりとした造りの、燗で映える力強い純米酒。 熱々の燗で、体の芯から温まった。


【鳥取県東伯郡大栄町 梅津酒造】 特別純米酒(生詰)
 1800ml:3200(3360)円   720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:16.7
 原料米:山田錦(徳島県阿波産)   精米歩合:60%

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2011年02月11日

諏訪泉 冨田2008(2007BY) 精米五割4

諏訪泉 冨田 五割 池袋東武で試飲・購入。

 「諏訪泉」の年末の試飲販売。 ラインナップは、しぼりたての生酒ではなく、寒い冬に燗で飲むための熟成酒たち。

 「田中農場 純米酒 2007」、「田中農場 特別選別米 55%磨き 2007」、「冨田 純米酒 2006」も良いなあ。

 でも、結局はお気に入りの「冨田 特別選別米 五割磨き 2007」を購入。 昨年の出会いが衝撃的だったけれど、今回もやっぱりすごいお酒だと思った。

 「諏訪泉 冨田」シリーズは、独創的な手法を実践する兵庫県西脇市「冨田農場」の冨田尚嗣氏による山田錦を使用したお酒。

 冨田氏いわく「胸をはって提供できるお米」ということで、あたかも当然のごとく無農薬・無化学肥料栽培。

 今回のお酒の「特別選別米」とは、山田錦の検査基準である胴直径2.0ミリをギリギリ満たさなかった、1.9ミリ以上2.0ミリ未満の山田錦のこと。

 ある程度のサイズがないと、政府の品位検査を受けられず、規格外米とされてしまう。 そのため、高品質なお米を使用したお酒でも、純米酒と名乗れず「規格外米をつかった普通酒」となってしまう。


 さて、浦和にめずらしく雪が降る、今シーズンもっとも寒い夜に、熱めの燗でいただきます。


 3年熟成したキレイな黄金色のお酒は、収穫時の稲穂のよう。 穀物らしい自然な色で、視覚からも楽しめる。

 ビスケットやウエハースのような香りがふんわりとただよい、口当たりはキメ細かくクリーミー。

 乳酸をしっかりとたたえた酸が中心となって、おだやかに熟成した香味が、階層的・立体的な広がりをみせる。

 味わい深く、それでいて軽やかな冷めぎわが、とくに好み。

 熟成香のあるお酒を苦手としている方も、色・醸造年度におそれつつ飲んで、思わず「・・・これはうまい」とうなる。

 寒さでこわばった体を温めてほぐし、先入観・緊張感もほぐしてくれる、心身に効く良質の食中酒だ。


【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 普通酒(米だけ、無濾過)
 1800ml:3000(3150)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+6
 原料米:山田錦(兵庫県冨田農場産、無農薬栽培米・無検査米)
 精米歩合:50%   酵母:協会9号   酸度:1.5


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2008年10月2008年08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ」(2011年01月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒」(2010年08月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」(2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2011年01月22日

諏訪泉 智頭の純米生原酒 ばんなりました 2010 五百万石 しぼりたて おりがらみ3

諏訪泉 ばんなりました 池袋東武で見かけて購入。

 「諏訪泉」のしぼりたてが売っていたので、まよわず購入。

 長い商品名のなかに、ひとつ耳なれない言葉。

 「ばんなりました」は鳥取県東部の方言で、「こんばんは」の意味らしい。

 東北・北海道方言の「お晩です」のようなニュアンスかな。

 裏ラベルに「今年のばんなりましたは、五百万石に酒米が変わりました」、「10年ぶりの五百万石使用」と書いてあるから、毎年発売されている商品名のようです。


 おりがらみということで、グラスの向こう側が見えないくらい、うっすらとにごっている。

 リンゴ様の含み香がフレッシュで、それでいて突出せずにさわやかな酸味・苦味と同調する。

 麹の風味、甘味・酸味のバランスは福岡「三井の寿 豊醸美田 山廃純米無濾過生原酒」にも似ている。 ただ、この「諏訪泉 ばんなりました」のほうがシャープで爽快な印象を受ける。

 麹の風味が似る「都美人 雲のごとく 山廃純米 無濾過生原酒」とくらべると、「諏訪泉 ばんなりました」のほうがソフトでまとまりが良い。

 リンゴ様のフレッシュな香味は「秋鹿 純米吟醸槽搾直汲 超辛口」や「瑞冠 生もと仕込 純米生原酒」とも共通点を感じるけれど、そこまで突き詰めてシャープ・ドライでもない。

 たくさんのお酒を連想したように、この「諏訪泉 ばんなりました」はけっして唯一無二の個性というわけではない。

 しかし、多くの好みのお酒と共通する魅力をそなえているということでもある。 うまし!


【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2600(2730)円   720ml:1300(1365)円
 アルコール度数:18.5
 原料米:山田錦(6%)、五百万石(94%)
 栽培者:諏訪泉 酒米研究会(寺坂邦雄・森下順平・白間恭司)
 精米歩合:60%


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2008年10月2008年08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒」(2010年08月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」(2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2011年01月03日

鷹勇 純米吟醸 山田錦 2007BY3

鷹勇 純米吟醸 山田錦 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 新年は2日から始まった「和浦酒場」。

 2日は家で飲んでいたけれど、外出する予定があった3日に「和浦」へ新年のあいさつ。 大盛況でびっくり!

 今夜は“大将”蔵ちゃん、“若大将”翔くん、えるもちゃんの3人体制。 今年もよろしくおねがいします。

 スーさん、モトキくん、ナベちゃんも、よろしくです。

 さて、今夜の最初は、大将のおすすめ「鷹勇」から。 もちろん燗で。

 「鷹勇」を60年以上醸しつづけてきた、坂本杜氏の最終年のお酒。 大宮の「池田屋酒店」のオリジナル商品らしい。

 まだ3年熟成ながら、良い色づき。

 香りはおだやかで、クセと言うべき熟成香はない。 とうもろこしのような甘味・苦味に、お米らしい旨味。 穀物らしい香味で、落ちつくなあ。

 まろやかでやわらかい雰囲気の前半に、ドライで骨太の印象の後半。 このバランス・パフォーマンスが、「鷹勇」・山田錦のなせる業。


 ・・・うまい・・・。

 静かに、ゆっくり、このお酒を堪能したい。



【鳥取県東伯郡琴浦町 大谷酒造】 純米吟醸
 1800ml:3600(3780)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+5.5
 原料米:山田錦(鳥取県産)   精米歩合:50%
 酵母:協会9号   酸度:1.6


「鷹勇」の過去の記事
「鷹勇 純米吟醸 強力の郷」(2009年03月
「鷹勇 純米吟醸 なかだれ」
 (↑2010年11月2005年05月2004年11月04月

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2010年11月26日

辨天娘 純米 鳥姫 H21(2009)BY 5番娘3

辨手娘 鳥姫 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 さて、「鷹勇」の次は何にしようかな。

 と思っていたら、「辨天娘」のビンに、見たことのない「鳥姫」という文字のシールが貼ってあるのを発見。

 見たことがないということは、たぶん、飲んだことがないということ。

 では、いただきます! もちろん、燗で。

 「辨天娘」らしい、お米の旨味を存分に引き出した味わい。 酸味とほろ苦さがありながら、稲ワラのような雰囲気が印象的で、ドライな飲み口になっている。

 「辨天娘」の他のラインナップと比べると、まだ熟成不足で厚みに欠ける印象。 ただ、そのぶんシャープな飲み口になっているのが魅力。

 裏ラベルを見てみたら、原料米が鳥姫とのこと。 後で調べてみたら、お母さんが神の舞、お父さんが玉栄という、新しい酒米らしい。

 古い復活米の強力に、新品種の鳥姫。 鳥取のお酒のバリエーションがさらに広がりそうで、すごく楽しみ!


【鳥取県八頭郡若桜町 太田酒造場】 純米酒
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1191(1250)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+11
 原料米:鳥姫(若桜町赤松産、自家栽培)   精米歩合:70%
 酵母:協会701号


「辨天娘」の過去の記事
「辨天娘 純米吟醸 山田錦 2006(H18)BY」(2008年02月
「辨天娘 純米吟醸 玉栄 2007(H19)BY 6番娘」(2010年03月
「辨天娘 純米にごり酒 2007(H19BY) 7番娘」(2010年02月
「辨天娘 純米酒 五百万石」(2007年05月
「辨天娘 青ラベル」(2007年05月

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鷹勇 純米吟醸 なかだれ H20(2008)BY3

鷹勇 なかだれ 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 5年物の携帯電話で撮影した写真の画質、ひどすぎる。

 お酒メインでゆっくり楽しむべく、弐号店から本店に移動。 

 さすが金曜日の夜。 遅い時間に訪れたにもかかわらず、カウンターの1席を除いて満席。 おぉ、ギリギリ座れた!

 おつまみは自家製からすみ。 本気で「飲む体勢」です。

 「和浦」で「鷹勇」を見る・飲むのは、はじめて。 鳥取の酒屋さんと関係ができから、これから見る・飲む機会が増えるかな。

 燗映えする純米吟醸として定評のある「鷹勇 なかだれ」。

 よっしんも一時ハマって飲んでいたけれど、なんとなく酸が物足りなく感じるようになって、しばらく飲んでいなかった。 そしてその間、もっと安い好みのお酒に出会ったこともあって、かなり疎遠になっていた。

 嫌いに〜なった〜わけじゃ〜な〜い。 (松山千春『恋』)

 ところが今夜、久しぶりに「鷹勇 なかだれ」を飲んだら、意外と飲みごたえがある。 あれ? 思っていた以上にパワフルだ。 記憶が薄れていたというより、明らかに酒質がちがう。

 裏ラベルを見ると、酸度1.7。 これはたしかに、以前とは別物だ。

 麹や乳酸を感じさせる、やさしくさわやかな香り。 サラリと軽い口辺りで、少し酸っぱい締まった飲み口から、おだやかにお米の旨味が広がる。

 冷めてきたところで、甘味・旨味・酸味が好みのバランスになって、締まった印象になった。

 パワフルなお酒ではないけれど、ちゃんと酸を感じさせる味わいになっていて、また飲みたいなあと思わせる魅力があった。

 やっぱり、「鷹勇 なかだれ」はすごかった。


【鳥取県東伯郡琴浦町 大谷酒造】 純米吟醸
 1800ml:3110(3265)円   720ml:1740(1827)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+5
 原料米:山田錦・玉栄(鳥取県産)   精米歩合:50%
 酵母:協会9号   酸度:1.7


「鷹勇」の過去の記事
「鷹勇 純米吟醸 強力の郷」(2009年03月
「鷹勇 純米吟醸 なかだれ」(2005年05月2004年11月04月

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2010年11月03日

千代むすび ゲゲゲの純米吟醸3

千代むすび ゲゲゲの純米吟醸 池袋西武で試飲・購入。

 千代むすび酒造は鳥取県境港市、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者で地元出身の水木しげる氏の名を冠した「水木しげるロード」にある。

 そして水木しげる氏にちなみ、「ゲゲゲの鬼太郎」関連の商品も発売している。

 前回の試飲販売に続き、今回もNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に関連した「ゲゲゲの純米委吟醸」が注目商品だ。

 この「千代むすび ゲゲゲの純米吟醸」は、「ふだん日本酒を飲まない人に向けたスッキリ淡麗なタイプ」ではない。

 熟成を経て軽く色づいた、個性的な味わいに仕上がっている。

 「千代むすび」の特徴であるさわやかな果実香はひかえめで、藤の花のような優雅な香り。

 しっとりとした口当たりで重心は低く、プルーンを思わせる香味が印象的。 独特の甘味・酸味だ。

 良くも悪くも土臭さを感じさせる個性的な味わいで、それでいてキレイに流れるところは、秋田「天の戸 美稲」とも共通点がある。

 常温〜ぬる燗で個性的な味わいを引き出して楽しみたい味吟醸だ。


【鳥取県境港市 千代むすび酒造】 純米吟醸
 720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石(鳥取県産)   精米歩合:55%
 酸度:1.5


「千代むすび」の過去の記事
「千代むすび 純米吟醸 強力 袋取りしずく酒 生」(2008年02月
「千代むすび 純米吟醸 強力 おおにごり 袋取り生」(2005年09月
「千代むすび 純米吟醸 強力」(2010年04月2003年12月
「千代むすび こなき純米 超辛口カップ」(2007年06月
「千代むすび 完熟純米」(2005年08月

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2010年08月08日

諏訪泉 阿波山田錦 純米生原酒4

諏訪泉 阿波山田錦 生 池袋東武で試飲・購入。

 「諏訪泉」の試飲販売はいつも悩んでしまう。 好きな商品だらけだからだ。

 「諏訪泉 純米」も良いし、「冨田 五割磨き」「田中農場 純米」も良いなあ。 季節商品の「諏訪泉 蔵出しにごり」もシュワシュワで好みだし。

 うーん。

 悩んだ末に、今シーズンの「諏訪泉 阿波山田錦 生」を購入。

 「諏訪泉 阿波山田錦」は本来、2年熟成させて出荷する予定のお酒。 火入れ前の新酒の状態を、じっくり味わって記憶にとどめておきたい。

 「当時は荒かったのに、今はこんなにも丸くなって・・・」と後にしんみりするために、あえて荒い状態を少量出荷しているんだと個人的には思う。

 昔のXを知っている人が、復活後のXにほほえましさを覚えるのと、たぶん一緒。


 では、まずは冷やしていただきます。

 パイナップルのような酸味を想起させるさわやかな香りに、麹の雰囲気も残っている。 生酒らしい、フレッシュな香りだ。

 スルリとすべりの良い口当たりながら、直後に若々しい酸が大活躍。 酸味・旨味が豊かな、飲みごたえのある味わいながら、よけいな甘味・重さがない。

 後口はドライで軽やかなぶん、中盤にあった酸味・旨味の印象をさらに強める。 穀物やハーブを思わせるおだやかな余韻が、充実の味わいをしめくくる。

 まさにスペクタクル。 市川猿之助のスーパー歌舞伎のように、圧倒的な存在感で、わかりやすい。

 今のパフォーマンスがどう円熟してゆくか、楽しみだ。


【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+12
 原料米:山田錦(徳島県阿波産、無農薬無化学肥料栽培)
 精米歩合:60%   酸度:1.9


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2008年10月2008年08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2009年11月2006年11月
「諏訪泉 冨田 純米酒」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き」(2009年12月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 七割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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2010年06月29日

山陰東郷 生もと純米 にごり生原酒 玉栄 2009(H21)BY2

山陰東郷 生もと にごり生 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 「日輪田 美山錦」の次は、「山陰東郷 生もと にごり」。

 この1か月で、「山陰東郷」を3種類飲むことになった。

 山廃だったか生もとだったか、生だったか火入れだったか、にごりか否か、なにかと混同してしまう。

 そんなときは、ラベルの字の色でおぼえよう。

山陰東郷 生もと 山田錦山陰東郷 山廃にごり山陰東郷 生もと にごり生 緑のはこうだったな。

 黒いのはああだった。

 今回のオレンジはどうかな?

 というふうに。

 熱めの燗でいただきます。 うなぎに続く「夏バテ防止メニュー」レバ刺とともに。

 生酒なんだなあとわかる、生特有のなめらかさと麹の風味。 爽快な乳酸をたたえた強めの酸。 にごり部分のお米の味も存在感がある。

 香味のバランスはけっして取れているとはいえないけれど、若々しくやんちゃな飲み口がもたらすイメージは「元気」「夏」。

 これからどんな熟成を経てゆくのかも気になるけれど、今の状態で飲むのもそれはそれで良いと思った。


【鳥取県東伯郡湯梨浜町 福羅酒造
 純米酒(生もと、生、原酒、にごり)
 1800ml:3238(3400)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+9
 原料米:玉栄(湯梨浜町産)   精米歩合:60%
 酵母:協会9号   酸度:2.3


「山陰東郷」の過去の記事
「山陰東郷 山廃純米 にごり原酒」(2010年06月
「山陰東郷 生もと純米生原酒 山田錦」(2010年06月

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2010年06月25日

日置桜 八割搗き強力 純米酒 2008(H20)BY3

日置桜 強力 八割 池袋東武で試飲・購入。

 「酒は 楽しい時にのむものだ
  つらい時 悲しい時にのんではいけない
  やけ酒は 酒を造った者に対して失礼である
  ただし例外をひとつだけ認めよう
  それは愛する者を失った時だ」

   (尾瀬あきら『夏子の酒』第6話)

 今日、ついに愛犬が息を引き取った。 10歳だった。

 昨年末に急に倒れ、悪性リンパ腫、余命3か月と診断された。

 2000年、1月生まれの子犬の初外出は、満開の桜並木だった。 そして2010年、奇跡的に好調だった数日間、最後の外出が満開の桜並木。

 「左近」の名にふさわしく、桜に縁があった。 老いの片鱗を見せない腕白さと力強い跳躍。 その勢いで今日、西方へ旅立ってゆく。

最晩年の左近

 そんな彼を偲んで、彼にピッタリのネーミングの「日置桜 強力 八割」を飲む。

 白玉粉のような香りに、軽い熟成香が重なる。 静かなイメージ。

 低精白のお酒とは思えないクリアな飲み口で、安定感がある。 もっと奔放にバラけていても良いのに、意外とスマートにまとまっている。

 逆の見方をすれば、単調で遊び心に欠ける印象ともいえる。

 しっかり甘味を切っている、硬派の熟成酒。 開栓して数日おいて、ぬる燗にすることで、ふっくらとしたやさしい一面を見つけてあげたい。

 初対面はこわい印象を抱くかもしれないけれど、本当はいいやつです。


【鳥取県鳥取市青谷町 山根酒造場】 純米酒(無濾過)
 1800ml:2400(2520)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+8
 原料米:強力(鳥取県八頭町内田百種園産、自然栽培)
 精米歩合:80%   酵母:協会7号   酸度:2.1


「日置桜」の過去の記事
「日置桜 強力米 吟醸しずく さく羅(純米大吟醸)」(2008年02月
「日置桜 強力 純米大吟醸」(2003年12月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力」(2004年10月05月2003年09月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力 無濾過生原酒」(2007年11月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力(茶色ビン)」(2007年10月
「日置桜 純米無濾過生 天日干し強力」(2006年10月
「日置桜 強力 八割搗き 純米酒」(2005年10月
「日置桜 純米吟醸 無垢之酒 無濾過生原酒 あらばしり」
 (↑2010年04月
「日置桜 中垂れ純米生」(2004年06月

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2010年06月11日

山陰東郷 山廃純米 にごり原酒 2008(H20)BY3

山陰東郷 山廃にごり 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」で飲みなおす。


 今夜は都内で仲間たちと飲み会。 30人を超えるメンバーが入れるお店として幹事さんが選んだのは、鶏のお店。 魚が・・・ない。

 飲み放題とのことで、おそるおそるメニューを見てみたら、やっぱり日本酒がない。

 いやあ、困った。 食べるものが、飲むものが、ない。

 「夕飯は魚と日本酒」という家庭で育った日本人よっしん。 肉にビール・カクテルとは、外国人の食卓にお邪魔した気分だ。

 たった2時間でホームシックになるんだから、外国には行けないな。

 ここ数年食べたことのないような、味のない冷えた冷凍枝豆。 夜には重い、手羽先・串カツ・揚げ物・鶏料理といった油さんたち。 パスです。

 サラダの葉っぱだけつまんで、烏龍茶で先発・完投。 まあそのぶん、会話に集中できたから良いか。


 ということで、一目散に浦和へ帰還。 「和浦酒場」で飲みなおしだ! 注文は「おいしいお酒と、おいしいお魚をお願いします」。 切実な声で。


 おー、3日前には未開栓だった「山陰東郷 山廃にごり」が開いてる!

 鳥取「山陰東郷」は、2007(H19)BYから蔵元のご子息が造りを担当し、急激に酒質を向上させた新星。

 ビンを見ると残りわずか。 常温で1年半熟成して、開栓後も常温で空気に触れさせてきた。 それでも蔵ちゃんいわく「やっと飲める味になってきた」とのこと。

 味を開かせるために、熱めの燗でいただきます。

 山廃らしいヨーグルト様の乳酸の香りに、白菜のようなやさしい香りもある。 口当たりから、酸味を基調とした力強い塊がやってくる。

 徐々に温度が下がってくると、緊張がほどけたように甘味・旨味が少しずつ広がってきた。 それでもまだふくらみきれない、やや閉じこもった印象があるなあ。

 たしかに「やっと飲める味になってきた」という若さ・硬さを感じた。

 〆鯖・いさき・生しらす・生桜えび・赤いか・シャコたちも堪能。

 右に初来店のご夫婦、左にモーさん。 ゆっくり静かにお酒・お魚を味わいながら、楽しいお話に参加できました。

 今夜の話題の中心は大将蔵ちゃん。 雑誌「Pen」に載った1年半前の蔵ちゃん(約120キロ)が、現在(約85キロ)と別人すぎて面白かった。


【鳥取県東伯郡湯梨浜町 福羅酒造】 純米酒(山廃、にごり、原酒)
 1800ml:3047(3200)円
 アルコール度数:18.3   日本酒度:+9
 原料米:山田錦(鳥取県三朝町産)   精米歩合:60%
 酵母:協会9号   酸度:2.4   アミノ酸度:1.7


「山陰東郷」の過去の記事
「山陰東郷 生もと純米生原酒 山田錦」(2010年06月

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2010年06月01日

山陰東郷 生もと純米生原酒 山田錦3

山陰東郷 生もと 山田錦 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 ずっと常温熟成していた「山陰東郷 生もと」が数日前に開栓されたという。 ナイスタイミング!

 「山陰東郷」は、名前だけは聞いたことがあったものの、飲むのははじめて。

 まだ若いらしく、少しぬるめの燗でいただきます。

 おっと、お酒の表面に小さな泡が浮いていて、麹の香りがある。 生酒だったのか。

 さらには、ヨーグルト様のさわやかな乳酸の雰囲気に、若々しいマスカット様の香り。

 香りからして若いなあと思ったけれど、味わいも苦味・酸味が勝っている。 このほっそり・シャープな飲み口は、広島の八反系の特徴。

 うーん、でも「山陰東郷」と山陰を堂々と名乗っていながら、山陽のお米を使うとは思えないからなあ。 と思ってビンを見せてもらったら、ラベルに山田錦って書いてある。

 この味が山田錦!?

 そうとう硬くて熟成しにくい印象だ。 これから落ち着いてきて、おだやかな旨味が出てくるようになると、すごいお酒になりそう。 そんな、スケールの大きさを感じる。

 まあ、強い酸味が好みの系統だから、今の時点でも好きだけどね。 でも、もっと期待をしてしまう。

 帰宅して蔵の住所を調べてみたら、湯梨浜町松崎とは旧東郷町のこと。 東郷池の外周路に面している。 羽合(ハワイ)温泉・東郷温泉を訪れたときに東郷池を一周したから、きっと蔵の前を通っているハズ。

 今度は通過せずに、「山陰東郷」を目当てに訪れてみたい。


【鳥取県東伯郡湯梨浜町 福羅酒造】 純米酒(生もと、生、原酒)
 1800ml:3047(3200)円
 アルコール度数:18.3   日本酒度:+9
 原料米:山田錦(鳥取県三朝町産)   精米歩合:60%
 酵母:協会9号   酸度:1.9

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2010年04月17日

日置桜 純米吟醸 無垢之酒 無濾過生原酒 あらばしり3

日置桜 無垢之酒 池袋東武で試飲・購入。

 試飲販売のために来店していた山根社長から色々なお話をうかがった。

 今回購入したのは、「日置桜 強力 八割」と「日置桜 山田錦 無垢之酒」。

 「八割」はまだ熟成不足に感じたので、もっと熟成させようと思う。

 「無垢之酒」は、ひかえめながらさわやかな香りで、サラサラと軽快な口当たり。 甘味・酸味・旨味がギュッとまとまって、まさにジューシー。

 冷温ではさわやかに、常温ではドライでおだやかに、ぬる燗で力強く。 それぞれの温度帯で楽しめる。 純米吟醸の見本ともいえる幅の広さだ。

 自分用に買った四合ビンのほかに、一升ビンを宴会に進呈したところ、大好評。

 「日本酒は苦手だと思ってたけど、これはおいしい」と言っておかわりする人、「実は日本酒が好きでね」と言って止まらない人。 あの人が日本酒を飲むとは知らなかった、というおどろきの連続。

 あまりに好評すぎて、よっしんの飲む分がないままに一升ビンが空になった。 まあ、自分用があるからかまわないけどね。 むしろ、うれしい。


【鳥取県鳥取市青谷町 山根酒造場】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:1450(1523)円   720ml:2800(2940)円
 アルコール度数:17.3   日本酒度:+8
 原料米:山田錦・玉栄(鳥取県産)   精米歩合:55%
 酵母:協会9号   酸度:2.0   アミノ酸度:1.3


「日置桜」の過去の記事
「日置桜 強力米 吟醸しずく さく羅(純米大吟醸)」(2008年02月
「日置桜 強力 純米大吟醸」(2003年12月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力」(2004年10月05月2003年09月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力 無濾過生原酒」(2007年11月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力(茶色ビン)」(2007年10月
「日置桜 純米無濾過生 天日干し強力」(2006年10月
「日置桜 強力 八割搗き 純米酒」(2005年10月
「日置桜 中垂れ純米生」(2004年06月

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2010年04月15日

千代むすび 純米吟醸 強力2

千代むすび 強力 池袋西武で試飲・購入。

 千代むすび酒造は、蔵のある境港出身の漫画家水木しげる氏にちなみ、「ゲゲゲの鬼太郎」関連の商品も発売している。

 今期はちょうど、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が放送中。 鬼太郎・目玉のおやじ・ねずみ男のツボに入ったお酒たちがよく売れていた。

 キメ細かくつややかで、うまく調熟した「千代むすび ゲゲゲの純米吟醸」も注目商品だった。

 「千代むすび」の試飲販売に出会うのは2年ぶりだ。

 生タイプにごりタイプではない、スタンダードな澄んだ火入れタイプをひさしぶりに購入した。

 2003年12月の記事を引用する。
 強力は鳥取県原産の酒米で、栽培の難しさから一度絶えていたが、鳥取の酒造関係者・篤農家の努力によって平成に復活した「幻の米」。 十分な熟成期間を置かないと味が乗らないやっかいなお米らしい。

 熟成させてこそ真価を発揮するお米、強力。 鳥取市(旧:青谷町)の「日置桜」、東伯郡琴浦町の「鷹勇」でも強力のお酒を何種類か飲んだが、その印象はいまでも変わっていない。

 さわやかな吟醸香がありながら、甘味を切った落ちついた飲み口。 それでいてふっくらとした旨味が感じられるところに、お米らしさを感じる。

 青リンゴっぽい香りに、お米らしい雰囲気、両方とも強力の特徴だ。

 山田錦よりも鮮やかで、五百万石よりも華があって、雄町よりもやさしく、美山錦よりもキレがある。 強力にしかない個性が楽しめる。

 後口のもうひと押し、パンチ力に欠けるのが「千代むすび」の物足りないところながら、これはこれでまとまりの良いお酒で好みですね。


【鳥取県境港市 千代むすび酒造】 純米吟醸
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:強力(鳥取県産)   精米歩合:50%
 酵母:鳥取県吟醸9号   酸度:1.7


「千代むすび」の過去の記事
「千代むすび 純米吟醸 強力 袋取りしずく酒 生」(2008年02月
「千代むすび 純米吟醸 強力 おおにごり 袋取り生」(2005年09月
「千代むすび 純米吟醸 強力」(2003年12月
「千代むすび こなき純米 超辛口カップ」(2007年06月
「千代むすび 完熟純米」(2005年08月


強力を使ったお酒の過去の記事(他の蔵)
「鷹勇 純米吟醸 強力の郷」(2009年03月
「日置桜 強力米 吟醸しずく さく羅(純米大吟醸)」(2008年12月
「日置桜 強力 純米大吟醸」(2003年12月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力 無濾過生原酒」(2007年11月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力」(2004年10月05月2003年09月
「日置桜 純米吟醸 伝承強力(茶色ビン)」(2007年10月
「日置桜 純米無濾過生 天日干し強力」(2006年10月
「日置桜 強力 八割搗き 純米酒」(2005年10月


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2010年03月11日

辨天娘(弁天娘) 純米吟醸 玉栄 H19(2007)BY 6番娘

辨天娘 純米吟醸 玉栄 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 となりの予約席に現れたのは、「和浦酒場 弐(二号店)」の利き酒師モトコさん。

 今日はノビさん・ワカさん・モトコさんと、顔なじみの方々に会えてとっても楽しい夜となった。

 「和浦酒場」の取引酒販店が2つに増えたことで、お店のあらたな定番酒となりそうな「辨天娘」。 着実にファンが増えているみたい。

 どの商品も熟成のおそい「辨天娘」は、3年くらい熟成させてやっと飲みごろになる。

 店長蔵ちゃんが「飲みごろ開始」と自信をもっておすすめするのが、「辨天娘 純米吟醸 玉栄」。

 「6番娘」という表記は6番タンクで仕込んだお酒ということ。

 少し熱めの燗でいただきます。

 神奈川「いずみ橋 海老名耕地」にも似たしっかりとドライな飲み口で、穀物らしいおだやかな旨味が主体。

 これだけ甘味を切っていると、旨味が乗ってくるのに時間がかかるだろうなあ。 今より早めに飲んだら、旨味不足でアルコールの刺激が目立って、ノドが痛くなってしまうかも。

 良い熟成具合で、燗でじっくり楽しめる好みのお酒でした。


【鳥取県八頭郡若桜町 太田酒造場】 純米吟醸
 1800ml:2900(3045)円   720ml:1448(1520)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:玉栄(鳥取県産)   精米歩合:55%
 酵母:協会701号


「辨天娘」の過去の記事
「辨天娘 純米吟醸 山田錦」(2008年02月
「辨天娘(弁天娘) 純米にごり酒 7番娘」(2010年02月
「辨天娘 青ラベル」(2007年05月
「辨天娘 純米酒 五百万石」(2007年05月

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2010年02月04日

辨天娘(弁天娘) 純米にごり酒 2007(H19)BY 7番娘

辨天娘、純米にごり 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 「秋鹿 もへじ 生」につづき、締めには何を飲もうかな。

 おぉ、「るみ子の酒 7号」や「日置桜 強力 八割磨き」、「辨天娘 純米にごり」、「梅津の生もと」、「扶桑鶴 特別純米」などワクワクするお酒ばかり。

 今日は「日置桜」「辨天娘」「冨玲(梅津)」「扶桑鶴」と、鳥取・島根のお酒が多いなあ。

 と思っていたら、なにやら鳥取の酒屋さんとのつながりが少しずつできてきているみたい。 鳥取・島根のお酒好きとしては、うれしいニュース。

 うーん、どうしよう。 「秋鹿 もへじ」の後でも存在感のある酒といったら、「辨天娘 にごり」かな。 商品名にある「7番娘」とは、7番タンクで生まれたお酒のこと。

 熱めの燗でいただきます。 2年熟成のお酒で、にごりも白というより少し茶色がかっている。 これは期待大!

 うすにごりでもなく、ザラつきや重みを感じるほどの濃いにごりでもない、中間タイプ。 お米の味をしっかりとささえる酸の存在がうれしい。

 「辨天娘」のお酒たちに共通するのは、強烈な個性ではなく、ホッとひと息つけるようなふっくらと豊かでやさしい味わい。

 燗でずっと飲んでいたい、旨味・酸味のナイスバランス。 この安定感が魅力だ。 にごりバージョンもおいしいなあ。


【鳥取県八頭郡若桜町 太田酒造場】 純米酒(にごり)
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1191(1250)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+8
 原料米:五百万石(鳥取県産)   精米歩合:65%
 酵母:協会701号


「辨天娘」の過去の記事
「辨天娘 純米吟醸 山田錦 H18BY」(2008年02月
「辨天娘 青ラベル」(2007年05月
「辨天娘 純米酒 五百万石」(2007年05月

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2009年12月08日

諏訪泉 冨田 特別選別米 五割磨き 20074

諏訪泉 冨田 五割 池袋東武で試飲・購入。

 半年ぶりの「諏訪泉」の試飲販売。 今回はじめて池袋東武に出したという「諏訪泉 冨田 五割磨き」を飲んで感動し、即購入を決意した。

 「諏訪泉 冨田」は、独創的な手法を実践する兵庫県西脇市「冨田農場」の冨田尚嗣氏による山田錦を使用したお酒。

 胸をはって提供できるお米ということで、あたかも当然のごとく無農薬・無化学肥料栽培。

 このお酒の「特別選別米」とは、山田錦の検査基準である胴直径2.0ミリをギリギリ満たさなかった、1.9ミリ以上2.0ミリ未満の山田錦のこと。

 ある程度のサイズがないと、どんなに品質が良いお米でも政府の品位検査を受けられず、規格外米とされてしまう。 そのため、無農薬・無化学肥料栽培のお米だけを使用した上質なお酒でも、純米酒と名乗れず「規格外米をつかった普通酒」というあつかいになってしまう。

 サイズよりも実力が大事なのでは? ついつい元小結、舞の海を想像してしまう。 特定個人だけに特例を認めることは行政として難しいけれど、もう少し融通がきかないものかなあ。



 さて、試飲で感動したこのお酒を、ゆっくり楽しもう。

 これほどクリーミーで上質な熟成酒は記憶にない。 「2007」とは2007年初春にしぼったということで、実際は2006BY。 約3年熟成だ。

 ふんわりやわらかい熟成香には、お米のお酒なんだなあと実感するふくよかな雰囲気もある。

 しっとりキメのこまかい口当たりで、非常にクリーミー。 乳酸・甘味・旨味が熟成によってまろやかに統一されている。

 燗にすると、このお酒の魅力がさらに発揮される。 とくに冷めぎわは、味わい深いのに軽やかで、延々と飲んでいたくなるほどの心地よさだ。

 食事にあわせても、お酒単独でも良い。 これはすごい。



 お米を五割まで削るということは、規格米ならば「純米大吟醸」と表示しても良いレベル。

 農薬・化学肥料を使った多収量・低品質なお米を五割にまで磨いて、アルコール添加で水増しして「大吟醸」と名乗っている蔵もある。

 しかしこのお酒は、「雑味とともに旨味も削りとって薄っぺらになった、香りだけで飲みごたえのない、高額の大吟醸」とは対極をゆくお酒。

 邪魔な香りがなく味わい深い、安いお酒。 とってもうれしい存在だ。


【鳥取県八頭郡智頭町 諏訪酒造】 普通酒(米だけ、無濾過)
 1800ml:3000(3150)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:±0
 原料米:山田錦(兵庫県冨田農場産、無農薬無化学肥料栽培)
 精米歩合:50%   酵母:協会9号
 酸度:1.8   アミノ酸度:1.7


「諏訪泉」の過去の記事
「諏訪泉 純米酒」(2008年11月
「諏訪泉 純米吟醸 満天星」(2005年10月
「諏訪泉 特別純米生 蔵出しにごり酒」(2009年08月
「諏訪泉 純米生 蔵出しにごり酒」
 (↑2008年10月2008年08月2007年07月
「諏訪泉 純米吟醸生 袋吊り うすにごり」(2007年11月
「諏訪泉 田中農場 純米酒」(2006年11月
「諏訪泉 田中農場 純米酒 2006」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 純米酒 2006」(2009年11月
「諏訪泉 冨田 特別選別米 7割磨き 7号酵母」(2006年01月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会六号酵母」(2004年11月
「諏訪泉 冨田2004 無濾過生原酒 山田錦特別選別米
  七割搗き 協会七号酵母」(2004年11月

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