福井のお酒

2015年08月25日

梵 純米55 特別限定 純米酒 磨き五割五分2

梵 純米55 地元の居酒屋さんにて飲む。

 このお店には、固定メニュー・期間限定メニューを合わせ、常時20種類近くの日本酒があります。

 そんなお酒たちの中でよく飲むのが、「梵 純米55」。

 常連さんにファンが多いのか、期間限定メニューのはずが半年以上メニューに載り続けています。

 あれ、限定メニューにまだ名前がある、よしまた飲もう。 そんな思考・行動を今日もまたくりかえします。



 まずは冷温でいただきます。

 米粉を思わせるソフトな香り。 まろやかな口当たりが、やさしい甘味・旨味を引き立てる。

 この甘い飲み口は、飲み手の好みによって印象を左右しそう。

 もっとも、ボリュームは淡麗〜中庸で、全体的にはサラリと軽妙な味わいに仕上がっている。

 個人的には、個性・おもしろみがあって、冷温でも好み。



 次にぬる燗でいただきます。

 お米らしい香味がより引き立ち、酸味が強調されて、味わいに幅が出てくる。

 しっかりと酸の存在感を楽しめるので、あたためた方がさらに好み。



 良い意味で刺激の少ない、派手さのないお酒。 そんな酒質を好む人におすすめです。

 温度変化による味わいの変化が大きいので、好みの温度帯を探る楽しさもあります。



【福井県鯖江市 加藤吉平商店】 特別純米酒
 1800ml:2,381(2,571)円   720ml:1,190(1,285)円
 アルコール度数:15.5%   日本酒度:+4
 原料米:(麹米)山田錦(兵庫県特A地区産)、
      (掛米)五百万石(福井県産)
 精米歩合:55%
 酵母:KZ10号(自社酵母)   酸度:1.7


 「梵」加藤吉平商店は、アルコール添加酒を造らず、純米酒のみを造る完全純米酒蔵。

 蔵の平均精米歩合38%(2014BY)という、全国屈指の高級酒路線を歩む。

 そして、醸したお酒はすべて長期氷温熟成してから出荷するという、品質の管理、旨味の追求にも余念がない。


rain_of_tears at 22:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2013年03月01日

花垣 純米大吟醸 無濾過生原酒2

花垣 純米大吟醸 無濾過生原酒 池袋東武で試飲・購入。

 先日、「和浦酒場 弐(二号店)」で3種類を飲みくらべた、創業110周年をこえた「花垣」。

 「花垣」は、火入れのお酒を燗で飲むのが好き。

 でも今回は、「花垣 純米大吟醸 無濾過生原酒」を購入。

 せっかくの新酒の季節なので、若々しい状態のお酒も楽しんでみましょう!


 まずは、常温でいただきます。

 上立香はひかえめながら、マスカットのような上品な吟醸香がある。

 飲み口はドライで、甘さひかえめのリンゴのようなイメージ。 酸味・苦味が引き立って、スッキリした味わい。


花垣 純米大吟醸 無濾過生原酒の炭酸

 グラスに注いでしばらくすると、お酒に含まれていた炭酸が小さな泡になって現れる。


 次に、ぬる燗で。

 甘い印象の香りなのにドライで、炭酸も活躍して軽い飲み口。 この軽快さが、純米大吟醸らしい魅力。

 おだやかな旨味と、リンゴ風のさわやかな酸味は、大阪「秋鹿」にも似た雰囲気。 ただ、ぜいたくを言えば、もう少しボリュームがほしいかな。


 しぼりたての純米大吟醸・無濾過生原酒といっても、冷やさないと香味が崩れてしまう淡麗型の香り酒ではない。 常温〜燗で楽しめる、重心の低い、落ち着いた味わいのお酒。



【福井県大野市 南部酒造場】 純米大吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:4000(4200)円   720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦   精米歩合:40%
 酵母:協会9号系   酸度:1.6   アミノ酸度:1.0



「花垣」の過去の記事
「花垣 米しずく 生もと純米」
 (↑2007年11月2006年04月2005年03月
「花垣 米しずく 山廃純米」(2010年11月
「花垣 米しずく 無殺菌・酵素栽培 純米酒」(2004年04月
「花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし」(2010年11月2007年09月
「花垣 米しずく 純米酒」(2009年09月2008年12月
「花垣 生もと純米 亀の尾」(2008年05月
「花垣 純米無濾過生原酒 110th 110周年限定酒 越の雫」
 (↑2013年02月
「花垣 純米無濾過生原酒 110th 110周年限定酒 五百万石」
 (↑2013年02月
「花垣 純米無濾過原酒 110th 110周年限定酒 山田錦」
 (↑2013年02月
「花垣 純米無濾過生原酒」(2008年04月2007年01月
「花垣 純米酒 超辛口」(2008年01月
「花垣 純米生酒」(2012年08月
「花垣 オーク樽貯蔵 純米大吟醸」(2010年03月
「花垣 純米吟醸 無濾過生原酒」(2005年11月
「花垣 純米吟醸 伍年古酒」(2007年10月2006年12月
「花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒」(2007年05月
「花垣 米雫 貴醸年譜 1年貯蔵」(2012年10月

rain_of_tears at 21:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2013年02月04日

花垣 純米無濾過(生)原酒 110th 110周年限定酒 越の雫/五百万石/山田錦3

花垣 110th 第一弾 越の雫花垣 110th 第二弾 五百万石花垣 110th 第三弾 山田錦 浦和駅西口の「和浦酒場 弐(二号店)」にて飲む。

 1901年創業の「花垣」は、2011BY(2011年秋からの仕込み)で110周年。

 ということで、2011年秋から2012年春につくられた「花垣 110th」という限定商品が、順次発売された。


 発売してすぐに売り切れたという3種類が、「和浦 弐」に集合。

 こんな貴重な機会は、逃すわけにはいきません! 飲みくらべるしかないでしょう!

 それぞれぬる燗でいただきます。


花垣 110th 第一弾 越の雫 まずは「第一弾」、越の雫バージョンから。

 越の雫は、地元(福井県)の酒米ですね。

 もっとも早く誕生して出荷されたお酒だからか、生酒らしい麹の香りにくわえて、栗のような生熟成の香りがある。

 甘味さえ連想するまろやかな口当たり。 甘味・旨味そして酸味・苦味がそれぞれ複雑に織りなす味わいは、淡麗な北陸のお酒のイメージをくつがえしてくれる。

 燗冷ましでバラける面があるので、常温、そして冷める前の燗がおすすめ。



花垣 110th 第二弾 五百万石 次に「第二弾」、五百万石バージョン。

 「花垣」がもっともよく使う酒米。

 こちらも生酒で、麹の香りがさわやか。

 甘くまろやかな口当たり。 ゆったりと伸びやかな、マイルドな味わいが魅力的。

 燗冷ましでもバランスが崩れない。 一番扱いが慣れているお米だからなのか、まとまりが良く、味わいに安定感がある。



花垣 110th 第三弾 山田錦 最後に「第三弾」、山田錦バージョン。

 最後に出荷された、一番若いこのお酒だけが火入れされたタイプ。

 お米の香りの中に、さりげなくセメダインのような香り(酢酸エチル)がひそむ。

 うーん、低精白のお酒ではないし、活性炭を使って濾過しているわけでもないし。 麹造りで少し問題があったのかな。

 静かな立ち上がりで、おだやかな旨味とストレートな酸がキレイに流れてゆく。

 早い時期に火入れされて若さが保たれているためか、幅・立体感・起伏という点で少し物足りない印象。 これからの味乗りに期待ですね。


 「花垣」のお米ちがい。 希少でおいしいお酒たちを飲みくらべられて、すばらしい体験ができました。



【福井県大野市 南部酒造場
「花垣 純米無濾過生原酒 110th 第一弾 越の雫」
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1190(1250)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+2
 原料米:越の雫(福井県産)   精米歩合:60%
 酵母:協会7号系   酸度:2.0   アミノ酸度:1.2

「花垣 純米無濾過生原酒 110th 第二弾 五百万石」
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1190(1250)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:−1.5
 原料米:五百万石(福井県産)   精米歩合:60%
 酵母:協会7号系   酸度:2.0   アミノ酸度:1.0

「花垣 純米無濾過原酒 110th 第三弾 山田錦」
 純米酒(無濾過、原酒)
 好み度:2(★★)
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1190(1250)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦(兵庫県産)   精米歩合:60%
 酵母:協会7号系   酸度:2.3   アミノ酸度:1.6


「花垣」の過去の記事
「花垣 米しずく 生もと純米」
 (↑2007年11月2006年04月2005年03月
「花垣 米しずく 山廃純米」(2010年11月
「花垣 米しずく 無殺菌・酵素栽培 純米酒」(2004年04月
「花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし」(2010年11月2007年09月
「花垣 米しずく 純米酒」(2009年09月2008年12月
「花垣 生もと純米 亀の尾」(2008年05月
「花垣 純米無濾過生原酒」(2008年04月2007年01月
「花垣 純米酒 超辛口」(2008年01月
「花垣 純米生酒」(2012年08月
「花垣 オーク樽貯蔵 純米大吟醸」(2010年03月
「花垣 純米吟醸 無濾過生原酒」(2005年11月
「花垣 純米吟醸 伍年古酒」(2007年10月2006年12月
「花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒」(2007年05月
「花垣 米雫 貴醸年譜 1年貯蔵」(2012年10月

rain_of_tears at 20:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年11月10日

福千歳 山廃純米 ひやおろし2

福千歳 山廃純米 ひやおろし 池袋東武で試飲・購入。

 「福千歳」は、今回が初めての池袋東武への来店。

 「福千歳」といえば山廃を得意とする蔵。

 空気中にただよう乳酸菌を取り込んで雑菌を排除し、無菌状態をつくってから酵母を育てる山廃。

 非効率的で失敗の危険がある山廃を採用してきた理由は、40年以上「福千歳」を醸してきた「現代の名工」久保勝治杜氏が、山廃仕込みしか知らなかったからという。

 たしかに、純米大吟醸・純米吟醸・純米酒という3種類のカップ酒を飲んだことがある(未記事化)けれど、すべて山廃だった。

 そして、2000BYからは、山廃で知られる「天狗舞」で修業した武藤利夫杜氏が就任。 山廃の「福千歳」は継承されてゆくのですね。



 今回の「福千歳 山廃純米 ひやおろし」も、蔵の特徴を存分に発揮しているお酒。 ぬる燗でいただきます。

 白玉粉・求肥を思わせる、やさしく甘いお米の香り。 強い酸味を想わせるクセのある香りもさりげなく含まれていて、山廃らしさがある。

 おだやかながらも、複雑な香りだ。


 軟水らしい、しっとりとキメ細かい口当たり。 酸味を基調として、少しクセのある旨味が肉づけされている。

 ボリュームは淡麗〜中庸で、山廃にありがちな飲みにくい重さはない。

 ただ、軽い飲み口ながらも、やや不器用な印象を受ける。 しかし、かえってそれが実直さを感じさせて、飾らない魅力となっている。


 雪深い北陸を思わせる、キレイで素朴なイメージのお酒。



【福井県福井市 田嶋酒造】 純米酒(山廃、生詰)
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1191(1250)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+4
 原料米:五百万石(福井県産)
 精米歩合:(麹米)60%、(掛米)65%
 酵母:協会10号   酸度:1.8

rain_of_tears at 17:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年10月31日

花垣 米雫 貴醸年譜 1年貯蔵(貴醸酒 2011)

 品川駅西口、ウィング高輪の長期熟成日本酒BAR「酒茶論」にて飲む。

 うわさに聞いていた「花垣」の貴醸酒。 見るのも飲むのも初めて。

 貴醸酒は若いものが好きなので、1年ものをチョイス。


 冷温から常温になるところをいただきます。

 軽くコハク色になったお酒からは、甘い香りがただよう。

 とろりとした口当たりの後に、豊かな甘味とさわやかな麹の風味が現れる濃厚な飲み口。

 酸味も適度にあるので、後口はさわやか。


 甘口酒好きのYさんもご満悦のようす。

 やっぱり貴醸酒は良いなあ。



【福井県大野市 南部酒造場】 貴醸酒
 300ml:1000(1050)円
 アルコール度数:17.5   精米歩合:70%


「花垣」の過去の記事
「花垣 米しずく 生もと純米」
 (↑2007年11月2006年04月2005年03月
「花垣 米しずく 山廃純米」(2010年11月
「花垣 米しずく 無殺菌・酵素栽培 純米酒」(2004年04月
「花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし」(2010年11月2007年09月
「花垣 米しずく 純米酒」(2009年09月2008年12月
「花垣 生もと純米 亀の尾」(2008年05月
「花垣 純米無濾過生原酒」(2008年04月2007年01月
「花垣 純米酒 超辛口」(2008年01月
「花垣 純米生酒」(2012年08月
「花垣 オーク樽貯蔵 純米大吟醸」(2010年03月
「花垣 純米吟醸 無濾過生原酒」(2005年11月
「花垣 純米吟醸 伍年古酒」(2007年10月2006年12月
「花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒」(2007年05月



rain_of_tears at 21:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年09月12日

舞美人 純米吟醸 酒粕再発酵酒2

舞美人 純米吟醸 酒粕再発酵 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 山廃による酒母づくり、木槽による搾り、生酒の常温長期熟成など、個性的な「舞美人」。

 このお酒は、そのなかでも特に変わっていて、酒粕発酵酒とのこと。

 お酒をしぼって、残った酒粕をふたたびタンクにもどし、長期間放置することで酒粕から液体の上澄みが出てくる。

 その液体を集めたのが酒粕再発酵酒だ。


 常温で放置された濃密なお酒ということで、無色透明のビンの中身は赤褐色。 見た目からして個性的だ。


 まずは常温でいただきます。

 香ばしい熟成香に、甘い香りが重なる。 ねっとりと濃厚な、圧倒的な甘味が、酸味や苦味といった他の要素を制圧する。 お酒というより、シロップを飲んでいるような感覚になる。


 次に、熱々の燗にしていただきます。

 温度が上がったによる刺激にくわえ、酸味が顔を出すようになって、味わいに締まりが出てきた。 もちろん、それでも超甘口。

 これほどの甘いお酒には、初めて出会った。 良い経験になりました。



【福井県福井市 美川酒造】 純米吟醸
 アルコール度数:16.5   日本酒度:−106
 精米歩合:60%

rain_of_tears at 18:48|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!

2012年08月09日

花垣 純米生酒2

花垣 純米生酒 池袋東武で試飲・購入。

 池袋東武は、お酒売場のあるプラザ館の地下1階を改修中。 今は臨時体制・区画での営業だ。

 お酒売場は8月半ばから地下2階に移動するとのこと。

 これまで慣れ親しんだお酒売場、充実のラインナップが変わるのはさみしいけれど、新装オープンも楽しみだ。

 仮住まいで試飲販売を行っていたのが、福井の「花垣」。

 訪れたのがちょうど試飲販売の最終日で、人気商品・定番商品の多くは完売。 なんとか残り1本だった「花垣 純米生酒」を購入した。


 このお酒は、「花垣」のラインナップでは軽い味わいの、夏向けの商品。

 軟水のしっとりとした口当たりで、みずみずしくさわやかな酸味が魅力。 水の良さと生酒の特性から、まろやかな飲み口。 それでいて味わいはスッキリ軽快。

 何も知らされずに飲んだら、まず「花垣」だと気づけないほど、「花垣」の通常商品とは個性が異なる。 これほど軽く爽快な「花垣」は初めてだ。

 暑い日にサラリと飲みたいお酒。 アルコール度数は高いので、もちろん、飲む量に気をつけて、水分補給も忘れずに。



【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒(生)
 720ml:1238(1300)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 原料米:(麹米)越の雫(福井県産)、(掛米)五百万石(福井県産)
 精米歩合:60%   酵母:協会7号系
 酸度:2.0   アミノ酸度:1.3


「花垣」の過去の記事
「花垣 米しずく 生もと純米」
 (↑2007年11月2006年04月2005年03月
「花垣 米しずく 山廃純米」(2010年11月
「花垣 米しずく 無殺菌・酵素栽培 純米酒」(2004年04月
「花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし」(2010年11月2007年09月
「花垣 米しずく 純米酒」(2009年09月2008年12月
「花垣 生もと純米 亀の尾」(2008年05月
「花垣 純米無濾過生原酒」(2008年04月2007年01月
「花垣 純米酒 超辛口」(2008年01月
「花垣 オーク樽貯蔵 純米大吟醸」(2010年03月
「花垣 純米吟醸 無濾過生原酒」(2005年11月
「花垣 純米吟醸 伍年古酒」(2007年10月2006年12月
「花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒」(2007年05月

rain_of_tears at 19:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年01月15日

一本義 純米無濾過生原酒 四段仕込み / 一本義 全量山田錦 無濾過生原酒3

一本義 純米生原酒 四段仕込一本義 純米吟醸 無濾過生原酒 ともに大丸東京で見かけて購入。

 購入したタイミングは別々だけれど、一緒に開栓して飲みくらべてみよう。

 両方とも「一本義」の無濾過生原酒だが、ラベルの字体がちがう。

 崩した字体の「一本義」は県外用で、楷書体の「一本義」は地元用とのこと。


 まずは、「一本義 四段仕込み」を常温でいただきます。

 以前飲んで「無手無冠 純米生原酒」に似た雰囲気を感じた「一本義 純米無濾過生原酒」とは、ラベルもビンも似ているものの、別商品だ。

 無濾過で常温熟成された黄金色のお酒からは、麹の香りとサツマイモのような甘い香りが立つ。 秋田「天の戸 美稲 八〇」にも似た印象だ。

 華やかさのない落ちついた味わいで、ねっとりとした感触と濃厚な旨味は、やはり「無手無冠 純米生原酒」に似たところがある。

 意外と甘味は前面に出ず、旨味・酸味とのバランスが取れている。 余韻に生熟成らしいナッツ様の香りが現れるところが、個性的で好み。

 ぬる燗にすると、酸味が一歩引いて締まりがなくなり、甘味が前面に出て野暮ったい印象になってしまった。 冷温〜常温くらいが良いのかな。


 次は、「一本義 全量山田錦 無濾過生原酒」を常温でいただきます。

 このお酒は普通酒。 地元産の山田錦を使った無濾過生原酒で、地元還元・感謝の意味を込めた商品とのこと。

 バナナ様のやわらかい香りに、ハーブ様のスッキリとした香り、カステラを思わせる香りもあって複雑。

 重厚感はなく、軽やかで広がりのある飲み口。 アルコール添加酒にありがちな化学的な香味はなく、普通酒というよりも味重視の純米吟醸といった印象だ。

 温めても化学的な香味が浮いてくることはなく、おだやかな旨味がふくらむ。 これが山田錦の魅力。 そして、「一本義」の底力。


 それぞれ別々の個性で、両方とも好み。 また「一本義」を見つけたら、迷わず買おう。


【福井県勝山市 一本義久保本店
「一本義 純米無濾過生原酒 四段仕込み」 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度3(★★★)
 1800ml:2250(2363)円   720ml:1075(1129)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石(福井県産)   精米歩合:70%
 酵母:自社酵母   酸度:1.9   アミノ酸度:2.4

「一本義 全量山田錦 無濾過生原酒」 普通酒(無濾過、生、原酒)
 好み度3(★★★)
 720ml:1143(1200)円
 原料米:山田錦(福井県大野市産)   精米歩合:70%



「一本義」の過去の記事
「一本義 純米無濾過生原酒」(2010年02月
「一本義 純米酒 生もと造り」(2010年09月
「一本義 伝心 特別純米酒」(2004年11月2004年04月

rain_of_tears at 23:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年12月05日

富成喜 生もと造り 神力米 純米原酒 ひやおろし2

富成喜 生もと 池袋西武で試飲・購入。

 「北の庄」「富成喜」は、水の魅力を伝える非常に軽い酒質。

 山形米沢の「香梅」にも通ずるこの軽さは、並大抵の軽さではない。

 今回購入した「富成喜 生もと」は、この蔵の商品では味を出しているほう。 生もとは2008年秋から始めたとのことで、今回のお酒は2シーズン目の造りだ。

 ほんのりと色づいていて、おいしそう。

 ヨーグルト様のやさしい香りが、いかにも乳酸菌を利用した生もと造りらしい。 ミネラル・苦味を想起させる香りに、豆腐・ウエハースのような雰囲気もあって、軽い熟成感がある。

 ミネラル・苦味を主体にスルリと流れる、非常に軽い味わい。

 重心が低く硬質なイメージで、幅・奥行き・高まりといった立体的なふくらみを見せず、不思議なほど求心的にまとまって流れてゆく。

 温めると、「こんなに酸っぱいお酒だったのか」と驚くほどの酸味が現れて、雰囲気がガラリと変わる。 もちろん、それでも旨味や力強さとは縁遠く、あくまでも軽い。

 余韻に、生もと・山廃にありがちなモワッと感が残る。 この余韻は好き嫌いが分かれそうだけれど、よっしんにとっては好みの系統。

 味は軽いのに、余韻はずいぶんと豊か。 これに似たお酒をさがすのは難しいなあと思うほど、個性的だ。


【福井県福井市 舟木酒造】 純米酒(生もと、生詰、原酒)
 720ml:1400(1470)円
 アルコール度数:17.4   日本酒度:+8
 原料米:神力   精米歩合:60%
 酸度:1.7   アミノ酸度:1.6


「北の庄」「富成喜」の過去の記事
「北の庄 富成喜 純米無濾過原酒 生貯蔵」(2006年04月

rain_of_tears at 20:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年11月27日

花垣 米しずく 山廃純米3

花垣 米しずく 山廃純米 おみやげとしていただく。

 おぉ、くしくも「花垣 米しずく 純米」と「花垣 米しずく 山廃純米」がそろった!

 飲みくらべてみよう! まずは常温で。

 純米タイプも山廃純米タイプも、どちらも軟水のやわらかい口当たりで、ふんわりとおだやかに旨味が広がってゆくところが良く似ている。

 片方だけ出されて「これは純米、山廃純米のどちらでしょうか」と聞かれても、ちょっと困る。

 ただ、温めてみると両者のちがいが大きくなってくる。 先日購入した純米は1年未満の熟成で、いただいた山廃純米は2年熟成だから、その差が出てくるのかもしれない。

 栗・サツマイモ様の香りの純米に対して、山廃純米には山廃らしいヨーグルト様の乳酸の香りも感じられる。

 まさにあら捜しになってしまうが、純米タイプにはクリアな飲み口にサラサラとした粒子を感じるような、わずかな荒さがある。

 一方、山廃純米には、強い酸味を中心として練れた飲み口になっていて、つややかな、伸びやかな味わい。

 旨味・穀物らしさが楽しめる純米タイプに対し、酸味・熟成酒らしさが楽しめる山廃純米。 熟成期間の差はあれど、造りの差も感じられる。

 どっちも好みだから、甲乙をつけることはできないなあ。

 むしろ全体的に似たお酒だから、両方好きか両方苦手か、と分かれる人が多いと思う。 まあ、嗜好品だから「こっちは好きだけど、もう片方は苦手」という人もいるはず。

 面白い体験、良い飲みくらべができました。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒(山廃)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1400(1470)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石(福井県産)   精米歩合:55%
 酵母:協会7号系   酸度:1.9   アミノ酸度:1.6


「花垣」の過去の記事
「花垣 米しずく 生もと純米」
 (↑2007年11月2006年04月2005年03月
「花垣 米しずく 無殺菌・酵素栽培 純米酒」(2004年04月
「花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし」(2010年11月2007年09月
「花垣 米しずく 純米酒」(2009年09月2008年12月
「花垣 生もと純米 亀の尾」(2008年05月
「花垣 純米無濾過生原酒」(2008年04月2007年01月
「花垣 純米酒 超辛口」(2008年01月
「花垣 オーク樽貯蔵 純米大吟醸」(2010年03月
「花垣 純米吟醸 無濾過生原酒」(2005年11月
「花垣 純米吟醸 伍年古酒」(2007年10月2006年12月
「花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒」(2007年05月

rain_of_tears at 23:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年11月19日

花垣 米しずく 純米 ひやおろし3

花垣 純米ひやおろし 9月初旬に池袋東武で試飲・購入。

 秋の風物詩であるひやおろしだが、よっしんの好きな蔵が発売するひやおろしは、えてして熟成不足で物足りない。

 なぜなら、通常商品が1年以上の熟成させて出荷されるのに対し、ひやおろしは半年程度しか熟成していないからだ。

 ただ、「花垣」のひやおろしは毎年秋にちゃんと飲みごろをむかえる。

 熟成が早い。 これは、劣化するだけの軟弱なお酒ともちがうが、なかなか熟成しない頑固なお酒ともちがう。

 「花垣」が早々と熟成するところは、やわらかい飲み口と同様、仕込み水の特性が出ているのだと思う。

 さて、冷える今夜は「花垣 ひやおろし」を熱めの燗でいただきます。

 軽く色づいたお酒からは、お米らしい香りに栗・サツマイモのような香りもただよってくる。

 口当たりはしっとりとなめらかで、含み香としても栗・サツマイモの雰囲気が持続する。

 クリアで伸びやかな飲み口にもかかわらず、香りの印象からふっくらした印象を受ける。 どことなく栗きんとんのイメージ。

 酸味・旨味がつくりだす太い味わいもまろやかで、キレイに流れる。 後口はちゃんと甘味が切れていて、落ちついた穀物様の余韻へと続く。

 冷温でも常温でも存在感はあるけれど、魅力を出し切るなら燗だなあ。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒(生詰)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石   精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6


「花垣」の過去の記事
「花垣 米しずく 生もと純米」
 (↑2007年11月2006年04月2005年03月
「花垣 米しずく 無殺菌・酵素栽培 純米酒」(2004年04月
「花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし」(2007年09月
「花垣 米しずく 純米酒」(2009年09月2008年12月
「花垣 生もと純米 亀の尾」(2008年05月
「花垣 純米無濾過生原酒」(2008年04月2007年01月
「花垣 純米酒 超辛口」(2008年01月
「花垣 オーク樽貯蔵 純米大吟醸」(2010年03月
「花垣 純米吟醸 無濾過生原酒」(2005年11月
「花垣 純米吟醸 伍年古酒」(2007年10月2006年12月
「花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒」(2007年05月

rain_of_tears at 21:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年11月14日

黒龍 吟醸 生貯蔵 月さやか

黒龍 吟醸 生貯蔵 月さやか 本庄にて飲む。

 今日は祖父の一周忌の法要ということで、本庄にやってきた。

 法要後に親戚一同で集まったお店にて、「黒龍」を飲む。

 この「黒龍 吟醸 生貯蔵」は、季節ごとに商品名を変えて出荷しているらしい。

 春は「花のしずく」、夏は「風のことずて」、秋は「月さやか」、冬は「雪こひし」。 みんなキレイなネーミング!

 開栓した瞬間から、バナナ系の香りがふんわりと広がる。

 「黒龍」らしい、上品な香りでクリアな飲み口。 やわらかく軽やかな味わいで、バナナ系の香りを残して、ゆるやかに消えてゆく。

 抵抗なくスルスルと飲めてしまう佳酒。 そのぶん、飲みすぎに注意!


【福井県 黒龍酒造】 吟醸(生貯蔵)
 300ml:486(510)円   180ml:312(327)円
 アルコール度数:14.5   日本酒度:+4
 原料米:五百万石(福井県産)   精米歩合:55%
 酵母:蔵内保存酵母   酸度:1.1

rain_of_tears at 12:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年09月25日

一本義 純米酒 生もと造り3

一本義 生もと 大丸東京で試飲・購入。

 「一本義」の蔵があるのは、雪深い「恐竜の街」勝山。

 「一本義」も、雪国らしい繊細な酒質から、恐竜のような迫力のある酒質までを造りわける。

 今回の試飲販売で購入したのは、コクのあるタイプの「一本義 生もと純米」。

 軽くコハク色に色づいたお酒で、いかにも味がありそう。

 まずは常温で。 ヨーグルトを思わせる乳酸のやわらかい香りに、リンゴ様の清涼感も含まれている。

 口当たりはまろやか。 良い熟成をしましたね〜。

 ややクセのある、スモーキーな含み香がある。 しかし、香味ともにさほどクセを感じさせない。

 強めの酸味を豊かな旨味でコーティングしていて、飲み口はスムーズ。 バランスが良いからこそ、「個性的で飲みにくい」という印象を与えないのだと思う。

 熱めの燗でも香味のバランスは崩れず、楽しめる温度帯も広い。 安定感のある酒質で、値段もお手ごろ。 コストパフォーマンスの高い佳酒だ。


【福井県勝山市 一本義久保本店】 純米酒(生もと)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.6   日本酒度:+8.5
 原料米:五百万石(福井県産)   精米歩合:65%
 酵母:自社酵母   酸度:1.9   アミノ酸度:2.4


「一本義」の過去の記事
「一本義 純米無濾過生原酒」(2010年02月
「一本義 伝心 特別純米酒」(2004年11月2004年04月

rain_of_tears at 23:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年05月05日

越の磯 純米吟醸 無濾過原酒 越の雫3

越の磯 越の雫 原酒 池袋西武で試飲・購入。

 福井のお酒って、なかなか東京に出てこない印象がある。 まあ、福井って京都方面のほうが流通面で便利だからね。

 いちばん見かけるのは「黒龍」で、お酒の本・雑誌では「早瀬浦」とか「梵」も見るかなあ。

 池袋西武では「富成喜」や「越の磯」、池袋東武では「花垣」の試飲販売を行うから、これらもなじみが深い。 「花垣」はほとんどの商品が好きな、お気に入りの蔵のひとつだ。

 さてこの商品、「越の」が2つあって表記がまぎらわしいですが、「越の磯」が銘柄で、越の雫が福井県産の酒米の品種です。

 以前にひやおろしタイプを飲んだけれど、それとほとんど同じ味わい。 まあ、あたりまえか(笑)。

 軽く味噌を思わせる余韻が、広島「雨後の月 特別純米酒」にも似た印象を受ける。 タイプは少しちがうけれど、味噌の雰囲気は共通している。 どちらも味はあるのにスルリとなめらかで、燗に向く。

 熟成を経てモワッとした雰囲気もあるけれど、意外と酸味はひかえめでスムーズな飲み口。 クセはあるのに飲みやすい。 あ、好みなのか。

 とろみさえ感じる口当たりと、甘味・酸味・旨味・苦味のそれぞれがうまく溶け合っているようすは、三重「天遊琳 特別純米酒」にも似ている。

 常温〜ぬる燗で楽しみたい、上質の食中酒だ。


【福井県福井市 越の磯】 純米吟醸(無濾過、原酒)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1400(1470)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+2.5
 原料米:越の雫(福井県産)   精米歩合:50%
 酵母:協会14号   酸度:1.5   アミノ酸度:1.4


「越の磯」の過去の記事
「越の磯 純米吟醸無濾過原酒 ひやおろし」(2007年10月


 福井市内に蔵をかまえる「越の磯」は、酸は少なめで香り高くやわらかい酒質になりやすい協会14号にこだわる。 また、地ビールづくりも手がけている。

 越の雫は福井県大野市で2003年に登録された酒造好適米。 父であり北陸の主要品種である五百万石より倒伏しにくく、母であり寒冷地の主要品種である美山錦よりも大粒で心白が多いというすぐれた点がある。

越の雫

 稲品種データベース 検索システムをもとに、よっしんが作成。
 遡ると寒冷地のお米だらけ。 北陸らしいお米ですね。


rain_of_tears at 20:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年03月11日

花垣 オーク樽貯蔵 純米大吟醸 2007BY3

花垣 オーク樽 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 飲みたいお酒があれもこれもあって、なやむなあ。

 すると、「変わり種」といって店長蔵ちゃんが冷蔵庫から出してくれたのは、「花垣 オーク樽貯蔵純米大吟醸」。

 えー!? そんな不思議なお酒があるのかー。

 「花垣」といえば、前にも「花垣 全麹 長期熟成酒」という個性的なお酒を飲んだ。

 濃厚・強烈な「花垣 全麹 長期熟成酒」に対して、今回の「花垣 オーク樽貯蔵 純米大吟醸」は上品で優雅なお酒。

 冷温で、グラスに注いでいただきます。

 「花垣」の魅力である水の良さが堪能できる、クリアな飲み口。 後口に追加されるオークの香りが、飲みごたえのあるお酒に仕上げている。

 しかしなんといってもこのお酒の特徴は、刻一刻と変化してゆく上立香にある。

 グラスに注いだ当初は、どこかで記憶のある、甘やかでかつさわやかな香り。 えーっと、これは・・・、うん、メロンソーダだ! モトコさんも同意。

 少し空気に触れると、ふんわりやわらかい香りがメロンソーダの香りをつつみこむようになった。 モトコさんが「桜」と表現して納得。

 さらに時間が経過し、常温に近づいてくると、バニラの香りが出てくる。

 やさしい飲み口ながら、すぐに飲んでしまうにはあまりにもったいない、じっくりと味わいたいお酒だ。 これはおもしろい!


【福井県大野市 南部酒造場】 純米大吟醸
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:山田錦・五百万石   精米歩合:45%
 酵母:協会9号   酸度:1.5   アミノ酸度:1.3


「花垣」の過去の記事
「花垣 米しずく 生もと純米」
 (↑2007年11月2006年04月2005年03月
「花垣 米しずく 無殺菌・酵素栽培 純米酒」(2004年04月
「花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし」(2007年09月
「花垣 米しずく 純米酒」(2009年09月2008年12月
「花垣 生もと純米 亀の尾」(2008年05月
「花垣 純米無濾過生原酒」(2008年04月2007年01月
「花垣 純米酒 超辛口」(2008年01月
「花垣 純米吟醸 無濾過生原酒」(2005年11月
「花垣 純米吟醸 伍年古酒」(2007年10月2006年12月
「花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒」(2007年05月

rain_of_tears at 23:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年02月16日

一本義 純米無濾過生原酒4

一本義 純米無濾過生原酒 大丸東京で試飲・購入。

 京都先斗町の「上燗や」で「一本義 伝心」の燗を飲んで存在を知った蔵。

 大丸東京の試飲販売で、はじめて蔵の方からお話をうかがえた。 なんとその方は「上燗や」を訪れたことがあるらしい。 お店がつなぐ縁ですなあ。

 今回購入した「一本義 純米無濾過生原酒」は、今シーズン最初の仕込みで誕生したお酒。

 味の乗りがおそいなあ、もう少し常温で放置したいなあと思って購入。

 10月にしぼってから4か月。 そろそろ良いかな?

 おぉー、このコッテリ感、「無手無冠」に似てるっ! 華やかさの「は」の字もない、この泥臭い感じが似てる。

 「華やかさゼロ、濃厚さ抜群」という「無手無冠」系の味わい。

 落ちついた印象のまろやか飲み口。 クセのある、重量感のあるインパクトながら、後口はサッと引いてゆく。

 本家「無手無冠」とくらべてみたら、やっぱり似ていた。 中盤以降の味わいやパワーはさすがにちがったけれど、口当たりのコッテリ感、グッと押し上げる旨味という、味わいの展開に共通点がある。

 ただ、これほど「無手無冠」に雰囲気が近いお酒は、いまだかつて経験したことがなかった。

 この迫力がこの値段で飲めるのはお得すぎる。 来年も絶対に買おう!



【福井県勝山市 一本義久保本店】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2200(2310)円   720ml:1100(1155)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:±0
 原料米:五百万石・ハナエチゼン(福井県産)   精米歩合:70%
 酸度:1.8

rain_of_tears at 22:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年09月11日

「花垣」を10種類試飲 at 池袋東武

 池袋東武で「花垣」の試飲販売。

 蔵の方から、畠中喜一郎杜氏が「花垣」を去ったことを聞いて驚いた。 「花垣 純米大吟醸 畠中喜一郎」は幻のお酒となってしまった。

 過去の「花垣」の記事は、2009年09月の「花垣 米しずく 純米」でまとめてあります。


「花垣 米しずく 純米 ひやおろし」 好み度:★★
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1252(1315)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴   精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6
  ↑原酒のまま貯蔵し、出荷前に加水・ビン詰
   まだこなれていない印象で、若さゆえの硬さが目立つ
   飲みごろはもう少し先。 燗にして良さを引き出したい

「花垣 米しずく 純米」 好み度:★★★
 1800ml:2300(2415)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴   精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6
  ↑上記「ひやおろし」と仕込みタンクは同じ
   こちらは加水・ビン詰してから貯蔵
   早くも味が乗り、飲める状態になってきている

「花垣 純米酒 超辛口」
 1800ml:2300(2415)円   720ml:1143(1200)円
 アルコール度数:15.0   日本酒度:+12
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴   精米歩合:60%
 酵母:協会7号系   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6
  ↑蔵のおすすめは「脂の乗ったサンマの塩焼きに合わせる」
   甘味を排したストレートな味わいが、脂気をサッと押し流す
   常温〜ぬる燗よりも、上燗〜熱燗に向く

「花垣 有機 純米吟醸」
 1800ml:4500(4725)円   720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石(有機栽培)   精米歩合:50%
 酵母:協会9号系   酸度:1.6   アミノ酸度:1.4
  ↑クリアで繊細なお酒。 しっとりと名水の魅力が楽しめる

「花垣 純米大吟醸 七右衛門」 好み度:★★
 1800ml:7000(7350)円   720ml:3500(3675)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:山田錦   精米歩合:40%
 酵母:協会9号系   酸度:1.6   アミノ酸度:1.1
  ↑お米の風味を引き出した味吟醸

「花垣 特撰大吟醸」
 720ml:3000(3150)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:山田錦   精米歩合:40%
 酵母:協会9号系   酸度:1.3   アミノ酸度:1.0
  ↑さわやかな香りの淡麗型酒質

「花垣 大吟醸 秘酒」
  ↑熟成による複雑な旨味が交錯する。 余韻も豊か

「花垣 ブレンド古酒」 好み度:★★
  ↑古酒入門用の、軽めの味わい
   今回購入し、さらに熟成させてみようと思う

「花垣 ブレンド古酒 (ブレンド後1年貯蔵)」 好み度:★★★
  ↑カドのない、つややか・まろやかな飲み口
   ブレンド後の熟成によって驚くほどの変化を見せる

「花垣 純米 にごり」
 1800ml:2000(2100)円   720ml:929(975)円
 アルコール度数:14.5   日本酒度:−15
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴   精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6
  ↑仕込み期の最初につくるお酒
   ザラつきのある口当たりで、甘めの仕上がり

rain_of_tears at 19:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年09月04日

花垣 米しずく 純米酒3

花垣 米しずく 純米 浦和駅西口の「和浦酒場 弐」にて飲む。

 スズキの兜・尾焼きに合うお酒として、モトコさんに選んでいただいたのが「花垣 純米」の燗。

 どれにしようかな、どのお酒が合うかな、と悩むのも楽しい。 けれどお店によっては、適したお酒が置いていなかったり、選んでみたお酒が失敗だったりということもしばしば。

 その点、お酒の味わいの幅広さ、食事に合わせるお酒選び、ともに安心しておまかせできるお店はうれしい。

 「花垣」は名水百選にも数えられる水の街、奥越前・大野のお酒。 「和浦酒場 弐」でチェイサーとして出していただけるお水も、「花垣」の仕込み水だ。 冷水でも白湯でもおいしい。

 少し熱めの燗で飲む。 軽い色づきに思わず期待が高まる。

 この蔵らしいなめらかな口当たりで、ゆっくりとまろやかな旨味が現れる。 脂の乗った、そしてホクホクのスズキを受けとめ包み込む、安定感ある酸味・旨味。

 熟成感はあるものの強烈ではなく、味の濃淡でいっても中庸。 強すぎない、ほどよい味わいがスズキにピッタリだ。

 モトコさん、ナイスチョイスありがとうございます! 魚もお酒もうまし!


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒
 1800ml:2300(2415)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴   精米歩合:57%
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6


今回のまとめ記事「和浦酒場 弐」にて「和浦酒場(本店)」にて


「花垣」の過去の記事
「花垣 米しずく 生もと純米」(2007年11月2006年04月2005年03月
「花垣 米しずく 無殺菌・酵素栽培 純米酒」(2004年04月
「花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし」(2007年09月
「花垣 米しずく 純米酒」(2008年12月
「花垣 生もと純米 亀の尾」(2008年05月
「花垣 純米無濾過生原酒」(2008年04月2007年01月
「花垣 純米酒 超辛口」(2008年01月
「花垣 純米吟醸 無濾過生原酒」(2005年11月
「花垣 純米吟醸 伍年古酒」(2007年10月2006年12月
「花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒」(2007年05月

rain_of_tears at 18:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年12月16日

花垣 米しずく 純米酒2

花垣 米しずく 純米 京都駅伊勢丹で購入。

 春に訪れたときよりも、伊勢丹のお酒の品ぞろえが充実していた。

 常温・ぬる燗で飲む。 うっすらと色づいたお酒で、落ち着いた香りにも軽い熟成感がある。

 「名水仕込み」とラベルにあるとおり、軟水らしいなめらかな口当たりで、ゆるやかに味わいが立ち上がる。

 ボリューム的にはさほど濃いわけではないが、酸味を中心とした個性的で複雑な味わいが飲みごたえを感じさせる。 熟成感や旨味が、どことなく焼いたモチを思わせる。

 常温では酸味・苦味がやや勝った状態。 ぬる燗では甘味が引き立ってやさしい印象も出てきた。

 個人的にはもう少しボリュームがほしいと思ったけれど、じゅうぶんにおいしいお酒だ。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒
 1800ml:2300(2415)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石・日本晴(福井県産)   精米歩合:57%
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6

rain_of_tears at 21:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年10月17日

白龍 純米無濾過 生酒 「白龍楽」2

白龍 池袋東武の冷蔵オープンケースで見つけて購入。

 見たことのないラベルだなあ。

 クルリ (裏を見てみる)

 精米歩合85%

 おぉー、これは気になる! 安いし、買ってみよう。

 「白龍」の蔵は、お酒好きにはわりと知られている「黒龍」とおなじ福井県永平寺町にある。 ・・・なんか、まぎらわしくないかい?

 さすが低精白の無濾過、しかも半年以上熟成しているとあって、おいしそうな色。

 塩気を感じさせる独特の香りで、たくわん・しょうゆ・みそのようなイメージ。 しっとりとした口当たりの直後に練れた酸が立つ。 このはじめの風味で、好き嫌いが分かれそう。

 中盤は静か。 複雑な旨味が飛び散らないように、なめらかなタッチがつつんでいる。 後口にはふたたび酸味を感じ、穀物らしいおだやかな雰囲気で終わる。

 余韻があっけないのは、低精白のお酒によくあること。 もうすこし飲みごたえがあったら良いなあと思った。

 個性的な酸味から入るが、後はスムーズで軽やかに流れるお酒。


【福井県吉田郡永平寺町 吉田酒造】 純米酒(無濾過、生)
 720ml:1124(1180)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4
 原料米:福井県産米   精米歩合:85%
 酸度:2.1

rain_of_tears at 21:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年05月03日

花垣 生もと純米 亀の尾2

花垣 生もと 亀の尾 「花垣 純米無濾過生原酒」とともに、もうひとつ購入したのがこの「花垣 生もと純米 亀の尾」。

 大人気商品「花垣 米しずく 生もと純米」の蔵の在庫がなくなったので、亀の尾バージョンを持ってきたとのこと。 蔵の方いわく「2年熟成だが、まだもう少し時間がかかる」。

 また、「生もとの代名詞ともいえる『大七』の生もとを超える」という大胆発言も聞けた。

 うん、たしかに、生もと純米酒でくらべてみれば、幅・奥行きともに、もう超えていると思うなあ。

 「花垣」の生もとは2002年からの挑戦と、比較的新しいが、すでに独自の風格を持っていることからも、畠中喜一郎杜氏のすばらしい力量がわかる。

 さて、亀の尾バージョンの生もとの味はどうかな。

 少し冷やした状態で飲むと、亀の尾特有の苦味が感じられた。 少し若い感じはするものの、この蔵らしいやわらかさも感じて、うまく熟成していっていると思った。

 濃く色づいたお酒からは、焼きイモのような熟成香がただよう。 雑味のないクリアな口当たりは、「花垣」の魅力。 クリアな中に独特の旨味が現れて、強めの酸に支えられてスマートにまとまっている。

 クセのある、ぬる燗にしてうまくなる、好みの味のひとつ。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒(生もと)
 1800ml:2900(3045)円   720ml:1452(1525)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:亀の尾   精米歩合:70%
 酵母:自家酵母   酸度:2.0   アミノ酸度:1.8

rain_of_tears at 21:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年04月22日

花垣 純米無濾過生原酒3

花垣 純米無濾過生原酒 池袋東武で試飲・購入。

 前回の商品たちとは異なったラインナップでの登場だ。 純米にごり、亀の尾の生もと、新商品の純米大吟醸うすにごりなど、初めて知る蔵のような新鮮な気持ちで試飲した。

 そこで気に入ったのが、この純米無濾過生原酒。

 アルコール添加せず、濾過をせず、加水火入れもしない。 肩ラベルにある「なにもしないことこそ、美味しさの秘訣」の文字に心打たれる。
 何もないことが幸せなのです (松山千春『です。』)
 ふと、このフレーズが出てきた。

 おとなしくもスーッと香る梅・トマトのような青臭い香りが印象的。 含んだ瞬間に個性的な酸味と苦味がおでむかえ。 まだまだ若く、味が散っている印象もあるが、こりゃあ鮮烈。

 幅広くふくらむ感じではなく、苦味が効いたシャープでストレートな味わいは、五百万石ならでは。

 開栓してから時間がたつほど、味がまとまって力強くなる。 もぎたてのフルーツトマトのような、酸味・甘味・苦味それぞれがたっぷり詰まったお酒だ。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1362(1430)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+4
 原料米:五百万石   精米歩合:60%
 酵母:協会7号系   酸度:1.8   アミノ酸度:1.7

rain_of_tears at 21:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年01月30日

花垣 純米酒 超辛口

花垣 超辛口 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場」にて飲む。

 本日の最後は「花垣 超辛口」。

 よっしん、「超辛口」や「淡麗」をうたうお酒が苦手だけれど、果敢にチャレンジ!

 米の味を引き出すことに長けた「花垣」なら大丈夫かな? と思ったら、うーむ、やはり壁は高し。

 アルコールがストレートに感じられ、ノド越しが熱い・痛い。

 純米でも本醸造でも、「超辛口」というと同じような飲み口になる。 甘味だけでなく、旨味まで減ってしまって、個人的には飲みづらい。 「花垣」で唯一、苦手なお酒かもしれない。

 こういう飲み口のお酒は全国各地でつくっているから、つくりやすく、人気・需要もあるんだろうなあ。 ということはよっしんはマイナーだな。

 ・・・と、少し分析してみた。

 さて、「花垣 超辛口」が最後のつもりだったが、「秋鹿 超辛口」(こちらは旨味があって大好き)で気をとりなおそう!


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒
 1800ml:2300(2415)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+12
 原料米:五百万石・日本晴   精米歩合:(麹米)50%、(掛米)60%
 酵母:協会9号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6

rain_of_tears at 23:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年11月23日

花垣 米しずく 生もと純米3

花垣 米しずく 生もと 「大七 生もと 山田錦」に続いて「花垣 米しずく 生もと純米」を開栓。

 これは先日、池袋東武で試飲・購入したもの。 燗酒好きの集まる「和浦酒場」でもレギュラーメニューだった、燗で映えるお酒。

 偶然ながら、今日開けた2本はどちらも生もと。 しかし、味わいのタイプはまったく異なる。

 無濾過のまま熟成させたため、しっかりと色づいている。

 栗のようなホクホクとした香りと、柿を思わせる酸味・渋味(苦味)をともなった香りが個性的だ。

 ぬる燗にすると、しっとりとした旨味が顔を出す。 クリーミーな口当たりで、強い酸を幅広い旨味がつつみこんでいる。

 バランスの取れた軽やかかつまろやかな飲み口。 酸ばかりが目立ったり、重くなったりしないところは、「花垣」の武器、軟水の仕込み水からくる魅力だろう。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒(生もと)
 1800ml:2900(3045)円   720ml:1450(1522)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石   精米歩合:70%
 酵母:自家培養酵母   酸度:2.0   アミノ酸度:1.8

rain_of_tears at 19:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年10月21日

花垣 純米吟醸 伍年古酒3

花垣 伍年古酒 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場」にて飲む。

 トマトおでんに合わせるのは、「花垣 伍年古酒」。 去年の冬に飲んで、香味のバランスの良さに感心したお酒だ。

 純米吟醸とはいえ華やかな香りはなく、落ちついている。

 冷やした状態では酸味を感じるが、酸はすこし弱めなのか、まろやかな口当たり。

 個人的には燗にしたときのまったりとした味わいが好み。 スルスルといける。

 煮物などに合うと思うが、お酒だけで十分に楽しめるとも思う。

 熟成香がキツくないため、古酒の入門編に適している。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米吟醸(古酒)
 1800ml:3500(3675)円
 アルコール度数:15.5
 原料米:五百万石   精米歩合:55%
 酵母:協会14号

rain_of_tears at 02:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年10月05日

越の磯 純米吟醸無濾過原酒 ひやおろし3

越の磯 純米吟醸無濾過原酒 池袋西武にて試飲・購入。

 「うちで使うのは全部14号酵母です」という「越の磯」は、地ビールも造っていて、イタリアンレストランも経営しているらしい。 ちょっと変わってる?

 この「越の磯 純米吟醸無濾過原酒 ひやおろし」だけでなく、白いビニールで遮光した「越の磯 純米吟醸無濾過原酒」も個性的・好印象だった。

 より個性が強いということで、生詰タイプの「ひやおろし」の方を購入した。

 どんな個性? それは、モワッとした香りなのにキレイでなめらか。

 「越の磯」という文字を見て「新潟のお酒かな?」と思ったが、そういえば越前国の福井だって「越」だ。 地元の酒米、越の雫を使っているらしい。 「越」コンビのお酒ですなあ。

 もち・ホットケーキのようなモワッとした香りが、山廃っぽい。

 この香りはまるで秋田「飛良泉 山廃純米」、石川「天狗舞 山廃純米」、長野「真澄 山廃純米吟醸」のような印象。 でもこのお酒は山廃じゃない(らしい)。

 どうしてこんな風味になるんだろう? (@_@;)?

 いかにも濃厚そうな香りだが、口当たりはなめらかで酸もキメ細かく、少し甘めに感じる飲み口にやさしさを感じる。 約半年の熟成でよくここまで落ちついたものだ。 個性的だがクドすぎず、軽く飲めるところが良いね。

 ただ、量が少なくて、すぐになくなってしまうのが弱点か。


【福井県福井市 越の磯】 純米吟醸(無濾過、生詰、原酒)
 500ml:1000(1050)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+2
 原料米:越の雫(福井県産)   精米歩合:50%
 酵母:協会14号   酸度:1.4   アミノ酸度:1.3

rain_of_tears at 23:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年09月26日

花垣 米しずく 純米生詰 ひやおろし3

 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場」にて飲む。

 最近は「ひやおろし」づくしだ。
〜「ひやおろし(冷や卸)」とは〜
 厳寒期〜春先にしぼられてから、通常1度火入れ(加熱殺菌)し、夏期の熟成を経て、すずしくなった秋口に出荷されるお酒。

 秋の風物詩で「秋上がり」ともいわれる。

 通常行われる出荷前の2度目の火入れをしない「生詰」の状態で、古くから風味にすぐれるお酒といわれてきた。
 本来「冷や」とは常温・非加熱のことで、1年中すずしい蔵内の温度と、外気温が同じくらいになってきた秋が出荷のタイミングだったことから「冷や卸」という名がついたそうだ。

花垣 米しずく ひやおろし 地元の名水「御清水」で仕込む「花垣」。

 「和浦酒場」ではこの蔵の仕込み水をチェイサーとして使っている。 軟水なのにどこか硬さを感じさせる個性的な水で、「花垣」にもその特徴があらわれている。

 爽やかな香りにふっくらしたタッチ、クリアに伸びてゆく味わいは「これが純米酒か?」と思うほどキレイ。

 突出している部分がなく、心地よい酸とほどよい旨味のバランスが絶妙。 由来は米だろうか、水だろうか、後口に感じる上品で軽い苦味がシャープさを出している。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米酒(生詰)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石・日本晴   精米歩合:57%
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.6

rain_of_tears at 22:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年08月04日

常山 純米吟醸 白山芳水2

常山 白山芳水 純米吟醸 2006年末の北陸旅行のおみやげを、冷蔵庫で保存。

 8か月たって、いよいよ開栓。

 もちろん、冷蔵庫はまだまだお酒だらけ。

 やや色づいたお酒は最初のままで、熟成ではなく無濾過・自然の色だと思う。

 香りは穏やかで、かすかに小さな白い花を思わせる上品さもある。

 五百万石らしいほっくりした感触があり、さらに落ちつきを増す。 酸は少なめで後半にコクを感じ、余韻の軽い苦味も印象的。

 これは燗にしてみるとどうだろう?

 バランス良くボリュームを増した味わいに、「これは燗で映える純米吟醸だ」と、うれしく思った。


【福井県福井市 常山酒造】 純米吟醸
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石   精米歩合:60%
 酸度:1.4

rain_of_tears at 21:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年06月17日

早瀬浦 純米稲穂カップ

早瀬浦 純米稲穂カップ 今日は蕨の「雑(ザッツ)」にて飲む。

 ここは木のぬくもりを基調とした内装で、証明を落とした雰囲気も良い。

 なんといっても、カップ酒が充実していることが良いね!

 まずは「早瀬浦」。

 『dancyu』の2001年3月号で巻頭特集された蔵。

 1995年に新銘柄「早瀬浦」をスタートさせ、酒質を向上させてきたという。 ずっと気になっていたのに、飲むのは今回が初めて。

 さて、どうだろう?


 ん? 思ったよりも軽い。

 さすが北陸漁師町。 サラリと流れ、消えてゆく。

 香りは非常におとなしく、初めに軽い塩味を感じる。 甘味を切らしたクリアでドライな感触に、ほんのりと米の旨味が感じられる。

 小仕込みの丁寧さを感じるキレイなお酒。

 こういうお酒を飲むと、ふと冬の厳しい寒さが思いおこされる。


【福井県三方郡美浜町 三宅彦右衛門酒造】 純米酒
 カップ180ml:300(315)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+7
 原料米:五百万石(福井県産)   精米歩合:55%
 酵母:自社培養酵母   酸度:1.5   アミノ酸度:1.3

rain_of_tears at 19:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年05月30日

花垣 純米吟醸 全麹 長期熟成酒4

花垣 全麹 熟成 よっしん「その青いラベルのお酒、なんですか?」

 蔵ちゃん「え、コレ? 何でもありませんよ」「たしか焼酎」。 隠そうとイジワルする。

 「えー、五百万石って書いてあるもん」

 ということで結局飲めた。

 花垣の全麹、しかも長期熟成。 ものすごく気になる!


 ん? 今とっくりに注ぐとき、すごい色してなかった?

花垣 全麹の色 こんな色だった。 すごい!

 全麹タイプは甘〜くなってしまうことが多いが、これはドライに感じる。

 全麹仕込みでしっかり甘味を切らすなんて、なかなかできないのでは?

 麹の風味はもちろん、ウエハースのような香りや、熟成して生まれた枯葉やプラムのような風味もある。 酸がビシッと効いて、飲みごたえ抜群。 こりゃあイイ!

 よっしん流のほめ言葉、「カレーにも負けないお酒」だ。

 ヨラムさんのお店でも置きそうな、とっても変わったお酒だ。


【福井県大野市 南部酒造場】 純米吟醸(全麹、無濾過、古酒)
 1800ml:5000円くらい? (そもそも流通している?)
 アルコール度数:19.2   日本酒度:−3
 原料米:五百万石   精米歩合:50%
 酵母:協会7号   酸度:2.9   アミノ酸度:2.6

rain_of_tears at 20:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!
blog内検索
Archives
Recent Comments
訪問者数

    アクセス数