京都のお酒

2014年10月04日

蒼空 特別純米生原酒 短稈渡船2

蒼空 特別純米 短稈渡船 池袋東口の日本酒バー「希紡庵」にて飲む。

 ひさしぶりに出会った「蒼空」。

 先代の急逝、阪神淡路大震災によって一時廃業し、その後復活した伏見の「蒼空」。

 「伏見のお酒=キレイ」というイメージで終わらない、飲みごたえのあるラインナップが魅力です。

 今回は、滋賀県で積極的に使用するようになった短稈渡船を使ったお酒。


 冷温でいただきます。

 蜜入りリンゴ、熟したメロンを思わせる甘い香りがさりげない。

 中硬水のこの蔵らしい、密度を感じるまろやかな口当たり。

 甘味・旨味が中心となって展開するような予感がしながらも、意外にも強めの酸とさわやかな苦味が主体となったシャープな味わい。


 前半は「蒼空」らしく、後半は「蒼空」らしくない。

 好きな酒蔵でも、短稈渡船を使うととたんに味がやせ細る。 そんな経験を何度もしてきたけれど、今回も同様の印象。

 まだお米のあつかいに慣れていないだけなのか、それともお米の特性なのか。



 濃厚でかつ軽妙さも持ち合わせていた山田錦の生熟成をつくらなくなってしまった「蒼空」。

 これからどのような個性を新展開してゆくのか、注目です。



【京都府京都市伏見区 藤岡酒造】 特別純米酒(生、原酒)
 1800ml:3,500(3,780)円   500ml:2,000(2,160)円
 アルコール度数:17.5
 原料米:短稈渡船2号   精米歩合:60%


「蒼空」の過去の記事
「蒼空 純米無濾過生原酒 美山錦」(2009年11月04月
「蒼空 熟成純米酒 美山錦」(2010年06月
「蒼空 純米酒 美山錦」(2009年03月
「蒼空 純米ひやおろし 美山錦」(2008年10月
「蒼空 純米熟成生 山田錦 おりがらみ」
 (↑2007年11月2006年04月

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2014年09月23日

富翁 京のはないちりん 大吟醸純米 (吟麗)

富翁 大吟醸純米 京のはないちりん 京都旅行のおみやげとしていただく。

 ありがとうございます!

 「京のはないちりん」という商品名のとおり、一輪挿しとしても使えそうなおしゃれなビン。

 中身は、蔵の通常商品にして看板商品である「富翁 大吟醸純米 吟麗」とのこと。


 では、常温でいただきます。

 甘味少なめのメロンのような香りに、アルコールの揮発も感じられる。

 しっとりとなめらかな口当たりで、アルコールらしさの後にさりげない酸味が現れる。 甘さひかえめの落ち着いた飲み口で、淡麗な酒質。


 後口の味切れにいたるまでアルコールの存在を感じる点で、一貫性はあるものの、一本調子な面もある。 個人的には飲みづらいタイプ。

 こういうお酒によく出会うということは、需要がある、つまり淡麗好きの人が多いということですね。



【京都府京都市伏見区 北川本家】 純米大吟醸酒
 1800ml:3,000(3,240)円   720ml:1,500(1,620)円
 300ml:510(551)円   180ml:500円(540)円
 アルコール度数:15.5%   日本酒度:+3
 精米歩合:49%   酸度:1.2

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2014年07月30日

招徳 純米吟醸 夏の戯れ2

招徳 夏の戯れ 東京日本橋の「コレド室町」で行われている「アートアクアリウム2014」にて飲む。

 さまざまなデザインの水槽を、光と金魚で彩る「アートアクアリウム」。

 夜にはバーカウンターが設けられ、さまざまなアルコール飲料を片手に会場をめぐることができます。

 日本酒メニューは山口「獺祭」が主力。 話題の銘柄で、日本酒初心者の心をつかむには良いかもしれませんね。

 ただ、濃醇酒ファンにとっては物足りないので、ここは敬遠。


 京都の「招徳 純米吟醸 夏の戯れ」を冷温〜常温で飲みながら、「アートアクアリウム」を満喫します。

 花火に金魚すくい。 「夏の戯れ」という名前にピッタリのイメージの、かわいいデザインのビンですね。


アートアクアリウム2014
 中硬水の伏見のお酒らしい、しっとりとなめらかな飲み口。

 やさしい甘味を基調とした落ち着いた味わいには、「招徳」らしい魅力も感じられる。 オレンジ・きゅうりを思わせる酸味・苦味がさわやか。


 予想よりも軽い印象を受けたので、ビンを見てみると、なんと12%〜13%とアルコール少なめ。

 それでも水っぽく感じさせない、しっかりとした酸とふくらみを感じさせるお酒。



 提供された冷温よりも、しだいに室温に近づいてやさしい甘味が引き立ってきたころが好みでした。



【京都府京都市伏見区 招徳酒造】 純米吟醸
 240ml:444(480)円
 アルコール度数:12.5%   日本酒度:+3
 原料米:五百万石・日本晴   精米歩合:60%
 酸度:1.4   アミノ酸度:1.4


「招徳」の過去の記事
「招徳 西山 純米無濾過生原酒」(2009年03月
「招徳 生もと純米酒」(2008年12月
「招徳 純米吟醸 生一本原酒 竹の皮包み」(2008年03月
「招徳 純米吟醸 無濾過生原酒」(2006年04月
「招徳 純米大吟醸 古酒 H4BY」(2008年09月2004年05月

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2014年07月16日

玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker(アイスブレイカー)4

玉川、アイスブレイカー2014 赤羽駅西口の「日本酒BAR しじゅうごえん」にて飲む。

 夏用のお酒として年々人気が高まっている「玉川 アイスブレイカー」。

 南極に立つコウテイペンギンの親子が描かれたラベル、そして水色のビン。

 涼を呼ぶどころか凍りつきそうなイメージさえする、夏にうれしいお酒ですね。


 商品名の「Ice Breaker」は、文字どおりに受け取れば砕氷船

 ほかにも「緊張をほぐし場を和ませるもの」という意味があるのだとか。 ステキな比喩ですね。


 水っぽい淡麗酒を夏用に販売する蔵が多いなか、このお酒は濃厚・濃醇。 「玉川」らしさはゆるぎません。

 杜氏のハーパーさんが推奨するように、氷を浮かべて飲んで、砕氷船らしさを楽しむのも良いでしょう。



 ただ、今回は店主の陽子さんのおすすめに共感して、ぬる燗でいただきます。

 おだやかで落ち着いた雰囲気にひそむバニラを思わせる甘い香りが、やわらかい酒質を連想させる。

 スルリとなめらかでまろやかな口当たりが、ぬる燗だとさらに引き立てられる。 すぐに現れるのは、甘味・旨味・酸味の高濃度のかたまり。

 しだいに「玉川」らしい木の香りとドライな飲み口が顔を出して、複雑かつおだやかに展開する。

 バニラ・ナッツ様の余韻にも生熟成の魅力が感じられる。 熟成した生酒の燗は、やっぱり好みだなあ。



 ぬる燗でゆっくりと楽しみ、場が和んでゆくのも「Ice Breaker」が目指した姿のひとつかもしれませんね。

 ラベルやビンのイメージから冷温に引きずられ、燗という選択肢は盲点に入ってしまいがち。 いろいろ試してみる精神を忘れずにいたいです。



【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2,857(3,086)円   500ml:1,048(1,132)円
 アルコール度数:17.3   日本酒度:+2
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴
 精米歩合:(麹米)60%、(掛米)55%[ともに自家精米]
 酵母:協会9号   酸度:1.2   アミノ酸度:1.9


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル 生」(2011年03月
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 無濾過生原酒」(2011年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 ひやおろし」(2010年11月
「玉川 山廃純米 自然仕込 にごり」(2012年12月2011年10月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
「玉川 純米吟醸 手つけず原酒」(2012年12月
「玉川 純米吟醸 雄町」(2012年12月
「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker」(2010年11月
「玉川 玉龍 山廃純米大吟醸 自然仕込 生」(2011年12月

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2013年01月20日

京の春 生もと 特別純米酒4

京の春 生もと純米 京都西陣の「鵜飼商店」にて購入。

 燗用のお酒としておすすめしていただきました。

 舟屋で有名な伊根町にある「京の春」。

 池袋東武で行われる「全量純米蔵を目指す会」の試飲販売に皆勤賞の蔵。

 年度が切り替わるたび、熟成するたびに、酒質の向上におどろかされる。

 いつも飲むお酒は速醸の山田錦だけれど、今回は生もとの祝。 初めてなので、ドキドキ・ワクワクです。


 まずは常温でいただきます。

 お米由来のおだやかな香りに、ヨーグルト様のふんわりと甘い香りが重なる。

 とろみを感じる濃密な印象の口当たりで、やさしい甘味・旨味がゆっくりと展開する。 酸も自己主張せず、おおらかな味わいにまとめる。


 次は燗でいただきます。

 スルリとなめらかな口当たりで、軽やかさが出てきた。 旨味も酸味もボリュームを増して、それでいてやさしさがある。 断然に燗が好み。

 素朴でお米らしい風味は、「英勲 古都千年 純米吟醸」や「月の桂 祝米80%」にも通じる。 京都のお米である祝の特徴なのかもしれない。


 味わいの個性は異なるものの、バランスの良さという点で、「真人 生もと純米無濾過」を連想した。


 すばらしいお酒ですね。 「京の春」、ますます注目の蔵です。



【京都府与謝郡伊根町 向井酒造】 特別純米酒(生もと)
 1800ml:3300(3465)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+2
 原料米:祝(京都府産)   精米歩合:60%
 酸度:1.6


向井酒造の過去の記事
「京の春 特別純米酒 阿波山田錦 ひやおろし」(2011年11月
「伊根満開(赤米酒)」(2008年03月

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2013年01月14日

京都五山の四季 純米酒

鶴正宗 京都五山の四季 京都駅の伊勢丹で購入。

 よっしん父が京都から帰る新幹線車内で飲む用に購入したお酒の、残りをいただきます。

 約8年ぶりに飲むお酒ですね。

 水あめ・求肥のような、甘くやんわりとした雰囲気の香り。

 スルリとなめらかな口当たりで、酸がひかえめなぶん、やさしい甘味が引き立つ。

  アルコールの存在感がある淡麗型の酒質で、アルコールの刺激で後口を引き締めている。

 全体像としては、ゆるやかに現れては消えてゆく、ぼんやりとしたイメージのお酒かな。


 常温で、そのやさしくゆったりとした味わいを楽しみたい。



【京都府京都市伏見区 鶴正酒造】 純米酒
 1800ml:1963(2061)円   720ml:1053(1106)円
 300ml:431(453)円   180ml:256(269)円
 アルコール度数:15.3   日本酒度:+2
 原料米:五百万石   精米歩合:60%   酸度:1.6


「鶴正宗」「五山の四季」の過去の記事
「五山の四季 純米酒」(2004年11月

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2012年12月14日

松竹梅 豪快 特撰(本醸造)

 高田馬場の「海峡」にて飲む。


 「松竹梅」の本醸造も飲んだことがないので、飲んでみることに。

 スルリとなめらかな口当たりで、水の良さを感じさせる淡麗型の酒質。 酸味が少ないぶん、甘味が引き立つ。

 豪快という名前ながら、やさしい味わいのお酒。



【京都府京都市伏見区 宝酒造】 本醸造
 1800ml:1885(1979)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+4
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)一般米   精米歩合:65%
 酸度:1.3


「松竹梅」「白壁蔵」の過去の記事
「松竹梅白壁蔵 生もと純米」(2011年08月
「松竹梅白壁蔵 但馬杜氏 三谷藤夫 山廃純米」
 (↑2011年08月2005年07月
「松竹梅白壁蔵 澪 スパークリング清酒」(2012年10月

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2012年12月11日

玉川 純米吟醸 雄町 2009(H21)BY / 玉川 純米吟醸 手つけず原酒4

玉川 純米吟醸 雄町玉川 手つけず原酒 東京駅地下「はせがわ酒店 Gransta店」にて購入。

 先日に続いての「玉川」!

 今回の2本は、ともに純米吟醸。 ただし、1本は3年熟成で、もう1本は新酒。

 ずいぶんと味わいに差がありそうで、楽しい飲みくらべになりそう。

玉川 手つけず原酒と雄町の色

 グラスに注いでみると、そのちがいは一目瞭然。

 緑ビンの「玉川 雄町」は、3年熟成らしい、うっすらとした色づき。

 熟したメロン・マンゴーのような香りをはじめ、お米の香りも立つ。 樹皮やドライフルーツのような含み香には、熟成酒の雰囲気がある。

 まろやかな口当たりながら、中盤以降はドライ。 まろやかでドライという不思議な飲み口。

 甘味を排したクリアな中を、複雑な旨味と酸味が目いっぱいに広がる。 練れた味わいには、甘味さえ想起させるやさしい一面もある。

 温度、食べながら、各条件によって表情が変わる懐の深いお酒だ。



 黒ビンの「玉川 手つけず原酒」は、ほとんど無色。 しかし、細かい炭酸が現れて、グラスにくっついたのにはびっくり。 さすが、しぼってそのままビン詰めしたお酒です。

 ヨーグルト様の香りに、リンゴの香りがフレッシュ。 甘酸っぱい口当たりはインパクト大。 ただ、味わいは単調といえば単調かもしれない。

 木を思わせる含み香に、「玉川」の一貫した個性を感じる。

 強い酸味や炭酸だけでなく、三つ葉のようなハーブを思わせる苦味が、スッキリ感をさらに引き立てる。



 円熟した複雑な味わいを楽しむなら、「玉川 雄町」。 爽快な飲み口を楽しむなら、「玉川 手つけず原酒」。 濃醇で落ち着いた旨味という根幹は同じながら、まったく別の個性を感じさせる。

 おもしろい飲みくらべができました。



【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造
「玉川 純米吟醸 雄町」 純米吟醸(無濾過)
 好み度:4(★★★★)
 1800ml:2857(3000)円   720ml:1428(1500)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+2
 原料米:雄町   精米歩合:60%
 酸度:1.7

「玉川 純米吟醸 手つけず原酒」 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 720ml:1714(1800)円
 好み度:3(★★★)
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+3
 原料米:五百万石   精米歩合:60%
 酵母:協会9号   酸度:2.5


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル 生」(2011年03月
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 無濾過生原酒」(2011年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 ひやおろし」(2010年11月
「玉川 山廃純米 自然仕込 にごり」(2012年12月2011年10月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker」(2010年11月
「玉川 玉龍 山廃純米大吟醸 自然仕込 生」(2011年12月

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2012年12月07日

玉川 山廃純米 自然仕込 にごり3

玉川 にごり 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 「雁木」と「大治郎」の濃醇な生酒コンビを堪能したら、やっぱり落ち着いた火入れ酒の燗で締めたいなあと心変わり。

 ということで、「玉川 にごり」を熱めの燗でいただきます。

 つきたてのおもちのような落ち着いた香りに、ヨーグルト様のさわやかな香りが含まれている。

 強い酸を軸に、おだやかな旨味と自然な甘味がまとまって、濃醇な味わい。

 それでも重さを感じさせないバランスの良さが魅力。 飲みごたえがあるのに飲みやすい。 さすが「玉川」、さすがフィリップさんです。



玉川 ロゴ 余談ながら、この「玉川」のロゴは、玉川という字を円形にデザインしたもの。

 ところが、Yさんには猫の顔に見えたとのこと。

 ・・・横から見ると、たしかにそう見えるかも。



【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造
 純米酒(山廃、無濾過、原酒)
 1800ml:2286(2400)円   720ml:1143(1200)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:−7
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴
 精米歩合:(麹米)65%、(掛米)68%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.3


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル 生」(2011年03月
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 無濾過生原酒」(2011年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 ひやおろし」(2010年11月
「玉川 山廃純米 自然仕込 にごり」(2011年10月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker」(2010年11月
「玉川 玉龍 山廃純米大吟醸 自然仕込 生」(2011年12月

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2012年11月22日

月の桂 純米酒 特別限定品 古都千歳

月の桂 古都千歳 京都駅八条口の「近鉄名店街みやこみち」にあるスーパー「食品専門館ハーベス」にて購入。

 八条口の「新・都ホテル」を利用する際は、近くにあるこのスーパーでよくお酒を調達します。

 そして、宿で飲みながら翌日の旅程を検討・確認するという習慣です。

 さて、特別限定品とラベルに記されたこのお酒は、源氏物語千年紀の2008年に合わせて登場したお酒。

 お米由来の落ち着いた香りと、アルコールの刺激にかくれて、さりげなくバナナ様の香りが感じられる。

 この蔵らしい、水の良さを堪能できるなめらかな口当たり。 やさしい甘味から入り、しだいにアルコールの刺激が増して、味が切れてゆく。


 淡麗な酒質で、アルコールの香味がストレートに感じられるところが、個人的に飲みづらくて苦手。

 逆に、旨味よりもアルコールの刺激を求める、淡麗酒が好みという人には「飲みやすいお酒」として好評かもしれませんね。



【京都府京都市伏見区 増田兵衞商店】 純米酒
 720ml:1300(1365)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 精米歩合:55%   酸度:1.6


「月の桂」の過去の記事
「月の桂 京都祝米 純米大吟醸にごり酒」(2009年10月
「月の桂 本醸造 にごり酒」(2006年05月

「月の桂」試飲(2009年10月
「月の桂 本醸造 ひやおろし」
「月の桂 純米吟醸 おあがりやす」
「月の桂 純米吟醸 柳」
「月の桂 純米酒」
「月の桂 純米酒 祝米80」
「月の桂 純米大吟醸 祝米」

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2012年10月26日

月桂冠 秘蔵古酒 十五年貯蔵 純米吟醸酒3

月桂冠 秘蔵古酒 品川駅西口、ウィング高輪の長期熟成日本酒BAR「酒茶論」にて飲む。

 飲みくらべセットの1つ、「月桂冠 秘蔵古酒」。

 「月桂冠」というと、機械化された設備で安価な普及品を大量生産している、というのが一般的なイメージでしょうか。

 えっ、あの「月桂冠」!?

 と、セバさんが一瞬とまどうのも無理はないでしょう。

 でも実際には、人間の感性・手による小仕込みのお酒もあるんですね。 そして、1976年のヴィンテージ古酒など、古くから熟成酒にも力を入れている。 そんな本格的な一面も持っている蔵です。


 15年の熟成を経て、キレイな黄金色、稲ラワ色になっている。 バターのような熟成香も優雅。 常温熟成とはいえ、やさしく変化したようす。

 つややかで上品な甘味と、豊かな旨味を、やさしい酸が彩りを添える。

 好バランスのお酒で、セバさんも「想像以上」「これはうまいね〜」という高評価でした。



【京都府京都市伏見区 月桂冠】 純米吟醸
 500ml:2843(2985)円
 アルコール度数:16.7   日本酒度:−5.0
 酸度:1.5   アミノ酸度:2.2


「月桂冠」の過去の記事
「月桂冠 超特撰 吟醸酒」(2004年1月

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2012年06月26日

日出盛 自然米仕込 山廃純米酒2

日出盛 自然米仕込 いただきもの。

 伏見桃山のメインストリート、大手筋商店街を抜けた直後にある松本酒造。

 近代化産業遺産にも登録されている川沿いの酒蔵、黒壁と赤レンガの煙突は、旅行雑誌・観光ガイドでもおなじみの、伏見を代表する風景のひとつだ。

 そんな松本酒造のお酒を京都以外で飲むのは久しぶり。

 まずは常温でいただきます。

 モチのような香りに、モワッとクセのある焦げたような香りもひそむ。 粘度を感じるほどしっとりとキメ細かい口当たりで、落ちついた飲み口。

 新潟や京都のお酒にありがちな、アルコールが目立つ平板で淡麗なイメージ。 淡麗辛口が好きという、ベテランの方々には向くのかもしれないが、個人的には苦手。


 ぬる燗にすると、ようやく、このお酒が秘めていた奥深さが発揮される。

 やさしい甘味が現れてミルキーな味わいになり、旨味や強めの酸味も存在感を発揮し、長所が短所を上回ってゆく。

 このお酒を冷温・常温のパフォーマンスのみで評価してしまうのは、もったいない。


【京都府京都市伏見区 松本酒造】 純米酒(山廃)
 1800ml:2116(2221)円   720ml:1062(1115)円
 300ml:418(438)円   180ml:300(315)円
 アルコール度数:14.5   日本酒度:+3
 精米歩合:65%


「澤屋まつもと」「桃の滴」「日出盛」など、松本酒造の過去の記事
「澤屋まつもと 純米酒」(2004年11月
「日出盛 有機米 山廃純米無濾過生原酒」
 (↑2009年03月2008年03月
「桃の滴 純米大吟醸 端麗美味」(2009年06月
「呑ミ足リテ味ヲ知ル 特別純米酒」(2008年11月
「蔵浪曼 純米吟醸」(2003年11月

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2012年03月06日

英勲 純米酒

英勲 純米酒 池袋西武で試飲・購入。

 2002年夏に訪れたことのある京都伏見の「英勲」は、1年に3回、試飲販売で池袋西武へ来店する。

 よっしんが今回、池袋西武を訪れて「英勲」を試飲したのは雪の日。

 今シーズンは例年になく、寒い日がまだまだ続くなあ。 でもそれは、燗酒の大活躍が続くということでもある。

 ということで、燗に向く「英勲 純米酒」を購入。


 ミネラルを感じる香りに、熱さ・刺激を予感させるアルコールの香り。 いかにも淡麗そうな上立香だ。

 ただ、さりげなくポン菓子のようなお米由来の香りもあって、ふくよかな印象を持たせている。

 しっとりとキメ細かく、軽い甘味をともなったなめらかな口当たり。 アルコールのストレートな刺激がありながら、甘味とあいまってジューシーな酸味が活躍する。

 調べたら酸度1.2〜1.3とのことだけど、実際にはもっと酸味を感じた。


 香りといい口当たりといい、第一印象は「ひと昔の無個性で平板なお酒」。

 ところが、ひと口目よりふた口目、飲めば飲むほど刺激がやわらぎ、ミルキーな香りとやさしい甘味が引き立ってくる。

 だんだんと緊張が解けてきて、人なつっこくなってくる印象だ。

 ぬる燗にすると、大きく変化することはないものの、堅実にその酸味・旨味を発揮する。 良いね〜。

 蔵のHPの商品紹介ページによると、
 「食中酒としての純米酒」を目指して仕上げた、重さを感じさせない純米酒です。透明感のあるスッキリとした軽快な味わいで、色々な料理と相性の良い万能の食中酒です。
 冷やの場合は穏やかな辛さとキレの良さが顔を出し、燗をつけると米の旨みが引き立ちコックリとした味わいとなります。冷よし燗よしの万能酒ですが、蔵元としては「ぬるめの燗」が一番のおすすめです。料理やお好みに合わせて、様々な温度帯でお楽しみいただけます。
 とのこと。 たしかに。

 ボリュームは淡麗〜中庸。 無理のない程度にちゃんと味がある、食事中に飲み続けることに適したお酒だ。


今回試飲した他のお酒
 「英勲 本醸造 しぼりたて生原酒」
   フレッシュな香りと、アルコール・酸の若く荒々しい刺激が楽しめる。
   飲みごたえ・ボリューム感があってリーズナブル。

 「英勲 純米大吟醸 生」
   香味の調整(ブレンド)用のお酒。 成分表示だけの簡易なラベル。
   生で単一商品として発売されるのは池袋西武のみという限定酒。
   ふんわりと広がる吟醸香になめらかな口当たり。
   甘味・酸味も繊細で、やさしくバランスの取れた酒質。
   派手さがなく安心して飲めるお酒で、試飲販売での評判は高い。

 「古都千年 純米吟醸」
   京都の酒造好適米の祝を100%使用したお酒。 精米歩合55%
   吟醸香は少なく、香り・味ともにお米らしさが主体。
   淡麗型の酒質ながら、おだやかな旨味が息づいている。
   冷温〜ぬる燗と、広い温度帯で楽しめる。

 「古都千年 純米大吟醸」
   京都の酒造好適米の祝を100%使用したお酒。 精米歩合45%
   洗練された、落ちついた吟醸香が広がる。
   華美でなく、味をしっかり引き出した味吟醸タイプのお酒。

 「井筒屋伊兵衛 純米大吟醸」
   京都の酒造好適米の祝を100%使用したお酒。 精米歩合40%
   歴代当主の名を冠したお酒で、京ブランド食品にも認定されている。
   お米らしい香りと華やかな香りが両立している。 味は淡麗。

 「英勲 一吟 純米大吟醸」
   山田錦を使用したお酒。 精米歩合35%
   全国新酒鑑評会で10年連続金賞を受賞してきた、蔵の自信作。
   「水のような」という形容が似合う、静かで繊細な酒質。

 「英勲 大吟醸」
   京都の酒造好適米の祝を100%使用したお酒。 精米歩合35%
   「一吟」から代わって、全国新酒鑑評会で金賞を連続受賞中。
   雑味の無い、キレイな酒質という点では「一吟」と共通する。
   しかし、余韻のお米らしさは祝の特徴・魅力そのもの。


【京都府京都市伏見区 齊藤酒造】 純米酒
 (伏見酒造組合の紹介ページも参照
 1800ml:2200(2310)円   720ml:1100(1155)円
 アルコール度数:15.2   日本酒度:+3
 原料米:五百万石・玉栄   精米歩合:60%
 酸度:1.3   アミノ酸度:1.3


「英勲」の過去の記事
「英勲 純米吟醸 生 にごり酒」(2011年04月
「古都千年 純米吟醸」(2004年10月試飲
「井筒屋伊兵衛 純米大吟醸」(2004年10月試飲
「英勲 純米大吟醸」(2004年10月試飲

 「英勲」の齊藤酒造は、名水・銘酒で知られる京都伏見の蔵。 伏見のメインストリート、大手筋商店街を抜けた先にある。
 復活栽培に成功した、京都の酒造好適米である祝(いわい)を使ったお酒づくりに力を入れ、祝を100%使用した「古都千年」「井筒屋伊兵衛」シリーズが人気商品。

 2010(平成22)年度の全国新酒鑑評会では、単一の醸造所としては最高となる、14年連続の金賞受賞を達成(継続中)。
 14年連続の金賞受賞のうち、多くが純米大吟醸によるもの。 そして、2007年度からの4年間は、祝を100%使用した大吟醸・純米大吟醸での達成である。
 広島「賀茂鶴」の持つ連続記録に並んだ現在、2011(平成23)年度での新記録(15年連続金賞)達成の期待が高まる。 結果発表は2012年5月。

 また、濃厚な梅酒「吟醸梅酒」、酸味の効いた軽快な梅酒「吟醸うめしゅらいと」、ゆずリキュール「ゆずたいむ」「ゆずたいむらいと」も試飲販売で好評を得ている。


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2012年01月16日

弥栄鶴 山廃純米 七〇2

 池袋駅東口の「裏や」にて、セバさんと飲む。

 今夜の最後は「弥栄鶴 山廃」。

 京都の酒蔵とのことだけれど・・・、おー、丹後の蔵なのか。 初めて見る銘柄だ。 それならば、飲んでみよう!

 香りは非常におだやか。 かすかに乳酸の香りがよぎるところに、山廃らしさを感じる。

 常温ではおとなしい飲み口だったのが、燗にすることで幅も奥行きも出てくる。

 強烈な個性はないけれど、落ちついた味わいがやさしくふくらむ、安心感のあるお酒だ。


【京都府京丹後市 竹野酒造】 純米酒(山廃)
 1800ml:1900(1995)円   720ml:950(998)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+2
 原料米:祝、祭り晴   精米歩合:70%
 酸度:1.7   アミノ酸度:1.7

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2011年12月15日

玉川 「玉龍」(ぎょくりゅう) 山廃純米大吟醸 自然仕込 生 2009BY3

玉川 山廃純米大吟醸 生 東京駅地下の「はせがわ酒店 Gransta店」にて購入。

 父の誕生日に進呈。

 特別な日だから、いつもは飲めないめずらしいお酒を開栓したい。

 とはいっても、濃醇酒しか飲まないよっしん父は、味が薄く香り高いタイプの吟醸酒を嫌悪する。

 それなら、めずらしさと濃醇さを兼ねそなえた「玉川 玉龍」の出番。 「玉川」ファンのよっしん父にはピッタリだ。


 まずは常温でいただきます。

 1年熟成の無濾過の生酒らしく、淡い黄金色になっている。

 華やかな吟醸香とは無縁。 豊かな麹の香りのなかに、ヨーグルト様の乳酸の香りと、穀物らしいおだやかな香りが見え隠れする。

 いかにも濃密そうな、まろやかな口当たり。 含むと、麹由来の甘味と、複雑な旨味・苦味がゆったりと広がってゆく。

 「玉川」特有の、木・土壁を思わせるドライな雰囲気と、オイリーな雰囲気も健在だ。

 後口は、麹の風味が苦味・酸味をともなって、さわやかにスッと抜けてゆく。

 余韻も深く、実に飲みごたえがある。 うーん、すごいお酒だ。 さすが「玉川」!


 ぬる燗にしてみると、ドライな雰囲気やお米らしい雰囲気が増して、旨味・酸味が大活躍。 これは強烈だ!

 さらに温度を上げると、苦味が目立って少し飲みにくくなってしまった。 人肌〜ぬる燗くらいで、もっとも複雑さ・ボリューム感が楽しめる。


【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造
 純米大吟醸(山廃、無濾過、生)
 1800ml:6666(7000)円   720ml:3333(3500)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦(兵庫県産)   精米歩合:50%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:1.8   アミノ酸度:1.2


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル 生」(2011年03月
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 無濾過生原酒」(2011年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 ひやおろし」(2010年11月
「玉川 山廃純米 自然仕込 にごり」(2011年10月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker」(2010年11月


12月15日に開栓したお酒たち
 2010年「楯野川 中取り 純米大吟醸 無濾過生原酒 美山錦
 2009年「ひこ孫 純米吟醸 槽口 創
 2008年「ひこ孫 純米大吟醸」「ひこ孫 純米吟醸 小鳥のさえずり
 2007年「日置桜 強力米 吟醸しずく さく羅
 2004年「龍力 純米大吟醸 米のささやき 米優雅
 2003年「日置桜 強力 純米大吟醸

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2011年11月02日

京の春 特別純米酒 阿波山田錦 ひやおろし3

京の春 阿波山田錦 ひやおろし 池袋東武で試飲・購入。

 「全量純米蔵を目指す会」の試飲販売で、「田从」とともに購入。

 ん? 記事にしているときになって気づいたけれど、そういえば、ともに蔵元女性杜氏の醸したお酒ですね。

 毎年ガラリと酒質が変化する「京の春」。 今回はどういうお酒かなと思って試飲したところ、今までにない味わいに驚いた。

 ワラを思わせる香りや麹の香りで、非常に落ちついた雰囲気。

 サラサラと粒子を感じる口当たりで、酸味・苦味の活きたシャープな入り。 磯の香りのような含み香があって、個性的な飲み口。

 酸味・苦味に遅れるように、徐々に旨味がふくらんでゆく、後半型の酒質。 ドライなぶん、時間変化・温度変化がしっかり楽しめる。

 落ちついた香りとなめらかな流れ、お米らしい風味が堪能できるところが「田从」との共通点。

 ただ、香味の要素や展開が異なるように、それぞれの個性は別で、それぞれが魅力的。

 よっしん父は「京の春」のほうがお気入りのようす。 よっしんは「田从」に1票です。


【京都府与謝郡伊根町 向井酒造】 特別純米酒
 1800ml:3200(3360)円   720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+5
 原料米:山田錦(徳島県阿波産)   精米歩合:60%
 酸度:1.6   アミノ酸度:1.2


向井酒造の過去の記事
「伊根満開(赤米酒)」(2008年03月

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2011年10月04日

玉川 山廃純米 にごり4

玉川 山廃 にごり 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 兵庫「白影泉 雄町」、大阪「秋鹿 山廃 山田錦 生」と、豪快なお酒を続けて飲んでごきげん。

 さらには、京都「玉川 山廃 にごり」まで発見。 おー、和浦で初めて「玉川」を見た。

 よし、兵庫・大阪・京都、なつかしい阪急線地域を制覇だ!

 フィリップ・ハーパー杜氏(夏にお会いできました!)の「玉川」は、お米・微生物の底力を引き出したお酒。

 スッキリ系のお酒とは対極にある。 きっと、このお酒も豪快だ。

 熱めの燗でいただきます。

 ヨーグルト様の乳酸の香りがさわやかで、豊かな甘味・酸味がバランスよく広がる。 濃醇で飲みごたえ抜群だ。

 甘ったるいタイプでも、空っからにドライなタイプでもなく、飲みやすい。

 後口は強い酸のおかげで、味切れが良い。 余韻にはお米らしい雰囲気が現れる。 濃醇なのに飲みやすいところは、さすが「玉川」。

 広島「竹鶴 雄町純米にごり」にも通ずるところがある、乳酸たっぷりの濃厚・濃醇なにごり酒。 これは好みだ〜!

 今夜は濃醇なお酒トリオを堪能して、大満足でした。


【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造
 純米酒(山廃、無濾過、原酒)
 1800ml:2286(2400)円   720ml:1143(1200)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:−7
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴
 精米歩合:(麹米)65%、(掛米)68%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.3


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル 生」(2011年03月
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 山廃純米 無濾過生原酒」(2011年02月
「玉川 山廃純米 ひやおろし」(2010年11月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker」(2010年11月

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2011年04月29日

英勲 純米吟醸 生 にごり酒

英勲 純米吟醸 にごり 池袋西武で試飲・購入。

 京都西陣「鵜飼商店」で5種類のにごり酒を購入して以来、にごり酒にハマっている。

 今回の「英勲」の試飲販売でも、にごり酒を購入。

 蔵を訪ねたこともある「英勲」だけれど、にごり酒は初めて。 まあ、蔵を訪れた2002年と現在では、商品ラインナップが大きく異なるからなあ。

 蔵の方いわく、にごり酒は冬の限定商品で、今年は純米吟醸。 去年のにごり酒は吟醸酒だったとのこと。

英勲 純米吟醸 にごり 「英勲」は繊細な酒質が魅力だが、このお酒は豪快なイメージ。

 桃のようなさわやかな吟醸香。

 軽い味わいかと思えば、サラサラとした口当たりとお米のストレートな味は、しっかりとしたにごり酒。

 多めのにごり部分の魅力が存分に楽しめる。

 少し重いかなと思ったら、キレイな酸味の効いたうわずみ部分を楽しむのもひとつ。

 または、「英勲 古都千年 純米吟醸」などの同系統の純米吟醸酒をブレンドするのもひとつ。

 さらに、古酒をブレンドして、若さと円熟味のバランスを取ってみるのも、個人的な趣味だ。

 まあ、そのままでじゅうぶんに好みのお酒だけどね。


【京都府京都市伏見区 齊藤酒造】 純米吟醸(生、にごり)
 720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+1
 精米歩合:60%   酸度:1.6

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2011年03月25日

玉川 自然仕込 生もと純米 無濾過生原酒(コウノトリラベル)4

玉川 生もと純米 無濾過生原酒 京都二条東洞院の「酒BARよらむ」にて飲む。

 「開春 純米超辛口 生原酒 袋吊り(袋取り)・中汲み」といっしょに、「玉川 生もと 生」を注文。

 火入れタイプの「玉川 生もと」は、合わせる食事によって変幻自在に味わいを整える、不思議なお酒だった。

 今回の生タイプは、火入れタイプとうってかわって、自己主張の激しいお酒。

 「玉川」らしいおだやかな木の香りと、生もとらしい乳酸の香りが鮮烈・個性的。 強い酸もさることながら、お酒の中に残っている炭酸がさらに刺激的な飲み口にしている。

 ただ、まだ若いためか、旨味は本領を発揮しているとは言いがたい。

 似たお酒を思いつかないほど個性的。 ただ、味わいは別系統ながら、未完の大器という点で「奥播磨 霜月 山廃純米生」を連想した。

 若いころにずいぶんとヤンチャだった人ほど、年輪を重ねることで落ち着き、懐の深さをみせる。

 そんな役者・芸術家を好むよっしんとしては、「玉川 生もと」にもそんなイメージを重ねて見てしまう。

 これからが楽しみ。 今のヤンチャな姿も貴重な記憶。 すごいお酒に出会えました。


【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造
 純米酒(生もと、無濾過、生、原酒)
 1800ml:3048(3200)円   720ml:1524(1600)円
 アルコール度数:20.5   日本酒度:+11.5
 原料米:五百万石(兵庫県豊岡町産、無農薬栽培)
 精米歩合:77%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.1


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 山廃純米 無濾過生原酒」(2011年02月
「玉川 山廃純米 ひやおろし」(2010年11月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker」(2010年11月

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2011年02月02日

玉川 山廃 純米無濾過生原酒4

 銀座の和酒バー「庫裏」にて飲む。

 2009年秋、よっしん父がふらっと入った京都の居酒屋で感動したという「玉川 山廃純米無濾過生原酒」。

 1回火入れタイプなら飲んだことがある(未記事化)けれど、生タイプを飲むのは初めて。

 さわやかな麹の香りに、凝縮された酸味・甘味・旨味。

 山廃らしい強い酸を活かした、ヤンチャかつ豪快な飲み口は、淡路島の「都美人 雲のごとく 生」、福岡の「豊醸美田 山廃 生」にも似ている。

 これはうまし! 火入れタイプよりもさらに好み。

 セバさんも納得の濃醇さでした。


【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造】 純米酒(山廃、無濾過、生、原酒)
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1191(1250)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+3
 原料米:兵庫北錦   精米歩合:66%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.2


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
(他に家に3種類ありますが、記事化が遅れています)

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2010年12月23日

蒼空 熟成純米酒 美山錦 2006BY4

蒼空 美山錦 熟成 京都西陣の「鵜飼商店」にて購入。

 伏見の「蒼空」は、鵜飼商店から定期的に購入するお酒のひとつ。 よっしんが生酒の常温熟成にハマるきっかけとなった蔵だ。

 軽い味わいのお酒を醸している伏見地区ながら、「蒼空」は中硬水を活かしてしっかりと味のあるお酒に仕上げる。

 生タイプも火入れタイプも、熟成でその個性が増幅される。

 今回の「蒼空 熟成 美山錦」は火入れタイプの4年熟成。

 無濾過の「蒼空」は、新酒のときから軽く色(蔵元いわくライムグリーン)がある。 4年の熟成によってさらに色づいた現在は、黄金色。

 松、ドライフルーツのマンゴー、シェリーのような優雅な熟成香。 濃い色の古酒にありがちな、焦げたようなニュアンスはない。

 密度を感じるトロリとした口当たりで、熟成香とやさしい甘味が調和する。  そして、様々な旨味と酸が交錯して、複雑な様相を呈する。

 もちろん、熟成酒の魅力である長〜い余韻も楽しめる。 燗にすると、香りも味も引き締まり、切れが良くなる。

 熱々の状態もシャープで好きだし、冷めかけの酸味も好きだなあ。

 なによりも、濃厚さ・優雅さを残しているところが「蒼空」らしい。

 熟成酒好きにはたまらないお酒でした。


【京都府京都市伏見区 藤岡酒造】 純米酒(無濾過、原酒)
 1800ml:3500(3675)円   500ml:2000(2100)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:美山錦   精米歩合:60%
 酵母:協会7号


「蒼空」の過去の記事
「蒼空 純米無濾過生原酒 美山錦」(2009年11月04月
「蒼空 純米酒 美山錦」(2009年03月
「蒼空 純米ひやおろし 美山錦」(2008年10月
「蒼空 純米熟成生 山田錦 おりがらみ」
 (↑2007年11月2006年04月

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2010年11月09日

玉川 純米吟醸無濾過生原酒 Ice Breaker / 玉川 自然仕込 山廃純米 ひやおろし

玉川 アイスブレイカー 東京駅地下「はせがわ酒店 Gransta店」にて購入。

 初夏に購入してあった「玉川 アイスブレイカー」と、秋に購入した「玉川 山廃 ひやおろし」を同時開栓。

 純米吟醸の生と、山廃純米の火入れ。 まったくの別物なのか、それとも相当似ているのか。

 さっそく、飲みくらべてみよう!


玉川 山廃純米ひやおろし まずは、「玉川 アイスブレイカー」から。

 生らしい麹の香りに、生熟成らしいバニラ・アーモンド系の香りが豊か。 酸味を想起させるような果実香はない。

 なめらかな口当たりで、甘味・旨味を中心としたクリーミーな飲み口。 三重「天遊琳 特別純米 生」にも似ている。

 中盤以降に、木の香りとドライな雰囲気が出てきて、味わいが締まってくる。 口当たりと余韻では別のお酒、といって良いほど変化に富んでいる。 おもしろい!


 では、「玉川 山廃純米 ひやおろし」を飲んでみよう。

 こちらは火入れをしてあるぶん、生らしい麹の香りがなく、単純明快。 山廃らしい乳酸の香り、おだやかなお米の香りが前面に出ている。

 熟成香と、木を思わせる含み香が、どことなくウイスキーのよう。 色づきも似ている。

 木のような香りとドライな雰囲気は、「玉川 アイスブレイカー」と同様、この蔵らしい個性。 広島「小笹屋竹鶴 生もと純米原酒」にも似ている。

 ドライなようで、栗のような、ほろ苦さを帯びた甘味・旨味がふくらむところが好バランス。


 燗にしてみると、「玉川 アイスブレイカー」は、生の香りが少し邪魔になってしまう。 なめらかさが増して、これはこれで魅力的だけど。

 「玉川 山廃 ひやおろし」の燗は、力強くも軽快な、非常にすぐれた食中酒になる。


 さすが「玉川」。 どちらも、うまし!


【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造
「アイスブレイカー」 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 好み度:★★★
 1800ml:2858(3000)円   500ml:1048(1100)円
 アルコール度数:17.3   日本酒度:+2
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴
 精米歩合:(麹米)60%、(掛米)55% [ともに自家精米]
 酵母:協会9号   酸度:1.2   アミノ酸度:1.9

「山廃 ひやおろし」 純米酒(無濾過、生詰)
 好み度:★★★★
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1191(1250)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+2
 原料米:兵庫北錦(兵庫県産)   精米歩合:66%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)
 酸度:2.3   アミノ酸度:2.6

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2010年03月26日

松の翠(松の翆) 純米大吟醸

松の翠 純米大吟醸 京都市烏丸三条にあるお酒のディスカウント店で購入。 宿にもどってから飲んだ。

 「松の翠」の山本本家は、主力の「神聖」をはじめ、2002年晩夏に訪れたが廃業してしまった「花清水」や「名誉冠」の銘柄も引き継いで醸している。

 さて、このお酒は非常にドライな飲み口。 ザラついた感触の口当たりで、藤の花のような含み香が強く印象的。

 飲むためのお酒というより、香りを楽しんで最後にひとなめしてみるというようなお酒かな。

 試飲せずに(試飲できないお店が多いけれど)、知らないお酒を買うって、かなりリスキーなんだなあと再認識させられました。


【京都府京都市伏見区 山本本家】 純米大吟醸
 1800ml:3963(4161)円   720ml:1985(2084)円
 180ml:576(605)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+5
 原料米:山田錦・八反錦   精米歩合:50%
 酸度:1.3

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2010年03月25日

月の桂 本醸造 にごり酒2

月の桂 本醸造にごり 京都駅の近鉄名店街(みやこみち)で購入。

 「あんじ」でおいしいお酒と食事を堪能した後は、宿で飲みなおし。 まだまだ飲めるよー。

 さっそく開栓。 ・・・って、うわーーーー!

 はっはっは。 油断してた。 みごとに4分の1(1合)くらい噴きこぼれました。

 京都・「あんじ」を堪能して高揚した気持ちが、最近活性にごりの開栓で失敗していないという油断を増大させたのかもしれない。

 飲んだら(運転手として)乗らない。 酔ったら(活性酒を)開けない!

 シュワシュワと元気な炭酸と、重量感・存在感あるにごり部分のクリーミーさが魅力。

 この重量感と、アルコールの目立ちかたが少し気になるけれど、爽快感がカバーしている。


【京都府京都市伏見区 増田?兵衞商店】 本醸造(生、にごり)
 1800ml:2330(2447)円   720ml:1165(1223)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:±0
 原料米:(麹米)五百万石(福井県産)、(掛米)日本晴(京都府産)
 精米歩合:(麹米)60%、(掛米)55%
 酸度:1.7   アミノ酸度:1.3


「月の桂」の過去の記事
「月の桂 京都祝米 純米大吟醸にごり酒」(2009年10月
「月の桂」6種類試飲(2009年10月
「月の桂」試飲会にて(2007年10月

 「月の桂」は、お酒好きには知られた「にごり酒の先駆者」。 はじめてにごり酒を世に問うたのは1961年。

 目の粗い袋で漉しただけの白くにごったお酒は、ビン内で発酵をつづける活性タイプ。 お米の風味も楽しめる商品として「和製シャンパン」とも呼ばれ、全国の各蔵に波及した。


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2010年03月24日

玉川 特別純米 無濾過生原酒3

玉川 特別純米 無濾過生原酒 東京駅地下の「はせがわ酒店 Gransta店」にて購入。

 先日飲んだ「玉川 生もと」につづいて、また「玉川」を購入。

 濃醇酒好きのよっしん父が「玉川 山廃純米 無濾過生原酒」を気に入った。 よっしんも「玉川 生もと」を飲んでその懐の深さを知った。

 2種類のお酒がしっかりとした酒質だ。 フィリップ・ハーパー杜氏は、やわな、薄っぺらなお酒をつくることはないだろう。 そう勝手に判断して購入した。

 その予想はこのお酒にもあてはまった。 これまた豪快。

 開戦直後は、ややセメダインを思わせるツーンとした香りがあった。 そのため常温で数日放置。 するとフレッシュな麹の風味と、ワラのようなおだやかな雰囲気が主体となった。

 グラスにびっしりとつく炭酸の影響もあるが、若いためとにかく酸が強く刺激的。 こういうヤンチャなお酒、好きだなあ。

 ぬる燗にしてみると、ワラだけでなく、シソや夏の畑で食べる常温トマトのような青臭い雰囲気も出てくる。 強い酸味と合わさって個性的かつさわやかな飲み口になった。

 少しずつ冷めてゆくと、お米らしい風味がやっと現れてきた。 これは熟成することでさらに面白いお酒になってゆくだろうなあ。

 「玉川」、ますます気になる蔵だ。


【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造】 純米酒(生もと)
 1800ml:2572(2700)円   720ml:1286(1350)円
 アルコール度数:19.1   日本酒度:+4
 原料米:五百万石   精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:2.3   アミノ酸度:1.5

「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月

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2010年02月20日

玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル3

玉川 生もと純米 東京駅地下の「はせがわ酒店 Gransta店」にて購入。

 よっしん父が、「京都でふらっと立ち寄った飲み屋さんで『玉川 山廃純米 無濾過生原酒』っていう、酸味の効いた良いお酒を飲んだ」と言っていた。

 そして、ヨラムさんも「酒BAR よらむ」に「玉川 山廃純米 無濾過生原酒」を置いているという。

 さらには、「dancyu」2010年3月号に「玉川 生もと純米酒」が載っていた。

 なんだろう、この蔵は? と思って調べてみたら、奈良「梅乃宿」・大阪「利休梅」で経験をつんだイギリス人のフィリップ・ハーパーさんが、京都「玉川」の杜氏としてデビューしていたらしい。

 東京駅に寄ったら「玉川 生もと純米酒」があったので、さっそく購入。 「飛露喜」のときと同様、がんばって浦和まで1升ビンを持ち帰る。

 「コウノトリを育む農法」で栽培された五百万石を使用。 蔵に住み着いている微生物のみで行った「自然仕込」の生もと純米です。(バックラベルより引用)

 おー、ということは兵庫「龍力 コウノトリラベル」「龍力 蔵出し生」と同じ地域の五百万号ですね。 そして、広島「竹鶴 生もと純米原酒」や山口「貴 山廃純米 山田錦雄町」のように、人工乳酸・培養酵母無添加のつくり。 おもしろそう。

 さてさて、まずは冷温や常温で飲んでみたところ、「乳酸を基調とした、おだやかな雰囲気のドライなお酒だなあ」という感想で終わり。

 稲ワラを思わせるおだやかな香りと、生もとを思わせるやわらかい乳酸の香りは好み。 しかし、味わいはというとじつに面白みがない。

 燗にしても「う〜ん、たしかに少しふっくらしたかなあ」というくらい。

 ところが、カニクリームコロッケを食べてひと口。

 えっ!? 甘味が現れて、クリーミーな飲み口に変わっている。

 寄せ鍋の豚肉・白菜を食べてもうひと口。

 あれっ!? ギュッと詰まった旨味が感じられるようになった。

 いったい、この味たちはどこに隠れていたんだ?


 冷温では野暮ったくて飲めない広島「白鴻 純米原酒」や奈良「睡龍 おこぜ」などは、燗にして食事にあわせることで軽快な飲み口に変わる。

 でも、お酒単独では物足りない「玉川 生もと純米」は、燗にして食事にあわせるとボリュームを増す。 これほど大きな変化はめずらしい。


 後日、お酒だけを楽しもうとすると、やっぱり物足りない。 しかたなくサラダをつまみながら飲むと、酸味・苦味が引き立ってきた。

 カニクリームコロッケの甘さ、寄せ鍋のダシ、野菜の苦味・ドレッシングの酸味。 お酒が、基調はそのままに、食べものの魅力にあわせて引き出しを開く。

 まるで1番バッターから6番バッターまで、ときには代打として、役割によって打撃スタイルを変えられる谷佳知選手(オリックス→巨人)のようだ。

 NBAで言えば、プレイの器用さと抜群のチーム調和力、単独でチームを支えることまではできないなどの点から、ラマー・オドム選手(LAC→MIA→LAL)のよう。

 仲間と調和して相乗効果を発揮する。 目立たないようで、じつはすごい才能を持つ実力者。 「玉川 生もと純米」も、そんな印象を受けた。

 お酒単独では好み度2(★★)、燗でおいしい食事にあわせるという条件で好み度4(★★★★)といったところでしょうか。

 いかんせん、お酒を主とし、お酒だけを楽しむことが多いよっしんとしては、なかなか実力を発揮させてあげるのが難しい。

 単独プレーで試合を決めてしまうスーパースター、A.ロッド(現ヤンキース)やレブロン・ジェームズ(CLE)のような選手・お酒が好きなので。

 性格・趣味・嗜好によって、ずいぶんと印象・評価が分かれそうです。


【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造】 純米酒(生もと)
 1800ml:2857(3000)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+13
 原料米:五百万石(兵庫県豊岡産、無農薬栽培)   精米歩合:77%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.4

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2010年02月02日

玉乃光 特撰辛口 純米吟醸2

玉乃光 特撰辛口 池袋西武で試飲・購入。

 個人的な好みと「玉乃光」の酒質は一致しないが、たまには少しシャープなタイプの燗酒を飲みたいなあと思って購入。

 「玉乃光」は、酒どころ京都伏見の蔵。 「月桂冠」や「黄桜」といった巨大メーカーに知名度はおよばないものの、伏見といえば「玉乃光」というイメージを持つお酒好きも多い。

 糖類添加のベタ甘酒が全盛だった1964年、「本来お酒は米からつくるもの」という考えから早くも純米酒を発売再開。

 純米酒復活を牽引した蔵のひとつとして、また淡麗辛口の純米吟醸の代表例として一世を風靡した。

 年間生産8000石という大規模な蔵だが、全量が純米吟醸・純米大吟醸というこだわりをもった造りを行っている。 また、契約栽培による山田錦や雄町を使用するなど、品質追求に余念がない。

 なんといっても「玉乃光」の特徴は、甘味を切ったシャープな飲み口と強い酸。 軟水で知られる伏見だが、「蒼空」をはじめ「玉乃光」の仕込み水も中硬水。 派手さはないが、ボディのしっかりとしたお酒になっている。

 今回購入した「玉乃光 特撰辛口」も、この蔵の特徴を端的にあらわしている。

 ピリッと刺激的な口当たりから入ると、甘味を切った贅肉のないシャープな姿がすぐに見えてくる。

 これだけだと単調な刺激だけで面白みがない。

 すこし熱めの燗にしてみると、さりげない旨味が感じられるようになる。 燗でガラッと表情を変えるわけではないが、崩れたり「ただ温かくなっただけ」だったりといった貧弱なお酒とはちがう。

 個人的に気に入ったのが燗冷まし。 人肌〜常温までぬるくなったときに、水と旨味が調和してまとまりのあるやさしい味わいになった。

 「薄すぎず濃すぎず、たくさん飲んでしまいそう」という感想もあった。


【京都府京都市伏見区 玉乃光酒造】 純米吟醸
 1800ml:2400(2520)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.4   日本酒度:+8
 原料米:山田錦、日本晴など   精米歩合:60%
 酸度:1.8   アミノ酸度:1.5


「玉乃光」の過去の記事
「玉乃光 純米大吟醸 備前雄町」(2007年04月
「玉乃光 酒魂 純米吟醸」(2004年11月


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2009年11月03日

蒼空 純米無濾過生原酒 美山錦 2008BY4

蒼空 美山錦 生 京都西陣の「鵜飼商店」にて購入。

 「蒼空」の藤岡酒造は3代目蔵元の急死により1994BYで生産を終了していたが、2002(H14)BYから現蔵元(4代目)の藤岡正章氏によって復活した。

 旨味をたっぷりとたたえた酒質は、伏見のお酒らしからぬインパクトがある。 それでいて重くなく、強烈な主張はしない。

 不思議なバランスが、かえって個性的で魅力的。


蒼空 純米無濾過生原酒 春に購入した同バージョンを少し残して常温放置(熟成)していたので、飲みくらべてみる。

 よく見てみると、出荷時期のちがいのためか、ラベルに追加印字された字や「生酒」マークなどが若干異なる。

蒼空 色のちがい グラスに注いでみると、色のちがいは一目瞭然。

 写真だとわかりにくくなってしまったけれど、ずいぶんと色の差を感じた。


 さて、まずは常温熟成したほうから飲んでみよう! スモーキーな香りにまろやかな口当たりは、みごとな熟成酒。 フレッシュな香りや若さゆえの苦味は消えている。

 インパクトの強さに濃厚な旨味、余韻の複雑さは、味の薄い印象だった春とくらべて別モノといって良いほど。

 冷蔵保存の新購入バージョンを飲んでみよう。 こちらは、春に感じた若々しい味わいだ。 半年間、低温で鮮度が保たれてきたんですね。

 ということは、このお酒もいずれ良い熟成をとげるのかな。 今すぐに飲んでしまうのはもったいない、これからの成長が期待できるお酒だ。


【京都府京都市伏見区 藤岡酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3000(3150)円   500ml:1600(1680)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:美山錦   精米歩合:60%
 酵母:協会7号


「蒼空」の過去の記事
「蒼空 純米無濾過生原酒 美山錦 2008BY」(2009年04月
「蒼空 純米酒 美山錦」(2009年03月
「蒼空 純米ひやおろし 美山錦」(2008年10月
「蒼空 純米熟成生 山田錦 おりがらみ」
 (↑2007年11月2006年04月

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2009年10月15日

月の桂 京都祝米 純米大吟醸にごり酒3

月の桂 純米大吟醸にごり 池袋西武で試飲・購入。

 西武の7階の催事場で、「京都名匠展」という物産展が行われていた。 昨年と同様、「月の桂」が来場・試飲販売。

 「月の桂」といえば、お酒好きには知られた「にごり酒の先駆者」。 はじめてにごり酒を世に問うたのは1961年。

 目の粗い袋で漉しただけの白くにごったお酒は、ビン内で発酵をつづける活性タイプ。 お米の風味も楽しめる商品として「和製シャンパン」とも呼ばれ、全国の各蔵に波及した。

 毎年秋の新宿の試飲会でも飲んでいるが、なかなか買う機会がなかった。 今回は、お気に入りの「月の桂 純米大吟醸にごり」を購入。

 飲みきりサイズの300mlビンで、ラベルにはアルファベットで「Tsuki No Katsura」の文字。 どうやら、海外輸出向けのサイズらしい。

 気をつけていたものの噴きこぼれる気配はなく、スムーズな開栓。 グラスに注ぐと、濃すぎないにごり具合で、やさしい炭酸が湧いてくる。

 にごり酒にありがちなザラつきや、米そのものの風味はない。 そして、甘酸っぱい低アルコールの発泡にごりともちがう。

 まさしく純米大吟醸のもろみを彷彿とさせる桃・リンゴ様のさわやかな香り。 伏見のお酒らしいやさしい甘味の感じられるお酒で、炭酸も手伝ってシャープな飲み口に仕上がっている。

 純米大吟醸の活性にごりとしては、どぶろく風の愛媛「千代の亀 名称募集」より軽快、華やかで元気な奈良「春鹿 しろみき」より繊細。

 変化球というよりは、意外と本格派の日本酒に近い印象。

 「にごり酒は苦手」という人もこのお酒だけは飲める。 「甘いお酒は苦手」という人もこのお酒は抵抗なく飲める。 そんな事件(?)を何度も経験した。


【京都府京都市伏見区 増田兵衞商店】 純米大吟醸(生、にごり)
 720ml:2500(2625)円   300ml:1000(1050)円
 アルコール度数:17.0   日本酒度:+1
 原料米:祝(京都府亀岡産、無農薬有機栽培)   精米歩合:50%
 酵母:協会15号系   酸度:1.6   アミノ酸度:1.1


今回試飲した「月の桂」の他商品
「月の桂 本醸造 ひやおろし」
  ↑軟水のまろやかさの活きた、やさしい味乗り
「月の桂 純米吟醸 おあがりやす」
  ↑京都限定販売品。 さらりとした飲み口がいかにも伏見のお酒
「月の桂 純米吟醸 柳」
  ↑山田錦らしい、上品な香味。 苦味が軽さを補助している
「月の桂 純米酒」
  ↑コロコロとしたかわいらしい旨味が水になじんでいる
「月の桂 純米酒 祝米80」
  ↑余韻の米粉・モチらしさが祝米の特徴
「月の桂 純米大吟醸 祝米」
  ↑上品な苦味でスッキリ・シャープ。 お米らしさもある


「月の桂」の過去の記事
「月の桂 本醸造 にごり酒」(2006年05月

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2009年04月01日

蒼空 純米無濾過生原酒 美山錦 2008BY3

蒼空 純米無濾過生原酒 京都西陣の「鵜飼商店」で購入。

 大好きだった山田錦の熟成生バージョンは完売・終了。

 ということで、今回は美山錦バージョンの新酒。

 まだ若いんだろうなあ。

 おっと、今まで飲んできた山田錦の熟成生バージョンとは、第一印象がずいぶんとちがう。

 デラウェア様の香りで、苦味に思わず「これは若い、まだまだだ」。

 けっして濃厚ではないが、シャープで複雑、そして若いところは「酉与右衛門(よえもん) 特別純米無濾過 自家田美山錦」に似た印象だ。

 香りのイメージのわりには、あくまで「蒼空」らしく酸味は目立たない。

 酸はひかえめで、お米らしい旨味が主体となる中盤は、さすが「蒼空」。

 温めるとまろやかさが増すものの、やはり若さゆえの苦味が目立つ。 飲みごろはまだまだ先かな。 秋まで常温放置してみよう!

 未来に期待しましょう(『夏子の酒』第128話)。


【京都府京都市伏見区 藤岡酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3000(3150)円   500ml:1600(1680)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:美山錦   精米歩合:60%
 酵母:協会7号

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