低精白

2014年06月11日

残草(ざるそう)蓬莱 純米フィーバー777 槽場直詰 無濾過生原酒3

残草蓬莱 純米フィーバー777 池袋西口の日本酒バー「希紡庵」にて飲む。

 2013年9月に移転・リニューアルオープンした新店舗は、西池袋公園を見下ろせる広々とした6階の1室。

 前回はテーブル席で、今夜はカウンター。 また景色が変わって新鮮な雰囲気です。

 さあ、今夜もいろんなお酒に出会っていきましょう!


 最初は、「残草蓬莱 純米フィーバー777」。 インパクトのある名前です。

 精米歩合77%、協会7号酵母という7が3つそろった造りなので、777なのだとか。 なるほど、お米をあまり削らない低精白のお酒ですね。


 冷温でいただきます。

 お米をふんだんに削った吟醸酒とは対極にあるお酒ながら、刺激的でさわやかな香りがひそむ。 低温で丁寧に醸されたことが感じ取れる。

 旨味・酸味の詰まった力強い味わいで、かすかに残った炭酸が苦味も想起させてスッキリ感を演出する。

 温度が上がって常温に近づいてくるにつれて、低精白のお酒らしい雑味・旨味がおだやかに現れる。 しっかり個性があって魅力的。


 好みの味わいで、良いスタートが切れました。



【神奈川県愛甲郡愛川町 大矢孝酒造
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2,500(2,700)円   720ml:1,250(1,350)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:出羽燦々(山形県産)   精米歩合:77%
 酵母:協会7号   酸度:2.3


「昇龍蓬莱」「残草蓬莱」の過去の記事
「残草(ざるそう)蓬莱 特別純米 槽場直詰生原酒」(2013年01月

rain_of_tears at 19:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2013年08月02日

秋鹿 純米酒 槽搾直汲 無濾過生原酒4

秋鹿 純米酒 槽搾直汲 池袋東武で見かけて購入。

 なんと、池袋東武に入荷した「秋鹿 槽搾直汲」は、いつもの純米吟醸でも特別純米でもなく、純米酒。

 今回の純米酒バージョンは、飲むのはもちろん、見るのも初めて。 楽しみです!


 冷温でいただきます。

 注がれたグラスには、びっしりと炭酸の泡がくっつく。

 「秋鹿」らしいリンゴ様の香りや、生酒特有の麹の香りはひかえめ。



 ん? 意外とおとなしいお酒なのかな。

 と思いきや、しっとりとなめらかな口当たりと同時に、強烈な酸味が駆け抜ける。 炭酸も手伝って爽快な飲み口。

 これだ! この酸が「秋鹿」だ!


 常温に近づくにつれて旨味が顔を出して、味わいに幅が出る。 そして、飲みごたえがありながらも、一歩前に出ている酸のおかげでシャープな印象にまとまる。

 この個性、パフォーマンス。 さすが「秋鹿」です。



 迷わず手に取って買って帰り、そして何も見ずに飲んでしまったので、お酒の詳細に気づいたのは記事にする段階。

 なんと、精米歩合75%、低精白のお酒だったんですね!

 そういえば、80%でも何も言及せずに「秋鹿 純米酒」として発売されていますからね。

 野暮ったさのない、低精白を感じさせない、爽快感と余韻の深さでした。



【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2600(2730)円   720ml:1450(1522)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+6
 原料米:山田錦(能勢町産)   精米歩合:75%
 酵母:協会901号   酸度:2.8   アミノ酸度:1.6
 もろみ日数:28日   上槽:2013年2月


「秋鹿」の過去の記事
「秋鹿 純米大吟醸 無濾過原酒 一貫造り 嘉村壱號田」
 (↑2004BY(2010年03月)、2002BY(2007年03月
   2001BY(2004年11月05月
「秋鹿 純米大吟醸 一貫造り 雫酒」(2012年11月
「秋鹿 純米大吟醸 袋吊雫 生 奥鹿之助」
 (↑2012年11月2007年10月
「秋鹿 純米大吟醸 生原酒 速醸もと 七號酵母」(2010年05月
「秋鹿 純米大吟醸 無濾過生原酒 弐引滓酒」(2012年08月
「秋鹿 純米大吟醸 無濾過生 雫酒」(2012年12月
「秋鹿 純米吟醸 無濾過原酒 一貫造り もへじ」
 (↑2011年11月01月2009年05月2006年11月2004年02月
   2003年10月
「秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒 一貫造り もへじ」
 (↑2012年08月2010年09月02月2008年08月05月
   2007年11月2005年09月
「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過原酒」
 (↑2009年03月2007年05月2004年04月
「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過生原酒」(2006年04月

「奥鹿 山廃純米吟醸」
 (↑2005BY:2011年01月、2006BY:2011年01月
「奥鹿 生もと純米生原酒」(2011年03月
「奥鹿 生もと純米原酒」(2011年08月
「奥鹿 速醸 純米吟醸 山田錦 六拾」(2012年12月
「奥鹿 速醸 純米無濾過原酒」(2011年11月

「秋鹿 山廃特別純米酒 雄町 無濾過生原酒 槽搾直汲 七号酵母」
 (↑2010年06月2009年09月2007年09月05月04月03月
   2005年03月
「秋鹿 山廃特別純米酒 雄町 無濾過原酒 七号酵母」(2010年04月
「秋鹿 山廃特別純米酒 山田錦 無濾過生原酒 七号酵母」
 (↑2011年10月2010年11月03月2009年07月02月
「秋鹿 生もと純米 雄町 無濾過生原酒 七号酵母」(2012年07月
「秋鹿 生もと純米生原酒」(2009年03月
「秋鹿 純米吟醸 大辛口 無濾過生原酒」(2011年12月
「秋鹿 山廃特別純米酒 山田錦 無濾過原酒 七号酵母」
 (↑2008年12月11月
「秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 超辛口」
 (↑2011年02月2008年01月2007年02月
「秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 無濾過生原酒」
 (↑2013年02月2009年01月2008年03月2007年01月
「秋鹿 朴 特別純米無濾過生原酒 桶貯蔵常温熟成」(2009年03月
「秋鹿 特別純米 槽搾直汲 無濾過生原酒」(2008年03月
「秋鹿 純米無濾過生原酒」(2010年12月2009年02月
「秋鹿 純米吟醸 多酸古酒 1997BY
  仕込第参拾弐號 槽口直汲 山田錦」(2010年06月
「秋鹿 純米吟醸 多酸酵母 1997BY」(2006年12月
「秋鹿 クレマンドノゼ 1998BY」(2006年12月
「秋鹿 霙(みぞれ)もよう 純米吟醸にごり生酒」
 (↑2012年12月2010年04月2005年03月
「秋鹿 純米酒 あらごし生酒」(2005年02月
「秋鹿 純米吟醸 阿波山田錦 ひやおろし」
 (↑2012年10月2011年03月
「秋鹿 純米吟醸 能勢山田錦 ひやおろし」(2007年09月
「秋鹿 純米吟醸 秋出し」(2012年11月
「秋鹿 純米無濾過原酒 雄町 精米80%」(2007年07月
「秋鹿 純米無濾過原酒 山田錦 精米80%」
 (↑2012年08月2011年02月2010年11月03月

rain_of_tears at 21:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2013年03月17日

七田 純米無濾過生原酒 山田錦・レイホウ / 七割五分磨き 山田錦 / 七割五分磨き 雄町3

七田 純米無濾過生原酒七田 純米無濾過生原酒 七割磨き 山田錦七田 純米無濾過生原酒 七割磨き 雄町 池袋東武で見かけて購入。

 今までに飲んだことのあるのは、山田錦・レイホウバージョン(緑)、山田錦バージョン(赤)の2種類。

 今回はさらに雄町バージョン(橙)も入荷。

 よーし、3種類の飲みくらべだー!


 まずは、上記写真左、ミントグリーンのラベルの「七田 純米無濾過生原酒」から。 精米歩合65%は3種類のなかで唯一。

 冷温〜常温では、麹の香りとメロン様の香りがさわやか。 アルコールの揮発・刺激を感じるという若々しさが、スッキリした印象につながる。

 みずみずしい飲み口で、酸味・旨味・苦味がまだバラけたヤンチャな味わい。

 燗にすると、さわやかな香りは消えて、落ち着いた雰囲気になる。 飲み口はマイルドになり、さりげない甘味も出てきた。

 30度くらいの甘味・酸味のバランスがいちばん好み。



 次は、上記写真中央、えんじ色の「七田 純米無濾過生原酒 七割五分磨き 山田錦」。

 麹の香りが中心で、低精白のお酒にみられるセメダイン様の香りもかすかに感じられる。

 低精白だからか、アルコール度数が高いからか、濃醇でパンチのある飲み口。 3本中もっとも力強い。 ただ、一本調子な面もあるかな。

 燗にすると、コッテリと濃厚な酒質に磨きがかかる。

 「飛騨自慢 鬼ころし 純米生酒 辛口原酒 しぼりたて」にも似た、無骨なお酒。



 最後に、上記写真右、橙色の「七田 純米無濾過生原酒 七割五分磨き 雄町」。

 香りは山田錦バージョンとほとんど同じ。 味わいは、山田錦バージョンよりシャープで、若干の軽やかさがある。

 燗にすると、甘味・酸味がまとまってジューシーな味わいになる。 このお酒も30度くらいが好み。



 3種類とも非常に似通った酒質で、注意して飲みくらべないと分からないほど。 1種類だけ飲んで、どのお酒かを当てるのは難しいなあ。

 お米の種類や磨き具合がちがっても、これほど似たお酒をつくれる。

 お米の個性を引き出せていないとも言えるし、蔵の一貫性を感じるとも言える。 消極的、積極的、どちらの感想を持つかは、飲み手の好み・性格によるかも。

 個人的には、味わいにもっと差があった方が、規格を変える面白みがあって良いかな。


 もちろん、鳥取「諏訪泉」や広島「竹鶴」でも体験したように、生酒のときには分かりづらかった個性が、火入れ・熟成によって明確になってくる場合もある。 なので、火入れ・熟成バージョンも飲みくらべてみたい。



【佐賀県小城郡小城町 天山酒造
「七田 純米無濾過生原酒」
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:2(★★★)
 1800ml:2400(2520)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+2.5
 原料米:山田錦、レイホウ   精米歩合:65%
 酵母:自家培養酵母   酸度:1.8

「七田 純米無濾過生原酒 七割五分磨き 山田錦」
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2400(2520)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+5.5
 原料米:山田錦(佐賀県産)   精米歩合:75%
 酵母:自家培養酵母   酸度:1.8

「七田 純米無濾過生原酒 七割五分磨き 雄町」
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2400(2520)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+3.5
 原料米:雄町(岡山県産)   精米歩合:75%
 酵母:自家培養酵母   酸度:1.8


「七田」「天山」の過去の記事
「七田 純米吟醸無濾過」(2007年05月
「七田 純米無濾過」(2012年09月
「七田 純米無濾過 生原酒」(2011年02月
「七田 純米無濾過 七割五分磨き 山田錦」
 (↑2012年09月2005年10月
「七田 純米無濾過 七割五分磨き 山田錦 生原酒」(2011年02月
「天山 特別純米酒 純天山」(2013年01月

rain_of_tears at 23:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年11月22日

金亀 純米生原酒 白80 木槽袋搾り3

 京都四条烏丸の南東、綾小路通東洞院の「うどん・酒場ル 西洋うどん・酒バル ごんた」にて飲む。


 昨日訪れた大好きな「あんじ」につづき、今日は姉妹店の「ごんた」へ。

 「あんじ」の府庁前店・麩屋町店で活躍していた山田さんが、「ごんた」の店長として活躍中!

 「ごんた」は店内中央に厨房があり、座席は左右に分かれている。 入口から見て、居酒屋テイストの左側と、バル風の右側。

 左右で雰囲気・内装の異なるおもしろいつくりで、それぞれのメニューはもちろん、反対側のメニューも注文できる。 5か月前は左側で、今回は右側で楽しみます。 テラス席は、もう少し暖かい季節に挑戦かな。



 初めて飲む蔵ということで、全量が木槽袋しぼりの滋賀「金亀」。 金亀城(こんきじょう)とも呼ばれる彦根城から名づけられた銘柄だ。


 冷温でいただきます。

 甘くさわやかな麹の香りで、とろみを感じる口当たり。

 木の含み香からくるドライな雰囲気と、豊かな甘味とが交錯し、さらに強い酸が重なる。

 低精白からくる豊かな味わいは、雑味ではなく旨味として昇華している。 飲みごたえのある、存在感のあるお酒だ。 これはうまし!



【滋賀県犬上郡豊郷町 岡村本家】 純米酒(生、原酒)
 1800ml:2172(2280)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:−20
 原料米:日本晴(滋賀県産)   精米歩合:80%
 酸度:2.8

rain_of_tears at 18:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年09月23日

七田 純米酒 / 七田 純米無濾過 七割五分磨き 山田錦3

七田 純米七田 純米七割五分 池袋東武で試飲・購入。

 「七田」「天山」の天山酒造は、単独の試飲販売では初の来店。

 ジザケジャパンが主催する「地方の小さな蔵の隠れた地酒まつり」で一時期来店していたころから考えても、数年ぶり。

 2012年から問屋さんが替わったという、池袋東武の新たなお酒売場らしい、新鮮な印象の試飲販売です。


 今回は、2010年から社長となった若き蔵元、七田謙介さんが来店。

 いろいろなお話をうかがうことができ、お酒の感想を直接伝えることができて、有意義な試飲販売でした。


 オレンジ色のラベルしか知らなかった「七田 七割五分磨き」はシリーズ商品で、個人的におなじみの山田錦以外にも、雄町バージョン、愛山バージョンがあるとのこと。 わー、みんな飲んでみたいっ!


 今回購入したのは、緑色のラベルの「七田 純米酒」と、オレンジ色のラベルの「七田 純米無濾過 七割五分磨き 山田錦」の2本。

 さっそく常温で飲みくらべてみよう!



 まずは、緑色ラベルの「七田 純米酒」から。 こちらは2011BYだから、半年以上、1年未満の熟成状態。

 白玉粉のような、お米らしさを基調とした落ち着いた香りの中に、ささやかながらも、さくらんぼ様のさわやかな香りもひそむ。

 サラサラとした軽快な口当たりに、やさしい甘味・旨味がつづく。 派手な味わいではないけれど、実直に飲み手に訴えかける、奥深さのある味わいだ。 よっしん父は、こちらを気に入ったようす。

 燗にすると、ミネラルをより強く感じるようになり、ほどよい酸味が旨味を支える。 甘味は一歩引いて、シャープな印象になる。

 とくに、冷めぎわの甘味と酸味のバランスが好み。



 次に、オレンジ色ラベルの「七田 純米無濾過 七割五分磨き 山田錦」。 柿渋色といった方が良いのかもしれない。

 こちらは2010BYなので、1年半以上、2年未満の熟成状態だ。 香りは非常に落ち着いている。

 まろやかな口当たりで、強い酸と豊かな旨味が太いうねりとなって押し寄せる。 やや無骨な表現方法ながら、低精白ならではのお米らしい魅力が堪能できる。 二者択一なら、よっしんはこちらを飲みたいかな。

 燗にすると、重心の低かったお酒に軽快さが出てくる。 無骨さもやわらぐが、刺激の強さは健在。 う〜ん、パワフル。



 それぞれが個性的で、魅力的。 どちらも好み!



【佐賀県小城郡小城町 天山酒造
「七田 純米酒」 純米酒
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2400(2520)円   720ml:1150(1208)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦・レイホウ(ともに佐賀県産)   精米歩合:65%
 酵母:自家培養酵母   酸度:1.7

「七田 純米無濾過 七割五分磨き」 純米酒
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2400(2520)円   720ml:1150(1208)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+5.5
 原料米:山田錦(佐賀県産)   精米歩合:75%
 酵母:自家培養酵母   酸度:1.8


「七田」「天山」の過去の記事
「七田 純米吟醸無濾過」(2007年05月
「七田 純米無濾過 生原酒」(2011年02月
「七田 純米無濾過 七割五分磨き」(2011年02月2005年10月

rain_of_tears at 22:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年09月02日

白露垂珠 純米無濾過 ミラクル77 2010(H22)BY2

白露垂珠 ミラクル77 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 ついつい発見すると飲みたくなる、低精白のお酒。

 個人的に低精白のお酒は、大吟醸以上に、蔵の個性・力量が出るお酒だと思っている。

 お米をけずりまくる大吟醸と、あまりけずらない低精白酒。

 両者はお米のけずりを見れば対照的だが、下手すれば余計な味が出てしまうというつくりの難しさでは同じ。

 むしろ個性が存分に現れるという点で、味を削ぎ落としてゆく大吟醸以上に、飲みやすさに差が生まれやすく、好き嫌いも分かれやすい。


 軟水でキレイな酒質の「白露垂珠」が、どんな低精白酒を生んだのか。 これは気になる!


 冷温でいただきます。

 落ち着いた香りに、しっとりと粘度を感じるほどなめらかな口当たり。 そのわりに甘味は切れていて、軽やかに流れはじめる。

 中盤から良くも悪くも泥臭い、独特の旨味が現れる。 「白露垂珠」でも、無骨な感じが出るんですね。

 ただ、あくまでキレイな酒質を保っているところが「白露垂珠」らしい。 低精白なのに透明感すら感じる。 蔵元がミラクルなお酒と表現した理由がうかがえる。


 ただ、短所をおさえるために、長所まで押さえている印象も受ける。 個性を活かした「ヤマサン正宗 精米歩合92%」のほうが好みかな。



【山形県鶴岡市羽黒町 竹の露】 純米酒(無濾過、生詰)
 1800ml:2000(2100)円
 アルコール度数:15.0   日本酒度:+4
 原料米:出羽の里(山形県産)   精米歩合:77%
 酸度:1.1


「白露垂珠」の過去の記事
「白露垂珠 純米吟醸 無濾過生 寒造り新酒」(2010年03月

rain_of_tears at 21:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

ヤマサン正宗 純米生原酒 精米歩合92%3

ヤマサン正宗 92% 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 お酒メニューに、驚きのお酒を発見。

 京都西陣の鵜飼商店で購入している、大好きな島根「ヤマサン正宗」に、精米歩合92%のお酒があるとは。

 玄米の外側の8%をけずっただけの精米歩合92%とは、食用の白米と同じほどの低精白。

 今シーズン(2011BY)、試験的につくったお酒とのこと。

 「ヤマサン正宗」というと、お手ごろのお酒でも精米歩合50%〜60%という、高精白の蔵。 ずいぶん大胆に挑戦しましたね。


 淡い黄金色がキレイで、おいしそう。

 稲ワラのようなおだやかな香りに、アーモンド様の香りが含まれているところが、「ヤマサン正宗」らしい。

 濃厚な旨味が広がり、強い酸味と独特の苦味が活躍する。 不思議なバランスでまとまっている。 これぞまさしく、お米と蔵の個性の融合。

 ぬかっぽい。 たしかにそうかもしれない。 ただし、クドさ、重さ、雑然とした飲みづらさはない。 だから、また次のひと口が欲しくなる。


 さすが「ヤマサン正宗」です。



【島根県出雲市 酒持田本店】 純米酒(生、原酒)
 1800ml:2191(2300)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+1
 精米歩合:92%   酵母:協会7号系


「ヤマサン正宗」の過去の記事
「ヤマサン正宗 純米大吟醸 無濾過生原酒 山田錦 袋取り」
 (↑2010年01月2008年09月2007年11月
「ヤマサン正宗 純米大吟醸 無濾過生原酒 山田錦 袋取り おりがらみ」(2011年03月
「ヤマサン正宗 純米大吟醸 古酒」(2007年09月
「ヤマサン正宗 純米吟醸 無濾過生原酒 佐香錦」
 (↑2009年10月03月

rain_of_tears at 21:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年08月18日

七本鎗 純米80%精米4

七本鎗 純米 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 久しぶりに「七本鎗 80%」を発見。 これは飲まずにはいられない!


 精白が始まった室町時代から現代にいたるまで、お米を磨くほど酒質はキレイになり、良いお酒になると考えられてきた。

 昭和から平成にかけての技術革新により、お米を徹底的にけずり、お米の芯だけをつかった大吟醸がつくられるようになった。

 しかしその一方で、お米を磨くことによって、コストがかかるほか、お酒の個性が失われてしまうという問題点も出てきた。

 そこで、お米の持つ本来の魅力をストレートに表現するため、埼玉の神亀酒造がお米をあまり磨かない低精白のお酒「仙亀」をつくった。

 やがて、「お米の外側は雑味のもと」という意識から、「お米の外側は旨味・個性のもと」という意識に変わりはじめ、多くの蔵が低精白のお酒をつくるようになってきている。

 そのなかで、個人的にもっとも好きなのが、この「七本鎗 80%」。 非常にドライで、幅のある味わいの、個性的なお酒だ。


 今回も熱めの燗でいただきます。


 お米らしい香りというより、ワラのような香りで、いかにもドライな雰囲気がただよう。

 初めて飲んだ人が「(飲み続けると日本酒は甘く感じるのに)4杯目でもまだ辛い」と驚くほどの、ドライな酒質。

 それほど甘味は切ってあるのに、ボリューム感がある。 甘味ではなく、旨味のおかげだろう。 このお酒は、甘味と旨味がちがう要素であることを実感するのに役立つ。

 低精白のお酒は中盤の味わいが個性的なのに、後口があっさりしていて、飲みごたえに欠けるところがある。 しかしこのお酒は、ボリューム感たっぷりの中盤から尻すぼみせず、後口にいたるまで力強い。


 良くも悪くも土臭い野趣あふれる風味、ドライで枯れた雰囲気、苦味で締めた後口。 個性を突き詰めたこのお酒、やっぱり大好きです。


刺盛
 今夜も刺盛。 素材の良さの活きたお酒とお刺身。 好きなものどうしのコンビで、幸せ。



【滋賀県伊香郡木之本町 冨田酒造】 純米酒
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:15.8   日本酒度:+6.5
 原料米:玉栄(滋賀県高月町「もりかわ農場」産、減農薬栽培)
 精米歩合:(麹米)65%、(掛米)80%
 酵母:協会701号   酸度:2.4


「七本鎗」の過去の記事
「七本鎗 特別純米無濾過生原酒 減農薬栽培米」
 (↑2008年07月2007年07月
「七本鎗 特別純米原酒 限定醸造」(2007年08月2006年11月
「七本鎗 特別純米 生詰原酒」(2003年09月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 熟成 玉栄」(2008年04月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 中取り 日本晴」(2008年10月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 冬季限定 活性にごり酒」(2012年01月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 冬季限定 搾りたて 中取り」
 (↑2012年01月2004年02月
「七本鎗 純米80%精米生原酒」
 (↑2011年10月07月2007年05月02月
「七本鎗 純米80%精米 原酒」(2009年09月
「七本鎗 純米80%精米」(2010年11月
「七本鎗 純米 山田錦 80%精米 9号酵母」(2006年09月
「七本鎗 純米 吟吹雪」(2010年03月
「七本鎗 純米 渡船(滋賀渡船6号)」(2009年12月
「七本鎗 純米 14号酵母」(2007年06月
「七本鎗 純米 うすにごり 木槽しぼり」(2009年03月
「七本鎗 純米 うすにごり生原酒」(2011年02月
「七本鎗 純米にごり酒 瓶燗火入れ」
 (↑2010年09月2008年12月07月
「七本鎗 純米にごり酒」(2011年09月

rain_of_tears at 17:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年08月16日

秋鹿 純米無濾過原酒 山田錦 精米80% 2010BY3

秋鹿 純米80 山田錦 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 以前、7年熟成の「秋鹿 山田錦 80%」を何度か飲んだけれど、若さと熟成感が絶妙なバランスで好みだった。

 今回は1年半熟成。 どんな味わいかな?

 熱めの燗でいただきます。

 おいしそうな、無濾過のお酒ならではの、ワラの色。 穀物様のおだやかな香りに、「秋鹿」らしいリンゴ様の香りもひそむ。

 強い酸を中心に甘味・旨味・苦味が集まり、凝縮した味わい。 熱々の状態では非常にドライで、少し冷めてくるとやさしい甘味が顔を出す。

 低精白のお酒らしい軽快な後口。 そのぶん、少し飲みごたえに欠ける面もあるけれど、サッと味が切れる潔さは魅力だ。

 味があるのに切れが良い。 そんなぜいたくな要望に応えてくれる、うれしいお酒だ。


刺盛
 今夜も刺盛。

 みんな好きだけど、とくに大好物はウニ、馬、生ダコ。 なんて幸せ。



【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】 純米酒(無濾過、原酒)
 1800ml:2300(2415)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+8
 原料米:山田錦(能勢町産)   精米歩合:80%
 酵母:協会6号   酸度:2.3   アミノ酸度:1.9


「秋鹿」の過去の記事
「秋鹿 純米大吟醸無濾過原酒 一貫造り 嘉村壱號田」
 (↑2004BY(2010年03月)、2002BY(2007年03月
   2001BY(2004年11月05月
「秋鹿 純米大吟醸 袋吊雫 生 奥鹿之助」(2007年10月
「秋鹿 純米大吟醸生原酒 速醸もと 七號酵母」(2010年05月
「秋鹿 純米吟醸 無濾過原酒 一貫造り もへじ」
 (↑2011年11月01月2009年05月2006年11月2004年02月
   2003年10月
「秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒 一貫造り もへじ」
 (↑2012年08月2010年09月02月2008年08月05月
   2007年11月2005年09月
「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過原酒」
 (↑2009年03月2007年05月2004年04月
「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過生原酒」(2006年04月
「奥鹿 山廃純米吟醸」
 (↑2005BY:2011年01月、2006BY:2011年01月
「奥鹿 生もと純米生原酒」(2011年03月
「奥鹿 生もと純米原酒」(2011年08月
「奥鹿 速醸 純米無濾過原酒」(2011年11月
「秋鹿 山廃特別純米酒 雄町 無濾過生原酒 槽搾直汲 七号酵母」
 (↑2010年06月2009年09月2007年09月05月04月03月
   2005年03月
「秋鹿 山廃特別純米酒 雄町 無濾過原酒 七号酵母」(2010年04月
「秋鹿 山廃特別純米酒 山田錦 無濾過生原酒 七号酵母」
 (↑2011年10月2010年11月03月2009年07月02月
「秋鹿 生もと純米 雄町 無濾過生原酒 七号酵母」(2012年07月
「秋鹿 生もと純米生原酒」(2009年03月
「秋鹿 純米吟醸 大辛口 無濾過生原酒」(2011年12月
「秋鹿 山廃特別純米酒 山田錦 無濾過原酒 七号酵母」
 (↑2008年12月11月
「秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 超辛口」
 (↑2011年02月2008年01月2007年02月
「秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 無濾過生原酒」
 (↑2009年01月2008年03月2007年01月
「秋鹿 朴 特別純米無濾過生原酒 桶貯蔵常温熟成」(2009年03月
「秋鹿 特別純米 槽搾直汲 無濾過生原酒」(2008年03月
「秋鹿 純米無濾過生原酒」(2010年12月2009年02月
「秋鹿 純米吟醸 多酸古酒 1997BY 仕込第参拾弐號 槽口直汲 山田錦」(2010年06月
「秋鹿 純米吟醸 多酸酵母 1997BY」(2006年12月
「秋鹿 クレマンドノゼ 1998BY」(2006年12月
「秋鹿 霙もよう 純米吟醸にごり生酒」(2010年04月2005年03月
「秋鹿 純米酒 あらごし生酒」(2005年02月
「秋鹿 純米吟醸 阿波山田錦 ひやおろし」(2011年03月
「秋鹿 純米吟醸 能勢山田錦 ひやおろし」(2007年09月
「秋鹿 純米無濾過原酒 雄町 精米80%」(2007年07月
「秋鹿 純米無濾過原酒 山田錦 精米80%」
 (↑2011年02月2010年11月03月

rain_of_tears at 18:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2012年05月30日

金冠黒松 協会八號酵母 80%精米 純米酒2

金冠黒松 協会八號酵母 五反田の「日本酒酒場 それがし」にて、セバさんと飲む。

 ストレートな「奥播磨 山廃純米」の次は、変化球ということで、「金冠黒松」の8号酵母のお酒。

 酸が出やすい協会8号酵母といえば、現代の嗜好に合わないという理由で1978年に頒布が停止された酵母。

 しかし、その「現代」も昭和の話。 個性的なお酒が評価されるようになった21世紀、この8号酵母を復活使用する蔵が増えてきている。

 長期熟成バージョンは、ヨラムさんのお店でも飲んだことがあるけれど、新酒ではどんな味なんだろう。

 おとなしいものの、さりげなく穀物らしさや酸味を想起させる香りがある。

 雑味とも旨味とも取れる複雑な味を、強めの酸がキュッと引き締める。

 味わいの面白さのわりに、後口軽くあっさりとしているところは、低精白のお酒ならでは。

 セバさん「これは個性的だね」。
 よっしん「酸っぱくて良いね〜」。

 という好印象でスタートしたものの、2人とも、飲み続けたいと思うほどの感動には至らず。 きっと、同時に注文・到着した「カネナカ」に感動してしまったことが原因だと思う。


【山口県岩国市 村重酒造】 純米酒
 1800ml:1800(1890)円   720ml:900(945)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+8
 原料米:五百万石、ヤマホウシ   精米歩合:80%
 酵母:協会8号   酸度:2.3


「金冠黒松」の過去の記事
「金冠黒松 純米無濾過原酒 長期熟成 協会八號酵母」
 (↑2011年03月

rain_of_tears at 19:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年11月15日

いづみ橋 秋とんぼ 山廃純米 山田錦4

いづみ橋 秋とんぼ 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 今夜のおすすめは「いづみ橋 秋とんぼ」とのこと。

 おー、飲みたい! 最初のお酒にピッタリですね。

 赤とんぼのラベルを使用する「いづみ橋」は、米づくりからの酒づくりを標榜する全量純米蔵。

 農薬を減らした酒米づくりによって、赤とんぼの飛びかう自社田・地元のようすをラベルにした。

 秋になり、春にしぼられたお酒たちが熟成するとともに、次のシーズンのお米たちが実り、赤とんぼたちも色づきを増して成熟する。

 とんぼが2匹になり、ハート型の稲穂を背景に飛ぶ「いづみ橋 秋とんぼ」。 このほほえましいラベルが良いね〜。


 では、熱めの燗でいただきます。

 「いづみ橋」の火入れタイプだから、きっとドライなんだろうなあ。 と思いきや、意外とまろやかな飲み口で、ふくらみのある展開。

 もちろん、ワラを思わせるおだやかな雰囲気と、甘味を排したドライな飲み口、酸・苦味が演出する鋭い切れという基本線は変わらない。

 ただ、シャープに研ぎ澄まされた刺激的な飲み口ではなく、ほどよく緊張のほぐれた余裕・やさしさを感じる。

 ホッとする味わいで、良いなあ。


 記事の編集中に裏ラベルの写真を見て、めずらしい味わいの根拠の片鱗に気づいた。

 そうか、山廃だったのか。 別段、ヨーグルト様の乳酸の雰囲気がなかったから、わからなかった。 やさしさ・まろやかさの秘訣かもしれない。

 そして、低精白だったのか。 いつもの「いづみ橋」よりも味わいに幅があったのは、低精白だったからかもしれない。


【神奈川県海老名市 泉橋酒造】 純米酒(山廃、無濾過)
 1800ml:3000(3150)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+20
 原料米:山田錦(海老名産)   精米歩合:(麹米)70%、(掛米)80%
 酸度:2.1


「いづみ橋」の過去の記事
【赤ラベル純米】
「いづみ橋 恵 赤ラベル 純米無濾過生原酒」
 (↑2009年04月2004年10月
「いづみ橋 赤とんぼ 純米無濾過生原酒(赤ラベル)」(2008年01月
「いづみ橋 とんぼラベル番外編 純米無濾過生詰原酒」
 (↑2011年06月05月
「いづみ橋 夏ヤゴ 純米無濾過生原酒(赤ラベル)」
 (↑2011年06月2007年09月
「いづみ橋 夏ヤゴ 純米無濾過生原酒 活性にごり」(2011年05月

【青ラベル純米吟醸】
「いづみ橋 恵 青ラベル 純米吟醸無濾過」
 (↑2011年09月05月2004年12月
「いづみ橋 とんぼの越冬卵と雪だるまラベル 粉雪 しぼりたて純米生原酒」(2011年01月

【低精白純米】
「いづみ橋 恵 海老名耕地80」(2011年02月2005年07月03月

【山廃タイプ】
「いづみ橋 紀(はじめ) 山廃純米吟醸」(2011年05月
「いづみ橋 赤とんぼ 山廃 純米無濾過生原酒 山田錦」
 (↑2007年03月
「いづみ橋 赤とんぼ 山廃 純米無濾過生原酒 亀の尾」
 (↑2011年05月02月
「いづみ橋 赤とんぼ 山廃 純米無濾過生原酒 神力」
 (↑2011年05月02月
「いづみ橋 夏ヤゴ 山廃 純米無濾過生原酒 雄町」(2011年07月
「いづみ橋 山廃純米 ひやおろし」(2006年09月
「いづみ橋 秋とんぼ 山廃 雄町」(2008年10月

【その他】
「いづみ橋 茜 亀の尾 純米酒」(2008年11月
「いづみ橋 晴瑠野(ハレルヤ) 雄町」(2005年03月
「いづみ橋 赤とんぼ 純米無濾過生原酒 神力」(2010年04月
「いづみ橋 神力 無濾過辛口純米酒」(2006年09月
「いづみ橋 7種類試飲」(2004年10月
「いづみ橋 勉強会 at 和浦酒場」(2011年05月

rain_of_tears at 19:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年11月02日

天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる) 純米無濾過3

天の戸 美稲 八〇 池袋東武で試飲・購入。

 「天の戸」の試飲販売では、どの商品も好きだけれど、やっぱりこの「天の戸 美稲 八〇」を購入してしまう。

 だって、安いんだもん。 だって、燗でおいしいんだもん。

 これから鍋・燗の季節ですし、今回は迷わず一択!

 常温で数か月放置した後に開栓し、開栓後も空気に触れさせてからも放置。 飲むのに手間がかかるのが難点かな。


 さて、今夜はよっしん父と2人で飲む。 熱めの燗でいただきます。

 無濾過の黄金色のお酒からは、サツマイモを思わせる甘い香りや、穀物らしい香りがただよってくる。

 やさしい甘味を帯びた、まろやかな口当たり。 良くも悪くも泥臭い、個性的な味わい。

 開栓直後・冷温では野暮ったいお酒が、積算温度によって調熟し、さらに温めることでふくよかなお酒に花開く。

 この複雑な味わいを、個性的な旨味といって歓迎するか、雑味といって敬遠するかは、飲み手の嗜好・器量次第。

 ただ、強烈な酸でグイグイと自己主張するようなお酒ではない。 あくまでもまろやかで、ふくよか。 低精白のお酒らしい余韻の軽さも魅力。

 繊細・淡白な料理とともに、スッキリ系の冷酒を楽しみたい、という方にはまるで不向き。

 唐揚げ、カレーライス、麻婆豆腐、ハンバーグ。 熱々の食事に、熱々の燗酒を楽しむ方に向いたお酒。

 やっぱり冬は鍋に燗だね〜。 全然さわやかじゃない、フルーティーな香りがないところが良いね〜。 という感想をいただきました。


【秋田県横手市平鹿町 浅舞酒造】 純米酒(無濾過)
 1800ml:1905(2000)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:秋田酒こまち(平鹿町産、減農薬減化学肥料栽培)
 精米歩合:80%   酵母:秋田流花酵母(AK-1)
 酸度:1.6   アミノ酸度:1.2


「天の戸」の過去の記事
「天の戸 美稲(うましね) 特別純米酒 無濾過」
 (↑2008年02月2007年01月2004年01月
「天の戸 美稲(うましね) 特別純米酒 無濾過生原酒」(2005年04月
「天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる、80) 純米無濾過生原酒」
 (↑2009年05月
「天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる、80) 純米無濾過」
 (↑2010年12月2008年11月
「天の戸 醇辛 純米無濾過」(2006年07月
「天の戸 醇辛 純米酒 生」(2004年04月
「天の戸 五風十雨 純米吟醸 熟成生酒」(2006年08月
「天の戸 純米吟醸 亀の尾仕込み 袋つり生原酒」(2008年05月
「天の戸 純米吟醸 亀の尾仕込 無濾過生原酒」(2005年04月
「天の戸 シュワ・トロ 発泡白酒」(2008年08月

rain_of_tears at 18:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年10月16日

酒仙栄光 辛口純米八拾 無濾過生2

酒仙栄光 辛口純米八拾 無濾過生 池袋東武で試飲・購入。

 酸をおさえた高精白・淡麗型の「酒仙栄光」にしては、異端の存在である低精白酒「酒仙栄光 八拾」。

 先日火入れ・1年半熟成バージョンを飲んで、今回は生・半年熟成バージョン。

 生タイプは初めてだ。 きっと火入れタイプの新酒と同じく、荒々しいんだろうなあ。

 試飲したところ、本当に予想どおりだった。

 ブドウ様のさわやかな香りが、渋い酸味・苦味を連想させる。 そして、香りの印象に導かれて、強い酸味と苦味が活躍する。

 低精白ならではのお米らしい旨味はひかえめで、アルコールのストレートな刺激が感じられるシャープな飲み口。

 実に若い!

 これほど個性的だと飲み手を選ぶけれど、個人的にはさわやかで好みだなあ。


【愛媛県松山市 栄光酒造】 純米酒
 1800ml:1900(1995)円   720ml:1000円(1050円)
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+9
 原料米:ヒノヒカリ(有機栽培)   精米歩合:80%
 酸度:1.5   アミノ酸度:1.3


「酒仙栄光」の過去の記事
「酒仙栄光 純米90 生原酒」(2006年03月
「酒仙栄光 辛口純米八拾」(2011年06月
「酒仙栄光 純米吟醸 美山錦 おりがらみ」(2006年03月

rain_of_tears at 19:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年10月01日

七本鎗 純米 80%精米 生原酒

七本鎗 純米生原酒 80 蔵から直接購入。

 蔵から届いた最後の1本を開栓。

 常温で夏を越えた、生熟成のお酒らしいコッテリと濃厚な口当たり。 麹の甘くさわやかな香り、ワラのようなおだやかな香りも健在。

 前半だけで十分な満足感。

 ただし、このお酒の真価は後半。 強い酸を主体とした荒削りな味わいが魅力。

 ボリューム感から重厚なイメージを受けるけれども、ドライで鋭く切れ上がる軽快な引き際も見逃せない。

 また注文しようっと。


【滋賀県伊香郡木之本町 冨田酒造】 純米酒(生、原酒)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+6.5
 原料米:玉栄(滋賀県高月町「もりかわ農場」産、低農薬栽培)
 精米歩合:(麹米)65%、(掛米)80%
 酵母:協会7号   酸度:2.1


「七本鎗」の過去の記事
「七本鎗 特別純米無濾過生原酒 減農薬栽培米」
 (↑2008年07月2007年07月
「七本鎗 特別純米原酒 限定醸造」(2007年08月2006年11月
「七本鎗 特別純米 生詰原酒」(2003年09月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 熟成 玉栄」(2008年04月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 中取り 日本晴」(2008年10月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 冬季限定 搾りたて 中取り」
 (↑2004年02月
「七本鎗 純米80%精米生原酒」(2011年07月2007年05月02月
「七本鎗 純米80%精米原酒」(2010年11月2009年09月
「七本鎗 純米 山田錦 80%精米 9号酵母」(2006年09月
「七本鎗 純米 吟吹雪」(2010年03月
「七本鎗 純米 渡船(滋賀渡船6号)」(2009年12月
「七本鎗 純米 14号酵母」(2007年06月
「七本鎗 純米 うすにごり 木槽しぼり」(2009年03月
「七本鎗 純米 うすにごり生原酒」(2011年02月
「七本鎗 純米にごり酒 瓶燗火入れ」
 (↑2010年09月2008年12月07月
「七本鎗 純米にごり酒」(2011年09月

rain_of_tears at 23:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年09月26日

平井城 颯花 純米酒 ゴロピカリ853

とうせん 颯花 85 池袋東武で試飲・購入。

 昨年(2010年)の冬、印象的だった「颯花 ゴロピカリ85」をもう1本購入して常温熟成させた。

 そろそろ熟成が進んだかな、ということで開栓。

 この「颯花 ゴロピカリ85」は、地元群馬の飯米、ゴロピカリを85%という低精白にとどめて仕込んだお酒。

 食用のお米をあまり削らない、低コストの造りだから実現できた安さだ。

 購入した2010年12月では、すでに1年熟成だったものの、酸が強く、まとまりに欠けるところがあった。


 さらに常温で熟成させて、そろそろ2年熟成という時期に開栓。

 穀物らしいおだやかな香りに、栗の皮ようなほろ苦さを連想させる香りもある。 刺激的だった口当たりも、まろやかになっている。

 焼きイモをイメージさせるホクホクとした飲み口で、旨味をたたえながらも軽快な味わい。 後半の酸もまとまりがある。

 この味わいは、秋田「天の戸 美稲 八〇」、秋田「刈穂 陸羽132号」にも似た雰囲気だ。

 せんべいのような香ばしい余韻に、いかにもお米のお酒を飲んでいるという満足感がある。

 すごい成長だなあ。 買ってから1年近く待たされるけれど、また飲みたいお酒だ。


【群馬県藤岡市 松屋酒造】 純米酒
 1800ml:1810(1900)円   720ml:905(950)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:ゴロピカリ(群馬県産)   精米歩合:85%
 酵母:群馬KAZE酵母   酸度:1.9


「とうせん」「平井城」の過去の記事
「平井城 颯花 純米酒 ゴロピカリ」(2010年12月
「とうせん 純米吟醸 有機栽培 山田錦」(2009年06月
「平井城の隠し酒 手造り純米吟醸 にごり活性生酒」(2009年11月

rain_of_tears at 20:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年07月01日

七本鎗 純米80%精米生原酒4

七本鎗 純米生原酒 80 蔵から直接購入。

 全商品を飲んだわけではないけれど、「七本鎗」の中でいまのところいちばん好きなのが、この「七本鎗 80% 生」。

 この蔵の個性がぞんぶんに発揮されているお酒だ。

 麹の甘くさわやかな香りに、ワラのようなおだやかな香りが重なる。

 ボリューム感たっぷりで、良くも悪くも荒々しく、野趣あふれる味わい。 上質な苦味も、枯れた風合いを出している。

 強い酸が味をしっかり切って、メリハリのある展開を見せる。

 はじめの香り、中盤の味、余韻、すべてが複雑だ。

 冷やしすぎて味を閉じ込めてしまうのはもったいない。 常温〜ぬる燗で、複雑さを楽しみたい。


【滋賀県伊香郡木之本町 冨田酒造】 純米酒(生、原酒)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+6.5
 原料米:玉栄(滋賀県高月町「もりかわ農場」産、低農薬栽培)
 精米歩合:(麹米)65%、(掛米)80%
 酵母:協会7号   酸度:2.1


「七本鎗」の過去の記事
「七本鎗 特別純米無濾過生原酒 減農薬栽培米」
 (↑2008年07月2007年07月
「七本鎗 特別純米原酒 限定醸造」(2007年08月2006年11月
「七本鎗 特別純米 生詰原酒」(2003年09月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 熟成 玉栄」(2008年04月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 中取り 日本晴」(2008年10月
「七本鎗 純米無濾過生原酒 冬季限定 搾りたて 中取り」
 (↑2004年02月
「七本鎗 純米80%精米生原酒」(2007年05月02月
「七本鎗 純米80%精米原酒」(2010年11月2009年09月
「七本鎗 純米 山田錦 80%精米 9号酵母」(2006年09月
「七本鎗 純米 吟吹雪」(2010年03月
「七本鎗 純米 渡船(滋賀渡船6号)」(2009年12月
「七本鎗 純米 14号酵母」(2007年06月
「七本鎗 純米 うすにごり 木槽しぼり」(2009年03月
「七本鎗 純米 うすにごり生原酒」(2011年02月
「七本鎗 純米にごり酒 瓶燗火入れ」
 (↑2010年09月2008年12月07月

rain_of_tears at 20:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年06月19日

酒仙栄光 辛口純米八拾 2009BY2

酒仙栄光 辛口純米八拾 池袋東武で試飲・購入。

 池袋東武で定期的に開催される「地方の小さな蔵の隠れた地酒まつり」で以前購入したものを、いま開栓。

 商品名に「八拾」とあるように、低精白のお酒。

 実験段階では「90」というさらに低精白のお酒もあったが、安定・商品化したのは80%精米のお酒。

 新酒で試飲したときは、酸が荒々しくて「飲みごろはまだまだ先かな」と思った。 今回は、1年半熟成の状態で開栓。

 いやあ、これでもまだ若い。 もう少し待てば良かったかな。

 アルコールのストレートな刺激が強く、酸もまだ落ちつききっていない。 なかなかに頑固なお酒だ。

 若さを感じるわりに、余韻には生熟成のようなアーモンド風味がある。

 酸の少ない繊細な酒質の「酒仙栄光」だが、このお酒は異端児だ。


【愛媛県松山市 栄光酒造】 純米酒
 1800ml:1900(1995)円   720ml:1000円(1050円)
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+9
 原料米:ヒノヒカリ(有機栽培)   精米歩合:80%
 酸度:1.5   アミノ酸度:1.3


「酒仙栄光」の過去の記事
「酒仙栄光 純米90 生原酒」(2006年03月
「酒仙栄光 純米吟醸 美山錦 おりがらみ」(2006年03月

rain_of_tears at 20:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年06月11日

仙禽 木桶仕込み 山廃純米 袋しぼり無濾過生原酒 愛山 804

仙禽 木桶仕込 山廃純米 池袋東口の「希紡庵」にて飲む。

 おとなしいお酒を一切つくらない、個性的な「仙禽」。

 「記録よりも記憶」と言って、「じゃじゃ馬」と表現する亀の尾・木桶仕込みの純米大吟醸を鑑評会に出品するような蔵。

 それで金賞まで受賞してしまう。

 常識をくつがえすべく、他とは別方向へ本気で突っ走る。 よっしんにとって「仙禽」は、日本酒界のXのような存在です。

 山廃らしいヨーグルト様の乳酸の香りに、麹の甘い風味、ドライな木の香り、岩清水を思わせるミネラル感。 さわやかな、そして複雑な風味が躊躇せずに広がってゆく。

 そして、広がった味わいを強い酸が引き締める。 すごい満足感。

 いったい、この透明な液体のなかに、どれほどの味が詰まっているのだろう。 そして、他のお酒は、どれほど単調なんだろう。

 そう思わせるほどの魅力がある。

(裏ラベル)
 仙禽のアナザーワールドへようこそ。
 仙「菌」は特殊なウィルスで、
 感染するとこれまた厄介らしいですよ。

 あまずっぱいお酒。
 くれぐれも中毒には御注意を。

 蔵元みずから、こう豪語する個性・中毒性。 ぜひお試しあれ!


【栃木県さくら市 仙禽酒造】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3143(3300)円   720ml:1571(1650)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:−4
 原料米:愛山(兵庫県産)   精米歩合:80%
 酵母:協会901号   酸度:2.5


「仙禽」の過去の記事
「仙禽 山廃純米 木桶仕込袋しぼり 無濾過生原酒」(2010年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒 雪雫 搾りたてヌーヴォー」
 (↑2011年03月
「仙禽 純米吟醸 無濾過生原酒」(2007年03月
「仙禽 山廃純米 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)
「仙禽 山廃純米吟醸 木桶仕込み原酒」
 (↑2007年05月「日本酒大利き酒会」)

rain_of_tears at 22:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年03月25日

杉錦 山廃純米 天保十三年 2008(H20)BY3

杉錦 山廃純米 京都二条東洞院の「酒BARよらむ」にて飲む。

 今夜の締めは静岡「杉錦 山廃純米」。 この蔵のお酒もはじめて飲む。

 いかにも良質の食中酒だなあと予感させる、お米らしいおだやかな香り。 山廃らしい乳酸の香りも、ふんわりとやわらかい雰囲気をつくっている。

 しっかりと味の存在感はあるものの、派手に目立つことはなく、甘味・旨味・酸味の調和したやさしい味わいに仕上がっている。

 これは食事をとりながら、燗で飲むと良いだろうなあ。

 なんだろう、味のタイプはちがうものの「喜久醉 特別純米酒」も燗でじっくりと楽しめるやさしい食中酒。

 静岡というと、果実香の強いお酒を最初に想像してしまうけれど、藤枝のお酒はまた方向性がちがうのかな。

 まあ、広い静岡県をひとくくりにするほうがナンセンスですね。


 さて、早い時間帯から遅くまで色々と飲んで、眠くなってきたので、宿に戻ることに。

 ヨラムさん、そして大阪からかけつけてくださった平野さん、今夜は本当にありがとうございました! すごく楽しかったです!


【静岡県藤枝市 杉井酒造】 純米酒(山廃)
 1800ml:1900(1995)円   720ml:950(998)円
 アルコール度数:15.4   日本酒度:+1
 原料米:(麹米)日本晴、(掛米)あいちのかおり
 精米歩合:(麹米)70%、(掛米)78%
 酵母:協会7号   酸度:2.6

rain_of_tears at 21:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

金冠黒松 純米無濾過原酒 長期熟成 協会八號酵母3

金冠黒松 協会8号 京都二条東洞院の「酒BARよらむ」にて飲む。

 見たことのないラベルだなあと思っていたら、知らない蔵のお酒だった。

 昨日飲んだ「天野酒 8号酵母」につづいて、今夜も8号酵母のお酒をいただきます。

 30年以上頒布されていない協会8号酵母をつかったお酒。 めずらしいハズなのに、連夜の遭遇。 ある所にはあるんですね。

 長期熟成されたこのお酒は、熟成香も少なく、静かな印象。 しっとりとキメ細かい口当たりで、つややかな甘味から始まる。

 しだいに甘味がフェードアウトしてゆき、ドライな飲み口に変わってゆく。 なおも酸味・旨味といった立体感を持たせる要素は目立たず、非常に静かに推移してゆく。

 寡黙で実直なところに、芯の強さを感じる。

 酸味が前面に出たクセの強いお酒なのかな、という想像とはまったく別の味わいで、ビックリした。

 いやあ、熟成の世界は奥深い。


【山口県岩国市 村重酒造
 1800ml:2600(2730)円   720ml:1300(1365)円
 アルコール度数:19.5   日本酒度:+8
 原料米:五百万石(山口県産)   精米歩合:80%
 酵母:協会8号   酸度:2.7

rain_of_tears at 20:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

香取(五人娘) 生もと純米90% 無濾過生原酒4

五人娘 香取90 生 京都二条東洞院の「酒BARよらむ」にて飲む。

 漬物に合うお酒といえば、「香取90 生」でしょう!

 もう、どっちが漬物だかわからない(そんなことはないけど)くらいの、乳酸たっぷりの風味。

 「香取」の寺田本家は、無農薬・無化学肥料栽培のお米を、酵母無添加(蔵付天然酵母)で醸し、無濾過のまま出荷する個性的な蔵。

 「試してみて美味しかったら それは自然の味だから」とラベルにあるとおり、「自然」をテーマにかかげている。

よらむ 漬物

 ややにごっていて、ヨーグルトというより漬物っぽい乳酸の香りが豊か。 いかにも酸っぱそうな雰囲気で、実際に飲んでみるとやっぱり酸っぱい。

 酸味の強さに目をうばわれがちだが、甘味があって飲み口はまろやかで、野菜的な苦味がさりげない隠し味になっていることも見のがせない。

 10人のうち9人は「酸っぱくて飲めない」「こんなに濃いと疲れる」と言いそうなこういうお酒、好きです。 残りの1人に深く愛されるお酒。 個性、バンザイ!


【千葉県香取郡神崎町 寺田本家】 純米酒(生もと、無濾過、生、原酒)
 1800ml:1780(1869)円   720ml:890(934)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+5
 原料米:コシヒカリ(神崎町産、自然農法)   精米歩合:90%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:3.5   アミノ酸度:3.6


「香取」「五人娘」などの過去の記事
「香取 生もと純米90% 無濾過生原酒」(2010年03月
「香取 生もと純米 自然酒80」(2011年01月
「坊主のどぶろく (醍醐のしずく H19BY 仕込み3号)」(2008年03月
「醍醐のしずく 菩提もと仕込み H19BY 仕込み3号」(2008年03月

rain_of_tears at 20:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

玉川 自然仕込 生もと純米 無濾過生原酒(コウノトリラベル)4

玉川 生もと純米 無濾過生原酒 京都二条東洞院の「酒BARよらむ」にて飲む。

 「開春 純米超辛口 生原酒 袋吊り(袋取り)・中汲み」といっしょに、「玉川 生もと 生」を注文。

 火入れタイプの「玉川 生もと」は、合わせる食事によって変幻自在に味わいを整える、不思議なお酒だった。

 今回の生タイプは、火入れタイプとうってかわって、自己主張の激しいお酒。

 「玉川」らしいおだやかな木の香りと、生もとらしい乳酸の香りが鮮烈・個性的。 強い酸もさることながら、お酒の中に残っている炭酸がさらに刺激的な飲み口にしている。

 ただ、まだ若いためか、旨味は本領を発揮しているとは言いがたい。

 似たお酒を思いつかないほど個性的。 ただ、味わいは別系統ながら、未完の大器という点で「奥播磨 霜月 山廃純米生」を連想した。

 若いころにずいぶんとヤンチャだった人ほど、年輪を重ねることで落ち着き、懐の深さをみせる。

 そんな役者・芸術家を好むよっしんとしては、「玉川 生もと」にもそんなイメージを重ねて見てしまう。

 これからが楽しみ。 今のヤンチャな姿も貴重な記憶。 すごいお酒に出会えました。


【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造
 純米酒(生もと、無濾過、生、原酒)
 1800ml:3048(3200)円   720ml:1524(1600)円
 アルコール度数:20.5   日本酒度:+11.5
 原料米:五百万石(兵庫県豊岡町産、無農薬栽培)
 精米歩合:77%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.1


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 山廃純米 無濾過生原酒」(2011年02月
「玉川 山廃純米 ひやおろし」(2010年11月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker」(2010年11月

rain_of_tears at 19:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年02月28日

いづみ橋 恵 海老名耕地80 純米酒 2008BY3

いづみ橋 海老名耕地 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 おぉ、ひさしぶりの「いづみ橋 海老名耕地」だ!

 ドライな感触と、熟成で生まれたトロリとした感触が絶妙なバランス。

 強烈にドライな「いづみ橋」は、新酒だと苦味・アルコール感が目立ち、非常に研ぎ澄まされた飲み口・切れ味。 ところが2年熟成の今回のお酒は、さりげないやさしさが感じられる。

 含み香はまさしく稲ワラ。 燗で飲むことで含み香はさらにふくらみ、まさにお米の雰囲気が堪能できる。

 おだやかに、落ちついて飲める。 ドライで旨口、そして飲み疲れない。 「いづみ橋」にしかない個性が楽しい。


【神奈川県海老名市 泉橋酒造】 純米酒(無濾過)
 1800ml:2600(2730)円   720ml:1300(1365)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+20
 原料米:山田錦(海老名産)
 精米歩合:(麹米)50%、(掛米)80% [ともに自社で扁平精米]
 酸度:1.9


「いづみ橋」の過去の記事
【赤ラベル純米】
「いづみ橋 恵 赤ラベル 純米無濾過生原酒」
 (↑2009年04月2004年10月
「いづみ橋 赤とんぼ 純米無濾過生原酒(赤ラベル)」(2008年01月
「いづみ橋 夏ヤゴ 純米無濾過生原酒(赤ラベル)」(2007年09月

【青ラベル純米吟醸】
「いづみ橋 恵 青ラベル 純米吟醸無濾過」(2004年12月
「いづみ橋 とんぼの越冬卵と雪だるまラベル 粉雪 しぼりたて純米生原酒」(2011年01月

【低精白純米】
「いづみ橋 恵 海老名耕地80」(2005年07月03月

【山廃タイプ】
「いづみ橋 赤とんぼ 山廃 純米無濾過生原酒 山田錦」
 (↑2007年03月
「いづみ橋 赤とんぼ 山廃 純米無濾過生原酒 亀の尾」
 (↑2011年02月
「いづみ橋 赤とんぼ 山廃 純米無濾過生原酒 神力」(2011年02月
「いづみ橋 山廃純米 ひやおろし」(2006年09月
「いづみ橋 秋とんぼ 山廃 雄町」(2008年10月

【その他】
「いづみ橋 茜 亀の尾 純米酒」(2008年11月
「いづみ橋 晴瑠野(ハレルヤ) 雄町」(2005年03月
「いづみ橋 赤とんぼ 純米無濾過生原酒 神力」(2010年04月
「いづみ橋 神力 無濾過辛口純米酒」(2006年09月
「いづみ橋 7種類試飲」(2004年10月

rain_of_tears at 00:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年02月03日

秋鹿 純米無濾過原酒 山田錦 精米80% 2003BY3

秋鹿 精米80 2003BY 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 銀座の和酒バー「庫裏」から終電で浦和に帰還。

 もう午前1時半。 その足で、一路「和浦」へ。

 そこで出会ったのは、「和浦 弐」のモトコさん。 なんと、異動で2月から本店に本格移籍。

 おー! すごーい! これからますます楽しみです。

 そのかわりに、えるもちゃんが1月いっぱいで「和浦」を卒業。 新天地でがんばってほしいです。

 ということで、えるもちゃんの卒業式に開栓したという、スーさんの私物「秋鹿 山田錦80% 2003BY」を燗でいただきます。

 スーさんが今夜持ち帰る予定とのことで、ギリギリセーフで飲めました。

 甘味を切った飲み口が、穀物らしいおだやかな旨味を引き立てている。 そして、ようやく古酒らしい甘い香りが出てきて、円熟の雰囲気。

 稲刈りの休憩で、おいしいアップルパイを食べた感覚。

 もう少し若いとこの雰囲気は出ないだろうし、さらに熟成が進んだら古酒っぽさが勝って個性が薄れてしまう。

 絶妙な開栓タイミングだったかもしれない。 貴重な出会いに感謝です。


【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】 純米酒(無濾過、原酒)
 1800ml:2300(2415)円 [新酒の販売価格]
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+8
 原料米:山田錦(能勢町産)   精米歩合:80%
 酵母:協会6号   酸度:2.1   アミノ酸度:1.0


「秋鹿」の過去の記事
「秋鹿 純米大吟醸無濾過原酒 一貫造り 嘉村壱號田」
 (↑2004BY(2010年03月)、2002BY(2007年03月
   2001BY(2004年11月05月
「秋鹿 純米大吟醸 袋吊雫 生 奥鹿之助」(2007年10月
「秋鹿 純米大吟醸生原酒 速醸もと 七號酵母」(2010年05月
「秋鹿 純米吟醸 無濾過原酒 一貫造り もへじ」
 (↑2011年01月2009年05月2006年11月2004年02月
   2003年10月
「秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒 一貫造り もへじ」
 (↑2010年09月02月2008年08月05月2007年11月
   2005年09月
「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過原酒」
 (↑2009年03月2007年05月2004年04月
「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過生原酒」(2006年04月
「奥鹿 山廃純米吟醸」
 (↑2005BY:2011年01月、2006BY:2011年01月
「秋鹿 山廃特別純米酒 雄町 無濾過生原酒 槽搾直汲 七号酵母」
 (↑2010年06月2009年09月2007年09月05月04月03月
   2005年03月
「秋鹿 山廃特別純米酒 雄町 無濾過原酒 七号酵母」(2010年04月
「秋鹿 山廃特別純米酒 山田錦 無濾過生原酒 七号酵母」
 (↑2010年11月03月2009年07月02月
「秋鹿 山廃特別純米酒 山田錦 無濾過原酒 七号酵母」
 (↑2008年12月11月
「秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 超辛口」(2008年01月2007年02月
「秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 無濾過生原酒」
 (↑2009年01月2008年03月2007年01月
「秋鹿 朴 特別純米無濾過生原酒 桶貯蔵常温熟成」(2009年03月
「秋鹿 生もと純米生原酒」(2009年03月
「秋鹿 特別純米 槽搾直汲 無濾過生原酒」(2008年03月
「秋鹿 純米無濾過生原酒」(2010年12月2009年02月
「秋鹿 純米吟醸 多酸古酒 1997BY 仕込第参拾弐號 槽口直汲 山田錦」(2010年06月
「秋鹿 純米吟醸 多酸酵母 1997BY」(2006年12月
「秋鹿 クレマンドノゼ 1998BY」(2006年12月
「秋鹿 霙もよう 純米吟醸にごり生酒」(2010年04月2005年03月
「秋鹿 純米酒 あらごし生酒」(2005年02月
「秋鹿 純米吟醸 ひやおろし」(2007年09月
「秋鹿 純米無濾過原酒 雄町 精米80%」(2007年07月
「秋鹿 純米無濾過原酒 山田錦 精米80%」(2010年11月03月

rain_of_tears at 01:40|PermalinkComments(0)TrackBack(1)clip!

2011年02月02日

七田 純米無濾過 七割五分磨き 生原酒3

 銀座の和酒バー「庫裏」にて飲む。

 「七田」をお気にめしたセバさんに、よっしんの好きな「七田 七割五分磨き」の生原酒バージョンを追加注文。

 こちらのほうが、より味に複雑さ・厚みがあって、酸の存在感がある。 ひとことで言えば、強烈。

 こういうしっかり味のあるお酒に出会えると、セバさん・よっしんは大喜びです。 飲みなれないガミさんにとっては、強すぎたみたいですが。


【佐賀県小城郡小城町 天山酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2400(2520)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+5.5
 原料米:山田錦(佐賀県産)   精米歩合:75%
 酵母:自家培養酵母   酸度:1.8


「七田」「天山」の過去の記事
「七田 純米吟醸無濾過」(2007年05月
「七田 純米無濾過 生原酒」(2011年02月
「七田 純米無濾過 七割五分磨き」(2005年10月

rain_of_tears at 23:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年01月30日

魚沼 濃醇純米酒 80%精米 旨みたっぷり2

魚沼 80 池袋西武で試飲・購入。

 さあ、今年も「1年に1度、新潟酒購入」のコーナーがやってまいりました!  \(^o^)/ ワー!

 今回の池袋西武の試飲販売は「上善如水」で有名な白瀧酒造。

 毎年秋の新宿の試飲会で見かけるものの、新潟ということで後回しにして、結局飲まないというパターンのくりかえし。

 久しぶりに蔵の方にお話をうかがいながら試飲してみると、新たな発見ができた。 やっぱり、ちゃんと試飲してみるものですね。

 定番商品「上善如水」が、吟醸酒から純米吟醸酒に変わった!

 とはいっても、人気商品の名を引き継ぐわけだから、あくまでも透明感はそのままで、マイナーチェンジにとどめている。


 さて、今回購入したのは、純米酒「魚沼」シリーズのなかの低精白バージョン。

 まずは冬の常温(冷温?)でいただきます。

 ミネラルの香りがさわやかで、ミルクのニュアンスも含まれている。 アルコールの存在感があって、ストレートな飲み口。

 千葉「寿萬亀 生もと純米」や、新潟「菊水 純米酒」に似た印象。

 ぬる燗にすると、穀物らしい香ばしい雰囲気が出てきて、味わいに幅が出てくる。 ミネラル・アルコールのスッキリした飲み口にまろやかさも加わって、さらに好みになった。

 熱燗になると、ミルキーな印象は薄れて、シャープな飲み口になる。

 温度による味わいの変化としては典型的なものだけれど、ちゃんと変化する、色々な温度帯で楽しめる純米酒だ。

 全国的には(西日本勢と比較すると)淡麗タイプに分類されると思うけれど、この蔵の商品のなかでは味を出しにいったタイプで、好みです。


今回試飲した他の商品
「上善如水 純米吟醸(白ラベル)」
  ↑明るく透明感のある飲み口で、なめらかで非常に軽快
「上善如水 純米吟醸 1年熟成(桃色ラベル)」
  ↑きれいな流れに、かすかな熟成香がアクセントとして加わる
「上善如水 純米吟醸 生原酒(赤ビン)」
  ↑麹の香りとアルコールの存在感がインパクトを強めている
「上善如水 純米大吟醸(青ラベル)」
  ↑なめらかな飲み口を基調に、やさしい香りが備わる
「湊屋藤助 純米大吟醸」
  ↑なめらかさが魅力の、リーズナブルな純米大吟醸
「純米大吟醸 真吾の一本」
  ↑山口真吾杜氏の名を冠した、香り華やかな逸品
「魚沼 淡麗純米 さらり 60%精米」
  ↑さりげない味の起伏があり、切れ上がりも鋭い
「魚沼 辛口純米 65%精米」
  ↑初めからドライで、ストレートな飲み口


【新潟県南魚沼郡湯沢町 白瀧酒造】 純米酒
 1800ml:2143(2250)円   720ml:1048(1100)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 原料米:山田錦   精米歩合:80%
 酵母:協会7号、新潟G74号   酸度:2.1   アミノ酸度:1.2


「上善如水」「湊屋藤助」「魚沼」「ゆざわ」の過去の記事
「上善如水 吟醸酒」(2005年01月
「ゆざわ 純米」(2006年12月

rain_of_tears at 20:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年01月01日

香取 生もと純米 自然酒804

香取 生もと80 新年に、祖父母の家にて飲む。 夕食時に開栓。

 1年前に飲んだ「旭興 生もと純米吟醸 たまか」と同様、栃木に住む親戚からのいただきもの。

 自然・生命をテーマに掲げる寺田本家。 無農薬・無化学肥料栽培のお米を、酵母無添加(蔵付天然酵母)で醸す。

 そうして生まれた純米酒を無濾過で出荷する。

 そんな姿勢を、京都西陣「鵜飼商店」鵜飼さんが支持する。 その影響で「酒BAR よらむ」ヨラムさんや、よっしんが続いてゆく。

 この蔵のお酒を飲んだ人は、「濃い」「酸っぱい」「個性的」「なんじゃこりゃあ」といった、ほめ言葉を連発する。

 お酒らしい、穀物らしいコハク色。

 やさしいヨーグルト様の乳酸の香りやお米の香りを中心とした、おだやかで複雑な香り。 さまざまな味の要素を連想させる。

 まろやかな口当たりで、豊かな酸味・甘味・旨味が練り上げられている。 中盤以降は酸味・苦味が中心となり、爽快に切れる。

 余韻にも、さわやかな乳酸の香りがある。 華美な香りがないぶん、味は濃いのに派手さがない。

 常温より、燗にしてみることで太い味にさらなる一体感が生まれる。 複雑かつ濃厚な味わいがスムーズに流れる。

 低精白のお酒だけれど、雑味が全然目立たない。 これはすごい!

 「低精白 → 雑味が多い」「味が濃い → 飲みにくい」という命題は、常に成り立つわけではなく、偽であるということがわかる。




 白い氷で覆われたスケートリンクでは、滑走中に落ちている黒い髪の毛1本にも気づける。 カーリングでは、髪の毛1本の残存が致命的。

 ところが、屋外の道路では、落ちている髪の毛1本に気づくことはあまりない。 気づいたところで、その道路が不潔だと思うことも、まずない。

 子どもを雑菌から遠ざけるために砂場遊びをさせない。 どろんこになるまで遊ばせて、汚れや傷に対する免疫・自然治癒力を高める。

 キレイなお酒に露呈する、ささいな雑味を批判する。 豊かな酸・旨味を持つお酒を楽しみ、ちょっとやそっとの雑味は気にしない。

 どちらが日常生活として心身ともに健康かなあと、つい思ってしまいます。 もちろん、志をもって前者を選ぶ方の意見も、尊重します。


【千葉県香取郡神崎町 寺田本家】 純米酒(生もと、無濾過)
 1800ml:2060(2163)円   720ml:1030(1081)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+5
 原料米:(麹米)出羽燦々、(掛米)出羽燦々・雪化粧・コシヒカリ(すべて無農薬栽培)
 精米歩合:80%   酵母:無添加(蔵付天然酵母)
 酸度:3.1   アミノ酸度:2.6


「香取」「五人娘」などの過去の記事
「香取 生もと純米90% 無濾過生原酒」(2010年03月
「坊主のどぶろく (醍醐のしずく H19BY 仕込み3号)」(2008年03月
「醍醐のしずく 菩提もと仕込み H19BY 仕込み3号」(2008年03月

rain_of_tears at 18:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年12月18日

天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる) 純米無濾過3

天の戸 美稲 八〇 池袋東武で試飲・購入。

 好きな商品がありすぎて迷ってしまったけれど、結局購入したのは「天の戸 美稲(うましね)」の低精白バージョン。

 定番・人気の「天の戸 美稲 特別純米酒」は55%の精米歩合だが、こちらは商品名のとおり80%の精米歩合。

 肩ラベルに書いてあるふりがなによると、「八〇」と書いて「はちまる」と読むらしい。

 あまのと、うましね、はちまる。

 「星」と書いて「ティアラ」と読ませる人名ほどではないけれど、「天の戸 美稲 八〇」を初見で読むのは難しい。

 お米づくりからこだわる「天の戸」にとって、低精白のお酒はお米の魅力をそんぶんに引き出すチャンス。

 軽い甘味をともなった、まろやかな口当たり。 良くも悪くも泥臭い、くぐもった個性的な飲み口だ。

 なんとなく焼きイモのイメージ。

 奥に隠れていてもどかしい旨味を、燗にすることで引き出してあげたい。 燗にすることで、旨味がふっくらと開いてくる。

 低精白らしい軽い余韻だが、あっけなく物足りないのではなく、軽妙。

 強烈な自己主張はないが、しっとりなめらかな口当たりと豊かな旨味が料理に寄り添ってくれる。 ホッとする、安定感のあるお酒だ。


【秋田県横手市平鹿町 浅舞酒造】 純米酒(無濾過)
 1800ml:1905(2000)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:秋田酒こまち(平鹿町産、減農薬減化学肥料栽培)
 精米歩合:80%   酵母:秋田流花酵母(AK-1)
 酸度:1.6   アミノ酸度:1.2


「天の戸」の過去の記事
「天の戸 美稲(うましね) 特別純米酒 無濾過」
 (↑2008年02月2007年01月2004年01月
「天の戸 美稲(うましね) 特別純米酒 無濾過生原酒」(2005年04月
「天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる、80) 純米無濾過生原酒」
 (↑2009年05月
「天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる、80) 純米無濾過」
 (↑2008年11月
「天の戸 醇辛 純米無濾過」(2006年07月
「天の戸 醇辛 純米酒 生」(2004年04月
「天の戸 五風十雨 純米吟醸 熟成生酒」(2006年08月
「天の戸 純米吟醸 亀の尾仕込み 袋つり生原酒」(2008年05月
「天の戸 純米吟醸 亀の尾仕込 無濾過生原酒」(2005年04月
「天の戸 シュワ・トロ 発泡白酒」(2008年08月

rain_of_tears at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年12月01日

平井城 颯花 純米酒 ゴロピカリ2

とうせん 颯花 85 池袋東武で試飲・購入。

 地酒ジャパン主催の「秋の純米酒フェア」ということで、全国各地の蔵が来店。

 群馬「とうせん 純米吟醸 有機栽培 山田錦」を試飲して、やっぱり良いなあと思っていたところ、となりにひときわ安い「平井城 純米酒」を発見。

 地元群馬の飯米、ゴロピカリを85%という低精白にとどめて仕込んだお酒。

 食用のお米をあまり削らない、低コストの造りだから実現できた安さだ。

 ただし、低精白のお酒は失敗すると妙に味気なかったり、雑味だらけだったりと、「安物買いの銭失い」になる危険もある。

 ところが、そんな心配は無用だった。

 たしかに、開栓直後は強い酸がピリピリと舌を刺激し、まとまりに欠けるところはある。 ただ、開栓して1週間ほど経過すると落ち着いてくる。

 温めると、まろやかな飲み口が鋭い酸をつつみ、飲みやすくなる。 せんべいのような香ばしい旨味・苦味が現れて、味わいの魅力が増す。

 冷めてきたころの酸味・旨味・苦味のバランスが好みだなあ。 燗冷まし好きとしては、うれしいパフォーマンスだ。

 冷やした状態では欠点が目立つものの、常温〜熱燗と温度を上げてゆくことで魅力が欠点を凌駕する。

 燗と熟成は、温度による物理的変化という点が共通しているから、燗で飲みやすくなるこのお酒に、熟成による成長も期待してしまう。


 プロ野球の200勝投手の多くは、球威で勝負する荒削りなスタイルから、制球・変化球・間で勝負する技巧派に転じて大台に到達した。

 はじめは荒削り、しだいに完成してゆく。 これはお酒にも言えることだと思う。 これからの成長が楽しみな、スケールの大きさを感じるお酒だ。

 安いから、今のうちにもう1本購入して、熟成させようっと。


【群馬県藤岡市 松屋酒造】 純米酒
 1800ml:1810(1900)円   720ml:905(950)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:ゴロピカリ(群馬県産)   精米歩合:85%
 酵母:群馬KAZE酵母   酸度:1.9


「とうせん」「平井城」の過去の記事
「とうせん 純米吟醸 有機栽培 山田錦」(2009年06月
「平井城の隠し酒 手造り純米吟醸 にごり活性生酒」(2009年11月

rain_of_tears at 21:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年11月27日

秋鹿 純米無濾過原酒 山田錦 80 2002(H14)BY4

秋鹿 山田錦 八割 2003 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 これもまた、5年モノの携帯電話で撮影。 画質が残念。

 今夜は本店で活躍する“大将”蔵ちゃんに、「ハカセ、『秋鹿 80』のすごいのがありますよ」といって出していただいたのが、2003年にしぼった「秋鹿 80 山田錦」。

 な・ん・だ・っ・て〜!

 約8年前にできた「秋鹿」。 「秋鹿」ファンは見逃せない!


 はじめから穀物らしい色をしている「秋鹿」ながら、長期間の熟成でさらに色濃くなっている。 ところが、焦げたような熟成香はなく、おだやかな香り。

 味わいは圧倒的だ。

 低精白ながら雑味を感じさせない、キレイな「秋鹿 80」が、さらに洗練されている。 マイルドな飲み口で、やさしい甘味や強い酸、豊かな旨味が渾然一体となって流れてゆく。

 ボリューム満点なのに、スマートで味キレが良い。 そして、余韻が豊か。 最初から最後まで、お米らしい雰囲気で一貫している。

 これは、すごいを通り越して、すごすぎる。

 お米をぜいたくに磨いた香り高い大吟醸とは対局をなす、お米の魅力を最大限に発揮した濃醇なお酒だ。


【大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造】 純米酒(無濾過、原酒)
 1800ml:2300(2415)円 [新酒の販売価格]
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+7
 原料米:山田錦(能勢町産)   精米歩合:80%
 酵母:協会6号   酸度:1.9   アミノ酸度:0.8


「秋鹿」の過去の記事
「秋鹿 純米大吟醸無濾過原酒 一貫造り 嘉村壱號田」
 (↑2004BY(2010年03月)、2002BY(2007年03月
   2001BY(2004年11月05月
「秋鹿 純米大吟醸 袋吊雫 生 奥鹿之助」(2007年10月
「秋鹿 純米大吟醸生原酒 速醸もと 七號酵母」(2010年05月
「秋鹿 純米吟醸 無濾過原酒 一貫造り もへじ」
 (↑2009年05月2006年11月2004年02月2003年10月
「秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒 一貫造り もへじ」
 (↑2010年09月02月2008年08月05月
   2007年11月2005年09月
「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過原酒」
 (↑2009年03月2007年05月2004年04月
「秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過生原酒」(2006年04月
「秋鹿 山廃特別純米酒 雄町 無濾過生原酒 槽搾直汲 七号酵母」
 (↑2010年06月2009年09月2007年09月05月04月03月
   2005年03月
「秋鹿 山廃特別純米酒 雄町 無濾過原酒 七号酵母」(2010年04月
「秋鹿 山廃特別純米酒 山田錦 無濾過生原酒 七号酵母」
 (↑2010年11月03月2009年07月02月
「秋鹿 山廃特別純米酒 山田錦 無濾過原酒 七号酵母」
 (↑2008年12月11月
「秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 超辛口」(2008年01月2007年02月
「秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 無濾過生原酒」
 (↑2009年01月2008年03月2007年01月
「秋鹿 朴 特別純米無濾過生原酒 桶貯蔵常温熟成」(2009年03月
「秋鹿 生もと純米生原酒」(2009年03月
「秋鹿 特別純米 槽搾直汲 無濾過生原酒」(2008年03月
「秋鹿 特別純米無濾過生原酒」(2009年02月
「秋鹿 純米吟醸 多酸古酒 1997BY 仕込第参拾弐號 槽口直汲 山田錦」(2010年06月
「秋鹿 純米吟醸 多酸酵母 1997BY」(2006年12月
「秋鹿 クレマンドノゼ 1997BY」(2006年12月
「秋鹿 霙もよう 純米吟醸にごり生酒」(2010年04月2005年03月
「秋鹿 純米酒 あらごし生酒」(2005年02月
「秋鹿 純米吟醸 ひやおろし」(2007年09月
「秋鹿 純米無濾過原酒 雄町 精米80%」(2007年07月
「秋鹿 純米無濾過原酒 山田錦 精米80%」(2010年03月

rain_of_tears at 00:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!
blog内検索
Archives
Recent Comments
訪問者数

    アクセス数