山廃

2013年12月10日

君の井 山廃仕込 純米吟醸 越後の蔵秘伝3

君の井 山廃仕込純米吟醸 越後の蔵秘伝 池袋東武の催事で試飲・購入。

 地下2階のお酒売場で情報を聞いて、8階催事場で開催されていた新潟物産展「第13回 新潟展」へ。

 中越の「越の誉」、下越の「麒麟」・「君の井」、佐渡の「真野鶴」。

 上越はなかったものの、さまざまな地域の蔵4軒が来店。


 新潟のお酒は淡麗で味気ないという先入観が邪魔して、見かけただけでは購入しないよっしん。

 いろいろ試飲できるのはうれしい。


 今回もっとも気に入ったのが、この「君の井 山廃 純米吟醸」。


 まずは冷温でいただきます。

 ミルク・ヨーグルトの香り。 青いバナナのような吟醸香もある。

 ふんわりとやわらかい香りに連れられて、やさしい甘味・酸味から入る。 旨味・苦味のバランスが、ゆでたカニの身のような風味で独特。

 これはさわやかで、個性的で好み。



 次にぬる燗でいただきます。

 クリーミーな飲み口が魅力的。

 隠れていた酸味が引き立ち、活力を感じる味わいになった。 繊細さが薄れたかわりに、奥行きが増して飲みごたえが出てくる。

 味わいの系統や温度変化による表情の豊かさなど、岡山「燦然 特別純米酒 ひやおろし」に似た雰囲気。

 京都「澤屋まつもと 純米酒」、和歌山「羅生門 七人の侍 純米」にも似ている。



 冷温で飲んだ試飲も好印象だったけれど、燗にするとさらに好み。

 新潟のお酒で好みのものに出会えてうれしい!



【新潟県妙高市(旧:新井市) 君の井酒造】 純米吟醸(山廃)
 1800ml:2450(2573)円   720ml:1230(1292)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+1.5
 原料米:五百万石(新潟県産)   精米歩合:58%
 酸度:1.6

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2013年11月16日

半蔵 特別純米 山廃仕込 ひやおろし3

半蔵 山廃純米 ひやおろし原酒 池袋東武で試飲・購入。

 やさしい味わいで万人受けするタイプの山廃が増えてきたものの、「半蔵」はクセの強い、飲み手を選ぶタイプの山廃を世に問う。

 ただ、3年熟成の「半蔵 特別純米 山廃仕込 完熟原酒」とくらべて、色は薄く、クセも少なく軽やか。

 もっとも、クセの強いお酒とくらべたらの話で、この「半蔵 特別純米 山廃仕込 ひやおろし」も十分に個性的。


 常温でいただきます。

 油粘土、チーズ、ビスケット、レーズンのような複雑な香り。 この個性的な香りが、多くの飲み手を敬遠させることになるかもしれない。

 甘味・酸味が調和して、つややかな飲み口。 練れた旨味も参加して、コクのある味わい。 含み香はおとなしく、飲んでいる間はクセのある香りは気にならない。

 余韻は深く、後味の切れは鋭い。 このメリハリの良さがもうひと口を誘う。



 ぬる燗にすると、大きな変化はないものの、まろやかさが増してさらにバランスが良くなる。 これは良いですね〜!

 クセのある香りが一歩引いて、常温では抵抗があった人も飲みやすくなると思う。



 今まで試飲してきた「半蔵」の20種類くらいのラインナップのなかでも、もっとも好みのお酒の1つ。



【三重県伊賀市 大田酒造】 特別純米酒(山廃、生詰、原酒)
 1800ml:2666(2800)円   720ml:1410(1480)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+2
 原料米:五百万石   精米歩合:60%
 酸度:2.0


「半蔵」の過去の記事
「半蔵 純米吟醸 神の穂」(2010年01月
「半蔵 木桶仕込み 純米酒 生」(2008年07月
「半蔵 特別純米 山廃仕込 完熟原酒」(2012年03月

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2013年10月15日

山本 純米吟醸 秋田酒こまち / 備前雄町 / 美郷錦 / 山廃セクスィー山本酵母3

白瀑 山本4本飲みくらべ 池袋西口に移転した「希紡庵」にて飲む。

 本日のメニューに、「山本」の4種類飲みくらべセット!

 すべて純米吟醸で、そのうち3種類は酵母まで同じ。

 こういうお米ちがいの飲みくらべ、大好きです!


 さっそく、写真の右側から、冷温でいただきます。


 まずは黒いラベルの「山本 純米吟醸 秋田酒こまち」

 バナナ様の甘い香りが、ふんわりとやさしく広がる。 自然な甘味とキレイな酸味の組み合わせは、「新政 純米吟醸 六號」にも似ている。

 かすかにメロンソーダのような雰囲気もある。 総じてさわやかな香味が魅力的。



 次に赤いラベルの「山本 純米吟醸 備前雄町」

 同じ酵母とはいえ、香りは落ち着いている。 旨味・酸味が豊かで、ボリューム感がある。

 ただ、さわやかな香味なのか、おだやかな香味なのか、どっちつかずの印象も受ける。 味わいの方針に迷いを感じてしまう。



 3つめは緑のラベルの「山本 純米吟醸 美郷錦」

 このお酒もバナナのような香りが印象的。

 サラサラと粒子を感じる口当たりで、さわやかな酸味にかくれてほのかな旨味がふくらむ繊細な味わい。

 冷温から常温に近づくにつれて甘味が顔を出して、表情が変化する。



 最後は黄色いラベルの「山本 純米吟醸 山廃セクスィー山本酵母」

 培養酵母を添加せず、蔵付きの天然酵母で醸したお酒。

 漬物、ドレッシングを思わせる個性的な香り。 乳酸が前面に出た味わいで、かすかに熟成香も感じられる。

 「ロックで飲む山廃」と書いてあるけれども、濃厚・濃醇というわけでもないので、個性が薄まってしまってもったいないかな。

 そして、「お燗はダメよ」と書いてあるけれども、燗で個性を引き出してみるのもおもしろいと思う。



 香味もちがえば、温度変化による味わいの変化もちがう。 すごくおもしろい飲みくらべでした。

 好みの順に、黒(秋田酒こまち)、緑(美郷錦)、赤(雄町)、黄(山廃)でした。



【秋田県山本郡八峰町 山本
「山本 純米吟醸 秋田酒こまち」 純米吟醸
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2838(2980)円
 アルコール度数:16.6   日本酒度:+3
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)
 精米歩合:(麹米)50%、(掛米)55%
 酵母:秋田酵母No.12   酸度:1.8   アミノ酸度:1.0

「山本 純米吟醸 備前雄町」 純米吟醸
 好み度:2(★★)
 1800ml:3048(3200)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 原料米:雄町(岡山県産)   精米歩合:55%
 酵母:秋田酵母No.12   酸度:1.7   アミノ酸度:1.2

「山本 純米吟醸 美郷錦」 純米吟醸
 好み度:3(★★★)
 1800ml:3048(3200)円   720ml:(1600)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 原料米:美郷錦(秋田県大潟村産)
 精米歩合:55%   酸度:1.7

「山本 純米吟醸 山廃セクスィー山本酵母」 純米吟醸(山廃)
 好み度:2(★★)
 1800ml:3048(3200)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:−1
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)   精米歩合:55%
 酵母:セクスィー山本酵母(蔵付天然酵母)   酸度:2.2


「白瀑」「山本」の過去の記事
「山本 純米吟醸 生原酒 荒走り」(2013年01月
「白瀑 ど 純米にごり」(2012年01月
「白瀑 ど ピンク(Pink) 純米活性にごり生酒」(2013年03月

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2013年10月13日

神亀 山廃純米酒 ひやおろし

神亀 山廃純米酒 ひやおろし 池袋西武で見かけて購入。

 さいたま市の花火大会にて飲む。

 「神亀」が山廃!?

 生もと・山廃でなくても、速醸で十分においしいお酒はつくれるという理由で、速醸を貫いてきた蔵が、どうして?

 まあ、好みの味わいであれば、どんな規格だってかまいませんが。


 屋外のため、常温のままいただきます。

 「神亀」らしいスモーキーな香り。

 山廃らしさを感じさせない、酸味の少ないキレイでスマートな酒質で、おだやかな旨味が魅力。

 そのぶん、迫力に欠けて、ちょっと物足りないかな。



 山廃をつくった動機・意義がよくわからない、「神亀」の中でも目立たない味わい。

 日本酒好きたちも納得のおいしさながら、次に飲んだお酒が大好評だったため、存在がかすんでしまいました。

 次の機会には燗でも飲みたいなあ。



【埼玉県蓮田市 神亀酒造】 純米酒
 1800ml:3100(3255)円   720ml:1550(1628)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+5.5
 原料米:山田錦   精米歩合:60%
 酸度:1.4


「神亀・ひこ孫」の過去の記事
「神亀 純米酒 辛口」
 (↑2010年06月2009年12月2008年09月2007年02月
   2006年05月2004年01月2003年10月
「神亀 純米酒 辛口 樽酒」(2013年01月
「神亀 純米酒 甘口」(2010年12月2007年02月
「神亀 純米酒 ひやおろし」(2007年09月
「神亀 真穂人」(2007年03月2006年11月
「神亀 純米酒 ひとごこち」(2009年03月2008年12月
「神亀 本醸造 大古酒 昭和54年」(2007年10月
「神亀 純米 大古酒 昭和56年」(2011年05月
「ひこ孫 純米大吟醸」(2009年11月2008年12月
「ひこ孫 純米吟醸 小鳥のさえずり」(2012年08月2008年12月
「ひこ孫 純米吟醸 7号酵母」(2006年12月
「ひこ孫 純米吟醸 9号酵母」(2012年08月2009年09月
「ひこ孫 純米酒」(2008年11月2006年11月2004年03月
「ひこ孫 純米酒 樽酒」(2008年01月
「ひこ孫 純米吟醸 槽口酒」
  ↑「創」(2009年12月)、「芯」(2008年09月)、「悦」(2008年05月
   「結」「碧」「とり」(2011年06月
「ひこ孫 純米吟醸 かるくいっぱい」(2006年12月
「仙亀 純米原酒」(2010年03月
「仙亀 純米 阿波山田錦80%」(2007年03月

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2013年08月07日

天狗舞 山廃純米大吟醸3

天狗舞 山廃純米大吟醸 池袋西武で見かけて購入。

 祖父母の家にて飲む。

 山廃を得意とすることで知られる、石川県の代表的な蔵「天狗舞」。

 そんな「天狗舞」の山廃の最高峰にあたるお酒が、この「天狗舞 山廃純米大吟醸」。

 いつ、どんなタイミングで開栓しようか。

 貴重なお酒だからこそ、もったいぶってしまってなかなか決断できません。

 ところが、よっしんのお酒ストックたちから「いつもの『天狗舞 山廃純米』だろう」という理由で持ち出される事件が発生。

 まぁ、こうしたアクシデントがなければ開栓する機会を失ったかもしれないので、結果オーライでしょう。



 蔵での熟成を経て黄金色になったお酒で、常温〜ぬる燗でその魅力を発揮する。

 まずは常温でいただきます。

 ワラのようなおだやかな香りに、かすかに山廃らしいヨーグルト様の香りがひそむ。

 甘味をおさえた、旨味のしっかりとした落ち着いた味わい。 味の切れが良く、軽やかな余韻を残すところに上品・上質なお酒の一面が見られる。

 ぬる燗にすると、お米らしい香りや旨味が引き立って、余韻も深くなる。


 現時点でも十分にすばらしい熟成具合。 ただ、さらに何年か熟成させた状態でも飲んでみたいと、ついつい欲張ってしまいます。



 石川「常きげん 山廃純米吟醸」に似た雰囲気。

 岐阜「飛騨自慢 純米大吟醸原酒」、三重「妙の華 純米大吟醸」、大阪「秋鹿 純米大吟醸 嘉村壱號田」、広島「竹鶴 純米大吟醸」にも通じるところがある、華やかさと無縁の大吟醸。



 酒蔵みずから、「熟成によるお酒の色は目も楽しませてくれます」、「35〜40度のぬる燗でもお楽しみいただけます」と自信を持つ、色・温度も楽しめる逸品。



【石川県白山市 車多酒造】 純米大吟醸(山廃)
 1800ml:5000(5250)円   720ml:2857(3000)円
 アルコール度数:16.4   日本酒度:+4
 原料米:山田錦(兵庫県特A地区産)   精米歩合:45%
 酵母:協会9号系(自社培養)   酸度:1.6


「天狗舞」の過去の記事
「天狗舞 山廃仕込純米酒」
 (↑2013年01月2012年01月2009年08月2004年09月
「天狗舞 石蔵仕込 山廃純米」(2011年03月
「天狗舞 旨醇 純米酒」(2007年03月
「天狗舞 純米カップ」(2006年06月
「天狗舞 山廃純米生原酒」(2010年05月2006年09月
「天狗舞」6種類試飲(2011年03月

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2013年08月05日

悦凱陣 山廃 純米無濾過生原酒 オオセト4

悦凱陣 山廃 オオセト 池袋東口の「坐唯杏」で飲む。

 ひさしぶりのお店・お酒です。

 冷温でいただきます。

 ミネラル・塩気・苦味を感じる、金属的なイメージの口当たりが特徴的。

 甘さひかえめなのにボリュームを感じる、豊かな旨味・酸味が魅力。

 「悦凱陣」らしい個性で、飲みごたえがあって好み!



 と思っていたら、Yさんは「甘くなくてちょっと飲みにくい」とのこと。

 これほどボリューム感があるのに、甘くないことを見抜くYさんの味覚におみそれしました。

 甘味に敏感な、そして日本酒に先入観のないYさんならではの率直な感想ですね。



 お酒と一緒に堪能した食事はこちら。

坐唯杏 天ぷら
 野菜の天ぷら。

坐唯杏 カツオたたき
 カツオのたたき。

 お酒単体で満足できる濃醇さながら、食中酒としても大活躍。

 天ぷらの油をサッと洗い流し、カツオのサッパリとした味をよりさわやかにする。 さすが「悦凱陣」です。



【香川県仲多度郡琴平町 丸尾本店】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3200(3360)円   720ml:1700(1785)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+7
 原料米:オオセト(香川県産)   精米歩合:55%
 酵母:協会9号   酸度:2.4



「悦凱陣」の過去の記事
「悦凱陣 純米無濾過生原酒 丸尾神力」
 (↑2012年09月2010年03月2005年07月04月2003年11月
「悦凱陣 山廃 純米無濾過生原酒 赤磐雄町」(2005年11月
「悦凱陣 山廃 純米無濾過生原酒 オオセト」(2011年02月
「悦凱陣 山廃 純米無濾過生原酒 亀の尾」(2012年08月
「悦凱陣 純米無濾過生原酒 さぬきよいまい」
 (↑2011年02月2007年03月
「悦凱陣 純米吟醸 無濾過生原酒 興」(2012年08月2007年01月
「悦凱陣 純米吟醸 無濾過生原酒 雄町・山田錦」(2012年08月
「悦凱陣 純米吟醸 無濾過生原酒 五百万石」(2007年05月
「悦凱陣 手造り純米酒 オオセト」(2004年11月
「悦凱陣 手造り本醸造」(2004年02月

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2013年05月24日

都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 山田錦 / 都美人 山廃純米 無濾過生原酒 五百万石4

都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 山田錦都美人 山廃純米 無濾過生原酒 五百万石 池袋西武で試飲・購入。

 大好きな、淡路島「都美人」の試飲販売。

 純米酒はすべて山廃という個性的な蔵。

 山廃純米酒をベースにした、にごりタイプの梅酒も果肉たっぷりでおいしいんだよなぁ。


 おや!?

 山廃無濾過生原酒シリーズのラベルが変わった!


都美人 風のまま都美人 雲のごとく 以前のラベルは、商品名の「風のまま」・「雲のごとく」が、蔵の「都美人」の文字よりも大きかった。

 今回は「都美人」が堂々とセンターを飾る。

 蔵元いわく、商品名よりも蔵の名前を知ってもらおうという趣旨での変更。

 以前の流麗な書体も好きだったけれど、今回の芯の通った書体も良いですね。



 冷温でいただきます。

 まずは緑色のビンの山田錦バージョンから。

 五百万石バージョンとの差別化を図るために、山田錦バージョンは精米歩合60%にしたとのこと。

 フレッシュな麹の香りと、若いメロンのような香りがさわやか。 鮮烈で豪快な味わいの中に軽やかな含み香がひそんでいて、上品さを感じる。

 余韻も晴れやかで、ふたたびメロン様の香りが姿を現す。



 次に、茶色のビンの五百万石バージョン。

 こちらは山田錦バージョンより強烈さを増したイメージ。 甘酸っぱくて、インパクト大。

 さわやかさを感じながら、良くも悪くも洗練されていない、野趣あふれる風味も楽しめる。



 それぞれに別々の個性を感じると同時に、共通点も感じる、魅力的なお酒たちでした。



【兵庫県南あわじ市 都美人酒造
「都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 山田錦」
 特別純米酒(山廃、無濾過、生、原酒)
 好み度:★★★★
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+5.6
 原料米:山田錦(兵庫県産)   精米歩合:60%
 酵母:協会901号   酸度:2.1

「都美人 山廃純米 無濾過生原酒 五百万石」
 特別純米酒(山廃、無濾過、生、原酒)
 好み度:★★★★
 1800ml:2300(2415)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+3.7
 原料米:五百万石   精米歩合:65%
 酵母:協会901号   酸度:2.4


「都美人」の過去の記事
「都美人 特別純米 山廃仕込 無濾過生原酒 風のまま(山田錦)」
 (↑2012年08月2011年04月2008年04月2007年09月
「都美人 特別純米 山廃仕込 無濾過生原酒 雲のごとく(五百万石)」
 (↑2012年08月2011年04月2010年09月

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2013年05月03日

不動 山廃純米 長期熟成2

不動 山廃長期熟成 祖父母の家にて飲む。

 千葉の叔父が用意した、千葉のお酒。 成田らしい、その名も「不動」。

 「仁勇」ブランドで知られる鍋店(なべだな)が、新ブランドとして発売開始したのが「不動」シリーズ。

 生酒にこだわった「不動」のラインナップのうち、2回火入れされためずらしい商品がこの「不動 山廃純米 長期熟成」。

 年間600本という限定商品とのこと。

 おー、すごい!


 常温でいただきます。

 約4年間の熟成を経たお酒は、キレイな黄金色。

 やさしい熟成香と甘味から入り、静かに展開する。 雑味やクセとは無縁の、まろやかな酒質。

 力強い押しはなく、静かに消えてゆく。 やや冷やすと酸味が、ぬる燗にすると旨味が強調されるものの、やさしいイメージは統一されている。

 無理なく飲めてゆっくり楽しめる、熟成酒の魅力の1つを体現しているお酒。



 21歳になった従弟も熟成酒が好みらしく、酒飲みのDNA・英才教育はすごいなぁと感心してしまいました。



【千葉県成田市 鍋店】 純米酒(山廃、無濾過)
 1800ml:2600(2730)円   720ml:(1300)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:トヨニシキ(秋田県大潟村産、無農薬栽培)
 精米歩合:60%   酸度:1.8   アミノ酸度:1.9


「仁勇」・「不動」の過去の記事
「不動 純米吟醸 無濾過生原酒 吊し搾り」(2010年02月

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2013年03月06日

雪の茅舎 山廃純米3

雪の茅舎 山廃純米 池袋東武で試飲・購入。

 しぼりたての生酒も魅力的だけれど、「雪の茅舎」は火入れ酒のほうが好み。

 生酒はそのフレッシュな香りが、蔵の魅力である繊細な味わいを隠してしまうから。

 まだ寒い夜が続くこともあって、燗にピッタリの火入れ酒「雪の茅舎 山廃純米」を購入。


 まずは常温でいただきます。

 バナナ、ヨーグルトを思わせるソフトな香り。 やさしい甘味から入り、さくらんぼのような酸味がさりげなく続く。

 山廃純米の無濾過原酒のイメージを良い方向でくつがえしてくれる、吟醸酒のような上品さが魅力。


 では、燗でいただきます。

 生酒を温めたときのように、隠れていた炭酸が出てくる。 香りの印象はガラリと変わり、カッテージチーズのような香りと揮発するアルコールの刺激が中心になる。

 旨味・酸味が一歩前進して、味わいに幅が出てくる。



 常温と燗で表情が変わる、それぞれの温度帯でちがった魅力が楽しめるお酒。



【秋田県由利本荘市 齋彌酒造店】 純米酒(山廃、無濾過、原酒)
 1800ml:2300(2415)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+1
 原料米:吟の精(秋田県産)   精米歩合:65%
 酵母:自社特選酵母   酸度:1.9


「雪の茅舎」の過去の記事(すべて無濾過原酒)
「雪の茅舎 山廃純米」
 (↑2012年04月試飲2011年07月2010年03月
「雪の茅舎 山廃純米 生」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 秋田 有機米使用純米酒」(2012年04月
「雪の茅舎 秘伝 山廃純米吟醸」(2012年04月試飲2006年04月
「雪の茅舎 秘伝 山廃純米吟醸 生」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 山廃純米大吟醸 三石小仕込」(2011年06月
「雪の茅舎 純米吟醸」(2012年04月試飲2009年02月
「雪の茅舎 純米吟醸 生」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 純米吟醸 愛山」(2010年05月
「雪の茅舎 純米大吟醸 聴雪」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 純米大吟醸 瓶囲い」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 純米大吟醸」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 大吟醸 花朝月夕」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 大吟醸」(2012年12月2012年04月試飲
「雪の茅舎 純米古酒 隠し酒」(2012年04月試飲


 「雪の茅舎」「由利正宗」の齋彌酒造店は、秋田南西部の由利本荘市にある、1902(明治35)年の老舗。
 ゆるやかな傾斜地の高低差を利用した製造ライン「のぼり蔵」が独特。
 1984年から務める高橋藤一杜氏のもと、櫂入れ・濾過・加水をしない「三無い造り」によってお酒を醸している。
 櫂入れをせず、麹の糖化力と酵母の発酵力にお酒づくりをまかせる。 自家精米・低温長期発酵で丁寧に醸したお酒は、雑味がなく濾過の必要がない。 自社培養酵母で生まれる原酒はアルコール度数が低く、そのままで飲める。


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2013年02月06日

酒屋八兵衛 山廃純米酒 備前雄町 2011(H23)BY3

酒屋八兵衛 山廃純米酒 備前雄町 浦和駅西口ガード下の「和浦酒場(本店)」にて飲む。

 久しぶりの「八兵衛」。

 見たことのない、目に鮮やかな黄色〜オレンジ色のラベル。 しかも、飲んだことのない、山廃純米の雄町。

 そんな、なかなか飲む機会のない「八兵衛 山廃純米酒 備前雄町」。

 じゃあ、いつ飲むの? 今でしょ!

 ということで、燗でいただきます。

 香りは非常に落ち着いていて、山廃特有のモワッとした雰囲気や、ヨーグルト様の香りもほぼ皆無。 キレイな味わいを想像させます。

 しっとりとキメの細かい口当たりで、やさしい甘味・旨味がゆったり、ゆっくりと広がってゆく。

 甘味・旨味・酸味の自然な調和がいかにも「酒屋八兵衛」らしく、そして、酸がさわやかに締めくくるところが雄町らしい。

 山廃純米という規格から通常想像できる味わいよりも、やわらかくまろやかで軽快。



 強烈な酸や豪快な旨味といった自己主張はせず、料理と飲み手に静かに寄り添ってくれるタイプのお酒。

 かつて、京都の友人がふと口にした、

 「京都は時間がゆっくり流れてるような気がする。 京都で生活してると、生き急がなくてええんやって思える」

 という言葉を思い出しました。


 この「酒屋八兵衛 山廃純米 備前雄町」も、忙しくて余裕を失いがちな日常の中で、ゆっくり過ごす時間の大切さを思い出させてくれました。



【三重県多気郡大台町 元坂酒造】 純米酒(山廃)
 1800ml:2666(2800)円   720ml:1333(1400)円
 アルコール度数:16.2   日本酒度:+2
 原料米:雄町(岡山県産)   精米歩合:60%
 酸度:1.6   アミノ酸度:1.7


「酒屋八兵衛」の過去の記事
「酒屋八兵衛 純米吟醸無濾過生原酒 雄町」
 (↑2007年11月10月
「酒屋八兵衛 純米吟醸無濾過生原酒 伊勢錦」(2011年05月
「酒屋八兵衛 純米吟醸 伊勢錦」(2011年05月
「酒屋八兵衛 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 備前雄町」
 (↑2010年06月
「酒屋八兵衛 山廃純米吟醸 備前雄町」(2011年05月
「酒屋八兵衛 山廃純米酒 伊勢錦」(2010年06月
「酒屋八兵衛 山廃純米酒 山田錦・五百万石」(2010年06月
「酒屋八兵衛 特別純米 ひやおろし」(2007年09月

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2013年01月18日

菊姫 山廃純米 無濾過生原酒4

菊姫 山廃純米 無濾過生原酒 池袋西武で見かけて購入。

 「菊姫」は、同じ石川県の「天狗舞」と同様、山廃を得意とする蔵。

 この2蔵が、能登の濃醇な酒質をイメージづけているといっても過言ではないでしょう。

 そんな「菊姫」の代表的な商品が「菊姫 山廃純米」。

 生タイプは初めて見る。 ということで、気になって購入。


 麹の香りと、酸味を想起させるフレッシュで刺激的な香りがさわやか。

 濃厚な甘味・旨味を、さわやかな香りと強い酸味が支える。 濃醇で、かつさわやか。


 複雑でやさしい味わいをゆっくりぬる燗で楽しむというお酒も好きだけれど、豪快・濃醇な若いお酒を冷温〜常温で飲むのも好き。

 これほど正統派で濃醇なお酒は貴重だなあ。



【石川県白山市鶴来町 菊姫】 純米酒(山廃、無濾過、生、原酒)
 1800ml:3333(3500)円   720ml:1714(1800)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:−3
 原料米:山田錦(兵庫県三木市吉川町特A地区産)
 精米歩合:70%   酵母:協会7号
 酸度:3.0   アミノ酸度:2.8


「菊姫」の過去の記事
「菊姫 山廃仕込 純米酒」(2003年11月

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2013年01月09日

天狗舞 山廃仕込純米酒3

 地元の居酒屋さんにて新年会。

 先日の忘年会のときには売り切れになっていた「天狗舞 山廃純米」を飲む。

 年間生産量1000石未満の小規模蔵が多いなか、「天狗舞」は6000石という大きめの蔵なので、比較的出会う機会が多い。

 チェーンの居酒屋さんで、淡麗酒中心のメニューのなかに「天狗舞 山廃純米」を見つけたときは、うれしさと安心感が高まりますね。



 強い酸味を中心とした骨太の酒質。

 冷温では酸の活きたシャープな味わい。 常温〜ぬる燗では、ふっくらとした旨味が現れて、味わいに幅が出る。

 やっぱり飲みごたえがあって、良いなあ。



【石川県白山市 車多酒造】 純米酒(山廃)
 1800ml:2725(2861)円   720ml:1319(1384)円
 アルコール度数:15.9%   日本酒度:+4
 原料米:五百万石、その他酒造好適米   精米歩合:60%
 酵母:協会9号系(自社培養)   酸度:1.9   アミノ酸度:2.0


「天狗舞」の過去の記事
「天狗舞 山廃仕込純米酒」
 (↑2012年01月2009年08月2004年09月
「天狗舞 石蔵仕込 山廃純米」(2011年03月
「天狗舞 旨醇 純米酒」(2007年03月
「天狗舞 純米カップ」(2006年06月
「天狗舞 山廃純米生原酒」(2010年05月2006年09月
「天狗舞」6種類試飲(2011年03月

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2012年12月07日

玉川 山廃純米 自然仕込 にごり3

玉川 にごり 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 「雁木」と「大治郎」の濃醇な生酒コンビを堪能したら、やっぱり落ち着いた火入れ酒の燗で締めたいなあと心変わり。

 ということで、「玉川 にごり」を熱めの燗でいただきます。

 つきたてのおもちのような落ち着いた香りに、ヨーグルト様のさわやかな香りが含まれている。

 強い酸を軸に、おだやかな旨味と自然な甘味がまとまって、濃醇な味わい。

 それでも重さを感じさせないバランスの良さが魅力。 飲みごたえがあるのに飲みやすい。 さすが「玉川」、さすがフィリップさんです。



玉川 ロゴ 余談ながら、この「玉川」のロゴは、玉川という字を円形にデザインしたもの。

 ところが、Yさんには猫の顔に見えたとのこと。

 ・・・横から見ると、たしかにそう見えるかも。



【京都府京丹後市久美浜町 木下酒造
 純米酒(山廃、無濾過、原酒)
 1800ml:2286(2400)円   720ml:1143(1200)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:−7
 原料米:(麹米)五百万石、(掛米)日本晴
 精米歩合:(麹米)65%、(掛米)68%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.3


「玉川」の過去の記事
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル 生」(2011年03月
「玉川 生もと純米 自然仕込 コウノトリラベル」(2010年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 無濾過生原酒」(2011年02月
「玉川 山廃純米 自然仕込 ひやおろし」(2010年11月
「玉川 山廃純米 自然仕込 にごり」(2011年10月
「玉川 特別純米 無濾過生原酒」(2010年03月
「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 Ice Breaker」(2010年11月
「玉川 玉龍 山廃純米大吟醸 自然仕込 生」(2011年12月

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2012年11月24日

花巴 純米無濾過生原酒 速醸 山田錦 / 山廃 備前雄町4

花巴 速醸 山田錦花巴 山廃 備前雄町 京都西陣の「鵜飼商店」にて購入。

 6月に購入して、常温熟成後に開栓。

 「花巴」は、純粋培養した酵母を添加せず、蔵付天然酵母によるお酒づくりに力を入れる。

 今回はそんな「花巴」の酵母無添加のお酒を飲みくらべます。

 まずは色を見てみよう!

花巴 酵母無添加の色


 速醸の山田錦(左側)は、無濾過・熟成の影響で軽いコハク色。 山廃の備前雄町(右側)は、うっすらとにごっている。


 では、速醸の山田錦を飲んでみます。

 無菌状態をつくるために人工の乳酸は添加するものの、その後は空気中をただよう酵母に任せるという、めずらしいつくりのお酒。

 麹の香りにくわえ、酸味を想起させる雰囲気もある。 さらに、生熟成のナッツ様の香り、熱を通したトマトのような植物的な香りもひそむ。

 口当たりはまろやかで、ラムレーズンのような含み香にともなって、独特の甘味・苦味から入る。 複雑・濃厚な飲み口で、強い酸がキリっと後口を引き締める。

 余韻も複雑で、すばらしい飲みごたえ。 燗でゆっくりと、濃厚な味わいを堪能したい。



 次に、山廃の備前雄町。

 ヨーグルト様の乳酸の香りがさわやか。 乳酸の風味が前面に出ていて、甘酸っぱさ全開でさわやかな飲み口。

 ただ、そのぶん、速醸の山田錦とくらべると複雑さに欠ける印象。 冷温〜常温で、鮮烈な味わいを楽しみたい。


 色も香味も、想像以上に異なっている。 どちらも濃醇で譲れない個性があって、どちらも好み!



【奈良県吉野郡吉野町 美吉野醸造
「花巴 純米無濾過生原酒 速醸 山田錦」
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:4(★★★★)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+2
 原料米:山田錦(奈良県産)   精米歩合:70%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.5

「花巴 純米無濾過生原酒 山廃 備前雄町」
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:4(★★★★)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+7
 原料米:備前雄町(岡山県産)   精米歩合:65%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:2.8


「花巴」の過去の記事
「花巴 山廃 特別純米 無濾過生原酒」(2011年03月
「花巴 太古の滴 菩提もと純米 無濾過生原酒」(2009年03月

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2012年11月23日

不老泉 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 滋賀渡船 木槽天秤しぼり4

不老泉 山廃純米吟醸 滋賀渡船 京都西陣の「鵜飼商店」にて購入。

 東京へ帰る新幹線の車内にて飲む。

 鵜飼さんのお店ではいつも、自宅用のお酒を選びつつ、帰りの新幹線で飲むお酒も選びます。

 京都駅の伊勢丹の地下でゲットしたおつまみとともに、おいしいお酒をいただきます。 もちろん、常温で。


 麹の香りとヨーグルト様の乳酸の香りがさわやか。

 みずみずしい飲み口で、甘味・旨味・酸味が混然一体となって、濃厚・濃醇。 さりげなくトロピカルフルーツのニュアンスもある。

 含み香には木の香り、余韻にはナッツ様の生熟成の香り。 飲みごたえがあって、好み!

 さすが「不老泉」です。



【滋賀県高島市 上原酒造】 純米吟醸(山廃、無濾過、生、原酒)
 1800ml:3219(3380)円   720ml:1610(1690)円
 アルコール度数:17.8   日本酒度:+7
 原料米:滋賀渡船6号(滋賀県産)   精米歩合:55%
 酵母:無添加(蔵付天然酵母)   酸度:1.8   アミノ酸度:2.0


「不老泉」「杣の天狗」の過去の記事
「杣の天狗 うすにごり 純米吟醸 木槽天秤しぼり 無濾過生原酒」
 (↑2011年03月2010年04月2009年09月05月03月
「不老泉 山廃純米大吟醸 無濾過生原酒 木桶仕込 木槽天秤しぼり」
 (↑2011年03月2004年11月
「不老泉 山廃純米吟醸 うすにごり」(2010年12月
「不老泉 特別純米 山廃仕込み原酒 参年熟成(赤)」(2007年11月
「不老泉 山廃仕込純米酒 六年熟成原酒」(2005年03月
「不老泉 太古のいざない 山廃仕込」(2005年03月

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2012年11月18日

飛良泉 山廃純米酒 長享3

飛良泉 長享 池袋西武で試飲・購入。

 山廃を得意とする「飛良泉」は、落ち着いた味わいの魅力的なラインナップ。

 そんな「飛良泉」の試飲販売で、今回は「飛良泉 長享」と「飛良泉 山廃純米 にごり」を購入。

 好きなお酒を2本も入手して、ニコニコです。


 冬に燗で飲みたくなる「飛良泉 長享」。

 まずは、常温でいただきます。

 お米らしいおだやかな香りに、サツマイモのような甘味を想起させる香りも含まれている。 しかし、飲み口はドライ。

 重心が低く、旨味が閉じこもっている印象。


 燗にすると、閉じこもっていた旨味が花開き、落ち着いた味わいに幅が出る。 骨太の酒質ながら、飲み口は軽やか。 すばらしい充実感!



 この蔵でもっともポピュラーな「飛良泉 山廃純米酒」が美山錦なのに対し、この「飛良泉 長享」は山田錦。

 磨き具合や仕込方法が同じにもかかわらず、飲みごたえに大きな差があるのは、お米のちがいによるものだと思う。



【秋田県にかほ市 飛良泉本舗】 純米酒(山廃)
 1800ml:2700(2835)円   720ml:1400(1470)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦   精米歩合:65%
 酵母:協会7号系(自社培養)   酸度:2.4


「飛良泉」の過去の記事
「飛良泉 山廃純米酒 長享」(2011年10月2009年01月
「飛良泉 山廃純米原酒 18% (HIRAIZUMI 18)」(2010年05月
「飛良泉 山廃純米 まる飛 No.12」(2012年05月
「飛良泉 山廃純米 まる飛 No.15」(2012年05月
「飛良泉 山廃純米酒」(2004年11月
「飛良泉 山廃純米 にごり酒」(2012年01月
「飛良泉 山廃純米 四段仕込 温故知新」(2006年05月
「飛良泉 山廃 氷結生酒」(2004年07月

「日本酒天国 東京大試飲会」にて(2007年10月
「山廃本醸造 囲炉裏酒」
「山廃純米酒 厳選蔵出し」
「飛良泉」の飛良泉本舗は、1487年(長享元年)の創業。秋田県の現存最古の酒蔵であるだけでなく、全国でも屈指の老舗。


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2012年11月14日

都美人 山廃純米無濾過 木桶仕込 槽掛け 天秤搾り 2011(H23)BY4

都美人 山廃 木桶仕込 池袋西武で試飲・購入。

 吟醸以外はすべて山廃で仕込む、淡路島の「都美人」。

 若い杜氏を迎えて勢いに乗る、大好きな蔵だ。

 いつもは生タイプを購入するものの、燗のおいしい季節の今回は、火入れタイプの「都美人 木桶仕込」を購入。


 まずは常温でいただきます。

 栗きんとん・はちみつを思わせる香りに、酸味を想起させるオレンジ様の香りが感じられる。

 さらには、お米の香り、木の香りも含まれていて、複雑な雰囲気だ。

 木や稲ワラのような含み香のおかげで、口当たりからドライな印象。 ラムネ菓子のような風味が個性的。

 ただ、強い酸味が一本調子のような感じがある。


 燗にすると、おだやかな旨味がふくらみ、酸味とわたりあう。 スケールが大きくなり、味わいに幅が出てくる。

 クリーミーさとドライな飲み口が共存する、不思議なバランスだ。


 おだやかで濃醇。 飲みごたえのある、好みのお酒。



【兵庫県南あわじ市 都美人酒造】 純米酒(山廃、無濾過)
 1800ml:2300(2415)円   720ml:1200(1260)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+7.4
 原料米:山田錦(兵庫県産)
 精米歩合:(麹米・酒母米)65%、(掛米)70%
 酵母:協会901号   酸度:1.9   アミノ酸度:1.2


「都美人」の過去の記事
「都美人 特別純米 山廃仕込 無濾過生原酒 風のまま(山田錦)」
 (↑2012年08月2011年04月2008年04月2007年09月
「都美人 特別純米 山廃仕込 無濾過生原酒 雲のごとく(五百万石)」
 (↑2012年08月2011年04月2010年09月

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2012年11月10日

福千歳 山廃純米 ひやおろし2

福千歳 山廃純米 ひやおろし 池袋東武で試飲・購入。

 「福千歳」は、今回が初めての池袋東武への来店。

 「福千歳」といえば山廃を得意とする蔵。

 空気中にただよう乳酸菌を取り込んで雑菌を排除し、無菌状態をつくってから酵母を育てる山廃。

 非効率的で失敗の危険がある山廃を採用してきた理由は、40年以上「福千歳」を醸してきた「現代の名工」久保勝治杜氏が、山廃仕込みしか知らなかったからという。

 たしかに、純米大吟醸・純米吟醸・純米酒という3種類のカップ酒を飲んだことがある(未記事化)けれど、すべて山廃だった。

 そして、2000BYからは、山廃で知られる「天狗舞」で修業した武藤利夫杜氏が就任。 山廃の「福千歳」は継承されてゆくのですね。



 今回の「福千歳 山廃純米 ひやおろし」も、蔵の特徴を存分に発揮しているお酒。 ぬる燗でいただきます。

 白玉粉・求肥を思わせる、やさしく甘いお米の香り。 強い酸味を想わせるクセのある香りもさりげなく含まれていて、山廃らしさがある。

 おだやかながらも、複雑な香りだ。


 軟水らしい、しっとりとキメ細かい口当たり。 酸味を基調として、少しクセのある旨味が肉づけされている。

 ボリュームは淡麗〜中庸で、山廃にありがちな飲みにくい重さはない。

 ただ、軽い飲み口ながらも、やや不器用な印象を受ける。 しかし、かえってそれが実直さを感じさせて、飾らない魅力となっている。


 雪深い北陸を思わせる、キレイで素朴なイメージのお酒。



【福井県福井市 田嶋酒造】 純米酒(山廃、生詰)
 1800ml:2381(2500)円   720ml:1191(1250)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+4
 原料米:五百万石(福井県産)
 精米歩合:(麹米)60%、(掛米)65%
 酵母:協会10号   酸度:1.8

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2012年10月31日

木戸泉 純米AFS 2012 生原酒

 品川駅西口、ウィング高輪の長期熟成日本酒BAR「酒茶論」にて飲む。

 今日は日本酒に興味を持ったYさんを招待。

 最初は、広く市販されているお酒のなかでもっとも酸っぱいお酒の1つであろう「木戸泉 純米AFS 生」。


 日本酒を小さな枠に閉じこめないように、個性的なお酒を試していただきましょう。

 冷温でいただきます。

 グレープフルーツや梅のような甘酸っぱさと苦味が鮮烈。 日本酒ではなく白ワインだと思って飲んだほうが驚かないかもしれない。

 このさわやかに突き抜けた、唯一無二の個性が好み。



 「ジュースみたいでおいしい。」

 さすが、日本酒に対する固定観念・既成概念・偏見のないYさんです。



【千葉県いすみ市大原 木戸泉酒造】 純米酒(山廃、生、原酒)
 500ml:1000(1050)円
 アルコール度数:13.7   日本酒度:−31
 原料米:総の舞(千葉県いすみ市産)   精米歩合:65%
 酸度:6.9


「木戸泉」の過去の記事
「木戸泉 初しぼり 本醸造無濾過生原酒」
 (↑2012年01月2011年01月2010年01月2009年08月01月
   2008年01月2005年12月01月
「木戸泉 白玉香 山廃純米無濾過生原酒」
 (↑2009年07月2008年06月
「木戸泉 白玉香 山廃純米無濾過生原酒 あらばしり」(2004年05月
「木戸泉 大原産山田錦 山廃純米無濾過 熟成生原酒」
 (↑2009年12月
「木戸泉 にごり酒 活性純米無濾過生原酒」
 (↑2010年08月2009年02月2008年01月
「木戸泉 元日しぼり 純米無濾過生原酒」
 (↑2010年01月2009年01月2008年01月2007年01月
「木戸泉 純米酒 自然舞 生」(2008年09月
「木戸泉 純米原酒」(2005年01月
「木戸泉 純米酒 醍醐」(2004年04月
「木戸泉 純米AFS 2006 生原酒」(2006年06月
「木戸泉 純米 二十年の古酒」(2012年03月

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2012年09月26日

白影泉 しもむら 2004(H16)BY4

奥播磨 白影泉 しもむら 池袋東口の「裏や」にて飲む。

 「日本酒BAR 希紡庵」で日本酒を飲みくらべした後、夕飯を食べることに。

 「希紡庵」から道なりに歩くこと数分、移動した先の「裏や」も日本酒のそろうお店。

 池袋東口の好きなお店のひとつで、前身の「もみじや」を含めると、5回目の利用だ。

 ここでは、あまたある日本酒たちを大(1.5合)・小(0.7合)の2種類で注文でき、好みの温度帯で提供してもらえる。

 それだけではない。 酒燗器で注文すれば、さまざまな温度でお酒を味わいつつ、自分の好みの温度帯をさぐるという楽しみ方も可能だ。


 さわやかな新酒たちをすでに堪能してきたので、ここでは長期熟成の「しもむら」からスタート。

 熱々に温めてからいただきます。

 黄金色のお酒から、おだやかで複雑な熟成香が立ちのぼる。 しかし、刺激的な、焦げたような香りはない。

 甘味・旨味・酸味が渾然一体となってつややかに流れ、長い長い余韻へゆっくりと展開してゆく。 濃醇・濃厚なのに非常にまとまりが良く、上品ささえ感じる。

 温度の影響をストレートに反映して、熱々の状態ではシャープな印象、少しぬるくなったころはまろやかな印象になる。

 それぞれの味わいが濃厚で、そして余韻は複雑かつ軽やか。

 ゆっくり時間をかけて堪能したい、深いお酒だ。



【兵庫県姫路市安富町安志 下村酒造店】 純米吟醸(山廃、無濾過)
 1800ml:3400(3570)円   720ml:1700(1785)円
 アルコール度数:17.3   日本酒度:+3
 原料米:山田錦(兵庫県産)   精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:2.3   アミノ酸度:2.6


「奥播磨」「白影泉」「しもむら」「宮の井」の過去の記事
「奥播磨 誠保 生もと純米 ひやおろし」
 (↑2008年11月2007年11月09月05月
「奥播磨 山廃純米」
 (↑2012年05月2011年02月2009年03月2006年12月
   2004年11月
「奥播磨 芳醇超辛 純米吟醸」(2008年05月2004年11月
「奥播磨 夏の芳醇超辛 純米吟醸生」
 (↑2010年06月2008年07月2007年06月
「奥播磨 芳醇超辛 純米吟醸 おりがらみ生」(2008年01月
「奥播磨 超辛純米吟醸 黒ラベル」(2007年02月
「奥播磨 純米酒 山田錦八割磨き」(2009年07月2007年02月
「奥播磨 純米酒」(2004年11月
「奥播磨 純米吟醸生 袋しぼり 仕込み第35号」(2007年02月
「奥播磨 純米生原酒 袋しぼり おりがらみ 仕込み第29号」
 (↑2010年09月2008年01月
「奥播磨 XX酵母純米」(2007年02月
「奥播磨 山廃純米 旬酒 霜月 雄町六割五分磨き 生」
 (↑2009年12月
「白影泉 山廃純米 雄町六割五分磨き」
 (↑2011年10月2008年02月02月2007年02月
「白影泉 山廃純米 山田錦五割五分磨き」
 (↑2011年04月2008年03月2007年04月
「しもむら 熟成純米吟醸」(2010年03月2007年02月
「宮の井 山廃仕込 H16BY」
 (↑2011年03月2008年03月2007年10月

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萩の鶴 山廃純米酒 ひやおろし3

萩の鶴 山廃 ひやおろし 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 「風の森」と「萩の鶴」を飲みくらべ。

 「萩の鶴」といえば、1979年生まれと若いながらも、造り経験10年を超える佐藤曜平杜氏が醸すお酒。

 落ち着いた飲み口のなかにキレイな酸が活きた、素朴な味わいが魅力だ。

 こちらも冷温でいただきます。

 涼やかな香りで、ほのかにヨーグルト様の乳酸の香りも含まれている。 

 今日飲んできたお酒たちのなかで、もっともお米らしさを感じさせる味わい。 思わずその魅力から、他のお酒と交えずに、このお酒単独で淡々と味わってしまった。

 派手さのない、静かな飲み口だからこそ、おだやかな旨味とキレイな酸がじっくりと堪能できる。

 ひとくくりにするのは難しいけれど、東北らしい朴訥なやさしさが感じられるお酒だ。



【宮城県栗原市 萩野酒造】 純米酒(山廃、生詰)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1313)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:蔵の華(宮城県産)   精米歩合:60%
 酸度:1.8


「萩の鶴」「日輪田」の過去の記事
「萩の鶴 純米大吟醸 雄町 1996BY(H8BY)」(2011年01月
「萩の鶴 純米酒 ひやおろし 雄町」(2008年10月
「日輪田 山廃純米酒 ひやおろし 蔵の華」(2010年10月
「日輪田 純米酒 山田錦」(2009年01月
「日輪田 純米酒 美山錦」(2010年06月

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2012年09月12日

大倉 山廃特別純米 無濾過生原酒2

大倉 山廃 備前朝日 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 2011年3月に奈良で飲んで以来、久しぶりに「大倉」に出会った。

 「大倉」は、酸の効いたシャープな飲み口のお酒。


 以前飲んだお酒と同様、強い酸を感じるものの、意外とボリューム感に欠けて平板な印象。

 生酒とはいってもさわやかな香味はなく、火入れタイプのお酒のように落ち着いているところが個性的。


 冷やすと魅力が隠れてしまう。 常温くらいで顔を出す奥深い味わいをゆっくりと楽しみたい。



【奈良県香芝市 大倉本家】 純米酒(山廃、無濾過、生、原酒)
 1800ml:(2205)円   720ml:(1102)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4
 原料米:備前朝日(岡山県産)   精米歩合:60%
 酵母:協会701号   酸度:2.3   アミノ酸度:1.6


「大倉」の過去の記事
「大倉 山廃純米 無濾過生原酒 どSブレンド」(2011年03月

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2012年09月02日

磐城壽(いわきことぶき) 山廃純米生原酒3

磐城寿 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 最初に飲んだのが、福島の「写楽 純米酒」。

 飲みくらべるなら、同じ福島のお酒にしよう。 ということで、「磐城壽 山廃純米生原酒」を冷温でいただきます。

 ヨーグルト様の乳酸の香りと麹の香りが、やさしい甘味・酸味を想起させる。 クリアな飲み口ながら、張りのあるボディに旨味をたたえ、力強い酸が味を切る。

 魅力がストレートに伝わってくる、好みのお酒だ。


 帰宅して、「磐城壽」のことを調べていたら、衝撃的な事実を知った。


 陸奥国から分離・独立した磐城国(いわきのくに)は、現在の福島県の太平洋側、浜通り地方にあたる。

 いわき市にその名を残している磐城地域は、2011年3月11日の東日本大震災における津波、福島第一原子力発電所事故による被害を受けた。

 いや、受け「た」と過去形にするのは不適切かもしれない。 受け「てきている」と、現在完了進行形で表現すべきだろう。

 「日本一海に近い酒蔵」、「徒歩15歩で太平洋」と自称する「磐城壽」は、福島県浪江町に蔵を構えていた。

 津波によって蔵は壊滅。 原発事故によって、蔵の跡地に戻ることさえできなくなってしまった。


 もうお酒をつくれない。 そうあきらめかけた蔵元を、多くの人が支えた。 地元で待望の声、カンパが集まる。 そして、会津若松市の試験場に預けていた、蔵の山廃酒母200mlが残っていることを知る。

 さらに、縁があって、2010BYで歴史を閉じる山形県長井市の東洋酒造を引き継ぐ。

 奇跡的に復活したお酒が、この「磐城壽 山廃純米生原酒」だった。


 遠い地から、微力ながら、飲んで復活を応援します。



【山形県長井市 鈴木酒造店長井蔵】 (本拠:福島県双葉郡浪江町)
 純米酒(山廃、生、原酒)
 1800ml:2600(2730)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+5
 原料米:五百万石(福島県産)   精米歩合:65%
 酸度:1.8

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2012年08月04日

竹雀 山廃純米 無濾過生原酒 佐瀬式木槽搾り2

竹雀 山廃純米 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 さきほど飲んだ「房島屋 兎心(ところ)」と同じく、「竹雀」も岐阜県でまだ飲んだことのない蔵。


 長野県のお酒は、大好きなイベント「長野の酒メッセ in 東京」のおかげで、ほとんどの蔵を飲んだ。

 ところが、長野県に接する岐阜県のお酒は、現地を訪れたとき以外、なかなか飲む機会がない。

 ちょっと、いいわけしてみました。


 「竹雀」の大塚酒造は、次期蔵元の大塚清一郎さんが杜氏を兼務する蔵。 おー、同地域に蔵を構える「房島屋」の後につづく存在ですね。

 清一郎さんは、三重「酒屋八兵衛」の蔵元兼杜氏、元坂新さんのもとで修業をしたとのこと。 元坂さんといえば、何度かお会いしたことがある、安田酒店を経て「和浦酒場」につながる、親近感のある蔵だ。

 清一郎さんは、2010BYから実家の大塚酒造にもどってお酒をつくり、「竹雀」ブランドを立ち上げたとのこと。 今回の2011BYは、2年目につくられたお酒ですね。


 燗で活きるということなので、燗でいただきます。

 お米らしいおだやかな香りには、甘酸っぱさを想起させるニュアンスも含まれている。

 しっとりと落ちついた口当たりで、静かに、ゆっくりと旨味がふくらんでゆく。 やや冷めてきたころには、甘味・酸味も存在感を発揮して、味わいに彩りを添える。


 お酒の若さなのか、造り手・技術の若さなのか、まだ味が閉じこもっている印象。 しかし、ゆったりと余裕をもった展開が、熟成後の雄大な味わいを想像させる。

 来年以降に登場する新酒も楽しみだけれど、このお酒の来年以降も気になる。 そんな、未来が楽しみなお酒だった。



【岐阜県揖斐郡池田町 大塚酒造】 純米酒(山廃、無濾過、生、原酒)
 1800ml:2700(2835)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦(30%)、五百万石(70%)   精米歩合:60%
 酵母:協会6号    酸度:1.6   アミノ酸度:1.4

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2012年06月26日

日出盛 自然米仕込 山廃純米酒2

日出盛 自然米仕込 いただきもの。

 伏見桃山のメインストリート、大手筋商店街を抜けた直後にある松本酒造。

 近代化産業遺産にも登録されている川沿いの酒蔵、黒壁と赤レンガの煙突は、旅行雑誌・観光ガイドでもおなじみの、伏見を代表する風景のひとつだ。

 そんな松本酒造のお酒を京都以外で飲むのは久しぶり。

 まずは常温でいただきます。

 モチのような香りに、モワッとクセのある焦げたような香りもひそむ。 粘度を感じるほどしっとりとキメ細かい口当たりで、落ちついた飲み口。

 新潟や京都のお酒にありがちな、アルコールが目立つ平板で淡麗なイメージ。 淡麗辛口が好きという、ベテランの方々には向くのかもしれないが、個人的には苦手。


 ぬる燗にすると、ようやく、このお酒が秘めていた奥深さが発揮される。

 やさしい甘味が現れてミルキーな味わいになり、旨味や強めの酸味も存在感を発揮し、長所が短所を上回ってゆく。

 このお酒を冷温・常温のパフォーマンスのみで評価してしまうのは、もったいない。


【京都府京都市伏見区 松本酒造】 純米酒(山廃)
 1800ml:2116(2221)円   720ml:1062(1115)円
 300ml:418(438)円   180ml:300(315)円
 アルコール度数:14.5   日本酒度:+3
 精米歩合:65%


「澤屋まつもと」「桃の滴」「日出盛」など、松本酒造の過去の記事
「澤屋まつもと 純米酒」(2004年11月
「日出盛 有機米 山廃純米無濾過生原酒」
 (↑2009年03月2008年03月
「桃の滴 純米大吟醸 端麗美味」(2009年06月
「呑ミ足リテ味ヲ知ル 特別純米酒」(2008年11月
「蔵浪曼 純米吟醸」(2003年11月

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2012年05月31日

飛良泉 山廃純米 まる飛 No.12/No.15

飛良泉 まるひ12飛良泉 まるひ15 池袋西武で試飲・購入。

 今回の試飲販売で、「飛良泉」は2つの商品を池袋西武に初出展。

 その2つの商品は、まるいラベルに「飛」の頭文字という、いさぎよいデザインのお酒たち。

 金色のラベルが、秋田酵母No.12を使用したお酒。 銀色のラベルが、秋田酵母No.15を使用したお酒とのこと。

 おー、初めて見ました! ノミ太蔵さんのブログによると、2008BYから登場している商品のようです。

 試飲したところ、2つともさわやかで好印象だったので購入。


 では、家でじっくり飲んでみよう!

 まずは金色ラベルのNo.12から。 常温、そしてぬる燗でいただきます。

 ふんわりとやさしく広がるバナナ様の香りが印象的。 香りにリードされて、やさしい甘味から入る。 強い酸味もさわやかな飲み口に一役買っている。

 温めても大きな変化はないものの、マイルドな飲み口になり、やさしく旨味が広がるところは美山錦の魅力だなあと思った。

 通常商品の「飛良泉 山廃純米」と同様、山廃独特のクセはなく、それほどボリューム感もない。 洗練された、上品な純米酒だ。

 近年の埼玉「鏡山 純米酒」にも似ている。 あれ? リンクを作ろうと思ったら、最新の「鏡山 純米酒」の記事がなかった。


 次は銀色ラベルのNo.15を、常温、ぬる燗でいただきます。

 苦味を想起させる清涼感のある果実香が、スッと短くよぎる。 香りの印象どおり、プリンスメロンのような、苦味を帯びた甘味・酸味が主体。

 No.12とくらべて、このNo.15のほうが、山廃に起因するヨーグルト様の乳酸の雰囲気がある。 この乳酸のやわらかい雰囲気と、シャープな苦味とのコントラストがおもしろい。

 こちらも、温めての変化は少なかった。


 2種類とも、それぞれの特徴的な香りがあり、お米よりも南国の果実のムードが漂う。 冷やしすぎず、常温くらいの香味のバランスが取れた状態で飲みたい。


【秋田県にかほ市 飛良泉本舗
「飛良泉 山廃純米 まる飛 No.12」 純米酒(山廃)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(秋田県産)   精米歩合:60%
 酵母:秋田酵母No.12   酸度:2.0

「飛良泉 山廃純米 まる飛 No.15」
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(秋田県産)   精米歩合:60%
 酵母:秋田酵母No.15   酸度:2.1


「飛良泉」の過去の記事
「飛良泉 山廃純米酒 長享」(2011年10月2009年01月
「飛良泉 山廃純米原酒 18% (HIRAIZUMI 18)」(2010年05月
「飛良泉 山廃純米酒」(2004年11月
「飛良泉 山廃純米 にごり酒」(2012年01月
「飛良泉 山廃純米 四段仕込 温故知新」(2006年05月
「飛良泉 山廃 氷結生酒」(2004年07月

「日本酒天国 東京大試飲会」にて(2007年10月
「山廃本醸造 囲炉裏酒」
「山廃純米酒 厳選蔵出し」
「飛良泉」の飛良泉本舗は、1487年(長享元年)の創業。秋田県の現存最古の酒蔵であるだけでなく、全国でも屈指の老舗。


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2012年05月30日

奥播磨 山廃純米4

 五反田の「日本酒酒場 それがし」にて、セバさんと飲む。

 目黒・五反田・大崎といった山手線の南側は、よっしんにとって未開拓の地。 セバさんのおかげで、少しずつ開拓できそう。

 初の五反田の夜は、セバさんが先日発見したという「それがし」。 すでに偵察ずみとは、さすがです。

 1階のカウンターに6〜7人、2階のテーブル席は15人ほどという、アットホームな規模。 日本酒が充実していて、半合(90ml)から注文できるという、少しずつ色々と試してみたいよっしんにはピッタリのお店だ。

 ラインナップはすべて純米酒。

 浦和の「和浦酒場」でもおなじみの、山形「鯉川」、埼玉「神亀」、神奈川「いづみ橋」、三重「るみ子の酒」、滋賀「七本鎗」、奈良「生もとのどぶ」、広島「竹鶴」、福岡「独楽蔵」といった燗向きのお酒たち。

 そして、よっしんの好きな、香川「悦凱陣」、岡山「竹林」、山口「貴」。

 スッキリ系も、栃木「鳳凰美田」、新潟「鶴齢」「村祐」、福井「黒龍」、静岡「開運」、愛知「醸し人九平次」といった人気の銘柄がそろう。

 お酒メニューを見た瞬間、思わずニコニコしてしまうほどの充実ぶり。



 これも良いし、あれも良いなあ。 そんなうれしい迷いの後、2人とも気に入っている「奥播磨 山廃純米」の燗からスタート。

 「毎日食べても飽きないお惣菜」をコンセプトにしているこのお店。 居酒屋の定番メニュー、ポテトサラダ、牛すじ煮込みで直球勝負!

 おだやかなお米の雰囲気がただよう、やさしい香り。 濃醇ながら、熟成を経たバランスの良いお酒なので、まろやかでやさしい飲み口。 日常・家庭の味になじむ懐の深さは、強い酸のなせる業だ。

 お酒もつまみもすすむ、みごとなコンビネーション。 良いスタートが切れたなあ。

 早い時間帯ながら、常連の方をはじめ、次々に来店するお客さんで満席。 ビジネス街にある飲食店街で、これほどの人気。 うなずけます。


【兵庫県姫路市安富町安志 下村酒造店】 純米酒(山廃、無濾過)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:兵庫夢錦(兵庫県産)   精米歩合:55%
 酸度:2.3


「奥播磨」「白影泉」「しもむら」「宮の井」の過去の記事
「奥播磨 誠保 生もと純米 ひやおろし」
 (↑2008年11月2007年11月09月05月
「奥播磨 山廃純米」
 (↑2011年02月2009年03月2006年12月2004年11月
「奥播磨 芳醇超辛 純米吟醸」(2008年05月2004年11月
「奥播磨 夏の芳醇超辛 純米吟醸生」
 (↑2010年06月2008年07月2007年06月
「奥播磨 芳醇超辛 純米吟醸 おりがらみ生」(2008年01月
「奥播磨 超辛純米吟醸 黒ラベル」(2007年02月
「奥播磨 純米酒 山田錦八割磨き」(2009年07月2007年02月
「奥播磨 純米酒」(2004年11月
「奥播磨 純米吟醸生 袋しぼり 仕込み第35号」(2007年02月
「奥播磨 純米生原酒 袋しぼり おりがらみ 仕込み第29号」
 (↑2010年09月2008年01月
「奥播磨 XX酵母純米」(2007年02月
「奥播磨 山廃純米 旬酒 霜月 雄町六割五分磨き 生」
 (↑2009年12月
「白影泉 山廃純米 雄町六割五分磨き」
 (↑2011年10月2008年02月02月2007年02月
「白影泉 山廃純米 山田錦五割五分磨き」
 (↑2011年04月2008年03月2007年04月
「しもむら 熟成純米吟醸」(2010年03月2007年02月
「宮の井 山廃仕込 H16BY」
 (↑2011年03月2008年03月2007年10月

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2012年05月08日

田从(たびと) 山廃仕込 純米吟醸秘蔵古酒 平成6年醸造18年貯蔵酒3

田从 秘蔵古酒

 品川駅西口、ウィング高輪の長期熟成日本酒BAR「酒茶論」にて飲む。

 18年の熟成を経ていながら、色はうっすらと山吹色になっている程度。 冷温で貯蔵されてきたのでしょうか。

 山廃特有のヨーグルト様の香りが主体で、強い酸を感じさせるドライフルーツ・木の香りも感じられる。 涼やかで上品な香りもひそむ。

 熟成で生まれた風味よりも、お酒がもともと持つ個性的な酸味・旨味が活躍する。 なめらかなのにドライ。 メリハリのある味わいだ。


 凡庸な古酒になってしまわない、自己主張の強い、好みの酒質。



【秋田県横手市平鹿町浅舞 舞鶴酒造】 純米吟醸(山廃、古酒)
 1800ml:5000(5250)円
 アルコール度数:17.5
 原料米:吟の精(秋田県産)   精米歩合:55%
 酵母:AK-1(秋田酵母)


「田从」の過去の記事
「田从 山廃仕込み 純米酒 阿波山田錦 ひやおろし」(2011年11月


 舞鶴酒造は、蔵元である工藤華子杜氏が2000BYから純米酒のみを醸す、生産量200石の極小蔵。
 熟成を経てから出荷される「田从」は、蔵元いわく「100人に1人が気に入ってくれれば」という個性的な味わい。


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2012年03月31日

木戸泉 純米 二十年の古酒3

木戸泉 二十年古酒 秋葉原の「地酒蔵」にて購入していたものを開栓。

 セバさんの家にて飲む。


 開栓するタイミングを逸してしまった「木戸泉 二十年」を、古酒好きのセバさんと堪能しよう。


 黄金色から褐色になりつつあるお酒からは、カラメルのような濃密な熟成香がただよう。

 熟成のおかげか、しっとりとなめらかな口当たり。 落ち着いた飲み口のなかに、豊かな乳酸由来のスッキリ感もある。

 余韻の複雑さ、深さは感動的。 セバさんもご満悦のようすで、なによりです。


 おいしいお酒を飲みながら、色々な話をしながら夜を明かす。 学部生時代以来、すごく久しぶりのことでした。

 セバさんのおかげで、気分が楽になりました。 本当にありがとう!


【千葉県いすみ市大原 木戸泉酒造】 純米酒(山廃、古酒)
 500ml:4124(4330)円   300ml:2500(2625)円
 180ml:1500(1575)円


「木戸泉」の過去の記事
「木戸泉 初しぼり 本醸造無濾過生原酒」
 (↑2012年01月2011年01月2010年01月2009年08月01月
   2008年01月2005年12月01月
「木戸泉 白玉香 山廃純米無濾過生原酒」
 (↑2009年07月2008年06月
「木戸泉 白玉香 山廃純米無濾過生原酒 あらばしり」(2004年05月
「木戸泉 大原産山田錦 山廃純米無濾過 熟成生原酒」
 (↑2009年12月
「木戸泉 にごり酒 活性純米無濾過生原酒」
 (↑2010年08月2009年02月2008年01月
「木戸泉 元日しぼり 純米無濾過生原酒」
 (↑2010年01月2009年01月2008年01月2007年01月
「木戸泉 純米酒 自然舞 生」(2008年09月
「木戸泉 純米原酒」(2005年01月
「木戸泉 純米酒 醍醐」(2004年04月
「木戸泉 純米AFS 2006 生原酒」(2006年06月

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2012年03月25日

半蔵 特別純米 山廃仕込 完熟原酒3

半蔵 山廃純米 池袋東武で試飲・購入。

 「半蔵」の試飲販売の営業を担当するのは、秋田「まんさくの花」の営業でもおなじみの水上さん。

 「真人 生もと純米無濾過」の燗酒を愛する、よっしんの大先輩だ。

 「半蔵」の大田酒造は、小規模ながら、お米や仕込みのちがいで様々な味わいを表現する蔵。

 個性豊かな商品群のなかでも、水上さんとよっしんは、「半蔵 山廃純米」が好み。 やっぱり好みが重なりましたね。

 この「半蔵 山廃純米」は、「菊姫 山廃純米」や「天狗舞 山廃純米」といった石川県の山廃を思わせる、クセの強いお酒。

 飲み手を選ぶものの、人によっては大いにハマるタイプともいえる。


 まずは常温でいただきます。

 最低でも18か月の熟成を経て出荷されるお酒で、軽く黄金色に色づいている。

 黒糖、ウエハースのような香りに、焦げた雰囲気もあって、まさしく典型的な熟成香。 酸味を想起させる、レモンのような刺激的な香りもひそむ。

 この焦げた雰囲気の影響か、山廃特有の乳酸の香りは感じられないところが、「菊姫 山廃純米 古酒」にも似ている。

 強い酸味から入り、苦味が目立つ無骨な味わい。 常温ではちょっと飲みにくい。

 ぬる燗〜上燗にすると、まろやかさ・旨味が増して酸味をうまくコーティングする。 高濃度にバランスが取れて、飲みごたえ抜群。

 割り水をしても、熱燗にしても、しっかりとした酒質は崩れない。

 熱めの燗で、温かい食事とともに楽しみたい。


 広島「白鴻 純米原酒」と同様、燗専用のお酒ともいえる。


【三重県伊賀市 大田酒造】 特別純米酒(山廃、原酒)
 1800ml:2600(2730)円   720ml:1380(1449)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+2
 原料米:五百万石   精米歩合:65%
 酸度:1.5


「半蔵」の過去の記事
「半蔵 純米吟醸 神の穂」(2010年01月
「半蔵 木桶仕込み 純米酒 生」(2008年07月

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