無手無冠

2011年03月11日

無手無冠 純米生原酒5

無手無冠 蔵から購入。

 地震発生から4時間半。 池袋から徒歩で浦和に帰還し、テレビをつけてようやく地震の規模、津波の被害を知った。

 あまりの衝撃に、言葉を失った。

 テレビを見るのがつらくて、足腰の疲れを取るために風呂に向かった。 体の震えが止まらなかった。

 (追記:後に判明したところ、神経症発症による症状でした)


 その後、この「無手無冠 純米生原酒」を飲んだ。

 Run away from reality I've been crying in the dream
 凍りついた時間に震えて
 歪んで見えない 記憶重ねる
 悲しみが 消えるまで
(X 「Say Anything」 1991)

 酔わない。 気持ちが高ぶって、眠れない。

 神経が鈍っているのか、研ぎ澄まされているのか、それともそれぞれが混在しているのか、どうなんだろう。

 ただ、「無手無冠」はいつもと変わらずにおいしいなあと思った。 不思議な感覚だった。

 I believed if time passes, everything turns into beauty
 If the rains stop, tears clean the scars of memory away
 Everything starts wearing fresh colors
 Every sound begins playing a heartfelt melody
 Jealousy embellishes a page of the epic
 Desire is embraced in a dream
 But my minds is still in chaos and...
(X 「Say Anything」 1991)


【高知県高岡郡四万十町(旧:幡多郡大正町) 無手無冠
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2825(2966)円   720ml:1324(1390)円
 アルコール度数:18.2   日本酒度:+5
 原料米、精米歩合:
  (麹米)風鳴子[無農薬・無化学肥料栽培]、60%精米
  (掛米)ヒノヒカリ[無農薬・無化学肥料栽培]、70%精米
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:2.4


「無手無冠」の過去の記事
「無手無冠 純米生原酒(純米 生の酒)」
 (↑2010年02月2005年08月2004年11月2003年12月
「無手無冠 宇宙酒」(2007年04月
「無手無冠 酒槽一番汲み」(2006年08月2005年03月
「無手無冠 特別純米酒」(2006年08月

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2010年02月16日

無手無冠 純米生原酒5

無手無冠 蔵へ毎月注文している「無手無冠 純米生原酒」。

 写真が傾いているのではありません。 ラベルがずれているのです。 キレイなラベルに出会ったのは、いつだろう?

 注文してからラベルを張るためか、生乾きのまま箱詰めされたラベルはよっしん宅に届いたらはがれている、なんてことも通常。

 これが「無手無冠」の個性(苦笑)!

 ちなみに、四万十の山奥に注文したら翌日に埼玉へとどくという、宅配便の速さにはおどろくばかりです。

 よっしんが今まで飲んできた750以上の蔵、3000以上の商品のなかでトップのお酒。 無名なことが残念でもあるし、ホッとする部分でもある。

 2003年秋、京都二条の「とおる蕎麦」の冷蔵庫に「無手無冠 純米生原酒」を見つけ、「酒BAR よらむ」のヨラムさんや「鵜飼商店」の鵜飼さんと出会った。 鵜飼さんもヨラムさんも「無手無冠」ファン。

 冬に仕込んで、次の冬まで熟成させて出荷するから、最低でも約1年の熟成生酒。 新酒(といっても1年熟成)に切りかわる直前は、約2年熟成のお酒が楽しめる。 生を熟成させて出荷するところが、ヨラムさんにとって好印象らしい。

 そんな貴重な出会いを与えてくれた、思い出もつまっているお酒。


 銘柄は「冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒造り」という姿勢を表している。 鑑評会には出さず、無農薬・無化学肥料・無動物性堆肥で栽培された米だけを、削りすぎずに大切に使う。

 人里離れた四万十で醸される地の酒。 環境・生態系への配慮、循環型農業を続けてきた。 酒蔵のあるべき理想像のひとつかもしれない。


 いつも飲むお酒だから、いつ記事にしても良いし、その反面いつ投稿すべきかがわからない。 今回は、似た風味の「一本義 純米無濾過生原酒」の登場によって、その機会を得た。

 前回の記事から数年、「無手無冠」にはちょっとした変遷があった。

 ラベルのマイナーチェンジ・・・は傍論。 原料米の変更、焼酎ブームの2つが大きな要因だったと思う。

 かつて使われてきたお米は、新潟生まれの酒米一本〆、伝統的な飯米黄金錦。 高知のイメージとしては薄いものだった。

 2004年秋の造りから、高知生まれの酒米風鳴子、有機栽培に適した西日本の飯米ヒノヒカリに変更。 たしかにこちらのほうが、蔵の目指す「地の酒」のイメージに近い。

 ところが、折しも焼酎ブームによって蔵の栗焼酎「ダバダ火振」が大人気となったことが、純米酒の改革に影を差したのかもしれない。

 以来、急に味がやせ、色も薄れてしまった。 以前なら夏でも生酒を常温で配送してくれていたのが、クール便で届くようになった。 夏の暑さでへこたれる軟弱な生酒ではなかったのに。

 鵜飼さんの「焼酎が売れてお酒がいいかげんになっている」との指摘もうなずける。


 しかし2008年の冬、2年続いた暗い気持ちは吹き飛んだ。

 お米の扱いに慣れてきたのか、それともどんな理由があるのだろう? あの濃厚すぎる「無手無冠」が帰ってきた!


 ナッツ様の油脂を感じる濃厚な旨味にくわえ、ラムレーズンのような熟成感があって複雑さを増している。 甘味を排した力強い旨味、濃厚で余韻も豊かなのに爽快な後口。 まとまりのある豊かな味わい、圧倒的な存在感。

 ヨラムさんの説明では「香りは全然無い。 後から味が広がる、不思議な酒」。 ヨラムさんは、お店にある数十種類の純米酒の中でもっとも濃厚なお酒として「無手無冠」を紹介・提供している。

 日本酒評論家の松崎晴雄氏によると「豆を焙ったような独特の香りがあり、口中にはクルミを思わせる油気を帯びたナッツ系の風味が広がる。 現代的な嗜好を反映した淡麗型酒質の対極にある酒と言える」。

 ヨラムさんの指摘のとおり、最初の香りにインパクトがなく、後半に劇的な味わいが現れる。 しっかりした酸と圧倒的な旨味は、他のお酒の追随を許さない。

 「無手無冠」を飲んでしまうと、次に他のお酒が飲めなくなってしまう。 だからまた「無手無冠」を飲む。 冷温、常温、ぬる燗で。 弱点がない。


【高知県高岡郡四万十町(旧:幡多郡大正町) 無手無冠
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2825(2966)円   720ml:1324(1390)円
 アルコール度数:18.2   日本酒度:+5
 原料米、精米歩合:
  (麹米)風鳴子[無農薬・無化学肥料栽培]、60%精米
  (掛米)ヒノヒカリ[無農薬・無化学肥料栽培]、70%精米
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:2.4


「無手無冠」の過去の記事
「無手無冠 純米生原酒(純米 生の酒)」
 (↑2005年08月2004年11月2003年12月
「無手無冠 宇宙酒」(2007年04月
「無手無冠 酒槽一番汲み」(2006年08月2005年03月
「無手無冠 特別純米酒」(2006年08月

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2007年04月24日

無手無冠 宇宙酒2

無手無冠 宇宙酒 無手無冠から「宇宙酒」が届く。

 「宇宙酒」は、高知県の18蔵が共同開発した「土佐宇宙酵母」で醸した純米吟醸。

 ロシアのソユーズロケットで打ち上げ、宇宙ステーションで8日間培養して帰還した酵母とのこと。

 とくに「無手無冠」はタンク1本分、四合ビン900本分しか造っていないので、量的には貴重なお酒だ。

 2006年11月に「豊乃梅 宇宙酒」を飲んだときは、普段から水のように清廉な「豊乃梅」がさらに静かな雰囲気になっていて、不思議なお酒だった。

 「無手無冠」もおとなしくなってしまうのか、興味津々。

 では、ひと口。

 「無手無冠」初の純米吟醸とあって、今までにない菜の花・藤を思わせる花の香りを感じ、生らしい若々しい苦味も含まれている。

 中盤には無手無冠の個性であるナッツのようなコッテリした風味も現れるが、後口のドライでサラサラとした感触が軽快。 後口が軽いなんて「無手無冠なのにどこか違う」という表現が的確かもしれない。

 結局、宇宙酵母の特徴はわからなかった。 他の蔵の宇宙酒もどんどん飲んでみたい。


【高知県高岡郡四万十町大正 無手無冠】 純米吟醸
 720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:風鳴子(高知県産)   精米歩合:55%
 酵母:土佐宇宙酵母(CEL-11)

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2006年08月08日

無手無冠 酒槽一番汲み2

無手無冠 一番汲み 蔵から届く。

 「無手無冠 酒槽一番汲み」は、蔵の夏季限定酒。

 醸造アルコールはもちろん、糖類まで添加した普通酒。

 しかし、こんなに味わい深い普通酒は他にはないのではないか。

 うすにごりタイプの無濾過生原酒で、米の甘味を残したドッシリとした味わいが楽しめる。

 ナッツのような香ばしい風味とコッテリ感に、「無手無冠」らしさを感じる。



【高知県高岡郡四万十町 無手無冠】 普通酒
 1800ml:2194(2304)円   720ml:1033(1085)円
 アルコール度数:20.5   日本酒度:−2
 原料米:黄金錦   精米歩合:65%
 酵母:協会7号

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無手無冠 特別純米酒3

無手無冠 特別純米 蔵から届く。

 今シーズンから登場した無手無冠の「特別純米酒」。 720mlで1200本という、少量の限定発売。

 自家無農薬栽培の「風鳴子」で造ったお酒で、「無手無冠 純米生の酒」の上級品にあたる。

 この蔵のお酒特有の香ばしい風味にくわえ、後味に強烈な苦さを感じるシャープなつくり。

 酸は少ないながら、旨味が豊富で後味の刺激も強い。 常温にあたたまってくると、より個性的な苦味が目立って面白い。

 「純米生の酒」と比べるとドッシリ感に欠けるが、やはり「無手無冠」らしく、唯一無二の個性を持ったお酒に仕上がっている。

 上品という言葉がふさわしくない上級酒だ。


【高知県高岡郡四万十町 無手無冠】 特別純米酒
 720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:18.5  日本酒度:+5
 原料米:風鳴子(無農薬)  精米歩合:60%
 酵母:協会7号   酸度:0.8

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2005年08月16日

無手無冠 純米生の酒5

無手無冠 毎月取り寄せている四万十川のお酒、「無手無冠」。

 先月は少しにごったタイプだったが、今回はしっかりオリ引きしてあった。 今月のお酒は油気を帯びたような口当たりや、含んだときの透明感に磨きがかかっていた。

 後半の旨味や強烈な酸は、やはり他の追随を許さない。

 このお酒を飲んだら、後に飲むお酒がなくなってしまう。 他のお酒はかすんでしまうほど、味わいの豊かさが違う。


【高知県幡多郡大正町 無手無冠】 純米酒(山廃、生、原酒)
 1800ml:2913(3059)円   720ml:1359(1426)円
 アルコール度数:18.2   日本酒度:+5
 原料米:一本〆・黄金錦   精米歩合:65%
 使用酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:2.4

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2005年03月25日

無手無冠 酒槽一番汲み2

無手無冠 一番汲み 毎月取り寄せている高知の無手無冠へ、季節限定の「酒槽一番汲み」を注文。

 うすにごりタイプで米の甘味がフワッと広がるが、無手無冠ならではの油気を帯びたナッツのような風味は健在。

 後味も強烈な酸・旨味が押しよせて、初めも終わりも幅を感じさせる仕上がり。 普通酒にして濃醇・濃厚・個性的。

 文字どおり「普通」のお酒だと思うと痛い目を見る、淡麗とは無縁・正反対のお酒。


【高知県幡多郡大正町 無手無冠】 普通酒(生、原酒)
 1800ml:2282(2396)円   720ml:1141(1198)円
 アルコール度数:20.5   日本酒度:−2
 原料米:黄金錦   精米歩合:65%

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2004年11月27日

無手無冠 純米 生の酒5

無手無冠 帰宅後、久しぶりに定番酒を飲む。

 うまい。

 「これほど後味の力強いお酒は他に無いのではないか、もう新たなお酒を探し求めるのはやめようか」、そう思わせる抜群の濃厚さ。

 ナッツのような余韻がふんわり残って、だんだんと消えてゆく感触を久々に楽しんだ。


【高知県幡多郡大正町 無手無冠】 純米酒(生、原酒)
 1800ml:2913(3059)円   720ml:1359(1427)円
 アルコール度数:18.2   日本酒度:+5
 原料米:一本〆・黄金錦(無農薬・無化学肥料栽培)  精米歩合:65%
 酵母:協会7号   酸度:1.6   アミノ酸度:2.4

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2004年03月13日

無手無冠 火詰五番

無手無冠、火詰五番 蔵から直接購入。

 毎月恒例の「無手無冠 純米 生の酒」を注文する際に、お試しで購入。

 廉価で冷温から燗まで楽しめる普通酒とのこと。

 「無手無冠」は1つの仕込みから、工程の違いで複数の商品を作っている蔵。

 「火詰五番」は、「生(き)三番」という甘口の生酒を火入れしたものらしい。

 まずは燗で。

 いかにも「無手無冠」らしい、油気を帯びたナッツ様の香味が特徴で、濃厚さが感じられる。

 しかし、後口はあっさりしていて、力強さは中庸。 酸は控えめで、一貫して甘さが強調されている。

 常温まで冷えてくると甘さが目立ち、「呉春」や「十四代」のような甘ったるい印象になってしまった。

 旨さを活かせるのはぬる燗〜上燗〜熱燗といった温度か。


【高知県幡多郡大正町 無手無冠】 普通酒
 1800ml:1748(1835)円   720ml:748(785)円
 アルコール度数:16.2

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