秋田酒こまち

2014年10月29日

天吹 純米吟醸 りんご酵母

 ちょうど2年ぶりの訪れた、銀座の「和酒バー 庫裏」にて飲む。

 豊富なメニューリストの中でひときわ目を引いたのが、「天吹 純米吟醸 りんご酵母」。

 りんごの花から採取・分離された酵母で醸されたお酒。 いわゆる花酵母のひとつですね。

 採取元の花とできあがったお酒に香味の関連性はないけれど、ついリンゴのような香味を想像してしまいます。


 では、冷温でいただきます。

 香りは意外なほど落ち着いている。

 華やかな要素が少なく、旨味のわりに酸味・甘味が少ないからか、もったりと重い印象。

 りんご酵母、純米吟醸という先入観に引きづられてしまったけれど、純米酒といったほうが適格な酒質。


 個人的には刺激不足で、次のひと口に進みづらい。 でも、これはこれで個性的なのは確か。

 もしかしたら、燗で活きてくるのかもしれませんね。



【佐賀県三養基郡みやき町 天吹酒造】 純米吟醸
 1800ml:3,000(税込3,240)円   720ml:1,500(税込1,620)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 原料米:秋田酒こまち   精米歩合:55%
 酵母:りんご酵母   酸度:1.7


「天吹」の過去の記事
「天吹 全麹仕込 純米酒」
 (↑2013年08月、2012年10月[1][2]2012年05月

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やまとしずく 純米大吟醸 雫取り生原酒

 ちょうど2年ぶりに訪れた、銀座の「和酒バー 庫裏」にて飲む。

 地元農家と契約栽培したお米で醸す「やまとしずく」シリーズの最高峰。

 鑑評会に出品する用のお酒。

 家で日常的に飲むための価格・味わいのお酒ではないので、日本酒バーで少量試す程度が良いですね。


 ということで、冷温でいただきます。

 吟醸香が非常に華やか。 酸味を想起させる果実様の香りではなく、花のような香り。

 味わいはおどろくほど薄く、まるで水のよう。 香りが強く、味がないという点では焼酎のようなバランス。


 意外と、蒸留酒好きに受け入れられる可能性があるのかもしれません。



【秋田県大仙市 刈穂酒造 販売元:秋田清酒】 純米大吟醸(無濾過、生、原酒)
 720ml:2,800(税込3,024)円
 アルコール度数:17.1%   日本酒度:±0
 原料米:秋田酒こまち   精米歩合:40%
 酵母:協会1801号   酸度:1.4   アミノ酸度:0.9


「刈穂」「やまとしずく」の過去の記事
「刈穂 山廃純米酒 超辛口」(2011年04月2009年02月
「刈穂 山廃純米生原酒 番外品」(2008年03月
「刈穂 山廃自然米酒 陸羽132号」(2005年10月2004年11月
「刈穂 山廃純米生原酒 Y2 60-NO.12」(2004年10月
「刈穂 碇星 山廃純米吟醸」(2004年05月
「刈穂 9種類試飲」(2004年10月
「やまとしずく 山廃純米」(2004年02月

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2014年10月04日

新政 ほぼ全麹 純米酒3

新政 ほぼ全麹 純米酒 池袋東口の日本酒バー「希紡庵」にて飲む。

 ぜんこうじ。

 善光寺より先に全麹に漢字変換される人は、きっと少数派でしょう。

 通常のお酒では、仕込むお米の約2割に麹菌を生やして米麹として使います。 残りの約8割は白米のまま使います。

 今回のお酒は、2割どころかほとんどのお米に麹菌を生やして仕込んだ「新政 ほぼ全麹」。


 「ほぼ」という表記が気になりますね。

 この表記には、お米と米麹の両方を使わなければ清酒と名乗れない(酒税法3条7号)という背景があります。

 そこで、清酒である、わずかに白米も使っているということを示すために「ほぼ全麹」。

 他の蔵の「全麹」と表記しているお酒も、実際にはお米を一部使用しているので、正確には「ほぼ全麹」なわけです。



 さて、さっそく冷温でいただきます。

 熟したリンゴのような、みずみずしい香り・甘味・酸味が印象的。 さわやかさの中に、おだやかな旨味も息づいていて複雑な味わい。

 麹そのものの風味ではないけれど、麹をふんだんに使ったお酒ならではの個性が感じられる。

 ボリューム感があって、それでいてドライに切れ上がる。


 さわやかさ、複雑さ、個性、ボリューム感。 実に好み!



【秋田県秋田市 新政酒造】 純米酒
 アルコール度数:13.5%
 原料米:秋田酒こまち   精米歩合:65%


「新政」の過去の記事
「新政 純米吟醸 六號」(2010年11月
「新政 純米吟醸 No.6 S-type」(2013年02月
「新政 特別純米 No.6 R-type」(2013年02月
「新政 純米仕込貴醸酒 陽乃鳥(ひのとり)」(2013年11月

 「新政」は協会6号酵母の生誕地。

 1930(昭和5)年に分離され、1935年(昭和10)から全国に頒布された協会6号酵母は、日本醸造協会によって現在頒布され続けている最古の酵母。

 おだやかで深みのある香味により、現代的な酒質の基礎を確立した。 現在も全国各地で、生もと・山廃による酒母づくり、普通酒や純米酒づくりに活用されている。

 2007年から蔵に戻った、1974年生まれの佐藤祐輔社長が、幕末から続く伝統的な酒蔵の改革に励んでいる。


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2014年07月19日

花邑・翠玉 3種飲みくらべ3

両関 花邑・翠玉 池袋東口の「裏や」にて飲む。

 「花邑」の3種類飲みくらべセット。

 店内の壁に、気になるメニューが貼り付けられていました。

 「花邑」・・・はて?

 お店のスタッフいわく、秋田「両関」の新ブランドとのこと。

 おー、「両関」ですか!

 「両関」といえば、大正時代から高品質を評され、高度経済成長期には全国屈指の製造量をほこった、秋田県を代表する酒蔵のひとつ。

 そんな歴史と技術を持つ大規模蔵が、どんな新ブランドを立ち上げたのでしょうか。


 さっそく、冷温で飲みくらべてみましょう!

 まずは写真右、ピンクのラベルに青い文字の「花邑 純米吟醸」からいただきます。

 ミネラルやハーブを感じる繊細な香りが静かに立ちのぼる。

 水の良さを感じさせるクリアな飲み口で、やさしい甘味にかわいらしい酸味が走る。 キレイで淡麗な酒質を好む人にはピッタリかな。

 でも、このお酒にしかないという個性に乏しくて、物足りないなあ。 東北の蔵が雄町を使うとこういう味わいになることが多い気がする。

 裏ラベルで「濃醇甘口」と自称しているけれど、それは自社製品の中ではという意味で受け取ったほうが良さそう。 このお酒を濃醇と呼んだら、ほとんどのお酒が濃醇酒になってしまう。

 濃淡の基準をどこに置くかは、難しい問題だなあ。



 次に写真中央、ピンクのラベルに赤い文字の「花邑 純米酒」。

 梨・ブドウ様のみずみずしい香りで、純米吟醸タイプよりも少し香り高い印象。 こちらも淡麗で、香りや繊細な味わいを楽しむタイプのお酒。

 純米酒だからもっとボリュームを期待していたけれど、ハードルを上げすぎてしまったのかな。



 最後に、同じく「両関」の新ブランドの「翠玉 特別純米酒 無濾過生」。

 ヨーグルト様の香りにお米らしさもひそむ。 麹の風味も感じる、ドライで旨味のある味わい。

 ボリュームは淡麗〜中庸ながら、味わいに起伏・奥行きがあって、飲みごたえがある。

 兵庫「琥泉 純米吟醸 無濾過生原酒 しぼりたて」に似た印象で、実に好み。 これだ! 待ち望んでいた感動が、今ここに!



 新たな発見・体験ができた、楽しい飲みくらべでした。



【秋田県湯沢市 両関酒造
「花邑 純米吟醸」 純米吟醸
 好み度:1(★)
 1800ml:2,860(3,089)円
 アルコール度数:15.4   日本酒度:-6
 原料米:雄町(岡山県産)   精米歩合:50%
 酸度:1.5   アミノ酸度:1.0

「花邑 純米酒」 純米酒
 好み度:1(★)
 1800ml:2,266(2,447)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:-2.7
 原料米:陸羽田(山形県産)   精米歩合:55%


「翠玉 特別純米酒 無濾過生」 特別純米酒(無濾過、生)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2,770(2,992)円   720ml:1,460(1,577)円
 アルコール度数:16.2   日本酒度:-2
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)
 精米歩合:(麹米)55%、(掛米)59%
 酸度:1.3   アミノ酸度:1.0

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2014年06月29日

まんさくの花 純米吟醸生原酒 荒走り/責め取り 12號仕込み2

まんさくの花 純米吟醸生原酒 2本 池袋西武で見かけて購入。

 先日、長野「けんちの 純米無濾過生原酒」3種類で体験した、同じタンクで生まれたお酒のしぼる工程のちがいの飲みくらべ。

 今回は、秋田の「まんさくの花 純米吟醸生原酒」を2種類飲みくらべてみよう!

 購入したのは、最初の部分「荒走り」と、最後の部分「責め取り」の2種類だけ。

 本来は真ん中の部分「中取り」バージョンも存在しているらしいけれど、池袋西武では2種類しか入手できなかったので少し残念。



 900kgの小仕込タンクで生まれ育った長子と末っ子には、どんなちがいがあるのかな。

 さっそく冷温〜常温で飲みくらべてみましょう。

まんさくの花、純米吟醸生原酒荒走り まずは緑色のビンの「荒走り」から。

 ビン底にオリが沈んでいて、グラスに注ぐとうっすらと霞がかかる。 そして、しばらくすると炭酸の気泡がグラスにつき始める。

 リンゴ様のさわやかな香り。 やや甘味が勝ったみずみずしい飲み口で、オリの影響か、味わいに幅を感じる。

 この蔵らしい、やさしく旨味がふくらむスマートな酒質。 水っぽさを感じさせずに、繊細さが表現されている。



まんさくの花、純米吟醸生原酒責め取り 次に、茶色のビンの「責め取り」。

 こちらは澄んでいて、グラスに注ぐと透明なゆえにお酒本来の色が見えてくる。

 香りの印象は「荒走り」と同様。 同一の規格・造り・タンクなので味わいもよく似ている。

 しかし、旨味・酸味・苦味のおかげか甘味はそこまで目立たず、バランスが良くなっている。



 両者のちがいは、甘味が強調される常温になってくると歴然。 「責め取り」のほうが落ち着いていて、クドさがない。 個人的に「責め取り」のほうが好み!



 大吟醸から純米酒まで、落ち着いた味わいの熟成酒を得意とする蔵ながら、新酒の生酒でも魅力的なお酒を世に問う。 しかも同一タンクによる飲みくらべができる。

 お酒好きには非常にうれしい存在です。



【秋田県横手市増田町 日の丸醸造】 純米吟醸(生、原酒)
 1800ml:3,000(3,240)円   720ml:1,600(1,728)円
 アルコール度数:17.5%   日本酒度:+2.5
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)   精米歩合:50%
 酵母:自社培養酵母   酸度:0.9


「まんさくの花」「真人」の過去の記事
「真人(まなびと) 生もと純米 無濾過」
 (↑2011年09月2010年12月2009年12月2008年12月
   2007年12月09月2006年12月01月2004年07月
「真人(まなびと) 生もと純米 無濾過生詰」(2004年02月

「まんさくの花 純米吟醸」(2003年12月
「まんさくの花 純米酒 うまからまんさく 無濾過生詰」(2006年10月
「まんさくの花 純米酒」(2003年12月
「まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生原酒 吟の精 蔵内限定」
 (↑2011年07月
「まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生詰原酒 美山錦 蔵内限定」
 (↑2008年12月
「まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生詰原酒 秋田酒こまち 蔵内限定」(2011年12月2005年12月
「まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生詰原酒 山田錦・美山錦 蔵内限定」(2004年12月
「まんさくの花 美郷 純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒」(2012年07月
「まんさくの花 亀寿 純米吟醸 生」(2004年03月
「まんさくの花 特別純米 無濾過生ささにごり 槽しずく」(2007年01月
「まんさくの花 大吟醸」(2013年06月
「まんさくの花 山廃純米大吟醸」(2004年12月

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2014年06月04日

阿櫻 無濾過生原酒 3本 (純米吟醸 雄町 / 純米吟醸 美郷錦 / New 特別純米 秋田酒こまち)3

阿櫻 3本セット 池袋西武で見かけて購入。

 池袋西武の日本酒売場は、壁一面が冷蔵オープンケースになっていて、その一角に全国各地の季節限定のお酒が集められています。

 そこで発見したのが今回の3本。

 池袋西武で横手の「阿櫻」に出会うのは初めて。


 ここで出会うとは!

 しかも3本同時に!

 飲みくらべたい!

 買うしかない!



 と思うと同時に、すかさず3本をかごに入れてレジに並んでいました。



 さっそく冷温で飲みくらべてみましょう。

阿櫻 純米吟醸 雄町 まずは、赤い文字の「阿櫻 純米吟醸 雄町」から。

 ささやかながらただよう吟醸香がさわやか。 豊かな甘味・旨味にしっかりとした酸味が加わって、みずみずしい味わい。

 酸味の強さとさりげない苦味が活躍して、飲みごたえがありつつ、切れが良い。

 他の蔵でも似たような味わいに出会えるような酒質ながら、そのぶん非常にバランスが良いとも言える。

 さわやかで濃醇なタイプを好む人におすすめしたいお酒。



阿櫻 純米吟醸 美郷錦 次に、青い文字の「阿櫻 純米吟醸 美郷錦」。

 メロン様の吟醸香に、清涼感ある苦味を想起する。

 雄町バージョンとくらべると、甘味・酸味ともにひかえめで、おだやかな旨味が楽しめる。

 スルリとなめらかな口当たりながら、落ち着いた味わいから、ふっくらとした雰囲気も感じられる。

 お米のちがいによる味わいのちがいが顕著で、お米の魅力が見事に引き出されていて好印象。



阿櫻 特別純米 秋田酒こまち 3本目は、白いラベルの「阿櫻 New 特別純米 秋田酒こまち」。

 3本の中ではもっとも香りがひかえめながら、それでもリンゴ様のさわやかな香りがある。

 やさしい甘味を基調としたつややかな飲み口。 甘味が重くならない、不思議な軽さがある。

 と思ったら、なんと、原酒なのにアルコール度数が12%台。 そのわりに、味が薄っぺらになっていない。

 調べてみたら、多酸性の酵母を使っているとのこと。 飲みやすく、それでいて味もある。

 今までに経験のないバランス・・・だからお酒の名前に「New」が入っているのか!



 3本とも好みで、おもしろい飲みくらべができました。



【秋田県横手市 阿桜酒造
「阿櫻 純米吟醸 無濾過生原酒 雄町」
 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:3,333(3,600)円   720ml:1,667(1,800)円
 アルコール度数:16.7%   日本酒度:−1
 原料米:雄町(岡山県産)   精米歩合:50%
 酵母:静岡系酵母   酸度:2.4   アミノ酸度:1.2

「阿櫻 純米吟醸 無濾過生原酒 美郷錦」
 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:3,200(3,456)円   720ml:1,600(1,728)円
 アルコール度数:16.7%   日本酒度:±0
 原料米:美郷錦(秋田県産)   精米歩合:50%
 酵母:秋田酵母No.15   酸度:1.8   アミノ酸度:1.0

「阿櫻 New 特別純米 無濾過生原酒 秋田酒こまち」
 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2,500(2,700)円   720ml:1,250(1,350)円
 アルコール度数:12.8%   日本酒度:−5
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)   精米歩合:60%
 酵母:KT901   酸度:1.7   アミノ酸度:1.2


「阿櫻」の過去の記事
「阿櫻 特別純米 無濾過生原酒 荒走り 吟の精」(2013年01月

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2013年10月15日

山本 純米吟醸 秋田酒こまち / 備前雄町 / 美郷錦 / 山廃セクスィー山本酵母3

白瀑 山本4本飲みくらべ 池袋西口に移転した「希紡庵」にて飲む。

 本日のメニューに、「山本」の4種類飲みくらべセット!

 すべて純米吟醸で、そのうち3種類は酵母まで同じ。

 こういうお米ちがいの飲みくらべ、大好きです!


 さっそく、写真の右側から、冷温でいただきます。


 まずは黒いラベルの「山本 純米吟醸 秋田酒こまち」

 バナナ様の甘い香りが、ふんわりとやさしく広がる。 自然な甘味とキレイな酸味の組み合わせは、「新政 純米吟醸 六號」にも似ている。

 かすかにメロンソーダのような雰囲気もある。 総じてさわやかな香味が魅力的。



 次に赤いラベルの「山本 純米吟醸 備前雄町」

 同じ酵母とはいえ、香りは落ち着いている。 旨味・酸味が豊かで、ボリューム感がある。

 ただ、さわやかな香味なのか、おだやかな香味なのか、どっちつかずの印象も受ける。 味わいの方針に迷いを感じてしまう。



 3つめは緑のラベルの「山本 純米吟醸 美郷錦」

 このお酒もバナナのような香りが印象的。

 サラサラと粒子を感じる口当たりで、さわやかな酸味にかくれてほのかな旨味がふくらむ繊細な味わい。

 冷温から常温に近づくにつれて甘味が顔を出して、表情が変化する。



 最後は黄色いラベルの「山本 純米吟醸 山廃セクスィー山本酵母」

 培養酵母を添加せず、蔵付きの天然酵母で醸したお酒。

 漬物、ドレッシングを思わせる個性的な香り。 乳酸が前面に出た味わいで、かすかに熟成香も感じられる。

 「ロックで飲む山廃」と書いてあるけれども、濃厚・濃醇というわけでもないので、個性が薄まってしまってもったいないかな。

 そして、「お燗はダメよ」と書いてあるけれども、燗で個性を引き出してみるのもおもしろいと思う。



 香味もちがえば、温度変化による味わいの変化もちがう。 すごくおもしろい飲みくらべでした。

 好みの順に、黒(秋田酒こまち)、緑(美郷錦)、赤(雄町)、黄(山廃)でした。



【秋田県山本郡八峰町 山本
「山本 純米吟醸 秋田酒こまち」 純米吟醸
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2838(2980)円
 アルコール度数:16.6   日本酒度:+3
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)
 精米歩合:(麹米)50%、(掛米)55%
 酵母:秋田酵母No.12   酸度:1.8   アミノ酸度:1.0

「山本 純米吟醸 備前雄町」 純米吟醸
 好み度:2(★★)
 1800ml:3048(3200)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 原料米:雄町(岡山県産)   精米歩合:55%
 酵母:秋田酵母No.12   酸度:1.7   アミノ酸度:1.2

「山本 純米吟醸 美郷錦」 純米吟醸
 好み度:3(★★★)
 1800ml:3048(3200)円   720ml:(1600)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+2
 原料米:美郷錦(秋田県大潟村産)
 精米歩合:55%   酸度:1.7

「山本 純米吟醸 山廃セクスィー山本酵母」 純米吟醸(山廃)
 好み度:2(★★)
 1800ml:3048(3200)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:−1
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)   精米歩合:55%
 酵母:セクスィー山本酵母(蔵付天然酵母)   酸度:2.2


「白瀑」「山本」の過去の記事
「山本 純米吟醸 生原酒 荒走り」(2013年01月
「白瀑 ど 純米にごり」(2012年01月
「白瀑 ど ピンク(Pink) 純米活性にごり生酒」(2013年03月

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2013年02月21日

新政 特別純米 無濾過生原酒 No.6 R-type / 新政 純米吟醸 無濾過生原酒 No.6 S-type3

新政 No.6 R-type新政 No.6 S-type 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 若き蔵元が酒質を進歩させ、画期的な商品展開を図っている「新政」。

 今回の2本も、その一環で誕生したお酒。

 茶色のビンに白の文字が「R-type」、黒いビンにゴールドの文字が「S-type」。

 元祖の協会6号酵母を用いたことを示す、存在感のある「6」の文字に、自信が感じられます。

 そして、ビンに文字が直接刻印された洗練されたデザインから、未知のお酒への期待が高まってゆきます。




 お酒は飲み物だから、中身が大切。 外見は気にしないし、気にするべきではない。 そんな意見もあることでしょう。

 けれど、よっしんは、外見にこだわるべきという持論です。

 おいしい、美しい。 そんな感受性・価値観は、人それぞれ。

 嗜好品、つまり受け取る側の気持ち次第の世界だからこそ、受け取る際の気分を高めるために、雰囲気を演出することは大切。

 料理人が器や盛り付けにこだわり、画家が額縁にこだわるように、酒蔵はビン・ラベルのデザインにこだわるべき。 総合プロデュースですね。

 最高のもてなしをするために。 目でも楽しんでもらうために。




 では、まず白い文字の「R-type」からいただきます。 RegularのRとのこと。

 生酒ながら、麹の甘い香りや刺激的な香りはひかえめ。 イチゴ様の、そしてかすかに桃・バナナを思わせる香りが印象的。

 さわやかな酸味・苦味を活かした、キレイで味のある、新生「新政」らしい酒質。

 香りは少し異なるものの、心地よい酸の存在感は、宮城「伯楽星 特別純米」とも共通している。

 アルコール度数が低い状態で完成しているので、原酒といっても無骨さ・重さがない。 ボリュームは淡麗〜中庸で、洗練された香味が楽しめる。



 次に、金色の文字の「S-type」をいただきます。 SuperiorのSとのこと。

 R-typeと似た香味ながら、繊細で淡い。 キレイな味わいの中に、かわいらしい酸味が見つけられる。

 苦手な香味ではなく、むしろ好みのタイプだけれど、個人的には少し物足りないかな。



 「新政 No.6」は今回の2種類だけでなく、純米大吟醸の「X-type」もあるとのこと。 でも、単に味が薄くなってしまうのであれば遠慮したい。

 これほどさわやかな酸を出せるのであれば、個性をおさえつけるのではなく、存分に発揮してほしい。

 今のR-typeよりもさらに魅力を引き出せれば、きっと白ワインに負けない存在になれるはず。



【秋田県秋田市 新政酒造
「新政 特別純米 No.6 R-type」 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2514(2640)円   720ml:1257(1320)円
 アルコール度数:15.5
 原料米:吟の精(精米歩合50%)、秋田酒こまち(精米歩合60%)〔ともに秋田県産〕
 酵母:協会6号

「新政 純米吟醸 No.6 S-type」 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 好み度:2(★★)
 1800ml:3047(3200)円   720ml:1523(1600)円
 アルコール度数:15.5
 原料米:吟の精、秋田酒こまち、美山錦(すべて秋田県産)
 精米歩合:50%   酵母:協会6号


「新政」の過去の記事
「新政 純米吟醸 六號」(2010年11月

 「新政」は協会6号酵母の生誕地。

 1930(昭和5)年に分離され、1935年(昭和10)から全国に頒布された協会6号酵母は、日本醸造協会によって現在頒布され続けている最古の酵母。

 おだやかで深みのある香味により、現代的な酒質の基礎を確立した。 現在も全国各地で、生もと・山廃による酒母づくり、普通酒や純米酒づくりに活用されている。

 2007年から蔵に戻った、1974年生まれの佐藤祐輔社長が、幕末から続く伝統的な酒蔵の改革に励んでいる。


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2013年01月16日

山本 純米吟醸 生原酒 荒走り 2012(H24)BY3

山本 荒走り 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 「山本」も久しぶり。

 久しぶりとはいっても、記事にするのは初でした。


 この蔵特有の、パイナップルを思わせる香りが印象的。

 香り・甘味・酸味それぞれフレッシュな印象ながら、荒々しさはなく、なめらかに流れる。

 ボリューム感・飲みごたえもあって、ナイスバランスのお酒。 多くの人に受け入れられる酒質かもしれませんね。



【秋田県山本郡八峰町 山本】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3047(3200)円   720ml:1523(1600)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+4
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)
 精米歩合:(麹米)50%、(掛米)55%
 酵母:秋田酵母No.12   酸度:1.7


「白瀑」「山本」の過去の記事
「白瀑 ど 純米にごり」(2012年01月

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2012年12月31日

雪の茅舎 大吟醸

雪の茅舎 大吟醸 いただきもの。

 大みそかに、祖父母の家に親族が集まって飲む。

 乾杯用のお酒として、「雪の茅舎 大吟醸」を開栓。

 「みんなで一緒に飲み始めるなら、めったに飲めないお酒にしよう」という意見。

 そして、「酔っぱらう前に、高価で淡麗なお酒を飲むべし」という意見で決まりました。

 大吟醸といっても、華やかな吟醸香ではなく、おとなしい印象。 ブドウ様の香りがさりげなく立つ程度。

 キメ細かいつややかな口当たりながら、飲み口はややドライ。 クリアで洗練された味わいで、そのぶん起伏が少なく繊細な印象。


 しっとりと奥深い「雪の茅舎」のなかでも、もっとも淡麗なタイプかもしれない。

 「雪の茅舎」ファンは、「『雪の茅舎』も、こんなに味のない酒をつくれるのか」と落胆していました。



【秋田県由利本荘市 齋彌酒造店】 大吟醸(無濾過、原酒)
 1800ml:4900(5145)円   720ml:2500(2625)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+4
 原料米:(麹米)山田錦、(掛米)秋田酒こまち   精米歩合:45%
 酵母:自社酵母   酸度:1.3   アミノ酸度:0.7


「雪の茅舎」の過去の記事(すべて無濾過原酒)
「雪の茅舎 山廃純米」
 (↑2012年04月試飲2011年07月2010年03月
「雪の茅舎 山廃純米 生」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 秋田 有機米使用純米酒」(2012年04月
「雪の茅舎 秘伝 山廃純米吟醸」(2012年04月試飲2006年04月
「雪の茅舎 秘伝 山廃純米吟醸 生」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 山廃純米大吟醸 三石小仕込」(2011年06月
「雪の茅舎 純米吟醸」(2012年04月試飲2009年02月
「雪の茅舎 純米吟醸 生」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 純米吟醸 愛山」(2010年05月
「雪の茅舎 純米大吟醸 聴雪」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 純米大吟醸 瓶囲い」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 純米大吟醸」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 大吟醸 花朝月夕」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 大吟醸」(2012年04月試飲
「雪の茅舎 純米古酒 隠し酒」(2012年04月試飲


 「雪の茅舎」「由利正宗」の齋彌酒造店は、秋田南西部の由利本荘市にある、1902(明治35)年の老舗。
 ゆるやかな傾斜地の高低差を利用した製造ライン「のぼり蔵」が独特。
 1984年から務める高橋藤一杜氏のもと、櫂入れ・濾過・加水をしない「三無い造り」によってお酒を醸している。
 櫂入れをせず、麹の糖化力と酵母の発酵力にお酒づくりをまかせる。 自家精米・低温長期発酵で丁寧に醸したお酒は、雑味がなく濾過の必要がない。 自社培養酵母で生まれる原酒はアルコール度数が低く、そのままで飲める。


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2011年12月16日

まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生詰原酒 秋田酒こまち 蔵内限定 2010BY

まんさくの花 杜氏直詰 秋田酒こまち 池袋東武で試飲・購入。

 クリアで繊細な酒質、洗練されたデザインのラベルが首都圏向きなのか、「まんさくの花」は試飲販売で大人気。

 そのためか、池袋東武の「まんさくの花」の試飲販売は、期間が他の蔵より長めにとられている。

 「まんさくの花 純米吟醸」などの安定感のある通常商品がいつもどおり売れてゆくなか、今回は「まんさくの花 大吟醸 超限定」「まんさくの花 杜氏直詰」も人気だった。

 「まんさくの花 大吟醸 超限定」は、精米歩合45%という大吟醸の生詰原酒が、1800mlで3000(3150)円、720mlで1500(1575)円で手に入るとして大人気。

 この蔵らしい、ささやかな香りとクリアで伸びやかな味わいが楽しめる。 スッキリ感を高めている上質な苦味が魅力的だ。



 しかし、購入したのは「まんさくの花 杜氏直詰」。

 「まんさくの花」の池袋東武での試飲販売は、蔵内限定商品「まんさくの花 杜氏直詰」シリーズが飲める貴重な機会。 これは逃せない!

 シーズンによってラベルの色が異なり、お米・精米歩合・酵母、そして火入れの有無などが変わる。 もちろん、酒質もそれぞれ別物だ。

 今回は、秋田酒こまちを55%にまで精米した純米吟醸の生詰原酒。

 ミネラルを感じるキレイな酒質で、若々しい苦味が一貫している。

 2口目、3口目と、しだいにやさしい甘味、おだやかな旨味が感じられるようになる。 そして、後口の切れの良さも目立ってくる。

 良くも悪くも立ち上がりの遅い、じわじわと魅力を発揮するタイプ。 試飲で少し飲んだだけでは、なかなかその魅力に気づきにくいかもしれない。

 飲み疲れないこの佳酒の魅力に、早く気づいてあげたい。


【秋田県横手市増田町 日の丸醸造】 純米吟醸(生詰、原酒)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:16.8   日本酒度:+4.5
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)   精米歩合:55%
 酵母:自社培養酵母   酸度:1.5   アミノ酸度:1.1


「まんさくの花」「真人」の過去の記事
「真人(まなびと) 生もと純米 無濾過」
 (↑2011年09月2010年12月2009年12月2008年12月
   2007年12月09月2006年12月01月2004年07月
「真人(まなびと) 生もと純米 無濾過生詰」(2004年02月
「まんさくの花 純米吟醸」(2003年12月
「まんさくの花 純米酒 うまからまんさく 無濾過生詰」(2006年10月
「まんさくの花 純米酒」(2003年12月
「まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生原酒 吟の精 蔵内限定」
 (↑2011年07月
「まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生詰原酒 美山錦 蔵内限定」
 (↑2008年12月
「まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生詰原酒 秋田酒こまち 蔵内限定」(2005年12月
「まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生詰原酒 山田錦・美山錦 蔵内限定」(2004年12月
「まんさくの花 特別純米 無濾過生ささにごり 槽しずく」(2007年01月
「まんさくの花 亀寿 純米吟醸 生」(2004年03月
「まんさくの花 山廃純米大吟醸」(2004年12月

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2011年11月02日

天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる) 純米無濾過3

天の戸 美稲 八〇 池袋東武で試飲・購入。

 「天の戸」の試飲販売では、どの商品も好きだけれど、やっぱりこの「天の戸 美稲 八〇」を購入してしまう。

 だって、安いんだもん。 だって、燗でおいしいんだもん。

 これから鍋・燗の季節ですし、今回は迷わず一択!

 常温で数か月放置した後に開栓し、開栓後も空気に触れさせてからも放置。 飲むのに手間がかかるのが難点かな。


 さて、今夜はよっしん父と2人で飲む。 熱めの燗でいただきます。

 無濾過の黄金色のお酒からは、サツマイモを思わせる甘い香りや、穀物らしい香りがただよってくる。

 やさしい甘味を帯びた、まろやかな口当たり。 良くも悪くも泥臭い、個性的な味わい。

 開栓直後・冷温では野暮ったいお酒が、積算温度によって調熟し、さらに温めることでふくよかなお酒に花開く。

 この複雑な味わいを、個性的な旨味といって歓迎するか、雑味といって敬遠するかは、飲み手の嗜好・器量次第。

 ただ、強烈な酸でグイグイと自己主張するようなお酒ではない。 あくまでもまろやかで、ふくよか。 低精白のお酒らしい余韻の軽さも魅力。

 繊細・淡白な料理とともに、スッキリ系の冷酒を楽しみたい、という方にはまるで不向き。

 唐揚げ、カレーライス、麻婆豆腐、ハンバーグ。 熱々の食事に、熱々の燗酒を楽しむ方に向いたお酒。

 やっぱり冬は鍋に燗だね〜。 全然さわやかじゃない、フルーティーな香りがないところが良いね〜。 という感想をいただきました。


【秋田県横手市平鹿町 浅舞酒造】 純米酒(無濾過)
 1800ml:1905(2000)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:秋田酒こまち(平鹿町産、減農薬減化学肥料栽培)
 精米歩合:80%   酵母:秋田流花酵母(AK-1)
 酸度:1.6   アミノ酸度:1.2


「天の戸」の過去の記事
「天の戸 美稲(うましね) 特別純米酒 無濾過」
 (↑2008年02月2007年01月2004年01月
「天の戸 美稲(うましね) 特別純米酒 無濾過生原酒」(2005年04月
「天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる、80) 純米無濾過生原酒」
 (↑2009年05月
「天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる、80) 純米無濾過」
 (↑2010年12月2008年11月
「天の戸 醇辛 純米無濾過」(2006年07月
「天の戸 醇辛 純米酒 生」(2004年04月
「天の戸 五風十雨 純米吟醸 熟成生酒」(2006年08月
「天の戸 純米吟醸 亀の尾仕込み 袋つり生原酒」(2008年05月
「天の戸 純米吟醸 亀の尾仕込 無濾過生原酒」(2005年04月
「天の戸 シュワ・トロ 発泡白酒」(2008年08月

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2011年09月09日

太平山 澄月 生もと純米大吟醸3

太平山 澄月太平山 澄月 池袋東武で試飲・購入。

 今回の試飲販売では、「太平山」が生もと純米大吟醸のひやおろしを発売。

 初めて飲んだところ、「これはうまし!」ということで奮発して購入。

 左の写真が購入時で、右が包装を解いた後。

 まずは常温でいただきます。

 果実香ではなく、乳酸由来のヨーグルト様のさわやかな香りが主体。 生もと・山廃系に特有の、クセのある香りもかすかに感じられる。

 一瞬抵抗があったけれど、スルスルと飲めるほどなめらか。  クリアで静かに旨味をたたえるところは、さすが40%まで磨いたお酒。

 ぬる燗にすると、なめらかさ・旨味が引き立ち、上品さに磨きがかかる。 常温〜ぬる燗で味わいを楽しむタイプの吟醸酒だ。


【秋田県潟上市飯田川 小玉醸造
 純米大吟醸(生もと、無濾過、生詰、原酒)
 1800ml:4000(4200)円   720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:17.5
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)   精米歩合:40%
 酵母:自家培養酵母


「太平山」の過去の記事
「太平山 津月 生もと純米吟醸 無濾過生原酒」(2010年03月
「太平山 生もと純米 無濾過生」(2009年05月
「太平山 生もと純米」(2009年02月2004年03月

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2010年12月18日

天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる) 純米無濾過3

天の戸 美稲 八〇 池袋東武で試飲・購入。

 好きな商品がありすぎて迷ってしまったけれど、結局購入したのは「天の戸 美稲(うましね)」の低精白バージョン。

 定番・人気の「天の戸 美稲 特別純米酒」は55%の精米歩合だが、こちらは商品名のとおり80%の精米歩合。

 肩ラベルに書いてあるふりがなによると、「八〇」と書いて「はちまる」と読むらしい。

 あまのと、うましね、はちまる。

 「星」と書いて「ティアラ」と読ませる人名ほどではないけれど、「天の戸 美稲 八〇」を初見で読むのは難しい。

 お米づくりからこだわる「天の戸」にとって、低精白のお酒はお米の魅力をそんぶんに引き出すチャンス。

 軽い甘味をともなった、まろやかな口当たり。 良くも悪くも泥臭い、くぐもった個性的な飲み口だ。

 なんとなく焼きイモのイメージ。

 奥に隠れていてもどかしい旨味を、燗にすることで引き出してあげたい。 燗にすることで、旨味がふっくらと開いてくる。

 低精白らしい軽い余韻だが、あっけなく物足りないのではなく、軽妙。

 強烈な自己主張はないが、しっとりなめらかな口当たりと豊かな旨味が料理に寄り添ってくれる。 ホッとする、安定感のあるお酒だ。


【秋田県横手市平鹿町 浅舞酒造】 純米酒(無濾過)
 1800ml:1905(2000)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:秋田酒こまち(平鹿町産、減農薬減化学肥料栽培)
 精米歩合:80%   酵母:秋田流花酵母(AK-1)
 酸度:1.6   アミノ酸度:1.2


「天の戸」の過去の記事
「天の戸 美稲(うましね) 特別純米酒 無濾過」
 (↑2008年02月2007年01月2004年01月
「天の戸 美稲(うましね) 特別純米酒 無濾過生原酒」(2005年04月
「天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる、80) 純米無濾過生原酒」
 (↑2009年05月
「天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる、80) 純米無濾過」
 (↑2008年11月
「天の戸 醇辛 純米無濾過」(2006年07月
「天の戸 醇辛 純米酒 生」(2004年04月
「天の戸 五風十雨 純米吟醸 熟成生酒」(2006年08月
「天の戸 純米吟醸 亀の尾仕込み 袋つり生原酒」(2008年05月
「天の戸 純米吟醸 亀の尾仕込 無濾過生原酒」(2005年04月
「天の戸 シュワ・トロ 発泡白酒」(2008年08月

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2009年05月02日

天の戸 美稲(うましね) 八〇(はちまる) 純米無濾過生原酒4

天の戸 美稲 八〇 生 浦和駅西口の「和浦酒場 弐」にて飲む。

 今日は用事があって浦和の伊勢丹でウロウロ。 いやあ、暑かった。 こんな日は冷たいお酒から入りたいなあ。

 ということで、「天の戸 美稲 八〇」の生タイプを冷温でいただきます。

 みずみずしくも、甘すぎない口当たりが爽快。 複雑で豊かな旨味も魅力的。

 サラサラとした感触で、やさしい甘味がゆるやかに現れては消えてゆくところは、秋田酒こまちの特徴だなあ。

 低精白のお酒にありがちな、不必要な苦味やバラけた雑味、ガッカリするほどの空虚な余韻とは無縁。

 このパフォーマンスでこの値段。 高くて味のない大吟醸が、ますます受け付けられない体・頭になくなってゆくなあ。

 他のお酒にうつることなく、今日はもう1回このお酒を堪能しよう!

 おかわり!


【秋田県横手市平鹿町 浅舞酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:1905(2000)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4
 原料米:秋田酒こまち(減農薬減化学肥料栽培)
 精米歩合:80%
 酵母:AK-1(秋田流花酵母)   酸度:1.6

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2009年02月06日

雪の茅舎 純米吟醸2

雪の茅舎 純米吟醸 近所の酒屋さんにて購入。

 「雪の茅舎」といえば、櫂入れ・濾過・加水をしない「三無い造り」で知られる。

 櫂入れをしないということは、糖化力の強い麹をつくる必要がある。 自家精米・低温長期発酵で丁寧に醸したお酒は、雑味がなく濾過の必要がない。 自社培養酵母で生まれる原酒はアルコール度数が低く、そのままで飲める。

 独特のこだわりを持つ蔵だ。

 さて、暖房をつけない部屋から取り出して開栓。 たぶん5度くらいだから、室温といっても冷温。

 飲んだ第一印象は、「なんて重心の低いお酒なんだ!」。 マスカット様の香りがフッとよぎったかと思うと、一気にトーンダウンして味が消える。

 あっけない。 広がり・奥行きがなさすぎる!

 ひと口で「これは燗かな」、ふた口目で「うん、やっぱり燗だな」という、わかりやすい雰囲気だったので、即あたためる。

 お米らしい落ちついた旨味がふくらんで、まったく別の味わいになった。 おだやかな中にかわいらしい酸味が踊る、やさしくキレイなお酒だ。

 冷温では細すぎたお酒が、燗にすることで断然に厚みが増した。

 池袋東武では「冷やして飲むタイプ」というシールが張ってあったけれど、全然ちがうやんか!!


【秋田県由利本荘市 齋彌酒造店】 純米吟醸(無濾過、原酒)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+1
 原料米:秋田酒こまち   精米歩合:55%
 酵母:自社特選酵母   酸度:1.5   アミノ酸度:0.9

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2008年11月07日

天の戸 美稲 八〇3

 「和浦酒場 弐」にて食事・クールダウン。

 まずは「天の戸 美稲 八〇」を、ぬる燗でいただく。

 軽い甘味をともなった、まろやかな口当たり。 温めて米の旨味がふっくらと開くところに、「天の戸 美稲 特別純米酒」との共通点を感じる。

 低精白らしい軽い余韻だが、あっけなく物足りないのではなく、軽妙。

 個性や自己主張は少ないながらも、しっとりなめらかな口当たりと旨味が料理に寄り添ってくれる。


【秋田県横手市平鹿町 浅舞酒造】 純米酒(無濾過)
 1800ml:1905(2000)円   720ml:953(1000)円
 アルコール度数:16.0   日本酒度:+5
 原料米:秋田酒こまち(平鹿町産)   精米歩合:80%
 酵母:AK-1(秋田流花酵母)   酸度:1.6   アミノ酸度:1.2

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2005年12月08日

まんさくの花 杜氏直詰 純米吟醸生詰原酒 秋田酒こまち 蔵内限定商品2

まんさくの花 限定 池袋東武で試飲・購入。

 「まんさくの花」はよく飲む機会があるけれど、杜氏直詰の限定酒はなかなか飲めない。

 酒米「あきた酒こまち」で仕込んだお酒は甘めの仕上がりなるという、個人的な経験則があるが、このお酒も類にもれず米の甘味が引き立っている。

 甘味が広がる口当たりからドライな後味へ、時間での味の変化が大きいお酒。


【秋田県平鹿郡十文字町 日の丸醸造】 純米吟醸(生詰、原酒)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+2
 原料米:秋田酒こまち   精米歩合:50%
 酵母:協会9号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.1


他に試飲した「まんさくの花」のお酒
「まんさくの花 うまからまんさく」 特別純米酒
 1800ml:2500(2625)円   720ml:7000(7350)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+10
 原料米:秋の精(秋田県産)   精米歩合:55%
 酸度:1.7   アミノ酸度:1.7

 甘味をおさえたお酒で、アルコールがノドを熱く刺激するタイプ。


「まんさくの花 純米吟醸」 純米吟醸
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1600(1680)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(秋田県産)   精米歩合:45%
 酸度:1.2   アミノ酸度:1.2

 2年熟成を経た、なめらかな口当たり、落ちついた香味の純米吟醸。
 ワラのような枯れた風味と、やさしいお米の甘味が重なり合う。


「まんさくの花 亀寿」 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3800(3940)円   720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:17.7   日本酒度:+1
 原料米:亀の尾(秋田県産)   精米歩合:50%
 酸度:1.6

 フレッシュな香りに、亀の尾らしい酸っぱさ・苦さが奔放に広がる。


「まんさくの花 大吟醸 金賞受賞酒」 大吟醸
 1800ml:8000(8400)円   720ml:3500(3675)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+2
 原料米:山田錦   精米歩合:38%

 上立香は静かで、含み香が豊かな大吟醸。
 クリアな飲み口なぶん、アルコールの化学的な香味が気になる。


「まんさくの花 別格大吟醸」 大吟醸
 1800ml:10000(10500)円   720ml:5000(5250)円
 アルコール度数:16.2   日本酒度:+4
 原料米:山田錦   精米歩合:38%
 酸度:1.1

 金賞受賞酒(鑑評会出品酒)を3年以上熟成させたお酒。
 クリアな中に、落ちついた香味が深く息づいている。

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