美山錦

2015年08月27日

出羽桜 吟醸酒 泉十段

出羽桜 吟醸酒 泉十段 地元の居酒屋さんにて飲む。

 期間限定メニューに「出羽桜 泉十段」の文字を発見。

 「出羽桜」は試飲会・試飲販売でいろんな種類を飲んできたけれど、このお酒は記憶にない。

 知らないお酒は飲んでみたい!


 ということで、まずは冷温でいただきます。

 吟醸香は目立たず、落ち着いた雰囲気からスタート。 香り高いお酒の多い「出羽桜」にしてはめずらしい。

 甘味をおさえてあるものの、ドライ・刺激的にならず、スルリと流れてゆくスマートな飲み口。



 香味ともに前面に出てくることなく、奥底に閉じこもっている印象。

 もしかしたら、あたためて姿を現すかもしれない。 ということで、ぬる燗でも飲んでみよう!

 旨味・厚みは出てこなかったものの、酸味・苦味が強調されて、メリハリのある味わいになった。 吟醸香もあたためた方が感じやすくなる。

 このお酒、香味が閉じこもる点で、冷やしたらもったいないかも。



 「出羽桜」にしては変化球。 燗で楽しめる吟醸酒。



【山形県天童市 出羽桜酒造】 吟醸酒
 1800ml:2,600(2,808)円
 アルコール度数:17.5%   日本酒度:+12
 原料米:美山錦   精米歩合:50%
 酵母:YK0107(山形県開発酵母)   酸度:1.4


過去の「出羽桜」の記事
「出羽桜 純米吟醸 しぼりたて生原酒 雄町」(2013年01月
「出羽桜 微発泡 吟醸にごり とび六」(2008年12月
「出羽桜 桜花 吟醸酒」(2012年10月2012年04月
「出羽桜 特別純米酒」(2009年01月
「出羽桜 一耕 純米酒」(2004年04月

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駿州中屋 辛口純米酒

駿州中屋 辛口純米酒 地元の居酒屋さんにて飲む。

 今夜のお酒メニューに、なつかしい名前を発見。

 「駿州中屋 辛口純米酒」、ひさしぶりだなぁ。

 「駿州中屋」は、静岡県屈指の製造量をほこる「高砂」富士高砂酒造が、創業当時の屋号を用いた限定販売ブランド。

 もともと得意な酒質ではないものの、ひさしぶりの再会を味わおう! ということで注文。



 まずは冷温でいただきます。

 水の良さを感じるソフトな口当たり。 なめらかに流れ、鋭く切れ上がる点は特筆ものながら、味わいは平板に感じられてしまう。

 うーん、以前の印象どおり。 甘味を排しつつ旨味を存分に盛り込んだお酒もある中で、これは物足りないなぁ。



 次に、ぬる燗でいただきます。

 冷温では隠れていた旨味が顔を出し、味わいに少し幅が出てくる。

 このお酒が本来もつやさしい表情が引き立ち、刺激が緩和されて飲みやすくなる。



 口当たりやさしく、薄味でストレート。 イメージは新潟の淡麗辛口酒。

 酸と旨味の効いた濃醇酒を好む人には、適さないように感じました。



【静岡県富士宮市 富士高砂酒造】 純米酒
 1800ml:2,139(2,310)円   720ml:1,131(1,221)円
 アルコール度数:15.5%   日本酒度:+10
 原料米:山田錦・五百万石・美山錦   精米歩合:60%
 酸度:1.3


「高砂」・「駿州中屋」・「琉の扇」の過去の記事
「高砂 山廃純米 無濾過生原酒」(2005年11月
「駿州中屋 辛口純米酒(2007年12月2004年04月
「琉の扇 別撰無濾過生詰 本醸造」(2004年04月

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2014年12月31日

楯野川 純米大吟醸 初槽 生3

楯野川 純米大吟醸 初槽 生 池袋西武で見かけて購入。 大みそかに祖父母の家に集まって飲む。

 池袋西武の季節のお酒コーナーには、しぼりたてのお酒が20種類ほど集まっていました。

 魅力的なお酒たちの中でもっとも気になったのが、山形の「楯野川 純米大吟醸 初槽」。

 シーズンで最初にしぼられるお酒。 「楯野川」ファンとしては、このチャンスは逃せません。


 冷温でいただきます。

 梨を思わせるフレッシュな吟醸香が特徴的。

 みずみずしい酸味が中心となった、幅・奥行きを感じる味わい。 上品で飲みやすい第一印象ながら、起伏にも富んでいて、飲みごたえがある。


 さわやかさと味わい深さを兼備した、「楯野川」らしいお酒。



【山形県酒田市 楯の川酒造】 純米大吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3,100(税込3,348)円   720ml:1,650(税込1,782)円
 アルコール度数:16.5%   日本酒度:+2
 原料米:美山錦(山形県庄内産)   精米歩合:50%
 酵母:山形KA   酸度:1.5   アミノ酸度:1.0


「楯野川」の過去の記事
「楯野川 中取り 純米大吟醸 無濾過生原酒 美山錦」
 (↑2012年01月2011年12月2010年12月
「楯野川 純米大吟醸 中取り 美山錦」(2012年04月
「楯野川 中取り純米 美山錦」
 (↑2008年10月2007年11月2006年08月
「楯野川 激流 純米大吟醸 無濾過生原酒 山田錦」(2012年06月
「楯野川 風流 おりがらみ 純米大吟醸 無濾過生原酒 出羽燦々」
 (↑2012年04月
「楯野川 主流 純米大吟醸」(2013年12月
「楯野川 中取り純米 出羽燦々」(2006年08月
「楯の川(楯野川) 特別純米酒」(2010年08月
「楯野川 清流 吟醸仕込」(2010年01月

 「楯野川」楯の川酒造は、年間製造300石という小規模蔵。
 すべての原料米を手洗いし、麹米の全量を麹蓋で少量ずつ丁寧に管理し、全量無濾過、そして全量ビン火入れ・ビン貯蔵というこだわりを徹底している。
 さらには、2010BYから、全量が純米大吟醸となった。 品質にこだわってきた蔵が、さらなる進化を目指す。


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2014年10月04日

旦(だん) 純米無濾過生原酒2

旦 純米無濾過生原酒 池袋東口の日本酒バー「希紡庵」にて飲む。

 10蔵あまりと数が少ないこともあるけれど、東京で山梨のお酒に出会う機会は少ない。

 東京の隣県なのに、西日本のお酒よりも出会わないというのが不思議なほど。

 だからこそ、めずらしく出会えたら、チャンスは逃せない。


 今回の山梨のお酒は「旦」。 ・・・はて?

 初めての蔵かなと思ったら、「笹一」の笹一酒造の新ブランドとのこと。 気になる!


 ということで、冷温でいただきます。

 生酒らしい、刺激的な香りとなめらかな口当たり。 まろやかな甘味・旨味を、豊かな酸がしっかりと支える、力強い酒質。

 個性に欠けるともいえるし、バランスが良いともいえる、スタンダードな濃醇酒。


 「旦」・・・他の商品、そしてこれからの展開に注目したい銘柄です。



【山梨県大月市 笹一酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2,370(税込2,559)円
 アルコール度数:17.5%   日本酒度:+2
 原料米:五百万石・美山錦   精米歩合:60%
 酸度:2.1


 2013BYから笹一酒造の杜氏となった伊藤氏は、「能登四天王」農口尚彦杜氏のもと、石川県「常きげん」で修行した能登流杜氏。


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2014年05月24日

寒竹 純米吟醸 無濾過生貯蔵原酒

寒竹 純米吟醸 無濾過生貯蔵原酒 長野旅行のおみやげとしていただく。

 「桝一」と同様、「寒竹」も家でゆっくりのはひさしぶり。 長野の酒メッセで何度も飲んできたけれど。

 こちらも冷温でいただきます。

 リンゴ様のさわやかな香りが立つ。 1回火入れしてあるためか、上立香や麹の風味はおとなしい。

 ところが、含み香は甘く華やかでインパクト大。 香りからなめらかな口当たり、やさしい甘味へスムーズに展開し、芳醇な香味が楽しめる。


 味わいの前半にピークがある酒質。 甘く華やかなタイプを好む人におすすめしたいお酒。

 個人的には、最初のひと口で満足。 後半の物足りなさも手伝って、飲み続けるのはつらいかな。



【長野県佐久市 戸塚酒造店】 純米吟醸(無濾過、生貯蔵、原酒)
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+2
 原料米:美山錦(長野県産)   精米歩合:55%
 酸度:1.5


「寒竹」の過去の記事
「寒竹 特別純米酒」(2007年12月

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スクウェア・ワン(桝一) 純米酒 生酒2

桝一 純米生 長野旅行のおみやげ。

 小布施の蔵を訪れて試飲・購入したとのこと。 良いなあ、そして、ありがとうございます。


 「桝一」「スクウェア・ワン」の桝一市村酒造場は、ビンやラベルのデザインにもこだわる、演出の上手なステキな蔵。

 長野の酒メッセで何度も試飲してきたものの、家でゆっくり飲むのはひさしぶり。

 今回のお酒は、1年以上熟成してから出荷される通年商品「スクウェア・ワン 純米酒」の、新酒・生酒バージョン。 無色透明のビン、白地に細く大きく”生”と一文字書かれたラベルに、さわやかさ・潔さを感じます。


 では、冷温でいただきます。

 この蔵の生酒らしい、苦味を想起させるようなフレッシュで刺激的な香りが印象的。

 麹の風味が広がりながらも、甘味は排してあって、飲み口はしっかりドライ。 酸味・苦味も手伝って切れが良く、余韻にお米らしいおだやかな雰囲気が残る。

 ほっそりシャープな酒質は、個人的な好みとは異なるものの、この蔵らしい個性が感じられて好印象。 さすが「桝一」です。



【長野県小布施町 桝一市村酒造場】 純米酒(生)
 500ml:1527(1650)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+7
 原料米:美山錦(長野県産)   精米歩合:59%


「桝一」「スクウェア・ワン」の過去の記事
「桝一 純米大吟醸生 鴻山」(2005年09月

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2014年03月22日

川中島 幻舞 吟醸しぼりたて生酒 / 純米吟醸無濾過生原酒 / 特別純米無濾過生原酒

川中島 幻舞 3本セット 池袋西武で試飲・購入。

 日本酒バーや居酒屋で、雑誌や本で、見かける機会が増えてきた気がする「川中島」。

 ただ、以前から人気で品切れが続出してしまう状況。

 そのため、新規の流通経路は開拓していないとのこと。

 品切れを解消すべく、10月から翌年6月まで、長期間にわたってお酒を仕込むほど。

 1年中仕込みを行う「四季醸造」ではないけれど、冬だけ仕込みを行う「寒仕込み」のレベルを通り越して、「三季節醸造」になっています。

 ところが、それでも製造規模の問題で大量生産はできず、次の仕込期までに品切れになってしまうとのこと。

 1年に2回試飲販売が行われる池袋西武では、定期的に購入できるのでありがたいです。



 今回の試飲販売では3種類の生酒を購入。 さっそく冷温で飲みくらべてみましょう。

川中島 幻舞 吟醸しぼりたて生酒 青いラベルの「川中島 幻舞 吟醸しぼりたて生酒」は、今回の試飲販売の目玉商品。

 シーズン初期にしぼられて発売されたお酒で、早くも蔵の在庫がなくなってしまい、現品限りとのこと。

 リンゴ・桃のような甘く華やかな香りに、スルリとなめらかな口当たり。

 刺激的な要素は少なく、やさしい甘味を基調としたソフトな香味が楽しめる。



川中島 幻舞 純米吟醸無濾過生原酒 続いて、赤褐色のラベルの「川中島 幻舞 純米吟醸無濾過生原酒」。

 香りは青ラベルの吟醸タイプとほとんど同じ。 ただ、ひと口含んだ瞬間に、吟醸タイプよりも濃厚だと感じられる。

 さわやかな香りと酸味、存在感のある甘味・旨味。

 香味のバランスが良く、「幻舞」シリーズの酒質を知る入口の1本として蔵元がおすすめするのも納得。



川中島 幻舞 特別純米山田錦無濾過生原酒 最後は、濃い黄色のラベルの「川中島 幻舞 特別純米無濾過生原酒 山田錦」。

 上記2本とは、原料米も磨き具合も、さらには使用酵母も異なる。

 パイナップル様の、豊かな酸味・甘味・苦味を予感させる刺激的な香り。

 純米吟醸よりもはるかに濃醇・濃厚で、インパクト大! さわやかで、味のあるタイプを好む人におすすめの1本。

 秋田「太平山 生もと純米 無濾過生」にも似た印象。 熟成させて常温〜ぬる燗でおいしくなるところも共通点。



 1種類だけ飲めば、きっと「おいしい」で完結してしまう。 それぞれ飲みくらべてみると、より個性・魅力が見えてくる。

 だから飲みくらべは楽しい。 そしておもしろい!



【長野県長野市川中島町 酒千蔵野
「川中島 幻舞 吟醸しぼりたて生酒」 (青ラベル)
 吟醸(生)
 好み度:2(★★)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1400(1470)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:美山錦   精米歩合:49%
 酵母:長野酵母   酸度:1.5

「川中島 幻舞 純米吟醸無濾過生原酒」 (赤ラベル)
 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 好み度:2(★★)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+3
 原料米:美山錦   精米歩合:49%
 酵母:長野酵母   酸度:1.6   アミノ酸度:1.1

「川中島 幻舞 特別純米無濾過生原酒 山田錦」 (黄ラベル)
 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2700(2835)円   720ml:1350(1417)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4
 原料米:山田錦   精米歩合:59%
 酵母:協会1801号   酸度:1.8   アミノ酸度:1.2


「川中島・幻舞」の過去の記事
「川中島 純米大吟醸」(2012年05月
「川中島 幻舞 純米吟醸 無濾過生原酒 しぼりたて」(2010年11月
「川中島 幻舞 純米吟醸 無濾過生原酒」(2011年06月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 山田錦」
 (↑2014年01月2012年09月02月2011年06月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 美山錦」(2012年02月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 ひとごこち」(2012年02月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過原酒 ひとごこち」(2009年08月
「川中島 田舎(いなか)あぜみち 純米無濾過原酒」(2011年08月
「川中島 ふわり粋酔 Fuwari-Suisui」(ふわりん Fuwarin)
 (↑2013年09月2008年07月
「長野の酒メッセ in 東京」(2009年05月2008年05月

 「川中島」「幻舞」「桂正宗」の酒千蔵野(旧:千野酒造場)は、1540(天文9)年創業の老舗。 長野県で現存最古の蔵で、全国でも7番目に古い歴史を持つ。
 2000BYからは、東京農業大学で醸造・微生物学を学び、国税局の醸造試験所で研修をうけて蔵に戻った蔵元ご息女の千野麻里子氏が杜氏に就任。
 洗練された酒質・ラベルデザインの「幻舞」シリーズを立ち上げ、低アルコール発泡にごり酒を発売するなど、実力・発想力・行動力を発揮している。


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2013年11月28日

新政 純米仕込貴醸酒 陽乃鳥(ひのとり) 2010BY

新政 貴醸酒 東京駅地下の「はせがわ酒店 Gransta店」で見かけて購入。

 水のかわりに一部日本酒を使って仕込む貴醸酒。

 甘酸っぱくて濃厚な貴醸酒、大好きです。


 常温でいただきます。

 この「新政 陽乃鳥(ひのとり)」は、純米吟醸を投入した貴醸酒とのこと。

 たしかに、甘味・苦味を想起させる吟醸香が最初に立ちのぼる。

 グレープフルーツ、マンゴー、パラミツなどトロピカルフルーツを思わせる吟醸香。


 軽い山吹色がいかにもおいしそう。

 トロリと密度を感じる口当たり。 それでいて、アルコール度数が低めだからか、濃厚・濃醇な雰囲気はない。

 常温でしばらく熟成させたため、アーモンド、ハードタイプのチーズ、クッキー、はちみつのような風味も生まれて複雑な味わい。


 やさしい甘味を中心に複雑な様相をみせながら、軽やかに流れる。 今までに体験したことのないタイプの貴醸酒。



【秋田県秋田市 新政酒造】 貴醸酒(無濾過、原酒)
 720ml:1524(1600)円
 アルコール度数:14.5   日本酒度:−22
 原料米:(麹米)山田錦、(掛米)美山錦   精米歩合:60%
 酵母:協会6号   酸度:2.3   アミノ酸度:1.2


「新政」の過去の記事
「新政 純米吟醸 六號」(2010年11月
「新政 純米吟醸 No.6 S-type」(2013年02月
「新政 特別純米 No.6 R-type」(2013年02月

 「新政」は協会6号酵母の生誕地。

 1930(昭和5)年に分離され、1935年(昭和10)から全国に頒布された協会6号酵母は、日本醸造協会によって現在頒布され続けている最古の酵母。

 おだやかで深みのある香味により、現代的な酒質の基礎を確立した。 現在も全国各地で、生もと・山廃による酒母づくり、普通酒や純米酒づくりに活用されている。

 2007年から蔵に戻った、1974年生まれの佐藤祐輔社長が、幕末から続く伝統的な酒蔵の改革に励んでいる。


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2013年11月09日

鳥海山 燗上がり 熟成酒ブレンド3

 池袋東口の「裏や」にて飲む。

 食事に合わせて、あったかいお酒を飲みたいなあということで、「鳥海山 燗上がり」。


 純米酒をベースに、10年熟成・7年熟成の純米酒をブレンドしたお酒。

 熱湯を入れた酒燗徳利にお酒を入れて、温度計とにらめっこしながら、ちょうど良い温度帯を探ります。


 これを楽しく感じるか面倒に感じるかは人それぞれだと思うけれど、個人的には「温度調節こそ燗酒の醍醐味」と思うので楽しいです。



 では、50度に上げていただきます。

 落ち着いた雰囲気で、まろやかな旨味をさりげない酸味が支える。

 自己主張は強くなく、キレイに流れてゆくところが「鳥海山」らしい酒質。

 あらかじめアルコール度数が低めにしてあるので、軽快な飲み口でやさしく体にしみこんでくるイメージ。



 40度くらいに下がってくると、穀物らしいおだやかな香りと、黒糖のようなスモーキーな熟成香がふんわりと広がる。

 30度くらいでは、酸味が活躍してジューシーな味わいになる。

 燗冷ましも魅力的で、Yさんいわく、「常温〜30度くらいが、刺激が少なくて飲みやすい」とのこと。



 温度変化による味わいの変化が豊かな、楽しいお酒でした。



【秋田県由利本荘市 天寿酒造】 純米酒(ブレンド)
 1800ml:2190(2300)円
 アルコール度数:14.5   日本酒度:+3
 原料米:美山錦(天寿酒米研究会による栽培)ほか秋田県産米
 精米歩合:60%、70%
 酸度:1.3   アミノ酸度:1.2


「鳥海山」「天寿」の過去の記事
「鳥海山 純米大吟醸 無濾過生原酒」(2013年08月06月
「鳥海山 純米吟醸 無濾過生原酒」
 (↑2011年10月2010年02月2009年06月01月2008年06月
「鳥海山 純米吟醸」(2007年02月2005年12月
「天寿 米から育てた純米酒 美山錦 ひやおろし」(2011年01月
「天寿 なでしこ純米」(2011年01月

「日本酒天国2008 東京大試飲会 at 新宿京王プラザホテル」で試飲
「天寿 純米吟醸 無農薬米仕込み」(2008年10月
「天寿 米から育てた純米酒 ひやおろし」(2008年10月

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十九 Sur Lie(シュール・リー)3

十九 Sur Lie 池袋東口の「裏や」にて飲む。

 初期の「長野の酒メッセ in 東京」で注目を集め、その後参加しなくなった「十九」。

 飲むのは6年ぶりかな?

 イチョウの色づく季節を意識した、おしゃれなラベルです。

 ひさしぶりに出会う「十九」は、米・米麹だけでつくられた普通酒。

 実際には純米吟醸に相当する造りなのに、等外米を使用しているため純米吟醸と名乗れない点では、「諏訪泉 冨田 五割磨き」と同じですね。

 お酒につけられた「Sur Lie」というフランス語は、オリを含めたまま貯蔵してアミノ酸を増やす、ワインの貯蔵法とのこと。

 日本酒では「おりがらみ」と呼ばれることが多いですね。


 オリが少し含まれているお酒というより、荒濾ししかしていないうすにごりのお酒といった方が良いほどのにごり具合。

 みずみずしさを想起させる、フレッシュで甘い香り。

 サラリとやさしい口当たりの後に、お酒に残った炭酸たちがさわやかな飲み口を演出する。

 豊かな甘味に、にごり部分の旨味やみずみずしい酸味が幅をつける。 さりげない苦味も、さわやかさに一役買っている。



 初めて出会ったときの個性よりも無難なイメージになっているけれど、十分に魅力的。

 むしろ、バランスの良さから多くの人に愛される酒質かもしれない。



 一人前まであと少し、という意味で名づけられた「十九」。

 すでに、しっかり完成した一人前のお酒です。



【長野県長野市信州新町 尾澤酒造場】 普通酒(米だけ、生)
 1800ml:2900(3045)円
 アルコール度数:16.5
 原料米:美山錦(長野県産、等外米)   精米歩合:50%


「十九」の過去の記事
「十九 純米吟醸」(2007年05月長野の酒メッセで試飲)

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2013年09月01日

川中島 純米吟醸活性酒 ふわりん(Kawanakajima-Fuwarin)3

川中島 ふわりん 池袋東口の「裏や」にて飲む。

 ひさしぶりの「川中島 ふわり粋酔」だ!

 と思ったら、「川中島 ふわりん」に名前が変わっている!?

 お店の方いわく、他の蔵が後から「ふわり」という名前のお酒を発売して、商標登録を済ませたとのこと。

 それでしかたなく名前を変更して、「川中島 ふわりん」になったわけですね。

 以前にも増してかわいい響きになりました。



 ビンがしっかり冷やされていて、難なく開栓。 さっそくいただきます。

 シュワシュワと小さな泡がはじけるたびに、桃のような甘く華やかな香りが広がる。

 やさしい甘味をキメ細かい炭酸が支えて、さわやかな飲みごこち。


 甘口酒を好むYさんにも気に入ってもらえたようです。



 日本酒よりもシャンパンに近い風味。

 アルファベットが羅列されたラベルにも、日本酒という先入観で飲まないようにという蔵元の気づかいが感じられます。



【長野県長野市川中島町 酒千蔵野】 純米吟醸(発泡、にごり、生)
 500ml:1143(1200)円   300ml:666(700)円
 180ml:381(400)円
 アルコール度数:12.5
 原料米:美山錦(長野県産)   精米歩合:59%


「川中島・幻舞」の過去の記事
「川中島 純米大吟醸」(2012年05月
「川中島 幻舞 純米吟醸 無濾過生原酒 しぼりたて」(2010年11月
「川中島 幻舞 純米吟醸 無濾過生原酒」(2011年06月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 山田錦」
 (↑2012年09月02月2011年06月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 美山錦」(2012年02月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 ひとごこち」(2012年02月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過原酒 ひとごこち」(2009年08月
「川中島 田舎(いなか)あぜみち 純米無濾過原酒」(2011年08月
「川中島 ふわり粋酔 Fuwari-Suisui」(2008年07月
「長野の酒メッセ in 東京」(2009年05月2008年05月

 「川中島」「幻舞」「桂正宗」の酒千蔵野(旧:千野酒造場)は、1540(天文9)年創業の老舗。 長野県で現存最古の蔵で、全国でも7番目に古い歴史を持つ。
 2000BYからは、東京農業大学で醸造・微生物学を学び、国税局の醸造試験所で研修をうけて蔵に戻った蔵元ご息女の千野麻里子氏が杜氏に就任。
 洗練された酒質・ラベルデザインの「幻舞」シリーズを立ち上げ、低アルコール発泡にごり酒を発売するなど、実力・発想力・行動力を発揮している。


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2013年08月10日

鳥海山 純米大吟醸 無濾過生原酒3

鳥海山 純米大吟醸 無濾過生原酒 池袋西武で試飲・購入。

 地元の花火大会にて飲む。

 暑い夜、花火を見ながら冷やしたお酒でクールダウン。 夏のぜいたくなひとときです。


 華やかなでさわやかな香味の「鳥海山」は、IWCで金賞を受賞したり、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で最高金賞を受賞したりと大好評。

 そんな「鳥海山」の無濾過生原酒バージョンは、池袋西武の限定商品。

 今まで純米吟醸だった「鳥海山」は、2012BYから純米大吟醸となった。 ただ、表記が変わっただけで、中身・値段は変わらず。

 造りも味わいも今までどおり、価格もすえ置きで、従来のファンにとってはひと安心です。



 では、冷温でいただきます。

 生酒らしい麹のフレッシュな香りがさわやかで、自宅熟成で生まれたナッツ様の香りも出てきている。

 まろやかで濃厚な口当たりで、桃のような甘味・酸味を感じさせる明るいイメージの味わい。

 さわやかで、それでいて飲みごたえもある。 香味のバランスのとれた佳酒。



【秋田県由利本荘市 天寿酒造】 純米大吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(秋田県産、天寿酒米研究会による栽培)
 精米歩合:50%   酵母:ND-4酵母(ナデシコ分離)
 酸度:1.5   アミノ酸度:1.0


「鳥海山」「天寿」の過去の記事
「鳥海山 純米大吟醸 無濾過生原酒」(2013年06月
「鳥海山 純米吟醸 無濾過生原酒」
 (↑2011年10月2010年02月2009年06月01月2008年06月
「鳥海山 純米吟醸」(2007年02月2005年12月
「天寿 米から育てた純米酒 美山錦 ひやおろし」(2011年01月
「天寿 なでしこ純米」(2011年01月

「日本酒天国2008 東京大試飲会 at 新宿京王プラザホテル」で試飲
「天寿 純米吟醸 無農薬米仕込み」(2008年10月
「天寿 米から育てた純米酒 ひやおろし」(2008年10月

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2013年07月07日

神韻 純米酒3

神韻 池袋東武13階の「縁(えにし)」にて飲む。

 自慢の鶏料理がおいしいのはもちろん、山口「雁木」や石川「宗玄」、秋田「飛良泉」などしっかり味のある食中酒を置いていて、お気に入りのお店。

 池袋で鶏好きの人を案内する時、雨にぬれたくない時などに重宝します。

 と言いながら、日本酒日記に登場するのは初めてですね。


 今回は、初めて目にする銘柄、奈良の「神韻」を注文。

 「都姫」増田酒造で、平城京遷都1300年を迎えた2010年に新登場した銘柄とのこと。


 冷温でいただきます。

 おだやかで落ち着いた香りの中に、リンゴのような芳香も感じられる。

 密度を感じるやわらかい口当たりながら、飲み口はドライでお米らしい旨味が際立つ。 木を思わせるような含み香もある。


 なんだこれ!? おいしい!!


 京都「蒼空」に出会った時や、先日の福岡「若波 純米吟醸」に出会った時のような衝撃を受けました。

 甘さすら想起させる立体感ある味わいと、それでいてドライという不思議なバランス、木を思わせる雰囲気が、きっとよっしんの好みにピタリとハマったのでしょう。


 奈良・天理の「神韻」。

 他のバージョンも飲んでみたい、気になる蔵です。



【奈良県天理市 増田酒造】 純米酒
 1800ml:2200(2310)円   720ml:1143(1200)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+9
 原料米:美山錦   精米歩合:50%
 酵母:協会9号   酸度:1.9

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2013年06月16日

鳥海山 純米大吟醸 無濾過生原酒3

鳥海山 純米大吟醸 無濾過生原酒 池袋西武で試飲・購入。

 父の日(6月第3日曜日)ということで、父のお気に入りのお酒「鳥海山 無濾過生原酒」を進呈・開栓。

 華やかなでさわやかな香味の「鳥海山」は、IWCで金賞を受賞したり、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で最高金賞を受賞したりと大好評。

 そんな「鳥海山」の無濾過生原酒バージョンは、池袋西武の限定商品。


 「鳥海山」はかつて純米吟醸という表記だったところ、2012BYからは純米大吟醸となった。 ただ、表記が変わっただけとのこと。

 造りも味わいも今までどおり、価格もすえ置きで、従来のファンにとってはひと安心です。



 では、冷温でいただきます。

 生酒らしい麹のフレッシュな香りがさわやかで、桃のような甘い香りが華やか。

 まろやかな飲み口で、やさしい甘味・旨味に酸味が重なって飲みごたえがある。 インパクトのある香りに負けない、しっかりと味のあるタイプ。



 さわやかで、かつ濃厚なお酒を好む人にはピッタリのお酒。 やっぱり「鳥海山 無濾過生原酒」は良いなぁ。



【秋田県由利本荘市 天寿酒造】 純米大吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:3000(3150)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(秋田県産、天寿酒米研究会による栽培)
 精米歩合:50%   酵母:ND-4酵母(ナデシコ分離)
 酸度:1.5   アミノ酸度:1.0


「鳥海山」「天寿」の過去の記事
「鳥海山 純米吟醸 無濾過生原酒」
 (↑2011年10月2010年02月2009年06月01月2008年06月
「鳥海山 純米吟醸」(2007年02月2005年12月
「天寿 米から育てた純米酒 美山錦 ひやおろし」(2011年01月
「天寿 なでしこ純米」(2011年01月

「日本酒天国2008 東京大試飲会 at 新宿京王プラザホテル」で試飲
「天寿 純米吟醸 無農薬米仕込み」(2008年10月
「天寿 米から育てた純米酒 ひやおろし」(2008年10月

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2013年03月16日

太平山 生もと純米 無濾過生原酒 2010(H22)BY / 太平山 生もと純米吟醸 無濾過生原酒 津月 2010(H22)BY3

太平山 生もと純米 無濾過生太平山 生もと純米吟醸 無濾過生 津月 池袋西武で試飲・購入。

 常温で2年熟成させた後に開栓。

 「太平山」といえば、生もとの酒母づくりの際、お米をすりつぶす作業を電動ドリルで行う「秋田流生もと」を開発した蔵。

 人気・定番商品の「太平山 生もと純米」がひかえめなタイプで、個人的には物足りないのに対して、今回の2種類はしっかり濃醇。



 まずは「太平山 生もと純米 無濾過生原酒」から。

 常温2年熟成にしては、色はほとんどつかず。 夏は40度、冬は氷点下という、温度変化の激しい環境のはずなのに、不思議〜。

 ドライフルーツ、とくにアンズを思わせる香りが、いかにも熟成酒らしい。

 干し柿のような風味が独特で、お米らしい旨味が続く。 サラサラとした感触のドライな飲み口ながら、さりげない甘味もある。

 余韻にはプルーン、レーズンのような雰囲気がやさしく続く。

 焦げたような香味や、強烈な自己主張はない。 おだやかに熟成した生酒だ。



太平山 生もと無濾過生原酒2種類の色


 次に「太平山 生もと純米吟醸 津月 無濾過生原酒」。

 こちらも、常温2年熟成のわりに、ほとんど色は変わらず。

 かすかにバナナ・ヨーグルト様の芳香があって、生もとらしさと吟醸酒らしさを感じる。

 まろやかな口当たりとおだやかな旨味に、おだやかに熟成した様子が感じられる。


 燗にすると、生酒らしく泡が出てくる。 さわやかな香りが消えて、さらに落ち着いた印象。 しかし味わいは逆に活気づいて、甘酸っぱさが出てきて飲みごたえが増す。



 2種類とも、色はほとんど変わらないものの、魅力的な熟成酒に成長していてびっくり。 不思議な体験でした。



【秋田県潟上市飯田川 小玉醸造
 純米大吟醸(生もと、無濾過、生詰、原酒)
 1800ml:4000(4200)円   720ml:2000(2100)円
 アルコール度数:17.5
 原料米:秋田酒こまち(秋田県産)   精米歩合:40%
 酵母:自家培養酵母


「太平山」の過去の記事
「太平山 津月 生もと純米吟醸 無濾過生原酒」(2010年03月
「太平山 生もと純米 無濾過生」(2009年05月
「太平山 生もと純米」(2009年02月2004年03月
「太平山 神月 生もと純米」(2010年09月
「太平山 澄月 生もと純米大吟醸」(2011年09月

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2013年03月12日

小左衛門 特別純米 美山錦 辛口 しぼりたて生 2012(H24)BY3

小左衛門 特別純米 美山錦 辛口しぼりたて生 いただきもの。

 30種類近い「小左衛門」のラインナップでもっとも多く仕込まれる、蔵の看板商品が「小左衛門 特別純米 美山錦」。

 複数のタンクのうち、もっともドライに仕上がったものが、「小左衛門 特別純米 美山錦 辛口」。

 「刈穂 山廃純米 超辛口」のうち、もっともドライに仕上がったものを「刈穂 山廃純米 番外品」として発売するのと似ていますね。

 そんな、2011(H23)BYから登場して2年目をむかえた「小左衛門 特別純米 美山錦 辛口 しぼりたて生」を、さっそく飲んでみよう!


 まずは冷温で。

 しぼりたての生酒らしい、フレッシュで刺激的な、さわやかな香り。

 甘さひかえめの落ち着いた口当たりながら、デラウェア様の含み香が豊か。

 しっかりボリューム感があって芳醇。 切れ上がりの良さ、晴れやかな余韻は、「辛口」のイメージにピッタリ。

 辛口とうたうお酒にありがちな、「単にアルコールの刺激が強いだけで、旨味・面白みのないお酒」とは一線を画す。



 常温では、米粉を思わせる含み香に変化する。 ドライな飲み口からおだやかな旨味がふくらみ、お米らしい味わいになる。

 ただ、余韻に桃のような甘い香りが残って、少し切れが鈍るような印象も受けた。 うーん、酵母のせいかな。

 あまり温度を上げすぎないほうが良いかもしれない。



【岐阜県瑞浪市土岐町 中島醸造】 特別純米酒(生)
 1800ml:2666(2800)円   720ml:1333(1400)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+8
 原料米:美山錦(長野県産)   精米歩合:55%
 酵母:協会1801号   酸度:1.9


「小左衛門」の過去の記事
「小左衛門 純米無濾過生原酒 六割五分 播州山田錦」
 (↑2012年09月
「小左衛門 純米吟醸 美山錦」(2008年06月
「小左衛門 純米 甘ずっぱいにごり」(2012年08月

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2013年02月21日

新政 特別純米 無濾過生原酒 No.6 R-type / 新政 純米吟醸 無濾過生原酒 No.6 S-type3

新政 No.6 R-type新政 No.6 S-type 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 若き蔵元が酒質を進歩させ、画期的な商品展開を図っている「新政」。

 今回の2本も、その一環で誕生したお酒。

 茶色のビンに白の文字が「R-type」、黒いビンにゴールドの文字が「S-type」。

 元祖の協会6号酵母を用いたことを示す、存在感のある「6」の文字に、自信が感じられます。

 そして、ビンに文字が直接刻印された洗練されたデザインから、未知のお酒への期待が高まってゆきます。




 お酒は飲み物だから、中身が大切。 外見は気にしないし、気にするべきではない。 そんな意見もあることでしょう。

 けれど、よっしんは、外見にこだわるべきという持論です。

 おいしい、美しい。 そんな感受性・価値観は、人それぞれ。

 嗜好品、つまり受け取る側の気持ち次第の世界だからこそ、受け取る際の気分を高めるために、雰囲気を演出することは大切。

 料理人が器や盛り付けにこだわり、画家が額縁にこだわるように、酒蔵はビン・ラベルのデザインにこだわるべき。 総合プロデュースですね。

 最高のもてなしをするために。 目でも楽しんでもらうために。




 では、まず白い文字の「R-type」からいただきます。 RegularのRとのこと。

 生酒ながら、麹の甘い香りや刺激的な香りはひかえめ。 イチゴ様の、そしてかすかに桃・バナナを思わせる香りが印象的。

 さわやかな酸味・苦味を活かした、キレイで味のある、新生「新政」らしい酒質。

 香りは少し異なるものの、心地よい酸の存在感は、宮城「伯楽星 特別純米」とも共通している。

 アルコール度数が低い状態で完成しているので、原酒といっても無骨さ・重さがない。 ボリュームは淡麗〜中庸で、洗練された香味が楽しめる。



 次に、金色の文字の「S-type」をいただきます。 SuperiorのSとのこと。

 R-typeと似た香味ながら、繊細で淡い。 キレイな味わいの中に、かわいらしい酸味が見つけられる。

 苦手な香味ではなく、むしろ好みのタイプだけれど、個人的には少し物足りないかな。



 「新政 No.6」は今回の2種類だけでなく、純米大吟醸の「X-type」もあるとのこと。 でも、単に味が薄くなってしまうのであれば遠慮したい。

 これほどさわやかな酸を出せるのであれば、個性をおさえつけるのではなく、存分に発揮してほしい。

 今のR-typeよりもさらに魅力を引き出せれば、きっと白ワインに負けない存在になれるはず。



【秋田県秋田市 新政酒造
「新政 特別純米 No.6 R-type」 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2514(2640)円   720ml:1257(1320)円
 アルコール度数:15.5
 原料米:吟の精(精米歩合50%)、秋田酒こまち(精米歩合60%)〔ともに秋田県産〕
 酵母:協会6号

「新政 純米吟醸 No.6 S-type」 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 好み度:2(★★)
 1800ml:3047(3200)円   720ml:1523(1600)円
 アルコール度数:15.5
 原料米:吟の精、秋田酒こまち、美山錦(すべて秋田県産)
 精米歩合:50%   酵母:協会6号


「新政」の過去の記事
「新政 純米吟醸 六號」(2010年11月

 「新政」は協会6号酵母の生誕地。

 1930(昭和5)年に分離され、1935年(昭和10)から全国に頒布された協会6号酵母は、日本醸造協会によって現在頒布され続けている最古の酵母。

 おだやかで深みのある香味により、現代的な酒質の基礎を確立した。 現在も全国各地で、生もと・山廃による酒母づくり、普通酒や純米酒づくりに活用されている。

 2007年から蔵に戻った、1974年生まれの佐藤祐輔社長が、幕末から続く伝統的な酒蔵の改革に励んでいる。


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2013年02月15日

遊穂 純米無濾過生原酒 おりがらみ ゆうほのしろ / 遊穂 純米吟醸 無濾過生原酒 うすにごり 花さかゆうほ3

遊穂 ゆうほのしろ遊穂 花さかゆうほ 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 初めて見る、「遊穂」の少量限定商品。

 年間生産量400石という小規模蔵なので、限定商品となれば非常に貴重な出会いです。


 まずはグレーのラベルの「ゆうほのしろ」から。

 うっすら白くにごったお酒で、生酒らしい麹の香りがさわやか。

 まろやかな口当たりで、やさしい甘味・旨味・酸味のバランスが魅力的。 ボリューム感がありながら、まとまったさわやかな香味で飲みやすい。

 塩気を感じさせる苦味がアクセントになっていて、個性を感じる。


遊穂 ゆうほのしろ・花さかゆうほの色 左が「ゆうほのしろ」。

 右が「花さかゆうほ」。


 次に、ピンクのラベルの「花さかゆうほ」。

 こちらもうっすらとにごっている。 麹の香りにブドウ様の吟醸香も加わって、「ゆうほのしろ」よりスッキリとした印象。

 にごり部分の粒子を感じるサラリとした口当たりで、しだいにまろやかな旨味も現れる。

 お酒に残る炭酸の刺激と、さわやかな酸味のおかげで、シャープな仕上がり。 甘味が少ないのも、切れの良さにつながっている。



 どちらもしっかり味があって、かつ、さわやか。 両方とも好みです!



【石川県羽咋市 御祖酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
「遊穂 純米無濾過生原酒 おりがらみ ゆうほのしろ」
 純米酒(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2553(2680)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+4
 原料米:(麹米)五百万石(石川県産)、(掛米)能登ひかり(石川県産)
 精米歩合:(麹米)60%、(掛米)55%
 酸度:2.0

「遊穂 純米吟醸 無濾過生原酒 うすにごり 花さかゆうほ」
 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 好み度:3(★★★)
 1800ml:2857(3000)円   720ml:1428(1500)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+5.5
 原料米:(麹米)山田錦(兵庫県産)、(掛米)美山錦(長野県産)
 精米歩合:55%   酵母:協会9号   酸度:1.7


「遊穂」の過去の記事
「遊穂 純米吟醸 無濾過生原酒」(2011年04月2007年03月
「遊穂 純米 無濾過生原酒」
 (↑2012年09月2011年05月2007年05月
「御祖 ほまれ 上撰」(2011年04月

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2013年01月16日

残草(ざるそう)蓬莱 特別純米 槽場直詰生原酒 2012(H24)BY2

残草蓬莱 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 「全量純米蔵を目指す会」の一員として池袋東武の試飲販売に登場する「昇龍蓬莱」。

 阿波山田錦を使ったしぼりたて生酒、半年熟成、2年熟成などを試飲してきたところ、なんとなく物足りないイメージ。

 今回は初めて、地元用の銘柄「残草蓬莱」をいただきます。


 とろりと密度を感じる口当たり。

 甘味がコーティングしているかのように、酸味は目立たず、なめらかで静かな味わい。

 中盤から現れるさわやかな苦味が、若々しさを感じさせ、スッキリとした後口に仕上げている。



 しぼりたての生酒であるこのお酒の味わいが、「残草蓬莱」の通常商品にも共通した酒質なのでしょうか。

 いままでに飲んできた「昇龍蓬莱」とは異なる味わいで、おもしろい体験でした。



【神奈川県愛甲郡愛川町 大矢孝酒造
 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2700(2835)円   720ml:1350(1418)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:−6
 原料米:美山錦(14%)、出羽燦々(86%)   精米歩合:60%
 酸度:1.5

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2013年01月03日

神亀 純米酒 辛口 樽酒3

神亀 樽酒 浦和駅西口の「食と燗 くら川」にて飲む。

 鳥居がないことや、狛犬ならぬ「狛ウサギ」がいることなどで知られる、浦和の調(つき)神社へ初詣に行く。

 初詣の帰りに、「くら川」へ新年のあいさつをしに行こう!

 大将、スーさん、今年もよろしくおねがいします!


 最初のお酒は、「神亀 辛口 樽酒」。 いちど杉樽に入れて香りをつけたお酒を、ビンに詰め直したもの。

 「基本的に樽酒は飲まない」という大将が、新年を祝うために唯一飲む(お店に置く)という樽酒です。


 木の香りが強く立ちすぎないように、ぬるめの燗でいただきます。

 通常商品の持つ、稲ワラのような香り、スモーキーな香りにくわえ、ほんのりと杉の香りが感じられる。

 この木の香りが、熟成旨味・酸味にドライな雰囲気を持たせている。


 樽酒の好きな人は、お酒本来の味わいと木の香りのほどよいバランスが楽しめると思う。 ただ、大将やよっしんなど、いつもの「神亀 純米酒 辛口」が好きな人にとっては、木の香りは余分かもしれない。



【埼玉県蓮田市 神亀酒造】 純米酒
 1800ml:3350(3518)円   720ml:1675(1759)円
 アルコール度数:15.5
 原料米:山田錦・五百万石・美山錦   精米歩合:60%
 酵母:協会9号   酸度:1.5


「神亀・ひこ孫」の過去の記事
「神亀 純米酒 辛口」
 (↑2010年06月2009年12月2008年09月2007年02月
   2006年05月2004年01月2003年10月
「神亀 純米酒 甘口」(2010年12月2007年02月
「神亀 純米酒 ひやおろし」(2007年09月
「神亀 真穂人」(2007年03月2006年11月
「神亀 純米酒 ひとごこち」(2009年03月2008年12月
「神亀 本醸造 大古酒 昭和54年」(2007年10月
「神亀 純米 大古酒 昭和56年」(2011年05月
「ひこ孫 純米大吟醸」(2009年11月2008年12月
「ひこ孫 純米吟醸 小鳥のさえずり」(2012年08月2008年12月
「ひこ孫 純米吟醸 7号酵母」(2006年12月
「ひこ孫 純米吟醸 9号酵母」(2012年08月2009年09月
「ひこ孫 純米酒」(2008年11月2006年11月2004年03月
「ひこ孫 純米酒 樽酒」(2008年01月
「ひこ孫 純米吟醸 槽口酒」
  ↑「創」(2009年12月)、「芯」(2008年09月)、「悦」(2008年05月
   「結」「碧」「とり」(2011年06月
「ひこ孫 純米吟醸 かるくいっぱい」(2006年12月
「仙亀 純米原酒」(2010年03月
「仙亀 純米 阿波山田錦80%」(2007年03月

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2012年12月07日

十六代 九郎右衛門 純米吟醸無濾過生原酒 特別誂え 仕込み34号3

十六代九郎右衛門 特別純米 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 甘口のお酒を好むYさんには、「十六代 九郎右衛門」。

 ん? 十六代?

 いままで毎年、試飲会で出会って飲んできたお酒たちは、「十五代 九郎右衛門」。

 先代蔵元が亡くなって代がかわり、銘柄も改めたとのこと。

 個性的な酒質を世に問い始めた先代を惜しみつつも、新しい世代の発展を期待して、いただきます。


 この「十六代 九郎右衛門 特別誂え」は、火入れ・熟成用のお酒を特別に無濾過生原酒のまま出荷したお酒。

 フレッシュな雰囲気はありながらも、香りはおとなしい。

 まろやかな口当たりと存在感のある甘味・旨味が、この蔵らしい魅力。 若々しい苦味とかすかに残る炭酸のおかげで、さわやかな後口。

 お米らしさがあって、意外とドライに切れる。 味のある、好みのお酒。



【長野県木曽郡木祖村 湯川酒造店】 純米吟醸(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2857(3000)円
 アルコール度数:17.1
 原料米:美山錦(長野県産)   精米歩合:55%


「九郎右衛門」の過去の記事
「十五代 九郎右衛門 特別純米酒」(2006年05月

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2012年10月31日

麗人 洒古里(シャブリ) 純米12年熟成

 品川駅西口、ウィング高輪の長期熟成日本酒BAR「酒茶論」にて飲む。

 このバーに来るたびに飲んでいるような気がする「麗人 洒古里」。

 飲んだ回数が多い割に記事にしていない、いつものパターンです。

 タンクを開放したまま、シェリー酵母・乳酸菌を介在させて長期熟成した風変わりなお酒。


 白ワインを思わせる、甘味・酸味・苦味を想起させる香り。 熟成を経たコハク色もまた、白ワインを思わせる。

 クリアで伸びやかな飲み口ながら、後半に酸味・苦味が活躍する。 余韻の熟成香には日本酒らしさが感じられる。


 甘口好きのYさんですが、熟成香・苦味があまり得意でないようす。 たしかに、万人受けするタイプのお酒ではないですね。



【長野県諏訪市 麗人酒造】 純米酒(古酒)
 360ml:2000(2100)円
 アルコール度数:12.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(長野県産)   精米歩合:65%
 酸度:3.5〜5.0   アミノ酸度:2.0


「麗人」「洒古里」の過去の記事
「麗人 洒古里 純米12年熟成」(2004年05月
「麗人 洒古里 純米7年熟成」(2012年05月

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2012年10月30日

えぞ乃熊 特別純米 無濾過生原酒2

国士無双 えぞ乃熊 池袋東武で試飲・購入。

 定期的に開催される「北海道物産展」では、「国士無双」の試飲販売を行っている。

 ほとんどのお酒は、いままでに飲んだことがあった。 しかし、この「えぞ乃熊」だけは初見。

 北海道で定着した銘柄「国士無双」にかわる、首都圏に向けた新銘柄が「えぞ乃熊」。

 なんと、「えぞ乃熊 特別純米酒」は、火入れバージョンは通年商品ながら、生原酒バージョンは150本限定発売とのこと。

 では、購入してゆっくり楽しみましょう!

 試飲時は、しぼりたてのフレッシュな香りが強く、まとまりのない印象。 ピリピリと刺激的なため、少し熟成させてから開栓。

 香りの第一印象は、ミネラル豊かな石清水のイメージ。 マシュマロ、米粉、蜜入りリンゴ様の香りもある。

 米粉のような含み香とともに、スッキリした苦味から入る。 ボリュームは淡麗〜中庸ながら、重心の低い味わい。

 余韻には、生で熟成したアーモンド様の香りが生まれてきていて好み。


 燗にすると、とろみを感じるような、スルリとなめらかな口当たりになる。 これは、酸が少なめだからかな。

 甘味・旨味も顔を出して、苦味とのバランスが取れる。 冷温と燗で味わいにちがいが現れる、色々な温度帯でじっくり楽しみたいお酒。



【北海道旭川市 高砂酒造】 特別純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1400(1470)円
 アルコール度数:18.5   日本酒度:+4
 原料米:美山錦   精米歩合:58%
 酵母:協会9号   酸度:1.4   アミノ酸度:1.0


「国士無双」の過去の記事
「国士無双 吟醸 生酒の中の本当の生酒」(2004年09月
「国士無双 純米無濾過生原酒 蔵酒一番しぼり」(2006年01月
「国士無双 特別純米生原酒 生一本」(2007年01月

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2012年10月08日

出羽桜 桜花 吟醸酒2

 近所の行きつけのお蕎麦屋さんにて飲む。

 ゆっきーと、ゆっきーの婚約者のエミさんと飲む。 ゆっきーとは1年半ぶりの再会。 エミさんは、はじめまして!


 2人の婚姻届の証人としてよっしんが署名・押印することとなり、そのために、2人が訪ねてきてくれたのだった。

 「僕の人生の節目は、よっしんに見届けてもらいたくて」

 そう言ってもらえるとは光栄です。 なんてうれしくて、ありがたいことなんだろう。


 天ぷらの盛り合わせ、鶏わさ、板わさ、なめみそ。 そして、二八そば、十割そば、変わりそば。 おいしいものを食べることに並々ならぬ情熱を燃やすゆっきーもご満悦。



 さらに饒舌になるゆっきーに、エミさんが冷静に突っ込みを入れ、早くも夫婦漫才をくりひろげる。

 ワインやウイスキー、カクテルなどに造詣の深いゆっきー。 そして、ゆっきー以上に飲めるというエミさん。 明るくて心強い2人だ。

 そんな2人と過ごす楽しい時間。 お供は「出羽桜 桜花 吟醸酒」。 今回は冷温でいただきます。


 プリンスメロンのような、瓜系の苦味を想起させる香りが立つ。 さらに、リンゴのような、酸味を想起させる香りもある。

 このさわやかな吟醸香に、キレイで軽い飲み口。 なめらかな口当たりと淡くやさしい味わいが楽しめる。

 酸がひかえめでも甘ったるく感じさせないのは、しっかり甘味を切ったドライな酒質だからだろう。

 余韻にいたるまで、さわやかな香りが一貫している。


 キレイなお酒を好むゆっきーと、日本酒をあまり飲んだことがないというエミさん、2人に気に入ってもらえてなによりでした。



【山形県天童市 出羽桜酒造】 吟醸酒
 1800ml:2720(2856)円   720ml:1320(1386)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+5
 原料米:(麹米)美山錦、(掛米)雪化粧   精米歩合:50%
 酵母:小川酵母(協会10号)   酸度:1.2


過去の「出羽桜」の記事
「出羽桜 微発泡 吟醸にごり とび六」(2008年12月
「出羽桜 桜花 吟醸酒」(2012年04月
「出羽桜 特別純米酒」(2009年01月
「出羽桜 一耕 純米酒」(2004年04月

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2012年09月02日

あづまみね 純米吟醸 無濾過生原酒 斗瓶取り 美山錦3

あづまみね 希紡庵特別ラベル 池袋東口の「日本酒BAR 希紡庵」にて飲む。

 久しぶりに出会った「あづまみね」をいただきます。

 このラベルは、吾妻嶺酒造によって、「希紡庵」オープン2周年記念につくられたもの。

 しぼったお酒を斗ビン(18リットルビン)で受けて、空気にほとんど触れないまま保管されたお酒だ。

 入荷した6本はそれぞれ、にごり具合・味わいが大きく異なるとのこと。


 たしかに、同じ斗ビンの中身を詰めた1升ビン6本とは限らないですね。

 同じ仕込みタンクといっても、しぼり初めとしぼり終わりでは、まったく別の味わいになる。 複数の斗ビンから6本の1升ビンに移されたとしたら、中身は別物ですね。


 今回の1升ビンのお酒は、ほとんど透明で、かすかにオリがただよう程度。 リンゴ・マスカット様の果実香がさりげなく香る。

 透明感ある飲み口で、かわいらしい甘味・酸味が交互に見え隠れする。 静かに味が引いた後は、おだやかな余韻が残る。 燗も良い気がする。

 吟醸酒らしいさわやかさと、純米酒らしいお米らしさが共存する。 両面がともにひかえめなところが奥ゆかしい。


 他の1升ビンのお酒も飲んでみたいけれど、少なくとも今回の1升ビンのお酒は好みだ。



【岩手県紫波郡紫波町 吾妻嶺酒造】 純米吟醸(無濾過、生)
 原料米:美山錦   精米歩合:50%

(ラベルの表記は、アルコール度数15度、原材料に醸造アルコールと、純米吟醸の原酒として信じ難いものばかりであるため、反映しません。 他の商品の数値が記載されたラベルを転用したものと考えられます。)


「あづまみね」の過去の記事
「あづまみね 純米大吟醸 愛山」(2008年03月2006年09月
「あづまみね 純米吟醸生 雄町」(2007年09月
「あづまみね 純米吟醸 美山錦 無濾過生 初搾新酒」(2005年03月

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2012年05月31日

飛良泉 山廃純米 まる飛 No.12/No.15

飛良泉 まるひ12飛良泉 まるひ15 池袋西武で試飲・購入。

 今回の試飲販売で、「飛良泉」は2つの商品を池袋西武に初出展。

 その2つの商品は、まるいラベルに「飛」の頭文字という、いさぎよいデザインのお酒たち。

 金色のラベルが、秋田酵母No.12を使用したお酒。 銀色のラベルが、秋田酵母No.15を使用したお酒とのこと。

 おー、初めて見ました! ノミ太蔵さんのブログによると、2008BYから登場している商品のようです。

 試飲したところ、2つともさわやかで好印象だったので購入。


 では、家でじっくり飲んでみよう!

 まずは金色ラベルのNo.12から。 常温、そしてぬる燗でいただきます。

 ふんわりとやさしく広がるバナナ様の香りが印象的。 香りにリードされて、やさしい甘味から入る。 強い酸味もさわやかな飲み口に一役買っている。

 温めても大きな変化はないものの、マイルドな飲み口になり、やさしく旨味が広がるところは美山錦の魅力だなあと思った。

 通常商品の「飛良泉 山廃純米」と同様、山廃独特のクセはなく、それほどボリューム感もない。 洗練された、上品な純米酒だ。

 近年の埼玉「鏡山 純米酒」にも似ている。 あれ? リンクを作ろうと思ったら、最新の「鏡山 純米酒」の記事がなかった。


 次は銀色ラベルのNo.15を、常温、ぬる燗でいただきます。

 苦味を想起させる清涼感のある果実香が、スッと短くよぎる。 香りの印象どおり、プリンスメロンのような、苦味を帯びた甘味・酸味が主体。

 No.12とくらべて、このNo.15のほうが、山廃に起因するヨーグルト様の乳酸の雰囲気がある。 この乳酸のやわらかい雰囲気と、シャープな苦味とのコントラストがおもしろい。

 こちらも、温めての変化は少なかった。


 2種類とも、それぞれの特徴的な香りがあり、お米よりも南国の果実のムードが漂う。 冷やしすぎず、常温くらいの香味のバランスが取れた状態で飲みたい。


【秋田県にかほ市 飛良泉本舗
「飛良泉 山廃純米 まる飛 No.12」 純米酒(山廃)
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(秋田県産)   精米歩合:60%
 酵母:秋田酵母No.12   酸度:2.0

「飛良泉 山廃純米 まる飛 No.15」
 1800ml:2800(2940)円   720ml:1500(1575)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(秋田県産)   精米歩合:60%
 酵母:秋田酵母No.15   酸度:2.1


「飛良泉」の過去の記事
「飛良泉 山廃純米酒 長享」(2011年10月2009年01月
「飛良泉 山廃純米原酒 18% (HIRAIZUMI 18)」(2010年05月
「飛良泉 山廃純米酒」(2004年11月
「飛良泉 山廃純米 にごり酒」(2012年01月
「飛良泉 山廃純米 四段仕込 温故知新」(2006年05月
「飛良泉 山廃 氷結生酒」(2004年07月

「日本酒天国 東京大試飲会」にて(2007年10月
「山廃本醸造 囲炉裏酒」
「山廃純米酒 厳選蔵出し」
「飛良泉」の飛良泉本舗は、1487年(長享元年)の創業。秋田県の現存最古の酒蔵であるだけでなく、全国でも屈指の老舗。


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2012年05月29日

福小町 秋田杜氏 純米吟醸 原酒 無圧汲み出し2

福小町 秋田杜氏 純米吟醸 無圧汲み出し 池袋西武で試飲・購入。

 サラリと軽い飲み口の秋田「福小町」。

 たびたび試飲販売で池袋西武に来店するものの、そのあっさりとした酒質は、個人的な好みとは合わなかった。

 ところが、今回の「福小町 秋田杜氏 純米吟醸 原酒 無圧汲み出し」は、飲みごたえがあって好みだったので購入。

 このお酒は、しぼりたての新酒ながら、1回火入れしてからの出荷。 1月に発売される、限定2000本のお酒とのこと。

 あまり聞きなれない、無圧汲み出しという言葉は、機械しぼりの最初に、無理に圧力をかけずに自然としたたり出た部分を集めたものらしい。

 まずは冷やしていただきます。

 白玉粉のようなやさしい香りが主体。

 甘さひかえめの、スマートで落ち着いた飲み口。 さわやかな苦味もお酒を引き締めている。

 ボリュームは淡麗〜中庸ながら、原酒らしい飲みごたえも感じられる。

 温度が上がって常温に近づいてゆくと、お米らしい旨味とさわやかな酸味が引き立つ。 吟醸酒よりも純米酒に近いタイプの純米吟醸だ。

 ただ、常温近くで余韻にさわやかな吟醸香が感じられるようになり、吟醸らしさも持ち合わせている。

 冷やすより、ある程度ぬるめの方が魅力を堪能できる。

 唯一無二の個性ではないものの、逆に、スタンダードなお酒としての完成度の高さを感じさせる。

 このことは、力強いお酒を好む人、さわやかなお酒を好む人、どちらにも好評だったことからもうかがえる。



【秋田県湯沢市 木村酒造】 純米吟醸(無濾過、生詰、原酒)
 720ml:1300(1365)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:+4.5
 原料米:美山錦(秋田県産)   精米歩合:58%
 酵母:協会1801号   酸度:1.6   アミノ酸度:1.2


「福小町」「秋田杜氏」の過去の記事
「福小町 純米生原酒」(2009年07月試飲
「福小町 純米酒」(2009年07月試飲
「福小町 純米吟醸生原酒」(2009年07月試飲
「福小町 純米吟醸」(2009年07月試飲
「福小町 大吟醸」(2009年07月試飲
「福小町 純米大吟醸 亀の尾」(2009年07月試飲
「福小町 純米大吟醸 三年熟成 改良信交」(2009年07月試飲

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2012年05月08日

麗人 洒古里(シャブリ) 純米7年熟成3

麗人 洒古里 7年 品川駅西口、ウィング高輪の長期熟成日本酒BAR「酒茶論」にて飲む。

 ここに来るとつい飲みたくなる「麗人 洒古里(シャブリ)」。

 タンクを開放したまま、シェリー酵母・乳酸菌を介在させて長期熟成した風変わりなお酒。


 酸味を想起させるブドウ様の香りと、シェリー樽の香りが印象的。

 熟成を経た黄金色とあいまって、白ワインを思わせる。

 活き活きとした酸味・苦味が爽快で、やはり白ワインのよう。 余韻の熟成香に日本酒らしさが感じられる。


 日本酒の世界の幅を広げてくれる、個性的な逸品。



【長野県諏訪市 麗人酒造】 純米酒(古酒)
 360ml:1200(1260)円
 アルコール度数:12.5   日本酒度:+1
 原料米:美山錦(長野県産)   精米歩合:65%
 酸度:3.5〜5.0   アミノ酸度:2.0


「麗人」「洒古里」の過去の記事
「麗人 洒古里 純米12年熟成」(2004年05月

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田从(たびと) 山廃仕込 純米吟醸秘蔵古酒 平成6年醸造18年貯蔵酒3

田从 秘蔵古酒

 品川駅西口、ウィング高輪の長期熟成日本酒BAR「酒茶論」にて飲む。

 18年の熟成を経ていながら、色はうっすらと山吹色になっている程度。 冷温で貯蔵されてきたのでしょうか。

 山廃特有のヨーグルト様の香りが主体で、強い酸を感じさせるドライフルーツ・木の香りも感じられる。 涼やかで上品な香りもひそむ。

 熟成で生まれた風味よりも、お酒がもともと持つ個性的な酸味・旨味が活躍する。 なめらかなのにドライ。 メリハリのある味わいだ。


 凡庸な古酒になってしまわない、自己主張の強い、好みの酒質。



【秋田県横手市平鹿町浅舞 舞鶴酒造】 純米吟醸(山廃、古酒)
 1800ml:5000(5250)円
 アルコール度数:17.5
 原料米:吟の精(秋田県産)   精米歩合:55%
 酵母:AK-1(秋田酵母)


「田从」の過去の記事
「田从 山廃仕込み 純米酒 阿波山田錦 ひやおろし」(2011年11月


 舞鶴酒造は、蔵元である工藤華子杜氏が2000BYから純米酒のみを醸す、生産量200石の極小蔵。
 熟成を経てから出荷される「田从」は、蔵元いわく「100人に1人が気に入ってくれれば」という個性的な味わい。


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2012年05月03日

川中島 純米大吟醸3

川中島 純米大吟醸 池袋西武で試飲・購入。

 今日は両親の結婚記念日ということで、「川中島 純米大吟醸」を贈呈。

 「川中島」は、池袋西武に1年に2回試飲販売で来店するものの、このお酒はふだんあまり持参しない。

 試飲したところ、すばらしい味わいだったので、まよわず購入。

 酸味・苦味を想起させるリンゴ様の吟醸香に、栗のような甘い熟成香が重なる。

 口当たりの甘酸っぱさにはインパクトがあるものの、熟成を経ているためか、まろやかに流れてゆく。

 中盤以降は、クリアな中をまろやかな旨味がゆっくりと広がってゆく。 この奥ゆかしさが純米大吟醸らしい魅力だ。


 栗のようなホクホクとした雰囲気と、つややかに練れた甘味・酸味は、福島「会津中将 特別本醸造」や宮城「森泉 特別本醸造」にも似ている。

 リンゴ様の香りを帯びた酸味・苦味がスッキリと甘味を切り、ふわふわと軽やかな余韻を残してゆく。 余韻がいちばんお米らしい雰囲気。

 インパクトのある香味と落ち着いた香味が同居する、バランスの取れた純米大吟醸。 ボリュームは淡麗〜中庸ながら、この複雑さが飲みごたえを感じさせる。

 お値段といい、味わいといい、満足感のあるお酒だ。


 相反する要素がバランスを取り合うところは、まるで両親のよう、と表現するのはこじつけかもしれない。 けれど、二人を見ていて、このお酒を飲んでいて、そういったイメージを重ね合わせてしまうのでした。



【長野県長野市川中島町 酒千蔵野】 純米大吟醸
 720ml:2500(2625)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+2
 原料米:美山錦(長野県産)   精米歩合:49%


「川中島・幻舞」の過去の記事
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 山田錦」
 (↑2012年02月2011年06月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 美山錦」(2012年02月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過生原酒 ひとごこち」(2012年02月
「川中島 幻舞 特別純米 無濾過原酒 ひとごこち」(2009年08月
「川中島 幻舞 純米吟醸 無濾過生原酒 しぼりたて」(2010年11月
「川中島 幻舞 純米吟醸 無濾過生原酒」(2011年06月
「川中島 田舎(いなか)あぜみち 純米無濾過原酒」(2011年08月
「川中島 ふわり粋酔 Fuwari-Suisui」(2008年07月
「長野の酒メッセ in 東京」(2009年05月2008年05月

 「川中島」「幻舞」「桂正宗」の酒千蔵野(旧:千野酒造場)は、1540(天文9)年創業の老舗。 長野県で現存最古の蔵で、全国でも7番目に古い歴史を持つ。
 2000BYからは、東京農業大学で醸造・微生物学を学び、国税局の醸造試験所で研修をうけて蔵に戻った蔵元ご息女の千野麻里子氏が杜氏に就任。
 洗練された酒質・ラベルデザインの「幻舞」シリーズを立ち上げ、低アルコール発泡にごり酒を発売するなど、実力・発想力・行動力を発揮している。


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