西都の雫

2014年07月30日

日下(ひのした)無双 純米酒 生

金冠黒松 日下無双 純米酒 神田駅すぐの「和酒BAR&DINING醇」にて飲む。

 酸が多すぎるゆえに頒布中止となった協会8号酵母を今も使用する、山口の村重酒造。

 「日下無双」は、日下(ひのした)信次杜氏の名を冠したシリーズ。

 赤いビンというのもめずらしい気がします。


 では、冷温でいただきます。

 お米らしい香りにささやかな芳香がひそむ。 飲み口はおとなしく、静かに旨味をたたえているお酒。

 燗ではまたちがった魅力が出てくる気がするけれど、物足りなさが劇的に解消されるとは思えない。



 同蔵の個性の強いラインナップを経験しているだけに、困惑しました。 杜氏が自分の名を冠するほど追求した酒質は、こういう無難なものなのか、と。



【山口県岩国市 村重酒造】 純米酒(生)
 1800ml:2,700(2,916)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+3
 原料米:西都の雫(山口県産)   精米歩合:60%
 酸度:2.0


「金冠黒松」の過去の記事
「金冠黒松 純米無濾過原酒 長期熟成 協会八號酵母」
 (↑2011年03月
「金冠黒松 協会八號酵母 80%精米 純米酒」(2012年05月

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2013年06月21日

雁木 純米無濾過 西都の雫3

雁木 西都の雫 池袋東武で試飲・購入。

 2011BYから「雁木」シリーズの仲間入りを果たした「雁木 西都の雫」。

 2000年に登場した「雁木」は、今では蔵の出荷の9割を占めるほどにまで成長。

 しっかり酸を効かせた旨口酒が、少しずつ認知され、受け入れられるようになったんですね。

 また、蔵元が杜氏を兼任するようになって酒質が向上し、蔵の方針が一貫してきたことも大きな要因でしょう。


 今回の「雁木 西都の雫」は、1800ml・720mlともに300本ずつという少量生産・少量出荷のお酒。


 常温でいただきます。

 無濾過らしい、軽い色づき。 華やかな香りとは無縁の、穀物様のおだやかな香り。

 まろやかな口当たりで、甘味・旨味・酸味の調和が取れた味わいがスルリと流れてゆく。

 さりげない苦味が、マンゴーのようなトロピカルフルーツを連想させる。



 おだやかで、複雑で、個性的。 燗でも魅力を発揮する、野趣あふれる「雁木」らしい火入れ酒。



【山口県岩国市 八百新酒造】 純米酒(無濾過)
 1800ml:2330(2446)円   720ml:1180(1239)円
 アルコール度数:15.5   日本酒度:+3
 原料米:(麹米)山田錦(山口県産)、(掛米)西都の雫(山口県産)
 精米歩合:60%   酸度:1.8   アミノ酸度:1.5


「雁木」「錦乃誉」の過去の記事
「雁木 純米無濾過生原酒」(冷蔵庫常置酒。記事にする機会が少ない)
 (↑2010年09月2008年06月2007年09月2007年01月
   2006年03月2004年11月
「雁木 純米無濾過生原酒 初搾り新酒」(2012年12月
「雁木 純米無濾過生原酒 槽出あらばしり」(2006年03月
「雁木 純米無濾過生原酒 おりがらみ 秋熟」
 (↑2012年10月2011年11月
「雁木 純米吟醸 無濾過 ひやおろし」(2008年09月
「雁木 純米無濾過原酒 ひやおろし」(2009年12月2007年09月
「雁木 純米無濾過 ひとつ火」(2011年04月2005年07月
「雁木 純米無濾過 西都の雫」(2012年04月
「雁木 活性にごり 発泡純米生原酒」(2008年06月2006年06月
「雁木 スパークリング 純米吟醸 活性にごり生原酒」
 (↑2011年08月04月2009年01月
「錦乃誉 特別純米 無濾過生原酒 おりがらみ 秋熟」
 (↑2008年12月、(2007年02月
「錦乃誉 純米大吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 秋熟」
 (↑2009年06月
「錦乃誉 朝しぼり 特別純米 無濾過生原酒」(2009年03月
「錦乃誉 朝しぼり 純米大吟醸」(2008年04月
「錦乃誉 特別純米 西都の雫」(2008年10月2007年09月

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2012年04月01日

雁木 純米無濾過 西都の雫3

雁木 西都の雫 池袋東武で試飲・購入。

 以前、レトロなラベルで発売していた「錦乃誉 純米酒 西都の雫」が、「雁木」ブランドとしてリニューアル。

 山田錦で統一していた「雁木」ブランドに、山口県生まれの西都の雫が新規参入。

 山田錦・無濾過の「雁木」に、フィルター処理の「雁木 純米吟醸」(緑ビン)が参入したとき以来の衝撃です。

 まずは常温でいただきます。

 常温熟成を経ていて、軽い色づき。

 香りは落ちついていて、きなこ、味噌、山菜のような雰囲気。

 お米らしいおだやかな旨味を基調とした酒質ながら、苦味を帯びた甘味・酸味には、マンゴーのようなトロピカルなイメージもある。


 燗にすると、酸味の強さとやわらかい飲み口がみごとに調和する。

 まろやかに流れて余韻にお米らしい雰囲気を残すところに、山田錦とのちがいを感じる。 良くも悪くも洗練されていない、野趣を感じるお酒だ。


【山口県岩国市 八百新酒造】 特別純米酒(無濾過)
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:西都の雫(山口県産)   精米歩合:60%
 酸度:2.1


「雁木」「錦乃誉」の過去の記事
「雁木 純米無濾過生原酒」(冷蔵庫常置酒。記事にする機会が少ない)
 (↑2010年09月2008年06月2007年09月2007年01月
   2004年11月
「雁木 純米無濾過生原酒 おりがらみ 秋熟」(2011年11月
「雁木 純米吟醸 無濾過 ひやおろし」(2008年09月
「雁木 純米無濾過原酒 ひやおろし」(2009年12月2007年09月
「雁木 純米無濾過 ひとつ火」(2011年04月2005年07月
「雁木 活性にごり 発泡純米生原酒」(2008年06月2006年06月
「雁木 スパークリング 純米吟醸 活性にごり生原酒」
 (↑2011年08月04月2009年01月
「錦乃誉 特別純米 無濾過生原酒 おりがらみ 秋熟」
 (↑2008年12月、(2007年02月
「錦乃誉 純米大吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 秋熟」
 (↑2009年06月
「錦乃誉 朝しぼり 特別純米 無濾過生原酒」(2009年03月
「錦乃誉 朝しぼり 純米大吟醸」(2008年04月
「錦乃誉 特別純米 西都の雫」(2008年10月2007年09月

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2010年11月10日

わかむすめ 純米無濾過生原酒 あらばしり H21BY 仕込み第8号4

わかむすめ 純米あらばしり 池袋東武で試飲・購入。

 「わかむすめ(和可娘)」の新谷社長が来店。

 はじめて見聞きする蔵だなあと思って色々とお話をうかがってみると、非常に個性的な蔵だということがわかった。

 ひとつは、「蔵人は社長ひとりだけ」ということ。

 蔵元が杜氏をつとめる蔵は全国各地にあれど、蔵元がたったひとりでお酒をつくる蔵は、まずない。

 もちろん、社長ひとりでつくるということは、規模の小ささにもつながる。 360kg仕込み用などの小タンクしかなく、年間生産は100石

 さらには、極小規模でありながら冬季限定(寒造り)ではなく、1年を通してお酒をつくり続ける(四季醸造)ということ。

 どんなに大人数で大規模のつくりを行っても、ひとりの人間が米・水・酒に関われる機会は限られる。 それなら、小規模のつくりでも米・水・酒に毎日向きあうほうが経験を積むことができる。

 それに、つねに少量ずつ仕込むことで、四季の気候変化や旬の食材などに合わせた、今にピッタリのお酒を提供できる。

 増産のためではなく、経験を積み、ニーズに合わせるための四季醸造。

 そんな「わかむすめ」が春につくったお酒が、この「わかむすめ 純米無濾過生原酒 あらばしり」。

 しぼりたての時期に試飲して、そのボリューム感・さわやかさに魅了された。 そして、さらに熟成・成長できる雰囲気を帯びていた。

 夏を越えたところで、いよいよ開栓。

 麹の香りがさわやかで、レーズンバターサンドのような香味。 果実様の強い香りではなく、あくまでひかえめな香りだが、さわやかだ。

 やさしい甘味としっかりとした酸のバランスが取れていて、ボリューム感がある。 乳酸も甘味・酸味のバランスに一役買っている。

 酸が強いぶん後キレが良く、余韻が長く続く。 穀物様の、そして生熟成らしいレーズン様の、おだやかな雰囲気。

 麹の風味、甘味・酸味のボリューム感、後半のお米らしさ、生熟成の余韻は、島根「ヤマサン正宗 純米大吟醸 無濾過生原酒」にも通じる。

 お米から生まれたことを実感して終わる、飲みごたえのあるお酒だ。

 良心的な価格も、ぜひまた飲みたいと思わせる。

 「雁木」「貴」「東洋美人」「五橋」「獺祭」、そしてこの「わかむすめ」。 山口県には小さな銘醸蔵が詰まっている。


【山口県山口市 新谷酒造】 純米酒(無濾過、生、原酒)
 1800ml:2560(2688)円   720ml:1300(1365)円
 アルコール度数:17.5   日本酒度:−10
 原料米:西都の雫(山口県産)   精米歩合:65%
 酸度:2.1

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2009年04月17日

東洋美人 純米吟醸 西都の雫3

東洋美人 西都の雫 浦和駅西口、玉蔵院前のお店で飲む。

 「義侠 五百万石」に続き、「東洋美人 西都の雫」。

 復古米の穀良都を片親に交配し、2004年に新登場した「古くて新しい」山口県の酒米、西都の雫。

 「錦乃誉 西都の雫」や「五橋 西都の雫」を飲んだことがあるが、「東洋美人」では初めて。


 「東洋美人」らしい、さわやかな香りと、ツヤ・張りのある口当たり。 サラリとした麹の風味に甘味が重なり、後半には苦味も効いてさらに複雑な味わいになる。

 ボリュームはないけれど、変化に富んでいて、おもしろい。

 独特の透明感・軽さが魅力だ。


【山口県萩市 澄川酒造場】 純米吟醸
 1800ml:2839(2980)円
 アルコール度数:15.8   日本酒度:−10
 原料米:西都の雫   精米歩合:50%
 酸度:1.5

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2008年10月26日

錦乃誉 特別純米 西都の雫2

錦乃誉 西都の雫 池袋東武の「小さな蔵の隠れた地酒まつり」で購入。

 昨年バージョンが非常にすばらしい味わいだった。

 これはまちがいない。 今年と去年とは別の味わいだ。

 昨年あったトロピカルな香りが今年はなく、かわりにモワッとした雰囲気がある。 昨年バージョンをさらに熟成したものなのか? そうは思えないが。

 今年バージョンの新酒を半年熟成した状態だとしたら、ずいぶんと熟成が早い。 そしてアカ抜けない。

 酸が強く、常温ではバランスが悪いので、ぬる燗で楽しむ。

 モチのような香りに、モワッとした雰囲気で入る。 ボリューム感のある飲み口と切れの良さは、八百新酒造らしい魅力。

 洗練されたイメージがなく、モッタリしているところが残念。 もしかしたら飲むタイミングが悪かったのかもしれない。 うーん、もどかしい。


【山口県岩国市 八百新酒造】 特別純米酒
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:西都の雫(山口県産)   精米歩合:60%
 酸度:2.1

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2007年09月20日

錦乃誉 特別純米 西都の雫4

錦乃誉 西都の雫 池袋東武で試飲・購入。

 福助のデザインがレトロだなあ、と思ったら「錦乃誉」だ。

 大好きな蔵の1つ、「雁木」「錦乃誉」の八百新酒造がまたやってくれました。 こりゃあ、うまい!

 西都の雫(さいとのしずく)

 山口県で復活栽培した穀良都と、西海222号(山田錦の子)とを交配して誕生した新品種。

 福岡「三井の寿 穀良都 山廃純米」が好きなよっしん。 穀良都の子、西都の雫はどんな味なのか、ずっと気になっていた。

 まずは常温で。

 おだやかだが、マンゴーのような、酸味とやわらかさを感じさせる香りがある。 強烈な酸のアタックが印象的で、さすがパワフルな八百新酒造だと思った。

 しっかり甘味は切れているハズなのに、どこか甘味を感じる風味も魅力的。 ツヤのある旨味に、西都の雫と穀良都の共通点を感じる(まあ、親子ですから)。 淡麗なお酒とは対照的だ。

 燗にすると特にすばらしい。 旨味が増幅し、らっかせいのような油気を帯びたやわらかい風味が、強い酸をつつみこんでバランスが良くなる。

 久しぶりに感動的なお酒に出会えた。 これは洗練されたタイプの「錦乃誉」というより、荒くも力強い「雁木」といった方が似合っているかもしれない。

 しかし蔵の方に聞いたところ、県外向けの銘柄「雁木」には「全商品が山田錦」という個性を持たせたいということで、地元向けの銘柄「錦乃誉」として発売したとのこと。


 浦和の「和浦酒場」に1本進呈したところ、お燗番ナカちゃんから「穀良都の田舎っぽさがあるけど、ちょっと優等生」という感想をいただいた。 なるほど、たしかに!


【山口県岩国市 八百新酒造】 特別純米酒
 1800ml:2500(2625)円   720ml:1250(1312)円
 アルコール度数:16.5   日本酒度:+5
 原料米:西都の雫(山口県産)   精米歩合:60%
 酸度:2.1

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