レインボーの絵本大好き!

表紙調整できる

なんて謙虚な題名でしょうか。
でも、作者はシゲタサヤカさん。
お、また食べ物ネタのようですし、さあ、どんなハプニングが?
人気レストランの厨房、大忙しのコックさんが双子のコックさんを連れて来ての騒動。
なるほど、一見大助かりのはずが、いつの間にか。
何度も繰り返される「いえいえ、そんなことは ありませんよ」が愉快です。
とうとう明らかになるその正体に唖然ですが、
調整できるのも落としどころでしょうか。
シゲタサヤカさんワールドならではの世界観ですね。

表紙なるほど、にょろり

妖怪の森、というだけでも涼しい(?)のに、にょろり?
でも、舞台は美容室のようですし、入ってみましょうか。
一見普通の美容室、しかも、来店のお客さんは、たぬきクリニックのたぬきせんせいではありませんか!
実はこの美容師さん、ろくろっくび!
なるほど、にょろりという表現に納得。
たぬきせんせいの診察も受けたことがあるので、
まさにギブアンドテイクですね。
さらには、妖怪の森らしく、さまざまな妖怪が登場、
それぞれのらしいリクエスト、ハプニング、解決法に
妖怪を満喫気分。
しかも、ほっこりしてしまうんですから、心地良い余韻です。
変わった美容室?
いえいえ、素敵な美容室ですよ。

表紙乗り物なら何でも

表紙絵の迫力に圧倒されます。
「せかいいち」という題名も説得力があります。
実況中継風の文章も軽快です。
なんでも、乗り物なら何でも、というレースだとか。
これが効いています。
なるほど、スタート前のラインナップだけで十分楽しめそうですね。
最初から一見普通ですが、突っ込みどころのある車が登場。
もちろん、どんどんエスカレートする、多様な乗り物のラインナップ。
ダジャレもたっぷりあり、突っ込みどころ満載。
読者も思わず、アイデアを出したくなりそうです。
ラストは鮮やかな余韻です。

表紙おもしろいもの

なんと、掃除機の中のおはなし!?
しかも、主人公たちはほこりのようでびっくりです。
古い掃除機という事ですが、なるほどの古さ。
1964年のカレンダーが意味深です。
で、ボンボンとボンボンパパは、掃除機の中の物で工夫して暮らしているのがポイント。
確かに、これはなかなかの工夫です。
おもしろいものというポジティブな活用術にほっこりです。
もちろん、使われると、そりゃあ大変なことに。
思わずほこりの気持ちになってしまいますね。
そんな主人公だからこその、後半のハプニングもポジティブに。
うん、あっぱれです。

表紙演出が華やか

何事か?という題名ですが、表紙絵で納得。
なるほど、舞台風の演出というわけですね。
カーテン越しに見える影から、登場する動物をあてっこする趣向。
注目は、オノマトペと、二方向のヒントがあること。
難易度は低いですが、この二方向が存外に愉快です。
そしていよいよ、答え合わせが「ジャジャーン!」と華やか。
ラストは意外に難問ですが、これはこれで面白い造形。
この演出ならではですね。

表紙「わかっていないこと」にワクワク

恐竜というトピックス、しかも国立科学博物館の監修。
やや気負って読み始めましたが、存外に面白く、興味深い内容です。
題名にもあるように、恐竜の様々な知識を、「わかっていること」「わかっていないこと」で対比。
この構成はとても興味を惹かれました。
科学の基本、「なぜ?」が鮮やかに立ち昇るからです。
内容的にも平易で、恐竜好きでなくとも、たくさんの「なぜ?」を体感できそうです。
「わかっていないこと」にワクワクしてみませんか?

表紙違いに焦点

見開きに同じような車が登場し、違う車を探し出す趣向。
「ちがうのど〜れだ?」という問いかけに、自然と参加型に。
一種の間違い探しですが、探し出した車が働く車というのがポイント。
確かに、このワンクッションで、その車に注目してしまいますね。
程よいシンプルな造形は親しみやすく、いい塩梅。
オノマトペも軽快です。

表紙順番、一緒

「おやくそくえほん」シリーズ
くだものたちが、いろいろなお約束を教えてくれるシリーズ、今回の舞台は公園。
お外遊びのお約束を、ストーリーを追いながらすっと教えてくれます。
遊具は順番に。
みんなで一緒に行動すること。
安全に楽しくお外遊びするお約束がストンと理解できそうです。

表紙一緒に鳴きまね

乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。
後ろ向きの動物が登場し、誰かあてっこする趣向。
もちろん、難易度はいい塩梅です。
注目は、そのあと、鳴きまねを一緒にしようと促す構成です。
「いち にの さん!」の呼びかけがリズミカル。
鳴きまね遊びをたっぷり楽しめそうです。
わたなべさとこさんの造形はふんわり優しく、
小さい子にぴったりで嬉しいです。

表紙素朴な造形

乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。
題名の通り、見開きページに1種類ずつ果物が描かれた作品。
いちご、みかん、りんごなど、メジャーどころのラインナップですが、
それぞれいろいろな色や形があること、断面図(中身)も添えられていることなど、
シンプルながら多角的な構成です。
ナビゲーターなのか、かわいいこざるがアクセント。
素朴な造形が新鮮です。

表紙鳴き声のわらべ歌

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
わらべ歌「ぶーぶーぶー」をベースに、お友だちストーリー仕立ての紙芝居。
引越してきたばかりのうさぎさんが主人公。
聞こえてくるのは、動物たちの鳴き声。
お友だちになりたいのですが、みんな忙しいようで。
もちろん、ラストでは、ほっこりの展開に。
このわらべ歌は楽譜も添えてあり、シンプルなのでぜひマスターしておきたいですね。
いろいろな動物で応用できそうです。
注目は、参加型の脚本となっており、鳴き声の部分をみんなで復唱するところ。
これなら、メロディーを覚えてもらえそうです。
ストーリーややや込み入っていますが、
ラストの嬉しい光景への素敵な着地への助走です。

表紙セレクトの妙

『Eric Carle’s Storybook』が原題。
意外にも原書は1976年出版のようですね。
意訳の通り、エリック・カールさんがセレクトし、再話したグリム童話が収められています。
「しあわせハンス」「おやゆびトム」は題名だけ知っていて、
「りょうしとおかみさん」「3本の金いろのひげ」「7つの命をひと打ち」は初見でした。
どれも軽快な展開で、どちらかというと、イソップ寓話のような教訓が込められている印象です。
繰り返し展開の心地良さ、ちょっとした冒険譚、親子の絆などなど、
セレクトの妙を感じます。
もちろん、鮮やかなコラージュの絵は躍動的で、童話の面白さにマッチしています。
エリック・カールさん、ありがとうございます。

表紙ごちそうの意味

「ごちそう」という強力ワードに惹かれて、その意味と暦が学べてしまう作品。
見返しには、五節句、二十四節気、国民の祝日など、暦が一堂に表となっており、
一目瞭然。
行事と密接につながっているから、古来の人々の思いを知れば、
ごちそうも今以上に美味になるでしょう。
常識として、新知識として、大人も学べるクオリティ。
ごちそうが切り口なので、興味深く読み進めてしまいます。
外国から入って来た行事食も入っており、バラエティ豊かです。

表紙バリエーション

乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。
題名の通り、車の色々なバリエーションのオノマトペが登場。
運転手がいろいろな動物たちというのも愉快です。
猫、犬といった有名どころから、ナマケモノ、セイウチなどのユニークなラインナップ。
車も、それぞれ個性的で味わいがあります。
注目は、やはりオノマトペ。
音読はやや難しいですが、添えられたカタカナと運転手・車の絵のイメージで読めば
自然とそれらしくリズミカルになるので大丈夫。
独得の疾走感の表現も個性的。
表紙・裏表紙を広げての図がなかなか迫力があって圧巻です。

表紙畑仕事のすべて

2才からのうさこちゃんの絵本。
お父さんから提案されたのは、全部自分でする畑仕事!
もちろん、うさこちゃんは大張り切り。
つなぎの服を着て、その意気込みが伝わってきます。
土を掘り起こすところから、収穫、試食まで。
畑仕事のすべてがコンパクトに収められています。
作業の大変さ、得意分野、作物の成長の具合、それらの感動。
両親に褒めてもらったのも、この上ない喜びですよね。
うさぎならではの、にんじんというアイテムも映えます。

表紙遊具

2才からのうさこちゃんの絵本。
遊園地、とありますが、遊具がいっぱいの広場といった印象です。
両親と車で1時間でお出かけというだけでも、非日常感。
ブランコ、吊り輪、滑り台など、シンプルな遊具ですが、
うさこちゃんが自分で考えて遊んでいる姿が頼もしいです。
珍しいですが、トランポリンは魅力的ですね。
最後にはジュースを飲んで、帰途はグッスリ、
これも満足どころです。

表紙かあさんにちゃんと確認してから

2才からのうさこちゃんの絵本。
とはいえ、パイロットのおじさんと一緒に飛行機に乗る!?
これはなかなかすごい体験です。
庭で遊んでいるうさこちゃんの目の前に着陸した飛行機。
おじさんから同乗を誘われても、かあさんにちゃんと確認してから、という点は偉いですね。
上空からの景色はシンプルですが、ワクワクいっぱい。
ちゃんと感想を伝えられるうさこちゃんに、拍手!

表紙みんなで

2才からの、ということですが、うさこちゃん自身はもう少し上の年齢でしょうか。
うさこちゃん、先生にダンスを習ってほめられたのですって。
これは嬉しい展開。
で、みんなに見せてあげようと、早速。
両親、祖父母、叔父叔母、お友だちなどなど。
わあ、すごいすごい。
みんな共感してくれたのが何よりも嬉しいですね。
ラストでは、さらに嬉しい展開が。
うさこちゃん、大満足ですね。

表紙赤ちゃんのために

2才からの、とありますが、うさこちゃんはもう少し年齢が高い様子です。
学校にお祝い菓子を持っていくくだりがあるので。
ともあれ、赤ちゃんを迎える喜びは丁寧に描かれています。
ひよこの絵を描いたり、毛糸でネズミを作ったり。
そして、ついに!
本来なら、お姉ちゃんとして複雑な思いもあるでしょうが、
シンプルに淡々と。
素敵な存在の赤ちゃんとして描かれているので、
お姉ちゃん入門としてはいいかもしれませんね。

表紙看護婦人形

2才からの、とあるのに、うさこちゃん、入院!?
のどが痛いうさこちゃん、お医者さんに往診してもらうと、
入院することに。
確かにびっくりですが、淡々とした展開はいい塩梅。
かあさんも一緒に来てくれて、看護婦さんも丁寧に。
注射も少しちくっとしただけで。
どうやら麻酔のようなんですが、
眠っている間にすべてうまくいったようで一安心。
看護婦人形のお見舞いって、ナイスです。
うさこちゃんの冷静さにも拍手!

表紙きょうは あたしの うれしいひ

2才からの、とあるので、その年齢のお誕生日でしょうか。
ほら、うさこちゃん、「きょうは あたしの うれしいひ」と
ちゃんとお誕生日を理解しているようですね。
朝から体を洗って、お気に入りの服を着て。
もちろん、プレゼントももらって。
ありがとう、楽しかった、と感謝の言葉が言えるなんて素敵。
シンプルですが、幸せなひと時が嬉しいです。

表紙さらに進化

たべるのだあれ?』、『もっとたべるのだあれ?』がさらに進化です。
「たべるのだあれ?」と問いかけ、「はーい!」と挙手、
仕掛けでダイナミックな食べっぷりで「おいしいなぁ」という展開は健在。
ラインナップはやや高度ですが、
その動きはさらに洗練された印象。
やはり、ラストは豪快に。
独得なコラージュも雰囲気いっぱいです。
小さい子から、リアルな驚きを。

表紙知っていれば対策できる

やさしく わかる びょうきの えほん、とあります。
健康管理は大事な学びだけに、子ども自身もきちんと学んでおきたいものです。
知っていれば対策できますからね。
ということで、今作のテーマは熱中症。
もはや、必須の知識です。
どんな状況で、どんな症状があり、その対策は。
まずは異常を察知するのがポイント。
涼しくして、水分・塩分摂取、体を冷やす。
もちろん、予防のポイントも。
幼稚園児くらいからしっかり学べそうです。

表紙ヨージさんだけに

岡田よしたかさんの作品だけに覚悟はしていましたが、
やはり豪快な展開に脱帽です。
フルーツパフェを注文して食べる段になって、
ヨージさんだけに、用事を思い出してしまうとは。
もちろん、用事をしたら、また用事を思い出して。
次々連鎖する用事に、突っ込みたくなります。
フルーツパフェのこと、ちゃんと覚えているのに。
ついには、絶望的な用事まで!
あっぱれです。

表紙同じ光景が二つの印象に

どちらの表紙からもお話が展開するストーリー。
「うみへ」は、白い文字のおはなしで、男の子が主人公。
「やまへ」は、赤い文字のおはなしで、女の子が主人公。
それぞれ、白い車に乗って、父親の生まれた場所へ、
赤い車に乗って、母親の生まれた場所へ。
山から海、海から山、と、実は同じルートを逆向きに、
ということで、中盤にはすれ違うところも。
同じルートなのに、それぞれ違う印象というのも興味深いです。
三浦太郎さんらしいシンプルな造形がスタイリッシュ。
海も山も満喫気分です。

表紙幻想的な時間(アワー)

表紙絵のホンワカな雰囲気のイメージで読み始めると、
さにあらず。
なかなか壮大なせっけん泡ストーリー。
お風呂場のせっけんに落ちた水滴から泡出現。
何と、お風呂場から飛び出し、空へ!?
泡だけに変幻自在というのも愉快です。
ところが、あるハプニングから、まさかのナイスアシストへ。
これはすごい展開。
幻想的な時間(アワー)をたっぷりと。

表紙忍者ならでは

伝言というだけで、奇妙にずれる伝言ゲームの展開が予想できます。
でも、そうならないのは、忍者ならでは!?
もちろん、少しずつずれてしまうのは王道の展開。
そこを、見事な着地にしてしまうのが、まさに鮮やかです。
満月を見て、お団子が食べたくなった殿さまからスタート。
任務を果たす忍者がシュタタタタとカッコいいです。
一生懸命だけに、そのずれが愉快愉快。
だからこそ、大満足のラストがあっぱれです。

表紙摩訶不思議なオノマトペ

題名からして???。
表紙絵を見ても謎は深まります。
このコアラたちは一体???
いえ、本文も展開もその調子なので唖然です。
にゅーんだったり、ふんすだったり。
ナンセンスな展開ですが、意外に納得のオノマトペ。
コアラたちの、ちゃんとした着地もお見事です。

表紙「まわる」のバリエーション

宮西達也さんが紡ぐ、「まわる」のバリエーションといったところでしょうか。
シンプルですが、その豊かさをたっぷりと。
それは、添えられたオノマトペがいろいろあるので、体感できますね。
最後は、私的にはあまり体感したくない「まわる」ですが、
好きな方にはツボかもしれません。

表紙動機はともあれ

イタリアの作家さんによる作品。
「モーリスの おうちは ライブラリー」と副題。
何とも本好きをくすぐる題名です。
主人公のネコのモーリスの独白で進みます。
なんと、ネズミをつかまえて食べてしまう作戦として、
本の音読を思いつくなんて、すごい動機です。
でも、ことごとく失敗してしまうのはご愛敬。
そこに、本のいろいろな面白さがあるのが愉快です。
しかも、自分でお話を書こう、とまでなるのも、本の魅力。
そして、なぜだか芽生えた、ネズミたちとの交流にほっこり。
とっておきのラストにも、拍手!

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