レインボーの絵本大好き!

表紙本という希望

馬に乗って本をとどけた女性たち、と副題にあり、
興味をひかれ、セレクト。
『HOPE RIDE』が原題ですから、かなりの意訳ですが、
とても素敵です。
1930年代、アメリカのケンタッキー州で始まった騎馬図書館の取り組みのエピソード。
語り手は「わたし」ですが、いくつものエピソードをつないであるのが特徴。
巻末の写真資料を再現してあるようですね。
それでも、「わたし」が語ることで、現状がリアルに立ち昇ります。
政府による提案であるものの、本の調達や実務は「わたしたち」が担っていたようで、
その志に圧倒されます。
もちろん、その純粋な志は、今の図書館も変わりありませんね。
それだけに、図書館の原点を体感する読後感でした。

表紙みどりの おともだち

題名に惹かれたのですが、翻訳大賞受賞作品ということで納得。
『LALA'S WORDS』が原題ですから、この意訳はピッタリです。
2026年読書感想文コンクール小学校低学年の部課題図書。
表紙絵から、主人公ララのキャラクターが立ち上るのも印象的です。
蒸し暑い日というのに、ララには目的があり、走り出していますよ。
おかあさんが「おてんば」と称するのも無理ありませんね。
で、その目的というのが、フェンスをよじ登った先(!?)の空き地。
みどりのおともだちとの交流というのですから、びっくりです。
植物への声掛けが意外にも効果があるというのは知られていますが、
ララは本能で察しているようで。
だからこそ、後半の展開が素晴らしいです。
モノクロとカラーを使い分けた絵が、物語の浮かび上がらせ、
説得力抜群。
こどもって、すごい!

表紙葛根湯

「落語絵本」シリーズ
死神とは、落語の世界観からすると対極なのに、と
興味津々。
ぐうたらな男が主人公とは、落語ではよくあるシチュエーション。
そんな主人公の前に現れたのが、死神。
お迎えに来たのでなく、試す、というではありませんか。
この死神がなかなかのキャラクター。
死神と対極の医者への指南を始めるというのですから。
怪しげな呪文は、落語なら映えますね。
ということで、意外にも繁盛するものの、
ぐうたらな性分は治らないわけで。
それでも、知恵を絞ってでの才覚は、
まともに使えばいいものを、と感じてしまいます。
落語ならではの見事なオチには拍手!
さりげなく描かれた葛根湯は、誠実の象徴でしょうか。

表紙通過する電車をあてっこ

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
主人公が鉄橋というのが新鮮です。
だからこそ、通過する電車をあてっこという趣向なのですね。
少し見える先頭車両と、通過音がヒント。
なかなか高度ですが、電車好きなら、きっとワクワクどころでしょう。
最後は、なかなかレアな車両が登場。
その後の展開も鉄橋ならではで素敵です。

表紙注目ポイント

でくねいくさんが紡ぐ、ねこちゃんたち。
リアルであるようで、こちらを見据える瞳に、どことなく造形美もあって。
いろいろなねこが登場しますが、その注目ポイントを提示しつつ、
ねこらしく、様々な仕草を楽しめます。
もちろん、語りは最小限で、余白を感じます。
ラストのおともだちという着地が素敵です。
乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。

表紙巨大バージョンも

ぐーちーぽんのうたえほん、とあります。
乳児からできるふれあい遊び、きゅうりができた♪
これが可視化されるなんて、ありがたい限りです。
ナビゲーターはねこの兄弟、ということで、親しみやすいのも魅力。
畑でキュウリの収穫からスタート。
ちょっとした科学絵本の趣です。
塩ふって、いたずりして、切って。
お、ねこの手で、という包丁さばきに説得力があります。
きゅうりメニューはやや突っ込みどころでしょうか。
後半は、巨大きゅうりバージョンで豪快に。
畑に行けなかったから、大きくなりすぎた、という流れもなるほど。
見返しには楽譜や遊び方も完備なので、ぜひ親子でトライしてほしいです。

表紙唯一無二

新ヒーロー誕生とありますが、作者を見れば、言わずもがなです。
なにより、子どもらしい発想が愉快です。
ヒーロー大好きの主人公が、自分だけのヒーローを考える趣向。
題名の通り、しりとりで、という発想が新視点。
しりとりという規制があるため、連想は意外な方向に。
でもこれはこれで、いい塩梅。
へんてこりん上等。
何より、一生懸命考えてひねり出した結果ですもの、
唯一無二の輝きです。
着地も潔く。
満足そうな笑顔がほほえましいです。

表紙絵本からの発想

「妄想絵本」シリーズ
まずは、絵本からの発想というのが、いいですねえ。
で、選んだのが、ももたろう、とは、渋いです。
さあ、いつものように、妄想スタート!
手始めは果物から。
おじいさん、おばあさんのリアクションも愉快です。
食べ物にまで広がって、バリエーション豊かなのもいい塩梅。
注目は、ちゃんと本題まで戻るところ。
ももたろうを知っていればこその面白どころです。
もちろん、次への余韻もお見事です。

表紙編めちゃう

編み物のアニメーションを手がける作者による作品。
完成度の高い造形に納得です。
で、アメチャウ国?とネーミングに引っかかっていたのですが、
なるほど、「編めちゃう」なんですね。
なんでも編めちゃう王さまが主人公。
オーダーに合わせて、もちろん、工程も丁寧にご披露。
そのオーダーが本屋というのには仰天ですが、
見事な造形に拍手!
そこから、その作者とのつながりへと発展するのも、嬉しい展開。
ひみつのカフェを探すというミッションにもワクワクです。
それにしても、精巧な編み物作品の数々の完成度の高さにため息しきり。
王さまらしいミッションに、お茶目さもにじませて、素敵な余韻もいいですね。
現物を鑑賞したいです。

表紙飛ぶ楽しさを分かち合いたくて

元飛行機客室乗務員の作者が紡ぐフライトストーリー。
しかも、登場するのは恐竜!?
パイロットは飛ぶ恐竜プラテノドン。
彼のセリフから「飛ぶ楽しさを分かち合いたくて」とあり、
その説得力にしびれました。
キャプテンになるための試験飛行ということもあり、
その緊張感にこちらもドキドキ。
しかも、思わぬハプニングもあり、一緒にハラハラです。
だからこそ、無事に着陸した安心感も体感です。
あのハプニングの顛末は、ラストにさりげなく。
なるほど、なるほど。
独特な淡い画風は初見で、新しい世界観が新鮮でした。

表紙子育てあるある

主人公トットのところに、なぜか転がり込んできたたまご。
父性に目覚めたトットが懸命にたまごを温める姿がいとおしいです。
時間はかかりましたが、この間が丁寧に描かれ、
それだけ、生まれてくる赤ちゃんへの思いが膨らみます。
ついに誕生し、喜びもつかの間、
赤ちゃんの世話は、なかなか大変ですね。
このあたりは、子育てあるあるでしょうか。
打開策が、生まれる前に自分にあてた手紙というのも
素敵な演出です。
この視点、大切にしたいです。

表紙おすまし

さながら、赤ちゃん向け動物図鑑。
ミキハウスらしく、おしゃれでおすましな造形です。
色調もマイルドで穏やか。
動物に親しみを持ってもらえそうです。
「だいすき!」と題名にある通りですね。
バリエーションも豊かで、海洋生物や虫なども登場。
生き物の多様性を感じ取ってもらえるといいですね。
英訳も付記されていますので、ちょっとした英語学習にも。

表紙「ヘンダ」を分かり合う

なかなか衝撃的な題名です。
モプーはどうやら外国ルーツのようですね。
初めての小学校登校。
周りの人は、違和感を口にするわけではないけど、
モプーは感じてしまうのですね。
「ヘンダ」という物体に可視化してあるので、
子どもたちにとっても理解しやすいです。
悩んでしまうモプーに、クラスメートが解決策を一緒に考える展開が素敵です。
そして、その解決策がユニーク。
「ヘンダ」を分かり合う、でしょうか。
自分事としてとらえる視点が、親しみやすいですね。

表紙なんのこっちゃ

とにかく、題名が???で、気になる気になる。
ボイパ?
ああ、ボイスパーカッション。
でも、どうやって?
心配ご無用。
何はともあれ、音読するとあら不思議。
自然にボイスパーカッションになるではありませんか!
文章の意味はさておき、レッツ音読です。
おお、すごいすごい。
で、改めて文章を眺めてみると、これまた愉快愉快。
なんのこっちゃ、いえいえ、この構成、素晴らしいです。

表紙伝え方

「気持ちを伝える」ということについて、あらためて考えさせてくれる本です。
もちろん、子どもたちにわかりいやすい語りかけで、
具体例を示しながら。
これは、親子で考える素敵なツールです。
そう、マニュアルではなく、「考える」というのがポイント。
注目は、自分の気持ちはもちろんのこと、相手の気持ちも推し測ること。
これは大切な視点ですね。
改めて考えてみると、大人でもなかなかの難題。
でも、練習を積めば、自分も周りも心地良いというのは、
大発見でしょう。
とても素敵な視点です。

表紙ふさふさ会

ようかいのもり?
ああ、あの面々ですか、と嬉しくなりました。
で、今回は品ぞろえ豊富で鼻高々の、天狗のお店ですね。
人気者のたぬき先生、たくさんの子どもたちがいれば、
予約の品を受け取るまでの時間つぶしに、
わあ、にわかに魔法のような科学実験もどきを披露。
これは嬉しいですね。
ところが、欠品発生のハプニング。
どうやって解決するのかと思いきや、
みんなの妖怪特性が大活躍!
ふさふさ会というのが存在するのも愉快です。
この助け合いの温かさが、ようかいのもりの魅力。
またまたほっこりさせてもらいました。

表紙10個目

意味深な題名が気になります。
くじびきで当たりを引いて、もらったのが不思議な種。
早速植えてみるとって、なんだか昔話でもよくあるような。
でも、何が出てきたかといえば、予想外の物。
しかも、割れて割れて割れて。
10個目ともなれば、あっぱれ。
しかも、次は品を変え、そのお次は?
おお、王道の品が登場。
ここまで焦らされたら、期待してしまいますが。
余韻の残るラストに唖然です。

表紙なんでやねん!

何だか愉快な題名です。
なるほど、徒競走のスタートというわけですね。
ゴリラくん、ウサギさん、カメさん、という取り合わせも意味深です。
でもそれだけでお話が成立するのでしょうか?
もちろん、そこには、「なんでやねん!」と突っ込みたくなる仕掛けが。
よーいドンの「ドン」を、スターターのゴリラが絶妙にだじゃれで繰り出すのです!
そりゃあ、ずっこけて、ドテッ!となりますね。
そもそも、ドテッ!だって、一種のダジャレではありませんか。
で、スターターの交代となりますが、なぜかうまくいきそうでうまくいかない競走。
要は終始「なんでやねん!」の展開がツボでした。

表紙こんな動きが体操に!?

「パンダたいそう」シリーズ
今までと少し趣向を変えて、さながら連想ゲーム。
この動きは何か考えさせる趣向。
やや高度ですが、これはこれで愉快な視点です。
クイズレベル的には幼稚園児以上でしょうが、
動きが面白いので、小さい子にもいいかもしれません。
切り口が連想のため、バリエーションも豊かです。
なかには、こんな動きを体操に仕立てるのか!というものもあり、
その発想が素晴らしいです。
そして、ラストは、とっておきの体操が。
とても嬉しい余韻です。

表紙確かに焼ける!

既視感があると思ったら、『おもちのおふろ』の
もーちゃんとちーちゃんではありませんか。
で、海水浴!?
一体どんな展開か想像つかないだけに、興味津々です。
わあ、海岸にいるキャラクターも、食べ物ばかりで愉快です。
ところが、お昼寝中にちーちゃんが行方不明。
このにぎやかな光景では、大変です。
見間違いも、さもありなん。
そして、ついに。
万事休すかと思いきや、さすが、ライフセーバー!
この造形は素晴らしいです。
そして大団円のあとは、お餅らしく、こんがりと!?
昨今の海岸の気象状況では、確かに焼ける!と
妙に納得したのでした。

表紙泥あそびファンタジー

表題は泥人形のこと。
このネーミングが親しみやすく、なんとも素敵です。
まきちゃんが庭で泥人形を作るエピソード。
ちゃんと名前を付けたからでしょうか、
どろたんが動き出すのです!
もちろん、本家に誘われてのどろんこ遊びですから、愉快。
でも、泥だらけを指摘されて、まきちゃんはご機嫌斜め。
この絶妙な心理がリアルです。
慌てるどろたんの行動が一生懸命で、意外な展開に。
泥という存在のはかなさを痛感します。
でも、いえ、だからこそ、その後のまきちゃんの行動が素敵です。
お母さんの対応も見習いたいです。

表紙貧乏を盗む!?

表紙からすごいオーラを感じます。
何やら怪しげな人物に、大泥棒ですって?
どんな活劇が始まるのか、と思いきや、意外や意外、
なかなか奥が深い展開です。
盗みすぎて、暇を持て余している大泥棒のもとに、
「貧乏を盗む」というオファー。
そんなことできるのか?と思ったけれど、
なるほど、こうすればできるのね、と妙に納得。
それでめでたし、とならないのが肝。
次から次へと難題が。
でも、実に正当な手法で解決してしまうその手腕があっぱれ。
こんな大泥棒、実在してほしいと切に願います!
軽妙な会話も魅力的です。

表紙閉店後の仕込み

写真絵本「はたらく」シリーズ
子どもたちにとってもあこがれの職業、洋菓子職人。
これはこれは要チェックですね。
まずは、シュークリームの皮を焼き上げることからスタート。
なるほど、閉店後に仕込んであったとは。
だからこそ、開店準備もスムーズに。
これだけの種類ですからね。
もちろん、個人経営ならではの、オーダーメイドも。
企業秘密のオリジナルケーキも気になります。
そして、閉店後の仕込みの様子もしっかりと収められています。
まさに、職人の仕事ぶりをしっかり見させてもらいました。

表紙先生たちも、子どもたちも

写真絵本「はたらく」シリーズ
今回は、小学校の校長先生。
比較的マイルドな一日ですが、やはり、長時間勤務ですね。
子どもたちはもちろんのこと、先生方にも目を配る姿も活写。
給食、掃除も一緒に。
卒業式の練習シーンでは、本音もポロリ。
そう、校長先生って、いつもこんな風なのがありがたいです。
子どもたちはこんなありがたい環境で過ごしているのですね。
感謝感謝です。

表紙たくさんの保全作業によって動く

写真絵本「はたらく」シリーズ
表紙の写真を見て、女性であることに気づきました。
最近は運転手などでも女性を多く見かけるようになりましたから、
当然といえばそうなのですが、より過酷な鉄道保全作業でもご活躍、と
頼もしく感じました。
叡山鉄道という比較的小規模の鉄道ですが、
もちろん保守点検は厳格です。
安全運転は、こういった地道な作業の上に成り立っていることを
実感しました。
長い長いリレーをつなぐ走者、という表現に納得。
感謝の気持ちでいっぱいです。

表紙守ってくれる

こひつじの大冒険譚、でしょうか。
お母さんにつけてもらった首飾り(鈴)がお守りのような存在感です。
一人で遊びに行くようになったこひつじ。
早速スリリングな展開ですが、ちゃんと育てられていた証拠に、
見事に切りぬけますね。
でも、迷子になるとは。
それでも、自分でよく考え、助けを求めて、無事に。
心細くも立派な行動の子どもの姿が頼もしいです。
独特のアングルもいくつかあり、ドラマティック。
丁寧な自然描写が美しいです。

表紙力強い一生

ヤマユリが芽を出し、成長し、花を咲かせ、種を飛ばし、枯れていく様子を、
絵だけで語る作品。
全編通して、リアルで緻密な絵ですが、
モノクロとカラーを使い分け、
ヤマユリの成長を際立たせるとともに、
その周りの生き物たちの「生きる」様子も浮かび上がらせています。
静止画なのに、音や動き、風、時間までも感じます。
何より、ヤマユリをはじめ、生き物たちの生きる姿を体感です。
それは、画力の素晴らしさゆえ。
圧巻です。

表紙センダックによるオペラ美術

有名なグリム童話のオペラ版に、モーリス・センダックが舞台美術と衣装デザインを手がけたそう。
それをベースに、再構成された作品。
モーリス・センダックの世界観が十二分に感じられます。
貧しい家庭に育つヘンゼル・グレーテル兄妹。
欲深い継母に比べて、兄妹のたくましさが輝きます。
ご存じお菓子の家は、確かに魅力的ですが、
やはり何かしら不思議な存在感。
舞台でもきっと、早変わりがあったのでしょうね。
変身後の姿は初見だったので、興味深かったです。
もちろん、無事な帰着は、余韻の残る絵で。
翻案された作品とはいえ、その世界観はこれはこれで素敵です。

表紙実は

写真絵本「はたらく」シリーズ
町中華的な感じに惹かれてセレクトしましたが、
このシリーズでは珍しく、実は写真の吉田さんのご両親のお店だとか。
これはこれで貴重な記録です。
黙々と作業をこなす姿が活写されます。
遅い昼休憩の姿も。
お店では、休む間もなく、ですからねえ。
老夫婦で二人三脚のはたらく姿がそこにあります。

表紙いやな気持ち

やあ ひさしぶりって、そうですよねえ。
たまごのはなし』の印象が強烈でしたからね。
自分がすっきりしたいから、いやなことを話してあげるなんて、
冒頭からもやもや気分。
でも、それが今作の主題のようですね。
詩を書こうと思い立った主人公。
またまた、マシュマロを巻き込んで、ああだこうだと。
人の評価をどうとらえるか、でしょうか。
嫉妬、妬み、そりゃあ、誰しも通る道。
もやもや、いらいら。
でも、何だか共感してしまいます。
またまた哲学。
それでも、いやな気持ちを直視というか、客観視できるかもしれませんね。
不思議な余韻が残ります。

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