レインボーの絵本大好き!

表紙いちばん好きなのは?

伸びやかな作風に惹かれて、セレクト。
表紙絵で描かれたくろくんの色合いがたまりません。
黒い犬のくろくんとお友だちのエピソード。
くろくんは、お友だちに「なにいろ すき?」と尋ねられて、
それぞれお友だちの体色の色を応えて、相手と喜び合うのです。
それは、気遣いとかではなく、純粋にお友だちが大好きだからの発言でしょう。
お友だちの喜びように、自分も嬉しくなってしまうところも愛おしいです。
でもね、「いちばん好きなのは?」と聞かれて、悩んだ末の答えが、秀逸!
まさに「好き」の本質でしょう。
伸びやかな作風のきくちちきさんだからこそ、描き切れたこの世界、
幼稚園児くらいから、たっぷり体感してほしいです。

表紙自分が今ここにあるのは

ねずみくんのチョッキ』のなかえよしをさんの作品ということでセレクト。
有名なオーケストラの指揮者、ヤングさんのエピソードです。
実話かな、と調べてみたら、モデルはいないようですね。
それでも、しっかりとメッセージは伝わってきます。
大盛況のコンサート後、新聞記者から取材を受けたヤングさんが、
指揮者になったきっかけを語ります。
記憶をたどるうちに思い出したのは、音楽の素晴らしさを教えてくれたおばあさんの存在。
そして、おばあさんとの約束。
大人になって立派な音楽家になって、おばあさんに聴かせてあげる。
すごい約束ですが、これが実現したのも素晴らしいです。
最後は駆け込みでしたが、ちゃんと思い出したことに拍手!です。
あとがきに、なかえよしをさんが書かれていますが、
「自分が今ここにあるのは」という視点は大切。
素敵な物語に昇華していると思います。

表紙喜び探し

2022年読書感想文コンクール小学校低学年の部課題図書。
『JOY』が原題。
このシンプルさにしびれます。
イギリスの作家さんによる文章、ドイツチューリッヒ在住のイラストレーターさんによる絵の作品。
ばあばが大好きなファーンが、笑顔の消えたばあばのために、
喜び探しをするおはなしです。
高齢化社会においては、こんな光景は子どもたちにとっても身近になりつつあるので、
ファーンが喜び探しに奮闘する様子は共感どころでしょうね。
それにしても、なかなか難しいお題です。
ファーンが子どもらしい発想で喜びを探索する様子に
こちらまで考えさせられます。
でも大丈夫。
ファーンは知らず知らずにしっかりとミッションを達成していたようです。
この着地がお見事で、ほっこり気分です。
物語に登場するバタフライのように、さわやかな読後感です。

表紙なのなのな

まあまあ、自販機が主人公ですって。
どうやら飲み物の自販機のようですね。
やってくるのは、くまさん、うしさんなどなど。
なるほど、選んでボタンを押すのがポイント。
さらには、じはんきくんとのやりとりも嬉しいです。
すきな のみもの どーれかな?
なのなのな
ボタンを ぽちん!と おしてみて
じはんきくんの繰り返されるセリフが呪文のよう。
不思議な「なのなのな」という言い回しがツボになりそうです。
ボタンを押せないねずみくんに同情してしまいますが、
おやおや、いい方法を見つけましたね。
独特のコラージュもいい感じ。
上に開く装丁も自販機っぽくてリアルです。
もちろん、読者向けのボタンコーナーも完備。
選ぶ楽しさにボタン押し、小さい子から夢中になりそうです。

表紙耳が研ぎ澄まされる

とよたかずひこさんが新しく紡ぐキャラクターは、おんぷちゃん。
今回は縦笛バージョンのようですね。
おんぷちゃんというネーミング、「ピーコロ コロロン」というオノマトペで、
耳が研ぎ澄まされます。
そこにねこさんが加わって、風の音、葉の音などなど。
様々なオノマトペが生き生きとしてくるから不思議です。
寝姿すら心地よい音。
ラストへは、縦笛を持っていた理由が判明、なるほど、ね。
小さい子から、音を楽しめそうですね。

表紙火に支えられた知恵

「福音館の科学」シリーズ
人が火に親しむようになり、利用するようになった過程を描く科学絵本です。
火を利用することで広がる生活の知恵。
燃料の観点から、エネルギー問題へ。
もちろん、公害など負の部分も。
テーマが広がり、たくさんの情報があり、やや戸惑いますが、
要はエネルギー問題への問題提起のように感じます。
巻末の解説もしっかりと知っておきたいです。
小学校高学年くらいからでしょうか。

表紙金色に光る氷

「福音館の科学」シリーズ
『NORTH The Greatest Animal Journey on Earth』が原題。
厳しい環境の北極。
それでも、春が来ると植物や動物が一気に増えるのですが、
その大移動の動物たちを描いてあります。
メキシコからやってくるコククジラ。
絶食で8週間北へ泳ぐ姿が圧巻です。
その他にも鳥たち、カリブー、セイウチ、ニシン、イッカクなどなど。
北へ、北へ、まさに大旅行です。
そしてまた、冬になると南へ。
北極についてはそれなりに知識はあったものの、
この大移動については初見で興味深かったです。
巻末には環境問題についての解説も。
金色に光る氷という生き物たちがいる北極の姿、しっかりと受け止めたいです。

表紙ブルブルブル

「福音館の科学」シリーズ
動物行動学の研究者による作品。
絵はあべ弘士さん。
最強のコンビではありませんか!
少女きっちゃんが、動物園でゾウとともだちになる(会話する)おはなしです。
きっちゃんがゾウに興味津々な様子がとても伝わってきます。
そんな気持ちが通じたのか、ゾウの声を感じることができるようになるのですね。
これは、作者による実体験がベースになっているようです。
巻末には、ゾウのおしゃべりの研究の様子も書いてあり、
そのリアリティに感嘆です。
もちろん、あべ弘士さんの絵は、ゾウの行動を的確にとらえてあり、
素敵です。
「ブルブルブル」というシーンが感動的。
これはまさに絵そのもの。
文章がやや多めですが、次々と繰り広げられるドラマなので、
ぐんぐん読み進められるでしょう。

表紙ピンク色の天井

「福音館の科学」シリーズ
横長の装丁が印象的です。
3月半ばから4月半ばまで、桜並木の変化の様子を、そこを通りかかる人々を交えて描写してあります。
確かに、つぼみから開花まで、落花から葉桜まで、
変化が速いのでドラマティックです。
それだけに改めて比較しながら丁寧に観察すると、その生命力に感嘆です。
通りかかる人々も、朝の同じ時間帯ということもあってか同じ面々で、
その比較も面白いです。
やはり圧巻はさくらまつり。
花見での「ピンク色の天井」というアングルは素敵。
ラストの葉桜のアングルと一緒で好対照です。
桜を愛でるこの感覚、子どもたちにも体感してほしいです。

表紙ぼくと世界をつなぐ

「福音館の科学」シリーズ
水が運ぶ様々な物質や水の循環を研究する水文学者による作品。
主人公の男の子の気づきや疑問をベースに、水の循環について感じることができます。
何度も繰り返される「水は旅をしている」ということが、
丁寧に解説され、深く体感できます。
それは、生き物としての自分とつながる感覚。
ぼくと世界をつなぐ、という表現に感銘を受けました。
もう一つ、興味深かったのは、地球上の水は一定量保たれていること。
だからこそ、つながっている感覚って大切なのですね。
巻末の解説はさらに深く掘り下げてあり、
なかでも、「水を読む」でのDNA解析には感嘆でした。

表紙土も、息をしている

「福音館の科学」シリーズ
水が運ぶ様々な物質や水の循環を研究する水文学者による土の世界の解説です。
コナラの木が主人公となり、語り手となります。
土の話なのに木?
いえいえ、土と密接な関係のある生き物たちの代表のような立ち位置です。
噴火による火山灰からスタート。
その変化の様子は、様々なかかわりの営み。
「土も、息をしている」という表現が印象的です。
土の中に、時間と命がぎゅっとつまっていることが実感できます。
小学校高学年くらいから、このダイナミックな営み、知っておいてほしいです。

表紙浅間山:今は少し寝ぼけているところ

「福音館の科学」シリーズ
長野県と群馬県にまたがる浅間山の様子をモデルに、
火山の噴火の様子について描いた作品。
表題の表現が印象的です。
目覚める。
今は少し寝ぼけているところ、というのも言い得て妙です。
そして、古来記録された火山の記録をもとに、その様子を再現します。
存外に共存してきた人々の姿も浮かび上がってきます。
火砕流、山体崩壊。
それもまた、自然の営みというのも実感します。
共存する運命なら、しっかりと知っておきたいですね。

表紙建築から見るおとぎ話

建築家でもある青山邦彦さんがおとぎ話を描くとこうなるのですね。
ジャックと豆の木、シンデレラ、うらしまたろう、ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、いばらひめ、ももたろう。
まずは、それぞれのおはなしに登場する建物が描かれ、
物語の数場面が同時に描かれているので、それを探す趣向です。
次のページでは、きちんとお話も収められ、探すアイテムが提示されます。
もちろん、画面には多くのサブストーリーも描かれているので、
そこもしっかりチェックしたいです。
注目は、やはり、建物の断面図。
こうやって俯瞰させるのか、とびっくりです。
さらには、鍛冶場などの描写も意外に本格的です。
個人的には、ラプンチェルの意味を再確認でき、よかったです。
小学生くらいから、おとぎ話のまとめとしても。

表紙子育てあるあるを親子で

表紙絵が意味深です。
何気にあしらわれたイラストがDNA螺旋に見えるのは幻覚でしょうか。
裏表紙と合わせて、題名もチェックして、なるほど、ね。
ヨシタケシンスケさんが抽出した子育てあるあるです。
最初は子どもの変わり身の早さに。
それが成長へと続き、わが身もまた。
この感覚、身に沁みます。
文章は最小限に、あえて絵で読ませて、読者の感覚とのコラボで完成する作品でしょうか。
小学生くらいから大人まで、共感ポイントがたくさんありそうです。


表紙視点を探す

シンプルな題名ですが、奥が深いです。
比べるための二つのたべものが登場しますが、
興味深いのが、その比べる視点を自ら探さなければならないところです。
最初は簡単簡単、と思っても、次のページではその視点をはぐらかされます。
大人でも意外に難しいです。
やはり表紙絵のクリームソーダがインパクトありますね。
えびの揚げ物には白旗です。
まさに、比べる視点を探す新感覚の作品。
ぬにゅ〜ぽんぽん』で注目していた作家さんだけに、満足満足。
小学生くらいから、思考をフレッシュにして臨んでほしいです。

表紙実話のリアリティ

ベネズエラの作家コンビによる実話だそう。
『LA CAIMANA』が原題。
ワニの仲間、カイマンの赤ちゃんを引き取ったファオロのエピソードです。
町のすぐそばの川にカイマンがたくさん生息していた、というのも驚きですが、
みなしごの赤ちゃんを育てるというのにもびっくりです。
クロ(スペイン語ではネグロ)と名付けられた成長記が興味深いです。
ファオロが結婚する際のエピソードも、心が通じているからこその展開でほっこりです。
子どもたちとの交流もすごいです。
ファオロの死後も、妻にとっては、クロの存在が支えになったのでしょうね。
独特の絵が心地よかったです。

表紙ももたろうの絵本

あたしが公園から帰宅すると、ママが浮かない顔。
あたしの予想通り、白猫のどぶしろに尾頭付きの鯛を盗られたとのこと。
ママの様子を冷静に語るあたしの語り口が愉快愉快。
さて、パジャマに着替える段になって、公園に絵本を忘れてきたことに気づき、
ママと一緒に取りに行くのですね。
夜中の公園、そこで二人が見た光景が、まあまあまあ。
白猫が、4匹の子猫にその絵本を読んであげているなんて!
ももたろうの絵本というのも、いい感じです。
まさに、題名の通り、神々しい銀色の猫に見えたというのに納得です。
もちろん、その後の二人の行動にもほっこり。
ラストでは、あたしの観察眼が光ります。
幼稚園児くらいから、あたしの視点に共感どころがいっぱいあるでしょうね。

表紙ハート型の石と丸くなったガラスのかけら

人と人の出会いって、不思議。
そんなことを爽やかに体感させてくれる物語。
都会の町に住むみち。
海辺の町に住むなつ。
二人の少女が、全く違う環境で生活していながら、あるきっかけで出会うのですね。
大きい町と小さい町、小家族と大家族、物静かと活発などなど、
二人の対比があるだけに、唯一の共通点が輝きます。
ハート型の石と丸くなったガラスのかけら。
こんなところに接点があるなんて、出会いは不思議です。
そう、だから、読者にだって、ね。
そんなメッセージも感じました。
小学生くらいから、素敵な出会いの瞬間を体感してほしいです。

表紙数え歌風が心地よい

題名を見て、7という数字に反応してしまったのですが、
予想通り、数え歌風のおはなしです。
友だちのカエルに会いに、7匹のこうさぎが出かけるのですが、
途中で1匹ずつ、眠ってしまうという何とものどかな展開。
しかも、途中で見つけたモグラの地下室で休ませてもらうって、
その優しさにもほっこりです。
我慢強いカエルの様子にも感心感心。
そして、ついに・・・!
ずっと、残りは何匹?とあり、どのうさぎが寝入ったか探すのも楽しみどころでしょう。
昔話のように、歌のように繰り返される定型文が心地よいです。
あちこちに描かれた絵にもサブストーリー。
たくさんの花々も素敵です。
幼稚園児くらいから、こうさぎならではの展開に共感できると思います。

表紙ルモマ キズス

鳥の巣が専門の鈴木まもるさんが、恐竜?
しかも、図書館が舞台とは、いったいどういうことでしょうか?
ぼくは、妹と弟と一緒に図書館へ。
トイレに行った際に、廊下に不思議な本があるのを見つけるのですね。
ん?これは、さっき、おばちゃんせんせいが持っていた大型絵本?
いえ、ずいぶん大きくなっていますが。
「きょうりゅうもどうぶつだ」という意味深の題名に、作者は「ルモマ キズス」。
なるほど、そのまま、3兄弟はその本の中に迷い込むのです。
一種の図鑑のような構成ですが、今の動物と対比してあるところがイメージしやすくていい感じです。
3兄弟が実際に触ったり、なぜ?と思ったり、考えたり。
素敵な科学絵本のクオリティ。
最初は植物食恐竜で安心ですが、え?肉食恐竜も!?
こちらを見つめるまなざしに迫力があり、ドキドキが止まりません。
やれやれの展開に、なるほど、ね。
図書館の魅力も併せて、素敵な図書館体験を。

表紙言葉遊びも少々

おいしそうな絵が魅力であるはらぺこめがねさんが「あげる(揚げる)」ですって。
これはこれは、見逃せません。
まずは、豪快なエビフライがお出迎え。
さてさて、本題は、様々な揚げ物が登場し、中身を問う展開。
なるほど、こんなクイズ、初見です。
美味しそうなのはもちろんのこと、リズミカルな展開にワクワク。
ちょっとした言葉遊びも隠し味でしょうか。
確かに、見た目がほぼ同じでも、違う中身の揚げ物ってありますよねえ。
さながら、ロシアンルーレット揚げ物。
最後のラインナップは突っ込みどころ。
これは、ちょっと、ねえ。
作者ならではのボケに突っ込みたくなる関西人です。

表紙フライパンの仕事ぶり

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
あずみ虫さんといえば、硬質なコラージュ。
今回はフライパンがメインなので、相性は抜群です。
フライパンで調理する様子を描いてあります。
もちろん、焼く、焼く、焼く、焼く。
でも、絶妙に違う仕事ぶりにうなります。
目玉焼き、ソーセージ、にんじん。
クライマックスは、なんと、ホットケーキ。
これは意外ですが、確かにフライパンの大事なお仕事。
ほうら、素敵なワンプレートがお見事です。
コラージュなので、陰影があり、いい塩梅に立体的。
裏表紙の子どもの様子が何とも言えないいい仕草です。

表紙きたー!

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
男の子と動物たちが、電車を待ち、来ては喜び、ばいばいするシンプルな展開。
でもね、くるかな?きたー!のワクワクと嬉しさがたっぷり伝わってきます。
きくちちきさんの絵は素朴だけに、感情がダイレクトに伝わります。
赤い電車、青い電車、黄色い電車。
最後は念願の乗車というのもいいですね。
電車好きにはたまらないと思います。

表紙渋いラインナップ

お面で隠れている動物たちを仕掛け仕立てであてっこする趣向ですね。
このお面が、なかなか渋いラインナップ。
えびすさま、なまはげ、能面などなど。
動物たちがはみ出て見えているのも、いい塩梅のヒントですが、
お面のある特徴と似た動物というのも推理のポイント。
白い顔、夜が大好きなど、なかなかマニアックです。
ネタがだんだん進化しているような印象です。
小さい子からいないいないばあ的に楽しめそうですが、
難易度はやや高いかもしれません。

表紙おでかけする時は

「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ
スキンシップというよりは、おでかけする時はママとてをつないで、と啓発する作品ですね。
いつもの面々が、楽しそうに手をつなぐ様子を、仕掛け仕立てで描きます。
みんなで、というシーンはページが大きく広がってダイナミック。
手をつなぐ楽しさがマックスになったところで、ママにバトンタッチ。
おでかけなどで子どもと手をつなぐって、地味ながら大切なしつけ。
この視点に着目って、素晴らしいです。

表紙ごちそうするのが大好き

しもかわらゆみさんの愛らしい絵に惹かれてセレクト。
茂市久美子さんの素敵なストーリーと相まってほっこりです。
ごちそうするのが大好きなうさぎが主人公。
この性格がほほえましいです。
秋、木の実を集めて、手紙を書いて。
喜ぶ動物たちの様子に満足そうなうさぎの表情が浮かび上がります。
やってくる動物たちのやり取りの中で、季節は進み、冬へ。
お礼の品で干し柿作りだなんて、ナイスアイデア。
こちらも大いに役立って、また季節は巡り。
次々とごちそうが巡ってくる様子が丁寧に描かれており、素敵素敵。
なにより、ずっと変わらないうさぎの心持ちにほっこりです。
小学生くらいから、山の恵みと、優しい心をたっぷりと味わいたいですね。

表紙アンモナイトの声

化石採集やビーチコーミングがライフワークの三輪一雄さんの文章と絵。
松岡芳英さんの写真もリアルです。
アンモナイト。
知っているようで、実はあまり詳しくなく、たくさんの発見がありました。
アンモナイトという名前の由来、古代エジプトにまでさかのぼるのですね。
そして、太古の海に生きていた生き物ということは知っていたものの、
化石となるまでの様など、奥が深いです。
作者のアンモナイト採集に目覚めたエピソードなど、興味深いです。
アンモナイトの声、という表現に納得です。
そして、アンモナイト発見のドキュメンタリーにもワクワク。
アンモナイトの美しい模様にもうっとりです。
化石採集の疑似体験をした気分です。

表紙海の漂着物なぞときゲーム

5年生目前の春休み、じっちゃんの家を訪ねた、いとこ同士のかいととまり。
じっちゃんから、海の漂着物なぞときゲームを提案されるのですね。
海岸で漂着物を探すビーチコーミングだそう。
四季折々、じっちゃんの怪しげな怪文を手掛かりに、一緒に探検気分です。
豊富な写真もあり、「めんの玉」と呼ばれるアメフラシの卵は、その名の通り!
拾ってきて、調べて。次々と疑問が浮かび、ドンドン知識が増えていきます。
貝だけでもこんなに種類があるとは驚きです。
ほぼ原寸大というのも嬉しいです。
磯では大人同伴という、安全上の注意点もきちんと描かれています。
ゲームを完走しての、じっちゃんからのご褒美は意外な物ですが、
なかなかの着地です。
見返しのイソハマ新聞も興味深いです。
漢字の貝のエピソードは、以前ブックトークの「お金」のテーマで取り上げたこともあり、
これは知っておくといいですね。

表紙ルミナリエ

表紙絵のルミナリエの絵にハッとさせられました。
2001年のルミナリエをイメージして描いてあるとのこと。
2002年12月10日第1刷の作品。
西宮市在住の杉本深由起さんの文章、兵庫県出身の永田萌さんの絵ということで、
阪神淡路大震災から間もない頃だけに、その記憶が収められていると感じました。
小2のノリコが主人公。
小5のケンイチ兄ちゃんはなかなかやんちゃの様子です。
でも生き物が大好きな様子がうかがえます。
ところが、あの日、お兄ちゃんは、お母ちゃんの代わりに新聞配達に行っていて、震災死。
そして、ルミナリエでの不思議な出来事。
しっかりと前を向くノリコの姿が頼もしいです。
もう教科書に記載されるほどの歴史になっている阪神淡路大震災。
この地の記憶として、大切にしたいです。

表紙最後のページは必見

フランス作家さんによる作品。
表題のミッションをする家族の様子を圧巻の絵が紡ぎます。
夏の真夜中に起こされた姉弟は、両親と一緒に暗い町を通り過ぎ、
山へ。
眠っている町の様子がなんとも特別感を演出します。
静けさの中で、五感が研ぎ澄まされていきます。
途方もない静けさ、という表現に納得です。
寝転がってみる満天の星空。
虫の声。
でもメインのミッションはまだまだ。
おお、日の出!
この表現は斬新でした。
最後のページは必見です。
小学生くらいから、たっぷりと感じてほしいです。

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