レインボーの絵本大好き!

表紙船作り

「10ぴきのかえる」シリーズ第1作。
個性豊かなかえるたち、なるほど、オタマジャクシからスタートです。
いたずらぼうずにつかまって、コンクリートの池にいたかえるたち。
なるほど、かえるになったら自由ですね。
さあ、ひょうたん沼へ。
もちろん、道中はハプニング満載。
今後常連で登場のザリガニたちも存在感抜群。
対策として作った船が、よく見ると、スニーカー!?
ある物で、みんなで工夫して、が、かえるたちのパワー。
だからこそ、見事成就、が嬉しいです。

表紙いのちのふしぎ

『THE KINGDOM OF COLORS』が原題。
「世界中の色をあつめたら」という副題とともに、絶妙な意訳が素敵です。
まず、動物たちの色に着目して紹介している点が新鮮です。
いろいろな理由があってのことですが、
そこもちゃんと解説してあるので、嬉しいです。
動物という事で、魚、鳥、虫なども網羅されて、愉快です。
シマウマの、一見地味な白黒模様も、群れになると「目がチカチカ」するとは!
生きるための知恵とはいえ、やはり不思議ですね。
「いのちのふしぎ」という表現に納得です。

表紙鳥は小さな肉食恐竜の子孫

「ひかりではっけん」シリーズ
今回は、子どもたちに人気の恐竜がテーマ。
骨格標本のイメージも多いので、
「ひかりではっけん」という仕掛けで骨格が浮かび上がるのは
相性がよさそうです。
恐竜の生存競争らしく、隠れている様子もたくさんあり、その緊迫感も伝わってきます。
鳥は小さな肉食恐竜の子孫、というくだりが印象的。
楽しく学べそうです。

表紙はじめて親となったパパとママも

2023年度読書感想文コンクール小学校低学年の部課題図書。
『All Through the Night』が原題。
「みんなをささえる はたらく人たち」という副題に惹かれます。
注目は、ママが夜出勤するという少女の視点で語られること。
だからこそ、夜働く人々へのまなざしが温かいです。
そうそう、たくさんの男性も女性も働いています。
助産師さんとともに、そっと、はじめて親となったパパとママも、という視点に感激です。
もちろん、ママの働く様子も誇らしく。
あたりまえでないという、この感謝の気持ちが嬉しいです。

表紙トクン トクン

『Hope is a Hop』が原題。
一生懸命花を育てているエバのモノローグ。
日の出前から明かりをつけて、耕すところから始めて、というのにびっくりです。
それだけに、野ウサギにめちゃめちゃにされた時の、エバの気持ちがたまりません。
ママに抱きしめてもらって聞いた「トクン トクン」の音が印象的です。
そこからの気持ちの入れ替えが素敵です。
野ウサギの事情も受け入れ、再びやり直して。
それだけに、今度はたくさん咲いた花々に喜びもひとしお。
もちろん、それだけにとどまらない大団円にほっこりです。

表紙かき氷の仕組み

わあ、しろくまくんに、こんな風にかき氷を差し出されたら、
思わず笑顔になってしまいます。
かき氷屋さんのしろくまくん、かき氷の機械が動かなくて困っている様子。
早速大工のくまさんところに修理に行ったのですが、
代案として、カンナ道具を差し出されて見事解決という訳です。
ハプニングなのですが、カンナというシンプルな道具で代替したことで、
かき氷の仕組みが明確に現れ、意外な学びになりそうです。
さらには、「おまちどおさま」というだけあって、
大サービスのトッピングが素敵素敵。
みんなで大騒ぎの様子には、なかなかのサブストーリーも。
かき氷を満喫、ごちそうさまでした!

表紙三バージョンも

しかけえほんで、お弁当って、ワクワクです。
しかも、三バージョン!
まずは、唐揚げ弁当。
シンプルですが、栄養バランス、色合いもばっちりです。
サンドイッチ、具入りおにぎりも丁寧に。
調理過程でのオノマトペも愉快。
仕掛け仕立てで、臨場感たっぷり。
注目は、お弁当の容器。
曲げわっぱや竹の皮、バスケットなど、このセンスにも拍手!です。
リアルな絵も、本当に美味しそうです。
小さい子から楽しめそうです。

表紙月々の花

きのしたけいさんお得意のしかけ絵本ですが、
「はながさく」を題材としたことで、展開が実にドラマチックになっています。
しかも、12か月すべてを扱うことで、シンプルに学べそうです。
色合いも考えられているのでしょうか、万遍なくセレクトしてあり、
アートとしても美しいです。
つぼみから類推するのもいい塩梅です。
仕掛けの開き方にもバリエーションがあり、いいアクセント。
リアルな絵も嬉しいです。
小さい子から学べそうです。

表紙なかなか高度

ひらがなよんで!』と一緒にこちらも。
ひらがなと同じ言葉遊びなのですが、カタカナだけなかなか高度です。
もちろん、強引なものもありますし、意外な組み合わせですごい光景になっているものも。
ケーキは…ホラーですね。(笑)
それでも、カタカナのバリエーションをたっぷり味わえそうです。
仕掛けはしっかりとした造りで、好感が持てます。

表紙言葉遊びも

題名から察するに、ひらがな入門編?
にぎやかな表紙絵に、なんだか楽しそうなオーラ。
きのしたけいさんお得意の仕掛け仕立てで、ひらがなで遊ぼう!といった印象です。
それぞれのひらがなを使った単語が登場しますが、
形容詞や呼びかけもあり、なかなか高度な言葉遊びの様相です。
型抜きを開いての仕掛けですが、それぞれのアイテムに合わせた演出が細かいです。
関西人としては、笑いもまぶしてある塩梅が気に入りました。
やや高度な言葉遊びなので、幼稚園児くらいからでしょうか。

表紙海の物語を感じる

くるみのなかには』を読んでいたので、ピン!ときました。
今回は貝殻に耳を澄ませます。
そう、心で感じ取る音。
そこに広がる、素敵な物語。
鮮やかな光景が、想像力をはばたかせます。
さらには、海辺の光景も、どんどん広がって。
空と海と陸が出会うところ。
そう思えば、感性が開きます。

表紙未来へ続く寓話

ヤマザキマリさんがイタリア語から翻訳、という事で手に取りました。
気になる題名に、表紙絵に違和感。
剣と盾を持ったクマ!?
でも、存外に普通の表情です。
なるほど、クマのけだかい兵士。
ところが、暮らしていた砦が大水で壊されてしまい、
早速原因究明に乗り出すのですね。
犯人と思しき動物たちを見つけますが、彼らも被害者という事で、
まるで積み上げ話のように次々と犯人が明らかになる様子が昔話のよう。
で、結局意外な犯人にたじろぐわけですが、ここからが真骨頂。
クマの兵士の償いの行動が、まさに平和への第一歩。
この行動力に心から拍手を送ります。
けだかさが、愚かさと希望の両面を引き立たせます。
まさに良質の寓話です。

表紙太陽熱で作る春のケーキ

「こどものとも」からの単行本化をずっと待っていただけに、
嬉しい限りです。
やまんばのむすめ、「まゆのおはなし」シリーズ
せいたかのっぽのやまんばと、その娘まゆ、相変わらずナチュラルに暮らしているようですね。
春になって、春のパーティーをしようと計画してのエピソード。
料理上手なやまんばの娘らしく、まゆもケーキを担当。
もちろん、豪快な工程は健在。
手順自体は単純ですが、ケーキのタネを太陽熱でふくらませるところがポイント。
太陽を雲が隠しての、まゆの行動がすごい!
まゆの本領発揮です。
もちろん、無事ミッションを終え、出来上がったケーキの大きいこと!
心身共に満腹のまゆの姿にほっこりです。

表紙おにいちゃんすごい!

おおのこうへいさんでこのシチュエーション。
なるほど、例の妄想バージョンですね。
何のせる?って、いちごではないところがミソ。
ともあれ、スタートは、ショートケーキを半分こする時の、
いちごをどうするか問題。
こんなところから妄想するのですから、すごいすごい。
赤いものだったら何でも?
そうそう、なかなかの不具合ぶりで。
渾身の失敗ぶりが笑いどころ。
でもね、それを凌駕する、最初の問題への解決策に拍手!
おにいちゃんすごい!

表紙もっと もっと もっと

風木一人さんとひろかわさえこさんというコンビに惹かれました。
もう、題名から魅力的。
どんなに大きいか知ってる?と問いかけるのですから、
どんどん想像が膨らみます。
犬?ゾウ?おうち?
もっと もっと もっと
繰り返しのリズムが心地よいです。
そして、答えは?
おお、すごいすごい。
黒猫ならではの回答に納得です。

表紙トイレトレーニングにも

しかけえほんのきのしたけいさんがうんこ本!?と、
ちょっと衝撃的でした。
でも、ちょっとした科学絵本でもあり、そのスタイリッシュな描写に安堵。
動物たちが食事をして排泄する様子を仕掛け仕立てで。
絵だからこそ、微妙な表情の動物たちがユーモラス。
もちろん、臨場感あふれる仕掛けは愉快愉快。
「うんこちゃん!」という表現も、トイレトレーニング時にはヒントになりそうですね。
おなら、おしっこも盛り込みながら、もちろん最後は人間の子ども。
ほうら、この清々しさ、真似したくなりますね。

表紙タンポポもうたう

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
柔らかな色彩と造形のこがようこさんの絵に、この題名。
もう、間違いありません。
りんちゃんがお散歩に出かける様子。
なるほど、そこで出会う音を楽しむ趣向ですね。
くつ、おもちゃ、風船などなど。
なんと、タンポポにも!?
これはお散歩が楽しくなりそうです。
リズミカルな文章が心地よく、まさしく音をたっぷり楽しめます。
そうそう、『どーこかな?』の主人公もりんちゃん。
これは・・・!
なんだかうれしくなってしまいます。

表紙繰り返されるおすそわけ

ロウソくん!?
あ、なるほど、ロウソクのキャラクターなのですね。
なかなかキュートな造形に、お菓子作りが大好き。
一気に親近感がわいてきます。
クッキーをたくさん焼いたので、友だちのキャンドちゃんにおすそわけしにいくのですが、
途中にいろいろ寄り道してのエピソード。
いろいろなお店が登場し、ロウソくんもクッキーをおすそわけ。
何度も繰り返される「おすそわけ」がいい塩梅。
で、やっと着いたキャンドちゃんの家で、思わぬ事態が。
でも大丈夫。
ロウソくんならではの発想の転換で無事美味しく(!)昇華。
ロウソクだけに、ほんのり温かいストーリーにほっこりです。

表紙おすそわけの連鎖

主人公の造形にびっくりしましたが、
あめちゃんならではの展開にほっこり、素朴な版画絵にもかかわらず、
意外に奥深いメッセージを感じました。
あめちゃんは、あめをおすそわけするのが日常のようですね。
もちろん、周りもニコニコ。
何気ないけれど、このパワーがすごいです。
お菓子友だちと、山に遠足に行ってのエピソードですが、
あめちゃんパワーがすごいすごい。
ちょっとやりすぎかな、と思いきや、おすそわけの連鎖へ昇華。
自分の喜びを分けるだけのおすそわけのパワーを感じました。

表紙創作ことば遊び作家ならでは

ユニークな作風の林木林さん、プロフィールによると、創作ことば遊び作家とか。
なるほど、だからこその、渾身のことば遊び満載の作品。
なにせ、しりとり、逆さ言葉、回文が目白押し。
もちろん、本文だけでなく、そこここに何気に置かれてあるので、
見逃せません。
ことば遊びならではの、へんてこシチュエーションが出現で愉快愉快。
さらには、意外なサブストーリーも隠れているので、
違和感のある光景はチェックしておかねば、
その後の突っ込みどころを見逃してしまうので要注意。
なかなか、ボリューム満点の作品です。
小学生くらいから、ムキになってしまいそうです。

表紙交通新聞社クオリティ

なるほど、消化の仕組みを、探検列車という形で解説した作品ですね。
そこは、交通新聞社クオリティだけあって、
専門用語や、ならではのダジャレも交えて、さすがです。
卵焼きを食べている主人公の疑問からスタート。
この科学の視点が嬉しいです。
パパの指南というのも、いい塩梅。
消化の仕組みが、ほどよい造形で易しく解説してあるのもいい感じです。
小腸のスイッチバック、さすがです。
難関の大腸も、列車ならではの渾身のダジャレで見事に昇華。
華麗な着地に拍手!です。
幼稚園児くらいから、しっかり学べますね。

表紙扉をノック

引越したばかりのももちゃんが、おうちの周りを探検。
気になる扉が次々見つかり、ノックすると不思議なお店があって、
その店員と仲良くなっていろいろお土産をもらうという趣向。
ノックをするという積極性が、新しい人との出会いという、
まさに「扉を開く」展開となるのが印象的です。
注目は、個性的な扉の数々。
ももちゃん同様、気になってしまう存在感です。
どうやら、ももちゃんはお菓子作りが得意な様子。
いただいた材料で、どんなお菓子が?
なるほど、これなら、小さい子でも、すぐに作ることができます。
終盤はちょっとしたハプニングですが、
仲良しだからこその展開が温かいです。
ドイツ在住の作家さんだけに、描かれるアイテムが本格的。
そんなところも魅力です。

表紙元に戻る!?

さながらカップ麺の容器におさまっているねこ。
一体どういうこと?と思いつつ、作者を見て、これは一筋縄ではいかない、と直感。
その通り、何とお湯を入れて(!)三分待ったらねこができるって
その発想に唖然。
でも、三分経ったら元に戻る、というのもミソ。
ちょっと遊ぶにはいい塩梅です。
もちろん、お湯の具合で仕上がりが違うのも愉快です。
さらには、トッピングを応用すれば、こちらは取扱注意です。
何だか、いろいろとバリエーションを考えたくなりますね。
幼稚園児くらいからでしょうか。

表紙実話だからこそ伝わって来くるもの

表紙には見慣れない動物の姿。
岐阜県で、けがをしたニホンカモシカの子どもを保護した実話をもとにしたおはなし。
こんなこともあるのですね。
カネオさんレイコさん夫婦が見つけ、役場とも相談しながら育てる様子が
何とも子育てそのもの。
自然に返す難しさもありますね。
何より、フクと名付けられたニホンカモシカと夫婦の間の交流にほっこりです。
周りの人々もの見守りも嬉しいです。
結局、看取りまでというのも珍しいケースでしょう。
それだけに貴重なエピソードですね。

表紙毒舌風に生きる術

モンゴルの草原に住む、世界で一番古くからいるネコ、マヌルネコが主人公。
自らを「りっぱでかわいい」評するだけに、
その生きる術を堂々と披露します。
もちろん、苦手も余すところなく、失敗も平然と。
このありのままの姿に迫力があります。
しっぽをフリフリで催眠術?
いきなりすごい展開ですが、これも生きる術。
さらには、反転、防衛術も。
淡々とした展開ですが、「生きる」姿がしっかりと描かれます。
独得の毒舌風語りが印象的です。

表紙リズミカルにズボンはき

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
ズボンのはき方をリズミカルに体感できる作品。
女の子が着替えをするようですね。
自分で洋服をセレクトって、すごいすごい。
で、チョイスしたのがキノコの模様のズボン!
なかなかインパクトのある柄ですが、
なるほど、キノコたちがお手伝い、という事ですね。
もちろん、なかなか難しいのがズボンはき。
何度も失敗することで、ポイントをそっと教えてくれるかのよう。
だからこそ、後半は手順良く。
「ぼんぼんずぼん」など、言葉遣いもリズミカル。
これなら、歌のように楽しくお着替えできそうです。
完璧でないのもご愛敬。
キュートなので良し!です。

表紙動きを体感

しましまぐるぐる』のさながら「ぐるぐる」体感バージョン。
この作品の面白さ、「ぐるぐる」が、仕掛け仕立てで視覚化されているのが嬉しいです。
ハムスター、すごいすごい!
卵からひよこが登場する仕掛けはなかなかドラマティック。
丈夫な造りで、動きもスムーズ。
『しましまぐるぐる』とはラインナップが違いますが、
独得の色彩や造形はそのままの世界観。
乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。

表紙いっしょの心地良さ

「はじめてであうえほん」シリーズ
題名の通り、いっしょの心地良さがふんわり伝わってくる作品。
小鳥、カエル、ラッコ、ペンギン、パンダ、こどもたち。
それぞれ別々に過ごしていても、一緒の場面は、やはりいい笑顔。
ラストの「たのしいね」の言葉掛けが温かいです。
それぞれの一緒の姿がほほえましく、
パンダバージョンはなかなかの光景です。
小さい子向けおはなし会用にセレクト。

表紙目が覚める造形

メキシコに滞在歴のある美術・造形作家さんの作品。
なるほど、様々な素材を使った色鮮やかな色彩が印象的です。
おはようどりがみんなを起こすシンプルな展開ですが、
次々に連鎖するのが愉快です。
まさに、目が覚める造形。
陶器という素材が、「コンコン」というノックの音といい感じで呼応します。
最後に添えられたメッセージが、愛おしいです。

表紙意外にリアル

このアングルに既視感。
あ、『こたつ』の作者と気づき、納得。
上空からの独特のアングル。
家の様子も、独特の切り取り描写でびっくりですが、
妙にわかりやすいのが魅力。
親戚が泊まりに来たこうたくんの家の様子。
いとこたちとプール、大人数のおひるごはん、お昼寝、すいか、縁日。
わあ、この人出で迷子!?
花火のシーンの描写も、影絵のような描写が素敵です。
意外なリアルな小物に、あ、あのそうめん、ティッシュ、アイスクリームと、
メーカーまでわかってしまう細かさに唸ります。
ちょっと癖になりそうな画法ですね。

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