2017年06月28日

にらめっこ!

表紙言葉遊びと仕掛け

題名の通り、動物たちがにらめっこをするおはなしですが、
仕掛け仕立てでそれぞれの怖い顔と笑った顔が表現されています。
ポイントは、表情もさることながら、言葉遊びのセリフを言うことです。
一種のダジャレでしょうか。
ちょっと苦しいものもありますが、なかなかの完成度です。
最後はなかなかのフィナーレです。
うんうん、その気持ち、わかります!
だるまさんのメダルとか、裏表紙の絵とかに、
さりげなく、だまし絵が登場するのも面白いです。
見返しの絵も、手が込んでいますよ。
ダジャレはやや高度なので、小学生くらいからでしょうか。


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2017年06月27日

うさぎのダンスタイム、はじまるよ!

表紙なかよし

『EVERYBUNNY DANCE!』が原題。
言葉遊びが隠されたストーリーだけに、この原題にも、座布団一枚!
うさぎたちが集まって、お楽しみの時間が始まるのです。
ダンス、ミュージック、コーラス。
楽しそうな様子がとっても伝わってきます。
そこへきつねが登場し、急展開ですが、〜タイムが続いているのが面白いです。
そして、意外な方向に物語は進みます。
なんだか心がジーンとなります。
裏表紙の素敵な光景、嬉しいです。
文章に言葉遊びが隠されており、翻訳でここまで訳出した二宮さんに拍手!
小学生くらいから、楽しめると思います。



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2017年06月26日

どうぶつしりとりえほん

表紙図鑑としても

動物画では定評のある薮内さんが描く動物たちで、しりとりする趣向です。
表紙から、子どもたちに人気のラッコが登場するのもうれしいです。
注目は、親子であること。
寄り添う様子がとても自然で、素敵な光景です。
馬の疾走感、ヒョウやクマがじゃれあう様子、クジャクの見事な羽など、
的確な描写にため息です。
しりとりに誘う文章の語り口もうまいです。
小さい子には、図鑑として活用するのもよさそうです。


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2017年06月25日

ぼくとばく

表紙高度な言葉遊び

ひともじ いれかえ あそび、と副題にあります。
そう、一文字入れ替えて、物語が進みます。
そう、そもそも、ぼくとばくが入れ替わっての騒動なんですね。
全て、なるほど!の展開ですが、高度な言葉遊びです。
やや苦しい物もありますが、ご愛嬌。
子ども受けするオチも盛り込み、唖然です。
やはり小学生くらいからでしょうか。



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2017年06月24日

こどものなかま

表紙ホタル、星

『THERE IS A TRIBE OF KIDS』が原題。
子どもが、仲間についていろいろ夢想するストーリー、でしょうか。
いろいろな動物たちと触れ合い、その仲間の姿を体感していきます。
独特の画風が、とても美しいです。
まさに絵を感じる、でしょうか。
ホタル、星などが登場するので、夏に読んでほしいですね。
少し深く絵を読み取る力が必要なので、小学校中学年以上がいいと思います。



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2017年06月23日

ARTIST to artist 未来の芸術家たちへ 23人の絵本作家からの手紙

表紙絵本作家の生の声

エリック・カール絵本美術館が編集した、23人の絵本作家からのメッセージ集。
それぞれの製作秘話などを語り、スケッチやアトリエ写真も盛り込んで、
とても読みごたえがあります。
エリック・カールはもちろんのこと、
レオ・レオニ(孫からのメッセージですが)、モーリス・センダック、オールズバーグなどなど、そうそうたるラインナップです。
日本人としては、安野光雅さんがなんとトップランナーを務めています。
エリック・カールさんの師がレオ・レオニさんだなんて、びっくりです。
絵本作品も収められ、それだけでもうれしいです。
ロバート・サブダさんの仕掛け絵もあり、その精巧さにため息です。
絵の道を目指す人たちへの、素晴らしいエールとなっています。
また、絵本好きの人にとっても、豊潤な本と言えると思います。


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2017年06月22日

ごはん

表紙豊潤なごはんの世界

ごはん料理の図鑑と言えるかもしれません。
炊きこみごはん、外国ごはん、おむすび、お茶漬け、お寿司、かけごはん、丼もの、おかゆ。
それぞれに、そのバリエーションが登場します。
どれも実にリアルな絵で描かれ、おいしそうです。
解説を省いてありますが、まさに一目瞭然。
詳しく知りたい人には、巻末で、指南文がありますよ。
そう、ごはん料理って、こんなに豊潤なのです!
それを、シンプルに体感してほしいです。
幼稚園児くらいから、盛り上がると思います。



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2017年06月21日

あっはっは

表紙笑い声

乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。
いろいろな笑い声を紹介する作品です。
ポイントは、あっはっはのリズムです。
改めて、いろいろなバージョンがあることに気付きますね。
それにしても、笑い声って、いいですよね。
ほら、表情まで明るくなります。
川ノ上ご夫妻の絵は、蛍光色もあって、なかなか斬新です。
でも、素朴な味わいのある絵が愉快です。
ラストのオチは唖然ですが、ほほえましいです。
赤ちゃんにたっぷりと、笑い声を聞かせてあげてほしいです。


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2017年06月20日

なにたべているのかな?

表紙好き嫌い

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
「はなしかけえほん」シリーズ
どちらかというと食育絵本だと思います。
いぬさん、ねこさん、たろうくんが食べているものを当てる趣向です。
文章を読んでいるだけで参加型になるのがうれしいですね。
後半は、意外にも、好き嫌いがテーマ。
たろうくんが嫌いなニンジンがどう扱われるか、
賛否が分かれるところだと思いますが、
ラストに描かれる寛容さも育児のポイントかもしれませんね。
「大きくなったら大丈夫」って、すごい視点だと思います。



2017年06月19日

だれかな?だれかな?(とよたかずひこ)

表紙お返事と拍手

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
「はなしかけえほん」シリーズ
隠れている動物たちをあてる趣向です。
文章を読んでいるだけで、「はなしかけ」になっているのが、嬉しいですね。
注目は、登場する動物たちが、ちゃんとお返事をして、それを褒めるのに拍手すること。
小さい子にうれしい繰り返しのパターンで、コツがわかれば楽しめそうです。
最後はやや応用系ですが、小さい子にはエールのようでもあります。
拍手の練習にもいいかもしれません。



2017年06月18日

えじえじえじじえ

表紙雨?

谷川俊太郎さんが、佐藤可士和さんの前衛的な絵に言葉を添えた作品。
もうこれは、純粋に感じてもらうしかありません。
表紙の色調からでしょうか、私は雨を感じました。
飛び散ったり、疾走したり。
添えられた言葉は、谷川さんらしく、感じたまま、自由です。
ただ、『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』以上に難解です。
難読漢字やアルファベットも参戦し、音読はかなり難しいです。
ただ、絵とは意外にすんなり交信できたような気がします。
ということで、谷川さんが添えた文章にも共感できたような。
案外小さい子と感じる絵本かもしれませんね。



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2017年06月17日

まほうのカメラ

表紙レンズの形がポイント

魔法使いパット・トッター(!)の魔法のカメラが大活躍するストーリー。
カメラのレンズが穴あきしかけで、変身ツールになっている趣向です。
定番の円ではなく、変形の山型、逆さにもなるというのがポイント。
いづれも、ハプニングの真っ最中ですが、
カメラで写した写真は、見事な解決策なんですね。
ちょっと苦しい図もありますが、そのアイデアに拍手!
もちろん、彼の奮闘ぶりも忘れてはいけません。(笑)
一番笑えるのは、ラストの展開でしょうか。
前の頁の余韻が残っているだけにちょっと不気味ですが、ご愛嬌。
表紙のレンズのキラキラ感や、裏表紙のタイヤの仕掛けも、抜かりありません。
幼稚園児くらいから楽しめそうです。



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2017年06月16日

ぞうさんの ふしぎな ぼうし

表紙穴あきの仕掛け

ぞうさんが買った不思議な帽子が大活躍するストーリーです。
虹色というのがポイント。
つまりいろいろな色に変身できるということで、
ぞうさんが出合うハプニングで鮮やかな解決策になるという趣向です。
確かに見事なのですが、やや苦しい展開もあり、それはご愛嬌でしょうか。
ラストでみんながお礼をするところは、礼儀正しくて好感が持てました。
幼稚園児くらいからでしょうか。


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2017年06月15日

すばこ

表紙巣箱をめぐるノンフィクション

2017年度読書感想文コンクール小学校低学年の部課題図書。
巣箱をめぐるノンフィクションで、いろいろ考えさせてくれる作品です。
100年ほど前のドイツ、ベルレプシュ男爵のエピソードがメインです。
鳥のさえずりを聞きたいという、一種の趣味から巣箱を設置したのが、
ある害虫被害をきっかけにその効用が認められ、普及したのですね。
巻末にも詳しい解説があります。
巣箱の種類や設置方法も実にさまざまであることがわかります。
子どもたちでもやってみることができるレベルであることが嬉しいです。
程よいテイストの絵も楽しいです。
たくさんの驚きや発見に出会えると思います。



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2017年06月14日

かさちゃんです。

表紙雨の日のオノマトペ

乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。
雨の日にぴったりの、かさが主人公のお話です。
しかも、とよたかずひこさんテイストのかわいいカラフルなかさが7本も!
これは素敵です。
注目は、雨の日のオノマトペがいっぱいであること。
これなら、赤ちゃんでも楽しめそうですね。
鮮やかなラストもお見事!
裏表紙も要チェック。
雨の日のほっこりシーンがうれしいです。


2017年06月13日

おおきくなあれ

表紙親子の姿

乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。
動物描写では定評のある、あべ弘士さんが描く、動物親子の姿です。
そのうえで、赤ちゃんの様子を短い言葉で切り取っているのですが、
実に見事です。
あべさんらしい、ざっくりとしたスケッチから、
動物たちの様々な様子が伝わってくるから不思議です。
ちゃんと正式名称も添えられているので、学ぶこともできます。
すくすく育つ子どもの姿って、いいですね。




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2017年06月12日

しげちゃんとじりつさん

表紙自立?

しげちゃん』の続編。
女優である室井滋さんの自伝エピソードのようですね。
小学生になったしげちゃんには、心配事がたくさんあるのですね。
おばあちゃんっ子であることから、「自立を!」と言われ、悩むわけです。
ということで、その悩みが「自立さん」というお化けで立ち上ります。
昔ながらの日本家屋ならではのエピソードでしょうか。
昭和の香りがします。
あとがきによると、おばあちゃんもそれなりに頑張ったようですね。
確かに、子どもとしては大変な体験談。
でもやっぱりほほえましいです。
長谷川さんの絵も、昭和テイストに寄り添って、軽快です。



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2017年06月11日

きんたろう (日本名作おはなし絵本)

表紙源頼光の家来

金太郎伝説はいろいろあるので、参考にと読んでみました。
相模の国(現神奈川県の辺り)の足柄山で生まれた、金太郎は、
怪力のエピソードがいくつもあるのですね。
クマと相撲して勝ったり、木を倒して橋を作ったり、
それを認められて源頼光の家来となり、酒呑童子を退治するという、
有名エピソードはすべて盛り込まれてあります。
私が子どもの頃読んだ金太郎絵本は格調高い日本画風でしたが、
こちらは子どもに親しみやすい絵かもしれませんね。
幼稚園児くらいからでしょうか。


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2017年06月10日

しんけんしょうぶ だるまさんがころんだ

表紙真剣に遊ぶ

題名に、「真剣勝負」とあります。
そう、だからこそ、ダイナミックな遊びになるのです。
「だるまさんがころんだ」という遊び、
今どきの子どもたちもするのかどうかわかりませんが、
見返しに丁寧な解説があるので、知らない子も大体の感じがつかめるのではないでしょうか。
この遊びの特徴は、オニと子の駆け引き。
武田さんの絵から、その緊迫感が伝わってきます。
そうそう、この真剣度、子どもらしくっていいですねえ。
おはなし会でも盛り上がりそうですね。
幼稚園児くらいからでしょうか。


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2017年06月09日

おおきな木のおはなし

表紙そうだったように

『A GRAND OLD TREE』が原題。
独特の世界観で一目置いている、風木一人さんが訳出されているということで、
手に取りました。
なるほど、文章の字体も味わい深く、内容も深いものでした。
おおきな木の姿を丁寧に語った作品です。
おおきな木の一年間、そして、その後。
死んでもなお、子どもたちに続く営み。
コラージュのような絵は軽快で滋味深いです。
生き物たちとの交流も、絵の中で息づいています。
小学生くらいから大人まで、しみじみ感じてほしいです。


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2017年06月08日

ながいながいへびのはなし

表紙あたまとしっぽの思いやり

題名の通り、あたまからしっぽまで長いヘビのおはなし。
これを、見開きで表現した作者二人にも拍手!
軽快な高畠さんの絵が、その滑稽さを見事に描いています。
もうこのあたりは、子どもたちのツボでしょうね。
ということで、大いに盛り上がったところで、
あたまとしっぽが、それぞれを思いやる展開へ。
このあたりから、物語は、友情というか兄弟愛というか、素敵なシーンへ一直線です。
ナンセンスな展開ですが、この感動は何でしょう。
そう、最後に添えられたツーショットがすべてを物語っていますね。
絵本ならではの表現方法です。
素晴らしい!
幼稚園児くらいから盛り上がりそうです。



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2017年06月07日

たまごのカーラ

表紙奥が深い

色々な方とコラボされている風木一人さん。
あべ弘士さんが絵を添えているのですが、
化学反応というのか、あべさんの新境地を見た印象です。
題名にまず惹かれました。
うーん、なるほど。
つやつやお肌のような容姿に納得。
そして、冒頭から衝撃的な展開が!
たまごのカラから、無事トカゲの子(!)が生まれますが、
お礼も言わずにさっさとどこかへ行ってしまうのですね。
その腹立たしさをエネルギーに(?)、カラはカーラと名乗り、
たくましく生きていくのです!
このあたりから、子離れした母のたくましさが感じられます。
自然界で生き抜く姿は、あべさんの絵が得意分野とするところ。
その迫力や美しさは逸品です。
ラストでは、まさかの再会。
その潔さがかっこよく、子の言動にもジーン。
実に奥の深い作品。
小学生くらいからでしょうが、思春期の子どもたちや大人にも、ぜひ。




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2017年06月06日

あそぼうよったらおやゆびさん

表紙ドールハウスの人形

『FUN WITH MRS THUMB』が原題。
おやゆびさん?
ええ、ドールハウスの小さなお人形のこと。
ということで、ドールハウスくらいの大きさの猫が、
小さなお人形と遊ぼうとしてのハプニング。
おやゆびさんの顔がなぜかひきつっているように感じるのは気のせいでしょうか。
ずっと、猫の視点での独白が続きますが、
猫的には、悪気はない様子だけに始末が悪いですねえ。
でもやはりチェックしたいのは、
ドールハウスの精密さと調度の素敵さ。
うん、これは魅力的です。
おやゆびさんも可動式で、ちゃんと着せ替えもできるようですね。
猫好きにもたまらないと思います。
やや長い物語なので、小学生くらいから、じっくりと手に取って眺めてほしいです。


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2017年06月05日

夢にめざめる世界

表紙次の瞬間

『IMAGINE A WORLD』が原題。
そう、その壮大な世界を楽しみましょう。
ロブ・ゴンサルヴェスによるシュールな作品に、自ら文章を添えた作品。
それだけに、その世界観がよりクリアーになっている印象です。
文章に耳を傾けながら、絵に目を向けると、
次の瞬間、本来は存在しない空間が立ち上ります。
それは、ごく自然に、いつの間にか。
その飛翔が鮮やかです。
アインシュタイン?も座布団一枚!の鮮やかさです。
私のお気に入りは、図書室の光景。
「本の1ページから すべてがはじまる。」
金原さんのスタイリッシュな訳文に、ため息です。
表紙にもある絵もお見事。
1枚の絵で2枚以上の見ごたえです。
シュールな世界へ、五感を研ぎ澄ませてみませんか。



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2017年06月04日

どこでもない場所

表紙なぜつながる?

『IMAGENE A PLACE』が原題。
不思議なだまし絵の世界、ネタは尽きないようですね。
「PLACE」と題名にあげている通り、空間移動に焦点を当てている印象です。
「なぜつながる?」とざわついたのが、ドールハウス。
ろうそくの光が、不思議な陰影を奏でます。
お気に入りは、雪原から桜(?)の木、でしょうか。
季節を飛び越えた表現に感嘆です。
スケートをする人々も捨てがたいですね。
本の描写は琴線を揺さぶられますが、今回はちょっと怖いです。
五感が研ぎ澄まされます。


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2017年06月03日

真昼の夢

表紙日中に起こる幻想

『IMAGENE A DAY』が原題。
終わらない夜』を読んだ後だったので、その光がまぶしく感じました。
トリックアートなのですが、まさに白昼夢。
こんなに明るい世界で、こんなことが起こっていいの?と感じました。
決して違和感のある絵ではないのに、どこかで空間がねじれている?
とういうか、違う世界に溶け込んでいる、でしょうか。
私は内表紙の帆船がお気に入りです。
家の周りの堀も素敵です。
あ、ジグゾーパズルも、図書室も捨てがたいですね。
二次元の絵の情報から、読者の脳に取り込まれて三次元に再生される時の
トリック。
この驚きは、読者自身が作りだしたものなんですから、
まさに「IMAGENE」。
軽やかな世界を、じっくり楽しんでほしいです。


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2017年06月02日

終わらない夜

表紙不思議な空間

『IMAGINE A NIGHT』が原題。
不思議な夜の世界が繰り広げられます。
カナダ生まれのロブ・ゴンサルヴェスの絵に、アメリカの作家が詩を添えています。
どの作品も、だまし絵というのでしょうか、独特の立体感があり、
一つの絵の中に、違う空間が出現します。
読者の認知・想像力とのコラボ、でしょうか。
夜の世界だけに、研ぎ澄まされた五感が、不思議な感覚を喚起します。
寝室から、畑の俯瞰とは、その鮮やかさに拍手!です。
光の当たり具合も絶妙です。
坂道の描写は、ジェットコースター並みのスリルです。
この絵の迫力、体感してほしいです。
絵も詩もシュールなので、中学生くらいからでしょうか。


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2017年06月01日

そらうで

表紙見栄っ張りの腕自慢

狂言えほん
題名は漢字表記では空腕、つまりは、見栄っ張りの腕自慢ということのようですね。
もちろん、そこで騒動が起こるのが、狂言の笑いどころです。
おなじみの太郎冠者が、夕暮れ時に主人からお使いを頼まれます。
いつも強がりの言動に、刀も貸されて、しぶしぶ夜道を進みますが、
案の定、びびってしまう訳です。
心配な主人のいたずらも加わり、太郎冠者の見栄っ張りぶりが笑えます。
一種のとんち問答のような展開ですが、太郎冠者の頭の回転の速さに脱帽です。
小学生くらいから楽しめると思います。


2017年05月31日

にげろ!にげろ?

表紙1000単位の動物たち

インドの昔話、と副題にあります。
正確には、お釈迦様の前世のお話、ジャータカの再話となります。
あわてんぼうウサギ』と同じエピソードですが、淡々とした語り口です。
心配性のノウサギが、ヤシの葉の上に落ちたマンゴーの音にびっくりし、
逃げだして大騒ぎになるのです。
面白いのは、追随する動物たちが1000単位での大移動だということ。
なるほど、なかなかダイナミックです。
生息地もはっきり分かれていて、昔話らしい繰り返しがクリアーです。
もちろん、対峙するインドライオンは一頭。
お釈迦様の正体は最後まで明かされません。
どちらかというと、動物たちによる寓話に焦点を当てた印象です。
原題は『THE RUMOR』、うわさという意味です。
邦訳は、確かに直訳だと味気ないですね。
思い切った意訳に、拍手!


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2017年05月30日

いろいろおてがみ

表紙差出人は?

お手紙が大好きなはなちゃんが受け取るお手紙の差出人をクイズ風にした作品。
封筒のデザインや大きさがヒントという訳です。
難易度はやや高いので、幼稚園児くらいからでしょうか。
うしさんやしまうまさんなど、造形はややリアルで、迫力があります。(笑)
もちろん、最後は大好きなお友だちですね。
大人の世界ではめっきり減ってしまったお手紙ですが、
やはりもらうと嬉しいアイテム。
このワクワク感、はなちゃんがはまるのもよおくわかります。
お手紙の楽しさを体感できると思います。



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