レインボーの絵本大好き!

表紙パパ大活躍

らっこの親子を描いた作品です。
ママらっこ、パパらっこ、子どものラッキー。
ラッキーという名前がキュートです。
おでかけのママに、子守を頼まれたパパ。
おやおや、居眠りとは、パパあるあるでしょうか。
ところが、後半、パパは面目回復の大活躍。
ラッキーも一緒に頑張っていますね。
らっこの生態もふんわり描かれていて、らっこのかわいらしさも満喫できます。
幼稚園児くらいから、ゆったり、ちょっぴりスリリングを楽しんでほしいです。

表紙手洗いとうがいのポイント

小さい子向けに、手洗いとうがいのポイントを指南してくれる作品です。
さあ、くろくまくんたちと一緒に、丁寧に手洗いとうがいをしてみましょう。
嬉しいのは、何をするのかな?という問いかけ口調。
そう、しっかりと生活習慣に落とし込んでいるところがいいですね。
もちろん、オノマトペもたっぷりと楽しく、というのも取り組みやすいです。
手洗い以上に、うがいって指導は難しいので、なるほど!の説明がありがたいです。
小児科医の監修も心強いです。
ぜひ、保育施設や親子で活用してほしいですね。

表紙新参加型

新種の参加型作品です。
表題の通り、手を出したりして、まるでもらったようなリアル場面を作る趣向です。
本当は対面で聞き手の手を誘導してするのがいいのでしょうが、
やや高度なので、おはなし会などでは、読み手が大きめのぬいぐるみと一緒に演じるのがいいのかもしれません。
最後の魔法はなかなかドラマチック。
幼稚園児くらいからでしょうか。

表紙優しいまなざし

お留守番といえば、心細い?
いいえ、この女の子はそうではないようですね。
大きな森の小さな家でお留守番している女の子が主人公。
この家のそばで音がすると、女の子は「しずかに しずかに」と注意するのですね。
まるで大きな使命感を抱えたような、女の子の必死さが印象的です。
音の正体は、クマなどの動物たちの生活音。
でも、動物たちも、ちゃんと察して協力するのが嬉しいです。
大きな森のなかだからこそ聞こえてくる音が、何とも素敵です。
そして、「しずかに しずかに」の理由がそれはそれは温かいです。
お姉ちゃんだからこその温かいまなざし。
そして動物たちも、みんなみんな、同じ気持ちになってしまう光景。
何て幸せな光景でしょう。
幼稚園児くらいから、女の子へのエールも込めて、幸せのお裾分けを。

表紙アリの目カメラ

内視鏡を改造した、直径1僂猟名痢屮▲蠅量椒メラ」で撮影した写真絵本です。
まさしく、アリの目線からのアングルがとても新鮮です。
見慣れた昆虫たちも、改めてアップで観察すると、いろいろな発見があります。
ダンゴムシ、光線の加減でしょうが、その光沢が素敵です。
スズメバチ、やはり、危険色の容姿ですね。
クマゼミは意外にグロテスク。
そうそう、アリのごちそう探しに同行、ということでしたね。
最後にそのごちそうが登場しますが、なかなかびっくりです。
小学生くらいから、リアルなアングルを体感してほしいです。

表紙形から広がる世界

言葉と視覚で予測脳を育む!かわりえ えほん。
シンプルに仕掛け仕立てで、形から予測させる趣向です。
やや苦しいものもありますが、しかけがちょっとしたイリュージョンのようで、
やはりドラマティックでキュートです。
造形や色彩もオノマトペも、小さい子にほどよいテイストです。
あとがきにもありますが、今作では、驚きがテーマ。
親子で一緒に驚くツールにいいと思います。
小さい子向けおはなし会用にセレクト。

表紙ちょっとしたイリュージョン

言葉と視覚で予測脳を育む!かわりえ えほん、とやや物々しい副題がついています。
要は、右の矢印の部分を引っ張ると、仕掛け仕立てで絵が変わるという趣向。
透明フィルムと台紙による仕掛けですが、
大人が見ても、ちょっとしたイリュージョンの趣です。
展開はやや高度でしょうか。
裏表紙の解説を読むと、なかなか奥深いですが、
単純に、予測というか、クイズを楽しむ感じが良いのではないでしょうか。
小さい子向けおはなし会用にセレクト。

表紙成長を体感する春

どんなにきみがすきだかあててごらん』の春バージョンです。
いつものデカウサギとチビウサギが春の野原に出かけ、
チビウサギがデカウサギから教えてもらい、
生きものたちの成長を体感するのですね。
チビウサギの好奇心と、それをしっかり受け止めて一歩大きな知識を教えるデカウサギの存在が素敵です。
春の光景もたっぷりと楽しめそうです。
もちろん、ほっこりラストも健在です。
幼稚園児くらいから、成長の春に。

表紙ほんのり温かい

どんなに きみがすきだか あててごらん』の4つの短編集です。
・かくれんぼのき
幹にうろのある木のエピソード。
嵐で倒れた様子は、自然の驚異そのものでしょう。
だからこそ、チビウサギは、そのかくれんぼの木に怖気づいていた模様です。
でも、いざ、かくれんぼをする段になって、やっぱりそこに隠れるのですね。
好奇心が先に立ったのでしょうか、その勇気がほほえましいです。
・きりがおか
タンポポ飛ばしの遊びに夢中のチビウサギ。
わかるわかる、その気持ち。
ところが、霧が立ち込めて、一気に冒険モード。
かなりスリリングなのに、チビウサギの様子を温かく見守るデカウサギの様子にほっこりです。
・とおくののはら
好奇心旺盛なチビウサギをしっかり見守り導くデカウサギの存在感が嬉しいです。
だからこそ、一人の時も、その声に導かれたのですね。
この安心感、素晴らしいです。
・おうちに、かえろう
このシリーズの主題のアレンジ編でしょうか。
ぼくがいちばん、どこがすきだか、あててごらん。
確かに難題です。
もちろん、答えにほっこり。
心地良いおやすみストーリーに着地です。
小学生くらいから、ほんのり温かいストーリーを。

表紙自立

どんなにきみがすきだかあててごらん』の25年ぶりの続編ということですが、
おなじみ、デカウサギとチビウサギの絡みというより、
チビウサギの自立、といった趣です。
一人で遊びに行くというところが、何とも頼もしいです。
前半の一人遊びの様子は、子どもあるあるでしょうか。
後半、シロウサギというお友だちの登場は新鮮です。
もちろん、デカウサギが待ってくれる場所があるからこそ。
小学生くらいから、チビウサギの経験を受け止めてもらえる心地良さを体感してほしいです。

表紙やりたいことを叫ぶ

ああ、とうとうこんな作品が出てきたのですね。
コロナ禍での自粛生活の中、動物たちがやりたいことを叫ぶ趣向です。
そう、こうやって叫ぶのも、一種のストレス解消になりそうです。
もちろん、まだまだ実現できませんが、
せめて絵本タイムくらいは、疑似体験させてあげたいです。
いりやまさとしさんお得意のパンダの表紙絵がやはりキュート。
動物たちもゆる〜く叫ぶのがほどよいテイストです。
ラストには子どもたちも登場し、みんなの気持ちを代弁してくれているようです。
マスクをしようね、という啓発にもなると思います。
マスクを外すのが意外にドラマティックで、小さい子くらいから楽しめそうです。

表紙御巣鷹山の祈り

1985年8月12日、日航ジャンボ機墜落事故で、9歳の次男健ちゃんを亡くした遺族による作品です。
遺族に寄り添ってきたいせひでこさんが、一緒に祈りを紡ぎます。
突然消えたわが子を探し求める母の気持ちに胸が痛みます。
それでも、もみの木を植え、月日を積み重ね、少しずつ前へ進むのです。
いのちの重み、遺族の気持ちを包み込む祈り。
小学生くらいから、この現実をそっと受け取ってほしいです。

表紙お兄ちゃんになっても、だいじっこ

保育園児のけいたくんに弟ができるのですが、
その前後の心の動きを描いた作品です。
けいたくんの気持ちを受け止めてくれるのが、ぞうのぬいぐるみ、そらさん。
そらさんの存在感がありがたいです。
一生懸命お兄ちゃんになるけいたくんの姿が愛おしいです。
けいたくんだって「だいじっこ」。
このメッセージが嬉しいです。
そして、そらさんとの関係性にも変化が。
これは成長のあかしでしょうね。
下の兄弟が生まれる子どもたちにそっと届けてあげたいです。

表紙春の池

いせひでこさんの、素敵な色彩の表紙絵に惹かれました。
青と白が溶け合うような、そんな物語でした。
春の湖で、一斉に白鳥が飛び立ちますが、
そのわきの池に、傷ついた白鳥が一羽、残されているのですね。
その池が主人公。
無力な池はただ見守ることしかできず、面はゆいのですが、
何だかよくあるシチュエーションで共感してしまいます。
そして、傷の癒えた白鳥が飛び立った時、奇跡が起きるのです!
水面と空が溶け合い、しぶきと白鳥が呼応します。
とても幻想的な光景です。
小学校高学年くらいから大人まで、そっと感じ取ってほしいです。

表紙読者と紡ぐ一夜の冒険

日本画家による文字のない作品。
子鹿が流れ星を追って、森や都会をさまよい、また親鹿たちのところへ戻ってくるのですね。
左ページには地図が配置され、子鹿の奇跡がたどれるようになっています。
題名の通り、美しい星空が印象的です。
時には水面に映りこみ、まさに降ってきた星々のようです。
物語が進むにつれて、夜明けとなり、こちらも神々しい美しさ。
小学生くらいから大人まで、じっくりと向き合って体感してほしいです。

表紙キルトアートの可能性

1998年度ボローニャ国際児童図書展賞受賞ということですが、
なんと、キルトアートによる作品です。
染めから手掛けた布だからこその、繊細な色彩と独特の風合いが印象的です。
作者が紙飛行機を飛ばした感覚を幻想的に描き出しています。
この紙飛行機の造形が素晴らしいです。
絶妙なアングルで、その飛翔感まで伝わってくるのが不思議です。
紙飛行機が目撃した様々な星が、何とも滋味深いです。
大胆な配色だったりしますが、しっくりと風景に溶け込んでいます。
まさに、キルトアートの可能性を感じました。
表紙から物語が提示されていますが、
紙飛行機を飛ばしたのは、自転車でやって来たスニーカー履きの作者でしょうか。
そして、ぼくのところへ帰ってくるという安心感。
小学生から大人まで、ゆったりと感じてほしいです。

表紙おじいちゃんのセーターがマフラーに

どいかやさんが紡ぐ、おしゃれでキュート、ほっこりなおはなしです。
主人公はねこのニャンルー。
お姉ちゃんらしく、しっかりと家のお手伝いをするところに感心感心。
メインエピソードは、おばあちゃんに教えてもらって編み物をすること。
おじいちゃんの思い出のセーターをほどくところも丁寧に描かれ、
それだけに愛着もひとしおです。
そして、長い長いマフラーの完成!
ニャンルーの頑張りそのものに感じました。
もちろん、寒い日にマフラー大活躍というのも素敵です。
こんな丁寧な暮らし、あこがれてしまいます。
小学生くらいから、この温かさを感じてほしいです。

表紙曽祖父の家の実話

作者の曽祖父の家の実話を描いた作品。
ドイツのベルリンの町はずれにある湖のほとりに立つ一軒の家が主人公です。
アレキサンダー一家はユダヤ人ということで、ナチス政権から逃げ、
その後も、その家は様々な一家を見守り続けるのですが、
まさに家だからこそしっかりと歴史を刻んでいるのですね。
作者の祖母の記憶がこうやってよみがえるというのはすごいことだと思います。
小学校高学年くらいから、実話の重みを体感してほしいです。

表紙白いクレヨンの活躍

日本人作家ですが、先に海外で発表された作品だそう。
『THE FORGOTTEN CRAYON』という題名も滋味深いです。
でもやはり、邦題の「しあわせな」がキュートです。
箱の中のクレヨンたちのおはなしです。
そうそう、どんな子の持ち物になるのか、ドキドキというのは共感してしまいます。
そして、ついに、ルーカスのものとなりますが、
描かれた絵も素敵です。
そうそう、この、味わい深い色合い。
次々と短くなっていくクレヨンたちですが、白いクレヨンだけが未使用のまま、
フリマへ。
あわや捨てられる寸前、エマに引き取られるのです。
なんと、エマは真っ先に白いクレヨンを使って描き始めるのです。
絵の具とのコラボ。
なるほど、この手がありましたか!
活躍できる喜びを、さあ、ご一緒に。
小学生くらいから、この存在感を大切に受け取ってほしいです。

表紙楽しみ方いっぱい

うさぎマンション』などののはなはるかさんの作品です。
いつものようにたっぷりとみどころがあるのが嬉しいです。
今回は、何と、109匹の動物たちがマラソン!?
表紙から、その壮観な様子にワクワクです。
見返しにはちゃんと動物たちのラインナップもあり、その意気込みを感じます。
マラソンコースは、さながら障害物競走のような様相で、それぞれのサブストーリーが楽しめます。
各場面で探し物クイズもあり、ついついムキになって探してしまいそうです。
レース的にはみんな無事完走するのですが、
それで終わらないのが素晴らしいです。
この作品の最大の見どころです。
もちろん、裏見返しには、拍手喝采したい気分です。
幼稚園児くらいから、たっぷり、じっくり楽しめると思います。

表紙視点を変えることの大切さ

『THE CATAWAMPUS CAT』が原題。
表紙から愉快なオーラを感じます。
ななめねこ?
その名の通り、30度から40度くらいに体の傾いているねこが主人公。
突如町に現れたのですが、その存在に気づいた途端、
人々もつい(!)頭を斜めにしてしまうのですね。
それは、新しい視点。
これは素敵な気づきです。
そうやって波及する人々の様子が愉快です。
ついつい、調子に乗ってすべてを斜めにしてしまう人々は既視感があります。
そして、ななめねこがとった行動は、さすがです。
小学生くらいから、視点を変えることの大切さを感じ取ってほしいですね。

表紙考えるきっかけに

表題の通り、様々な気持ちについて考えさせてくれる構成です。
つまり、気持ちについて考える素材集といったところでしょうか。
巻末には、書き出し用のシートも完備していますので、
道徳教材として使えそうな作品です。
ただ、これらの問いをどう膨らませ、考えさせ、
どのように着地させるかは、なかなか難しいのかもしれません。
それでも、普段考えない視点で、気持ちと向き合うことは、
とても大切な機会だと思います。
そういう意味で、考えるきっかけになればいいなあ、と思います。
幼稚園児くらいから、一つのツールとして活用できると思います。

表紙自然界の大実験

『When the Whales Walked:And Other Incredible Evolutionary Journeys』が原題。
動物たちのおどろくべき進化の旅、という副題に納得です。
進化についての図鑑のような重厚な構成となっています。
最新の研究による見解を盛り込んでいるため、
まさに刻々と解明が進んでいる様子を体感できます。
進化は、適応していく過程そのものであり、
自然界の大実験という表現が印象的です。
ワニのすごさや、蛇に足があったことや、鳥に歯があったことなど、
大人も新たな知見をたくさん発見するでしょう。
マンモスの目撃談というのもすごいです。
洞窟壁画など、人類の記録のおかげです。
長い年月をかけて刻々と生きる姿を感じ取ることができると思います。

表紙優しい瞳の色

あきやまただしさんの作品ということで、いつもの軽快なストーリーをイメージしていたのですが、違いました。
あの、『あしなが』の続編でしょうか。
いろいろと示唆に富んだ滋味深い読後感です。
野良犬のケンの町にやって来た、はらすきー。
ケンは快く仲間たちの輪に入れるのですが、
みんなで大切に保管している食料をはらすきーが食べてしまうのです。
その理由は、何ともボーダーラインでしょうか。
当然、仲間から追い出されるはらすきーですが、ケンは見過ごすことができないのですね。
まさに、社会の縮図のような展開に心が痛みます。
その後の展開は、いろいろ考えさせてくれるのではないでしょうか。
「優しい瞳の色」という表現が印象的でした。
小学生くらいから、じっくりと向き合ってほしいです。

表紙こっそり

豪快なさっちゃん、今度はどんなパフォーマンス?
おいでおいでして、いろいろなものがやってくるのですね。
いきなり、金魚鉢ごとの金魚というのもびっくりです。
途中、へそ曲がりがいるのもご愛敬。
付けひげなんて、渋い展開です。
もちろん、へそ曲がりのモグラも、こっそりと。
やはり、さっちゃんの魅力でしょうか。
小さい子向けおはなし会用にセレクト。

表紙よせやい はずかしいや

こちょ こちょ こちょ』とセットでこちらも。
さっちゃんがほっぺほっぺ(ほっぺをくっつける)をする趣向。
いきなり、タコ相手、というのが何とも豪快です。
ハロウィンかぼちゃだって、ノープロブレム。
後半もすごい面々が登場します。
たぬきだけは恥ずかしがって遠慮されますが、やっぱり、ね。
この絶妙なニュアンス、くすぐったいです。
小さい子向けおはなし会用にセレクト。

表紙ぜひ、落語調で耳から

まるで呪文のような題名が気になったら、ぜひ、声に出して読んでみてください。
落語「平林」の絵本作品です。
実は、児童文学作家の安田夏菜さんの講演会で、
この落語が話題に上がり、実際に節をつけてみんなで読んだので、
題名を見てピン!ときました。
丁稚のかめきちの軽妙なエピソードです。
ご主人の旦那さんから、手紙を届けるお使いを頼まれるのですが、
忘れ癖のせいで、読めない漢字で書かれた届け先「平林」を
道中、いろいろな人に尋ねるのですが、皆てんでの珍回答をしてしまうのですね。
この漢字をそこまでバラエティ豊かに読むとは、唖然ですが、
だからこその面白さ。
最後には、全部のラインナップを唱えるのですが、
やはり、愉快愉快。
小学生くらいから、ぜひ、落語調の節で耳から楽しんでほしいです。

表紙桜が満開

『BEARS AND BLOSSOMS』が原題。
「くまちゃん」シリーズ。
ちゃいくまちゃんと、小さなくまちゃんたち(きいろいくまちゃん、ふわふわくまちゃん、ぷよぷよくまちゃん、ぽちぽちくまちゃん)のおはなし。
まずは、満開の桜にうっとりです。
もちろん、お花見に繰り出すのですね。
バスケットに、大きなタオル、たいこ、凧。
早速ハプニングですが、強風もワクワクに変わるのが、なんともほっこり。
いつもながらのゆったりとした展開が心地よいです。
幼稚園児くらいから、ゆったりとした時間を楽しみたいです。

表紙死出虫

シデムシ?
実は、死出虫という表記もある、死体を食べに集まってくる虫だそう。
少しおどろおどろしいですが、これも生きる術。
冒頭から、アカネズミの死が描かれます。
そして、シデムシの登場。
アカネズミの死体を加工し、肉団子にして子どもを育てるのですが、
その子育ての様子が何とも愛おしいです。
お父さん虫は、早々と子育てから離れますが、
因果応報か、今度はアカネズミに食べられることに。
大きな命のつながりを感じることができると思います。
作者の、生き物への思いがひしひしと伝わってきます。
小学生くらいから、しっかりと体感してほしいです。

表紙競わず戦わず、気配を消して

ギフチョウの一生を描いた作品です。
作者があとがきで書いていますが、
競わず戦わず、気配を消して1年の寿命の大半を蛹で過ごすのです。
卵の時から、生存競争の中で次々と姿を消す兄弟。
もちろん、森の生き物たちも食べ、食べられ、の世界。
それらがしっかりと描きこまれています。
独特のアングルが、臨場感たっぷりです。
だからこそ、羽化はとても美しいです。
小学生から、森の中の命の営みを体感してほしいです。

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