表紙That is Mt. Fuji.

題名から察するに、科学絵本?と手に取りましたが、
落語絵本シリーズやナンセンスな作品の川端誠さんらしい、
「地球をほる」ストーリーでした。
夏休みの旅行として、つよしがけんたと計画した旅行、
行き先は地球の裏側、穴を掘って行くというものだったのです。
さらに、地球の中心はドロドロ溶けているので、マントルを通って斜めにアメリカへ。
けんたの姉さんのペンフレンドの住むケンタッキー州を目指します。
なんと両親も快諾というから驚きです。
さあ、いざ掘り始めます。
斜めに、斜めに・・・。
ということで、本も斜めに描きすすめられ、ついには天地逆転になります。
地中にはいろいろなものが埋まっている、ということで、穴の脇に描かれる
埋蔵物が笑えます。
ついに穴が貫通し、ペンフレンドの隣の家、というびっくりの事実。
ここからは英語表記という念の入れようです。
でも、日本語も併記なので大丈夫です。
とっても真面目に進むストーリーだけに、
展開はまるで落語。
ラストのオチなどは見事です。
読み聞かせ、少し難しいですが、チャレンジしてみたいです。