表紙目の動き

原題は『THIS IS NOT MY HAT』。
どこ いったん』の別バージョン、といったところでしょうか。
前作が、犯人探しの推理としたら、
今作は最初に犯人が犯行を告白、いかに追跡から逃れるか、
という趣向です。
ストーリーは、ちいさい魚の独白で進みます。
かぶっている帽子を、「おっきな さかなから とってきてん」と言います。
そして、独り言いいながら、海草のジャングルに隠れるのですが、
画面上では、ほら、おおきな魚が気付いて追跡しています!
おおきな魚が気付いた様子、目撃したカニの行動など、
全てが描かれた目の動きで察することが出来ます。
そして、気になる結末は、またまた、余韻を残して終わります。
小学校のおはなし会では、『どこ いったん』とセットで読みました。
もちろん、コメントは一切しません。
まるで舞台劇を見ているような、子どもたちの反応が面白かったです。