加藤登紀子さんの歌を聴いて、素晴らしいと思った。テレビで「100万本のバラ」を唄っていた。そこにはあきらかにメッセージがあった。平和を祈って歌を届けていた。ずっとそこにいて歌ってください、そう立ち上がって拍手を贈りたくなるような、素晴らしさがあった。
声を音に、そこに、すごくこだわる方も多いが、声が「言葉」として届くかどうか、僕にはそこが大事なんだなあと思っている。聴かなくなったCDはずいぶん処分した。でも捨てられないなあと思うのは「言葉」が心に残った音楽と、青春時代に一瞬で戻れる音楽は、そのまま眠らせておく。
日本の童謡もよく聴く。きっと賛美歌、海外の民謡に影響を受けた曲も多いのではないか、と思うこともあるが、「おぼろ月夜」と「この道はいつか来た道」以上に日本の景色の郷愁を感じる曲はない。
日本に帰れなくなった人が、歌を思い出し口ずさむような場面を映画で何度か観たことがあるが、その時、僕ならどんな曲を思い浮かべるだろう。童謡を聴くと、2番にこんな歌詞が歌われていたのかといまさら驚くことがとてもあったりする。
そろそろ桜の季節となる。2月ではあるが雪の中に梅が色づく景色があった。
仲間達とのリハーサルでは、いろいろなギターを試したがFIRE BIRDが最高だった。
いつかまた、道端に唄を咲かせたい。