2005年12月05日

線と点

058cbfc5.jpg早川義男さんという歌手をご存知だろうか?
俺は、この方ほど自分の弱さをさらけ出せる詩人はいないと思ってる。

俺は何か質問されると、つい頭の中で勝手に「daisuke」としての「言葉」を組み立ててしまっている時がある。俺の細胞がそういう構造になってしまっているのかも知れないが、俺のようなタイプの人間は、彼のような人間に完敗する。そして完敗するたびに、少し純粋になれるような気がするんだ。

彼の言葉で大好きな言葉がある。
俺はこのイメージこそが「ROCK」なんだろうな、と思う。

「線はのびていくことができるが、点はのびようがない。しかし、点は爆発する。」


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以下、早川義男さんのエッセイ

 昔から挨拶が苦手であった。近所の人と、ほんの一言挨拶を交わすだけでも、ぎこちなくなってしまう。親しくなれば普通に話せるのだが、情けないことに、目上の人や、憧れている人に会う時など、ひどく緊張してしまう。とくに駄目なのが、大勢の人を前に話をするといったような場合で、これは許していただきたい。
 この挨拶が出来ないということが、人とのつきあいや、仕事をかなり左右してきたと思う。女友達が少ないのも、きっとそのせいだし、いわゆる会社勤めが出来ず、細々と本屋を営んだのもそのせいであった。最近は見かけないが、電信柱に貼ってあった「赤面対人恐怖症」のポスターがしばしば僕を呼んでいた。音と人が怖かった。いや、過去の話ではない。いまだにそうである。

 本屋のレジに座って、学んだことがある。それは、決して僕だけが気が弱いのではなく、同じように気が弱い人がたくさんいるということだ。たとえば、つり銭を受け取る時に手が震えてしまう人がいる。しかし、それはちっともおかしくなかったし、僕にはかえってステキに思えた。そういう人が居心地のいい店でありたかった。「大丈夫ですよって、手を握りしめたくなってしまう」と妻が言えば、娘も「頑張ってね」と声をかけたくなるらしい。ドキドキしながらHな本を買った人にもだ。(もちろん、その手の本をさわやかに買えるに越したことはないが)
 僕たちは、気取った人や威張った人に、もっとも弱さを感じた。自分の弱さを認めるのが強さなのではないだろうか。

 僕は今、歌を歌おうとしている。才能はない。技術もない。なおかつ、あがり症だ。その僕がどうして人前で歌おうとしているのか、自分でもよくわからない。日常で言いそびれたことを、非日常の世界で吐き出したいのかも知れない。「弱さが正しいのだ」ということを証明したいのかも知れない。「この世で一番キレイなもの」が何なのかを知りたいのだ。

早川義男さんの公式サイト

rainman_daisuke at 18:41│Comments(4)TrackBack(1)daisukeの頭の中 

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1. 海の向こうの出来事  [ 海の向こうで ]   2005年12月06日 11:46
参考になります。

この記事へのコメント

1. Posted by 四代目   2005年12月05日 23:24
まいど!それにしてもだいちゃんホンマに引き出しが多いなあ・・・。

さて、非常に興味深い考えであるが、一つだけ違和感があったので「威張りたがり」の一人として忌憚なく意見を述べさせてもらいます。
>僕たちは、気取った人や威張った人に、もっとも弱さを感じ
>た。自分の弱さを認めるのが強さなのではないだろうか。
この文面から判断すると、筆者は「日頃気取ってたりとか、威張ってたりとかしてる奴らは『自分の弱さ』ってのをわかってねぇんだよ」と言いたいようですな。
しかし、自分が弱いのを分かっているからこそ、気取ったり威張ったりする人も多分にいるんっすよ。
つまり、「気取ったり威張ったりする人」達全てが「自分が弱いと気づいていない」わけではないんよ。
そこの部分はみなさん、間違って理解したらアカンところであることだけ、言わせてください。
ちょっとこだわりの意見で、空気読めてないかもしれんっすけどごめんな。
2. Posted by キキダス・マーケティング:中山マコト   2005年12月06日 09:19
やっぱ、早川さんと言えば「かっこいいってことは、なんてかっこ悪いんだろう!」と言うフレーズですね。

ホント、そう思うモン。
3. Posted by rainman_daisuke   2005年12月06日 11:10
まいど。四代目。
なにやらこのブログも難しい話するようになってきたねー(笑)
「自分が弱いのを分かっているからこそ、気取ったり威張ったりする人も多分にいる」…たしかにそうだねー。というか普通にしてたら人間ってそうなるんじゃないかって感じだよね。
俺が思うには、早川さんもそれは知ったうえでの「書き方」だと思ったの。つまり彼自身もそういうところが勿論あって、葛藤してるのね。『気取った人や威張った人に、もっとも弱さを感じた。』という表現はある意味彼らに対する愛着があってさ。そういう哀しさも人間らしさなんだよね。
彼が凄いのは、それを言葉にして表現してしまうことなんだ。人間が隠したがる「痛い」部分を、「きれい」な部分として唄ってしまうところなんだ。
4. Posted by rainman_daisuke   2005年12月06日 11:12
中山さん。
ほんと、俺もそう思います。
でも、かっこつけちゃう(汗)
「かっこいい」のと「かっこつける」のは違うのにね。。
人間てかわいいね。

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