2006年04月12日

チベットを越える【其の参】

9055909d.gif【真夜中の作戦会議】

前回のblogの続きです。更新遅くなりました(笑)
最近の日記は「mixi」の方で書いているので、登録してる方探し出して下さいねー。rainmanで検索すればすぐわかります。
登録してない!って方はホームページから俺宛にメール頂けたら嬉しいです。
あ、そうだ。船上ライブのチケットもうほんと残りわずかです。予約してない方は急いで!では続きをどうぞ。今回も長いです(笑)

●変装屋は見つからないので、諦めてツーリストプライスでラサを目指そうと言って乾杯をした瞬間だったので、その男の口から「アイム ワン」という言葉を聞いた時、奇跡が起きたような気がした。

TAKAがすかさずその男の携帯番号を確認した。そしたらTAKAの控えていた番号と全て一致した。
間違いない。この男は変装屋プロ集団のボス、4日間探していたワンさんだ。

後で分かった話だけど、たまたま夕食に入ったその店はイスラム料理のお店だった。そしてワンさんは中国ではごく少数のイスラム教徒だったのだ。
ちょうどその日の昼、Nさんがイスラム教徒がよくかぶる白い帽子を購入していて、それを被っていたので、イスラム教の旅行者だと思われ声をかけてきたらしい。
偶然が偶然を呼んで、俺らはついにワンさんと出会うことが出来た。

ゴルムドの市場「ラサに行きたいんだけど、ワンさんは変装屋だよね?」と俺が聞くと、それまで温厚に見えたワンさんの顔つきが一瞬で変わった。
そして真剣な顔をして「今、ここでその話をするのは危険だ」というような素振りを見せた。
急いでラサに行きたいから何とかして欲しいと小声で頼むと、「それでは今夜の11時に、市場まで来い。5人で来ると目立つから2人だけで来るように。」と簡単な英語で指示してきた。そしてそれだけ言うとワンさんは店を出て、どこかへ行ってしまった。

その時はまだ7時半ごろだったので、俺らは飯を済ませて1度ホテルに戻ることにした。
そして一つの部屋に集まり、作戦を練った。
俺らは興奮していた。4日間探してきた男についに会えたのだ。
でも、その興奮もすぐに収まり、ほんとうに11時に市場まで行けばワンさんがいるのか?という話題になった。
しかし疑ってもしょうがない、俺らはそこに行くしか選択肢はなかった。

相談の結果、俺とNさんの2人が、待ち合わせ場所の市場に行くことになった。そして残りの3人は、少し遠い場所で、見張りをしてもらう事にした。ワンさんが来るという確実な保証はどこにもないのだ。もしかしたら危険な目にあうかも知れない。旅の間は危機感を常に持っておかなければならない。自分の身を守ることを一番に考えるのは鉄則だ。

バス11時が近づいてきたので、俺とNさんは外に出た。その少し後に、残りの3人も俺らの後を追った。
市場はゴルムドの中心街より少し離れた所にあった。昼間は結構な人で賑わっているのだけど、夜は怖いくらいシーンと静まり返っていた。しかも街灯のようなものがないため、真っ暗だった。
俺とNさんは息を殺して、市場の真ん中まで歩いた。そしてライターで明かりを作り、じっとワンさんを待った。

指定時間の11時を10分ほど回って、すこし不安になってきた頃、遠くで人影が見えた。
暗くて誰かわからなかったので、俺らはその人影に近づいた。
そこには自転車にまたがっているワンさんが黙ってこっちを見ていた。
俺らを確認したワンさんは、首を横にふって「ついて来い」というような素振りをして自転車で進みだした。
俺らは黙ってついていった。
市場を出て、入り組んだ細い道をワンさんはどんどん進んでいった。
俺らは帰り道を忘れないように注意しながら歩いた。

ワンさんはあるレストランに入っていった。普通の旅行者なら絶対に入らないような、現地の人が利用する、ローカルな食堂だった。
俺らが店に入ると、店内に客が何人かいて、いっせいに俺ら2人を見た。
ワンさんは「こっちだ」と言って、店の中にある階段を登っていった。俺らは緊張しながら階段を登った。
2階にはソファーとテーブルが置いてあり、ワンさんの他にもう一人男がいた。

ソファーに座ると、ワンさんは紙とペンを出してきた。そしておもむろに図と字を書き始めた。

湯沸かし器それから1時間ほど、俺らはワンさんの説明を聞いた。中国語での筆談だったので理解するのに時間がかかってしまった。漢字なので大体のイメージはわかるけどたまに日本では見たことのない漢字も出てきて苦労した。

まずワンさんが言うには、今の俺らが泊まっているホテルは警備が厳しいから、すぐに移れという事だった。
もう移るホテルは確保していると言われた。
そして日にちが少し先になるという事を言われた。
今回の作戦は、公式バスに乗ってラサを目指すのだけど、中国人として乗るから値段は現地価格のままで行けるという方法だった。
ワンさんのチームの5人が、バスの出発地点では俺らの席に乗っていて、最初のチェックポストを越えたところで、チームの人が降りて、代わりに俺らがその席に乗り込む、という作戦らしい。そのための準備で少し時間がかかると言われた。
その後、ワンさんに払う報酬なども聞いた。以外に安かったので驚いた。

俺は、「ひとまずホテルに戻って5人で相談し、改めてその作戦に参加するか返事をしに来ていいか?」とワンさんに聞いた。
「それは全然構わない。でもホテルはすぐに移ったほうがいい。」とワンさんは答えた。

俺とNさんは、ワンさんと握手をして、そのレストランを出た。
変な緊張をしたせいで、精神的に少し疲れた。
ホテルまでの帰り道、Nさんと「なんだか映画みたいだね」と話をした。
この時、俺にはひとつだけ作戦にたいしての不安があった。

続く

※写真上から→ラサへの道のり→ワンさんと待ち合わせした市場→ラサへ向かう時に乗ったバス→チベットの湯沸かし器(笑)

rainman_daisuke at 16:44│Comments(8)TrackBack(0)旅で貰ったもの。 

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この記事へのコメント

1. Posted by よーへー   2006年04月12日 18:24
うわー!ミラクルですねー!
続きがメラ気になるッス!!!
これで湯沸くんスカ?
キラキラなビーチチェアかと思いました。
2. Posted by YUMIKO   2006年04月12日 23:35
すごいすごい! ほんと映画みたいだもん! 私の好きな本の一つに「聖なる予言」っつうのがあるんだけど、それの実写版みたいな感じがする。こりゃだいちゃん、おもしろいぞ
3. Posted by fumiko   2006年04月13日 01:18
なに?ねぇ一つだけ何が気になったの??ほんとーに続きが気になる一言を最後にぽいっと置いていく人なんだからもう〜
4. Posted by えみこ   2006年04月13日 01:27
お〜、チベットの湯沸し器!!
私も写真に収めたよ(笑)
なんだか、大輔さんとNさんの顔が思い浮かぶわぁ☆
5. Posted by rainman_daisuke   2006年04月13日 20:35
よーへー。
ここからがまたミラクルなのだよ。

これで湯がわくんだねー。太陽の熱を一点に集めて、温度を高めるらしい。自然の力って凄いねー。
6. Posted by rainman_daisuke   2006年04月13日 20:36
YUMIKOさん。
映画より面白いよ。ふふふ。
7. Posted by rainman_daisuke   2006年04月13日 20:37
fumikoさん。
切り方がいいでしょ?(笑)
次が気になってくれないと、こっちも書くとき楽しくないじゃん(笑)
8. Posted by rainman_daisuke   2006年04月13日 20:37
えみこさん。
Nさん元気かなぁ。
会いたいなぁー。

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