パンダさんとハリネズミ
プロデューサー:キム・サンホン
製作:ソン・ヘソン
演出:イ・ミンチョル
脚本:ハン・ジュニョン
製作会社:LIONFISH

オススメ度 ★★☆☆☆
詳細 ストーリー ★★★☆☆
演技 ★★★☆☆
家族愛 ★★★☆☆
感動 ★★☆☆☆
恋愛 ★☆☆☆☆

ジャンル:ラブコメディ

pannda



凄腕のパティシエだがつらい過去を持つコ・スンジ。あだ名は「ハリネズミ」。
普段は明るくで誰にでも軽口を叩くが、すねるとすぐツンケンしてしまうのだ。
一度は一流ケーキ店サンノレのパティシエに憧れるが、あることがきっかけで恨みを持つようになる。
お世話になったじいさんのためにも自立して、いつかサンノレより大きな店を持つことを誓った彼だが、前科歴のせいでなかなか就職が決まらない。

一方、「パンダ」ことパン・ダヤンは亡き両親の残したカフェ・パンダ存続の危機を迎えていた。
なんとか店を立て直す資金を稼ぐために友人から雑誌記者のアルバイトを紹介してもらう。
無資格でトラブルメーカーのパティシエ・ドングのケーキはほとんど売れず、返品ばかり。
パティシエ急募と書かれたチラシを見てやってきたスンジがドングの出来損ないケーキを見事に作り直して感激。彼を無条件で雇うことを約束する。

サンノレには海外でMBAを取得してきた会長夫妻の息子チェ・ウォニルが帰国していた。
社長に就任して早速会長の不正を調べ始めたウォニル。実は会長とは血がつながっておらず、犬猿の仲なのだ。
新たに専門学校と雑誌社を立ち上げ、記者アルバイトを募集した。
集まった履歴書を見ていると、そこにはウォニルの初恋相手ダヤンの写真が。

スンジ、ダヤン、ウォニルの三角関係
彼らそれぞれの過去がからみあうラブコメティー




イ・ドンヘ《SUPER JUNIOR》(コ・スンジ役)、ユン・スンア(パン・ダヤン役)、チェ・ジニョク(チェ・ウォニル役)、ユ・ソヨン(カン・ウンビ役)、パク・グンヒョン(ハラボジ:パク・ビョンム役)、イ・ムニ(パク・ミヒャン役)、ヒョン・ソク(サンノレ会長:チェ・ジェギョム役)、ホン・ヨジン(サンノレ副会長:ファン・ジョンレ役)、ソン・インファ(チェ・ウォニ役)、ヤン・ヒギョン(パク姉妹の叔母:キム・ガプスン役)、イム・ウネ(パン・ダナ役)、ハン・スンヒョン(ボムボ役)、チョン・ミンジン(ギテ役)、パク・サンフン(チョ・ギョヌ役)、ク・ボニム(常連:コ・ミラ役)、藤井美菜(白鳥ミナ役)



pannda人物関係図




コ・スンジ (チェ・ミヌ)
6月6日生まれ(と思っていたが本当は4月21日生まれ)。現在26歳。
実父に殴られたため頭にけがをして11歳以前の記憶がない。
放火、殺人未遂などの罪の前科あり。(幼いころにお世話になったおばさんがチンピラの放火によって亡くなり、その報復をしたことがきっかけ。)
刑務所内のテレビで観たサンノレの会長に憧れてパティシエを目指す。
職業訓練でハラボジ(パク・ギョンム)に出会い、出所後に再会。
思い余ってサンノレに行くも前科暦のせいで相手にしてもらえず、暴行を受けたうえに放火の恐れがあるからと通報される。放火しようとしたところをハラボジに止められる。
5年間泊まり込みでハラボジの店“モーツァルト”で働く。
サンノレに打ち勝つための資金をためる為に金貸し業も兼業する。
ハラボジと娘を親子水入らずで同居させるために自立を決意。 
住み込みのパティシエ急募していたカフェ・パンダに採用される。
実はかなりの凄腕で刑務所製菓パンコンテストでは大賞を受賞していた。
金貸しの仕事をしていたせいか、何かあると契約書を書かせるのはいつものこと。
口癖は「ワン、トゥー、スリー、ゴー」。
ケーキをつくるときには虫の名の呪文を唱える。
酒は弱く、酔っ払うとハラボジに抱き着いて寝てしまう。
仲のいい人には「アイラビュー」を振り付きで言う。
初対面の人であろうと、目上・年上の人であろうと敬語は使わない。

本名はチョ・ミヌ。会長が父、ミヒャンが母、ハルボジは実の祖母だった。
ダヤンが通っていたケーキ屋の息子。
幼いころにダヤンやウォニルに教えてもらった虫の呪文は覚えていた。
母に教えてもらったボタンのかけ方は未だに癖として身に付いている。 

6歳のころに家が焼け、母が警察に連行される。 

父が行方知れずだったため、一時ダヤンの家にあずかられる。
ダヤンを通してウォニルとも知り合い実の兄のように慕う。
父が迎えに来たが、ダヤンの家に戻ってきてしまったミヌは追い返される。
父がウォニルの母親と再婚したのをきっかけに捨てられたが、11歳のころに一度サンノレに戻ってくる。
その際、父に角材で殴られたせいでそれまでの記憶を失った。


ダヤンを巡って争っているうちにウォニルと意気投合してしまう。
ハルボジの提案で会長派が出て行ったサンノレの手伝いをすることになる。
一連の騒動後、仲間たちとつくった“カフェ・パンダネズミ”ではウォニルとともに社長に就く。


パン・ダヤン 

カフェ・パンダのオーナー。幼いころから、あだ名でもある「パンダ」を気に入っている。
勘違いをすることが多く、相手のことを誤解して怒ってしまうことがよくある。
思い悩むとひどいクマが出来てパンダのようになるのは遺伝らしい。 

以前は(パティシエになっているであろうミヌを探すために)ケーキ専門の記者などをしていたが、両親が亡くなってからカフェを継いだ。
しかし、雇ったインチキパティシエ・ドングがあまりにも腕がなかったため、貯金を切り崩して生活していた。
店を維持するために友人ウンビの紹介されたサンノレの雑誌記者のアルバイトに応募したところ、サンノレの社長になった幼馴染ウォニルと再会し即採用される。
パティシエを急募したところ凄腕のスンジがやってきたため無条件で採用する。

テンションがあがると、相手が男性でも腕を組んだりハグをしたりしてしまう。
スンジとウォニルが自分のことが好きだとしり、動揺するとともに「両手に花」状態を喜ぶ。
恋愛経験は少ないが、ファーストキスは初恋の相手・ミヌ少年である。

幼いころ父は元々解剖医をしていた。
薬品や死体の臭いが残ってしまい娘に近寄られなくなった父は、娘に喜んでもらえるようよくケーキを買ってあげるようになったらしい。
ダヤンは買ってもらうケーキ店で予めケーキを選んでいた。そのケーキ店の息子がミヌ少年だ。
ミヌが行方不明になったと聞き悲しむダヤンを励ますため、またミヌを追い返してしまった罪滅ぼしにケーキ好きな彼を探せるように両親が始めたのがカフェ・パンダである。


カフェ・パンダは思い出の店だったが、ミヌもみつかり、スンジには大きな店が似合うという思いもあったため、カフェ・パンダネズミをつくるのをきっかけに店じまいをする。
カフェ・パンダネズミでは広報主任を務める。



チェ・ウォニル
サンノレの社長。ダヤンは最初で最後の恋の相手らしい。
キスをしたことがなく、飲酒の経験もない。異父妹のウォニや従兄のギョヌが恋の相談相手。
ギョヌがスンジの腕を高く評価したため、どこで修業したのか知ろうと彼の過去を探る。
恋敵として一緒にいるうちにスンジと意気投合し兄弟のように仲良くなる。女の好みが一緒らしい。

実父はすでに亡くなっている。「KEEP CALM AND CARRY ON」と書かれた額は実父の遺品だ。

病床で作ってもらった虫の名を覚えるための歌をダヤンやミヌ少年に教える。
自分とミヌ少年との仲を利用してサンノレに入ってきた継父のチェ会長を忌み嫌っている。
自分のせいでミヌ少年が行方不明になったと思っており、彼が好きだったケーキを食べると過度のストレスがかかり吐いてしまう。

社長に就任直後から精力的に会長の不正について調べるとともに、製菓専門学校と雑誌社を創設。
ウォニのことを思い会長を追い出すことができないでいたが、彼の過去の悪行を知り、会長と袂を分かつ決意を決める。
色恋沙汰については感情的になるが、会長のことになると目の色が代わり真剣な表情になる。

ウンビたちの作戦によりケーキを食べられるように。
カフェ・パンダネズミではスンジとともに社長を務める。



パク・ビョンム
町の小さなパン屋“モーツァルト”の社長。実はかなりの実力の持ち主で世界製菓大会で連続優勝の経験もある。フランスの有名ホテルで主任パティシエ経験も。
娘が逮捕されたことをきっかけに、有名店を辞め、彼女がまだ幼かったころに営んでいた思い出の“モーツァルト”を再開。
刑務所の職業訓練の指導も行う。
「ハルベー」と呼んでくるスンジのことを孫のように思っており、つらい過去を乗り越えて幸せになってもらいたいと思う。それがゆえに、度々スンジに恋のアドバイスをしてくる。

ウォニルが困っていると知り、サンノレの主任パティシエを一時務める。
その後は、カフェ・パンダネズミの会長を務める。



パク・ミヒャン
ビョンムの娘。スンジからは「姉さん」と呼ばれる。
控えめでおとなしい性格。誰にでも母親のような優しいまなざしを向ける。
まだ若かりし頃、父にクビにされたチャン・ビョンチョンが復讐のために近づいてきたが、そうとは知らないミヒャンは初めての恋に盲目になり父の反対を押し切って結婚してしまう。以来、両親とは縁を切ってしまう。

息子ミヌがまだ6歳だったころ、夫にカネを貸していた人達から自分や息子を護るためにとっさにガソリンを振りまいた。
その後何者かに殴られ意識を失ってしまったが、気が付いたときにはあたりが炎に包まれていた。
放火罪等で逮捕され10年服役するも、息子ミヌが行方不明になったと知り、彼を探すために脱走したためさらに10年延長されてしまう。
夫は死んだと聞いていたが、刑事の話から顔や名前を変えて生きているかもしれないと聞かされる。おそらく、放火も夫たちの仕業だと思われる。

前科のことを気にして、父からの同居の誘いを断っていたが、スンジの後押し(と嘘)もあって一緒に暮らすようになる。
パティシエとしての腕もあり、父やボムボと共にモーツァルトで働く。彼らとはまた一味違うかわいらしい作品をつくる。
スンジたちがサンノレの助っ人をしている間はカフェ・パンダのパティシエとして働く。マカロンが好評らしい。


カフェ・パンダネズミでは主任パティシエを務める。



チェ・ジェギョム
サンノレ会長。ウォニルの継父でウォニの実父。
ウォニルとは犬猿の仲だが、ウォニのことは溺愛している。
テレビオファーもあるなど、一流ケーキ店の一流パティシエということで有名だが、実際には最後の仕上げをしているだけでまともなケーキは作れない。
安くて質の悪い材料を使い、残りの材料費を横領しているようだ。(しかも、まだ材料費が足らないと言う)
ケーキの味は人工甘味料などでごまかしている。
最近はアイデアが古く、客離れが進んでいた。そこで、たまたま目にしたスンジの作品を盗用する。
社内にも愛人がおり、それが副会長にバレたのがきっかけで部下を連れてサンノレから出て行ってしまう。自分がいなければ何もできずに困って妻やウォニルも泣きついてくるだろうと高を括っていたのだ。しかし、スンジたちのおかげで思いの外繁盛してしまう。スンジと妻が交わした契約内容を聞き、ハラボジたちにサンノレが乗っ取られるのではないかと焦り始める。

“チェ・ジェギョム”は偽名。
以前は“チャン・ビョンチョン”と名乗っていた。そのころ、ハラボジの元で修業していたがクビになり、その恨みから娘ミヒャンに近づき結婚。自らのケーキ店に放火しミヒャンを殺害しようとした疑いがある。
刑事曰く、少なくとも5つの顔を持つ。
カフェ・パンダでミヒャンを見かけるまでは、彼女は死んだものだと思っていた。
ミヌと仲の良かったサンノレの御曹司ウォニルを利用して、夫を失ったばかりのジョンレの心に付け入り、サンノレの会長になったという。
結婚に際してミヌが邪魔だというジョンレの言葉を聞いてミヌをサンノレから追い出す。
以前からミヌに暴力をふるっていたが、追い出したはずのミヌが戻ってきた際に頭を角材で強打した。ミヌはそのせいでそれまでの記憶を失う。

腕に蛇の刺青がある。何度も店の金を使って消そうとしたが、完全には消えず、袖口から火傷の痕のようなものが見える。



ファン・ジョンレ
サンノレの副会長。ウォニルやウォニの実母。
夫が亡くなり、今後のサンノレを憂いていたところにジェギョムが現れる。最初は共同経営者として一緒にいたが、その後再婚し、ウォニが生まれる。
ジェギョムとは何度も喧嘩をしているが、なんだかんだで毎回仲直りするらしい。
基本的にカネやコネで解決しようとするジェギョムの考え方には同調する傾向がある。
むしろ、積極的に「大金を渡して・・・」という解決策を提案する場合も多い。

ジェギョムが社内に愛人を2人も抱えていると知り憤慨した彼女は、ついにすべてを任せるとウォニルに告げる。
しかし、ウォニルがスンジたちを連れてきたことには反対する。スンジとハラボジに店を乗っ取られるかもしれないと思い、再びジェギョムの見方をする。



チェ・ウォニ
ジェギョムとジョンレの娘。ウォニルとは異父妹。誰とでも仲良くなれる。
秀才の兄とは異なり勉強嫌い。結構遊び好きのようで、身体のあちこちにファッションで刺青を入れている。
兄や両親におこづかいをねだって生活している。
普段はざっくばらんに髪を一つにまとめ男の子のようにふるまう。兄のことも「ヒョン(=兄貴)」と呼んでいる。
幼いころ、ウォニルが心を開いてくれないのはミヌが行方不明になったことをきっかけだと知り、男の子のようにふるまうようになった。そんなウォニを見てウォニルは心を開くようになる。以来、溺愛されるようになる。
ウォニルの良き理解者であり、恋愛の相談を受ける。

ウォニルの恋の手伝いをするためにカフェ・パンダでアルバイトをすることに。
そこでスンジの“息をしている”ケーキに惚れ、パティシエを目指し、弟子入りを志願する。
兄とスンジの板挟みになってからは、訪れる回数が減る。
ウォニルがカフェ・パンダでスンジの手伝いをしている間、行き場を失ったウォニはハラボジのモーツァルトを手伝っていた。
ハラボジがサンノレに来た際は他のパティシエに交じって働いた。

父の価値観に嫌悪感を抱き、父より兄のことが5万倍好きと言う。
父のこれまでの悪行を知って以降、スンジやウォニルを全力でサポートする。


カン・ウンビ
サンノレ経営戦略室室長、ウォニルの秘書。ウォニルに一目ぼれする。
ダヤンの友人。ウォニルがダヤンに想いを寄せていると知り、ダヤンにきつく忠告する。
いつも余計なひと言を言ってしまう癖がある。
自己愛が強いため、携帯の写真はほとんどが自撮り。ウォニルに報告しようと会長の浮気写真を撮っていたがそれを副会長に見られ一連の騒動に発展する。
儀式的なまじないを信じており、一大事が迫るとまず儀式を行う。
採用試験の筆記は苦手だったが、ここぞと言うとこには的確で素早い判断を下す能力があり、ウォニルに見直される。
ウォニルのケーキ克服に一役買う。

父は弁護士だが、料理教室に通って仕事を休んだり、この方が楽だからと顧客と会うのにラフな態勢だったりするので、あまり信頼していない様子。副会長から顧問以外の弁護士にアポイントを取れと言われても、父を紹介することを渋った。(実際には、父は複雑な事情を配慮でき、素早くて的確な調査・判断が出来る人である。)
父曰く、部屋が汚いらしい。


パク・ハナ
サンノレ経営戦略室、ウォニルの秘書。
ウォニルに夢中で感情的な先輩ウンビのことを少々呆れた表情で眺めている。
トラブルは回避したい性格。サンノレの平和のために、ダヤンが副会長たちに出会わないようウォニルにアドバイスをする。
男運が悪く、二股をかけられたり、クレジットカードを勝手に使われたりした経験から、探偵並みの捜査能力がある(自称)。
社内事情にも詳しく、会長の浮気についてはそのきっかけまで調べ上げていた。


チョ・ギョヌ
サンノレの副主任パティシエ。ウォニルの従兄。
公私ともにウォニルの良き相談相手。
カフェ・パンダにて勝負して以降、スンジの腕を高く評価し、「サンノレ従業員が束になっても敵わない」と絶賛する。
スンジの師匠でもあるハラボジを尊敬している。

カフェ・パンダネズミでも副主任を務める。


イ・ジョンガプ
サンノレの主任パティシエ。会長の手下。
かつて、スンジが訪れたときに暴行を加えたリーダー。
会長のために色々なことをしてきたが、殺人を命令され怖くなったためウンビとウォニルに連絡を取る。



パン・ダナ

パン・ダヤンの妹。
普段はカフェ・パンダのホールで店番をしている。
ダヤンとスンジの恋を応援する。
両親は初恋の男の子が行方不明になって落ち込むダヤンをなぐさめるために自分を生んだと知り、ショックを受ける。


キム・ガプスン
パン姉妹の叔母。両親を亡くした姉妹を心配して、よく店に顔を出す。
夫の借金に苦しんでいる。
以前は壁紙の職人だったが、タクシー運転手の仕事をするように。
タクシーの運転手をしながら、ミヌが乗ってきたら(自分の顔は覚えやすいから)気づいてくれないかといつも思っていた。
借金の返済のために家を売り、タクシーに使っている車も売る。

カフェ・パンダネズミでは総支配人に就任する。


 
ク・ミラ
カフェ・パンダの近所に住んでいる。
ドングが作ったケーキのせいで男に振れられたと苦情をつけに来たところ、スンジのケーキを食べて感動する。
以来、すっかり常連に。
監視カメラを取り付けたり、スンジの部屋の壁紙を張り替えたり、と従業員でもないのにすっかりカフェのメンバーになっている。
広告代理店の採用試験に落ちるなど、恋も仕事もうまくいっていない様子。
カフェ・パンダネズミでは管理主任として採用される。

ミラの秘密は「整形美人」であることらしい。


キル・ドング
無資格パティシエ。なぜか自信たっぷりでいつも横柄な態度を取る。他人の色恋沙汰に首を突っ込むことが好き。
かつてカフェ・パンダで働いていたが、ケーキが不味い上にお金を使いこむため解雇される。
その恨みから、カフェにゴキブリを忍ばせたり、ケーキや車のタイヤにつまようじやクギを指したりと悪戯をした。

ボラム少年の件をきっかけにカフェ・パンダに戻ってくる。
カフェ・パンダでは主にペロペロキャンディー味ケーキ担当。
スンジたちがサンノレに行っている間はモーツァルトの方を手伝う。



ファン・ボムボ
心優しいパティシエ。モーツァルトにて働く。ハラボジのことを尊敬しているが、ハラボジはスンジのことばかり愛していると拗ねた態度をとってしまうことも。
ダナに好意を持っている。


チョ・ギテ
スンジとは10年の仲。服役していたころからつるんでいた。
窃盗の罪暦があり、車の鍵をこじ開けるのはお手の物。
クラブで働いていたが、クビになってしまう。
真実ゲームで無職であることを告白し、ウォニルにサンノレで雇ってもらえないか直談判する。
翌朝からウェーターとして働き始めた。


ユン・ジョンリム

雑誌社ラ・ヘンヌの社長。夫家族はフランス人。
ある日、サンノレに訪れて本場フランスの味のクロカンブッシュを注文する。
ハラボジのことは以前から知っており「先生」と呼ぶ。
彼女の結婚式のウェディングケーキなどはすべてハラボジが手掛けた。
韓国とフランスに新しい店をつくるため、ハラボジに声をかける。
そうしてつくられたカフェ・パンダネズミの副会長を務める。


第1話 淋しいケーキ屋さん
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地面にケーキの絵を描く少年。
背後から歌が聞こえてくる。
「蝶はゴマシジミ♪ 葉虫はスキバジンガサハムシ♪ 蜂はシロフオナガヒメバチとヒラタアブヤドリバチ♪」
パンダのイラストが描かれた洋服を着た少女は、ケーキ店のショーケースを眺めながらそう歌っていた。
少年は「パンダだ」と言ってその少女に近づいて行く。
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パティシエの側ら、副業で金貸しをしているコ・スンジ。
債務者を追いかけていた際、パンダの着ぐるみを抱えた女のせいで二度も逃してしまう。
彼はその女が債務者とグルなのではないかと疑う。

スンジはかつて刑務所に服役していたらしい。
その職業訓練の一環で出会ったビョンムに出所後再会して引き取られたのだ。
肉親のように可愛がってくれるビョンムのことを、スンジは「ハルベ~(=じいちゃん)」と呼んで慕っていた。
今はハラボジの店“モーツァルト”で凄腕のパティシエとして働いている。
スンジはケーキを作る前に必ず呪文を唱える。虫の名前の呪文だ。
「蝶はゴマシジミ、葉虫はスキバジンガサハムシ、蜂はシロフオナガヒメバチとヒラタアブヤドリバチ」
鏡を見て呪文を唱えながら、パティシエの制服を着るのが彼の日課だ。
ボタンは必ず3番目、1番目、2番目の順に留める。

最近、ハラボジはよく店を空けて誰かと会っているようだった。
スンジが「彼女か?」とからかっても曖昧な答えを返して不機嫌な様子。
スンジたちは例のパンダの女が働いているというカフェ・パンダを探している途中にハラボジを発見する。
もしかして恋人か?と様子を観察していたが、現れたのはハラボジよりもっと若い女性だった。
刑務所に服役していた娘だろうか。
スンジは出所後に彼と再会したときのことを思い出す。
スンジはハラボジから200万ほどの給料を払ってくれているが、ハラボジ自身の給料はわずかだということを知り、スンジは早く自立して恩返しがしたいと思うようになる。

パンダの着ぐるみを持った女の正体は、“カフェ・パンダ”のオーナー、パン・ダヤンだった。
今は亡き両親から継いだカフェを立て直そうとするも、パティシエの腕が最悪で赤字続きだ。
カフェの経費を維持するために他でバイトをしようとしていたダヤン。
友人ウンビから一流ケーキ店“サンノレ”の記者採用試験を勧められ、過去に記者の経験もある彼女は早速応募することを決める。
実は、サンノレのレシピを盗もうと妹ダナをバイトとして送り込んでいたのだが、レシピのヒントを得るまでもなくクビになったらしい。
今度のバイトが受かれば、レシピも探れるかも知れないとダヤンは意気揚々である。

帰国したばかりのサンノレの御曹司ウォニルは母の跡を継いで社長に就任する。
サンノレは亡き祖父と父が作った会社だが、現在は母の再婚相手でありパティシエである養父が会長として実権を握っている。
会長の不正を疑って調査し始める一方、例の雑誌記者のバイトに初恋の相手ダヤンが応募してきたと知り、男勝りな妹ウォニに恋の相談をする。

スンジは自立のために職探しをしていた。
しかし、履歴書には“刑務所で職業訓練”と書かれている。どの店もまともに相手をしてくれない。
そのころ、スンジの友人たちが例のパンダが経営しているカフェのチラシを発見する。
それにはパティシエ急募という文字が。
早速カフェ・パンダに出向いたスンジは、着ぐるみを干そうと脚立に乗っていたダヤンがバランスを崩して落ちそうになったところに出くわし、彼女を抱きとめる。
その光景を、ダヤンを驚かせようとやってきた“サンノレ”の社長ウォニルが目撃してしまう。


第2話 救世主あらわる!

“カフェ・パンダ”のパティシエ・ドンジがダヤンのために湿布を買い出しに行っている間、スンジは作業場を整理し、ドンジが作った出来の悪いケーキを作り直す。
店主のダヤン達を喜ばせることができたスンジは、パティシエ募集の張り紙を「パティシエ決定」と書き直しカフェ・パンダをあとにした。

帰宅するとハラボジはひどく機嫌を損ねていた。
スンジが家を出て行こうとしていることを知ったのだ。
話し合うことにした2人。
その中で、スンジはハラボジの娘ミヒャンが最近刑務所を出所したことを知る。
あの女性はやはり娘のようだ。
一緒に住もうと誘ったが、自分の前科が邪魔になるだろうから家には帰れないと言っているらしい。
スンジは自立を納得してくれそうにないハラボジに、自分はケーキ店を営む恋人と暮らしたいからハラボジは娘と二人で住んでくれと言う。

後日、スンジはハラボジの娘ミヒャンに会いに行った。
自分はあの家を出て行くからじいちゃんと一緒に住んでくれと頼むが、なかなか応じてくれない。
そこで、最近塞ぎこんでいて病気もかなり深刻だと嘘をついて説得する。

腰を痛めたにも関わらずなんとかサンノレの面接を受けに行ったダヤン。
そこで、社長のウォニルが幼なじみの“パンイル”だったことを知る。
久々の再会に二人は喜びを分かち合う。
ひとしきり話した後、必ず役に立つから何でも言ってねというダヤンに、合格通知を待つようにと笑顔でウォニルが答える。

幼い頃からダヤン一筋のウォニルは、なんとかしてダヤンの気を引こうと悩む。マッサージチェアーをあげようかと妹ウォニに相談すると、あの店は評判が悪いからパティシエを派遣してあげれば喜ぶのでは、と提案される。


第3話 男のケーキバトル

ダヤンの店を訪れたウォニル。そこには、先日ダヤンを抱きとめていたスンジがいた。

気が気でないウォニルはダヤンにサンノレの副主任で彼の従兄弟でもあるギョヌを紹介し、スンジに対してケーキ勝負を挑む。
最初は相手にしていなかったスンジだが、相手がサンノレだと知ると急に闘争心を燃やし始めた。

スンジがパティシエを目指したきったかけは刑務所のテレビに映ったサンノレの会長を見てからだった。
しかし、面接を受けに行こうとするも全く相手にしてもらえない。
なんとか粘って会長に会うことは出来たが、サンノレのスタッフはスンジを泥棒扱いし、体を調べて暴行した上、警察に通報したのだ。
怒りのあまりサンノレへの放火も企てたが直前でハラボジに止められたのだった。

そのくらいサンノレのことを恨み、ライバル視しているスンジにとって、この勝負は復讐のチャンスだった。

審査員は、パン姉妹(ダヤンとダナ)、ダヤンたちの叔母ガプスン、そして常連のミラだ。

勝負は圧倒的なスンジの勝利だった。

ウォニルを狙っている秘書(正確には経営戦略室室長)ウンビは、帰社後の彼の様子から彼が(自分の友人でもある)ダヤンを恋い慕っていると勘付き苛立つ。
面接の合格を伝えるついでにダヤンにきつく忠告する。

スンジとギョヌの勝負の結果に納得がいっていないウォニル。
ギョヌ曰く、サンノレ全従業員でかかってもスンジには勝てないそうだ。
コ・スンジとは何者なのか。どこで修業したのか。
ウォニルはインターネットや製菓専門学校の卒業者リストなどで必死に探し始めた。

カフェ・パンダではスンジが次々に材料を捨てていた。
どれもこれも賞味期限が切れていたのだ。
ダヤンを連れて市場に行く。
お金がないと落ち込むダヤンにスンジが持参金を見せると、すっかり嬉しくなってついスンジの腕に組んでしまう。
ところが、買い物中のスンジのある一言でダヤンはすっかり機嫌を損ねてしまう。
「両親がいない」
スンジの何気ない発言で、ダヤンは忘れていた悲しみを思い出したのだ。
ダヤンに生い立ちを聞かれ、スンジは11歳以前の記憶がないという話をする。
頭をひどく怪我したためらしく、両親が死んだのか蒸発したのかは知らないらしい。

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ダヤンとウォニルは幼い頃、ミヌという年下の少年と出会っていた。
火事になったケーキ店の子どもらしい。
仲の良かったダヤンの家でしばらく預かっているという。
ダヤンがミヌの親を探しにいく間、彼女に頼まれ一緒に待ってあげていたウォニル。
そこに腕に刺青を入れたヤクザらしき男が現れる。
ミヌは彼のことをパパと呼んだ。
その男は携帯を手にした幼きウォニルに話しかける。
「お母さんに似ているから君はこんなに良い男なのか?」と。
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会長のことも気がかりだが、スンジのことが気になってしょうがないウォニル。
ギョムのアドバイスにより、妹ウォニをカフェ・パンダに送り込ませる。

「女性は太らず、男性は腹筋を維持できるカップケーキ」の路上販売が見事成功したカフェ・パンダ。
喜びに浸っているダヤンにウォニルから800万ものマッサージチェアーが送られてくる。
どういうつもりだと困惑するダヤン。

スンジの勧めで、ダヤンはハラボジに雑誌用のインタビューをするためにモーツァルトを訪れた。
スンジは店先で友達と雑談をしている。
カフェ・パンダのために金を使うスンジに、友人たちは店を乗っ取って売る気なんだろと茶化す。
それを偶然聞いてしまったダヤンは怒りのあまりスンジをカフェ・パンダから追い出した。


第4話 ハリネズミの本心
スンジを追い出した直後にカフェ・パンダに大量注文が入る。
それも、前回買ったカップケーキと同じ味でとのことだ。

ダヤンはウォニルに相談に行く。
サンノレのショーケースを見ながら、ウォニルはスンジが作ったものよりこっちケーキのほうが断然おいしい、ケーキ代は自分が持つから好きなものを選べと言う。
ダヤンからスンジとのトラブルを聞いていたウォニルは、履歴書ももらわずスンジを採用したことを責める。
サンノレのような大きな店でも「鼻くそみたいな店」でも、職員を採用する時には必ず素性を調べるぞ、と。
自分の店を「鼻くそみたい」と言われて怒ったダヤンは、ケーキもいらないしマッサージチェアーも返す言い放ちサンノレを出ていく。

そのころ、スンジはダヤンの叔母ガプスンのおかげでようやく店に戻ることができた。
ダヤンが店に戻ると、スンジは以前書いた契約書を破っていいから誤解を解いてくれと頼む。
そこで、ダヤンはスンジに新たな契約書を書かせる。
ダヤンの言うことを聞かなければスンジの全財産を差し出すというものだった。
契約書に書かせた住民番号から、スンジは自分より2つも年下だと知ってダヤンは敬語を使えと言うも、スンジはそれだけは出来ないと言いながら、その他の命令には渋々従った。

すっかり仲直りしたスンジとダヤン。
買い出しに使う車を買いに出かける。
スンジがそれをパンダのデコレーションをしてダヤン達は大喜びだ。

翌日店に大量のゴキブリが発見される。クビにされたパティシエ、ドングの仕業だ。
材料も店も使えなくなってしまう。
落ち込むスンジ。
ダヤンは、以前スンジから教えてもらった元気の出る呪文『ワン、トゥー、スリー、ゴー』を唱えて、ビョンム達に相談しにいく。

モーツァルトのメンバーとカフェ・パンダのメンバー全員が協力して作業し始める。
深夜に一人残って頑張るスンジにミヒャンがまるで母親のように声をかける。
自分と交代してくれた彼女の手元を見ながらスンジは優しく微笑む。
皆の協力のおかげでどうにか大量注文を納品できたスンジたちは大喜び。
彼のケーキは息をしている、とウォニは感激し、彼のようなパティシエになりたいと兄ウォニルに宣言する。


第5話 新しいスタート
スンジの部屋を訪れたダヤンは、スンジの背中にある入れ墨の一部を目にしてしまう。
もしかしたらヤクザかも、怯えるダヤン。
夜中に妹ダナと一緒にこっそり確かめようとするも、スンジに見つかってしまう。
スンジの背中にあったのは、かわいいハリネズミの刺青だった。
そのとき、店の方から物音が・・・。
店の方に上がってみると、パンやケーキに爪楊枝が刺され、車のタイヤには釘が刺されていた。またドングの仕業だ。
警察に言ってもどうせ相手にしてもらえないと言うスンジ。
店に監視カメラを付けることを提案する。

ウンビをナンパしようとスーツを着たギテに何故かハラボジは苛立ちを見せる。
「最低なのは嫌がる女を自分のものにする男だ」というのだ。
何故そんなに機嫌が悪いのか、ボムボたちはミヒャンに理由を聞く。
ミヒャンは悲しそうに「あれは私に言ったのよ」と答えた。

ウォニルにスンジからのいたずらケーキが届けられる。
(現在はスンジの部屋に置かれている)マッサージチェアー代の800万をケーキに見立てて送ったのだ。
ウォニルは怒り心頭だ。
送り返すと言って、それを手に持ち一階に降りる。
すると、店舗ではトラブルが起こっていた。
サンノレの売り上げの低下について、責任はマネージャーにあると責める会長は、ついにそのマネージャーに手をあげようとした。
その態度に我慢ならないウォニルは、理事会を開くことを宣言。
それは彼から継父への宣戦布告でもあった。

スンジはサンノレでのトラブルをウンビから聞く。
会長と社長が戦争中だから、ウォニルが外部の者からこんな大金をもらったと知られればワイロだと思って利用されかねないと代わりにウンビが返しに来たのだ。

相変わらずサンノレとウォニルを目の敵にしているスンジだが、同じ会長を恨むウォニルにくだらないイタズラをしてしまったと後悔する。
これまでサンノレへの恨みや復讐心で頑張ってきたスンジはどうしていいのか分からなくなったとハラボジに弱音を吐く。

カフェ・パンダに戻ると、自分の部屋の壁紙が張り替えられていた。
ガプスン叔母さんと常連のミラさんが張り替えてくれたそうだ。
ベッドに寝転がったスンジは動物の絵柄の光る壁紙を見上げながら、あることを思いつく。
翌朝、パンダとハリネズミとカメのマカロンが店頭に並ぶ。
パンダはパン・ダヤン、ハリネズミはスンジ、そしてカメはウォニルをイメージしたのだ。
ウォニに兄ウォニルに届けるよう頼む。
ウォニは電話でウォニルにマカロンのことを伝え、オフィスの机に置いておいた。
しかし、ウォニルがマカロンを取りに来たときにはそれはもうどこかに消えてなくなっていた。
翌朝、サンノレの店頭には、スンジのつくったものとそっくりのマカロンが新商品として並べられていた。
会長が盗作したのだ。



第6話 初めてのデート?

ウォニルは会長に新商品のマカロンについて問いただす。
いつアイデアを思い付いたのか、盗作ではないのか、と。
会長は自然を模しただけだと平然と答える。
そこに外国の団体客が。
すぐに商品を変えろとウォニルは指示するも、会長はお土産としてこのマカロンをラッピングしろと命じる。

その後、会長がつくったお土産用のマカロンについてウォニル社長に説明しに行こうとしていたスタッフにウンビが出くわす。
中を見てみると、動物のデザインをほどこしたマカロンだった。
ウンビも明らかな盗作だと気づく。

マカロンを取り囲んで議論するウォニルとギョヌとウンビ。
ウォニルが盗作だと気づいているのに何故わざわざ持ってこさせたのか。
実はウォニル、ケーキが食べられないのだ。
もしかすると、社長はサンノレのケーキを食べないということをスタッフの前で示したいという思惑なのだろうか。

カフェ・パンダにまさに紳士という言葉が似合う男性が現れる。
先日、常連のミラさんが面接を受けに行った広告代理店の社長ハ・イノだ。
ミラさんは残念ながら不採用だが、その際にお土産としてもらったマカロンを気に入ったらしい。
ハ社長はスンジに広告に載せるマカロンをつくってほしいと依頼した。
当初の予定ではサンノレに依頼するつもりだったが、スンジのマカロンの方がいいというのだ。
ハ社長の言葉を聞いて、スンジは報酬なしでもいいから自分を選んで正解だったかどうか教えてくれと言って依頼を受諾する。

マカロンのお題は「恋のはじまり」
恋などしたことのないスンジは、ダヤンと模擬デートをして恋を体験することに。

一日目はダヤンがデートプランを考えた。
ダヤンはスンジの服装に合わせてペアルックの服を着る。
カフェにサウナに、とスンジにことごとくプランを却下され、結局二人は映画に行った。
映画館でダヤンはいびきをかいて寝てしまう。
身体が軽くなったと一人にこやかなダヤンはスンジをショッピングに連れて歩き回る。
あれにしようか、これにしようかと迷うダヤンに、(早くデートを終わらせたいから)スンジはどんどん物を買って行った。

そのころ、例の広告代理店にサンノレの会長夫妻が来ていた。
先日依頼を受けた際には、他の仕事が忙しくて受けられなかったのだと謝罪する。こ
のマカロンを是非採用していただきたいと見せたのは、例のものだった。
盗作だと気づいたハ・イノ社長は渋い表情を浮かべて検討すると答える。
気づかれたかと不安になった会長夫妻。
会長はコネを使うしかないと、知り合いに広告主が誰なのか調べさせる。


スンジたちの二日目のデートは、スンジがプランを立てた。
昨日買ってもらった白のワンピースを着てきたダヤンに、誉め言葉の一つも言わず、いつもの服装に着替えてこいと言う。
スンジが連れてきたのは近所にある山だった。
登山をして自然を楽しもうというスンジに、汗をかくし化粧が崩れるから嫌だというダヤン。
仕方なく公園で運動しようと誘うも、車に乗っていた方がマシだと却下される。
躍起になったスンジは、広い駐車場に来てダヤンに運転を教え始める。
忙しくなったらダヤン一人で市場に行かなければならないかもしれないと言う。
日焼け予防をしてやっと練習を始めたダヤンだったが、うまくハンドルを切ることが出来ずスンジを苛立たせてしまう。
売り言葉に買い言葉で、ダヤンは一人でカフェに戻ると言って車を走らせた。

顔面蒼白で運転をするダヤン。赤信号でたまたま通りかかったドングに声をかけられる。
ちょうど今からが難しかったのだと、ドングに運転を頼む。
すると、ドングはダヤンを外に残したまま「あとで返す」と言ってどこかへ走り去ってしまった。

一方、イライラが沈まらないスンジはカフェに戻らず、ハラボジのところに来ていた。
こんなんじゃ「恋のはじまり」を表すマカロンなんてつくれない。ダヤンへの怒りのせいで頭がいっぱいだ。
そう言うスンジに、ハラボジは「恋のはじまり」はもうお前の頭の中にあると教える。

盗作のことをスンジに伝えに来たウォニル。
しかし、カフェ・パンダに彼はいないようだった。
ウォニから、ダヤンと喧嘩をして家出したと聞く。
途中から歩いて帰ってきたせいで汗臭いダヤンは、白のワンピースで着替えてウォニルに会いに店舗の方へ行く。
ウォニルはダヤンのかわいさによだれが出てしまうくらいデレデレだ。
彼女にマッサージチェアーのことや先日の失言について誤解を解き謝罪する。

そのころ、スンジはダヤンの携帯からメールを受け取っていた。
デート中に撮ったラブラブ写真と共に「あなたのことが好きなんだけど❤・・・」というメッセージがある。
急なアプローチにデレデレしてしまうスンジ。道に咲く花さえも美しく感じる。
しかし、そのメールは車の中に置いてあったダヤンの携帯を使ってドングが送ったものだった。
そんなことも知らず、浮かれ気分でカフェに戻ったスンジ。
ところがそこにはウォニルと仲良くしゃべるダヤンが。
見せつける為にこんなメールをよこしたのか?
二度と顔も見たくないと思ったスンジはイライラさせながらハラボジの家に帰る。

デート中のダヤンの顔がちらついて眠れずにいると、突然アイデアがひらめき、マカロンを完成させる。


第7話 パンダをめぐる、恋のバトル!?

翌朝、カフェ・パンダの店頭にはかわいらしいマカロンが並べられていた。
ついに「恋のはじまり」が完成したのだ。
ダヤンは公園でスンジに昨日のデートについて謝罪する。

すっかり仲直りした二人のもとにウォニルがやってくる。
そこで、敢えてメールのことについて話すスンジ。
ダヤンが何のこと?と言ってくる。スンジが携帯を見せると例のメッセージが。
ウォニルは自分のところにも同じようなメッセージを受け取ったという。
「二股なのか?」二人はダヤンに詰め寄る。
その直後に、スンジとウォニルにダヤンの携帯からメッセージが送られてくる。
ようやく、昨日車と携帯をとられたことを白状したダヤン。
メールはドングの仕業だと。
スンジは怒り心頭。ドングを捕まえると言ってその場を離れた。

ウォニルはダヤンとともに携帯ショップに行った。
追跡機能で探してもらうためだ。
先程スンジと腕を組んでいたところを目撃したウォニルは、ダヤンに「自分を安売りするな」と忠告する。
ダヤンはウォニルが何故そんなことをいうのか分からず、「共同経営者だから別にいいじゃない」と言い返す。
ウォニルは興奮するダヤンに車の中で母親と継父の話をする。
母は最初彼のことを共同経営者だと言っていたが、次第にその男は実父のものを奪って行ったのだと。
怒りに震えるウォニルの手をダヤンは優しくにぎって慰める。

友人のギテたちと共にドングを探していたスンジの元にダナから連絡が来る。
広告代理店のハ社長が店で待っているとのことだ。
明日の最終会議で決定するが、その前に写真を撮って送ってくれと広告主に言われたらしい。
広告主は化粧品会社。
「マカロン」という商品名の化粧品をつくるそうだ。
約束通りスンジに評価を伝えるハ社長。フェアに戦えば会長はスンジに勝てないと。
すでに盗作の件について知っているハ社長は、「一般的に有名な実業家ほど他人のアイデアを盗用する」と告げる。

ギテと店先で話すスンジ。ついに恋に目覚めたのかとからかわれるも否定する。
そこに、ギテの携帯にボムボから電話がかかってきた。
作業をしているギテの代わりにスンジが電話をとる。
なんと、ウォニルとダヤンが車の中で手をつないでいちゃついているからスンジをこっちにつれてくるな、という内容だった。
スピーカーフォンで思いっきり聞いてしまったスンジは嫉妬して物にあたりながら店内に入っていく。

そこに、交際30日記念イベントにケーキを30個用意する貸切イベントをしたいから作る前にデザインを見せろという失礼な客が。
腹の虫の居所が悪いこともあって、スンジは客に確認は必要ないと言い切る。
他のパティシエはいないのかと怒る客に、腕は確かなので安心してくださいとなだめるダナ。
客の名はチェ・ウォンギル。こんなラブラブイベントを開く上にウォニルと名前が似ていることもあって、スンジはますます苛立った。

ダナから預かった客の恋人が好きなものリストを眺める。
好きな色、好きなお菓子・・・
スンジもマネしてダヤンの好きなものリストを書こうとするも、なかなか思いつかなかった。

スンジとダヤンを仲直りさせるためにウォニとダナは二人で店番させることにする。
スンジはダヤンに会うと、気まずくてつい失言をしてしまう。
一度地下に戻ったスンジはもう一度やり直そうと気を取り直して一階にあがる。
しかし、ダヤンの姿はどこにも見つからなかい。
夜になって、ダナが「車を見つけるまで帰らない」というダヤンの置手紙を見つける。
いったいどこにいったんだ。戻らないつもりか。
苛立つスンジにハラボジから電話が「いいからとにかく来い」とかかってきた。

ハラボジのうちにいたのは酔っ払ったダヤンだった。
一人で歩くことのできないダヤンをスンジは家へと連れ帰る。

翌日、ウォニルがカフェ・パンダに訪れた。
スンジが作ってくれたマカロンが何者かに盗られたことと盗作した商品が店頭に並んだことを告白しようとする。
しかし、スンジはダヤンのことで頭がいっぱいで、ウォニルに嫉妬しているせいでなかなか話が進まない。
そんな中で、ようやくウォニルは盗作の件を告白することができた。

スンジの機嫌が悪く、ウォニルと言い争っているのはなぜかダヤンは思い悩む。
もしかして、まだ車のことで怒っているのだろうか。
とんちんかんなことを言う姉にダナがダヤンをめぐって争っているのだと教えると、ダヤンは大混乱。
どっちがいいのかと妹に聞かれるが、どちらも男として意識したことがないという。
ダナはダヤンに試に二人それぞれとデートしてみたらいいじゃないとアドバイスした。

そのころ、ウォニルはスンジに会長を嫌う理由を尋ねていた。
すると彼は「会長はパティシエになる資格がないからだ」と答える。
どうにかして盗作の件をスンジを詫びたいウォニルは補償するかともちかけるがスンジは納得しない。
あのマカロンは自分たち3人をモチーフにしたものだから、それを盗用して儲けた金で補償するなんて恥を知れと怒り出す。
話は次第に三角関係についてのことに。早いとこ決着をつけようと喧嘩になる。
それを、様子を見に来ていた(着ぐるみを着ていた)ダヤン。
あまりの恥ずかしさに挙動不審になって気づかれてしまう。
どちらがいいのだと二人に詰め寄られたダヤンは、私のために決闘するなんて言うからどっちも好きになっちゃったと答える。
そこで、三本勝負をすることに。
一試合目に勝った方がまずダヤンとデートできることにした。
一試合目は相手を喜ばせた方が勝ち。
ウォニルはウォニの代わりにスンジの手伝いをすることに決める。両手に花を楽しむダヤン。
スンジは三本勝負何て馬鹿らしい、俺を天秤にかけるのかといってまともに考えない。
自分の助手をさせてやることでいいじゃないかと言う。

二人は喧嘩をしながらも(ダヤンの前では仲良く)例のイベントの準備をする。
ようやく頼まれていた30個のケーキと3段ケーキが完成する。
そこへギョヌからウォニルに電話が。マカロンの広告が会長に奪われたというのだ。
実は、スンジのマカロンの写真が広告主を通してソンノレ会長のもとへ渡っていたのだった。


第8話 恋 or 友情

ウォニルはスンジに化粧品の広告のことを話す。
しかし、そこに例の客ウォンギルが。欠席者20人のためにお土産をつくってくれと言うのだ。
スンジはすぐさま引き受ける。
そんな心境じゃないだろ、今日の注文は断るべきだというウォニル。
ハ社長からの話で盗作の件はある程度予想していたスンジ。自分には何もないから我慢するのだという。
どんな状況でも、一番大切なのは注文してくれて客だ、客を喜ばせることが使命だと作業しながら告げた。
それを盗み聞きしていた例の客は深刻な顔をしてどこかへ行った。
ウォニルもまた作業を途中で抜け出し、店先の名刺入れから広告代理店ハ・イノ社長の名刺をとって外に出て行った。

ウォニルにはああ言ったものの、苛立ちを抑えられないスンジ。
本当は復讐してやりたいが、こうやってなんとか我慢しているのは相手がウォニルの店だからだ。
心を落ち着かせようと虫の呪文を唱えようとしても途中でうまくいかない。何度も何度も唱えなおす。

ウォニルはハ社長に会いに来ていた。
広告がサンノレに決まった経緯を教えてくれと言う。
彼をカフェ・パンダで見かけていたハ社長は、スンジの友人として来たのかと尋ねる。ウォニルは肯定する。
そこでハ社長は、サンノレがコネを使って化粧品会社に圧力をかけたことを伝える。
化粧品会社はコネに逆らえなかったのだ。広告主がそうならこちらも従うしかない。
スンジの立場では人脈と力のある会長にはどうしようもないから、今回は諦めるしかないんだと慰める。

何度考えてもどうしても納得のいかないウォニル。苛立ちを落ちつける為に呪文を唱え始めた。
「蝶はゴマシジミ、葉虫はスキバジンガサハムシ、蜂はシロフオナガヒメバチとヒラタアブヤドリバチ」

20個の追加注文も完成し、無事に迎えたイベント当日。
例の客の恋人は想像以上の美人で、スンジもウォニルも見惚れてしまう。それが許せないダヤンは不機嫌に。
その美女は白鳥ミナという有名な日本の女優だった。
白鳥ミナの美しさに勝負などどうでもよくなったスンジとウォニル。
ギテやボムボも見に行きたいとはしゃぐ。
急いでカフェ・パンダに向かおうとしていると、そこにはパンダの車が。
スンジは嫌がるギテにお願いして鍵をこじ開けてもらう。
簡単に車をあけたギテやそれを何とも思っていないスンジたちを不審がるウォニルは冴えない表情を浮かべた。

浮かれ気分で戻ってきたスンジたちにダヤンは怒り心頭。
男としての魅力は0からスタートだと言い放つ。
店の外で話し合うスンジとウォニル。
すっかり意気投合した二人を見て、ダヤンはいっそのこと二人が付き合えばと言って店へ戻っていった。

スンジは「第一ラウンドはお前の勝ちだ」とウォニルに告げる。
車のドアをこじあけたことをダヤンに内緒にしていてくれたからだ。
するとウォニルは自分も同じだという。
盗作についてダヤンにだまっておいてくれているからだ。もしもバレたら一生会ってくれなくなるだろうと。
そこで二人は第一ラウンドをもう一度やることにする。

広告についての打ち合わせで、会長は職場に愛人がいると気づいたウンビはギョヌに相談する。
以前から噂はあるからウォニルも気づいているだろうが、事はそう簡単ではないというギョヌ。
会長はウォニルの溺愛する妹ウォニの実父だからだ。
そこで、ギョヌはウォニルがケーキを食べられない理由を話す。
幼いころ、ウォニルは会長の実の息子と暮らしていたらしい。
実の兄弟のように仲の良かった二人だが、自分が目を離したすきに義弟が行方不明になったというのだ。
自分を責めたウォニルは、義弟が好きだったケーキを食べるとそのことを思い出して拒絶反応が出るようになってしまったらしい。
罪悪感からウォニをかわいがることができずに避けてしまっていたウォニル。
避けられている理由を知ったウォニは、その子の代わりを果たそうと男の子のようにウォニルのことを「ヒョン(兄貴)」と呼ぶようになったのだ。
そんな義妹をみたウォニルはいつしか彼女に心を開くようになった。

以来、ウォニルはウォニのことを溺愛しているのだという。

白鳥ミナの件をひきずっているダヤンにご飯お預けをくらったスンジはモーツァルトに行くが、誰もいなかった。
ハラボジとその娘ミヒャンは警察で事情聴取を受けていたのだ。
数人の男の写真を見せられて、知っているかどうか二人は問われる。
その写真の中にはミヒャンの元夫チャン・ビョンチョンが。
彼は死んだはずなのに、何故今更こんなことを聞くのだろうか。
ミヒャンは傷害致死罪で10年、行方不明になった息子ミヌを探そうとして脱走したため10年延長され、20年間も服役していた。
しかし、刑事は事件の真犯人がチャン・ビョンチョンかもしれないというのだ。
実は、彼の仲間だった男が重症の火傷を負い精神病棟にいたが、回復した彼の証言からビョンチョンが整形をして戸籍を乗っ取り詐欺や殺人などさらに罪を犯し続けていることが分かったのだ。
刑事が把握しているだけでも5つの顔を持つという。
もしかしたら、ミヒャンたちの元を訪れるかもしれないと刑事は二人に忠告する。


スンジがカフェ・パンダに戻るとある小さなお客が待っていた。
まだ小学生の女の子エウォンだ。
ボラムという少年の誕生日のためにジャージャー麺味のケーキを作ってくれと彼女の全財産(豚の貯金箱1つ分)を持参してきた。
ジャージャー麺味なんて・・・と言うスンジたちに、エウォンは恋のライバルのセロムが酢豚味のケーキを作ってくるから負けられないのだと言う。最後にはペロペロキャンディー味もつけてね、と要求して帰っていった。

困ったスンジはウォニルとジャージャー麺を食べに行く。
じゃれ合っている二人はすっかり親友のようだ。

その夜、ついにウォニルは見つけてしまった。
刑務所製菓パンコンテストのホームページに「大賞コ・スンジ」という記述を。


作業中のスンジの元にダヤンがジャージャー麺を運んでくる。
常連のミラから広告の仕事が流れたことを聞いて優しくしようと思ったのだ。
三本勝負のことをウンビにバレたダヤンは「四角関係の主人公になっちゃった」と独り言をいう。
そんなダヤンに「俺だけ見ればいい」というスンジ。
ダヤンに「キスをしよう」と引き寄せて膝に乗せる。
びっくりして拒絶するも、もう一度引き寄せる。
「警告三回でウォニルの勝ちよ」とダヤンに言われるが、スンジは「俺とキス3回して、ウォニルとデートすればいいじゃないか」と本気を示す。



第9話 キスの条件
「キスをしよう」と言われたダヤンは「私と結婚してくれるの?」と言う。
いきなり“結婚”と言われてとまどったスンジに、さらにダヤンは「最高のパパになれるのならキスしてもいいわ」と追い打ちをかけた。
スンジはすっかりキスする気をなくした様子。
そんな彼を見て「私はジャージャー麺のように手軽なだけの女なのね」とダヤンは怒って出ていく。

ダヤンは一人で「私だってキスくらいしたことあるのよ」と憤慨しているところを妹ダナに見つかってしまう。
彼女にファーストキスの話をする。
相手は小学生のころの初恋の男の子ミヌだった。
ミヌは実家のケーキ屋が火事になり、母親は警察に連れて行かれたらしい。
父親が見つからずに一時ダヤンの家で預かっていたのだ。
後日、父親が迎えに来たのだが、ミヌはダヤンの家に戻ってきてしまう。
ダヤンの父はダメだと言って彼を追い出した。
噂によれば、ミヌは実父の元に戻らず行方不明になったらしい。
ちなみに、ふさぎ込んだダヤンのために作った子供がダナらしい。

スンジはダヤンの発言について考えていた。
彼女は何故あんなことを言ったのだろうか。
最高のパパってなんだ。財産のある成功者か。
それならウォニルだ。自分は遠まわしに振られたんだ。

そのころ、ダヤンはスンジが部屋にいないことに気付く。
まさか、振られたと勘違いして他の女といちゃついているんじゃないだろうか。
不安で仕方がないダヤンは、もしかして自分はスンジのことが好きなのではないかと思い始める。
スンジが他の女といっしょにいるところを想像すると発狂しそうだが、ウォニルの場合は何とも思わないのだ。

ウォニルはスンジの前科について知り合いの検察に調べるようギョヌに頼む。
公私混同せずにスンジと一緒にいるうちに、すっかり彼に心を許してしまっていたウォニルは複雑な表情を浮かべる。
心配するギョヌに、関係が複雑になる前に早く告白しろよと忠告される。

翌朝、ボムボからの電話でスンジがハラボジの家に泊まったと知ったダヤンは大喜び。
一方、スンジはハラボジの家に今夜も泊まると言う。
ハラボジに振られたかときかれ、あっさりと肯定するスンジ。
自分の父親さえ知らないのにいい父親にはなれないとふてくされていた。
自分の前科をひきずって、ハリネズミのように周りを寄せ付けないスンジにハラボジは激しく叱咤するも彼は聞き入れようとしない。
ダヤンは将来のことまでよく考えている賢い子だ、高学歴の男を捨ててまで前科のある自分なんかつりあわない、自分は0点だ。
そういうスンジにハラボジは怒り心頭だ。
説教ばかりで潤いが足りないとスンジはハラボジと共に顔パックをして寝転がる。
そこで、ハラボジの娘ミヒャンやその元夫の話をした。
元夫は生きているかもしれないと警察で聞いてきたという。
もしかすると店にも刑事が現れるかもしれない。スンジは前科のことをダヤンに話さなければならないと覚悟する。

スンジはカフェにもどらずボラム少年のもとを訪れていた。
本当にジャージャー麺味のケーキが欲しいのか探るためだ。
ところが、彼はジャージャー麺が嫌いだと言う。
貧しい父親と食事をするときはいつもジャージャー麺で、そのとき笑顔だった理由をウォンに聞かれてジャージャー麺が好きだからと答えたのだ。
パティシエだという彼の父は修行をしたこともなく才能もないので仕事がないから借金をかかえているらしい。
父親というものは大変だと思うスンジ。
スンジに肉をおごってもらって元気が出たというボラムに、もっと元気になる呪文を教えてあげる。
「蝶はゴマシジミ、葉虫はスキバジンガサハムシ、蜂はシロフオナガヒメバチとヒラタアブヤドリバチ」
一生目にしないような珍しい蝶や蜂にも素敵な名前がある。誰かが大切に思って付けてくれた。虫の命が大切なら、自分たちの命も大切なはずだ。だから、虫に負けないようベストをつくそう。スンジはこの呪文をそう解釈していた。
幼いころの記憶はないけれども、この呪文を覚えていたのスンジ。自分の生い立ちを知る手掛かりになるかもしれないこの呪文を唱えているうちに、自然と元気が出るようになったという。

ボラム少年を見送っていると、そこにドングが現れた。ドングはボラムの父親だったのだ。
スンジはドングをカフェ・パンダに連れてくる。助手にするというのだ。
二人はボラムのためのケーキづくりを始めた。
ドングがペロペロキャンディー味、スンジがジャージャー麺味担当だ。

ウンビはウォニルがケーキを克服できるよう計画を立てる。
「ノッティングヒルの恋人」をまねてゲームをしようと言うのだ。
スンジにはケーキの件を伝え、うまくやってと頼む。

スンジ、ドング、ダヤンの三人はエウォンがボラムにケーキを渡すところを遠くから見守る。
ボラムはペロペロキャンディー味のケーキを食べて、すぐに父親が作ったものだと分かったようだ。
エウォンがボラムにキスをしたのを見て、恥ずかしくなったドングは退散してしまう。
スンジはドングに続けて帰ろうとすると、ダヤンにいつまで避けてるのと引き留められ、人目の付かないところに連れて行かれた。
結婚と父親の件は取り消すからキスしてというダヤン。
目をつむって待ち構えている彼女に、話したいことがあるが考える時間が欲しいから待てというスンジ。
何について考えるのかヒントをちょうだいと言われ、「お前を好きになる資格があるのか考えたいんだ」と答える。


カフェ・パンダにギテとボムボが尋ねる。
カウンターにいたダヤンに声をかけるも元気がない。部屋にいたスンジも元気がないようだ。
ハラボジたちも元気がないが、それは刑事が来たからだと知ったギテは、服役していた話を早くダヤンにしておいた方がいいとスンジに進める。
そこでスンジは初めてミヒャンに息子がいたということを知ることとなる。

そのころソンノレ会長たちは化粧品撮影の場所に来ていた。
自分たちの写真も撮れと予約していたらしい。
そこに現れたのはあの白鳥ミナだった。化粧品広告のモデルだったのだ。
一緒に写真をとろうという会長たちを見て顔をしかめるミナ。(恋人から盗作の件を聞いているのかも知れない。)
私は化粧品のモデルであって、サンノレのマカロンのモデルではないと言って、広告用の写真どころか記念撮影も断る。
そんな彼女の化粧台にはカフェ・パンダの箱が。自分の好きなケーキ店だという。

ウォニルはスンジの経歴が書かれた書類を見ていた。
そこには、暴行や殺人未遂という文字が。ウォニルは目を疑う。
そこに、妹ウォニが新聞を持ってハイテンションでやってくる。
ミナは新聞の一面にも大々的にカフェ・パンダのことを宣伝しくれたのだ。
ウォニは彼女がスンジに恩返しをしたと大はしゃぎだが、ウォニルは素直に喜べないようだった。

ダヤンも新聞記事を見つけて作業場にいたスンジにかけよる。
新聞を覗き込んだ二人は近距離で見つめあう。
思わずダヤンはスンジにキスをしてしまう。
スンジは驚いた表情で顔を離すも、ダヤンは新聞を置いてもう一度キスをした。
ウォニルはそれを目撃してしまう。


第10話 好きになる資格

二人のキスシーンを目撃してしまったウォニルは、ひっそりとその場を離れると震える手で車を走らせていった。

スンジは明らかに動揺していた。ダヤンが話しかけてもうまく答えることができない。
慌てて水を飲みに行くとダヤンもついてくる。
「キスした仲だし同じコップでもいいのに」とダヤンは照れるが、スンジは構わず別のコップに水を入れる。
自分のことが好きなはずなのに嬉しそうな顔をしないスンジに、突然キスされて怒っているのかと思い、ダヤンはあれやこれやと言い訳をする。
不安そうな彼女にスンジは「よかった」と一言だけ答える。
ダヤンは「まるで世界が虹色になったみたい」と喜ぶが、スンジはうまく笑えないまま作業場に戻った。

スンジに照れながら近づくダヤン。
今度は貴方からしてもいいのよと言うが、スンジはもっとキスしたいが自分にはダヤンを好きになる資格があるか分からないからできないのだという。
別れる可能性はあるかと聞くスンジにダヤンは大切な人と別れるのは絶対嫌だという。
そんな彼女に、自分はダヤンとは違う世界で生きてきたんだ、その違いを埋めるのは・・・というスンジ。
ダヤンは、スンジとの100mの距離を頑張って埋めようと追いかけている気分だという。
急かさないからゆっくり考えてというダヤンをスンジはやさしく抱きしめて額にキスをする。

朝が明けるまでダヤンは悩んでいた。
そんな様子を叔母に目撃されたため、スンジのことを相談する。
好きになる資格ってどういうことなのか。全てを知るにはどうすればいいのか。
叔母さんはスンジをよく知る人がいるじゃない、とアドバイスする。

スンジも昨夜のことを考えていた。
こんなに好きになっていたとは・・・。
もうすべて話してしまおうかとメールを打ちかけるが、すぐに消してしまう。

ハラボジを訪れたダヤン。
ダヤンの話からスンジが服役のことを言いだせないと察したハラボジは、自分が代わりに話すという。
スンジはかわいそうな子だからこれ以上悲しい想いはしてほしくないと思っているのだ。

新聞のせいで白鳥ミナお気に入りのカフェ・パンダへと客が流れ始めた。
白鳥ミナとマカロンの合成写真をつくって店に貼りだそうと提案する会長。
妻である副会長にカフェ・パンダとウォニルの関係を探れと命令する。

副会長は、彼らと知り合いだというウンビを質問責めにする。
彼らの写真を見る為にウンビのスマホを取り上げる。
しかし、そこにあったのは会長の浮気現場を撮ったものだった。

ウォニルは様子のおかしい母親(副会長)に話しかける。
すると、お見合いをしてくれるなら会社のすべてを任せると言うのだ。ウォニルは承諾する。

ミヒャンが持ってきてくれたキムチのおかげですっかり食欲を取り戻したスンジ。
言ってくれたらなんでも持ってきてあげるわというミヒャンに甘える。
仲睦まじい光景を見て、ダナはまるで親子みたいというが、スンジが「失礼な」と怒る。

そのころ、ダヤンはハラボジからすべてを教えてもらい、一人涙を流していた。
ひとしきり泣いたあと、アイスで目を冷やしながら帰っているとウォニに見つかってしまう。
「アネキも泣いた?」と聞くウォニに「暑いだけ」と答える。
ウォニは、スンジたちのキスシーンをタイミング悪く見てしまったウォニルも昨夜泣きはらしたせいで目がひどく腫れていたことを教える。
ウォニルと話さなきゃとダヤンは言うが、ウォニルはスンジと話さなきゃと言っていたらしい。どうやらウォニルはスンジの過去を知ってしまったらしい。
ウォニと話しているうちに、すべてを受け入れようと覚悟を決めたダヤンの顔は次第に晴れやかになる。

ウォニルはスンジが過ごした刑務所を眺めに来ていた。
なぜあいつはあんなに長い間ここで過ごさなければならなかったのだろうか。
ギョヌ曰く、スンジは子供の頃から相当のワルだったらしい。
今は真剣に真人間になろうとしているし、紙切れだけで人間は計れない。だけれども・・・

カフェ・パンダには白鳥ミナをインタビューしたという記者が訪れていた。
スンジはぎこちなく断ると、そこにダヤンが現れる。
記者に対して流暢で丁寧に断りを入れる。
丁寧な対応に記者は「お土産までいただいて」と笑顔で帰って行った。
ダヤンたちが彼女を見送っている隙に、ある男がスンジにケーキを注文する。息子用にというのだ。
最近有名になったらしいがどこで修業したのだと探りを入れてくる。
息子に習わせたいというその男に、スンジはまず素質を見てからでないとと言ってごまかした。

ドングの策略通り、スンジは2階の部屋に移ることになる。
新しいスンジの部屋には、ダヤンとのたくさんのツーショット写真が飾られていた。ダヤンが集めたのだ。
両親の写真にはまだかなわないと言う。
「あなたが何を悩んでどんな結論を出そうとしても、もう答えは聞いた。それに、私は一番近くにいる。手を伸ばせば届くからくっついて離れないわ。今もこれからもずっと。」
自分たちの写真を見ながらそう語りかけるダヤン。
まだ何も言っていないというスンジに、何があっても変わらないと答えた。
ダヤンはスンジの頬におやすみのキスをする。

翌日、客の息子が食べかけのケーキを返品しにきた。
まずかったから返金しろというのだ。
聞くと、その男の子は餅が好きだという。
ドングは馬鹿にするなと怒るも、スンジはまた明日来いと言って作業場に行った。

ダヤンとウォニルは公園で話をする。
ダヤンはスンジの過去をすべて知っているとウォニルに告げる。
ウォニルはダヤンには知ってほしくなかったようだ。スンジに付き合うなと言うつもりだったらしい。
世間の物差しや噂には流されない、自分は彼を尊敬しているのだと強く断言するダヤン。
子供のころに与えてもらえなかった愛を今からでも与えてあげたいと。
彼女のこれからの試練を憂いつつ、スンジがうらやましいと涙をウォニルは涙を流す。
ダヤンは慰めながら、まるで子供の頃のようだと言う。
そして彼女は20年ぶりにあの歌を歌う。彼が泣いていたとき慰めながら歌ったあの歌を。
「蝶はゴマシジミ♪ 葉虫はスキバジンガサハムシ♪ 蜂はシロフオナガヒメバチとヒラタアブヤドリバチ♪」

スンジは試作したケーキを例の少年にすべてまずいと言われてしまう。
スンジは悲しそうに食べかけのケーキたちを眺める。
自分はこのケーキ一個あれば2日間生きるのに十分だったのに・・・なのにあいつは・・・。
落ち込むスンジのために、ダヤンは神さまに祈り感謝する。
彼に出会わせてくれてありがとうと。
つらい過去を一人で乗り越えてきたスンジを思い涙するダヤン。
苦しんでいるときそばにいてあげられなかった、これからはもう二度と一人にはしないと震える声で神に誓う。
スンジは静かに涙を流して、ダヤンの唇にキスをした。


第11話 サンノレの危機

浮かれ気分でコーヒーを飲みながらパンダの着ぐるみに話しかけているところを、例のクレーム少年に見つけられて照れくさいスンジ。
彼を車に乗せてどこかへ行こうとする。スンジ曰く「自分の過去」へ行くらしい。

昨夜のキスのことを思い出して眠れなかったダヤン。
彼がもう出かけたと聞いて残念に思う。
彼の部屋を掃除しようと意気込んでいるところに、副会長の命令で調査に来たウンビが邪魔をしに来る。
ダヤンからスンジと付き合い始めたということを聞いたウンビは、次は私がウォニルさんを、と意気込む。
恋が成功する秘訣をやらなければ、というウンビにダヤンはノリノリだ。

一方、ウォニルは仕事に精を出していた。母親に店を任せると言われたからだ。
会長を追い出したらどうなるか、とギョヌに相談すると、人材を確保してから実行すべきだと忠告される。
副会長は会長との言い合いの最中に愛人の話を切り出す。
よりもよって、そこに愛人のパティシエたちがケーキを運んできた。
副会長は彼女たちに何故会長は夏でも長袖を着ているのか答えられないならクビにすると言う。
思わず、腕に蛇の刺青があるからだと答えてしまうが、もう一人が「噂になっていただけで、あれは実は火傷の痕だと主任から聞きました」とフォローに入る。
目を光らせているわと忠告して愛人たちを返す副会長。
もし何かしでかしたら、ここに来たときと同じ身一つで追い出すわと夫に忠告する。
しかし、「あの時とは違う、ミヌはもういない」と言い返されると、表情を一変させ黙り込む。
形勢逆転のようだ。
副会長は昔、会長の息子ミヌがいなければいいと言っていじめていたらしい。
「お前たち親子のせいで、自分の実子は追い出されて不幸になった」といってこの20年を補償しろと言い始める会長。
ミヌの母親に慰謝料も養育費も支払ったという妻に、昔と今では店の規模が違うだろと言ってその場を立ち去る。


スンジたちは、動物愛護センターに来ていた。少年と飼料運びをする。
スンジは3年間ここで暮らしていたらしい。幼い時に暮らしていたところに似ていたからだ。
スンジは幼いころの話をする。
まだ頭の傷も癒えていない頃、彼は犬たちの餌を食べていた。誰もご飯を恵んでくれなかったからだ。
それを発見した飼い主のおばさんに保護され、ご飯を食べさせてもらうようになる。学校へも行かせてくれた。
ところが、チンピラたちに火をつけられ犬もおばさんも死んでしまう。
土地を売って金を儲けるためだったそうだ。
チンピラに復讐したスンジは少年院に送られる。
ようやく出てきたところで仕返しされ殺されかけるも、警察には信じてもらえなかった。
そこで、少年院に戻るために警察署に火をつけた。少年院ならご飯が食べられるからだ。



カフェ・パンダでは、ダヤンが仲間たちにスンジの過去を話した。
ミヒャンの元夫の関係で刑事が訪ねてくるかもしれない。
前科のある人は真っ先に疑われるから協力してほしいと言う。
皆は協力すると約束する。
そのころ、ちょうど帰ってきたスンジたち。
スンジはギテたちと偶然に店先で会って戯れていたが、クレーム少年はトイレを借りると言って店に入ろうとしたところ、ダヤンたちの話を聞いてしまう。
気まずくなって帰ろうとした少年は、スンジたちに「刑事のことは心配しないで」と言う。
ケーキを買って行った彼の父親が刑事だったのだ。

ダヤンがハラボジの元に挨拶に行っている間にスンジはケーキを作り始める。
例の少年が、店を出たすぐあとにメールをよこしたのだ。
忙しい父親と話が出来るよう、父の好物の餅でケーキを作ってもらいたいという依頼だった。
ケーキにケチをつけたのは、父親と話が出来るかもしれないと思ったからのようだ。
イチャイチャしたいダヤンは、暗くなってきたしキスをしない?とスンジにすり寄るも、口臭でチヂミを食べてきたとばれて諦めて、ウンビの頼んだケーキはゲームに使うらしいよ、と伝言をする。
スンジはそれを聞いて何かをひらめいたようだ。

ウォニルがサンノレに出勤すると無許可で白鳥ミナの写真を合成させたポスターが玄関に何枚も貼られていた。
店内にはもっとたくさん飾られている。
会長が支持している様子をウンビにビデオで撮影させる副会長。
ウォニルはトラブルの元だから剥がせと会長に命令する。
二人が手を組んだと分かった会長が副会長を侮辱するような発言をしたためウォニルは怒りMAX。
会長は、妻に「覚悟できてるんだろうな」と脅す。
それに「分かってるわ。ただし、母親とミヌに直接渡す。捜せないとでも思ってるの?」と返す副会長。
それを聞いて、怒りどころではなくなったウォニル。
母はミヌの居場所を知っているのだろうか・・・。
ギョヌはそんなこと考えている場合じゃない、人材を早く確保しなければと忠告する。
一時的な助っ人は副会長が確保しているらしいが、その後は任せたと言われるギョヌとウォニル。

何も知らないウォニは、父言われて荷物を届けていた。
荷物の中には小さい金庫のようなものも入っていた。
あれは自分の命だという会長。
「ウォニルの帰国前と同じに戻ったら帰る」という父に、今まで笑顔だったウォニは驚いて無表情になる。
ウォニルのことを息子だと思ったことはないという彼に、「父さんにとってサンノレは?」と聞くと「カネと地位と名誉、それに店の権利だ」と返ってきた、ウォニは茫然とする。
動揺したその足でウォニはカフェ・パンダへ向かう。
ウォニルのためのゲーム用のケーキ作りをしているスンジに同じ質問をすると、「この世でいちばん大切なもの、俺のことを思ってくれる人達と今まで育んできた時間」という答えが返ってくる。
それを聞いてウォニは悲しそうに笑顔を浮かべた。
なんとかウォニルにケーキを克服してもらいたいというスンジに、ウォニは「私の願いも同じだ。兄貴がサンノレの主になれるよう助けてほしい」と真剣なまなざしで頼んだ。

あてもなくドライブするガプスン叔母さんとダヤン。
ダヤンが訳を聞くと、もう年だから今日でタクシー業をやめてこの車を売るのだという。
やけに明るく振る舞う叔母に、「借金のためにこの車を売るの?スンジさんに助けてもらえば」と言うが、そうじゃないと否定される。
落ち込んで店に戻ると、通りの向こう側でスンジとウォニルが殴り合いのけんかをしているところを目撃してしまう。


第12話 秘密の晩餐会

ダヤンは慌てて二人の喧嘩を止めようとする。
しかし、スンジはわざとウォニルに喧嘩をしかけただけらしい。
ウォニルは酒も飲まないし、女遊びもしないから、ストレスを受けてたら食べるしかないというウォニの話を聞いて、自然とケーキを口にできるようわざとプライドを傷つけるようなことをいったというのだ。
負けて帰ってきたウォニルに、皆がさらに追い打ちをかける。

カフェ・パンダに皆が集まったところでゲームが始められる。
シュークリームツリーを見て、ボムボは「クロカンブッシュだ」と喜んだ。
ルールは、シュークリームだったら通過、チョコなら秘密を打ち明けて次の人を指名するというものだ。
ダヤンは解剖医だった父がカフェを開いた理由を明らかにする。
自分が追い返してしまったせいで行方不明になった少年ミヌを待つためだったらしい。
残るはウォニルとスンジ。
自分が食べたものがチョコだと思ったウォニルは、ミヌ少年についての秘密を話す。
ミヌはダヤンの家を追い返された後、ダヤンに会いたくてウォニルの家に来たのだ。
なだめようとウォニルがケーキを取りに行っている間にミヌはどこかに行ってしまったと言う。

しんみりしている雰囲気の中、スンジが唐突に味の感想を聞いてきた。
こんなときに何だというウォニルに対して、スンジはチョコの中にはケーキが忍ばせてあったことを教える。
見事作戦が成功したのだ。

その夜、女性陣はダヤンたちの部屋で女子会を始めていた。
お酒も入って陽気になっていた彼女たちは、流行りの曲でダンスし始める。
家のそばにはガンピル叔母さんがやってきていたが、楽しそうなところ邪魔して心配かけたくないとそのまま引き返して行った。

一方、スンジとウォニルは二人で男子会を開催していた。
ウォニルがサンノレの件を相談しようと酒に誘ったのだ。
一度も飲んだことがないというウォニルに強気に出るスンジ。
ウォニルが選んだ店はあまりよくなかったので、「サービスが良くて泊まれる店」に行こうと言ってハラボジの元へと連れて行った。

スンジはミヒャンと買い出しに行く。
ミヒャンは苦しかった過去のことも明るく言うスンジに、親を恨まないから立派だと言う。
親はいないものだと思うようにした、というスンジ。
少年院に入れば寒さもしのげるしご飯にもありつける、そんな子供に親の事情なんて理解できないから親なんていないほうがマシと思うようになったらしい。
それを聞いたミヒャンは何も言えないまま悲しい表情を浮かべた。

そのころ、ウォニルはハルボジと二人で話していた。
本当はサンノレのことをスンジに相談しようと思ってたら連れ込まれてしまったのだと事情を説明する。
今臨時で雇っている人は明日で終わりだが、来週には大量注文がある、とウォニルは頭を悩ませていた。

翌朝、ウンビとウォニルは遅刻してしまい、副会長に見つかってしまう。
こんな非常事態のときに朝帰りなんて何事だと副会長から雷を落とされているウォニルの元にスンジから電話が・・・。
会長のポスターをはがせばタダで働いてくれると言う。
ハラボジの提案で、ミヒャンがカフェ・パンダで働く代わりに、ハラボジとスンジがサンノレに行くと言ったのだ。

ウォニの話から書類箱を会長に持って行かれたと知った副会長は、ウンビに命じて弁護士を探させる。
ウンビの父は弁護士らしい。
ウンビは頼りない父なのでやめた方がいいと言うも、一刻を争う副会長は早くアポイントをとるようにと頼んだ。
ハラボジが呼んだパティシエたちとともに、スンジたちがサンノレに到着する。
まるで軍隊のように統率のとれたパティシエたちをみて副会長は何事だと驚く。
彼らもスンジと同じ、刑務所のコンテストで大賞をとったパティシエたちなのだ。


第13話 サンノレを救え!
カフェ・パンダを覗き込む会長。作業場にいるミヒャンを見て、生きていたのかと驚く。

一方、サンノレではスンジと副会長が早くも火花を散らしていた。
副会長がハラボジやハラボジの店モーツァルトのことを馬鹿にしたからだ。
頭に血がのぼったスンジは、いつものごとく契約書を書かせる。
10日間で会長より多く売り上げたら1年間ハラボジを雇い会長と同じ給料を払い、残りのパティシエも採用するという内容だ。負けたらスンジが1年間タダ働きするという。
売り言葉に買い言葉で副会長は同意してしまう。
「じいちゃんとダヤンを馬鹿にするやつは、たとえお前の母親でも許せない」と言ったスンジの言葉を聞き、ウォニルは会社の社長として公証手続きをとると言いはじめる。
どっちの味方だと責める母親に、自分の味方をしているフリをして最後には会長を戻すつもりだと母の魂胆を見破る。

トイレと貯蔵庫を見回るハラボジ。
その二つを見れば店が分かるというのだ。
どちらもひどい有様で、従業員の愛がこもっていないことが一目瞭然だった。
地下の貯蔵庫で材料を調べるハラボジ。
そこにスンジも合流し、あまりにも質の悪い材料をみて呆れる。

その場所は、かつてスンジが小麦粉をかけられ殴られた場所だ。
復讐の理由を知って驚くウォニル。
スンジは、ウォニルと一緒にサンノレを建て直し、ここでいい思い出を作りたいから覚悟を決めてみんなを取り仕切ってくれとハラボジに頼む。
ウォニルやスンジの意気込みやギョヌの意思を聞いたハラボジは覚悟を決める。
それを見たスンジは「伝家の宝刀を20年ぶりに抜いてくれた。お前と俺のために」とウォニルに話す。

作業はケーキの種類ごとにチーム分けして行うことに。
パティシエたちの中にはウォニの姿も。
どうにかしてハラボジに恩返しがしたいというウォニとウォニル。
ハラボジの孫を探そうということになる。
ウォニルはダヤンに電話でミヒャンから写真を預かるよう言づける。
アメリカの友人によると子供の頃の写真で現在の顔が予測できるらしいのだ。
ミヌの写真もあったらいいのにというダヤンに、今度ミヌについて話したいことがあるとウォニルは言って電話を切った。

パソコンから厨房の様子を見ていた副会長は、ハラボジが連れてきたパイェィシエたちの身体に刺青が入っていることに気付く。
前科者に違いないとウォニルに訴えに行くが、彼は既にパティシエたちの過去を知っていた。
会長だって刺青があったのに、彼らだけ差別するのはおかしいと言う。
言い争いになった二人。
会長を代表の座から降ろして持ち株も返してもらえとウォニルが母親に言う。自分が言ったら横領した金も返せといいそうだからと。そして、夫側か息子側か立場を決めないなら社長としての役割を果たすと脅した。

冴えない表情のまま厨房の方へいくウォニル。
スンジは変顔をしてウォニルを和ませた。
出来がいまいちだという新作のケーキを持ってどこかへ行こうとしてたスンジに、ウォニルは「うまそうだ」という。
それを聞いて、スンジは「食べてみろよ」という。
従業員たちが見守る中、ウォニルはケーキを食べる。
吐き気はせず、なんともないようだ。
ウォニルはケーキを完全に克服することが出来た。

サンノレ会長は部下に「チャン・ミヌ」という少年についての情報を児童養護施設で探させていた。
行方不明児童を探す施設であるチラシを渡されたという部下。
おじいさんと母親がミヌという少年を探しているらしいのだ。
「じいさんは生きてたのか」という会長。
部下がそのじいさんとは何者なのか聞くと「私を脅かす唯一の人間だ」と答えた。

そのころ、モーツァルトには副会長が訪ねてきていた。
ハラボジの古びた資格証をみて「期限切れじゃないの?」と難癖をつける。
ボムボの勧めたアンパンを一口食べて吐き出して金を渡す。
あまりの失礼な態度にボムボは強い口調で「あなたの舌は人工甘味料で麻痺してる、古くなった資格証には意味があるのだ」と訴える。

御餅ケーキのお礼を言いに来た刑事は、スンジが不在だったためミヒャンと話をする。
ミヒャンが捜査について聞くと、チャン(ミヒャンの元夫)の本名が分からないと進まない、パティシエ資格を持っているはずだから合格者名簿の写真から探すつもりだという。
二人が話しているとダヤンにボムボから電話が。
サンノレの偉い人がモーツァルトにきてハラボジの資格証にケチをつけていったというのだ。

ちょうどそのとき副会長はカフェ・パンダを訪れていた。
中には入らず、店内の客や看板を見て、「どんなレベルが分かるわ」とつぶやいて帰って行った。
副会長を目撃したダナはダヤンに報告する。
ハラボジが小さな店で働くようになった理由を知っている刑事はミヒャンにハラボジの履歴書を副会長に渡すべきだとアドバイスする。

サンノレにはラ・ヘンヌという雑誌社の社長が客として訪れていた。
味のうるさい人ということで有名で夫一家はフランス人だ。
結婚記念にフランス本場の味のクロカンブッシュを依頼してきたその客は、いろいろな店舗をみて翌月の雑誌にその評価を載せるらしい。
ちなみに今までサンノレは星を一つももらったことがなかった。
ゲームのことを思い出したウォニルは、クロカンブッシュならスンジが作れるという。
ウエーターをしていたギテも同じことをその客に言った。

ギテとウォニルが頼みに行くと、俺は作れないと言うスンジ。
自分がつくったのはクロカンブッシュを真似たシュークリームツリーをつくっただけで、本物のクロカンブッシュは作れないと。
クロカンブッシュは有名なパティシエでもなかなか作れないものだ。
逆ギレするウォニルに、じいちゃんなら作れるかもという。

ハラボジの元に向かった三人。
ハラボジはあっさりと引き受け、ギョヌは驚く。

そのころ、ウンビは弁護士である父から会長の名は偽名であったことを教えてもらう。


第14話 初恋の男の子
ウンビたちは会長の過去について調査した結果をウォニルに報告する。
本当の“チェ・ジェギョム”は知的障害を持っていて現在は行方不明らしい。
彼には身寄りもなかったから、会長が近づいて戸籍を乗っ取ったのではないかと推測する。
会長の浮気についても話すウンビ。
これまでも夫婦喧嘩は幾度もあったがいつも仲直りするから今回もそうかもしれないと忠告する。

会長のことを調べにダヤンの元へ向かうウォニル。
会長はミヌの実父で、ウォニルとミヌの仲の良さを利用して近づいた。
ミヌについて調べれば会長の何か分かるかもしれないのだ。
ダヤンの家でミヌの持ち物を見せてもらうと、ミヌお気に入りのスケッチブックが出てくる。
そこで、ウォニルは会長の姓がかつては「チャン」だったと知る。
ウォニルは会長とミヌの関係をダヤンに告白する。
もしかしたら、会長がミヌを捨てたのかもしれない、と。

そのころ、ガプスン叔母さんとミヒャンはハラボジの履歴書を見ながら話をしていた。
何故こんなに立派な経歴なのに小さな店で働いているのかと聞かれ、それは自分のせいだとミヒャンは答える。
彼女は20年間服役していたのだと告白した。
ミヒャンを慰めようと思ったガプスン叔母さんは、カフェのカウンターでお酒を飲もうと誘う。
借金地獄で仕事も失い身体も壊したけど、あなたよりはぜいたくねという。
一緒にいてくれるだけでありがたいというミヒャン。
母親は自分のせいで病気で亡くなり、息子と夫は行方不明になったと悲しげに言う。
父親のもとで修行していたチャンはクビにされた腹いせにミヒャンに近づいたらしい。
父親は猛反対するも、初めての恋に夢中になっていたミヒャンは両親と縁を切ってチャンと結婚してしまったのだ。
息子は生きていたら26歳。彼が6歳のときに刑務所に送られたらしい。

ガプスン叔母さんは遠慮がちに服役理由を聞く。貴方みたいな人が何故罪をおかしたのかと。
ミヒャンは、夫にカネを貸していた人たちがカネを回収できなければ自分を汚して息子も殺すと脅してきたため、とっさにガソリンを振りまいたと告白した。
実は、その直後に頭を殴られため記憶がなく、気が付いたときにはあたりが炎に包まれていたらしい。
当時の警察の調査は冷蔵庫に頭を打ったという結果がでたため有罪判決に至ったが、先日会った刑事に真犯人は元夫ではないかと言われたという。
つまり、彼女は無実の罪で20年間も服役していたのだ。

ミヒャンの話を聞きながら、もしかしてと思ったガプスン叔母さんは、当時どのへんに住んでいたのかと問う。

ダヤンとウォニルはミヌの持ち物を写真に撮っていた。
ダヤンは奇跡を信じるという。いつか、あの歌を歌いながらミヌは私たちの前に現れるのだと。
あの歌は、ウォニルが今は亡き実の父から教わった歌だった。
虫の名前が覚えられないという息子のために作ってくれたのだ。
あの歌を知っているのは自分たち三人だけだから、この歌を知っている人がミヌよ、とダヤンは言う。

そこへ、ガプスン叔母さんが勢いよく入ってくる。その手にミヒャンを連れて・・・。
ダヤンにミヌの母親よと紹介する。
ミヒョンの息子こそ、ダヤンたちが探していたミヌなのだ。


現在の顔を予測するためにミヌの写真が入ったチラシを受け取ったウォニル。
ミヒャンにミヌの父親の名前を聞く。
“チャン・ビョンチョン”と答えるミヒャンに、彼は現在サンノレの会長である“チェ・ジェギョム”だと教える。


翌朝、いよいよクロカンブッシュがラ・ヘンヌの社長にお披露目になる。
クロカンブッシュを気に入った様子の社長。
ハラボジと社長は知り合いのようで、ハグをかわす。
実はハラボジ、彼女の義父母が経営するフランスの最高級ホテルで主任パティシエをしていたのだ。
世界製菓大会でも連続優勝をしている。


弁護士であるウンビの父はカフェでウォニルと待ち合わせしていた。
事務所では会長の知り合いがいるからだ。
ウォニルの覚悟を聞いた彼は任せなさいと断言する。

スンジは新商品をつくるためにその日もサンノレに残っていた。
そこにウォニルが戻ってくる。
お前の大事なノートパソコンで仕事を頑張れよ、というスンジ。
実は、昨日かまってもらえなかった腹いせに、ウォニルのノートパソコンのデスクトップにエロ画像をたくさん貼り付けていたのだ。

ウォニルが一生懸命画像をゴミ箱に移しているとダヤンが電話をかけてくる。
今スンジに弁当を届ける為にサンノレに来ているから、ミヌの予想写真が届いたら見せてくれという内容だった。
電話を切ったウォニルはようやくメールを見ることができた。
添付ファイルを開くとそこにはスンジの顔が・・・。

そのころスンジはいつものように呪文を唱えていた。
「蝶はゴマシジミ、葉虫はスキバジンガサハムシ、蜂はシロフオナガヒメバチとヒラタアブヤドリバチ」

それを聞いてしまったダヤンは震える声で言う。
「あなたは誰 スンジさんがミヌなの?」


第15話 本当の家族
「あなたはミヌなのね」
そう言い続けるダヤン。
そこにウォニルもあの写真をもって駆け付ける。
二人ともふざけているのか、冗談がすぎると怒り始めるスンジ。
「そっちこそとぼけるな」というウォニルに、スンジは頭を殴られたせいで幼い時の記憶がないのだとダヤンが教える。
「チェ・ジェギョムに殴られたのか?あいつがお前の親だ」と言うウォニル。
スンジはその言葉を信じることができない。
ダヤンがあの呪文を唱え始める。
一回で覚えたなんて記憶がいいなというスンジだったが、さっきの呪文を聞いていないはずのウォニルが呪文を続け、二人の言っていることが真実だと知る。

厨房を出ていくスンジ。追いかけようとするダヤンをとめてウォニルが後を追う。
ハリネズミのように丸くなって落ち込んでいるスンジの姿が幼き日のミヌと重なる。
まだ伝えなければならない真実があるとウォニルは重い口を開く。
スンジの母親はミヒャンさんで、ハラボジはお前の実の祖父だと。
「じいちゃんには教えるな」というスンジ。
自分がつらい過去をたどってきたことをしるハラボジがこのことを知れば、きっと孫はどこかで幸せに暮らしていると信じていたハラボジは可哀想だと泣いてしまうだろうと。
幼き日に「いつも父さんに殴られているということはダヤン姉さんには内緒にしていてくれ」と泣きながら頼んできたミヌを思い出すウォニル。
お前は何も悪くないのに、と声をつまらせて涙を流す。

そのころ、ハラボジもまた真実に気づいてしまっていた。
ミヒャンのボタンのかけ方がスンジと同じだったのだ。
彼女はボタンをかけるのが苦手だったミヌのために、3番目からかければ間違えないと言って教えたのだと言う。
ハラボジはミヒャンにミヌの子供の頃のことを聞く。
嫌なことは嫌だと言うわんぱくな子だったというミヒャン。
ハラボジは「ボタンをきちんとかければ心が正しくなる、と教えたのか」と聞いた。
当時縁を切っていたハラボジはミヌとは会ったことがないはずなに・・・。
二人はスンジがミヌであったと確信する。

ダヤンが置いて行った弁当とミヒャン特性のマカロンを眺めながら、呪文を唱え心を落ちつけようとするスンジ。
ハラボジの言ったように、サンノレの会長には他の方法ではなくケーキ作りで勝つんだ、と自分に言い聞かせる。

その日の夜、思い余ったミヒャンはダヤンの元へと向かった。
ダヤンは例の写真を見せようとするが、ミヒャンはもう既に知っていると告げる。
そこに、ダナが駆け込んでくる。
叔父さんが借金とりに殴られて病院に送られたらしい。

ウォニルは実父の遺品である「KEEP CALM AND CARRY ON」と書かれた額をながめていた。
いつもこれを見ながら、実父やミヌのことを想っていたのだ。
そこに元気よくやってきたウォニ。
スンジに父の遺品をあげるつもりだという言葉を聞いて驚く。
いつになく深刻そうなウォニルにおふざけをやめるウォニ。
ついにウォニルは会長とミヌ、スンジの真実を打ち明ける。

ミヌは捨てられたというのに、愛されて育てられたウォニ。
自分の体に流れている父親の血も母親の血もすべて捨てたいと言う。
「会長の娘ではなく、俺の妹として生まれてきたと思え」と言うウォニル。
大人になってスンジを助けたいというウォニを抱きしめる。

翌朝、ダヤンたちの叔父の件でカフェ・パンダにかけつけたスンジ。
ハラボジに大きなカッコイイ店を構えてあげるために貯めておいたお金を引き出すことを決意する。
そのころ、ハラボジは急いだ様子でサンノレの厨房に駆けつけていた。
そこにはスンジの姿はなく、新作のケーキが並べられていた。
ちょうどやって来たウォニルは、スンジがあの心境下で新商品を作り上げたことに驚く。

ウォニは会長のDNAを採取するためにホテルを訪れていた。
ハグをされそうになり、つい鳥肌が立ってしまう。
歯ブラシと髪の毛をとることに成功したウォニはそれを無事に兄に渡すと、スンジと話もしたいから自分が彼のDNAも取ってくると言って彼の元へ向かった。

ミヒャンと会いづらいというスンジは病院の外で待っていた。
ダヤンは近くのカフェにつれていき、ハラボジも気づいたことを報告する。
叔母さんも危険な目にあうかも知れないから、これで早く借金を解決させろとカネを渡す。
そこへ、陽気にウォニがやってきて、スンジに特別なお辞儀をする。「実の兄への挨拶だ」と。
スンジのDNAを採取したウォニは複雑な心境を圧して「スンジアニキが実の兄で嬉しい」と笑顔で伝え、走り去っていった。

ガプスン叔母さんも現れてスンジにハグをする。
彼を追い出してしまった姉と義兄の代わりにと涙を流して謝った。
タクシーの運転をしながら、ミヌに会えるかもしれないと探していたらしい。
戸惑っているスンジを見て、ミヒャンさんのことはただ「母さん」と呼んであげればいいのよ、と優しく語りかける。

そこにミヒャンが訪れる。母子水入らず話す二人。
気まずくてスンジはうまくしゃべれないでいた。
そんな彼を見てミヒャンは今まで通り過ごそうという。
長い時間を一緒に過ごせばいつか普通に話せる日が来ると。

部下からスンジがミヌだということを伝えられた会長。
自分が生き残るためには妻に頼るしかない。
そこに妻から電話がかかってくる。
スンジの新商品の売れ行きが良く、あの契約書の通りになりそうなのだ。
ハラボジとスンジにサンノレを乗っ取られるかもしれないとヒステリックな副会長。
会長は電話を切ったあと、部下に「俺の為にどこまで出来るか」と問い詰める。

ウォニルはウンビの父に会長の愛人の一人であるナギョンを紹介する。
そこに会長の部下からウンビに電話がかかってくる。
「スンジを殺せと命令された」という密告の電話だった。


スンジはようやくサンノレに戻ってくる。
サンノレの入口ではハラボジが彼を待ち構えていた。
「どこに行ってたんだ」というハラボジに「あっちやこっちや、いろいろと」とスンジは答える。
「帰ってきたからいい」というハラボジの言葉に瞳を潤ませるスンジ。
ハラボジは「お前のハルベだろ」と言って手招きする。

「ハルベ・・・ハルベ・・・」

スンジはハラボジに抱き着いた。


第16話 I LOVE YOU

ウォニルはサンノレにいるギョヌやカフェ・パンダにいるダヤンに会長がハラボジとスンジたちの命を狙っていることを伝える。
サンノレでは全従業員があたりを捜索したが、会長は見つからない。
興奮して「俺がこの手で殺してやる」というウォニル。
20年前の件は時効だし、横領罪も数年分しか罪に問えない。実の息子を殺害しようというような奴にまともな罰を与えられないと憤っていた。
ギョヌと言い合いになっているウォニルに、ある従業員が話しかける。
「私たちは師匠のために命を懸ける覚悟がある、店は私たちが守るので安心してください」という彼の言葉を聞いてウォニルは次第に冷静になる。

ギテはハラボジとスンジを家に送る。
モーツァルトの前ではギョムたちの友人でシラットの得意な男が見回りをしていた。
なんで彼がいるのかと不審に思ったボムボとスンジは彼を問いつめ、会長が部下に殺害命令をしたことを知る。
憤るスンジを、再会した家族を悲しませる気かとボムボがなだめる。

ギテたちが帰ったあと、ミヒャンが帰宅する。
いつもと変わらないスンジたちに、ハラボジが「いつまで他人行儀なんだ」としかる。
今まではミヒャンのことを「姉さん」と呼んでいたが、はて、どうするか。
ハラボジの提案で「ママ」と呼べと言われ、ハラボジに絶対服従なスンジは承諾する。
ハラボジは、もう一つ提案があると二人に言う。

翌日、ミヒャンはパン姉妹に相談に行く。
ハラボジからのもうひとつの提案とは、ラ・ヘンヌの社長から受けた提案についての話だった。
韓国とフランスの店を任せたいという提案だ。
モーツァルトとカフェ・パンダのメンバー、サンノレの仲間たち、他にもガプスン叔母さんやミラさんと一緒に新しい店で働けるというものだった。
ハラボジにもスンジにも大きな舞台の方が似合う、と皆は賛成した。


チェ会長ことチャン・ビョンチョンは、愛人セミを使って刑事の尾行から逃れた。
配達を装って花瓶に入った花を持って家に侵入するチャン。
花瓶に置いたときに見えた刺青の痕でビョンチョンだと気づいたハルボニだったが・・・。

ボムボたちはウォニがいれば襲ってこないだろうと、酒を餌にウォニをモーツァルトの前にひき留まらせる。
キョロキョロとあたりを見回す彼らは、ウォニの「さっき父さんの車を見かけたような・・・」という発言を聞いて形相を変える。
そこにちょうどチャンの車が通りすぎる。
車を追いかけるボムボたちを見て、まさかと思ったウォニはハラボジの家へ。


ダヤンのために作ったケーキを届けに来たスンジ。
ミヒャンもいたため、ハラボジとミヒャンのためのケーキも渡す。そこに電話が・・・。

ウォニはウォニルに泣きながら電話をかけていた。
ハラボジの家は荒され、テーブルから血がしたたり落ちる。
ハラボジは救急車で運ばれたのだという。


スンジはチャンを追ってホテルの地下駐車場に来ていた。
ケリをつけにきたと宣言するスンジに、ひ弱なパティシエのお前には無理だとチャンは嘲笑う。
5年前に訪れた前科のあるパティシエは自分だとスンジが明かすと、本当に殺されるのではと思ったチャンは血のつながりを強調して丸め込もうとする。
ちょうどそこにパトカーのサイレンが鳴り響く。
パトカーに気を取られたスンジ。 チャンはとっさにバットを振り上げてスンジの頭を殴った。

スンジは思い出していた。
11歳のころ、この男に角材で殴られたことや、6歳のとき母親が警察に連れて行かれる光景を。
かけよったウォニルが頭から血を流すスンジを抱えて「ミヌ、目を覚ますんだ」と泣き叫ぶ。



カフェ・パンダの前にはいつになく真剣な顔をしたガプスン叔母さんとミラさんが。
そしてドング、ボムボ、ギテの姿も。皆黒いスーツに身を包んでいた。
彼らは仰々しくお辞儀をするとどこかへ向かって行った。
サンノレでも、ミヒャンとダヤン、ウンビが黒いスーツを着て誰かを待っていた。
そこに、ミニのタイトスカートを履いた足の長い美人の女性が。三人に挨拶をする。
そこにラ・ヘンヌの社長が登場する。
「副会長」と呼ばれた彼女が、その美女を三人に紹介する。
「2人の社長の補佐役、ナム経営戦略室長よ」と。
そう、ラ・ヘンヌの提案で作られた新しい店の社長はウォニルとスンジなのだ。
そのころ、ウォニルとスンジは一つの鏡を奪い合いながら容姿のチェックをしていた。
準備が遅い、と杖をついたハラボジに怒られる。
新しい経営戦略室長が美人だと聞いて第一印象が肝心だと準備をしていたのだ。
そこにナム室長が挨拶しにくる。
デレデレしているウォニルと、かっこつけて「ワン、トゥー、スリー、ゴー」とキメているスンジ。
それをダヤンとウンビに目撃されてしまう。
ハラボジは「今度こそ振られたぞ~」と心の中で叫んだ。


 

典型的すぎる。。。

そして、第1~2話あたりで既にエンディングを予想できちゃうのであまりドキドキしない。
ラブコメとしては評価低め。
スンアちゃんのことは好きなんだけど、ダヤンのことは主人公としてはあまり愛せない。
まぁ、素直な感じなのはいいんだけどね。

THE典型が好きな人やあまり韓ドラを観ない人にはいいかも。
そうじゃない人には、あまりお勧めできないです。

あと、イマイチはっきりしないとこがいくつかあったののでモヤモヤする。
・副会長の行く末
・会長の過去と未来
・スンジはどの段階でダヤンが自分の過去について知ったと確信したのか→ダヤンが神さまに祈ったところ?
・みんながスンジの過去について知っていることもいつのまにか知ってるみたいだし
・白鳥ミナの彼氏の行動→ミナに教えたってこと?

他にもいろいろあるんだけどね・・・。


ただ、それぞれのキャラクター設定であったり、演者さんたちの演技はよかったと思う。

あと、ラブストーリーとしてはあんまドキドキできないのでオススメはしないと言ったけど、
家族愛とか友情という面ではステキだったと思う。
特にハラボジとスンジのラブラブシーンとか、スンジとウォニルが戯れてるところとか。
サンノレ兄妹のシーンとかミヒャン姉さんのまなざしとかも好きだった。