July 09, 2008

ベジタブルフェア(『戎座』編)

此度の帰国での食事は、『吉翠亭』で始まり『戎座』で終わった。
・・・・・・何だか似たような場所の食事ばかりを食し、それをご覧頂いているようにも思うが、『吉翠亭』は我が愛する『ロード・レーウ』に匹敵する程のお気に入りのレストランとなり、畢竟、『戎座』のメニューも幾度も目にしつつ迷うものでこの状態は致し方あるまい。

では、此度は『戎座』の「ベジタブルフェア」のメニューからご覧頂きたい。順を追えば先にご紹介すべきは『吉翠亭』であろうと思われるが、そこが私の天邪鬼なところである。

自転車を『ホテルヨーロッパ』の裏手に乗り付け、意気揚々と『吉翠亭』『戎座』の共通の入口に向かったのは、正午を少し過ぎた頃。
朝食やら昼食やらで今やすっかり顔なじみとなったマネージャー氏がニコニコと出迎えてくれた。
「今日は“鉄板焼”の方で」
と案内を請うと、しばしの後に席へ案内された。

「ベジタブルフェア」の限定メニューである「ヘルシーベジタブルランチ」を注文する。と、
「こちらにはシャンパンが付きますがアルコールは大丈夫ですか?」
と、タキシードの男性から声が掛かった。
無論、頼む。
お食事前の潤い和服の女性がはね防止のエプロンを着けてくれるとほぼ同時に、シャンパンが運ばれてきた。
ひと口、含む。
辛口のサッパリした味のシャンパンである。前日迄の呑んだくれぶりで少々胃が重かったのであるが、口中を炭酸が刺激し、酸味が舌を疼かせる。これで大いに食欲が刺激されてきた。

画像を取り忘れて恐縮であるが、ここで「ベジタブルサラダのお楽しみ」としてサラダが運ばれて来た。
早速、口に運ぶ。
ドレッシングは掛かっているのであろうがあまりドレッシングの油を感じず、寧ろ野菜の新鮮な味をたっぷりと味わうことが出来たのは正しく私好みである。特に大ぶりに切られたあまり苦くない苦瓜の清涼感をたっぷりと楽しんだのであるが、この食材だけは得手不得手があるのやも知れぬ。

フェア特製ベジタブルパン次に出てきたのはパンである。赤っぽいものはトマトを練りこんであり、もうひとつにはハーブを使ってあるのだそうな。
トマトのパンを少し千切って口に入れた。仄かに酸味と甘味があり、美味いパンであった。が、これから出てくる料理を考え、パンは少しにしておく。

地の野菜たっぷりミネストローネスープ鉄板に油を引き、その上に置いて温めていた鍋に入っていたのはこのミネストローネスープである。
ごてごてとケチャップや調味料を入れている訳ではないので、割合にあっさりと食べられる。そこに、トマトやじゃがいもがトロトロの食感を付けている。野菜の甘みとだしの旨味が絡み、手にしたスプーンは止まるところを知らぬ。

近海で採れた旬の魚このときは客が私ひとりであったこともあってか、料理長のK氏が出てきた。K氏の指導の下、若き女性料理人は野菜を準備し、魚を焼く。
此度の魚は的鯛である。これは、白身の魚で、あっさりとして全く癖が無い。これに、敷き詰められた野菜をソース代わりに添えて食べると、野菜の甘みが何とも言えぬ程に魚に染み込む。ほろほろと口の中で魚がほぐれるときの食感は、淡く儚き雪の如きものである。

野菜のシャーベット口直しとしてアスパラガスのアイスクリームが出てきた。
これも、仄かにアスパラガスが香り、クリームの柔らかい味が舌を優しく撫でた。それ程に甘過ぎもせず、冷たさが舌の感覚を又新たにしてくれた。
これも絶品と言える程に美味かった。もしもこれが何かのシャーベットが代わってもまた違った食感で美味かろう。

夏野菜の彩り 料理長おすすめ九州和牛これが今回のメインである。肉は80gとややいつもよりも少なめであるが、胃が疲れている私には丁度良い量であった。
肉は、消化を考えてしっかりと(ウェルダンで)焼いて貰った。
たれはにんにく醤油・ごまだれ・ポン酢と3種類が用意されていたが、料理長のおすすめはにんにく醤油であったので、此度はにんにく醤油を浸けて食した。肉の脂がしつこくない程度に醤油で中和され、旨味が口いっぱいに広がった。これを頂いた冷酒の「ささめ雪」と一緒に口に入れると、極楽もかくやという心持ちになったのは言うまでも無い。
また、パセリバターを絡めた野菜も絶品である。何もかもが素材の旨味を存分に引き出していたが、私は特に椎茸と牛蒡・蓮根などの根菜を美味い美味いと喜んでいた。
これだけ食すと流石に満腹である。矢張り、パンは少しにしておいて良かったともおもったが、下げられていくパンを見て食しきれぬ胃袋を恨めしく思ったのは言うまでも無い。

ベジタブル入りマドレーヌ ハーブティー食後には野菜のマドレーヌ(恐らくトマトとグリーンピースではなかったか、と思われる)と飲み物が運ばれて来た。飲み物は、珈琲・紅茶・ハーブティーの3つの中からハーブティーを選んだ。
マドレーヌは無論甘いのであるが然程甘過ぎもせず、それ以上にふわりと香る野菜の良い香りがハッキリと判るものであった。その所為か、甘いモノ嫌いを自認する私にも美味しく食べられた。
ハーブティーは、飲み易くするために蜂蜜を加えてあった。その為、ハーブティー独特の癖が押さえられてすいすい飲めてしまう。肉の脂を舌や胃から流し、重かった胃が嘘のようにすうっと軽くなった。

いやはや、このメニューは期間限定なのが惜しまれるほどに美味いものである。
出来得ることならばこのまま定番化も検討して頂きたいものであるが・・・・・・。

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
ちゅーりー

メールフォーム

非公開にしたいコメントはこちらへどうぞ。記載のメールアドレスはコメントを確認した時点で削除します。頂いたメールに返信をご希望の場合はその旨ご記入ください。






Recent Comments
Recent TrackBacks
夏目漱石も来た。 (クリエーター達の独り言)
ゆかりの味
日本料理/吉翠亭(朝) (ハウステンボス飲食店がいーど!)
『吉翠亭』朝定食
ロード・レーウ(ランチタイム) (ハウステンボス飲食店がいーど!)
回帰への道程
鮨 按針 (ハウステンボス飲食店がいーど!)
知らずに来た美味
カフェテラス/エバーカフェ (ハウステンボス飲食店がいーど!)
片手で昼食(其の弐)
長崎洋食とっとっと (ハウステンボス飲食店がいーど!)
片手で昼食(其の壱)
ハウステンボス検定
ハウステンボス○×検定
Archives
アマゾンで検索
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)