玉前神社(たまさきじんじゃ) 
房総最古の浜降り神事 2014年9月13日
大同2年(807)創始、1200年以上の歴史と伝統を誇ります。
祭りの由来となっている物語は神々の出会いから始まります。悠久の昔、山の神である鵜草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)が海の神である玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)を見初め、契りを結ばれました。そしてお生まれになった神武天皇をはじめとする神々は、海までつながっていると伝えられる井戸から水路を通って、九十九里浜まで流れていかれました。

その様は、龍の如しといわれ、元気な幼い神々は、海岸に着くやはしゃいで大暴れをなさいます。そこで、玉依姫をはじめとする御親族の神々は九十九里浜に幼い神々をおいさめに向かわれました。

このような伝承に因んで、現在では、毎年9月10日には、鵜草葺不合尊が鵜羽神社より神輿に乗って、玉前神社の玉依姫命を訪ね一年に一度の逢瀬の契りを結ぶという神事が執り行われます。続いて生まれた神々を鵜羽神社の井戸に流すという神事も行われます。そして、13日には例大祭が古式ゆかしく厳かに行われ、伝承される物語にあるように九十九里浜の釣ヶ崎海岸に神々が集うという壮大な物語の神事が行われます。
玉依姫命の一族の神々を祭る各神社より神輿を奉じて、2500人余りの裸若衆たちが大海原を背に渚を疾走し、海岸に集う様は圧巻です。

 玉前神社 上総十二社祭り(神社サイト)
−上総裸祭り− 千葉県無形民俗文化財指定

9月8日 幟立て
      境内・町内各所に結界が張られ、祭礼幟・提灯など様々な
      祭具を立て町中が祭り一色になります。
  10日 鵜羽神社 13時〜鵜草葺不合尊が鵜羽神社より神輿に
      乗って、玉前神社の玉依姫命を訪ね一年に一度の逢瀬
      の契りを結ぶ。  稚児行列
  12日 宵宮祭 18時〜 上総神楽奉奏
  13日 玉前神社秋季例大祭 10時〜  
      神幸祭13時〜  上総神楽奉奏
      神輿宮出し13時30分  釣ヶ崎祭典場(太東)15時〜16時
      神輿還御 19時30分