第107話「復讐の「F」!しかけられた狡猾な罠!?」
脚本:吉高寿男

<あらすじ>
 他戦士達の動向を影を潜めて見守っていたフロスト(中尾隆聖)が遂に動き出す。

ミラクルバトルカードダス ドラゴンボール改 DBSP01 魔封波 コモン DBSP01-096
ミラクルバトルカードダス ドラゴンボール改 DBSP01 魔封波 コモン DBSP01-096

<感想>
またしても魔封波の安売り。
亀仙人が2回も魔封波を使います。


そもそも魔封波が使ったら死ぬというデメリットを持っていたのには、物語上の事情を含めた理由があったはずなのです。
それは、使うと体力を消耗するとかそんな理由じゃなく、物語のバランスを崩すほど強すぎるからですよ。

どんなに強敵でも、魔封波をかけてしまえば逃れることができない。この強制力が強すぎるために、魔封波は「使ったら死ぬ」という壮絶なデメリットが設定されていたのです。

気軽に使えるんだったら、セルだって魔人ブウだって魔封波で封印すればよかった事になりますよ。
でも悟空がそれをしなかった(できなかった)のは、使ったら死ぬという一番重いデメリットをその技が持っていたからなのです(まあドラゴンボールで生き返るので本当のことを言えばどうでもいいデメリットですが)。

だから魔封波は本来、ここぞという場面でしか使っちゃいけない技なんですよ。
亀仙人のような明らかに場違いなロートルキャラが連発すればするほど、だったら悟空やベジータも魔封波使えよという話になってしまうんですよ。悟空ならジレンも魔封波で倒せるんじゃねーの。
得に今回は場外に落とすだけで勝てるルールなのです。壷なんかに入れないでそのまま場外に落とせばいいじゃないですか。


まあそんなわけで、今回の2発も魔封波を使ったのに結局亀仙人が死なないという展開を見ると、今までのドラゴンボールの物語が何だったのかと思わざるを得ないですね。
逆に、ピッコロ大魔王一発撃っただけで死んだ武泰斗が貧弱過ぎたのか?


魔封波という技自体、そもそも登場させるべきでは無かったといえるぐらいバランスブレイカーな技です。
それを連発させるような脚本は、正直手を抜いているようにしか思えません。
亀仙人の活躍がそういった反則技でしか描けないようなら、まず亀仙人を力の大会に出すんじゃないよと言いたいですね。


今回はフロストの不意打ちをノールックで弾き返すベジータや、フロストの老人イジメなど、純粋に見応えのあるシーンが多かっただけに、魔封波の扱いだけが非常に残念でした。

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