【社説】韓国ロケット「羅老」、今は努力の結実を見る時(中央日報)
韓国初ロケット「羅老」 予定通り26日午後に打ち上げ(中央日報)
発射台に運ばれる羅老号(朝鮮日報)
> 核心技術の一つである1段目ロケットの製造技術がなく、2億ドルでロシアから購入したとはいえ、残りはすべて韓国の科学者が産学研の技術オーケストラを通じて成し遂げた成果だ。 大韓航空は組み立てを、ハンファは火薬を、韓国ファイバーは機体と特殊素材の開発を担当し、宇宙軌道に乗せる小型衛星はKAIST(韓国科学技術院)人工衛星センターが製作した。 宇宙ロケット打ち上げのための準備自体が韓国の科学技術の発展につながる過程だった。 宇宙強国に比べて技術・予算・人材がすべて不足している韓国科学界がここまできたことだけでも大変な成果だ。 科学者の執念と情熱のおかげだ。

 「羅老」打ち上げは韓国科学界の長い間の夢だった。 韓国科学界のプライドがかかった課題であり、韓国の未来を率いる新しい産業を開拓する道でもある。 どんなことがあっても宇宙開発が継続される理由だ。
(引用ここまで)

 うーん、KSLV-Iで1段目以外の技術があったからってなんだってんだろうってのは禁句なんだろうなぁ……。
 8年後だか10年後だかに予定しているKSLV-IIにつながる技術なんて、フェアリングのノウハウくらいだろうに。
 キックモーター部分もロシア設計で基本は製造だけって話だし。そうじゃなかったら、1段目との接続ができるわけないですしね。

 というかですね。
 3つめの朝鮮日報の記事なのですが、製造棟から打ち上げ場所までこんな曲がりくねった山道をわざわざ運搬しなくちゃいけない理由がさっぱり分かりません。
 画像を見るだに、元々がそういう設計思想で作られた施設のようなのですが。

narospacecenter

 NASAのケネディ宇宙センターならほぼ直線で巨大キャリアによる運搬だし、JAXAの種子島は射場のすぐ横に組立棟があります。
 どんな理由でこんな風な設計にしたのやら……。
 打ち上げ用の支持タワー(下にある青い部分)込みで運んで、射場で立ち上げるという方式っぽいですね。

 ちなみに1回目、2回目と2段目の不具合で失敗に終わったKSLV-Iの打ち上げですが、3回目はもしかしたら1段目に問題が出るかもしれません。
 というのも、ここのところロシアの打ち上げは失敗続きなのです。
 2年くらいで10基くらい軌道投入に失敗していまして。去年もISSへの補給船の打ち上げ失敗がありました。ものすごい安定していたロケットなのですが。
 もう、本当に絶不調。根本的に問題が生じているとしか思えないのです。

 その上、今回は成功しようと失敗しようと、あとには続かない商用ロケット。
 韓国はKSLV-IIの独自製造を高らかに謳っていますから。独自技術で製造するのですけども、エンジンの設計はウクライナ製ですし、ロシアはその燃焼試験の手助けすらしようとしていない
 ロシアがこの打ち上げにかけるモチベーションって欠片もないのですよね。信頼性を高めたいっていっても、失敗したところで「これまでと同じで2段目が!」って言えますし(笑)。

 まー、成功するといいですね。成功したところで韓国がなにか得られるってわけもないのですけども。