韓国与党議員「現在の外貨準備高は不十分」(朝鮮日報)
> 韓国与党・セヌリ党の鄭夢準(チョン・モンジュン)議員は8日、党の最高委員・重鎮議員連席会議で「現在3400億ドル(約36兆円)ほどの外貨準備高は全く十分ではない」と述べた。「対外債務残高が4100億ドル(約43兆円)で、外国人による国内株式への投資額が4000億ドル(約42兆円)のため、自分たちの金は全くなく、むしろマイナスだ」としている。

 政府は、外貨準備高の規模が適正かどうかに言及するのは好ましくないとの立場だ。政府関係者は「外貨準備高を増やすと言えば『市場介入』と誤解される可能性があり、減らすと言えば『将来に備えていない』と批判されかねない」と語った。

 民間専門家の意見はさまざまだ。資本市場研究院・国際金融室のイ・スンホ室長は「韓国の外貨準備高は国際通貨基金(IMF)が提示した適正範囲内で、非常時に外貨流動性を供給するのに不足はない」と述べた。これに対し、KB投資証券のアン・ビョンチャン監事は「金融市場への大きな衝撃や南北統一に備えるため、経常収支が黒字のときに外貨準備高を増やしておく必要がある」と指摘している。
(引用ここまで)

 元韓国サッカー協会会長(現名誉会長)のチョン・モンジュンが韓国国会で「外貨準備高が足りない!」と言っているとのこと。
 現状の外貨準備高は3400億ドル。
 うむ、微妙。

 以前から、アメリカの出口戦略に伴ってキャピタルフライトの可能性があるという話はされていまして。それに対する外貨準備高の多寡が延々と話題になっていたりしました。
 ギリシャ危機からドミノ式に韓国にキャピタルフライトが起きるんじゃないかという恐れもかなりあったのですよね。
 そこまでキャピタルフライトを恐れなくちゃいけないというのも、なかなか経済的には厳しい話ですが。

 それに加えて韓国の外貨準備は流動性のある真水部分が少ないということが知られています。
 ロイターが韓国政府の外貨準備高のうち、流動性があるのは4割ていどではないかという記事を出したこともありました。
 その後の展開もあったでしょうし、韓国政府は自らの外貨準備高がどのような内容であるかのアナウンスをしていないので断言はできませんが。
 でもまぁ、ファニーメイやフレディマックは塩漬けにする以外に手はないので、状況は変わっていないと思いますけどね。

 あ、それと韓国が「外貨準備高を増やす」とアナウンスをして、きっちり翌月に宣言した額が上昇しているだけならどこの国も文句は言わないと思いますよ。
 韓国はこれまで為替介入を繰り返してきてアメリカからも警告を受けているほどなので、痛くない腹を探られるのは当然なのですが。
 というか、本当に痛くないのかどうかが大問題ですけども。

 韓国の外貨準備高が実際にどうなっているのかなんて、韓国政府ですら把握してないんじゃないのという気もします。
 少なくとも米国債の所有額においては、かなり前にトップ10から滑り落ちていることは確認されています。

通貨戦争 崩壊への最悪シナリオが動き出した!
ジェームズ・リカーズ
朝日新聞出版
2012-09-07