白紙化されたユニバーサル・スタジオ・コリア、敷地の確保ができても...(亜州経済/韓国語)
失敗に終わった理由は、土地の問題を解決していなかったということにある。

当初、京畿道とユニバーサル・スタジオ・コリア・リゾートはMOUを締結し、宋山グリーンシティーにテーマパーク建設を推進することにした。
しかし、2007年11月の事業計画の発表後、購入契約問題で危機を経て、7年目漂流中だった。

これに関連し、文化体育観光部観光レジャー基盤と関係者は亜州経済による取材で「いまだに敷地を確保できていないのが実情だ。ユニバーサル・スタジオ側は土地契約を締結しなければテーマパークの建設は不可能だと述べていたが、解決できなかったと聞いている」と伝えた。

関係者は「当初文教体育省の次元では、進入道路など基盤施設を支援する計画だったが、これも土地の契約が締結されて以降のことで、事業が円滑に行われなければならない」と付け加えた。

京畿道華城のテーマパーク予定事業地を所有している水資源公社が土地価格として5000億ウォンを要求したが、施工会社は3000億ウォンに下げるべきであると対抗し、事業自体が失敗に終わったのである。
(引用ここまで)

 昨日、livedoorトップからリンクされたこともあってかなりのアクセスを稼いでしまったユニバーサルスタジオコリアの事業白紙化ですが、ぽちぽちと韓国メディアにも日経の引用で報じられるようになっています。

 で、その事業白紙化の原因が水資源公社が事業予定地を5000億ウォンでユニバーサルスタジオコリアリゾート(以下USKR)に売ろうとしたことであると。
 これ、実は既報でして。
 今年の3月の時点でいくつか話題が出ていました。

華城市ユニバーサル・スタジオ造成事業、依然として霧の中(聯合ニュース/韓国語)

 上記記事によると、ユニバーサルスタジオコリアは総敷地面積が420万平方メートル、雇用者数1万1千人、波及雇用効果15万人、年間観光客誘致数1500万人という超巨大リゾートとなる予定だったとのこと。
 パク・クネ政権の公約のひとつだったそうです。

 ただ、年間1500万人の観光客が望めるとかいうのは確実に無理でしたよね。
 東京ディズニーリゾートのシー、ランドの両方あわせて3100万人規模(2013年実績)。 
 敷地が広けりゃどうにかなるというものでもないでしょうに(ちなみにディズニーランドで約50万平方メートル)。

 さて、閑話休題。
 USKR側は420万平方メートルの敷地中、155万平方メートルを優先的に買い付けてあとは次第に事業地を拡張していこうという方式をとりたかった模様です。
 一方で水資源公社側は5000億ウォンで一括買い取りを希望して、その希望額の差が埋まらなかったということが主因であるとされています。

 ただ、実はこれは「主因」ではないのです。
 なぜ、水資源公社は5000億ウォンにこだわったのか。
 そこにこそ主因があるのですね。

 という前提で、こちらの記事をごらんください。

韓国水資源公社、巨額な赤字(統一日報)

 水資源公社の負債は現状で約14兆ウォン。
 そしてこれが2017年には17兆ウォンに膨れあがる予定となっています。

 この莫大な負債のうち、10兆ウォンはある事業によって費やされました。

 はい、勘のいいかたはすでに「ああ!」となっているかもしれません。
 そう、ロボット魚投入がけっきょく有耶無耶になり、韓国オリジナルの抹茶ラテ(by シンシアリーさん)を産んだ「四大河川整備事業」です。
 22兆ウォンを投じたがまったくの無駄だったとパク・クネ政権に断じられたアレですね。

 このイ・ミョンバクの遺産によって、水資源公社が莫大な負債を抱えたために手持ちの土地をできるだけ高価に売却する必要が出ていたのです。
 記事によると水資源公社の利子負担は1年分で3200億ウォン。1年分の利子にもならないような額で売るわけにはいかないという考えが働いたのでしょう。

 その結果……

 適正価格で土地を売り払うこともできず。
 ユニバーサルスタジオが韓国にできることもなく。
 水資源公社の負債もまったく減らすこともできない。

 という最悪の事態に陥っている、というわけですね。
 ついでにいえば韓国は人口ボーナスの終焉がきているので、土地価格は原則として下がっていかざるをえません。
 USKRに売るのが最後のチャンスだったと思われるのですけどね。