韓国インターナショナルサーキットに行く前に「用事を済ませた」と書きましたが、それこそが「金大中ノーベル平和賞記念館」の見学だったのです。
 いや、別に金大中にはまったく興味がないのですが。

 ひとつは韓国のいわゆるノーベル症がどんなものなのかを確認できるのではないかということ。
 もうひとつ目的というか、目論見がありまして。それはエントリ中で明らかにしていきましょう。

 さて、「金大中ノーベル平和賞記念館」 はその生まれ故郷である木浦の荷衣島にあります。KTXの終着駅である木浦から1本道を徒歩15分ほど歩くと着くとのこと。
 うちは韓国旅行に限らず、タクシー等よりも徒歩や地下鉄を好みます。そのほうが街の素顔に触れることができるからなのですが。

 いや、それにしたって木浦は田舎すぎます。
 どのくらい田舎かっていうと、駅から徒歩5分でカササギが撮れるくらいに田舎です。

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 途中で間もなく解体される木浦海洋警察署という道路標識を見かけたので、ちょっと興味があったのですがどこまで行けばいいのかさっぱりだったのでパス。
 ついでにいえば木浦駅からならセウォル号沈没事故の現場にも行くことはできたのですが、さすがに物見遊山で行くような場所でもないということでこちらもパス。

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  で、ホントにコンビニすらもない道を歩いて荷衣島に着いてからしばらく行くとありました。

「金大中ノーベル平和賞記念館」
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 入って階段を上がっただけですでにこれ。歴代のノーベル平和賞受賞者一覧の中にひときわ大きく輝く「KIM DAE JUNG 2000年」の文字。
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 大統領執務室のレプリカがあったり。
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 ワールドカップの記念品があったり。
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 韓国人が大好きな蝋人形があったり(ノーベル平和賞授賞式での服装だそうな)。 
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獄中生活の再現(と蝋人形)とか。
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 ま、あまり興味ないです(笑)。

 で、ここからノーベル賞コーナー。

いきなり「金大中とノーベル賞」とかなってて「うへぇ」。
「ノーベル賞 - 世界で最も名声の高い賞」とかあってさらに「うへぇ」ってなりますわ。
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「アルフレッド・ノーベルの生涯」、「ノーベル賞設立」云々。
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「世界で一番平和賞受賞者が多い大陸はどこ?」とか「メダルはどんな形?」とかの、なぜなにノーベル賞コーナー。
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ノーベル平和賞受賞者の顔一覧。一応、佐藤栄作もいます。
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 とまぁ、けっこう甘酸っぱい展示が多くありました(笑)。

 全世界を見ても「ノーベル平和賞記念館」ってここくらいなもんじゃないのですかねー。
 たとえばマザーテレサの記念館はあっても、「マザーテレサ・ノーベル平和賞記念館」っていうのはちょっと想像できないです。

 さて、今回のもうひとつの目的。
 金大中の記念館であれば本人直筆の手紙やらなんやらがあって、戦前から21世紀にかけてのハングルの使用頻度の変化というのが分かるんじゃないかなぁ……と思っていたのです。

 というわけで、そんなあたりの画像を。

 小中学校のあたりは旧漢字+カナ。
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檀紀4289年とあるので、1956年。ハングル漢字交じり文での民主党に加わる宣言。名前間違ってますが(笑)。
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1974年にハーバード大学の恩師(故ライシャワー元駐日大使)に「英語は不得手なので」ということで日本語で手紙。
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1976年元日。「言論の自由を守ろう」。右には東亞日報社歌とありますね。漢字+ハングル混じり文。
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1983年の金大中の手書き文字。手紙かな?
1文字の漢字もなし。この頃には完全にハングルのみへと社会全体が移行した……という感じなのですかね。
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 漢字復活論者であった金大中がハングルのみで手紙を書いているということは、相手が漢字を解さない人だったのかもしれません。
 正直なところ、もうちょっと資料が欲しかったかなーとは思いますが、そこそこは目標達成できたかな。

 あ、最後。

 このタッチパネルでメッセージを書くと……
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このディスプレイに日時と共に表示されて……
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なんと、文字が……!?
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金大中に(笑)。
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「スイカズラ」。常緑草ということでニックネームだったそうです。 
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「行動する良心」 。このシステム、けっこう高価な気がする。
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 楽韓さんの韓国レポートは「他の日本人が誰もやらないものを」というのをモットーとしているのですが、これはたぶん韓国人ですらやらないんじゃないだろうか……。
 というわけで、金大中ノーベル平和賞記念館レポートでした。