英語で話す人がいない「坡州英語村」(朝鮮日報)
> 京畿道が2006年4月にオープンした「京畿英語村坡州キャンプ(坡州英語村)」。27万平方メートルという敷地に英語圏の国の小さな街を移してきたような建物や宿泊施設など49棟が立っていた。土地購入費を含め990億ウォン(約102億円)が投じられた大規模プロジェクト。当時の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)京畿道知事は開村式で「海外に語学留学できなくても、英語や英語圏の文化が体験できる公教育の革命」とその意義を語った。

 しかし8年が過ぎた今、坡州英語村は京畿道の「頭痛の種」になってしまった。オープン当初は話題になり人気があったが、英語村で数日間合宿し、英語で生活したからといって「英語教育」の成果を挙げるのは極めて難しいという認識が次第に広がったためだ。英語を習おうという学生よりも観光客の方が多い始末。慢性的な赤字に悩まされ、京畿道が毎年支援する助成金により運営費を賄っている状態だ。(中略)

 英語を話す人もほとんどおらず、キャッチフレーズだった「英語漬け教育」も言葉ばかりとなった。異国情緒あふれる建物をバックに写真を撮る東南アジアからの観光客の声ばかり聞こえてきた。
(引用ここまで)

 どんな施設かちょっと調べたのですが、開設翌年のレポートがありました。
 
京畿英語村−パジュ(坡州)キャンプに行ってきました!(ソウルナビ)

> さて今回は、ソウルから北西へ約1時間半のところにある、韓国の中のイギリス「京畿英語村」をご紹介したいと思います。なになに、韓国の中のイギリスですって!? イギリスに遊学していたことのある私にとっては、是非一度行って懐かしさに浸りたいところ。しかも、なにやら村内では「Only English! No Korean!」というポリシーらしいです・・・
(引用ここまで)

 ざくっと見ると、子供用の英会話体験と法人の英語合宿というのを二本立てで事業化しようとしていたようですかね。
 この「英語村」に入ったら英語でしか会話できない、留学するよりも簡単に英語体験ができる……という感じですか。 

 でも、韓国で流行っているのは正確には英会話ではないのですよ。
 就職するための「スペック」として必要な、TOEICの点数が必要なテクニックであったり、カンニング方法であって実際に英会話がどうこうという問題ではないのですね。
 それなのに英会話を強いるような施設を作っても、誰にも必要とされていないのですよ。

 「香川がマンUに入ったら自殺する」って言ってた韓国人嫁のブログでも「TOEICは満点だったけどもろくに話せない。TOEICで満点を取るのと、英会話ができるようになるのは別の話だ」というようなエントリがありました。
 あったような気がします。

 まあ、それでも日本よりは英語に接している機会が多いということもあるのでしょう、都市部ではそこそこ英語は通用しますけどね。
 旅行中、ソウルではほとんど英語でごり押しできました。たとえば教保文庫でも店員さんが変わりましたけども英語で会話できました。地方に向かうバスターミナルでもごくごく簡単な英会話であれば通じましたし。

 もう、なんかよく分かんないけどストーンヘンジがあったり、レンガ造りの建物があったりする異国情緒が味わえるアミューズメント施設としてやっていくしかないんじゃないですかね。
 それであれば多少の需要があると思いますが。