【コラム】朴大統領が作った常識外れの大統領府(朝鮮日報)

 あまりにも大統領府は硬直しすぎていて、大統領を髪の毛一筋ほども傷つけてはいけないと考えていないだろうか……というコラム。
 ま、そんなコラム自体はどうでもよくて。
 非常に面白い一文を見ることができたので、ピックアップしてみましょう。

>韓国ではこれまでも大きな災害・事件事故を最高権力者のせいだと考える傾向があったが、セウォル号が朴大統領のせいで沈没した、あるいは大統領のせいで救える人も救えなかったとまで考えるのは行き過ぎだ
(引用ここまで・太字引用者)

 太字部分、『災異思想』ですね。
 権力者が徳を持っていないので天災や事件事故が起きるのだという、古代中国からの伝統的な考えかたです。
 もちろん、小中華を自認している韓国にも同じ考えかたが浸透しているというわけです。 

 韓国での大統領交代はしばしば易姓革命的な性質を帯びていて、前政権のすべてを否定するところからはじまることが少なくありません。
 なぜなら「前の権力者は徳を失ったからこそ権力を失ったのである。その手がけた政策は穢れている」からなのですよね。
 それと同じ文脈で災異思想が韓国ではまだまだ息づいているということなのでしょう。

 外国のコラムの面白いところはたとえ話なんかから、こうやってその土地に息づいている伝統を見ることができるのですが。
 まあ、こんな風習に接していれば「まだ韓国は近代の半ば」って言っていた古田教授が正しいことがよく分かるというものですわ。