朴槿恵と安倍が会ってもなにも解決しないという絶望(ハンギョレ)

>  最近3年余りの間続いた慰安婦問題を巡る韓日間の対立は、1965年の韓日国交正常化会談以後に両国が国力を総動員して繰り広げた全方向的な外交折衝戦 だった。世界3位の経済大国と世界10位圏の新興国とが、両国の自尊心をかけて全面対決を行ったので、その余波は相当なものだった。 その結果、韓日関係が大きく迷走し、米国の東アジア戦略、中国の対韓・対日戦略、日本の対北朝鮮戦略に深い影響を及ぼした。 日本国内では“反韓集会”(ヘイト スピーチなど)と呼ばれる途方もない嫌韓強風が吹き荒れた。(中略)

 今回の事態の始まりは「韓国政府が慰安婦問題解決のために外交的な努力をせずにいることは違憲」とした2011年8月30日の憲法裁判所の決定だった。 この憲法裁判所の決定により、韓国政府は慰安婦問題解決のために日本との積極的な外交的交渉を始めなければならないという重大な義務を抱え込むことになっ た。 これを通じて1965年の韓日協定という封印で堅く閉ざされていた韓日関係の本質という“パンドラの箱”が開かれることになる。

 それ以後、どんなことが起きたのだろうか。 当時、日本の首相だった野田佳彦の証言を聞いてみよう。 彼は20日に発売された日本の『週刊東洋経済』とのインタビューで、在任中に起きた韓日間の攻防について詳しく証言した。 2011年9月に就任した野田首相は、就任後初の外国訪問地に韓国を選ぶ。 李明博大統領は韓国を訪れた彼に「歴代韓国政権は任期末になれば(反日という)日本カードを取り出してきたが、自分はそうしないだろう」と話したという。 この時までは李大統領は憲法裁判所決定の意味についてきちんとした報告を受けていなかったものと見られる。

 2か月後の12月18日、日本の京都で開かれた首脳会談で両国首脳はついに正面衝突する。 李大統領が予定された首脳会談の時間を半分以上使って「慰安婦問題は日本政府が認識を変えれば直ちに解決できる問題だ。 大きな次元の政治的決断を期待する」と問題の解決を強力に促したためだ。

 当時、日本の執権勢力は自民党に比べて穏健な歴史認識を持っていた民主党だった。 野田前総理は慰安婦問題解決のために「水面下で慰安婦問題の解決のために知恵を絞り始めた。 打開案を韓国に提案したことは事実」と話した。 当時、韓日攻防を詳しく報道した『北海道新聞』2012年5月12日付記事を見ると、当時の斎藤勁官房副長官が2012年4月に韓国を訪問し、△野田首相 が李明博大統領に謝罪し△武藤正敏駐韓大使が慰安婦ハルモニを訪問して謝罪し△政府予算を投じて補償する、という案を提示したと書いている。

しかし、この案を受け取ったチョン・ヨンウ大統領府外交安保首席秘書官は「慰安婦支援団体の意向を聞くべき」として難色を示したと伝えられる。日本政府が 慰安婦問題に対する“法的責任”を認めていないこの案では、韓国の世論を説得できないと判断したものと見られる。 そして3か月後の8月10日、李大統領の“うっぷん晴らし”的な独島訪問に至る。

 野田前総理はこれに対して「私たちの案を伝達したが(韓国では)反応がなかった。 大統領府に私たちの提案が伝えられたとすれば、李大統領が突然に独島に上陸することはなかっただろう」と話した。 それほど当時の日本政府にとって李大統領の独島訪問は突然のこととして受け入れられたという意味だ。 いきりたった日本は、以後世界の舞台で独島と関連した自国領土主張を強化し、日本各地で嫌韓デモが本格化する。 そのような意味で当時の李大統領の独島訪問を阻めなかった大統領府の外交・安保ラインは冷静な歴史の評価を受けなければならない。(中略)

 今や残っているのは朴大統領の決断だ。 朴大統領が11月に安倍首相に会うなら、慰安婦問題を事実上“留保”する方向で結論を残すように見える。 その場合、朴大統領は「安倍首相に会って慰安婦問題の解決を直接促す」という論理を駆使するだろうが、安倍政権が韓国が納得できるような措置を出す可能性 は全くない。 そしてほとんどが高齢な慰安婦被害者の状況を考えてみる時、このような“留保”は事実上慰安婦問題解決の放棄を意味するかも知れない。 反対に朴大統領が安倍総理に会わないなら、韓日関係の冷却期間は更に続かざるをえない。 その間に日本との関係改善を要求する米国の圧力が続くだろうし、両国関係の悪化を通じて甘受しなければならない国益の損失も少なくないだろう。

 個人的な感想を言えば、韓国の保守政権が持っている根源的な親日性を考慮してみる時、結局、朴大統領は安倍首相に会う方向で結論を出す可能性が高く見え る。 最近3年間の教訓は、韓国が日本との関係で二者の枠組みだけで問題を解こうとすれば、勝算は殆どないという点だ。 慰安婦問題の根本的な解決のためには“人権”という人類普遍的な価値に基づいて世界の世論と日本を説得していく、長く至難な過程を踏まざるをえない。朴大 統領にそのような長期的で遠大なビジョンを期待できるだろうか。
(引用ここまで)

 慰安婦問題に関して攻勢に出てたつもりなのですよね。韓国としては。
 憲法裁判所から違憲判決を受けたという国内事情から追われていたという部分があったにしても、それまでのイ・ミョンバクの対日姿勢からは考えにくいくらいに一気呵成の攻撃でした。
 でも、そうされる度に日本側からは厭戦感とでも言うべき空気が拡がっていったのです。
 イ・ミョンバクが「イアンフガー」って言う度に「もういいだろ、いい加減にしておけよ」っていう気分だけが盛り上がっていったのですよ。
 それでそのピークがやってきたのが2012年の8月でしたね。

 ここでもイ・ミョンバクの「竹島上陸」には言及しているのですが、本命は「天皇は謝罪しろ!」ってほうです。
 あれで日本人は匙を投げたのです。
 「韓国のことなんでもうどうでもいいや」っていうように。
 韓国への国民感情が明白に2012年の8月から明らかに変わったのですよ。

 韓国の政権交代は易姓革命で、前政権のすべては否定されると書きましたが、パク・クネは慰安婦問題だけは継承していましたね。
 ま、憲法裁判所から違憲判決受けているんで当然ではあるのですが。
 でも、そんなもんを引きずってこられても日本の対韓国の態度が変わるわけもなく。

 ただまあ、間違いなく言えることは「パク・クネはそのままでいい」ということかなー。
 過去最悪とか言われていますが、実は日韓関係は今のままでもそんな悪いことないのですよね。  韓国としてはいろいろ困ることもあるのかも知れませんが、日本側で困っているのは旅行業者くらいなもんじゃないでしょうか。
 この状況でなにが悪いって具体的に指摘できる人間って、これまでいなかったと思いますけどね。なんかあるのかなー。