長幼の序に厳しい韓国、高齢者福祉はアジア下位(朝鮮日報)

>  高齢者にとって最も住みよい国はどこだろうか。「国際高齢者デー」の1日、「2014年世界高齢者福祉指数(GAWI)」が発表された。高齢者の人権に 関する非政府組織(NGO)「ヘルプエイジ・インターナショナル」が世界96カ国の高齢者の社会的・経済的な水準について調査を行った結果だ。

 地球上で最高の「高齢者天国」はノルウェーだ。以下、スウェーデン、スイス、カナダ、ドイツが続いた。韓国は50位で、アジアの近隣国家であるフィリピ ン(44位)、ベトナム(45位)、中国(48位)にも後れを取った。韓国の1人当たりGDP(国内総生産)はこれらの国の4−13倍だ。(中略)

 最も順位が低い分野は「所得の安定性」だった。経済的に安定しているかどうかを評価するランキングで、韓国は96カ国中80位だった。年金の受給率など が改善されたことで、昨年(90位)よりは上昇したが、依然として下位グループだ。とりわけ、高齢者の所得水準は壮年層に比べ大幅に低いことが原因として 挙げられる。報告書は「韓国はかなりハイレベルな経済成長を成し遂げたが、高齢者の47.2%が平均所得の半分にも満たない収入で生活している」と指摘し た。

 「健康」分野は昨年の8位から42位へと急落した。期待寿命や今後の健康に関する指数はアジアの平均よりも高かったが、今回の調査では精神・心理分野が 重視されたことで、順位が大きく下がる結果となった。一方、日本は同分野で昨年の5位から1位に上昇した。報告書は「韓国は50歳以上の世代で『私の人生 は意義のあるものだ』と答えた人の比率が35−49歳の世代の70%にすぎず、アジアで最下位になった」と指摘した。シンガポールなどではむしろ「自分の 人生に意義がある」と回答した高齢者の比率が高かった。

 社会環境も高齢者にやさしくない(54位)という結果になった。「苦しいときに頼れる人がいるか」「夜道を一人で歩いても安全か」「やりたいことを自由にできるか」といった設問に対する肯定的な回答は全てアジアの平均を下回った。
(引用ここまで)

 長幼の序に厳しいっていうか……本当に序列に厳しいだけで別に高齢者に礼を持って接しているわけでもないし。
 電車で実際に席を譲っている風景は何度か見ましたが、それだけ。
 困っている人に手を貸すわけじゃない。

 実際に白い杖を持って地下鉄のホームでフラフラしているおばあさんがいたのに、誰も手を出さない。なぜか外国人のうちが気にして手を貸そうかどうか逡巡してたほど。
 言葉が話せないのでなにをしてほしいのか分からないのが怖くてどうしようもなかったのですが。
 2〜3分ほどして女性が手を貸していてほっとしたってくらいでしたね。

 以前にも「優先エレベーターに乗れない高齢者と障害者」というエントリを書きましたが、このソウルでの地下鉄の体験で確信しました。
 席を譲るというのはフォーマットとしてそうやっているというだけで、別に敬老精神があるからとかそういうわけじゃないのですよ。

 で、現実問題としてこういう統計になるわけです。
 身体的にも精神的にも健康に過ごすことができない。
 経済的に厳しくても福祉がそれをフォローすることもない。
 その結果がこちらです。

 極端な競争原理社会になってしまっている韓国が、社会的弱者である高齢者を顧みるわけないのだから、当然といえば当然なのですが。
 そもそも身内ですら高齢者を排除しているんですから。

現実を視よ
柳井 正
PHP研究所
2012-10-05