【コラム】産経前支局長起訴、問題をすり替える日本(朝鮮日報)

>  加藤前支局長はインタビューや衛星中継されたテレビの生放送で「大統領は公人であり、十分に公益性がある記事だった」という趣旨の発言も行った。産経は 加藤前支局長が起訴されたことについて「日本メディアに対する弾圧」だとした上で「言論の自由のために戦うという社是に基づき最後まで報道する」と主張し た。

 加藤前支局長は本当に言論弾圧の犠牲になったのだろうか。加藤前支局長が起訴されたのは朴大統領に対する批判のせいではない。口にするのも恥ずかしい男 女関係の疑惑を指摘したからだ。韓国政府は記事を装った女性大統領に対するセクハラだと判断し、記事の取り消しと謝罪を要求した。しかし、産経は「大統領 批判に対する不当な干渉だ」として、かえって高圧的な態度を見せた。検察の取り調べで疑惑は事実無根であることが分かったが、産経は謝罪どころか、紙面で 「韓国は言論弾圧国」だとの主張を毎日繰り返している。

 外国特派員に対する長期間の出国禁止と起訴は残念なことだが、産経のこうした報道は大統領だけでなく、韓国国民をも侮辱したものだ。朝日新聞は今年8 月、32年前に報じた従軍慰安婦関連のインタビューについて、裏付けとなる証拠がないとして関連記事を取り消した。それを「誤報に対する本当の謝罪がな い」と批判したメディアこそ産経だ。

 韓国を言論弾圧国だと主張する産経は、日王(天皇)に対する批判は全く認められないとの立場だ。2012年に李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)が ある講演で植民地支配に対する日王の謝罪を要求する発言を行うと、産経は「日本国民の感情を踏みにじる暴言だ」「韓日関係を傷つける無責任な発言だ」と非 難した。 (中略)

万一韓国のメディアが日本の国家元首に対し根拠のない侮辱的な記事を掲載し、言論の自由だと主張するのならば、日本の政府と国民は納得できるだろうか。
(引用ここまで)

 ……ね?

 まず最初に「口にするのも恥ずかしい男女関係の疑惑を指摘した」のは朝鮮日報自身であるはずなのに、完全にほっかむり。
 本体がこうなのだから、その他の新聞社も同様になるのは当たり前ですかね。

 ダブルスタンダードとしている「国家元首に対する批判」を許す、許さないって話もちょっと考えればそもそも論がおかしいって理解できるはずなのですが。
 このコラムは「言論機関は主義主張を持って論陣を張るな」って話になっているのですよ。
 韓国以外の世界で語られているのは「どんな主張に対しても、政府が報道機関に圧力を加えるな」ってことなのですが。
 産経新聞もイ・ミョンバクを名誉毀損で起訴しろなんて話はしていなかったと思いますがね。

 あまりにも自分たちが間違いすぎてて、つっこみどころすら迷走しているっていう。

 最後に「韓国マスコミが日王に対して根拠のない侮辱的な記事を掲載し、言論の自由だと主張するのならば、日本の政府と国民は納得できるだろうか」ってありますが。
 これも論理のすり替え。
 「納得する、納得しない」の話ではなく、「政府機関が言論圧殺をするために起訴するか、起訴していないか」の話なのですよ。

 自分たちの行動が一から十まで間違っているから、論理のすり替えをするしかないのです。
 いわゆる「詭弁のガイドライン」をここまでなぞってくれるとは思いもしませんでしたね。
 言論としての腰が軽すぎます。

 で、日本国民云々としていうのであれば「納得しない」でしょうね。
 だからといって、日本国民から日本政府が朝鮮日報に対して言論弾圧しろっていう世論が湧き上がるとは思いませんけどね。
 単に軽蔑されて終わりです。
 イ・ミョンバクが謝罪要求してからこっち、韓国人全体が軽蔑されつつありますよ。気がついてないのかな?

詭弁の話術 即応する頭の回転 (角川文庫)
阿刀田 高
KADOKAWA / 角川書店
2013-07-17