【社説】経済破綻させかねないデフレの兆し…徹底した備えを=韓国(中央日報)
【コラム】低金利時代がさらに恐ろしい借金の罠=韓国(中央日報)
韓国銀行は9月の生産者物価が8月より0.3%下落の105.24を記録したと明らかにした。これは昨年11月以降で最低水準だ。生産者物価が下がれば生産者が同じ量の物を売っても収入(売上額)が減る。生産者物価は時差を置いて消費者物価に反映される。売上額の減少と消費者物価下落は労働者の所得減少につながり結局消費不振と投資萎縮の悪循環を呼ぶ。経済全体が活力を失い座り込むことになる。もちろん2カ月間の生産者物価下落だけでデフレと断定するのは早い。また早い秋夕(チュソク)と国際石油価格下落など季節的要因と対外要因の作用も無視することはできない。しかし2012年末以降に生産者物価の下落傾向が続いているという点はデフレの可能性を十分に懸念するに値する。

実際に韓国経済研究院(KERI)は20日、韓国の国際通貨基金(IMF)基準のデフレリスク指数が1992年に日本がデフレに進入した当時と同様の様相を見せていると明らかにした。すぐにデフレに陥るものではないが警戒を緩めてはならないという話だ。韓国銀行金融通貨委員会が先週基準金利を過去最低水準に下げたのもデフレに対する懸念がそれだけ大きかったという傍証だ。
(引用ここまで)

> 韓国の家計負債が1000兆(約101兆円)を越えた。家計負債といってもおかしくない自営業者のローン140兆ウォンを含めれば、1180兆ウォンとなり、国内総生産(GDP)よりも多い。公共部門を含む政府負債もまた、遠からずGDPを越えると予想されている。一度ひっかかると並大抵のことでは抜け出せないのが負債の罠だ。通貨危機と世界金融危機はどちらも負債が招いた混乱と危機だった。 (中略)

借金は頭に重い荷物をのせるようだ。借りた者の行動を制限する。企業の場合、新技術開発のような投資機会があっても資金調達が難しくて対応できない。返済できない借金を始めれば、時間が流れてもその荷物を軽くするよりもむしろもっと重くなりやすい。

低成長低物価時代に伴う低金利が借金をなくしてくれるわけでもない。かえって時間が過ぎても貨幣価値が落ちて借金のどん底から抜け出すのがますます難しくなる。言い換えれば、低金利時代には借金に警戒して、もっと一生懸命に貯蓄すべきであるという論理が成立する。
(引用ここまで)

 まあ、確かに。
 その手法は間違ってはいませんね。
 デフレというのは現金の価値が上がっていくことなのです。これまで1000円で1個しか買えなかったもが2個買えるようになる。
 物あまりで過剰在庫を抱えるようになる。

 なので個人ができる最大の防衛手段は……
  1. 現金をなるだけ使わない
  2. 借金はしない。
  3. すでに借金あるのなら繰り上げしてでも早く返す。
 この3つが挙げられるでしょう。
 対応としては正しい。すごく正しいやりかたです。

 問題はこれを国民の誰も彼もがやってしまうと、なおのことデフレが進んでいってしまうのですね。
 誰もが現金を使わなければ、さらにものの価値が下落します。
 現金はより価値が上がり、今度は1000円で3個買えるようになってしまう。
 これがいわゆるデフレスパイラルです。
 
 デフレの怖いところはそれが構造として定着すること。
 定着してしまったものを覆すにはとんでもない努力が必要となりますから。

 でも、現状の韓国は人口ボーナスが終わって、不動産の実需減少にセウォル号事故、もっとも大事な外需は世界同時不況でかつウォン高。通貨が高くて海外のものが安く買えるというのもデフレ要因のひとつですね。
 技術的には日本を遠く望むだけなのに、中国のそれは足下まできてしまっている。特に石油、鉄鋼はもう対抗するのが無理なところまできてる。
 明るい材料があるなら持ってきてくれっていうレベル。

 ちょっと傍らから見ている人間が書いただけでもこうなのですから。
 実際に韓国企業と取引している人たちはもっとすごい悲鳴を聞いているのでしょうね。

庶民は知らないデフレの真実 (角川SSC新書)
森永 卓郎
KADOKAWA / 角川マガジンズ
2012-10-12