「アジア大会の直撃」仁川、解散説の真実は?(スポーツ朝鮮/朝鮮語)
「私たちのチームはどうなるんですか?本当に噂通り解体しますか?」

 仁川ユナイテッドをめぐる荒々しい噂、「解散説」は果たして真実なのか。毎年財政難に苦しんでいた仁川(インチョン)が、今回は解散説に揺れている。球団内外から出てくる噂を組み合わせてみると、整合性があるように見える。すでに知られているように、仁川市は仁川(インチョン)アジア競技大会で、天文学的な負債を残している。現在、来年の予算案を置いて調整している仁川市は継続中の財政問題で厄介者となった仁川ユナイテッドを解体させようとするというのが噂の実体だ。

 実際に仁川市は、関係機関の大規模な予算削減を計画している。仁川ユナイテッドもこの流れを避けるのは難しい。仁川市は、毎年40億ウォンであったクラブへの支援金を来年10億〜20億ウォンに縮小させる動きを見せている。さらに再来年からは完全にクラブへのサポートを中止する可能性も示唆している。これが事実である場合、仁川ユナイテッドは、ただでさえ困難な状況であるにも関わらず、さらなる運営困難が避けられない。
 現在、仁川ユナイテッドは最悪の状況である。今年発表された金融監督院の電子公示システムによると、仁川ユナイテッドは、資産総計33億7000万ウォンに負債量135億2000万ウォンで、資本量がマイナス101億ウォンに達する。いつ崩れてもおかしくない状況である。
 最近では9月、仁川空港公社の後援金支給が遅れており、今月の給与も支給していなかった。より大きな問題は、仁川空港公社が毎年20億ウォンずつ5年間支給することにした後援金と市の銀行である新韓銀行の後援金などを除くと、これといった収入源がないという点である。
 今年4月から開始され、10億ウォンの収益を得ることができると予想していた液化石油ガス(LPG)充電所の収益事業まで、事実上失敗に終わった。仁川が直接運営している仁川サッカー専用競技場は、まだ収益につながる可能性がある構造ではない。このような状況では市のサポートまで切断した場合、より大きな財政危機を迎えることができる。

 現在までに解散に関連した具体的な動きは見せていない。解散にまで至る場合、反響が少なくないからである。キム・グァンソク仁川ユナイテッド代表取締役は「これまでのところ、市から直接話を聞いたことはない。大変な状況であるだけに市の内外で様々な話が出てくると思われる。仁川市民株主で完成されただけに極端な選択をするだろうとは考えていない」とした。
 仁川ユナイテッドは、2003年8月1日、4万7291人の市民株主が参加して結成された。市民株の持ち株比率は58.0%であり、6月30日現在、仁川市体育会が13.4%の株式を保有していることが判明している。仁川は黒字運営に成功して市民球団の模範に選ばれた。しかし、過去民選5期当時、南北経済協力の象徴として中国丹東にサッカーシューズ工場建設などを無理に進行して赤字が累積された。現在のサッカーシューズ工場は給料を支給しないほど混乱を経験している。仁川市は、この問題にも責任を先送りしていると伝えられた。
フロントは少しでも資金をかき集めようと、各所で走りまわっているが様々な障害物に塞がれている。サポーターの不満のように、今の仁川の抱える問題はフロントによって作られた問題ではない。

 仁川市は、仁川ユナイテッドの問題を解決するために、民間企業に運営権を渡すことに苦心していることが分かった。キム代表は「ユ・ジョンボク仁川市長も仁川球団について苦心している。球団もこれに歩調を合わせて強度の高い構造調整などを行うことができる」とし「しかし、誰もが知っているように財政問題を解決することができる最高の答えは、仁川市内の企業が買収することだろう」と述べた。しかし、経済が冷え込んほど簡単ではないようだ。
 仁川ユナイテッドは毎年、シーズンオフにキープレーヤーを売るという悪循環の中でも期待以上の成績を収めている。今季もシーズン初めの不振を乗り越え、降格圏脱出が有力である。市民球団は市民の幸福と福祉の向上のために作られたものだ。困難に当たってともにベルトを締めることはできても、難関をくぐり抜けることのできる存在ではない。2005年準優勝を占めたとき、仁川ユナイテッドが見せてくれた感動はまだファンの胸の中に残っている。

 仁川だけでなく、安養、富川など市民球団の危機が加速している。どこか一箇所が崩れるとドミノ効果が発生することがある。それで仁川の歩みがさらに注目される。K-リーグの未来と直結した問題だ。
(引用ここまで)
 かなり読みにくかったので、翻訳時にいくつか改行を入れています。

 「仁川」と聞いただけで伊藤君のように耳がピンとなる(あ〜るネタ)韓国ウォッチャーも少なくありません。
 そのあたりの理由はこちらをご参照のこと→アジア大会があったからではない、韓国ウォッチャーが仁川を見つめる理由

 さて、一昨年には給料遅配にまで追い込まれた仁川ユナイテッド、その他市民球団も危機が訪れているとのこと。
 まあ、一部にあたるKリーグクラシックの入場者数は常に数千人。一部の人気クラブは2万人規模の入場者数があるようですが。
 2部のKリーグチャレンジに至ってはきっちり一桁下になっていてこんなんでまともな経営ができるわけないのですよね。

 その中でも仁川ユナイテッドはやはり、市とともに韓国の先鋒として走っているようです。崩壊への道を、ですが。
 こんなんでもやっていけるのは最低年俸が2400万ウォン、市民クラブだとスター選手の年俸でも5000万ウォンとかだからなのですよ。
 ドラフト制なので市民球団でもそれなりの選手は入るので、それなりに勝つことはできてもクラブ運営は別。

  ……仁川だからなぁ。
 アジア大会があろうとあるまいと同じ道を歩んでいたとは思うのですが。
 ま、苦しみは早く終わったほうがよいんじゃないでしょうか。

 ついでに「仁川ユナイテッド」っていう名前について。
 普通はクラブ名に「United」とある場合はふたつ以上のクラブが合併したときにつくものですが。
 仁川ユナイテッドは最初からこのクラブ名でした。理由は謎です(笑)。

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2013-07-12