ニューズウィーク特集「韓国 理不尽な現実」レビュー

newsweek141104

 ここのところ、定期的に韓国ネタをぶっこんでくるようになってきたニューズウィーク。
 今週号は『韓国 理不尽な現実〜歪む社会と「歴史問題」』ということでけっこうな規模の特集となっています。
 いつもだったら特集といっても4項目ていどのものなのですが、今回はなんと9項目の大特集。
 その項目紹介も兼ねつつ、簡単なレビューをしてみましょうかね。

・軍隊生活はいじめの温床
・メディア統制は韓国を沈ませる
・米軍慰安婦が求める謝罪
・歴史教科書から消され始めた「韓国のジャンヌ」
・自国で起きた大虐殺は封印
・韓国の新方針は「英語を学ぶな」
・武器輸出とデモ鎮圧
・韓国経済を脅かす輸出縮小危機
・驕れるサムスン久しからず?

 ま、総花的。
 でもまぁ、ざっくりといまの韓国の立場というものを確認するにはいい感じです。
 これまでニューズウィークは韓国経済について礼賛してきたのですが、あっさり手のひら返ししてきましたね。
 あのニューズウィークですら、というべきレベルで。

 この中で個人的に面白かったのは「韓国のジャンヌ・ダルク」こと柳寛順の話。

 柳寛順というのは3・1独立運動で逮捕されて、獄死した女子学生なのですが。
 なぜか韓国においては3・1独立運動でもっとも取り上げられている人物になっているのですよね。
 「3・1独立運動」のリーダーであった李光洙や崔南善の話は出てこない。なぜなら彼らは後に「チンイルパ」として日韓併合賛成派に転向したので。
 これに関してはそのうちちょっと書きましょう。

 で、つい最近まで教科書に柳寛順の話が書かれていたのです。もちろん、「抗日の英雄」として。
 でも、それはかつてのチンイルパたちが処罰を恐れて3・1独立運動の英雄として、戦前は無名だった柳寛順を担ぎ出したというのが実際だったと。
 で、その構造が見破られたので歴史教科書への掲載がなくなってきたというお話。

 で、大韓民国はこの3・1独立運動を継承しているという建国神話を憲法前文にも掲げているのです。
 その3・1独立運動の英雄であったはずの柳寛順を教科書から消されることで、政権が正統性を失う恐れがあると。
 そこから「パク・クネはさらに慰安婦問題を声高に責めることしかできなくなる」という木村幹教授の分析。

 これはなかなか面白い構造かなと思いましたよ。

 もうひとつ、保導連盟事件を扱った記事(自国で起きた大虐殺は封印)の写真で乳出しチョゴリを着ている女性がいたのですよ。
 記事の内容とはまったく関係ないのですが、乳出しチョゴリという伝統を比較的近代まで保っていたのだなぁということが分かってちょっとくすっとしました。
 経済関連の2本に関しては楽韓Webの読者であればあくびが出る内容。
 ま、読んでもいいとは思います。
 Kindleだったら370円ですしね。