【コラム】平昌五輪、もう空回りは許されない(朝鮮日報)

  これまで平昌での準備が空回りしてきた最も大きな原因は、誰の目にも明らかだ。つまり、韓国のウインタースポーツの基盤があまりにも貧弱なため、五輪開催 の基準を満たすような会場施設を建設しても、大会後にそれらを活用する手立てがないことにある。しかも、会場の一部が環境破壊を招くことも明らかだった。 だからといって、誘致の際に国際社会に公言した約束や「開催地域が抱いている希望や抱負」を、今になってなかったことにするわけにはいかない。ところがこ れらの問題や課題は長期にわたり放置されていた。その間、組織委員長、江原道知事、文化体育観光部(省に相当)など責任ある立場の人間は全員交代した。趙 委員長はそのような状況の中、数多くの困難な課題を解決するという重大な使命を引き受けたというわけだ。

 平昌はまず、二つの基本的な課題を解決しなければならない。一つ目は、五輪に使用される会場を五輪終了後に管理する組織を直ちに立ち上げ、会場建設の段 階から徹底した計画と準備に取り組むこと。二つ目は、スポンサー企業の確保だ。現在、組織委の運営に必要な資金は銀行からの融資によってまかなわれてい る。五輪のように大規模なスポーツイベントでは、その組織や運営に必要な資金は多くがスポンサー企業からの支援によってまかなわれる。ところがここ3年 間、足並みの乱れが続いた平昌にはスポンサーとして名前が上がった韓国企業は2社しかない。目標は20社だ。

 過去のケースを振り返ると、成功した五輪には共通点がある。それは、準備を始める段階から大会後を念頭に置いて会場を建設し、大会後はそれらをスポーツ の拠点として活用していることだ。ロンドン五輪組織委員長だった元陸上名選手のセバスチャン・コー氏も「それこそが五輪における本当の遺産だ」と語る。 コー氏は今春に来韓した際「韓国は1988年のソウル五輪や2002年のサッカー・ワールドカップなど、国際的なスポーツイベントを国の発展と国民の士気 高揚にうまく活用できた。そのため平昌でも間違いなくうまくやれると思う」と期待を込めて語った。平昌はコー氏の言葉通り、必ず成功を収めなければならな い。
(引用ここまで)

 引用部分の2段落目にすべてが集約されていると思いますが。
 ウィンタースポーツの基盤なんて、スケート以外ほとんどなにもない。

 ジャンプ台だってノーマルヒルしかなくて、このオリンピックを契機にようやくラージヒルが作られたってレベル。
 クロスカントリーやモーグルのコースは最近になって少しずつできているとのことですが。
 西武園S-Airみたいな夏季トレーニング施設とかあるんでしょうかね。

 世界陸上を誘致した時も「この世界最高の競技会を経て、韓国の陸上競技が強化され、その文化が根付く」みたいな言い訳をしていたのですが。
 その世界陸上でメダルゼロはまあ当然としても。
 アジア大会ですら陸上のメダルは10個だけ。しかも金メダルゼロ。

 そんなもんにつきあわされるスポンサーなんてそうそういないでしょ。しかも、こんな不況の状況で。
 むしろその2社はどういう経緯でスポンサーになったのか疑問に思いますわ。

 平昌冬季オリンピックも、どこかでやる世界水泳も同じ経路を辿るんですよ。
 なにも基盤がないところにオリンピックを招致したっていうこと自体が間違いなのです。
 っていうか基盤どころか雪がないんだから……。
 クロスカントリーのコースとかどうなっているのか、見てみたいですね。