次世代高速鉄道「ヘム」開発も平均時速は219劼鵬瓩ず……なぜ?(KBS/朝鮮語)
高速列車でソウルから釜山まで1時間半の時代を開くという政府の計画が最終的には実現不可能であると確認されました。

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現在開発している時速420キロ級高速列車ヘムが投入されても、平均運行速度は時速200キロ台にとどまることでしょう。その理由が何であるか、パク・チニョン記者が取材しました。

<レポート> 2007年から開発に乗り出した次世代高速列車「ヘム」です。

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開発開始から6年経過した昨年3月、世界で4番目に時速421 kmのテスト走行に成功しました。総予算は1100億ウォン。早ければ来年に開発が完了する予定です。

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(高速鉄道「ヘム」 最高速度 421km/h(世界4位) 開発予算1101億ウォン 開発完了2015-16年)

国土交通省は、「ヘム」の開発に成功した場合、2020年には、ソウルから全国への旅が1時間半となる時代を開くことができると公言しました。

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(2020年 全国主要拠点 1時間30分で接続)

ソウル-釜山間の距離が今より1時間ほど早くなるでしょう。

これは実現可能な計画なのでしょうか?
鉄道施設公団の模擬運行の結果、ヘムを投入した場合、ソウル-釜山間の所要時間は1時間54分となるとされました。

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(ヘム模擬走行 データ:鉄道施設公団 ソウル―釜山間1時間54分)

前方に列車がなく、停車駅をふたつだけとする最適の条件であったが、停車時間を含む平均運行速度は時速219 kmに過ぎませんでした。

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(ソウル―大田―東大邱ー釜山 平均速度219.77km/h(停車時間を含む))

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<録音>鉄道施設公団関係者:
「既存のKTXのように運行して複数の駅に停車する場合には、1時間54分より運行時間がさらに増える可能性があります」

原因はヘムの速度を受け止めることできる専用線路と信号システムなどが備わっていないからです。
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このため、ヘム運行速度を時速350 kmまで高めるためには、基盤施設が設置されなければなりません。そのためにはヘム開発コストの6倍となる6700億ウォンを追加投入する必要があります。

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(ヘム速度350km/h インフラコスト6700億ウォン)

<インタビュー>バクギチュン(国会国土交通委員長):
「天文学的な血税を見せかけにすぎない無駄な事業につぎ込むことをが全く制御されないまま、いまだに続いています」

夢の高速列車を完成しても、真の速度を出すことができない状況。それでも、国土部は時速600 km級の高速列車をまた開発中です。
(引用ここまで)

 というかですね、もうこれは最初から既定路線。専用線も専用のシステムもないのだから、想定内。
 現状のソウルー釜山間が2時間30分なので、2時間弱っていう成績は充分だと思いますけどね。
 平均時速219kmっていう数字も、のぞみの平均時速よりほんのちょっと遅いかなってくらいのもの。
 ま、実際には複数駅をまたぐでしょうからさらに遅くなるんでしょうが。

 時速350km出せるっていう謳い文句だったKTX山川(KTX2)だって結局はまともな専用線がなくて時速が300kmちょいが限界なのですよ。
 それも専用線区間で瞬間最高時速305kmがいいとこ。

 ただ、ヘムではKTX2までの動力集中方式をあきらめて、分散方式に乗り換えたのでもうちょっとトルクが出るようになっているのでしょう。
 おそらく、線路上で最高速度は変わらないのに時間が短縮されているのはそのおかげ。

 で、想定速度430km/hの高速列車がなぜ必要になるかというと、輸出を夢見ているからなのですよね。
 コレイルは……というか、韓国政府がいわゆる「次世代事業」の核として高速鉄道事業の輸出をもくろんでいるのです。
 でも、販売国であってすら運用実績のない「仮想時速430km/h」の列車を買う国があるのかねっていうのが最大の問題。

 安さの中国高速鉄道、安全な新幹線、旧植民地のあるTGVとそれぞれ輸出における強みがある中で難しいんじゃないでしょうか。
 
 
新幹線開発物語 中公文庫
角本良平
中央公論新社
2014-10-31