独島:入島支援センター建設が突然中止に(朝鮮日報)
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竹島施設 工事入札中止でパク政権に批判(NHK)
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日本官房長官「独島事業の中断、わが国の主張に従った」(中央日報)
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独島施設に対する日本の反応に韓国「勘違いは自由」(聯合ニュース)


 首相室などの関係者によると、政府は今月1日、政府ソウル庁舎で、鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相の主宰により外 交部(省に相当)・安全行政部・海洋水産部長官らが出席する関係長官会議を開き、入島支援センターの入札公告を取り消すことにした。入島支援センターは 2008年、日本の歴史歪曲(わいきょく)行動に対抗し、独島領有権強化事業の一つとして進められてきた。政府は2017年までに100億ウォン(約10 億円)をかけて独島の東島(日本名:女島)接岸施設の近くに広さ590平方メートルの2階建て建築物を建て、発電機・淡水化施設・避難施設などを作る計画 だった。今年予算30億ウォン(約3億円)を組み、先月20日には工事業者の選定・入札公告までしていたが、突然中止となったものだ。

 首相室は「安全管理・環境・文化財の景観などと関連、さらなる検討が必要なため公告を取り消したに過ぎない。日本との外交摩擦を避けるため中止したとい うのは事実ではない」と説明した。それでも、「日本との外交摩擦が生じて領有権論争を招く恐れがあるという外交部側の意見が受け入れられたのではないか」 という見方が出ている。
(引用ここまで)
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これについて、6日、韓国国会の委員会での質疑の中で、日本に対する弱腰な外交姿勢だとして批判が相次ぎ、野党の議員は「あって はならないことで、国民を冒とくした外交の大惨事だ。首相や外相らの辞任を求める。大統領も謝罪すべきだ」と述べて、ユン外相らの辞任やパク・クネ(朴槿 恵)大統領の謝罪を求めました。
また、与党の議員も「原則をねじ曲げるから日本にみくびられるのだ」と批判して、ユン外相の辞任を求めるなど、与野党の議員が一斉にパク政権の責任を追及しました。
これに対してユン外相は「責任を取るときが来れば取る」と述べる一方で、「島に対するわれわれの主権は確かで、領有権を完全に行使している」と述べて、対応に問題は無かったという立場を繰り返しましたが、パク政権は、対日姿勢を巡る厳しい批判を浴びる事態となっています。
(引用ここまで)
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日本の菅義偉官房長官が5日、韓国政府が独島(ドクト、日本名・竹島)関連施設建設事業を中断したことに関し、「こうした事業はわが国としては受け入れることはできないという点をさまざまなレベルで主張してきたため(建設計画が)中断されたとみている」と述べた。

韓国政府は日本を不必要に刺激する必要はなく、外交的な摩擦は避けるべきだという趣旨で下した決定を、日本が自国の外交成果だと主張したのだ。

菅官房長官は「竹島は歴史的、国際法上もわが国固有の領土」とし、「この問題について冷静で平和的に紛争を解決する考えをずっと伝えてきている。そういう意味で韓国側が判断をされたのではないか」と述べた。
(引用ここまで)
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 韓国外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は6日の定例会見で、「勘違いは自由」と冷ややかな反応を示した。 (中略)

 これに対し魯報道官は「独島は歴史、地理、国際法上、われわれの領土」としながら、菅氏の発言を「一顧の価値もない」と切り捨てた。日本の不当な独島領有権主張は侵奪の歴史を繰り返すことにほかならないとし、それではアジアと世界から尊敬されるのは難しいと強調した。
(引用ここまで)

 政策的には根本的な間違いをふたつしていますね。
 おそらく、根本的な間違いは3つに増えます。

 まず、最初の間違いは2008年に「日本の歴史歪曲に対抗して」という形でこの「入島支援センター」の建設を決めてしまったこと。
 イ・ミョンバク政権の時代のことなので、パク・クネとしては与り知らないことなのですが。
 まあ、そうやって喧伝して決定してしまったことがそもそもの間違いなのです。
 もうこれでどんな事情があっても、退けないラインを自分で引いてしまっているのですよね。

 第2の間違いは、そのラインを踏み越えてしまったこと。
 もう喧伝してしまった以上は、どんな事情があってもそれを撤回すべきでないのですよ。
 前政権の決定とか関係ない。
 それを撤回してしまった。

 予算的にとか、そういう意味では正解だったのかもしれません。
 でも、政策的には間違い。
 野党から責めるポイントを提供し、日本の菅官房長官から「よくやった」と褒められてしまう。
 それどころか与党からすら責められているというのが現状。

 そして3つ目の間違いになるであろうもうひとつのポイント。
 この政策的に犯した間違いを覆すには、この計画を復活させるだけではダメ。
 復活では「じゃあ、なんで中止にしたんだ」って話になって、責められるポイントを増やすだけ。
 けっきょく、以前よりも強い政策を打ち出すしかないのです。

 なにをするのかは分かりませんが、与野党が納得するくらいに強烈な政策を打ち出さなければなりません。
 より反日度が高く、より正統性を誇れる政策を。
 たとえば竹島に安重根記念センターを作っちゃうくらいの無茶苦茶さが必要です。

 そうして、間違いの上に間違いを重ねて、政策的には上書きされていき、より日韓関係は混迷するのです。
 予言ではなく科学的な予想と言ってもいいでしょう。

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八幡 和郎
SBクリエイティブ株式会社
2012-04-17