職もないし金もない。韓国で会社を退職した高齢者たちは、あるかないか分からないほどの年金ではとても生活できず、再就職口もなかなか見つからずに苦しん でいる。朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領が掲げるビジョン「創造的な経済」にも、造船所や製鋼所で働いていた世代の人々には居場所はほとんどなさそうだ。 (中略)

 韓国が年金制度を導入したのは1988年。65歳以上の約3分の1しか受給していない。多くはキャリアの終わりになって加入したために、受給額はほんのわずかだ。

 韓国では多くの企業が、50代の初めか半ばで退職を迫る。大半の人は再就職先を探さなければならない。実際の韓国人男性の引退年齢は平均71.1歳で、経済協力開発機構(OECD)によると定年退職後に働く時間はメキシコに次いで2番目に多い。

 再就職センターに来ていた71歳のキム・ヨンシクさんは「高齢者が警備員などの仕事を見つけることは、昔は簡単だった」、「だが今は65を超えていたら顔を見てもくれない」と語った。

 多くの退職者が仕方なく自営業を始めるように、キムさんも退職金を元手に電器店を開いたが、3年後につぶれた。

 政府は再就職支援のために職業訓練を提供しているが、ウェブデザインなど高齢者に適したものではないと、キムさんは言う。

 50代初めで退職を迫られた人々にとっても再就職先を見つけるのは困難で、多くの50代がそれまでの貯金や退職金で小さな食料品店や食堂を開いているという。韓国の統計によれば、現在同国内の自営業の経営者の半数が50歳以上だという。
(引用ここまで)

 韓国の退職者がどうなっているか、どういう状況なのかのレポート。
 50代のはじめには肩を叩かれて、退職。
 年金支給開始が65歳。
 そこまで食いつなぐために自営業に手を出す
 でも5年以内に70%が倒産。

 ここまでがワンセットなのですね。
 一応、高齢者自殺率はここでは取り上げないでおきましょうか。

 まあ、年金といっても数万円なのでとてもじゃないけど暮らせない。どっちにしても働かないとやっていけない。
 で、低賃金でも働いてしまう。
 そういうわけで韓国の高齢層というのは実は韓国の失業率の改善に寄与していたりするのです。
 失業率が悪化しそうになると政府の肝いりで高齢層への清掃やらの仕事を用意して、一気に就業させるという裏技を使ったりするのですよね。

 蟹さんところで毎月の就業数、失業率の遷移を記録されていますが、「60代以上」が失業率を抑制するバッファーとして扱われているのです。
 ま、その失業率だってILO準拠ではないので、眉につばをつけて見たほうがいいのですけども。

 「漢江の奇跡」とやらを担ってきたつもりで、高度成長が終わったらポイっと捨てられる。
 国からも子供からも。
 充分に豊かになることができなかった、先進国になりきれなかったオチがこれというのはあまりに寂しいですかね。