「韓国異質論」のススメ 「儒教国家群」を岡本隆司准教授と読み解く(2) (日経ビジネスオンライン)

 いつもの鈴置氏のコラム。岡本准教授との対談の続き。
 いや、これはいいですね。鈴置氏の「早読み深読み朝鮮半島」の中でも白眉の出来だと思います。

 岡本准教授はどちらかというと中国に重きを置いた近代アジア史の専門家のようです。
 それが現在の韓国事情に通じている鈴置氏とマリアージュというかケミストリーを起こして非常に面白い記事になっています。
 すなわち、「韓国がなぜあんな国であるのか」を解明できているのですよね。

 韓国が十把一絡げに「嫌韓本」、朝日新聞が「嫌中憎韓本」と指定しいている本がいま、ベストセラーになっています。
 その理由がまさにこの対談の主題になっている「韓国が日本とはまったく異質の国である」ということなのですよね。
 あまりにも異質。
 単に隣国であるというだけであって、その文化文明というものはまったく異なっているのですよ。
 実はそのことに大半の日本人は気づいていなくて、「話せばわかる」という日本人の気質で通じることができると思っていた。
 一方で韓国人も徳治、情治に象徴される儒教を引きずった考えかたを日本人もしていると考えている。
 それが日本人側は「どうやら違うらしい」と気がついた、気がつきつつあるというのが現在。
 なので、韓国本は売れているのですよ。

 その原因は李氏朝鮮と江戸幕府、さらにいえば織田信長の楽市楽座から生まれた差異にあるというのが楽韓さんの持論なのですが。
 信長やカエサルのような「構造の改革者」を持てなかったことが李氏朝鮮の悲劇なのですが。
 ただ儒教を国教としてしまった以上、改革者に対して抑圧するしかなく、かつ中国にひれ伏していたのでどうしようもないのですけどね。
 というわけで次回の対談も楽しみにしておきます。

韓国人の研究 角川oneテーマ21
黒田 勝弘
KADOKAWA / 角川学芸出版
2014-11-06