朴大統領公約の「月面探査計画」は第2の「ロボット魚」になる(ハンギョレ)

  ソ・ヨンギョ新政治民主連合議員はこの日、国会予算決算特別委員会で「朴槿恵政権の国政課題である月面探査事業が予備妥当性調査を期日までに通過できず、 来年の政府予算案に反映されなかった。政府は年末に行われる国会の予算審議過程で400億ウォン(1ウォンは約0.1円)の予算を組み込もうとしている」 として「これは典型的な政府側の“メモ予算”」だと主張した。 本来メモ予算とは、国会の予算案審査の際に議員が自分の地方区の事業費を獲得するために予算決算委員に非公式的に予算を要請することを言うが、ソ議員は政 府が当初予算案になかった事業を組み入れようとしていることを政府側メモ予算と遠回しに言った。

 野党は政府が月面探査計画を急いで進めようとしているのは、事業の客観的な必要性よりは政治的意図があると見ている。 朴大統領は2012年12月の大統領選挙候補当時にテレビ討論で「2025年に月に着陸船を送る計画を2020年まで操り上げる」と明らかにした。 以後、月面探査事業は翌年5月の新政府国政課題に選ばれ、宇宙開発中長期計画に反映された。 2017年までに国際協力を通じて試験用月軌道船を開発し発射して、2020年には韓国型発射体を利用して月軌道船と着陸船を自力発射するという内容だっ た。 (中略)

 未来部と韓国航空宇宙研究院が今年9月に作成した月面探査事業推進計画案にもこのような憂慮が出ている。 未来部は月面探査事業の必要性として「融複合宇宙開発の試みを通じて他事業に技術を波及するなど“創造経済”に寄与でき、国家地位の向上、国家ブランド広 報、国民の自負心鼓吹、理工系活性化、青少年に夢と希望を与える」とし、「韓国型発射体の2019年試験発射、および2020年の月面探査船発射は日程上 無理があるが、挑戦的な目標を達成することによって宇宙先進国との技術格差を短縮できる」と書いた。

 政府は2017年までに行われる1段階事業に対して予備妥当性調査を実施したが、調査結果は9月末に出た。 結局、月面探査事業費は9月18日の政府予算案発表時に含まれず、9月23日に国会に提出された予算案にも反映されなかった。 その後、未来部は「経済性がある」という予備妥当性調査結果を根拠に、1段階予算総額2000億ウォンのうち来年は事業費400億ウォンを反映してほしい と該当常任委員会に要請した。

 ソ議員は「中国も発射体の完成から月着陸船の発射までに5年かかった。大統領の無理な公約履行のために血税を浪費する可能性が高い」と指摘した。 また「李明博政権の時にロボット魚開発のために57億ウォンを投じたが、結局は監査院監査の結果不良品であることが明らかになった。 朴槿恵政府の月面探査計画は第2のロボット魚事業ではないか」と批判した。
(引用ここまで)

 魚ロボットは57億ウォンを投入していますが、とりあえず笑いを取ることには成功していますから。
 そういう意味ではイ・ミョンバク政権がやった事業の中では成功したもののひとつとは言えるんじゃないでしょうかね。
 笑いというよりも苦笑ですが。

 さて、韓国独自の技術で製造されるKSLV-2の試験発射まであと3年ちょっと
 月探査船の運用まで6年となりました。
 現状、1段目と2段目に使われる予定の75トンエンジンの燃焼試験なし(試験設備が完成していないので)。

 というか、これまで液体燃料ロケットを飛ばしたことがKSR-3の12.5トンエンジンの試験1回だけ。
 それも工作精度の低さから予定高度の半分で試験は半ば失敗。

 そんな国が75トンエンジンをゼロの状態から製造して、4本クラスタさせて打ち上げる。
 無理です。 
 以前のエントリで韓国の宇宙開発史の簡単な来歴を書いているのですが、これで成功できるって思っているほうがおかしい。

 ちなみにKSLV-2開発の総事業費は、今年の頭に見積もられていた額で2兆ウォンがちょっと欠けるくらいでしたかね。
 魚ロボットの350倍ほどを費やして、どう見ても失敗にしか向かうことができない事業を延々とやり続ける気持ちが分かりません。
 まあ、22兆ウォンを費やした4大河川整備事業よりはマシかもしれませんが。 

 日本にも北朝鮮にもやれたことが韓国にできないわけがないというメンツ、チェミョンの問題にすり替わっちゃっている気がするなぁ……。
 パク・クネの政権公約でもあったのですけどね。