中東での受注急減に巨額の課徴金、建設業界は青息吐息(朝鮮日報)
低価格受注の落とし穴、建設業界の悪夢と化したサウジ(朝鮮日報)
 10月23日と30日に韓国の証券市場に驚くべきニュースが相次いで報じられた。財界で優良企業と目されてきた大林産業と現代重工業が今年の7−9月期に大規模な営業赤字を計上したというのだ。両社の株価は一時、52週安値を付けるほど急落した。

 ところでこの両社の「実績悪化」には共通点があった。サウジアラビアで致命的な打撃を受けたというのだ。大林産業と現代重工業はサウジアラビアで進行中のプラント工事で、7−9月期だけでそれぞれ3300億ウォン(約350億円)、5900億ウォン(約625億円)の損失を出した。これは何もこの両社に限ったことではない。サウジアラビアに進出した韓国の建設・プラント企業の損失は最近雪だるま式に膨れ上がっている。昨年と今年の累積損失額は約2兆ウォン(約2100億円)を超えている。海外での営業損失のほとんどがサウジアラビアに集中している状況だ。 (中略)

 韓国企業がサウジアラビア発の赤字に苦しむようになったのは、悪材料が重なったためだ。まず、韓国企業間での過当競争により発生した低価格受注が足かせとなったという指摘だ。2010−12年までの3年間でサウジアラビアで受注した受注額は420億ドル(約4兆9400億円)。これは年平均で140億ドル(約1兆6400億円)に上るもので、同期間に中東地域全体で発生した受注額の3分の1に迫っている。海外建設協会のキム・ジョンヒョン常務は「国内企業がサウジアラビアでの受注を獲得するために一挙に殺到し、競争が激しくなった。低価格で受注した事業が今になって問題を引き起こしている」と分析する。
(引用ここまで)
 今年も残すところあと1カ月余りですが、大手建設各社の海外工事受注額は当初の目標の半分にも届いていません。年初に170億ドル(約2兆円)を目標に掲げたサムスン物産は、現在65億ドル(約7650億円)程度で、大林産業とポスコ建設も目標額の20−30%台にとどまっています。ある大手建設会社で海外営業を担当する役員は「来年はサウジアラビアをはじめとする中東市場がさらに冷え込むとみられ、心配だ」と話しています。

 さらに、公取委が科した巨額の課徴金も建設業界にダブルパンチとなっています。今年、建設各社の営業実績はコスト削減や構造調整などにより回復の兆しを見せましたが、4大河川(漢江・洛東江・錦江・栄山江)整備事業や仁川都市鉄道、湖南高速鉄道の工事などの入札談合で総額8000億ウォン(約846億円)を超える課徴金を納めたため、純利益が大きく目減りしてしまいました。中でも、サムスン物産は上半期の純利益(2749億ウォン、約290億円)の約半分に当たる1336億ウォン(約141億円)の課徴金を納めました。 (中略)

 業界の関係者は「トップが交代した公取委がこれから課徴金問題をどう扱うかに建設業界の運命がかかっていると言っても過言ではない。誤った慣行は正すべきだが、小さなことのために大事を損なってはいけない」と話しています。
(引用ここまで)

 また「財閥を罰するな論」ですね。
 前回の記事では「海外受注ができなくなるから談合を摘発するな!」で、今回は「赤字で苦しいから、追徴金を払わせるな」と。
 まだ前の理由のほうがマシだったかなぁ。

 自分たちのやったことは小事で、業界の命運は大事だから目をつぶるべきだと。
 情治の根本原因ですよね。
 ウリなのだから見逃せと。公取委からしてみたら「知ったこっちゃないわ、見逃したらこっちの首が飛ぶ」ってだけの話でしょうに。

 韓国の建設業界は韓国国内の不動産市況がまったく奮わないので、活路を海外に求めているのですよ。
 んで、なにがなんでも中東で受注実績を取ろうとしてぎりぎりの入札をしたものだから、なんらかの理由で遅延や性能未達があるとあっという間に赤字転落。
 それをいくつもやってりゃ、そりゃ全体の業績も悪くなりますわ。

 自業自得なのに、まるで悪いのは他人であるかのようにいう。
 これも彼らの基本思考のひとつなのですよね。