マカデミアナッツ

 いまだに日本のワイドショーでも延々と取り上げられているナッツリターンなのですが、ちょっと面白いことに気がつきました。
 この事件、欧米ではNut rage、日本ではナッツリターンと呼ばれています。 

 どちらもこの事件のきっかけがマカデミアナッツであることが原因ですね。Nutという単語はもちろん、ナッツの意味もありますが俗語でキチ○○という意味もありまして。
 「キチ○○が怒った!」みたいな見出しをつけられているのです。

 日本で定着しているナッツリターンのほうは「ランプリターン」をもじったもの。

 さて、韓国での報じられかたなのですが。
 「ピーナッツ回航」とか「ピーナッツ引き返し」、「ピーナッツリターン」と呼ばれています。
 「땅콩」でGoogleニュース検索→翻訳としてもらえれば分かると思いますが。

 幾度も報道されているように原因になったのはマカダミアナッツ。
 でも、韓国では「ピーナッツリターン」とされている。
 たとえば「ナッツ」とあるものを「ピーナッツ」と翻訳してしまう機械翻訳のせいかなとも思ってチェックしたのですがそういうわけでもないようです。
 日本でも韓国の報道に引っ張られて、初期には「ピーナッツが原因で」とされていましたね。

 で、この変な差異がどのように生じたのか、ちょっと考えて理由に思い当たりました。
 つまり、韓国ではナッツときたらもう無条件にピーナッツなのです。

 いや、これで間違いないと思います。
 特に一定以上の年齢層ではマカダミアナッツとかナッツとか言っても通用しないのでしょう。
 「ナッツリターン」では意味が理解してもらえない。
 だから、より分かりやすい表現として「ピーナッツ回航」が採用されているのです。

 これまでなかった概念が輸入されたときには、その言葉がまんま使われるのと同じことですね。韓国で「足場」のことを「アシバ」というのは土木工事の概念が日本から輸入されたから。
 こういう日本語を駆逐する運動もあるのですが、文化に基づいて導入されているものはなかなか難しいようで。

 それと同じように多くの国民に通用しない言葉がある場合、近しいものに言い換えるのですよ。
 この事件が起きるまでマカダミアナッツが一般的ではなかったのでしょうね。

 よし、これはちょっとドヤ顔してもいいかもしれない。
 これで外れてたら恥ずかしすぎますが(笑)。