「韓国プロ野球、2017年に観客1000万人が目標」(1) (2) - (中央日報)
韓国野球委員会(KBO)は9日、理事会を開き、ヤン・ヘヨン事務総長(53)を再選任した。過去3年間にわたり具本綾(ク・ボンヌン)総裁(65)を補佐してきたヤン総長は、今後3年間またプロ野球の行政実務の責任を担うことになった。ヤン総長に22日に会い、目標、そしてKBOのビジョンについて尋ねた。ヤン総長は「10球団体制が作られた。任期中に観客1000万人を集めることができればいい」とし「量的成長とともにプロ野球全体の価値が向上しなければいけない。そのためには共生と原則が必要だ」と強調した。

−−今後3年間に重点を置く事業は。

「10球団体制の定着だ。実際、8球団システムが最もうまくいくかもしれない。新生球団は戦力が不足し、マーケティングで遅れを取る可能性がある。しかし現実に安住することはできない。10球団になったので安定化作業が必要だ」

−−10チーム体制はどんな影響を与えるだろうか。

「できれば2017年までに観客1000万人を突破したい。1試合あたり1万4000人なら年間で1000万人となる。2016年代に(サムスン)新築球場ができ、昌原(チャンウォン)新球場(NCダイノス)が建設されるのが好材料だ。私の任期中には不可能だとしても、2020年には達成するよう枠を準備したい」 (中略)

「今回のウィンターミーティングでも各球団の団長に“共生”をお願いした。大きな市場(縁故地)を持つチームは独自にマーケティングをして中継権を売るという。しかし今は統合マーケティングを通じてパイを大きくする時期だ。市場を信じて目の前の利益ばかり追ってはいけない。ロッテはビッグマーケットチームだが、最近は収益が落ちた」

−−日本は球団別にマーケティングをしている。

「日本野球の躍動性は韓国ほどではない。資本主義の天国というメジャーリーグが30球団の統合マーケティングをしながら共存している。米国と同じではないとしても、韓国式統合マーケティングをするのが目標だ」 
(引用ここまで)
 躍動性。

 日本風の球団毎のマーケティングか、メジャーリーグ風の統合マーケティングかという話をしているところに、なぜか出てくる「躍動性」。
 日本の球団にはありとあらゆる部分で敵わないのが分かっているので、抽象的な「躍動性」という言葉でごまかすしかないのですね。

 国が異なればマーケティング方法も異なるのは当然のことです。
 東京ディズニーランドが開園当初はアメリカの手法を手本にしていたのが、だんだんと日本独自のマーケティングを行っていたように。まあ、それと同時に異国情緒は失われていったのですけどね。

 マーケティングの差異はどちらが優れているとか、そういう話ではないのですよね。
 でも、韓国人は「日本よりも我々のほうが優れている」と言いたい。事実はどうであれ。

 日本は12球団がそれぞれ大規模な都市に本拠地を置いています。
 メジャーリーグは30球団が大都市と中規模都市に分かれていて収益性がかなり異なっている。なので、メジャーリーグ機構が放映料を取り仕切って公平に分割しているのですね。
 ドラフトで前年に最下位のチームから指名ができる完全ウエイバー制も公平性を基本としているアメリカ的な考えかたです。
 アメリカンスポーツって「機会の公平性」にこだわるのですよね。ま、それはともかく。

 で、韓国ですが来年から10チームになって、そのほとんどが100万人クラスの大都市に本拠地があります。
 例外はNCダイノスくらいで、昌原市は50万人級の中規模都市。来年から参入予定のKTウィズの本拠地となる水原市は100万人にちょっと足りないというくらい。
 楽韓Webには大邱の市民球場レポートなんかもあったりします。

  なので日本の事情のほうが、韓国野球の特性には近しいと思うのですが。
 でもまぁ、高速鉄道を導入するときにも山がちな地形特性にあっている新幹線でなく、平野を行くのに適しているTGVを選んだ韓国ですから。
 日本を見習うとは口が裂けても言えないのですよね。
 その割にはKリーグのドラフト制度は日本野球のそれを参考にしているのですが(笑)。

 まあ、参考にするとかいわれて視察団を送られても困るだけなので、せいぜいメジャーリーグをベンチマーキングしてください。
 そのメジャーリーグは「打者は初球からぶんぶん振って、 投手は真ん中に力勝負を挑む」という幻想のメジャーリーグ」なんじゃないかと思いますけどね。