黒田勝弘氏の新作を読んだのですけどね。

 韓国人の研究

 日本の嫌韓が先鋭化していることもあって、ちょっとフラットな記述にしようとしすぎている。
 韓国ウォッチではなくて、筆者の近くの韓国人ウォッチになってしまっている。
 まあ、それはそれで面白いし、夫婦げんかの話とか別の視点も伝えてはくれるのですが。

 フラットというか嫌韓に対して嫌悪感がありすぎてフラットになっていないんですよね……。

 95歳の老人が「日本統治はよかった」と言って殺された事件がありましたが。
 アレに対して「日本からのニュースで知った」という話をしています。
 で、韓国ではそれほど話題にならなかったのは「日帝統治云々ではなく、酒を飲んでの諍いが原因ではないだろうか。常識的に考えて」と書いているのですよね。
 確かにそう。「常識的に考えれば」酒の上の諍いということがメインで、日帝統治時代はよかったって話はきっかけなのでしょう。
 楽韓Webでもこの話は扱いませんでした、当時。確か扱わなかったと思うのですが。
 同様に常識が働いたためなのですが。

 ジャーナリストが事件に対して「常識的に考えて」で終わらせちゃいかんのですよ。
 後追いをしろよ、後追いを。
 嫌韓憎しでそんなこともできなくなってしまったのだなぁ……と、そのように感じました。
 これに象徴されるように、記述がフラットではないのですよね。

 老いたなぁ……。
 っていうか、紙幅的にもうブックレビューと言ってもいいレベルになってますね。増補改訂してブックレビューにしますかね、あとで。

韓国人の研究 角川oneテーマ21
黒田 勝弘
KADOKAWA / 角川学芸出版
2014-11-06