「李舜臣は世界史変えた偉大なリーダー…世界3大提督の資格充分」(中央日報)
西洋にはネルソン、東洋には李舜臣…海外でも認識拡散中(1) (2) - (中央日報)

はいぱーじぇねらるいすんしん
昨年1700万人の観客を動員した映画『鳴粱(ミョンリャン)』の火で、全世界も燃やすことができるだろうか。李舜臣(イ・スンシン)将軍が「歴史韓流」「軍事戦略韓流」「リーダーシップ韓流」の中心に立てるだろうか。韓国を訪れる観光客ならば誰でも帰国の途に李舜臣将軍の銅像や亀甲船の模型を買っていくようになるだろうか。

そんな可能性が十分にある。光化門(クァンファムン)にある李舜臣将軍の銅像は、パリのエッフェル塔やニューヨークの自由の女神に劣らず強力な私たちの国家の象徴になりうる。ロサンゼルスタイムズは昨年8月17日の記事で、李舜臣将軍の銅像がある光化門広場がソウルの象徴的中心点(epicenter)だといった。

李舜臣将軍の偉大さについては海外でも知っている人は知っている。問題は、李舜臣将軍という潜在力満点の国家ブランドを、いかに世界の一般の人々に効果的に広報するかだ。 (中略)

李舜臣将軍はまた世界50大、100大でもグローバル順位圏内に入っている。すでにグローバル・セレブリティだ。韓国戦争(朝鮮戦争)従軍記者出身のウィリアム・ウィアーが記した『世の中を変えた50大軍事指導者(50 Military Leaders Who Changed the World)』は、李舜臣将軍が「恐らく歴史上最も成功した提督」と記述している。ウィアーは別の著書『戦争を変えた50大武器(50 Weapons That Changed Warfare)』に亀甲船を含めた。戦争史の最も劇的な100大場面を紹介した『最も偉大な戦争の話(The Greatest War Stories)』は亀甲船を称して「最も驚くべき戦艦」と記述した。『海戦の全て(Fighting Techniques of Naval Warfare)』によれば閑山島(ハンサンド)海戦は世界20大海戦の1つだ。

文書類を通した李舜臣の公共外交ではまだ不十分なものもある。例えば『戦争哲学者:歴史上最も偉大な軍事思想家の展開(Philosophers of War:The Evolution of History’s Greatest Military Thinkers)』という本を見ると、李舜臣将軍について別途項目があるが、李舜臣将軍が及ぼした影響については「分からない(unknown)」とされている。日本が日露戦争で勝利した要因の1つは、李舜臣将軍の海上戦略を受け入れたところにあると相当数の歴史家が話しているにもかかわらずだ。

一般人のための世界史の本や小中高校・大学の教科書にも李舜臣将軍は多くのケースで抜けている。数千年の人類の歴史を数百ページに圧縮した歴史の本に李舜臣将軍が登場するのは実際は難しいことだ。それにもかかわらず李舜臣将軍が近代以降の歴史で重要人物だという認識が広がっている。例えばオックスフォード大学出版部から出た『1450年から1700年までの世界(The World from 1450 to 1700)』を見れば、ほんの少しだが出てくる。豊臣秀吉の目標が中国・インド・フィリピンを征服するということだったために李舜臣将軍が倭軍を韓半島(朝鮮半島)で阻止しなかったらアジアの歴史が完全に変わっていたという認識が次第に共感を得ている。
(引用ここまで)

「僕を見て! 僕を見て! 僕の中のモンスターがこんなに大きくなったよ」
                                    〜浦沢直樹 Monsterより

 いや、きっついですね。
 根拠のない妄想と、強烈な序列意識。このふたつをメイン食材として、自尊心と恨というスパイスがない交ぜになって、悪魔のスープのようなおどろおどろしい代物を見せつけられた気分です。
 たぶん、犬肉入り。

 李舜臣が豊臣秀吉を阻止したんだそうですよ。
 少なくとも、そんな史実はないですけどね。がんがん突破されて数週間で平壌まで侵攻されてましたし。
 戦局も大きくは日本側の事情なのです。明の介入からは大きく変わってきていますが、明は朝鮮征伐が遠因になって滅亡しているほど。

 朝鮮征伐において侵攻を阻止したのはひとえに秀吉の寿命と、朝鮮半島の貧しさですわ。
 肥沃な地であればそろばん算用をプラスにすることもできたのでしょうが、倭寇も米が収穫できた南西部以外は猫またぎにしていたような土地だったりしますからね。
 あれだけ他国を征服しまくっていた元でようやく高麗を服属させたくらいで、他の中国王朝はほぼスルー。

 妄想で強力な将軍にすればするほど、史実を調べられたらまずい状況になるのにね。
 本当に驚くほど英雄のいない国なのでちょっとだけの勝利を、強大なものと言い換えたいという気持ちがあるのは心理学的にはありえることではありますが。
 爆弾テロリストや暗殺犯を英雄に祭りあげなくちゃいけないことに比べたら、李舜臣は多少の勝利はしているわけですからなおのこと。
 それにしても、このごった煮風悪魔のスープは悪食が過ぎますわ。