【コラム】交通事故減少と「韓国的特殊性」(朝鮮日報)
 韓国警察庁が昨年末、事故に関して珍しく良いニュースを発表した。「今年の道路交通事故の死亡者数は4800人前後で、5000人を下回ることになった」というものだった。事故死者が初めて5000人を超えた1978年(5114人)以来、36年ぶりのことだ。その間に自動車の数は50倍、運転免許所持者は25倍に増えたことを考慮すると、警察庁の発表の通り「韓国の交通史上、極めて意味のある出来事」に違いない。 (中略)

 記者は釣りや登山が好きで、車もよく運転する方だ。年間の走行距離は3万キロを超えることもあり、スピード違反の通知書も何度も受け取った。それでも、7−8年前に「カーナビ」を使い始めてからは、スピード違反の監視カメラに撮られることが大幅に減った。周囲の愛好家や友人たちも同様で、皆「カーナビのおかげで、これまで数百万ウォン(数十万円)はもうけているだろう」と話している。専門家らは、監視カメラが主として事故多発地域に設置されていること考慮すると、カーナビの事故防止効果はかなりのものだとみている。また「ブラックボックス(車載データレコーダー)」を搭載している車が急速に増えたことで加害者・被害者の判別が容易になり、ひき逃げが難しくなったことも、粗暴運転・違法運転を自制させる要因だという。だが、これに関する警察庁の説明はない。尋ねてみても「一種の韓国的な特殊性であり、統計での立証は難しい」と言われる。

 さらに気になるのは、子どもの交通事故の激減だ。信じ難いことだが、韓国の子どもの交通安全は世界最高水準だ。数年前の時点で、交通事故死亡者に占める子どもの割合は1.5%だった。2−3%台の日本・英国・ドイツを抑え、昨年はさらに低下して1.1%になった。最悪の交通事故年だった1991年、実に1566人の子どもが犠牲になったことを考えると、53人に減った現在の状況は不可思議といえるほどだ。

 数日前、ある討論会でこの問題が取り上げられた。スクールゾーンや教育の拡大、「緑のおばさん」の活動などに言及があったが、何か物足りなかった。その時、傍聴席の女性が「私にも子どもがいて、ほかの家の子育ても見ているが、近ごろの子どもたちは、車にひかれる時間がそもそもない」と発言した。みんな、ぽかんとした表情になったが、少ししてうなずいた。しかし警察は、これもまた「韓国的特殊性で、科学的究明の対象ではないだろう」と言う。

 警察の数十年の努力と成果を過小評価することはできない。問題は、韓国が依然として交通事故後進国という点だ。昨年の時点で、自動車1万台当たりの交通事故死亡者数は2.0人。経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国の平均(1.3人)を大きく上回っている。前途はまだ遠いということだ。カーナビの活躍や子どもの死亡事故激減を「韓国的特殊性」と見なして研究しないのなら、韓国を交通事故の万年後進国へと転落させている、おびただしい「韓国的特殊性」についてはどう分析し、対策を立てるのか心配になる。
(引用ここまで・太字引用者)

 ちょっと面白い記事だったのでエントリに。
 子供の交通事故が少ない=韓国の子供は交通安全に気をつけている、と結論づけてしまいそうですが。
 そういった「交通安全」という視点からでは、先進国の半分から1/3という割合は説明しきれない。
 大きく視点を変えてみる必要があったということですね。

 で、「そもそも交通事故に遭うような現場に子供がいない」となる。
 つまり、学校が終わったらそのまま塾。そして、夜遅くになって帰宅。小学生ですら下手をしたら午前様になるようなスケジュールが組まれているのですよね。
 外で遊ぶような余裕が少ない。
 そもそも、子供が交通事故に遭うような状況ではない。かなり、韓国ならではの特殊事情といえるんじゃないでしょうかね。

 ま、実際に行ってみれば分かるのですが、韓国人の運転は本当に荒いのですよ。
 バスに乗るのが一番分かりやすいですかね。立っていられないのです。
 もし、韓国人の体幹が強いという統計が出たら、あのバスに乗っているからって言えるくらいのひどさ。
 バスに限らず、あれで交通事故死が5000人で済んでいるのであれば、ある意味では奇跡と呼べるんじゃないかっていうくらいです。自慢してもいいレベル。
 それに加えて、春になるとボコボコに穴が空くような道でよくがんばっていると思いますよ。ホント。

 
交通事故学(新潮新書)
石田 敏郎
新潮社
2014-05-23