【社説】セウォル号を忘れたのか、手遅れになってから騒ぎ立てる安全対策=韓国(中央日報)
【社説】数カ月おきに起こる事故、大惨事の前兆か(朝鮮日報)

 新年初めから国民を不安にさせる事件・事故が後を絶たない。10日に議政府(ウィジョンブ)のマンション火災が起きた のをはじめ、楊州(ヤンジュ)・南楊州のマンション、ソウルの道谷(トゴク)市場で相次いで火災が起きた。そうした渦中で起きた安山(アンサン)での人質 劇と仁川・松島(インチョン・ソンド)の保育所の児童虐待事件は国民の胸を詰まらせた。セウォル号沈没事故後に災害コントロールタワーである国民安全処ま で新設し、「安全韓国」を叫んだが、一連の事故を見ればまだ進むべき道は長い。

 ますます複雑化し多様化する社会で各種事件事故の発生は避けられない側面がある。そうだとしても法令やシステムを細かく整備し現場に根を下ろせば多くの 事故を予防できる。韓国政府はセウォル号沈没事故を契機に9カ月間にわたり各種システムを整備してきたと明らかにした。しかし130人余りの死傷者を出し た議政府の火災と保育所での虐待事件を通じ現場との乖離、卓上行政は相変わらずでることが明らかになった。

 まず現場を取りまとめ不十分な法規などを直すのが国民安全処の役割であるのに、変わったことはない。議政府の火災で被災者が300人余り発生したが、世 帯数統計はころころと変わり、朴仁鎔(パク・インヨン)長官は3日後になって現場を訪れた。初動と後続対応が粗雑だったセウォル号沈没事故の時と同じよう だった。 (中略)

 重要なのは事前に被害を最小化する先進型システムを備えることだ。セーフティネットを細かく整備し、先制的・総合的処方を現場に浸透させる日常の努力が 切実だ。そうするために国民が公務員に月給を払っているのではないのか。国民の安全に事後になり騒ぎ立てる政府と政界、現場と乖離したまま官僚のキャビ ネットに押し込まれている法制度はこれ以上必要ない。それがセウォル号の教訓だ。
(引用ここまで)
 昨年は旅客船「セウォル号」沈没事故以降、バスターミナルや高齢者療養施設、観光地のペンションなど多数の人々が集まる建物で数カ月ごとに事故や火災が 発生し、多くの犠牲者を出した。政府はこれらの事故が発生するたびに事故原因を調査し、同じような施設の実態調査を行って対策を発表してきたが、全国に数 え切れないほど存在する死角地帯の全てに対応するには不十分で、今回の事故ではこのことがあらためて明らかになった。事故を単なる人ごとと考える国民の安 全に対する意識の低さも以前と何ら変わっていない。数カ月ごとに発生するこれらの事故は、新たな大惨事の前兆かもしれない。政府も国民もこれを機会に気を 引き締め、あらためて災害への備えに取り組まねばならない。
(引用ここまで)

 だから無理だってば。
 韓国は安全をあえて軽視することで経済成長を遂げてきたし、インフラも軽く作ってきたのですから。
 耐震設計対応の建物は2011年時点で全体の16%ていど
 船は過積載が日常で、道は穴だらけ建造物は崩壊するし、安全を保証するつもりでキムチをチェックしたら寄生虫が検出され高速鉄道は瑕疵を抱えたままで時速300kmで走るのです。。
 そういう社会なのですよ。

 それがたまたま同時期に一気に火を噴いたというだけ。起きないほうが不思議で、事故やらなんやらが起きるべき社会なのです。
 起きないとおかしい。
 一定の確率でバスがガス爆発を起こして、地下鉄に火災が起きて、建物が崩壊して、船が沈む。
 そうやって安全係数を削り取っていくことで経済成長してきたのですから。

 それを是としてきた社会構造自体を変化させないとダメなのですが、もはや人口ボーナスも枯れてしまった社会にそれは厳しいんじゃないでしょうかね。
 21世紀に入ってからこっち、韓国は内需拡大に転換して自分の社会を成熟させる準備をしなければならなかったのに、その世紀の最初の大統領がアレでしたからねぇ……。