【コラム】安倍首相に九州行きを勧めたいワケ(朝鮮日報)

  安倍首相に九州国立博物館を訪れることを勧めたい。そこに展示されている朝鮮通信使行列図を見て、一度深く考えてみることだ。なぜ日本の使者は「国王使」 だったのに、朝鮮の使者は「通信使」だったのか。昔も今も、韓国が日本に望むのは、互いを「信」じ、「通」じ合う(交流する)ことなのだ。
(引用ここまで)

 ……いや、なぜ「通信使」だったのかって。
 そりゃ、李氏朝鮮は明にも清にも独自外交を禁じられていたので「国王使」を出すことができなかったからでしょ。
 で、その状態じゃどうしようもないから、対外的(というか中国に対して)には「外交ではありませんよ。ちょっと信(手紙)を通わせるだけの使い(通信使)です」っていう建前でようやく出せたのが通信使。
 信が手紙っていうのはその昔、ドラゴンボールの連載の柱に書いてありましたね。

 つまり、通信使の時代に戻りたい、中国の属国に戻って日本とは通信使ていどのつきあいにしたいってことですかね(笑)。
 ついでにいえば、日本側は名目は「国王使」でしたが実際には対馬からの派遣で、貿易拡充の交渉をメインにやっていました。釜山の倭館に対馬藩から派遣された人間が貿易のために常駐していましたしね。

 自分たちの歴史すらよく知らないってことは恐ろしいことですよ。
 朝鮮通信使がなぜ通信使と名乗ったのか、名乗らざるを得なかったのか。
 その背景すら知らないで「通信使の精神を見習え」とか言っちゃう。
 そして、こうやって嗤われてしまう。
 恐ろしいというか、憐れというか。

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神永 正博
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2014-12-10