[探査報道]李明博政権の資源外交(5)災いと化した公企業の無能(ハンギョレ)

 当初、鉱物公社と民間企業は資源開発事業という一つの船に乗ったが、進む方向が食い違うようになって久しい。 2008年、公社は民間企業と共にコンソーシアムを立ち上げ、自主開発率の低い銅の確保に向けてボレオ銅山事業(以下、ボレオ事業)に投資したが、参加企 業はみな早くから経済性がないという判断を下した。 鉱物公社が催促しても、利潤を重視する企業は動こうとしなかった。 リチウム電池部品メーカーの ILJINMaterials は一番先に手を引いた。3年前からは運営費を払っていない。  ところが鉱物公社は、機会でも得たかのように逆方向に動いた。 公社は文書を送ってから5日目に、民間企業が未納してきた投資費の代納を決定した。 443億ウォン(4058万ドル)に上る大金だった。 代わりに公社は、投資費を出さない企業の持分を引き継いだ。 公社の持分は70%から74%に増えた。 (中略)

公社の当初の投資費約500億ウォンが、今では20倍以上の1兆534億ウォン(約1200億円、100ウォンは約11円)に膨れ上がっている。
(引用ここまで)

 ハンギョレの資源外交球団シリーズ第5回。
 第1回第2回を扱ったエントリもそれぞれあります。第3、4回はちょっとシリーズの中休みっぽい部分もあってエントリにまとめるのは難しかったのでスルー。

 今回はメキシコのプレオ銅山。
 最初期の2008年に鉱山公社と韓国の民間会社がコンソーシアムを組んで投資をはじめたものの、民間会社は次々と離脱。
 買ったはずの株も減損処理。
 その分、鉱山公社が持ち分を増やして公的資金の投入がこれまで1兆534億ウォン。
 以前のリストでは2兆ウォン規模ともされていましたが。

 で、問題はどれだけの銅が採れたかということですよね。
 2008年に投資を開始していて、現在が2015年。
 投資金額は1兆ウォンオーバー。
 以前、イ・ミョンバクは「資源外交は5-10年は見守ってほしい」なんて言っていましたが。まあ、7年間はその短いほうの時間wの充分に満たしていると言っていいでしょう。
 監査院は昨年6月に実施した監査(「エネルギー公企業の投資特殊目的法人運営・管理実態」)で、ボレオ事業は「収益性不足で事 業推進が不可能だ」として「事業性がない」と明らかにした。 匿名を要請したある会計士は「徹底して事業的判断をすべきだ。(公社の)経験のために天文学的な金を投資するとは、非常に問題が深刻なようだ」として「法 律的に、経営陣の背任容疑適用可能性が大きい」と話した。1兆ウォン以上をつぎ込んだボレオ事業は無期限足踏み状態だ。 2010年から商業生産が可能とされていた生産は2014年に、そしてさらに2015年に先送りされた。
(引用ここまで)

 現在のところ、まだ1グラムの銅も採れていないそうです。
 徹底してますね。あなどれませんわ。